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AMBIENT READING
¥1,000
リトルプレス 発行 幻の湖 レーベル初のZINE『AMBIENT READING』を制作しました。構想からおよそ1年半でようやく形に。今回ご参加いただいたNINE STORIES @saori_ninestories さんの〝SUMMER READING〟にインスパイアされた実にストレートなタイトルですが、〝アンビエントを広義で解釈〟というコンセプトのもと刊行にいたりました。 シーンからはみ出したアンビエント・ミュージック・レーベルにふさわしいZINEが完成したと思います。ZINEのサウンドトラックとしてイメージミックスを作りましたので、こちらもお聴きいただけたら嬉しいです(巻末にQRコード掲載)。 〝AMBIENT READING〟 ⚪︎プロローグ 寺町知秀(幻の湖) ⚪︎広義でアンビエントを感じる書10選 ikm(Riverside Reading Club) かとうさおり(NINE STORIES) ⚪︎広義でアンビエントを感じる映画10選 豊田香純(spacemoth/fripieZOETROPE) ⚪︎書き下ろしアンビエント小説 鏡味陽子(美玉書店) ⚪︎SOUNDTRACK FOR AMBIENT READING 寺町知秀 (幻の湖) Special Thanks to YUGE Design by 小山直基(小山の家) ※敬称略
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映画とは何か 全二冊|アンドレ・バザン
¥2,200
翻訳 野崎歓/大原宣久/谷本道昭 岩波文庫 上巻 通し番号 青578-1 刊行日 2015/02/17 ISBN 9784003357811 Cコード 0174 文庫 ・ 並製 ・ カバー ・ 370頁 下巻 通し番号 青578-2 刊行日 2015/03/17 ISBN 9784003357828 Cコード 0174 文庫 ・ 並製 ・ カバー ・ 306頁 アンドレ・バザン(1918-1958)はフランスの映画批評家.サイレントからトーキーへの移行に際し批評の分野で新時代を開き,自ら創刊した『カイエ・デュ・シネマ』で健筆を振るった.本書は彼の映画理論・批評の集大成の書である.上巻にはモンタージュの拒絶,映画と演劇の関係など映画における〈現実〉とは何かを追究した論考を収録. 下巻には典型的なアメリカ映画である西部劇や映画とエロティシズムに関する考察,デ・シーカやロッセリーニらイタリアのネオレアリズモを擁護した論考を収録する.作品との緊張に満ちた対話を続けた本書は,今もなお映画と文化を論ずるさいの源泉である.
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他なる映画と 1・2|濱口竜介
¥2,750
発行 インスクリプト 定価:本体2,500円+税(1・2とも) 2024年7月発行 四六判並製 仮フランス装 1:432頁 ISBN978-4-86784-006-1 2:384頁 ISBN978-4-86784-007-8 編集・デザイン:éditions azert 『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』そして『悪は存在しない』の映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。1巻目の「映画講座」篇には、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーをまとめる(すべて初活字化)。映画史上の傑作・名作はいかに撮られてきたのか、その作劇と演出と演技へと迫る。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録する。映画監督は、映画の何を見ているのか、ここにつまびらかになるだろう。 私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人――この場合は監督として――ということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。――「他なる映画と 第一回 映画の、ショットについて」より 「映画をこれまでほとんど見ていない」ような人でも理解できて、しかもその人をできるだけ自分の感じている「映画の面白さ」の深みへと連れて行けるように、という思いで構想した。――「まえがき」より 自分が文章を書くことでしようとしていたこと、それは、その作品なり作家なりの生産原理を摑むことだった。文章によって、その原理の核心を鷲摑みにすること。せめて尻尾だけでも摑んで離さないこと。――「あとがき」より ※書名は「たなるえいがと」と読みます。
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映画興行分析|宇野維正
¥3,850
発行 株式会社blueprint 発売日:2024年7月3日 価格:3,850円(税込価格/本体3,500円) 判型/頁数:A5/528頁 ISBN:978-4-909852-53-3 『映画興行分析』は、宇野維正が2015年からリアルサウンド映画部にてスタートした週刊連載「宇野維正の興行ランキング一刀両断!」の約400本におよぶ記事を再編集してまとめた一冊。興行通信社が毎週発表している『今週の映画ランキング』約9年分を、映画ジャーナリストならではの鋭い視点で読み解いていった528ページにおよぶ大著だ。さらに、1年ごとに書き下ろしのコラム「映画興行概論」を収録し、2016年7月から2024年4月までの足かけ9年で、映画興行を取り巻く環境がどのように変化したのかを概観できる貴重な資料にもなっている。 本書の帯に「激動の映画興行10年史」とあるように、2019年に歴代最高興収を記録した日本映画界は、コロナ禍の2年を経て、国内アニメーション映画のメガヒット作、入場者プレゼントによる興収の嵩上げやコンサート映画の増加などをもたらした観客のファンダム化、そして本格化しつつあるIPの世界展開を軸とする、これまでとまったく別のビジネスモデルへと転生した。『ハリウッド映画の終焉』でアメリカ映画界の崩壊と失われつつある映画文化の現状に警鐘を鳴らした筆者が、ライフワークとして執筆してきた「どこにも忖度をしない興行分析」。記録や数字の向こうから見えてくる真相とはーー。
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建築映画 マテリアル・サスペンス|鈴木了二
¥3,080
発行 LIXIL出版 本体価格 2,800円 体裁 B6判・上製・336頁 ISBN 978-4-86480-003-7 2013年01月発行 建築家・鈴木了二は、建築・都市があたかも主役であるかのようにスクリーンに現れる映画を「建築映画」と定義します。「アクション映画」、「SF映画」や「恋愛映画」といった映画ジャンルとしての「建築映画」。この「建築映画」の出現により、映画は物語から解き放たれ生き生きと語りだし、一方建築は、眠っていた建築性を目覚めさせます。 鈴木は近年の作品のなかに「建築映画」の気配を強く感じると語ります。現在という時間・空間における可能性のありかを考察するために欠かすことができないもの、それが「建築映画」なのです。ヴァルター・ベンヤミン、ロラン・バルト、アーウィン・パノフスキーやマーク・ロスコの言葉にも導かれながら発見される、建築と映画のまったく新しい語り方。黒沢清、ペドロ・コスタとの対話も収録。 ■目次 ジョン・カサヴェテス論──幸せの絶頂で住宅は静かに発光する 建築映画とはなにか 青山真治論──マテリアル・サスペンス ペドロ・コスタ論──廃墟の呼吸 現代のユリシーズ [対談]牢獄を知り尽くした建築家 ペドロ・コスタ ブライアン・デ・パルマ論──デ・パルマ=コルビュジエ 二人のジャック論 ターナーとロジエ──恋と銃撃のエネルギー 黒沢清論──幽霊と開口部 [対談]踊り場目線で東京を掴まえる 黒沢清 終わったあと
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THE TOKYO TOILET BOOK
¥1,111
SOLD OUT
published by MASTER MIND LTD. hardcover 96 pages 135 x 95 mm color 2024 街なかの公共トイレを誰もが驚く、新しい気づきの場へと刷新するべくスタートした〈THE TOKYO TOILET〉プロジェクトをまとめた写真集のようなガイドブック。 世界で活躍する16人のクリエイターによる見たことのないような公共トイレが東京・渋谷に出現した。都市の中に佇むあまやどりの場所、降り立った宇宙船のようなトイレ、タコ公園に建てられたイカのようなトイレなど、どれも見たことのないようなトイレである。そしてそれは映画『PERFECT DAYS』の舞台にもなった。監督のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)はこの〈THE TOKYO TOILET〉を「忙しい東京の中の、静かな場所」と表現した。 その〈THE TOKYO TOILET〉が写真家・高橋ヨーコの手によって「The Tokyo Toilet Book」として一冊の本にまとめられた。彼女が思いを込めて切り取った17箇所の〈THE TOKYO TOILET〉の記録は、チャーミングな新しい東京の風景として、きっと、記憶されるものになるであろう。 このプロジェクトにとにかく感銘を受けました。 しかもそれが東京という発信力のある場所で行われたということにすごく意味があると思うのです。 どのトイレも建築として、アートとして、ランドマークとして素晴らしく、 どうだと言わんばかりに目立ちますが、不思議と違和感なく東京の景観に溶け込んでいます。 まさに東京らしい風景です。 手にしていただいたみなさまがそれぞれのイマジネーションとファンタジーを持って、 読み解いていただければとてもうれしいです。 そして10年、20年と時が経過し、いろいろな変化に気づくきっかけになればと思います。 ですから、大切にいつまでも長く持っていてください。 - 高橋ヨーコ Creators 安藤忠雄、伊東豊雄、後智仁、片山正通、隈研吾、小林純子、坂倉竹之助、佐藤可士和、佐藤カズー、田村奈穂、NIGO®、坂 茂、藤本壮介、マーク・ニューソン、マイルス・ペニントン、槇文彦(五十音順) 本書写真:高橋ヨーコ 本書アートディレクション:吉田昌平(白い立体)
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●予約受付 ARCHIVE|Sofia Coppola
¥13,200
● こちらは予約受付ページです● 4月頃入荷予定 2刷 世界的大ヒットで生産が追いついておらず、版元からも目安で納期を伝えられている状況です。 そのため、お届け時期は目安となります。申し訳ございませんが、ご了承の上ご購入ください。 店頭受け取り希望の方は メール、お電話でご連絡ください published by MACK softcover 488 pages 216 x 280 mm color, black and white 2023 アメリカ人映画監督でプロデューサー、脚本家、女優、ファッションデザイナーであるソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の作品集。 自らの映画界におけるキャリアのすべてを網羅した、作者にとって初のアートブックとして刊行された本書は、初期の草稿、参考資料のコラージュ、影響を受けたもの、注釈付きの脚本、未公開の舞台裏の記録など、作者の個人的な写真とエフェメラのコレクションで構成され、これまでに手がけた8作品すべてが詳細に解説されている。 「ヴァージン・スーサイズ(英題:The Virgin Suicides)」(1999年)から「ロスト・イン・トランスレーション(英題:Lost in Translation)」(2003年)、「マリー・アントワネット(英題:Marie Antoinette)」(2006年)、「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(英題:The Beguiled)」(2017年)、そしてエルビス・プレスリー(Elvis Presley)の妻プリシラ・プレスリー(Priscilla Presley)のグレースランドでの幼少時代を描いた最新作「プリシラ(英題:Priscilla)」(2023年秋公開予定)まで、21世紀を代表する紛れもない名作の数々の舞台裏を垣間見ることができる、満足感の高い1冊に仕上がっている。 作者自身が編集を手掛け全編に注釈をつけた本書を通じ、彼女の手法、参考にしたもの、コラボレーターたちとの私的な出会いや、これまで表に出ることがなかった作業プロセスに触れることができる。自身のアーカイブから集められた極めて個人的な画像やテキストとともに、そこに浮かび上がる燦然たる作品群について語り合った、映画ジャーナリストであるリン・ハーシュバーグ(Lynn Hirschberg)によるロングインタビューを収録。
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ゴーストワールド|ダニエル・クロウズ
¥1,650
発行 プレスポップ 翻訳: 山田祐史+PRESSPOP LAB コミック・グラフィックノベル/翻訳 言語:日本語 第4版( ソフトカバー) ・ 初版( ソフトカバ) ・ハードカバー(限定500册) ・ソフトカバー 本文 2色刷り サイズ:ハードカバー 27cm ×17.5cmx1cm ・ソフトカバー 26cm ×17cmx0.5cm 80ページ ISBN : 第4版 978-4-903090-58-0 (初版4-9900812-0-X)(2.3版978-4-903090-27-6) 発売: 第4版 2023年5月(初版2001年5月・ハードカバー 2011年12月・ソトカバー2014年4月) 全米ティーンエイジャーのバイブル、待望の限定リプリント! アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作 ダメに生きる イーニドとレベッカ 親友、思春期、違和感、変化のない日常 近づいてくる大人の世界、そして2人の異なった未来 本当の世界、彼女たちの世界、遠いところ ゴーストワールド、2人の女の子の物語 “永遠の名作” -タイム誌 “「ライ麦畑でつかまえて」の現代版” -ヴィレッジ・ボイス紙 “2回目に読む時からがいよいよ面白い、って、これ一体何?” -魚喃キリコ
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いま、映画をつくるということ 日本映画の担い手たちとの21の対話
¥2,750
是枝裕和/土田環/安藤紘平/岡室美奈子/谷昌親/長谷正人/藤井仁子=編著 発行 フィルムアート社 発売日 2023年3月25日 本体価格 2,500+税 判型 A5判・並製 頁数 280頁 ISBN 978-4-8459-2146-1 Cコード C0074 デザイン 小沼宏之(Gibbon) 脚本、演出、撮影、編集、製作…… 時代を揺るがす作品はいかにして生まれるのか? ──第一線の映画人たちから学ぶ。 何かを作る上でわからないことがあるというのは強い動機になる。わかってることを訴えたいっていうより、わからないからこそもっと知りたいっていう姿勢の方が、面白い。 ──是枝裕和 多彩な映像制作者たちをゲストに、実作にまつわる様々な事柄、あるいはそのために必要とされる思考が、教員・学生との対話の中で語られる早稲田大学の人気講義「マスターズ・オブ・シネマ」。本書は2018〜2022年度の講義回から構成した一冊となります。制作の準備について、現場での実際について、スタッフと俳優との関係について、フィクションとドキュメンタリーについて、テレビと映画の横断について等々、映画制作におけるさまざまなテーマを通じて、映画がいま、いかに生み出されつづけているかを解き明かします。 より良い作品をつくりあげるために、実作者たちは何を考え、何を実行し、何を選択するのか。 その声に耳を傾けることで、映像をめぐる創作活動の本質についての思考を垣間見ることができます。 映像制作を志す学生に限らず、現役クリエイター、あるいはそれぞれの映画作品のファンにまで、21の対話を通して「いま、映画をつくる」ということの意義と可能性を探るために、必読の一冊です [対話ゲスト] 青山真治/芦澤明子/大九明子/大友啓史/大林宣彦/奥寺佐渡子/菊地健雄/岸善幸/空族(富田克也+相澤虎之助)/黒沢清/周防正行/諏訪敦彦/関弘美/想田和弘/冨永昌敬/中島貞夫/西谷弘/深田晃司/丸山昇一/三宅唱
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マスターズ・オブ・ライト[完全版] アメリカン・シネマの撮影監督たち
¥3,850
デニス・シェファー/ラリー・サルヴァート=編 髙間賢治/宮本高晴=訳 発行 フィルムアート社 発売日 2023年1月26日 本体価格 3,500円+税 判型 A5判・並製 頁数 560頁 ISBN 978-4-8459-2108-9 Cコード C0074 刷数 2刷 デザイン 戸塚泰雄(nu) 原題 Masters of Light: Conversations with Contemporary Cinematographers フィルム撮影の黄金期を駆け抜けた撮影監督たちによる貴重な証言集 世界中で愛読される伝説的名著、完全版で待望の復刊! 1988年に刊行された『マスターズ・オブ・ライト アメリカン・シネマの撮影監督たち』(原著『Masters of Light』[1983年刊、2013年新版刊])は、撮影技術を学ぶ世界中の学生、キャメラマン志望者、プロの撮影監督たちのバイブルとして今日まで読み継がれています。 最初の邦訳以来、約35年の時を経て、旧版では未収録だったビル・バトラー(『ジョーズ/JAWS』)、コンラッド・ホール(『明日に向かって撃て!』)、マリオ・トッシ(『キャリー』)、ビリー・ウイリアムズ(『ガンジー』)の章に加え、新たにジョン・ベイリーによるまえがき「新版によせて」を収録した「完全版」として復刊。アメリカン・ニューシネマ以後の”映画撮影術の黄金時代”を彩る総勢15名の撮影監督たちの証言は、フィルム撮影の真価が見直されつつあるデジタル全盛の今日においてこそ、新たに読まれ直されるべき知見に溢れています。 本書で語られるのは、キャメラという装置の技術的な問題ばかりではありません。60〜80年代のハリウッド映画の制作現場におけるシナリオの問題、俳優の演技、監督による演出・演技指導に対し、撮影を統括する撮影監督はいかに向き合ってきたのか。本書は「撮影」に焦点を当てた、超一流カメラマンたちの実体験に基づくハリウッドの映画制作をめぐる貴重な証言集でもあります。 1900年代後半における撮影技術の進化と変化、制作現場での様々な出来事、そこに眠る秘密を読み進めることは、映画史を学ぶ学生や若きキャメラマン志望者ばかりでなく、すべての映画ファンにとってのめくるめく冒険となるでしょう。 翻訳を手がけるのは初邦訳時と同じく、同時代のアメリカにわたり本書にも登場する撮影監督たちの現場に立ち会った髙間賢治氏、『サイレント映画の黄金時代』(国書刊行会)など多くの映画書を手掛ける宮本高晴氏。 【収録されている撮影監督と主な作品】 ◇は初収録 ◆ネストール・アルメンドロス 『アデルの恋の物語』『天国の日々』『クレイマー、クレイマー』 ◆ジョン・アロンゾ 『バニシング・ポイント』『チャイナタウン』『スカーフェイス』 ◆ジョン・ベイリー 『アメリカン・ジゴロ』『キャット・ピープル』『再会の時』 ◇ビル・バトラー 『ジョーズ/JAWS』『ロッキー2』『ジョン・カサヴェテスのビッグ・トラブル』 ◆マイケル・チャップマン 『タクシー・ドライバー』『ラスト・ワルツ』『レイジング・ブル』 ◆ウィリアム・フレイカー 『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト2』『透明人間』 ◇コンラッド・ホール 『明日に向かって撃て!』『マラソンマン』『ボビー・フィッシャーを探して』 ◆ラズロ・コヴァックス 『イージー・ライダー』『ペーパー・ムーン』『ゴーストバスターズ』 ◆オーウェン・ロイズマン 『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』『トッツィー』 ◆ヴィットリオ・ストラーロ 『暗殺のオペラ』『地獄の黙示録』『ラストエンペラー』 ◇マリオ・トッシ 『キャリー』『ベッツィー』『マッカーサー』 ◆ハスケル・ウェクスラー 『アメリカン・グラフィティ』『カッコーの巣の上で』『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』 ◇ビリー・ウイリアムズ 『風とライオン』『黄昏』『ガンジー』 ◆ゴードン・ウイリス 『ゴッドファーザー』『アニー・ホール』『スターダスト・メモリー』 ◆ヴィルモス・スィグモンド 『ギャンブラー』『未知との遭遇』『天国の門』 テクノロジーはつねに登場と衰退を間断なく繰り返してきた。撮影現場において撮影者の仕事の根幹としてつねに変わらず必要なのは、創造的ビジョンと、問題解決のための洞察力であり、これが『マスターズ・オブ・ライト』のインタビューを貫く基本精神となっている。 本書所収のインタビューから読み取れる重要なことは、仕事上必須の計画性と規律性を備え持つことで当の作品にどうアプローチするかその方法が見えてくるということである。仕事の流れのなかで絶えず要求される探求、評価、修整を繰り返していくことによってキャメラの力学や撮影スタイルへのより深い考察が導かれていく。(ジョン・ベイリー「新版によせて」より)
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デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて|イアン・ネイサン
¥3,520
中山宥=訳 発行 フィルムアート社 発売日 2024年2月23日 本体価格 3,200円+税 判型 B5判・変形 頁数 310頁 ISBN 978-4-8459-2321-2 Cコード 0074 原題 David Lynch: A Retrospective 何かをつくり、かたちにする。それで終わりだ。 ――デイヴィッド・リンチ カルトの帝王にしてポップ・カルチャーのアイコン、映画界のアウトサイダーにして巨匠、デイヴィッド・リンチ。 『イレイザーヘッド』から『ツイン・ピークス The Return』まで、汲み尽くせぬアイデアに始まる妥協なき創造行為の軌跡を辿る。 アメリカ映画史上「最も過激で、強烈で、奇妙で、滑稽で、恐ろしく、深遠で、忘れがたい作品」を生み出したデイヴィッド・リンチ。 1960年代の実験的な短編作品や『イレイザーヘッド』、『エレファント・マン』、『ブルーベルベット』、『マルホランド・ドライブ』などの長編映画、そしてTVシリーズ『ツイン・ピークス』『ツイン・ピークス The Return』。 長年にわたり、リンチの作品は見る者を魅了し、挑発してきた。 本書は「リンチアン(Lynchian)」を理解するための探究書である。「リンチアン」とは「リンチの映画ならではのスタイル、感覚、雰囲気、物語の語り口、登場人物のタイプ、ジャンルのアレンジ、話しかた、風景、街、ユーモアとホラーの融合、現実というヴェールの向こう側への旅、心の奥底にある欲望の考察、リンチが故郷と呼ぶ国の奥深くへの探検」を意味する言葉だ。 中産階級の愛情深い両親のもとで幼少期を過ごし、ユーモア雑誌やボーイスカウトに夢中になったデイヴィッド・リンチは、やがて芸術家の道を志し、フィラデルフィアのペンシルヴェニア美術アカデミーへ入学する。のちに「腐敗し、衰退していて、奇妙に邪悪で、暴力的で、恐怖に満ちていた」と述懐するこの街で、リンチは自分のめざすべき道は「動く絵画」であると気づく――。 本書では、リンチの長編映画10本とTVシリーズ2本について詳しく解説するとともに、彼の生い立ちや多様で豊富な芸術や表現がどのように作品に影響を与えたのか、貴重な場面写真やオフショットとともに、「リンチアン」の謎に迫る。 自らの理想と想像力に従って作品を作り続け、映画のストーリーテリングの限界を押し広げてきた唯一無二の映画監督の本格評伝。 目次 イントロダクション 特定の都市への恐怖 悩ましく暗き物どもの夢 『イレイザーヘッド』の内幕 皮膚の下 『エレファント・マン』の驚くべき真実 迷える宇宙 『デューン/砂の惑星』の苦悩と驚異 わが家に勝る所なし 偉大なる倒錯 『ブルーベルベット』 大衆向けのマグリット 『ツイン・ピークス』のテレビ版と映画版の奇妙な事件 オズの国へひた走るエルヴィスとモンロー 『ワイルド・アット・ハート』の逃避行 イン・ザ・ループ 『ロスト・ハイウェイ』を解き明かす 芝刈り機の男 涙腺を刺激する『ストレイト・ストーリー』 気がつけば謎のなか 『マルホランド・ドライブ』の果てしない誘惑 超現実の旅 『インランド・エンパイア』と踊り明かす きみが好きなあのチューインガム、復活するってさ 『ツイン・ピークス』への待望の帰還 フィルモグラフィ 参考文献 謝辞 プロフィール [著] イアン・ネイサン(Ian Nathan) 映画ライター。著書に『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』『ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男』『クリストファー・ノーラン 時間と映像の奇術師』(以上、フィルムアート社)『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)などがある。映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めた後、現在は『エンパイア』誌の他、『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌などに寄稿を行なっている。
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アンドレイ・タルコフスキー オリジナル映画ポスターの世界 ポスター・アートでめぐる“映像の詩人”の宇宙|井上由一
¥3,850
SOLD OUT
発行:DU BOOKS A4判 192ページ 並製 価格 3,500円+税 ISBN978-4-86647-185-3 書店発売日2022年12月23日 完全限定生産1,000部 ※生誕90周年 &『惑星ソラリス』製作50周年記念出版! ※増刷はいたしません。品切れの際はご了承ください。 「映像の詩人」と称され、映画史にその名を残す巨匠タルコフスキー。 その抒情的・夢幻的な世界をポスター・デザインから紐解く、日本オリジナル企画! 映画学校の卒業制作として発表され、NY国際学生映画コンクールで グランプリに輝いた『ローラーとバイオリン』から、 SF映画史に燦然と輝き続ける金字塔『惑星ソラリス』、 そして遺作となった『サクリファイス』まで、 全監督作品のオリジナル映画ポスターを掲載。 さらに、脚本参加作品やドキュメンタリー、映画祭のポスターまで、幅広く網羅。 公開時の宣伝用スチール、プレスブックなど貴重な資料も収録。 巻末には関係が深かった映画作家たちのオリジナルポスターも加えた、 永久保存版ビジュアル・ブック。 「ロシアの鬼才」が放った唯一無二の映像芸術を、 各国のアーティストたちはどのように捉えたのか? ロシア本国、日本、西ドイツ、東ドイツ版を中心に、アメリカ、イギリス、 フランス、イタリア、スペイン、スイス、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、 ベルギー、ポーランド、ブラジル、ギリシャ、ユーゴスラビア、キューバ、 アルゼンチン、オーストラリア、ポルトガル、オランダ、ウクライナ、ラトビア、 チェコ、ルーマニア、ハンガリーまで、28か国から傑作アートワークが集結! 宣伝用スチールを含めた掲載数は300点以上! <掲載作品> 『ローラーとバイオリン』Katok i skripka (1960) 『僕の村は戦場だった』Ivanovo detstvo (1962) 『アンドレイ・ルブリョフ』Andrey Rublyov (1966) 『惑星ソラリス』Solyaris (1972) 『鏡』Zerkalo (1975) 『ストーカー』Stalker (1979) 『ノスタルジア』Nostalghia (1983) 『サクリファイス』Offret (1986) + 脚本作品『Beregis, zmey!』(1979)、各国での映画祭、ドキュメンタリー作品に加え、 黒澤明(『デルス・ウザーラ』)、セルゲイ・パラジャーノフ(『アシク・ケリブ』)、 アレクサンドル・ソクーロフ(『日陽はしづかに発酵し・・・』)など、 相互に影響を与え合った同時代の監督たちによる、タルコフスキーとゆかりの深い作品群も。 著者プロフィール 井上由一 (著/文) 大学時代から映画業界に入り、各配給会社や広告代理店を経て現在も映画制作・配給会社に勤務。業務の傍ら、趣味で映画ポスター収集を開始。日本版に限らず、諸外国のオリジナル版ポスターも収集するため、アメリカ・ヨーロッパを中心に各国のディーラー、コレクターとのネットワークを構築し、現在もコレクションを続ける。『オードリー・ヘプバーン映画ポスター・コレクション』 『スティーブ・マックイーン ヴィンテージ映画ポスター・コレクション』『ロック映画ポスター ヴィンテージ・コレクション』『アメリカン・ニューシネマ 70年代傑作ポスター・コレクション』『スタンリー・キューブリック 映画ポスター・アーカイヴ』『ヌーヴェル・ヴァーグの作家たち オリジナル映画ポスター・コレクション』をDU BOOKSより刊行。
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ヌーヴェル・ヴァーグの作家たち オリジナル映画ポスター・コレクション ポスター・アートで見るフランス映画の“新しい波”|井上由一
¥3,850
SOLD OUT
発行:DU BOOKS A4判 価格 3,500円+税 ISBN978-4-86647-120-4 書店発売日2022年7月22日 完全限定生産1,000部 ※フランソワ・トリュフォー&ルイ・マル生誕90周年記念出版! ※増刷はいたしません。品切れの際はご了承ください。 映画ポスターデザインの歴史を変えた“新しい波” トリュフォーとルイ・マルの生誕90周年にあたる2022年。 ゴダールの代表作『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』のリバイバル公開、 ジャック・リヴェットとエリック・ロメールの特集上映、 そしてトリュフォー生誕90周年を記念した映画祭「フランソワ・トリュフォーの冒険」が6月24日から開催決定と、 ヌーヴェル・ヴァーグ作品が次々と劇場公開される記念すべき年に、 「映画の顔」ともいえるポスターデザインを世界中から集めたビジュアル・ブックを刊行。 時代の“証言者”としてのポスターを紐解くため、世界21か国から集められたヌーヴェル・ヴァーグ作品の傑作ポスターをカラーで500枚一挙掲載。 公開国によって様々な切り口で捉えられたデザインを比較・紹介することで、 過激で斬新なビジュアルに満ちた時代~映画のルネサンスを切り取った映画ファン必須のグラフィックアート・ブック! 掲載枚数500枚、全288ページの圧倒的ボリューム フランス版、日本版を中心にデサイン性に優れたオリジナル映画ポスターを世界21か国から厳選掲載(フランス、日本、イタリア、アメリカ、イギリス、スペイン、アルゼンチン、西ドイツ、東ドイツ、ベルギー、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ルーマニア、メキシコ、キューバ、ロシア、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ポーランド) <掲載作品監督名> フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、クロード・シャブロル、 ジャック・リヴェット、エリック・ロメール、アラン・レネ、ジャック・ドゥミ、アニエス・ヴァルダ、 ウィリアム・クライン、そしてルイ・マル。そしてヌーヴェル・ヴァーグ作家に強い影響を与えたロベール・ブレッソン、ジャン=ピエール・メルヴィルなど・・・。 著者プロフィール 井上由一 (著/文) 大学時代から映画業界に入り、各配給会社や広告代理店を経て現在も映画制作・配給会社に勤務。業務の傍ら、趣味で映画ポスター収集を開始。日本版に限らず、諸外国のオリジナル版ポスターも収集するため、アメリカ・ヨーロッパを中心に各国のディーラー、コレクターとのネットワークを構築し、現在もコレクションを続ける。『オードリー・ヘプバーン映画ポスター・コレクション』 『スティーブ・マックイーン ヴィンテージ映画ポスター・コレクション』『ロック映画ポスター ヴィンテージ・コレクション』『アメリカン・ニューシネマ 70年代傑作ポスター・コレクション』『スタンリー・キューブリック 映画ポスター・アーカイヴ』をDU BOOKSより刊行。
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情報哲学入門|北野圭介
¥1,980
講談社選書メチエ 発行:講談社 46 272ページ 定価 1,800円+税 ISBN978-4-06-534597-9 2024年1月15日 「生成AIブームの今こそ切望される知がここにある。」西垣 通(東京大学名誉教授) 「存在から情報へ――シン・哲学の姿に注目せよ!」山内志朗(慶應義塾大学名誉教授) 私たちは「情報」なしで暮らすことはできません。スマホでニュースを確認する、メールやラインをチェックする。改札を電子マネーの端末で通り抜け、車内では画面に映る広告や駅名を見る。そして会社に着けば……といったように、あらゆる場所に、無数の形で情報はあふれています。 では、そもそも情報とは何でしょうか? 一昔前のように言語をモデルに理解するのでは、医療現場での生体反応データから宇宙空間における周波数データまでをすべて「情報」として捉えることはできません。つまり、それが何かをよく理解していないまま私たちは情報なしではありえない生活を送るようになっているのです。 本書は、こうした現状の中で「情報という問い」に正面から取り組みます。カーツワイル、ボストロム、テグマークを通して技術との関係の中で「人間」とは何かを確認し、マカフィーとブリニョルフソン、ズボフを通して社会の中での情報がもつ機能を捉え、フクヤマ、ハラリ、サンデルを通して政治との関わりを考察します。その上で改めて「情報」というものを哲学的に規定し、情報をめぐる課題を整理します。 最先端の議論の見取り図を得られるばかりか、そこから得られる知見を整理し、日常にどう役立てるのかまで示してくれる本書は、これまでになかった1冊と断言できます。 [本書の内容] 序 章 情報という問い 第I部 情報がもたらす未来 第1章 情報と技術の未来 第2章 情報と経済の未来 第3章 情報と政治の未来 第II部 情報哲学の現在 第4章 情報の分析哲学 第5章 情報の基礎づけ 第6章 人工知能の身体性 第III部 情報の実践マニュアル 第7章 世界のセッティング 第8章 社会のセッティング 第9章 「人間」のセッティング 目次 はじめに 序 章 情報という問い 第I部 情報がもたらす未来 第1章 情報と技術の未来 一 カーツワイルのポスト・ヒューマン論 二 ニック・ボストロムのスーパーインテリジェンス論 三 マックス・テグマークの生命システム論 第2章 情報と経済の未来 一 マカフィーとブリニョルフソンによる第二のマシン・エイジ 二 ショシャナ・ズボフの監視資本主義 第3章 情報と政治の未来 一 フランシス・フクヤマと「テクノロジーの政治学」 二 マイケル・サンデルと「守るべき美徳」 三 ユヴァル・ノア・ハラリと「自由主義の擁護」 第II部 情報哲学の現在 第4章 情報の分析哲学 一 第一哲学としての情報哲学 二 機械情報の振る舞いを把捉するための情報概念の再定義 三 情報技術を再定義し、情報化された環境における生の条件を問う 四 知能(インテリジェンス)とは何かを再定義する 第5章 情報の基礎づけ 一 生命情報、社会情報、機械情報 二 情報とは何か――パターンのパターン 三 情報学が揺さぶる哲学的思考 四 情報論的転回は大文字のパラダイムチェンジか 五 シグナルの存在論、シンボルの存在論 第6章 人工知能の身体性 一 知能は実装されるのか、知能は生成するのか 二 ロボットのなかの「知能の誕生」(ピアジェ) 第III部 情報の実践マニュアル 第7章 世界のセッティング 一 交差する二つの世界理解図式 二 複数の世界像の乱立 三 「世界像の時代」の果て 第8章 社会のセッティング 一 「社会とはなにか」という問いを変容する技術 二 コミュニカビリティに関わるデジタル・メディア 三 行為の時代 第9章 「人間」のセッティング 一 自己表象の時代 二 自由意志のデザイン─世界は誰が設計するのか 三 「人間」の溶解、あるいは民主主義の溶解 注 文献一覧 あとがき 著者プロフィール 北野 圭介 (キタノ ケイスケ) (著/文) 1963年、大阪府生まれ。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。ニューヨーク大学教員、新潟大学助教授を経て、現在、立命館大学映像学部教授。専門は、映画・映像理論、メディア論。ロンドン大学ゴールドスミス校客員研究員(2012年9月-13年3月)、ラサール芸術大学客員研究員(2022年6月-11月)、ハーヴァード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所客員研究員(2023年11月-24年3月)。 主な著書に、『新版ハリウッド100年史講義』(平凡社新書)、『映像論序説』、『制御と社会』、『ポスト・アートセオリーズ』(以上、人文書院)ほか。 主な訳書に、デイヴィッド・ボードウェル+クリスティン・トンプソン『フィルム・アート』(共訳、名古屋大学出版会)、アレクサンダー・R・ギャロウェイ『プロトコル』(人文書院)ほか。
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ぼくの伯⽗さん|ジャン=クロード・カリエール 作/ピエール・エテックス 絵
¥1,870
訳:小柳帝 発行 アノニマ・スタジオ ISBN-13:978-4-87758-843-4 発売日:2022/12/14 定価 1870円(本体価格1700円) ジャック・タチ映画のノベライズ版が 特集上映「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」にあわせて本邦初訳! 仏映画の巨匠ジャック・タチによる名作映画『ぼくの伯父さん』の小説版。大人になった少年が変わり者の伯父さんとの日々を回想する物語。タチ映画のポスターイラストを手がけたピエール・エテックスによる線画イラストも魅力。 著者略歴 ジャン=クロード・カリエール(JEAN-CLAUDE CARRIÈRE) 1931年生まれ。フランスの作家、劇作家、脚本家。高等師範学校を中退後、映画監督ジャック・タチの弟子で本書の挿絵も担当したピエール・エテックスの監督デビュー作となった短編映画『破局』で脚本家としてデビュー。手がけた脚本は約60本で、主な脚本に『昼顔』等のルイス・ブニュエルの後期傑作群、フォルカー・シュレンドルフ『ブリキの太鼓』、大島渚『マックス、モン・アムール』などがある。自身の著書も約80点あり、邦訳としては、ウンベルト・エーコとの共著の『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(CCCメディアハウス)などがある。2021年に逝去。享年89歳。 ピエール・エテックス(PIERRE ETAIX) 1928年生まれ。フランスの映画監督、俳優、道化師、イラストレーターなど。5歳のときに行ったサーカスに魅せられ、道化師の道を志す。ジャック・タチに弟子入りし、『ぼくの伯父さん』でアシスタントを務める。その時、イラストレーターとしての才能も買われ、ポスターデザインと、ノベライズ版の挿絵を手がける。そこで知り合ったカリエールと、自身も映画を制作するようになり、『恋する男(女はコワイです)』『ヨーヨー』『大恋愛』など長編・短編合わせ7本以上の映画を撮る。2016年に逝去。享年87歳。2022年末より「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」が全国にて順次公開される。 小柳帝(こやなぎ みかど) 1963年福岡県生まれ。ライター、編集者、フランス語翻訳。東京大学大学院総合文化研究科表象文化論(映画史)の修士課程修了後、映画・音楽・デザインなどをテーマに執筆活動を続けている。主な編著書に『モンド・ミュージック』(リブロポート)『ひとり』『ROVAのフレンチカルチャー AtoZ』(ともにアスペクト)『小柳帝のバビロンノート 映画についての覚書』(woolen press)。主な翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』『サヴィニャック ポスター A–Z』(ともにアノニマ・スタジオ)。フランス語教室「ROVA」を主宰し、2022年に23周年を迎えた。
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ユリイカ2023年1月臨時増刊号 総特集=ジャン=リュック・ゴダール -1930-2022-
¥3,080
発行 青土社 定価3,080円(本体2,800円) 発売日2022年12月27日 ISBN978-4-7917-0426-2 追悼の不可能性とともに ゴダール死去とはいったいなにごとであるのか、〈映画〉とはゴダールにとって(/において)いったいなんであったのか、ゴダールの〈映画史〉とはなにか、幾度となく、しかし断片的にくり返された問いかけが決定的な切断とともに再起している。いまも〈映画〉は粛々と起動しつづけている、JLGのピリオドより始めよ。 [目次] 総特集*ジャン=リュック・ゴダール――1930−2022 ❖さまざまなるもの――口絵 展覧会《感情、表徴、情念――ゴダールの『イメージの本』について》 / 写真・コラージュ=ファブリス・アラーニョ ❖アデュー…… ジャン=リュックとの二〇年 / ファブリス・アラーニョ 訳=槻舘南菜子・堀潤之 それは彼だったからだし、わたしだったから / エリアス・サンバール 訳=堀潤之 ❖邂逅と別れ レマン湖の畔にて――ゴダールにとっての――あるいはストローブにとっての――スイスについて / 蓮實重彦 ゴダールもまた死す――息切れの友情の果てに / 山田宏一 飛行機としてのジャン=リュック・ゴダール / ジョナサン・ローゼンバウム 訳=堀潤之 ゴダール、これを最後に / フィリップ・アズーリ 訳=中村真人 ❖歌として ジャン=リュック・ゴダールに捧げる頌(オード) / 四方田犬彦 ❖批評による追想 ゴダールについて / フレドリック・ジェイムソン 訳=山本直樹 ゴダール 回顧的断章 / 中条省平 ゴダールについて、私はまだ何も知らない――引用と回想によるモノローグ / 佐々木敦 ゴダールを巡る余白の余白の余白…… / 丹生谷貴志 追悼という名のスタートライン / 赤坂太輔 ゴダールとスイスと私と / 土田環 ❖「考古学者」たち――インタビュー ジャン=リュック・ゴダールを巡って / ニコル・ブルネーズ 訳=槻舘南菜子・堀潤之 ❖来たるべき書物 空間、イメージ、書物――ゴダールの展覧会《感情、表徴、情念》の余白に / 堀潤之 ゴダールによる引用は本当にどのようにあるのか――『イメージの本』の最後の引用を中心に / 持田睦 ゴダールにおけるいくつかのベンヤミン的モティーフについて / 竹峰義和 こだまをめぐる覚書――ゴダール『言葉の力』の傍らに / 森元庸介 イマージュの海、第二の死 / 髙山花子 作家になりそこねた男 / 柴田秀樹 ❖詩において 偉大なるアーキヴィストの死 / 松本圭二 ❖触る、切る、繋ぐ 手で見る世界――ゴダールのモンタージュと「リアリズム」 / 伊津野知多 ゴダールにおける手の表象と「死後の生」――出来事とマシンの結び目をめぐって / 髙村峰生 明暗の継起、あるいは映画の輪郭について / 常石史子 光と「ウィ」──ゴダールの「エリック・ロメールへのオマージュ」に導かれて / 小河原あや 空隙を撃つ――ゴダールのNo Thingと手のないアーキビスト / 難波阿丹 Instant Godard――ゴダールのインスタライブをめぐって / 石橋今日美 ❖見出された時 JLG ET MOI / 黒田硫黄 ❖シネマをめぐって ゴダール以後、映画以後について / 七里圭 ゴダールと切断――生の似姿として / 中村佑子 ゴダールは決して笑わない / 清原惟 ❖存在のためのレッスン 人間の探究と発見――ゴダールと俳優演出をめぐる覚書 / 角井誠 中庸の人間、ゴダール――ジャン=リュック・ゴダールの「ドラマ上の理由」による編集について / 數藤友亮 チャップリンとゴダール――シネマ・ヴェリテの創出 / 大野裕之 悲しみのミリアム・ルーセル――ゴダールの女優史 / 田村千穂 像(イメージ)を産む処女――『こんにちは、マリア(Je vous salue, Marie)』に寄せて / 柳澤田実 ゴダールによるシナリオのためのささやかな覚書 / 原田麻衣 ❖それぞれのこと 長いお別れ——ゴダールをめぐる私的な回想 / 斉藤綾子 ゴダールの死を受けてのフランス / 魚住桜子 『イメージの本』が手渡してくれたもの / 尾崎まゆみ ❖理論という反語 二重性の徴(しるし)のもとに――ゴダールと映画理論 / 武田潔 ゴダールの才能とは何か / 伊藤洋司 ゴダールとエイゼンシュテイン――「つなぎ間違い」から「重なり合い」へ / 畠山宗明 映画、批評、世界――三位一体の伝統 / 久保宏樹 映画は成就できない――物語とジャン=リュック・ゴダール論 / 鈴木一誌 ❖記憶とともに ドキュメンタリーの詩人、ゴダール――アンヌ・ヴィアゼムスキー、京都で学生と語る / アンヌ・ヴィアゼムスキー 聞き手・訳・構成=大野裕之 ❖SON-IMAGEふたたび ここで、よそで、いたるところで――Joindre Longtemps ses Grimaces / 小沼純一 ゴダールの音を遡る / 細馬宏通 ゴダール映画のサウンドトラック──ジョン・ゾーンの初期作品をネガとして / 長門洋平 カメラ+レンズの音楽 / 荒川徹 ないがしろにされた演奏――ジャン=リュック・ゴダールの「メタフィルム・ミュージック」をめぐって / 新田孝行 男性・女性、音楽・声──『アルミード』における音と映像 / 行田洋斗 ❖闘争=逃走線に向かって 黒 / 佐藤雄一 「死んでもいい」 / 山崎春美 開いている店は開いている / 渥美喜子 ❖政治/場所/歴史 映画の真の敵は連邦準備制度である / 廣瀬純 ゴダール/革命の中絶 / 石川義正 二つの戦線で闘う――「政治的」なゴダールをめぐって / 長濱一眞 ドイツから見るゴダール――ブレヒト、ニュージャーマンシネマ、『ドイツ90年(新ドイツ零年)』 / 渋谷哲也 真理の二つの顔、あるいは敗者たちの詩人 / 鵜飼哲 ゴダール・ポストコロニアル――イメージ、音、そして声 / 須納瀬淳 ❖ダンスのように 子供は遊ぶ、ゴダールも遊ぶ、みんな遊ぶ / 森泉岳土 ❖あるいは革命について 労働としての映画――『勝手に逃げろ/人生』におけるゴダールの転回をめぐって / 長谷正人 六八年のゴダールとマルケル / 吉田孝行 崇高な夢――ゴダールについて / 上尾真道 after the requiem――ジャン リュック・ゴダールの脱構成 / 森元斎 黒板としてのスクリーン――ジガ・ヴェルトフ集団のオンデマンド授業動画映画 / 佐々木友輔 ❖映画へ ゴダール作品リスト / 堀潤之 装幀=水戸部功 Photo by Leonardo Cendamo/Getty Images
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ユリイカ2022年3月号 特集=アピチャッポン・ウィーラセタクン -『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』、そして『MEMORIA メモリア』へ-
¥1,650
発行 青土社 定価1,650円(本体1,500円) 発売日2022年2月26日 ISBN978-4-7917-0414-9 待望の長篇最新作『MEMORIA メモリア』3月4日公開 タイに生まれ、とりわけ東北地方イサーンの記憶——精霊、民話、森…——を写し続けてきた作家アピチャッポン・ウィーラセタクン。『ブリスフリー・ユアーズ』、『トロピカル・マラディ』、そしてタイ映画史上初のパルムドール受賞作『ブンミおじさんの森』に続く四度目のカンヌ国際映画祭受賞作となった『MEMORIA メモリア』では、南米コロンビアという“異郷の地”をいかに写したのか。いまこそ、アジアそして世界にとって最重要の映像作家に迫る。 【目次】 特集*アピチャッポン・ウィーラセタクン——『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』、そして『MEMORIA メモリア』へ ❖インタビュー ぼく自身という家 / アピチャッポン・ウィーラセタクン 聞き手=福冨 渉 ❖映画と記憶 科学と神秘 / 佐々木 敦 アピチャッポンの耳、『MEMORIA メモリア』の音 / 長門洋平 記憶、儀礼、投影——アピチャッポン作品をつなぐ「アンテナ」 / 中村紀彦 よそものたちの記憶の旅——アピチャッポンのコロンビア / 新谷和輝 ❖共振する幻 Memoria——記憶の残響 / 清水宏一 シンクロニシティ / 久門剛史 「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」の記憶 / 田坂博子 ❖不可視なるもの 横断するガイストの振動——アピチャッポン・ウィーラセタクンの霊性美術 / 伊藤俊治 異化されたゾミアの物語——アピチャッポン・ウィーラセタクン『真昼の不思議な物体』をめぐって / 石倉敏明 イサーンの森からの帰還——『ブンミおじさんの森』と精霊の民族誌 / 津村文彦 ❖芸術と政治 諦観からの応答——『世紀の光』を『光りの墓』の伏線として読む / 綾部真雄 アピチャッポンのカメラに写るもの、写らないもの / 足立ラーベ加代 新たなる二院制?——アピチャッポン作品における政治、科学、記憶 / 福島真人 ❖対談 未知なる〈映画〉との遭遇 / 富田克也×相澤虎之助 ❖光の地層 映画の神様なんかいらない——『MEMORIA メモリア』をめぐって / 福間健二 『光りの墓』を思い出す / 金子由里奈 今立っているその場所に、すでにある多世界——抵抗者としてのアピチャッポン・ウィーラセタクン試論 / 太田光海 無口な彫像たちの声をきく——《Fireworks(Archives)》の舞台から / 椋橋彩香 ❖巡り会うふたり Blissfully Yours——森と夢と2つの世界 / 夏目深雪 ゲイ・ロマンス、精霊、シャーマン、虎、フレンドリーな「おばさん」——『トロピカル・マラディ』の魅力を叫ぶ / 溝口彰子 タイ“クィア映画”天文図の素描——アピチャッポンを主星として / 児玉美月 ❖映画の旅路 タイ映画史にアピチャッポンは接続できるのか? / 石坂健治 アピチャッポン・ウィーラセタクンと実験映画 / 阪本裕文 スローシネマ、アピチャッポン、マジックリアリズム / 銭 清弘 ❖資料 アピチャッポン・ウィーラセタクン クロニクル / 中村紀彦 ❖忘れられぬ人々*5 故旧哀傷・岸薫夫 / 中村 稔 ❖物語を食べる*14 愛と痛みと恐怖が運命をひらく / 赤坂憲雄 ❖詩 三月日より / 山岡ミヤ ❖今月の作品 川窪亜都・秋葉政之・シーレ布施・江田つばき / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり ワードローブから本棚へ / 赤阪辰太郎 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙図版=『MEMORIA メモリア』©Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
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和田夏十の言葉|梶谷いこ
¥1,430
発行 誠光社 四六判変型 / 90P / ソフトカバー 「何考えてるの」「なんにも」「私はいっぱい考えてる」 ——映画『黒い十人の女』より 誠光社ウェブサイト「編集室」上の連載『和田夏十の言葉』が一冊にまとまりました。 夫市川崑作品を始めとする数々の名作を手掛けた脚本家であり、子育てや、家族観、ジェンダー意識においても、彼女が活躍した戦後〜高度経済成長の日本においては先進的な感覚を持っていた和田夏十。彼女を敬愛する著者梶谷いこが、その言葉から、日々の暮らしの中でつまづく違和感や発見について思索を深め、展開していく10本(+1)のエッセイ。声高に叫ぶ以前に強く感じ、考える。そんな意志の籠もった、静かに熱い言葉の数々。 家族のこと、母親のこと、愛するということ、日々の暮らしの瑣末事。 「イズム」未満の違和感や気づきを、論説になりきらない思索の数々を、昭和の名脚本家の言葉に重ね合わせ綴った令和の名随筆ここに。
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その次の季節 高知県被曝者の肖像|甫木元空
¥2,970
SOLD OUT
発行 this and that A5判210x148x10mm 144pages PUR製 カバー有 ISBN978-4-9910062-3-4 C0070 デザイン:タケムラデザインアンドプランニング ―すべて、この海で起きたこと。― ビキニ事件で被災した高知県の元漁師とその遺族へ取材を続ける若手映画作家・甫木元空(ほきもと・そら)の初個展を書籍化。 1954年、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた米国の水爆実験で発生した放射性降下物は、近隣海域で操業していた日本のマグロ漁船に降り注ぎ、広島・長崎に次ぐ新たな被曝者を生み出した。 薄れていく人々の記憶に光を当て、「次の季節」に何を残し引き継ぐべきか。 展覧会場記録のほか、映像作品の場面写真や証言する人々の声、マルチスクリーンでの上映体験を書籍ならではのレイヤー構造で表現する。 バンド「Bialystocks」を率いボーカルと作詞作曲を担当するなど、ジャンルにとらわれない活動をする著者らしく、音声インスタレーションのQRコードや、楽曲を提供したサウンド・アーティストのコリー・フラーによる音源ダウンロードコード付きポストカードを挿入し、音と映像による重層的な読書体験も試みる。 著者によるブックガイドのほか、キュレーターらによる論稿、音と映像についての座談、高知県におけるビキニ被曝事件の概要・年譜などを収録。 「その次の季節」は高知県須崎市出身の詩人・大崎二郎(1928〜2017)が1953年に刊行した第一詩集のタイトルから引用している。負の歴史の忘却に抗った詩人の姿勢に共鳴し、「その次の季節」のその次を生きる者としてさらに取材を続け、長編ドキュメンタリー映画を発表する予定だ。 ■目次 まえがき 甫木元空 図版:展示風景《声》《顔》《その次の季節》 収録詩:大崎二郎「南洋にふる雪 ―ある漁船員の死―」「魚」「海」 寄稿:塚本麻莉「ズレと揺らぎ」 廣江俊輔「灯台のひかり 大崎二郎と甫木元空」 鼎談:コリー・フラー×牟田口景×甫木元空「そこにあるものを尊重する」 「その次の季節」を生きるためのブックガイド 山下正寿 講義録 「ビキニ事件」の現在 あとがき 甫木元空
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FANDOM MOVIE NOTES 〜それからの映画雑記〜|高田真夜子
¥770
SOLD OUT
リトルプレス B6 28 ページ 好きな映画について語りたい!そんな気持ちで作られた偏愛映画ZINE。 バカンスを楽しめない女、婚活する女、愛に狂う女…スクリーンの中で笑顔よりもしかめ面が印象的な愛しき主人公達に捧げる13のレビュー。 海外のレンタルビデオショップのVHSに添付されていたクラシカルシールをモチーフにした缶バッジ付き!
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映像の修辞学|ロラン・バルト
¥968
翻訳 蓮實重彦/杉本紀子 ちくま学芸文庫 968円(税込) Cコード:0110 刊行日: 2005/09/07 ページ数:176 ISBN:4-480-08936-5 イメージは意味の極限である。映像=イメージをめぐる3つのテクスト(2篇の論文と1篇のインタヴュー)が1冊に。広告写真からいくつもの記号を掬い上げ、イコン的なメッセージと言語的メッセージを丹念に読み取ってみせる「イメージの修辞学」。報道写真やグラビア写真などを取り上げ、フォトジェニックな構図・手法、テクストとの関係を記号学的に論じる「写真のメッセージ」。作品の意味が宙吊りになる魅力についてブニュエルの「皆殺しの天使」を引きながら闊達に語る「映画について」。イメージから記号を読み取る鮮やかな手つき、言葉の持つ官能性を存分に味わえるロラン・バルトの独壇場。 この本の目次 イメージの修辞学―パンザーニの広告について 写真のメッセージ 映画について―「カイエ・デュ・シネマ」誌によるインタヴュー ロラン・バルトまたは複数化する断片(蓮實重彦) ロラン・バルト 1915〜80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。
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ホン・サンス フィルムメーカーズ24
¥3,190
SOLD OUT
編 筒井真理子 発行 オムロ 2020年6月/A5/208頁 目次: [巻頭言] ホン・サンスに会いに行く | 責任編集 筒井真理子 [対談] ホン・サンスの映画術 | 加瀬亮 × 筒井真理子 [エッセイ] ホン・サンスの映画なら、一生見続けられます | 菊地成孔 [作家論1] ホン・サンスの小規模な「饗宴」 | 佐々木敦 [作家論2] 残響としての映画-ホン・サンスへの漸近線 | 谷昌親 ホン・サンス、その知られざる略歴 | 赤塚成人 作品論1 1996-2008 [対談] 信頼関係が俳優の力を引き出す | 深田晃司 × 筒井真理子 作品論2 2009-2016 [対談] 「自分の未来は女」に託すホン・サンス | 町山広美 × 筒井真理子 作品論3 2017-2023 [インタビュー] 荒井晴彦、ホン・サンスを語る [付録] ホン・サンス10の言葉 | 採録・コメント 相田冬二 ホン・サンスの中短編作品 ホン・サンス作品の市販ソフト 「フィルムメーカーズ」の再スタートにあたって | 西田宣善 編集後記 | 小出幸子
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歩く、見る、待つ ペドロ・コスタ映画論講義
¥1,980
SOLD OUT
翻訳 土田環 発行 ソリレス書店 四六判 184ページ 定価 1,800円+税 ISBN978-4-908435-00-3 2018年5月19日 ペドロ・コスタ監督が語る、いまある映画を乗り越えるための言葉。 「映画を作るとき、してはならないことを知っておくべきです。それは芸術作品を作ろうとすることです」 諏訪敦彦監督に招聘されペドロ・コスタが東京造形大学で行った3回の特別講義と、映画美学校で催された最初期の講義を収録。映画作りの<姿勢>、ショットの捉え方、フィクションとドキュメンタリーの区別を超えて考察される撮影法。21世紀の映画を問い直すための、実践的な映画論。 「すべての偉大な映画は“さようなら”という言葉を身につけるためにあるのです」 ペドロ・コスタ 映画監督。 1959年、ポルトガルのリスボン生まれ。1989年、長編劇映画第一作『血』を発表。以後、『溶岩の家』(1994)、『骨』(1997)でポルトガルを代表する監督のひとりとして世界的に注目される。その後、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区で、ヴァンダ・ドゥアルテとその家族を撮影し、『ヴァンダの部屋』(2000)を発表、日本で初めて劇場公開され、特集上映も行われた。『映画作家ストローブ=ユイレ あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(2001)の後、『コロッサル・ユース』(2006)では、『ヴァンダの部屋』に続いてフォンタイーニャス地区にいた人びとを撮影した。2009年にはフランス人女優ジャンヌ・バリバールの音楽活動を記録した『何も変えてはならない』を発表。また、マノエル・ド・オリヴェイラらとともに参加したオムニバス作品『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』(2012)の一編『スウィート・エクソシスト』を監督している。最新作『ホース・マネー』(2014)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015で大賞、2014年ロカルノ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した。 土田 環 (ツチダ タマキ) (編集 | 翻訳) 映画研究者、早稲田大学理工学術院基幹理工学部表現工学科講師。 1976年東京都生まれ。専門は映画史・映画美学。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。編著書に『ペドロ・コスタ 世界へのまなざし』(せんだいメディアテーク)、『噓の色、本当の色 脚本家荒井晴彦の仕事』(川崎市市民ミュージアム)、『ニコラス・レイ読本 We Can’t Go Home Again』(boid)、『こども映画教室のすすめ』(春秋社)など。
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NOBODY issue48
¥2,000
2020年10月31日発行/B5変形判/200ページ ISBN4-902794-50-2 【特集】CURRENT MONTAGE 2000-2020 [インタヴュー] 黒沢清(監督)『スパイの妻』 青山真治(監督)『空に住む』 瀬田なつき(監督)『ジオラマボーイ・パノラマガール』 ダミアン・マニヴェル(監督)『イサドラの子どもたち』 [論考] ペドロ・コスタ『ヴィタリナ』 [インタヴュー] ・黒岩幹子(編集者、ライター、元NOBODY編集長) ・坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任) ・樋口泰人(映画批評家) ・藤原徹平(建築家) ・中原昌也(小説家、音楽家) ・廣瀬純(批評家) [再録] ・刊行記念トークイベント「映画の絶対的な新しさのために」@渋谷ユーロライブ(濱口竜介/三宅唱/NOBODY編集部) ・刊行記念トークイベント「『映画の絶対的な新しさのために』、NOBODYは再起動する。 雑誌『NOBODY』は、濱口竜介、三宅唱をどう見てきたか」@京都出町座(田中誠一/NOBODY編集部) [NOBODY 2000-2020] ・NOBODY関連年表 ・NOBODY BEST 2000-2019 ・NOBODY全号解説 [連載] 第7回「衆人皆酔、我独醒」荻野洋一