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神戸、書いてどうなるのか|安田謙一
¥968
ちくま文庫 968円(税込) Cコード:0195 刊行日: 2024/06/06 ページ数:288 ISBN:978-4-480-43966-6 JANコード:9784480439666 装画 坂本慎太郎 解説 tofubeats 神戸在住の“ロック漫筆家"安田謙一の神戸エッセイが文庫化。 独自の視点で切り取った神戸のいろいろ。 喫茶店、居酒屋など飲食店、書店、映画館、美術館のほか、神戸を題材にした本や映画、そして失われた神戸の景色。 安田 謙一(やすだ・けんいち) 1962年神戸生まれ、神戸在住の「ロック漫筆家」。ポップカルチャーを中心に様々な媒体で執筆を行うほか、CD監修、ラジオDJなど多岐にわたって活動する。著書に『ピントがボケる音』(国書刊行会)、『なんとかと なんとかがいた なんとかズ』(プレスポップ)、『ライブ漫筆』(誠光社)があり、市川誠との共著に『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。』(太田出版)、辻井タカヒロとの共著に『ロックンロールストーブリーグ』(音楽出版社)、『書をステディー町へレディゴー』(誠光社)がある。
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大人ごはん vol.5
¥1,320
SOLD OUT
発行 Incline A5判 96ページ 特集 料理がしんどい 巻頭エッセイ 「無性に食べたくなる」 絲山秋子 特集 料理がしんどい <座談会>「私たちの現実(と理想)」 <インタビュー>「料理はもっと自由であっていい」有賀薫さん 「『つらい』と口に出すのがスタートだと思う」時田良枝さん 特別企画 「ふるえる書庫」に行ってみた 協力:釈徹宗さん、大智さん、悦代さん グラビア&特別インタビュー「悪役の解像度を上げるためにラーメンを作ります」 柚木麻子さん つるの漫画コーナー 鶴谷香央理 (新)ぐんぞくあくじゅう相談所 石田智絵 世界の食材 「唐辛子の魅力に夢中」 ダンユキエ 手抜きご飯の嗜み 時岡孝行 座談会「つくるって何だろう?」 伊藤雄馬、狩野 俊、村上 慧 へべれけ飲み食い放談 大竹 聡、牧野伊三夫 とるに足らないもの・こと日記 早川桃代 まんぷくとまんぞくの間 半井志央 本当に愛着あるモノと暮らし 飯田昭雄
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大人ごはん vol.2
¥715
SOLD OUT
発行 Incline A5判 52ページ 目次 02 誰と食べるか?それが問題だ[Vol.2] 飯は飯でしかない 内澤旬子 04 手抜きごはんの嗜み[Vol.2] サッポロ一番を使った実験(山ごはん風) 時岡孝行 時岡孝行・広山大介 06 特集 みんなの食卓探訪記 高橋みどり & 吉田昌太郎 / デジタル・アド・サービス / 立野みどり保育園 / 宅老所よりあい 28 ごはんとわたし[Vol.2] 岸井ゆきの 30 日々のなりわい[新連載] ただ本が好きなだけ。それなのに・・・・・・ 田尻久子 34 何食べて生きてる?[新連載] 柏田道夫 38 ヘベとレケの喰い飲み放談[Vol.2] いろいろだよなあ、酒飲みってのは! 大竹聡 × 牧野伊三夫 42 作家と料理[Vol.2] 武田百合子さんの料理を作る 高山なおみ × 可能俊 × マスダユキ 48 本当に愛着のあるモノと暮らし[Vol.2] 石巻人が作る”こけし” 飯田昭雄 50 ある食卓の風景[新連載] 動物たちとの騒がしい朝食 ― 鴨居羊子「カモイクッキング」 室谷明津子
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三酒三様2|浅沼シオリ/早乙女ぐりこ/武塙麻衣子
¥1,100
リトルプレス B6 76ページ 2024/5/19(日)発行 2023年5月に文学フリマ東京36で初売りし、それから一カ月で300冊を売り上げた珠玉の酒アンソロジー『三酒三様』が、パワーアップして帰ってくる! 浅沼シオリ・早乙女ぐりこ・武塙麻衣子の3人が「フリーエッセイ」と「同じ飲み会についてのエッセイ」一本ずつを寄稿するという前号の構成は踏襲しつつ、飲み会のゲストとして、note連載「あつかんオン・ザ・ロード」(小鳥書房)のDJ Yudetaro氏を迎えました。 フリーエッセイの舞台は東海道新幹線、大阪の角打ち、五反田のもつ焼き屋と今回も三者三様。 四人飲みは渋谷₋青山₋千駄ヶ谷を巡って計四軒飲み歩きました。 いつもの三人+ゲスト一人の賑やかな饗宴と、各々の個性がほとばしるエッセイの妙をどうぞご賞味あれ! 〈目次〉 はじめに それぞれの場所で 新幹線の娘たち/武塙麻衣子 ズンバのおじさん/早乙女ぐりこ 大阪で酔拳を習う/浅沼シオリ 同じお酒を 変わるもの 変わらないもの/早乙女ぐりこ 0、1、2、3、4/浅沼シオリ 自家製のちから/武塙麻衣子 〈ゲストエッセイ〉黒、白、緑と、差し色の赤/DJ Yudetaro あとがき
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BETTER FOOD VOL.2 リジェネラティブ・フード・ビジネス
¥2,948
発行 Mota Inc. 発売日 : 2024/4/30 雑誌 137ページ 食分野におけるサステナビリティの先行事例を紹介する不定期刊行誌〈ベターフード〉第二号の特集は「リジェネラティブ・フード・ビジネス」。リジェネラティブ農業で作られたコーヒーを売る米国発ロースター〈Overview Coffee〉、世界中の小規模農家にリジェネラティブ農業への移行支援を行うオランダの〈reNature〉、そして千葉で自然酒づくりを行う〈寺田本家〉のインタビュー記事を掲載。他にも、フランスのノマドレストラン〈Ventrus〉や、幸せ・繋がり・思いやりを追求する〈Pizza 4P's東京店〉といった飲食店をはじめ、バー業界のサステナビリティを牽引する〈Trash Collective〉や、外来水草からジンを作るカンボジアの〈MAWSIM〉といったスピリッツ関係の記事、さらにルワンダコーヒーをめぐる分断と和解のストーリーなど、持続可能な食の未来を描く。 〈目次〉 01|オーバービュー効果 - コーヒーを通して気候変動を解決する 土壌の再生と気候変動の解決へ寄与することをミッションとするコーヒーロースター〈Overview Coffee〉の創業者アレックス・ヨーダー氏と日本の代表の増田氏へのインタビュー。コーヒー業界の現状と課題やリジェネラティブ・オーガニック農業の可能性について。 02|リジェネラティブ農業をスケールさせる方法 世界各地の小規模農家や企業向けにリジェネラティブ農業についての技術アドバイザリーを提供するreNatureの共同創業者の一人であるマルコ氏へのインタビュー。企業や農家がリジェネラティブ農業へ移行するモチベーションと課題、そしてリジェネラティブ農業がメインストリームとなる方法とは? 03|自然酒の奥深い世界へ 千葉で自然酒づくりを行う寺田本家は、新たなフラグシップとして「墾」をリリースした。耕作放棄地を自ら開墾し、山の水で稲を育て、蔵に住み着く微生物と共に醸すその酒は、まさに「自然酒の奥深い世界にもっと分け入りたい」という寺田本家の向かう先を示している。第24代当主の寺田優氏へのインタビュー。 04|フードビジネスと気候変動 リジェネラティブ農業を推進する上で、グローバル企業はどのように自社のサプライチェーンを変革できるだろうか。世界中に数万もの酪農家サプライチェーンネットワークを持つダノン社の取り組みから、同社の気候変動への対応と、サプライヤーへの働きかけ方、リジェネラティブ農業を推進する方法について。 05|美しい場所を旅する、ノマドレストラン 「世界に欠けているのは美しい景色ではなく、それを楽しむためのレストランです」そう語るのはノマドレストランVentrusの創設者であるGuillaume Chupeau(ギヨーム・シュポー)氏。環境負荷を徹底的に減らし、地産の食材を使うことにこだわる”移動するレストラン”について。 06|より良いカクテルの作り方 食品廃棄物を減らす取り組みを行うバーコンサルティング会社〈トラッシュ・コレクティブ〉。その創業者であるケルシー・ラマージは現在、その取り組みを廃棄物削減だけでなく、バー業界におけるより広範なサステナビリティの推進に広げている。トラッシュ・コレクティブの始まり、バー業界の課題、そして地産の食材を使うことの重要性について。 07|ピザと平和 ベトナム発のピザレストランチェーンPizza 4P’s。2023年にオープンした東京店で掲げるのは「ワンネス」。Pizza 4P’sが考える「ワンネス」とは一体どのようなコンセプトなのか?なぜレストランが繋がりや幸せ、思いやりの心を追及するのか?Pizza 4P’s 東京店が目指す「ワンネス」と、そのリアルについて。 08|虫から作るタンパク質 - その可能性について 世界人口が2050年には100億人に達すると予測される中、人類はいかに食料を生産することができるだろうか?フランス発のスタートアップ、Ynsect社は、昆虫由来のタンパク質の可能性を追求する。果たして、人類は虫を食文化として受け入れることができるのだろうか。 09|燃やすべきか飲むべきか 7か月で200万倍にも増殖する外来水草ホテイアオイを原料としたクラフトジンを造るMAWSIM。外来水草をただの燃料として燃やすか、それともうまい酒として楽しむか。燃やすべきか飲むべきか、それが問題だ。 10|暗闇の中の光 - アーサー・カルレトワが語る、コーヒーとトレーサビリティ ルワンダ出身のアーサー・カルレトワ氏が、ルワンダ大虐殺を生き延びた自身の壮絶な半生を振り返りながら、コーヒーのトレーサビリティがいかに農家にとって重要かを語る。ルワンダコーヒーをめぐる、分断から和解へのストーリー。 ○BETTER FOODとは? 私たちが日常的に楽しむ食には多くの負の側面が存在する。大量生産・大量消費を基本に設計された現代のフードシステムは、様々な問題をもたらしている。しかし、まだ希望はあるはずだ。より良いフードシステムを作る試みは、既に世界各地で始まっている。そんな国内外のムーブメントや先駆者たちを紹介し、より良い食の未来を描くために、本誌は作られた。
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BETTER FOOD VOL.1 持続可能な"食の未来"の作り方
¥2,475
発行 Mota Inc. 発売日 : 2023/5/25 雑誌 106ページ BETTER FOOD VOL.1 ベターフード創刊号 私たちが日常的に楽しむ食には多くの負の側面が存在する。大量生産・大量消費を基本に設計された現代のフードシステムは、様々な問題をもたらしている。しかし、まだ希望はあるはずだ。より良いフードシステムを作る試みは、既に世界各地で始まっている。そんな国内外のムーブメントや先駆者たちを紹介し、より良い食の未来を描くために、本誌は作られた。 FROM JUNGLE TO TABLE ジャングルから食卓へ バリ島でモダンインドネシア料理を提供するロカヴォアのオーナーシェフであるイルケ氏へのインタビュー。地産の食材を使うこと、生産者との関係性、ファームトゥテーブルのリアルを聞いた。 FARM TO TABLE: CUISINE RÉGIONALE L'ÉVO レヴォ ファーム・トゥ・テーブルを実践するレストランその一、日本の富山県南砺市利賀村にあるレヴォ。日本にはなかった前衛的地方料理、富山県産の食材へのこだわり、ジビエに対する向き合い方について。 FARM TO TABLE: RESTAURANT DE KAS デ・カス ファーム・トゥ・テーブルを実践するレストランその二、オランダの首都アムステルダムにあるデ・カス。ガラス製温室の中に作られたレストラン、自社農場で野菜を栽培すること、再エネとコンポストついて。 FARM TO TABLE: AZURMENDI アスルメンディ ファーム・トゥ・テーブルを実践するレストランその三、スペインのバスク州にあるアスルメンディ。生産者へのリスペクト、伝統在来種の保存、ヒューマニズムについて。 CLIMATE CHANGE AND THE RESTAURANT 気候変動とレストラン 気候変動が企業の経営会議で議論されるトピックとなった昨今、飲食業はいかにこの危機に対応することができるのだろうか。マクドナルド、バーガーキング、イケアといったグローバル企業の対応に迫る。 THE FOREST GRAZING 森林放牧 栃木県那須で森林放牧を実践する森林ノ牧場のオーナーである山川氏へのインタビュー。牛の命の価値を上げること、日本の酪農業界の課題、日本ならではの酪農の未来。 GIN HELPS COMMUNITY コミュニティを支えるジン カンボジアのクラフトジンメーカーMAWSIMのCOOである津崎氏へのインタビュー。カンボジアでジン造りを始めた経緯、水草をベーススピリッツの原料に使う試み、農村を支援するソーシャルビジネスの展望に迫る。 BUILDING BETTER FOOD SYSTEM より良いフードシステムを作る方法 ボーランを手がけたディラン氏に、コロナ以降にスタートしたコミュニティスペース〈フード・トラスト〉と、再オープンしたばかりのカジュアルタイ料理レストラン〈ウー〉で目指す“フードビジネスの未来”について話を聞いた。 COFFEE SHOPS WE LOVE 私たちが愛してやまないカフェ 編集部が愛してやまない国内外のカフェについて気ままに紹介。今回は、六本木にあるベーカリーカフェ〈ブリコラージュ〉について勝手に語る。 BETTER FOOD PACKAGING GUIDE より良い食品の包み方 プラごみ問題が深刻化する現在、「いかに食品を包むか?」というテーマは以前にも増して重要になってきている。私たちはいかにして持続可能な方法で食品を包むことができるのだろうか?
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ごはん味噌汁卵焼き−早乙女ぐりこ朝食日記−|早乙女ぐりこ
¥880
リトルプレス A5 76ページ 2022/11/20(日)発行 家事大嫌い、酒大好き、自他ともに認めるずぼら人間の著者が、コロナ感染をきっかけに朝食&弁当作りに目覚めた?! 火傷したり、塩と片栗粉を間違えてテンパったりしながらも、台所に立ち、食と向き合った日々の記録。 『ごはん味噌汁卵焼き-早乙女ぐりこ朝食日記-』 ここ数年間、私はせっせと居酒屋や喫茶店に通い、一人酒やルーロー飯についての本を作ったり、喫茶店で写真を撮ってツイートしたりしてきた。自炊や健康的な食生活にあまり縁がなかったけれど、今、私は人生で初めて、朝ごはんについて本気出して考えてみている。とりあえず2022年9月の一カ月間と決めて、毎日自分が作った朝ごはんの写真を撮り、普段noteで公開している日記と別に朝ごはんについて記録し始めた。 とはいっても、ずぼらで適当な人間が語る朝ごはんについての本なので、栄養満点のオリジナルレシピを紹介したり、煮干しから出汁取ったりすることはありません。約束します。そして「朝食を制する者は一日を制す!!」みたいな意識高いフレーズも絶対に出てこないので、安心してお読みいただけたらと思います。 (「はじめに」より)
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東京一人酒日記2〜未知との遭遇編〜|早乙女ぐりこ
¥880
リトルプレス A5 54ページ 2021/5/16(日)発行 新しい酒飲み様式 「酒の多い人生を送ってきた。正確には、酒のせいで恥の多い人生を送ってきた。」 上の二文は、この本の前身にあたる『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編~』の「はじめに」冒頭の一節である。私がこの文を書いたのは、今からおよそ二年前、二〇一九年の春先のことだった。それから一年も経たないうちに、私たち酒飲み(と一括りにしてしまっていいのかわからないが)の飲酒生活は大きく変わった。 感染症の流行。緊急事態宣言の発令。飲食店の営業時間短縮要請。私の勤務先も昨年五月・六月はテレワークに切り替わり、その後通常出勤に戻ってからも、それまで頻繁に行われていたイベント打ち上げや部署ごとの飲み会が再開されることはなかった。 仕事関連だけでなく、仲間うちの大勢の飲み会も行われることがなくなった。ごく親しい人と食事や飲みに行っても、あっという間にラストオーダーの時間が来て、二軒目に向かうこともできない。 ◯ 宅トレ食事制限からの喫茶店ブーム 飲み会が激減したことで、それまで飲み歩いていた夜の時間と交際費がぽっかり浮いた。一時は毎日ひたすら柿の種を食べてビールやウイスキーを飲んでいた。その後、感染症流行の影響でイベントがなくなり廃棄寸前となった食材のお取り寄せにはまった。さらにその後、運動不足と増加する体重を憂い、YouTubeに大量にあふれた宅トレ動画を見ながら体を鍛えるようになった。新しいことにすぐのめりこむのは私の癖で、筋トレガチ勢として食事管理も始め、飲酒も控えるようになった。 緊急事態宣言が明け、外出への抵抗感も少しずつ薄れてきた頃、今度は神保町界隈のエリアの純喫茶めぐりにはまった。外食産業が感染症流行の諸悪の根源のように報道されていたけれど、個人経営の喫茶店で一人静かに読書や執筆をしながらコーヒーを楽しむ分には、感染リスクはそれほど高くないように思われた。そして、一人で喫茶店で過ごすのも、一人で居酒屋で過ごすのもそれほど違いがないのではないかと思い始めた。もちろん長居をしたり居合わせた客と接触したり深酒して周囲に迷惑をかけたりしなければの話だが……(自分はそういうことをしないときっぱり言い切れないのがこわい)。 ◯ 今こそ一人酒だ! 飲み会もなく、会いたい人にも会えず、海外旅行にも行けないまま二〇二〇年が終わろうとしていた。マスクや手指消毒もいつの間にか習慣化し、感染者数の増減のニュースにも何も感じなくなっていた。近隣の個人経営の飲食店は次々に閉店し、空いた居抜き物件はいつまでも埋まる気配がなかった。近所にテイクアウト専門店とウーバーイーツ対応店だけが増えていった。 二〇二〇年の大みそか、サウナ―の聖地・草加健康センターを久々に訪れた私は、一年の締めサウナを決めて、食堂で一人餃子とビールで乾杯しながら、考えた。今こそ一人酒なんじゃないか。 酒飲みの、酒飲みにしか通用しない、酒飲みたいが故の言い訳かもしれない。それでも、「今こそ一人酒だ!」と強く思った。感染症のクラスターを発生させるリスクは抑えなければならない。けれど、外食や飲酒の全てを諦める必要はないし、個人経営の店が街から次々に消えていくのを、ただ指をくわえて見ていたくない。いくら筋トレと食事管理で身体がくなっても、楽しみがなくて心がどんより重いままでは意味がない。あたりまえにあったはずの日常が縮減し、あらゆる楽しみが手の届かないものになってしまった今、食と酒の喜びを自分の手に取り戻したいと、そう思った。大勢の飲み会は難しくても、感染リスクを抑えつつ一人で外食し、食や酒を楽しむことは不可能ではないはずだ。 ◯ 未知との遭遇を求める かつて、外食や飲酒が日常だった頃には、とにかく酔うまで酒が飲めればいい、自宅では食べられない手の込んだ料理ががっつり食べられればいいと思っていた。けれど、感染症が流行してから、一回一回の食事を大切にするようになった。そのときの自分が食べたいものをじっくりと考え、念入りに店の下調べをするようになった(営業時間や営業日の変更が多かったからというのもあるが)し、大手チェーン店にふらっと入ることもなくなった。 感染症が流行してから、書店ではガイドブックや旅行記の売れ行きが非常によかったという。外出や旅行がままならないなかで、誰もがまだ見ぬものや非日常の体験に恋い焦がれていたのだろうと思う。海外旅行どころか東京都の外にもなかなか出られない、飲み屋やそれ以外のイベントで人と知り合ったりする機会もない、そんな生活の中で、私もまた未知との遭遇を求めていた。一人酒を通して、自分がまだ知らないものに出会いたかった。そして、そのとき自分が何を感じるのか知りたかった。 ◯ 一人酒に花丸 「父と正反対の人と結婚して離婚してから、『この人となら結婚してうまくやれるかもしれない』と思う相手はみんなどことなく父に似ている。」 (『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編』より) この本では、語り手の「私」がバツイチのアラサー独身女性であるという属性が度々強調されている。語り手の「私」は度々人間関係や仕事に悩み、それを言い訳に酒を飲みに行く。 あれこれ悩み、言い訳したくなる「私」の気持ちはよくわかる。だけど、一人で酒を飲むことに言い訳なんかしなくていい、と今の私は思う。コロナ禍にあっても営業を続けてくれているお店があって、その店に行きたいと思う私がいる。一人酒の理由なんてそれで充分だ。 「私はいつも、酒を飲みながら自分の人生の選択の答え合わせをしている。」 (『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編』より) 飲みながら人生の選択の答え合わせをする? 何言っているんだ。今日という日に元気で楽しく酒が飲めるだけで人生花丸じゃないか、正しいも間違いもない……今は本気でそう思っている。一人酒を楽しむことができるのは奇跡みたいなことで、言い換えれば、それがいつ不可能になってもおかしくない世の中になってしまった。 ◯ 今回の企画三原則 前号の一人酒には、飲みに行く理由(言い訳)はあっても目的はなかった。しかし今回の企画では、語り手の「私」に飲まなきゃやっていられない事情なんて一つもない。その代わりに、「未知との遭遇」という漠然としたテーマがある。そして、本当にささやかだけれど、個人経営の飲食店の支援をしたいという目的がある。 また、私は本当に味覚の解像度が低くて、noteで更新している日々の日記にも「おいしかった」とか「見た目が美しい」としか書けないことが多いのだが、今回の本の執筆を通してそんな自分自身を変えられたらいいなと思っている。エントリーシートを書いているうちに志望理由が固まってくるように、食レポめいたものを書いているうちにだんだん上手に書けるようになるかもしれない。 というわけで今作の企画三原則は、 ①長居しない(店のはしごもしない) ※感染症対策 ②未知との遭遇をおそれない ※個人的テーマ ③食レポをあきらめない ※個人的目標 である。前号もお読みくださっている方は、ぜひ、前回の企画三原則と比べてみてほしい。 もちろん今作は、前号『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編』やその他の私の日記・エッセイ等を読んでいなくても全く問題ない、独立した内容になっているので、私の本を初めて手に取ってくださる方にも、楽しんでお付き合いいただけたら幸いです。 (「はじめに」より)
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東京一人酒日記〜丸の内線沿線編〜|早乙女ぐりこ
¥770
SOLD OUT
リトルプレス A5 35ページ 改訂版 2019年5月6日 酒の多い人生を送ってきた。正確には、酒のために恥の多い人生を送ってきた。 父や祖父が酒癖が悪かったため、子供の頃の私は、自分は絶対飲酒などしないと思っていた。それなのに大学に入学し体育会系文化部に入ると、気づけば週四で飲むようになっていた。飲み続けて十年が経ち、今に至る。仕事が多忙で、かつ結婚生活が破綻していた数年前は、特にひどい飲み方をしていた。 寝る・吐く・泣くは序の口だった。 記憶はもちろんなくす。スマホはしょっちゅうなくす。カバンごと全ての荷物をなくす。 車いすで救護室に運ばれる。回送電車に乗ったまま車庫に運ばれる。中央線で高尾まで運ばれる。 同期と蹴り合いのけんかをする。先輩をヒールで踏みつける。身体に触れてきた上司の首を締め上げる。 同僚とセックスする。バーで居合わせたおじさんとセックスする。帰りの電車で居合わせた他人ともセックスする。殺されなくてよかった。 かつて我が家で「朝まで生ぐりこ」と称して一緒に浴びるほど飲んだ友人女子の多くが、妊娠や加齢やダイエットを理由に酒をやめた。あるいは昔ほどは飲まなくなった。 酒好きだった我が家族も、母はリウマチ、弟が癲癇を発症し、禁酒を余儀なくされている。弟と結婚した義妹は下戸だし、父は度重なる酒での失態のせいで母と一緒にいるときは酒を飲ませてもらえない。 となると私は最後の砦である。友人や家族と出かけると「気を使わずに飲んでくれ」と言われるので「大丈夫! みんなの分まで私が飲むから!!」と、戦闘モノのヒロインよろしく一人で酒に戦いを挑んでいる。しかしそれでいいのだろうか。 ● 純粋に一人飲みを楽しみたい 酒は家に常備してあり(ウイスキー・缶ビール・日本酒など)、家にいる日の半分は晩酌をする。それでも、外で飲みたくて居酒屋に行く。元々一人で過ごすのは好きで、映画や旅行と同じく一人で居酒屋に入ることも何のためらいもなくできる。しかし「一人で居酒屋で酒を飲む時間を楽しめているか」と訊かれると私は迷いなくイエスと答えることはできない。カフェでコーヒーを飲むように、純粋にその時間を楽しむのは意外なほどに難しい。 一人酒を、楽しめるようにならなくてはならない。私はそれを三十代独身酒飲みであるところの自分の課題であると思うようになった。 一人で居酒屋で酒を飲むことには、気をつけるべき要素が多すぎるのだ。客層や店の雰囲気によっては不愉快な思いをすることもあるし、飲み過ぎれば私は前述のような失態を犯すし、居合わせた他の客や店主と会話をするか否か考えるだけでも、社交性皆無の人間にとってはなかなか億劫だったりもする。 それでも、私は酒が好きだ。身体が健康で、酒を美味しいと感じるうちは、酒から離れたくない。離婚して独身の自由を満喫し、精神的にも時間的にも余裕の出てきた今、私は一人で楽しめる居酒屋のレパートリーを増やして、二十代の頃よりもっともっと酒を楽しみたい。 ● エッセイ『東京一人酒日記』の趣旨と企画三原則 というわけで、これは三十一歳独身女性が都内居酒屋を開拓していき、一人酒を嗜む記録エッセイである。私は酒の種類に詳しいわけでも美食家なわけでもないので、グルメレポ的な文章を期待される方は肩すかしを食うかもしれない。食●ログの口コミおじさんの文体をパクって居酒屋レビューを書くことも考えたが、そんなものは私が書かなくてもネット上で山ほど見つかる。その日の気分で居酒屋を選び、食べ物や酒を味わいながら、自分が考えたことや話したことを記録していくことになると思われる。 できることなら、読んでくれた方に、たまには時間作って一人で飲みに行ってみようかな、こうやって、一人で旨いもの食べて飲んで自分と向き合う時間って大事だよな、と思ってもらえるようなエッセイを目指したい。 とはいえ、前述のような酒による失敗をこれ以上重ねたくはないので、この度の企画に当り、以下のルールを設定した。 《企画三原則》 ・吐かない。 ・持ち帰ら(れ)ない。 ・絶対に終電を逃さない。 酒と男に関して全く節操のない私が、ちゃんとこのルールを遵守した上で一人酒を楽しめるのかどうか、読者の方に見守って(見張って?)いただければ幸いである。 (序文より)
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昭和の店に惹かれる理由|井川直子
¥2,090
発行 ミシマ社 定価 1,900 円+税 判型 四六判並製 頁数 280 ページ 発刊 2017年01月28日 ISBN 9784903908885 Cコード 0095 装丁 尾原史和(SOUP DESIGN) その、なんか正しい感じに私は憧れる 普段、表に出ることのない10軒の名店の人々。 「サービス」では永久にたどりつかない何かを探った。 昭和の時代をつくってきた人々の、そしてそれを継ぐ者たちの、技・心・そして… 時代とともに消えゆこうとするその灯火を丹念に追った、著者渾身のノンフィクション。 好評ロングセラーとなった『シェフを「つづける」ということ』に並ぶ名作、誕生。 ●修正情報 本文中の記載に、次のとおり誤りがございました。 269ページ9行目 (誤)茶屋 (正)茶室 訂正し、謹んでお詫び申し上げます。 編集部 目次 第一章 とんかつ とんきの「型」 第二章 シンスケの「距離」 第三章 鶴八の「窓口」 第四章 尾張家の「ならぬ」 第五章 鳥福の「狭」 第六章 天ぷら はやしの「不器用」 第七章 スヰートポーヅの「逆行」 第八章 田楽屋の「主張」 第九章 カフェ・ド・ランブルの「異端」 第十章 BAR ル・ヴェールの「非合理」 著者情報 著: 井川直子(イカワナオコ) 1967年、秋田県生まれ。フリーライター。レストラン取材のほか、主に料理人、生産者など「食」と「飲」まわりの人々、店づくりなどの記事を雑誌・新聞等に寄稿。『dancyu』『料理通信』『メトロミニッツ』など連載多数。著書に『僕たち、こうして店をつくりました』(柴田書店)、『シェフを「つづける」ということ』(ミシマ社)などがある。
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食べたくなる本|三浦哲哉
¥2,970
発行 みすず書房 判型 四六判 頁数 328頁 定価 2,970円 (本体:2,700円) ISBN 978-4-622-08781-6 Cコード C0095 発行日 2019年2月21日 美味い料理、美味い酒には目がない気鋭の映画批評家が、料理本や料理エッセイを批評的に読む。食の素材、味、調理法、さらには食文化のあり方をめぐる、驚きと発見に満ちた考察。丸元淑生、有元葉子、辰巳芳子、高山なおみ、細川亜衣、ケンタロウ、小泉武夫、冷水希三子、奥田政行、勝見洋一……。その根底に流れるのは、「料理を作る・食べる・もてなす」ことに人生を捧げてきた人びとへのオマージュだ。「料理本批評」という、かつてないユニークな試みであり、もちろん本書も「食べたくなる本」である。 食べることのすべてを愛し直そうとする、まったく新しい料理哲学の誕生。 読者はきっと、もういちど「故郷」へ戻っていく。 千葉雅也(哲学者) コカ・コーラとヴァン・ナチュール、ナポリタンとアルデンテ。 私たちはそのあいだを軽やかに行き来する世代。 木村衣有子(文筆家)
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酒場の君2|武塙麻衣子
¥880
SOLD OUT
リトルプレス A6判/並製/オフセット1C/80ページ 2024年4月1日 発行
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自炊者になるための26週|三浦哲哉
¥2,178
発行 朝日出版社 判型:四六判 ページ数:336ページ ISBN:9784255013602 / Cコード:C0077 発売日:2023/12/09 定価: 2,178円(本体1,980円+税) おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書! ”においを食べる” にしびれました。 学者と詩人、生活者と小学生の やわらかな心を併せ持つ新料理家、ここに誕生! ――高山なおみさん 知識は楽しみを与えず、楽しみは知識を与えない。このような知識と楽しみの分離こそが哲学の前提であった。だからこそ、知識を楽しむこと(フィロ・ソフィア)としての哲学(フィロ・ソフィア)がありえたのだ。 しかし、本書が示すのは、知識を与える楽しみであり、楽しみを与える知識に他ならない! 知識と楽しみはこうして一体となる。 これは人間がもちうる賢さについての書物だ! ――國分功一郎さん さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。 「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。 “面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。 “ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。 ・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。 「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。 そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み? 最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。 ・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。 1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。 蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。 日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。 ・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。 「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。 より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき! ◎書店員さんから推薦のコメントをいただきました◎ 鍋に放たれた春のわかめのように生動する文章から、鮮やかに風味が立ちのぼります。そのかすかなニュアンスに心が動くとき、食の経験は無限に多様な世界の様相へとひらかれ、血のかよったものになるでしょう。自炊者の感動を冷ます「面倒」を軽減するための片付けのコツや、台所の配置を伝授してくれる点も、この本のすばらしいところ。台所のうつくしさに触れた一節は鮮明で、そこを吹き抜ける香りのよい風が見えるようでした。 (東京堂書店・三浦亮太さん) 料理という行為を経て生みだされる香ばしさの層、立ちあがる湯気、口に含んだときの味わいまでもが微細につたわる。ささやかだけれど軽やかじゃない、深いよろこびに満ちた手立ての数々。その探究心に導かれついつい台所へと足が向かいます。 (恵文社一乗寺店・韓千帆さん) 節約や栄養摂取のためだとか、外食やコンビニごはんの罪悪感から「作らなきゃいけない」になっていた、自炊に対する私のもつれ固まった薄暗い気持ちが、読み進めるうちにゆるゆると、優しく解きほぐれていきました。三浦さんの柔らかくも情熱のある語りで、レシピだけではなく、買い物や台所の在り方にアイデアをもらい、食の歴史や文化についての探究心にも火を点けられ、「作りたいな」とわくわくした気持ちが生まれてくるのです。 (早稲田大学生協ブックセンター・橋本さん) 料理をしている人はなにをしているのか。手の動かし方と心の動き方、その両面から洞察を深める本書の筆致は、ロジカルでいてエモーショナル。味覚と嗅覚のあわいを刺激する豊かな風味を、自炊という領域で最大限堪能する。そのために言葉と知識を惜しみなく費やし、料理という行為をその周縁ごと書き尽くそうとするさまは圧巻だ。そんな三浦さんの実直さに袖を引かれ、今日も明日も明後日も、台所に立ち続けていたいと思った。 (往来堂書店・高橋豪太さん) 料理は映画的、というのは知っていたけれど、まさかこれほどまでとは思いませんでした。ひとつの素材とひとつの工程、それだけで目の前の世界の奥行きがどこまでも広がっていく。食がすべてに繋がっているとさえ感じる、知性と身体性が融合された新感覚の料理のすすめ。 (曲線・菅原匠子さん) 目次 序 料理したくなる料理 1 においの際立ち おいしいトーストの焼き方/においの語源と「感覚順応」/バゲットを穏やかに加熱する/サワードゥを直火焼きする 2 においを食べる 米を炊く/人間の鼻もじつは犬並みにすごい説/味のちがいはにおいのちがい/ふるさとの米の風味さえも ――米を炊く(炊飯器の場合)/米を炊く(鍋の場合) 3 風味イメージ みそ汁を作る/風味は映像である/風味の分類――①風味インデックス/②風味パターン/③風味シンボル/においはへだたった時間を映す/自炊者=エアベンダー ――だしの取り方/みそ汁 4 セブンにもサイゼリヤにもない風味 ここから自炊するという線引き/セブンイレブンのおいしさ/サイゼリヤのおいしさ/規格品にはない風味の個体差とゆらぎ/青菜のお浸しは海のさざなみのように ――青菜のおひたし/一期一会のトマト・パスタ 5 基礎調味料 感動>面倒/基礎調味料の風味がベースになる/基礎調味料は費用対効果が高い/ノイズキャンセリング力を発揮する/しょうゆ選び/塩選び 6 買い物 何を買うか決められない問題/目利きはするな/専門店の先生たちの見つけ方/あなたが素材を選ぶのではなく、素材があなたを選ぶ 7 蒸す 蒸しものの準備/皮付き野菜を蒸して香りを楽しむ/魚の蒸しもの ――いろいろ野菜の蒸籠蒸し/蒸し野菜のべっこう餡かけ/バーニャカウダ/ひき肉ソース/たちうおの清蒸 8 焼く 肉の焼き目のにおいはどうしてたまらないのか/グラデーションをつけて焼く/ステーキ肉を焼く/フッ素樹脂加工か鉄か/焼き方は人となりを映す/オムレツの焼き方/「ひとり料理の喜び」 ――ステーキ 9 煮る シンプルでおいしい野菜のポタージュ/水に風味とうまみを移す/スープの塩分濃度は0・6%から/野菜のかたちを残すポタージュ/含め煮――調味だしは20:1:1から ――野菜のポタージュ(攪拌する)/野菜のポタージュ(かたちを残す)/調味だし/含め煮/ふきの含め煮/おひたし(アスパラガス、ズッキーニなど)/菊の花のおひたし 10 揚げる、切る 家であえて揚げものをする理由/バットが三つありますか?/春巻き/麦いかのフリット/包丁の使い方にどう慣れるか/作業の進行を直感的にイメージできるようになる ――牡蠣フライ/牡蠣の春巻き/麦いかのフリット 11 動線と片付け 片付けの意義/台所のうつくしさ/プライムスペース/揃えるべきキッチンツール/キッチンは風味の通路 12 カイロモン 風味は誘惑の信号である/カイロモンは他種を誘惑するにおい/変化それ自体がよろこび/F感覚とC感覚 ――おでん 13 日本酒 良質な食中酒は自炊を底上げする/アテ化によってシンプル料理が極上に/酒はパスポート/ベーシックな日本酒とは/先生を見つけ、入門用の酒を選ぶ/燗をつけてみる ――シンプルなアテいろいろ/お燗 14 ワイン 面倒ではないワイン/自炊のためのワイン保存システム/「自然な造りのワイン」とその歴史/インポーターで選ぶ/ワインの先生に学ぶ/ワインを買いにいきましょう 15 青魚 季節の魚の風味に触発されて/風味の喚起力は鮮度に比例する/あじといわしは最上の美味/キッチンに魚の通り道を作る/あじをさばいて食べる/青魚、絶対のふた品 ――あじのさばき方/あじのなめろう/しめさば 16 白身魚など 中型魚をさばく/フライパンでポワレにする/魚を長く多面的に味わい尽くす/生のまま魚を熟成する ――平造り、そぎ造り/白身魚のポワレ、ムニエル/ブールブランソース/焦がしバター(ブールノワゼット)/サルサヴェルデ/こんぶ締め/干物/あらのスープ/あらのだし汁で作るパエリア/白身魚の熟成 17 1+1 魚一種に野菜一種の即興料理を作ってみる/生魚のカルパッチョ+野菜/風味のモンタージュ/焼き魚+野菜/魚と野菜のスープ仕立て ――あじのカルパッチョ、ルッコラ添え/いわしの直火焼き、茹でたじゃがいも添え/フィッシュ・ベジタブル・スープ/牡蠣とぎんなんのスープ 18 混ぜる 百獣ごはん/ワンプレート・ランチ/混ぜる料理の伝統的な型/サラダうどんとそばは格別においしい ――ちらし寿司/サラダうどん、そば 19 春夏の定番レシピ 歌い継がれ愛されてきた民謡のような名レシピ/春/夏/ノー・シーズンの定番 ――あさりと豚肉のアレンテージョ風/生わかめとたけのこ/ふきのとうみそ/ラタトゥイユ/ガスパチョ/山形のだし/ピコデガヨ/生ハムとバターのバゲットサンド/干ししいたけとちりめんじゃこの炊き込みごはん 20 秋冬の定番レシピ 秋/冬/ノー・シーズンの定番 ――きのこの当座煮/きのこのにんにく炒め/ほうとう鍋/バジルペースト/さんまのわたソース/ヤンソンの誘惑/かぶと牡蠣のグラタン/焼きかぶのサラダ、かぶのソース/筑前煮/じゃがいもセロリ/鶏肉とパプリカ 21 乾物 乾物の魅力/家に常備するものリスト/塩して熟成する ――鞍掛豆のサラダ/トルティーヤ/塩もみ、浅漬け、かぶ酢/塩豚 22 発酵 発酵保存食品を自作する意味/日々の献立ての基本 ――白菜漬け/甘酒/かぶら寿司 23 うつわとスタイル なぜスタイリングによって料理はよりおいしくなるのか/練習問題/「ねばならぬ」ではなく/うつわの質感/雑多を許容する 24 ファーム・トゥ・テーブルとギアチェンジ ひとはいつから「素材を活かすべき」といい始めたのか/スローとファストのギアチェンジ/「群島としてある世界の肯定」/続・人間の鼻もじつは犬並みにすごい説/ハンバーガー ――ハンバーガー/クラフト・コーラ 25 索引と徴候 別の時空につながるにおい/索引がひらく過去、徴候が予感させる近未来/微分回路(徴候)と積分回路(索引)/風味の解像度とは/生活史を積分する/食の幸福 26 家事と環境 家事分担の不均衡/ふつうのすばらしさを再発見する/環境問題について ――赤飯 参考文献 ブックガイド 著者紹介 三浦哲哉(みうら・てつや) 青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)『映画とは何か――フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店、2018年)『食べたくなる本』(みすず書房、2019年)『LAフード・ダイアリー』(講談社、2021年)。共編著に『オーバー・ザ・シネマ――映画「超」討議』(フィルムアート社、2018年)。訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ――映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版、2006年)。
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味がある。|マメイケダ
¥2,530
発行:HeHe B6変形 112ページ 価格 2,300円+税 ISBN978-4-908062-55-1 CコードC0071 書店発売日2023年11月25日 『おなかがへった』や『えきべんとふうけい』などの絵本、書籍や雑誌等の装画や挿絵などのイラストレーション、食品のパッケージイラスト等、いま大注目のイラストレーター・画家、マメイケダがライフワークのように描き続けるごはん日記。待望の増補改訂復刻版! ごはんを前にした時のよろこびと、食べることそのものの衝動をダイナミックに伝える筆致。絵日記には、マメさんのちょっとした気づきや雑感が添えられ、お店のカードや商品ラベルが貼りこまれている時もあります。さまざまな時間、場所、思い出とともに膨れ上がった日記帳をそのまま書籍に落とし込んだような装丁は、日記という個人の日々の記録でありながら、それをみる私たちにとっては気のおけない友人がすすめてくれるなによりのグルメ情報のようです。親しみあふれる美味しいほほえみブック。 本文より 〈ロールケーキ〉ロールケーキって、ほんとしみじみ「の」だなぁ。コーヒーを淹れる時も「の」の字、結んだ袋をほどきやすくする結び方も「の」の字に結ぶ。「の」ってなんかすごい。急に好きだ。
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日本酒と電子音楽3
¥900
リトルプレス DJ Yudetaro、鳥野みるめ、大久保有彩 A5判 / オールカラー / 30P 日本酒と電子音楽は似ている。たった一つの素材から、豊かなバリエーションが無限に生み出されるロマンがある。過去2作はすでに完売。全国の地酒と世界の電子音楽を組み合わせ、カルト的人気を博した異色のZINEの第3弾がついに登場。
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内臓とこころ|三木成夫
¥858
SOLD OUT
発行 河出文庫 216ページ ISBN:978-4-309-41205-4 ● Cコード:0140 発売日:2013.03.06 「こころ」とは、内臓された宇宙のリズムである……子供の発育過程から、人間に「こころ」が形成されるまでを解明した解剖学者の伝説的名著。育児・教育・医療の意味を根源から問い直す。 著者 三木 成夫 (ミキ シゲオ) 1925年、香川県丸亀市生まれ。解剖学者。東京芸術大学教授。1987年死去。主な著書に『内臓とこころ』(河出文庫)、『胎児の世界』(中公新書)、『海・呼吸・古代形象』『生命形態学序説』(以上、うぶすな書院)など。
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神戸のまちぎょうざ
¥1,000
SOLD OUT
リトルプレス 編集・発行 神戸餃子クラブ 発行日:2023年9月3日 リソグラフ印刷:塩屋的印刷 A5版 ホチキス中綴じ 60ページ カラー印刷/リソグラフ印刷 ※すべて手作業での製本・裁断につき、ゆがみ等があります。ご了承ください。 神戸の豊かな食文化の一つに餃子がある(と思っている)。そんな個性豊かな餃子たちを、餃子のお味はもちろんのこと、店構えもお店の人もその位置する場所も含めて、神戸のまち餃子と勝手に呼びたい。ランキングをつけるわけでなく、すべての神戸のまち餃子に対する解像度をあげたい。 そんな思いから「神戸餃子クラブ」が刊行した神戸の餃子愛あふれるZINEです。
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味つけはせんでええんです|土井善晴
¥1,760
定価 1,600 円+税 判型 B6判変形 頁数 208 ページ 発刊 2023年10月20日 ISBN 9784909394941 装丁 漆原悠一(tento) 「なにもしない」料理が、 地球と私とあなたを救う。 AIの発達、環境危機、経済至上主義… 基準なき時代をどう生きるか? 人間とは、自由とは、幸せとは。 「料理」を入り口に考察した壮大な著! 土井節炸裂、一生ものの雑文集。 『ちゃぶ台』の名物連載、ついに書籍化。 レシピとは人の物語から生まれたお料理のメモ。他人のレシピは他人の人生から生まれたもの。でも本来、料理は自分の人生から生まれてくるものです。それがあなたの料理です。 つたなくっても、自信がなくっても、私はいいと思います。「味つけせんでええ」というのは、それを大切にすることだと思っているのです。 一生懸命お料理すればそこにあなたがいるのです。お料理するあなたが、あなたを守ってくれるのです。――「まえがき」より
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ぼくのコーヒー地図|岡本仁
¥2,420
出版年月 2023/09 ISBN 9784582544749 Cコード・NDCコード 0063 NDC 673.98 判型・ページ数 B6変 328ページ 定価2,420円(本体2,200円+税) 雑誌『relax』の元編集長でインスタグラム4万人超のフォロワ―を持つ編集者が全国のお気に入りのカフェ・喫茶店166軒を紹介 コーヒーブレイクは大切ですね manincafeのIDでInstagramにコーヒーを飲む日常をポストする編集者岡本仁によるコーヒー店案内。コーヒーの味だけではなく、店主、音楽、そして集まる客がつくりあげる、ゆるやかな、時にはピリリとした空気……老舗の喫茶店から新しいコーヒースタンド、ナショナルチェーンから個人店、時には紅茶店や日本茶店まで、街を歩いて見つけた166店で考えたコーヒーとの幸せな関係。オールカラー。
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生命とリズム|三木成夫
¥990
河出文庫 312ページ ISBN:978-4-309-41262-7 Cコード:0195 発売日:2013.12.06 定価990円(本体900円) 「イッキ飲み」や「朝寝坊」への宇宙レベルのアプローチから「生命形態学」の原点、感動的な講演「胎児の世界と“いのちの波”」まで、エッセイ、論文、講演をあますところなく収録。「三木生命学」のエッセンスがここに。 著者 三木 成夫 (ミキ シゲオ) 1925年、香川県丸亀市生まれ。解剖学者。東京芸術大学教授。1987年死去。主な著書に『内臓とこころ』(河出文庫)、『胎児の世界』(中公新書)、『海・呼吸・古代形象』『生命形態学序説』(以上、うぶすな書院)など。
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そのときみえるもの|御菓子丸 杉山早陽子
¥1,980
SOLD OUT
発行:torch press 仕様:180 x 125 mm/ソフトカバー/96P デザイン:竹廣 倫 撮影:山本康平 言語:日本語/英語 定価:1,800円+税 ISBN:978-4-907562-16-8 C0077 発行年:2018 和菓子、その小さな宇宙に凝縮された記憶、風景、そして感情を、見ることや食べることを通して体験する。京都を拠点とする御菓子丸の杉山早陽子は、目に見えない感性を和菓子という形へと落とし込み、伝統的な世界に新しい風を吹かせます。 「鉱物の実」という銘のお菓子は、琥珀糖にクロモジがささり、まるで木に御菓子の実がなっているかのよう。杉山はこの実を和菓子の原点まで遡り、果実を使って実を表現しようと試みます。そのほかに、時間を経ると色が変化する「うつろい」、風景を閉じ込めるという発想から生まれた「薬箱(くすりばこ)」、ほおずきを灯に見立てた「灯花(とうか)」、草花の芽吹きを玉にした「薬玉(くすだま)」など、儚さや無の境地、あるいは日常や季節のうつろいを愛おしむ感情を和菓子へと落とし込みます。それらの御菓子は五感を通して、私たちの記憶を呼び起こし、そして記憶へと堆積していきます。 本書では、御菓子丸のこれまでの25の和菓子を、それぞれの御菓子についのエッセイと共にまとめています。御菓子丸の世界をより深く知ることができる思考の源を読みながら、瑞々しい和菓子を目で味わってみてください。 杉山早陽子(Sayoko Sugiyama) 1983 年三重県生まれ。2006年から10年間、和菓子ユニット「日菓(にっか)」として活動。「日菓」と並行して2014年から「御菓子丸(おかしまる)」を主宰しながら、和菓子を制作、展示、販売している。食べたら無くなる当たり前のことに着眼し、表現方法としての和菓子に可能性を感じ、京都にて和菓子を学ぶ。鑑賞から食べるまでの行為を一つの体験として捉え、記憶に残る一瞬を和菓子に込めて制作する。 https://www.okashimaru.com/
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台所珈琲の手びき
¥660
SOLD OUT
リトルプレス 【発行者】余白珈琲 【定価】660円(税込) 【判型】A5判(無線綴じ) 【頁数】40ページ 【発行年】2023年9月 「憧れ」と「虚しさ」のあいだで、「愛おしさ」に揺られながら。降っても晴れても、自分でつくる今日の味。 生活のなかで愉しむコーヒーの手びきをつくりました。数学の公式のようなレシピを、ただただ載せていくだけでなく、その周辺の流れを描くことで、自分でレシピをつくることができるようなものを意識しました。 (以下「おわりに」より) コーヒーを淹れることは、ほんとうに「ちょっとしたこと」です。(…)ささやかなこと、ちっぽけなこと、なんでもないこと、平凡なこと、すごくないこと、誰にでもできること。そのような行為だからこそ、人と人との間に、この世の中のさまざまなすき間に、するりするりと入っていくのです。
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すし通|永瀬牙之輔
¥875
発行 土曜社 - 仕 様:文庫判(148 × 105 × 6.4ミリ)160頁 - 図書番号:978-4-907511-22-7 - 初 版:2016年12月22日 - 定 価:795円+税 煙草屋は娘、魚屋は若い衆、鮨屋はおやじが看板である 鮨の食べ歩きを始めようとする人にとっては、「お前の口には勿体ないが食わしてやる」といった面構を忍ぶだけの、あるいは味わうだけの忍耐が必要である――。江戸の古老健在なりし昭和五年に世に出た、鮨の名著。 名おそろしきものいにずし、それも名のみならず見るもおそろし 清少納言『枕草子』 私は鮨について他人に語ろうなんて努力したことは今まで少しもなかった。また衒学的な気持など微塵もなかった。まして通人たらんとも、鮨通たらんとも思ったことは少しもなかった。ただ美味を美味をと追求したのである 永瀬牙之輔 も く じ すし 鮓、鮨、寿司 やすけ、すもじ すしの誇り 鮨礼讃 鮨の由来 古来有名なりし鮨 鮨の種類 魚の鮨 握鮨 巻鮨 稲荷鮨 五目と散し 箱鮨 熟れ鮨 特種の鮨 諸国の鮨 握り方、盛り方、食べ方 鮨は三食の外 鮨は三つ四つ 鮨は屋台か出前か 鮨屋のおやじ 鮨の鯖を読む事 鮨と酒 「鮨は玉子焼から」の論 酢 飯 「きり」と「つめ」 海苔と海苔巻 鮪 鰹 穴子 「鮨は小鰭に止め刺す」説 小鰭 鰺 赤貝 海老 わさび 生姜 俳季に現れた鮨 文芸に現れた鮨
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桃を煮るひと|くどうれいん
¥1,760
SOLD OUT
発行 ミシマ社 定価 1,600 円+税 判型 四六判並製変形 頁数 136 ページ 発刊 2023年06月14日 ISBN 9784909394880 装丁 脇田あすか 衝撃のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。 小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集…多方面で活躍する気鋭の作家が、 満を持して、2作目の「食エッセイ集」を解禁。 日経新聞「プロムナード」(2022年7月〜12月)に掲載されたエッセイに、 書き下ろしをたっぷり加えた、珠玉の41編。 著者情報 著: くどうれいん(くどうれいん) 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD)、『うたうおばけ』(書肆侃侃房)、『水中で口笛』(左右社)、『氷柱の声』『虎のたましい人魚の涙』(以上、講談社)、『プンスカジャム』(福音館書店)、『あんまりすてきだったから』(ほるぷ出版)がある。