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印刷・製本・発行┊七月堂
発行・編集┆後藤聖子
組版・デザイン┆川島雄太郎
製本指導┆紙とゆびさき
写真┆寺岡圭介
創刊号発行日┆2025年5月15日
発売┆5月15日 頃
価格┆1,100円(税込)
発行部数┆500部
通算12号を不定期にて発行予定
この雑誌では、詩人、作家、文筆家、書店店主、書店店員、版元が書き手となって、「詩」に関わって生きる人たちのことそのものを知っていただいたり、身近に感じてもらえるものになったらと考えています。
書店店主の方に依頼する際お願いをしたのは、本のこと、書店のこと、お客様のことではなくても、今日食べたチキン南蛮弁当がおいしかったとか、いまいちだったとか、お店のある町のこと、好きな景色や洋服のこと、なにに触れていただいてもかまいません。といたしました。
この時代に本を売る、大切なお店、限りのある棚に「詩」を取り扱われている方の日常をお聞きしてみたいと、誰より自分がそう思っていました。
詩人の方へエッセイのご執筆を依頼しているのは、これまで詩を読んだことのない方にも詩集を手にするきっかけになるのではないか、という考えもありましたが、これも誰より自分が読んでみたいと思っていたことを記しておきます。
◯
vol.3 執筆者紹介
西尾勝彦さん
西尾さんには毎回「詩」と「エッセイ」をご寄稿いただいております。
今回の作品は共通する世界感もあり、新刊『あわいのひと』の影響もあってか、一歩また不思議な世界に踏み入れるような気持ちにさせてくれる作品です。
少しディープな西尾勝彦ワールドが展開されているぞと感じる回です。
いっしょに不思議な世界をお楽しみいただけたら嬉しいです。
Pippoさん
Pippoさんは「近現代詩紹介」エッセイを全12回連載してくださっています。
今回のエッセイからは、「日々」「生死」「意志」といった言葉が心に浮かび、印象的に残ります。
自分だけが知っている喜びや悲しみ、罪悪感や後悔。そんなものたちを抱えながら繰り返す日々を支えてくれているものはなんだろう。そんなことを、著者とお話をしているようにして読み進めました。
Pippoさんの文章は柔らかくてきめ細やかで、ご自身の感じられたことが、できるだけ読者の方へ伝わるようにと真心をこめて言葉を選ばれているのだなと感じます。
詩を読んだことがある方にはもちろん、読んだことのない方にぜひお読みいただきたいエッセイです。
池上規公子さん(葉ね文庫)
12回の連載を引き受けてくださった池上さんのエッセイも3回目となりました。
人によって、状況やタイミングの得手不得手があると思いますが、池上さんにとってちょっと戸惑ってしまうシチュエーションを垣間見て親近感を覚えてしまいます。あるある!そんな風に楽しんでいただける方も多いかもしれないと思うエッセイです。
そしてこれも毎回なのですが、池上さんのたおやかな一面が垣間見れて、それは葉ね文庫という空間そのもののようにも感じられます。
城下康明さん(ひとやすみ書店)
城下さんのエッセイは全4回で、今回は3回目となります。
表題の「ぼく、おつりもらいましたっけ?」の謎が解ける回となっているかもしれません!?
答えがでないことも多いけれど、時に深く考え込んでみたり、投げ出してはまた取り出して考えてみたり、城下さんにとって思考することは日常の楽しみでもあるのだろうな、そんな風に感じられる作品です。
池上さんのエッセイと同じく、共感される方も多いのではないかと思います。
思えば、ひとやすみ書店さんの店内も、遊び心満載な空間です。きっと店主の日々の考えが散りばめられているのだと思います。
寺岡圭介さん(紙片)
12回のお付き合いを引き受けてくださった、紙片の寺岡圭介さん。
毎回何十という候補作品をお送りくださるので、スタッフ総出で投票をして、それをもとにああだこうだと検討を重ねてやっとの思いで一枚を選ぶのですが、今回もそのようなすったもんだの末に決定いたしました。
AM 4:07と写真が並んだ時にとてもおもしろいなと感じています。
【寺岡さんにカバー写真を依頼をした経緯】
SNSに投稿されていた写真を、素敵だなぁと以前より拝見していました。
アップされる写真にたとえ人物が登場していなくても、どれにも誰かの気配を感じるような温度を感じます。
それはもしかすると、寺岡さんのまなざしの温度そのものなのかもしれないと思ったりもします。
寺岡さんのご協力によって、「AM 4:07」はことばによる詩だけではないところまで広がってくれるだろうと思いました。
ゲストコーナー、詩とエッセイ
今回のゲストは、詩に山内優花さん、ゆずりはすみれさん、吉田篤弘さん。そして鈴木康太さん。エッセイはお一方で佐々木蒼馬さんです。
山内優花さんは2024年のユリイカの新人に選ばれ、昨年刊行された『きせつきせつ』が第75回H氏賞の最終候補となりました。
山内さんの詩を拝読すると、内側に立ち込めていたもやがすっと引いていくような気持ちになります。
耳を澄ませて読みたくなるような作品です。
ゆずりはすみれさんは2020年のユリイカの新人に選ばれ、現代詩手帖や雑誌などへの寄稿の他にも、詩の展示や読書会なども開催されてきた作家です。
発行されてきた本のタイトルには、「生活」や「暮らし」といった言葉が光ります。
四季折々に発行されるフリーペーパーは七月堂店頭でもお手に取っていただけますので、ご来店の際はぜひお持ちください。
鈴木康太さんの今回の作品は、第三回 西脇順三郎新人賞の最終選考に選出されたものとなります。
鈴木さんとは仕事もいっしょにする仲なので、贔屓されているのではないかなど思われている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、まったくそのような事はありませんし、きっとこの一作をお読みいただけたら、ただひたすらに、作に力があるのだと感じていただけるのではないかと思います。
個人的にとても印象深く残るフレーズがあります。凄いな、この人にはこの人にしか見えない世界があるのだなと感じます。
そしてエッセイを書いてくださった佐々木蒼馬さん。
第11回びーぐるの新人に選ばれ、23年に七月堂より第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』を刊行しました。
新作の詩を拝読したい気持ちがのどまで出かかるのを飲み込んで依頼いたしました。
佐々木さんにとってこの春が、どんな春になっていくのかと、つづきを聞きたくなってしまうような作品です。もしかすると、自分のことのように共感して読み進める方もいらっしゃるかもしれません。「春、AM 8:00」というテーマで書いていただきました。ぜひご覧ください。
そしてそして、なんとなんと、文筆家として、デザイナーとして活躍されつづけている吉田篤弘さんが、本舗初公開となる詩をご寄稿くださいました。
吉田さんの代表作のひとつ『つむじ風食堂の夜』や、その他の作品でもひそかに物語の舞台のモデルが、七月堂のある豪徳寺や山下、赤堤という土地であったり、街を走る二両編成の世田谷線沿線であったりします。
事務所と書店を明大前から豪徳寺へ移転するとき、いくつかの大きな要因が背中を押してくれましたが、そのひとつに、「つむじ風食堂のある、月舟町で本を作ったり売ったりできるのだ…!」というイメージがありました。
このたびごいっしょさせていただける機会があって、本当に嬉しくありがたい気持ちでいっぱいです。
吉田篤弘さんの発表される初めての詩、ぜひお手にとってゆっくりとお楽しみください。
選書コーナー
テーマ《五月の待合室であのひとが来るまで読んでいたい詩歌本》
こちらのコーナーでは、今回も3店舗さまに参加していただきました。
熊谷充紘さん/twililight
砂川昌広さん/とほん
土屋裕一さん/suiran
テーマに合わせた一冊とコメントをいただいているのですが、短いコメントのなかにもそれぞれの方の内側に吹く風があって、大事な一場面を教えていただいているような特別な選書コーナーになっております。
各店舗さまにも冊子をお取り扱いいただきますので、ぜひお気に入りのお店でお手に取ってください。
「AM 4:07」は、不定期で全12回の刊行をめざします。
七月堂にあるオンデマンド機で印刷をして、製本家の紙とゆびさきさんのご提案のもと、スタッフでひとつひとつ製本していきます。
各号、限定部数の発行です。
すべてを刊行し終わったあと、なんらかの形にまとめるのかまとめないかも、まだなにも見えていません。
ぜひお手にとってご覧いただけましたら幸いです。
なにとぞよろしくお願いいたします。
【第3号ゲスト】
詩|
山内優花
ゆずりはすみれ
吉田篤弘
鈴木康太
エッセイ|〈テーマ:春、AM 8:00〉
佐々木蒼馬
【連載】
詩|
西尾勝彦
エッセイ|
12回
Pippo/近現代詩紹介
西尾勝彦/マーホローバだより 第3回
池上規公子(葉ね文庫)/中崎町2番出口で考え中 第3回
後藤聖子(七月堂)/なんだかうまく眠れない。
4回
城下康明(ひとやすみ書店)/ぼく、おつりもらいましたっけ? 第3回(全4回)
カバー写真|
寺岡圭介(紙片)
選書│テーマ《五月の待合室であのひとが来るまで読んでいたい詩歌本》
熊谷充紘/twililight
砂川昌広/とほん
土屋裕一/suiran
(版元より)
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