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わたくし大画報|和田誠
¥1,760
発行 ポプラ社 発売年月 2024年3月 ISBN 978-4-591-18027-3 判型 四六判 サイズ 188mm x 128mm ページ数 254ページ 定価 1,760円(本体1,600円) 妻・平野レミさんとのエピソードから、育児、イラストや装丁の仕事まで。“めったに自分を語らない”和田誠の貴重なエッセイ! 【糸井重里さん、推薦!】 ひとりの人間のなかに、こんなに大量の「おもしろい」があっても、よいものなのだろうか。 自分のことを書くというのは、照れくさいものである。そう思いつつ、ずいぶん書いてしまった――妻・平野レミさんとのエピソードから、はじめての育児、「週刊文春」の表紙イラストや装丁の仕事まで。 谷川俊太郎さんや篠山紀信さん、渥美清さん、向田邦子さんら著名人との驚くべき交友録も盛りだくさん。“めったに自分を語らない”和田誠が自分について書いた貴重なエッセイを復刊。イラスト79点収録。糸井重里氏、推薦! 【本文より抜粋】 自分の行動を書きつけるなんて、小学校以来のことである。かつては日記を書いて行かないと学校で先生に叱られたが、今は締切を守らないと編集者に叱られる。締切に追われて書いたおかげで、そうでなければ忘れてしまう子どもの言動などを記録しておくことはできた。 わが家としては、つまらぬ記録でもないよりあった方がいい。(「あとがき」より) 妻が突然「絵を習うことにした」という。先生の教え方がうまいとみえて、短期間に長足の進歩をとげた。毎月連載で書く文章に自分で挿絵なんか描いている。これが結構さまになっていたりするので、プロである亭主は困ることもあるのだ。「手伝ってるんだろ」と言われるからである。(「描くということ」より) 【目次抜粋】 ・猫について ・俳人二十面相 ・家庭大料理 ・晴れた日・または篠山紀信 ・カレーライスについて ・谷川俊太郎の33の質問と清水哲男のスピーチ・バルーン ・描くということ ・出産大報告 ・赤ん坊大転落 他 ・装幀のこと ・植草さんのお葬式にはアルトサックスとトランペットが鳴り響いた ・三人の恩師と二つの装幀について ・ひとコマ漫画と欧米人の反応について ・情熱のペンギンごはん ・わたくしにとって日本語とは何か ・父親レポート ・翻訳について ・歌仙・私家版日本語文法・窓ぎわのトットちゃん ・悩み多き今日この頃 ・戦争の犬たちなど ・向田さん 本書は、1982年に講談社より刊行された『わたくし大画報』を復刊したものです。
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点と線から面へ|ヴァシリー・カンディンスキー
¥1,100
宮島久雄 翻訳 ちくま学芸文庫 1,100円(税込) Cコード:0171 整理番号:カ-44-1 刊行日: 2017/04/06 判型:文庫判 ページ数:256 ISBN:978-4-480-09790-3 JANコード:9784480097903 芸術にも科学を―。20世紀はじめに“抽象絵画”の概念をいち早く提唱し、絵画作品の新局面を切り開いたカンディンスキーが試みたのは、絵画の構成要素を徹底的に分析し、理論的・科学的に吟味することだった。点や線がもつ本源的な力を把握すること。そうしてこそ、それらが平面の上に置かれたときに相互に共鳴し合い、生きた作品としての“コンポジション”が実現するのだ。絵画にとどまらず、さまざまな造形芸術に大きな影響を与えた古典的名著。 目次 序論 点 線 地‐平面 付録 ヴァシリー・カンディンスキー 1866-1944年。ロシア生まれ。大学では法律を学ぶも、1896年にミュンヘンに移り本格的な絵の勉強を始める。1911年にフランツ・マルクとともに「青騎士」を結成。1922年以降はバウハウスで教官を務めた。抽象絵画の提唱者として、絵画作品では「コンポジション」シリーズ、著作では本書のほか『芸術における精神的なもの』が有名。
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●サイン本 現代アートの行方|三瀬夏之介・池田学
¥770
はとり文庫002 発行 羽鳥書店 A6判 並製 128頁 本体価格 700円+税 ISBN 978-4-904702-24-6 C1071 2011年6月刊行 ブックデザイン 原 研哉+中村晋平 印刷・製本 大日本法令印刷 同じ1973年生まれの作家、三瀬夏之介と池田学による初顔合わせ対談。スケールの大きさで比較されることも多い二人が、初画集をほぼ同時に刊行。池田学が文化庁研修制度でカナダへ旅立つ直前に実現した公開対談では、二人の作風の違いや、意外な素顔がつぎつぎと明らかに。 収録:2011年1月14日(紀伊國屋サザンシアター) [目次] 1973年生まれの世代 高校教師時代 フィレンツェ研修の1年間、そして山形へ アウトドア派 絵の描き方 なぜ僕と話してみたいと?[学→夏] 肩書きは何?[夏→学] 「日本画」についてどう思う?[夏→学] 卒業後の生活のことは?[夏→学] 法廷画と自作との関係は?[夏→学] 画材は何を使っている?[学→夏] 絵に登場するモチーフの意味は?[学→夏] 白の部分はどうやって決めるの?[夏→学] どんなふうに制作しているの?[夏⇔学] 作品のサイズや絵肌については?[夏→学] 画集製作で大変だったことは?[学→夏] 2年かけて完成ってどんな感じ?[夏→学] 趣味は?[学→夏] ファミコンやった?[夏→学] なぜカナダ?[夏→学] 絵を描く理由は?[夏⇔学] あとがき 三瀬夏之介 あとがき 池田 学
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RAUMORDNUNG|Michael Blaser
¥5,720
¥5,720 (tax incl.) softcover 96 pages 213 x 317 mm color limited edition of 500 copies 2018 スイス人フォトグラファー、マイケル・ブレイザー(Michel Blaser)の作品集。作者は見栄えのしないことや取るに足らないこと、見慣れたものや見過ごされがちなものに芸術的な関心を抱いてきた。首都ベルンに生まれ育った作者は、都市周辺の景観の特殊性を観察し、都市のアイデンティティと田舎町の性質、自然とスプロール現象、公の場と私的な空間との間を揺れ動く凡庸なスイスの一面を我々の目の前に突きつける。ランドスケープとも建築のイメージともとれる写真の中の人々の生活が積み重なって形成された風景は、私たちの社会をありのままに写し出している。
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ユリイカ2022年3月号 特集=アピチャッポン・ウィーラセタクン -『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』、そして『MEMORIA メモリア』へ-
¥1,650
発行 青土社 定価1,650円(本体1,500円) 発売日2022年2月26日 ISBN978-4-7917-0414-9 待望の長篇最新作『MEMORIA メモリア』3月4日公開 タイに生まれ、とりわけ東北地方イサーンの記憶——精霊、民話、森…——を写し続けてきた作家アピチャッポン・ウィーラセタクン。『ブリスフリー・ユアーズ』、『トロピカル・マラディ』、そしてタイ映画史上初のパルムドール受賞作『ブンミおじさんの森』に続く四度目のカンヌ国際映画祭受賞作となった『MEMORIA メモリア』では、南米コロンビアという“異郷の地”をいかに写したのか。いまこそ、アジアそして世界にとって最重要の映像作家に迫る。 【目次】 特集*アピチャッポン・ウィーラセタクン——『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』、そして『MEMORIA メモリア』へ ❖インタビュー ぼく自身という家 / アピチャッポン・ウィーラセタクン 聞き手=福冨 渉 ❖映画と記憶 科学と神秘 / 佐々木 敦 アピチャッポンの耳、『MEMORIA メモリア』の音 / 長門洋平 記憶、儀礼、投影——アピチャッポン作品をつなぐ「アンテナ」 / 中村紀彦 よそものたちの記憶の旅——アピチャッポンのコロンビア / 新谷和輝 ❖共振する幻 Memoria——記憶の残響 / 清水宏一 シンクロニシティ / 久門剛史 「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」の記憶 / 田坂博子 ❖不可視なるもの 横断するガイストの振動——アピチャッポン・ウィーラセタクンの霊性美術 / 伊藤俊治 異化されたゾミアの物語——アピチャッポン・ウィーラセタクン『真昼の不思議な物体』をめぐって / 石倉敏明 イサーンの森からの帰還——『ブンミおじさんの森』と精霊の民族誌 / 津村文彦 ❖芸術と政治 諦観からの応答——『世紀の光』を『光りの墓』の伏線として読む / 綾部真雄 アピチャッポンのカメラに写るもの、写らないもの / 足立ラーベ加代 新たなる二院制?——アピチャッポン作品における政治、科学、記憶 / 福島真人 ❖対談 未知なる〈映画〉との遭遇 / 富田克也×相澤虎之助 ❖光の地層 映画の神様なんかいらない——『MEMORIA メモリア』をめぐって / 福間健二 『光りの墓』を思い出す / 金子由里奈 今立っているその場所に、すでにある多世界——抵抗者としてのアピチャッポン・ウィーラセタクン試論 / 太田光海 無口な彫像たちの声をきく——《Fireworks(Archives)》の舞台から / 椋橋彩香 ❖巡り会うふたり Blissfully Yours——森と夢と2つの世界 / 夏目深雪 ゲイ・ロマンス、精霊、シャーマン、虎、フレンドリーな「おばさん」——『トロピカル・マラディ』の魅力を叫ぶ / 溝口彰子 タイ“クィア映画”天文図の素描——アピチャッポンを主星として / 児玉美月 ❖映画の旅路 タイ映画史にアピチャッポンは接続できるのか? / 石坂健治 アピチャッポン・ウィーラセタクンと実験映画 / 阪本裕文 スローシネマ、アピチャッポン、マジックリアリズム / 銭 清弘 ❖資料 アピチャッポン・ウィーラセタクン クロニクル / 中村紀彦 ❖忘れられぬ人々*5 故旧哀傷・岸薫夫 / 中村 稔 ❖物語を食べる*14 愛と痛みと恐怖が運命をひらく / 赤坂憲雄 ❖詩 三月日より / 山岡ミヤ ❖今月の作品 川窪亜都・秋葉政之・シーレ布施・江田つばき / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり ワードローブから本棚へ / 赤阪辰太郎 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙図版=『MEMORIA メモリア』©Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
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渡り鳥|岩谷香穂
¥2,750
発行 さりげなく 本体価格:2,500円+税 サイズ:文庫本 ページ数:366頁 表紙:上製本+箔押 閏年のみ販売される『渡り鳥』が今年も帰ってきました。 見えないものと見えるものをテーマに書かれた文章が8頁、その他の358頁は白紙です。 布貼りの上製本、空押しの箔を施し、小さいながらも存在感のある一冊です。 上製本に空押しでタイトルと渡り鳥のような線画を。 線画は著者の岩谷さんの作品です。 2文章の8頁と白紙の366頁は用紙が異なります。 白紙頁は心地よく絵や日記などを書いてもらえるよう、薄いスケッチブックのような質感です。 著者 Iwaya Kaho ポートランドのタトゥー文化に影響を受け、2015年、タトゥーシールブランド「opnner(オプナー)」を立ち上げる。 「タトゥーというのは体が変わろうと人生を共存できる最高の励ましであって 永遠のジュエリーです」というコンセプトのもと、オリジナルのタトゥーシールを制作・販売。 さまざまな分野でのコラボレーションや作品作りを行っている。 Instagram:@poxn
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●サイン本 頭のうえを何かが Ones Passed Over Head|岡﨑乾二郎
¥2,530
SOLD OUT
発行:ナナロク社 A5横 重さ 278g 144ページ 並製 定価 2,300円+税 ISBN978-4-86732-023-5 初版年月日2023年12月3日 「ストローク(脳梗塞)は僕にとって恩寵でした。そして深い教えでした。」 『抽象の力』(第69回芸術選奨文部科学大臣賞)の岡﨑乾二郎さんは、2021年10月に脳梗塞で倒れました。 倒れてから1ヵ月後に麻痺した右手で描いた40作以上の絵と「リハビリ記」(2万7千字)が収録されています。 本書は、カラー部分だけでも約100頁ある画集であり、病をも創造の糧とする示唆に溢れた手記でもあります。 【本書より】 2021年10月30日土曜日の23時でした。知り合いにPCでメッセージを送りはじめたときに指がもつれはじめ、腕から力が抜け、右手も右足も瞬く間に動かなくなりました。椅子からずり落ちるように、なんとか床に横たわりました。脳梗塞だと思いました。(リハビリ記 冒頭) 絵を再び描くなんてことはありえないと思い込んでいた一人の脳梗塞片麻痺患者にとって、目の前で出来上がっていく絵は、自分で描いたものであるにもかかわらず、人ごとのように驚きをもって見えたものである。だからスマホで家族やスタッフにそれを送った。ネコが自分が獲ったエモノ、見つけた事物を家人の手元に持っていって自慢するようなものである。(あとがきより抜粋) 著者プロフィール 岡﨑乾二郎 (オカザキケンジロウ) (著/文) 1955年東京生まれ。造形作家。批評家。セゾン現代美術館、豊田市美術館で大規模な個展を開催するとともに、美術批評を中心として執筆を続ける。主著に『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー)、『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房/第69回芸術選奨文部科学大臣賞)、『感覚のエデン』(亜紀書房/第76回毎日出版文化賞〈文学・芸術部門〉)、『絵画の素 TOPICA PICTUS』(岩波書店)など。
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カフカ素描集|フランツ・カフカ
¥14,300
編者 アンドレアス・キルヒャー 協力 パーヴェル・シュミット 寄稿 ジュディス・バトラー 訳者 高橋文子 訳者 清水知子 発行 みすず書房 判型 A4変型 頁数 344頁 定価 14,300円 (本体:13,000円) ISBN 978-4-622-09606-1 Cコード C1071 発行日 2023年10月16日 〈カフカの遺品のうち、まさに素描のほとんどが含まれている部分が、何十年にもわたってまったく手の届かない状態に置かれていた。そのひと束の紙が、カフカの創作の最後の偉大な未知数であったと言っても、決して過言ではない。〉 ――「前書き」より チューリッヒの金庫に保管されていた160点余の素描。2019年、没後百年を目前にしてようやく姿をあらわした、もうひとりの、画家カフカ。実物大、オールカラーで収録。 10年余におよぶ係争の末、2019年に公表され、世界的な話題となったカフカの素描群。その全てを初めて出版。 全素描に加え、関連する資料図版・詳細な解説を付し、絵を描くことに熱を上げていた当時のカフカを浮かび上がらせる。 ユダヤ文学研究者アンドレアス・キルヒャーによる詳細な学術的解説。 哲学者ジュディス・バトラーによる独創的な論考。 芸術家パーヴェル・シュミットによる全作品目録。
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listude ブランドブック
¥7,200
●数量限定 特典ノートブック付き(2、3枚目) 企画・発行:listude(鶴林万平・安奈) 編集:MUESUM(多田智美・永江大) デザイン:高い山株式会社(山野英之・桑原遼) 翻訳:鶴田千佳 イラスト:高原颯時 形態:B5変形版 5冊組 定価:税込7,200円 発行:2022/11/24刊 無指向性スピーカーを製作する"listude"の15周年を記念したブランドブック。 ● さまざまな音にあふれた世界において、「聴く態度」を持ち続けたい。 listudeは、「listen(=聴く)」+「attitude(姿勢・態度)」による造語です。 「聴く」ことにまつわるlistudeによるエッセイ「Insight」、私たちと親しい人たちによるコラムとインタビュー「Viewpoint」、音を感じる風景を集めた写真集「Inspiration」、ステイトメントとして取り組む「地奏-CHISOU-」のドキュメント「Project」を収録した日英バイリンガルの5冊組。帯はオリジナル多面体スピーカーの製品情報になっています。 「聴く」という行為は、自らを素直にまっすぐ「ひらく」行為でもあります。 目の前にある対象はもちろん、その奥に広がる世界そのものへと意識を向ける。 それは、日常の風景に美しさを見出すことだと私たちは考えます。 これら冊子の断片から、listudeの想いが浮かび上がることを願って。 — Insight — listude鶴林万平による10本のエッセイ。全68ページ。 ・静けさの共有 ー 敦賀ヨーロッパ軒 本店 ・音が導く食の楽しみ方 ー ピアノ「プレイエル」の旨味 ・湯宿 さか本の「おもてなしなし」 ・塩かタレか? ー 合研のフォノイコライザー ・”不”正解の音がもたらす可能性 ・スピーカーの態度 ー ジャズ喫茶ベイシーで受け取ったもの ・ステレオのモノラル化に見る、音楽のこれから ・あの場、あの時、私だけが聴いた音 ー PAについて ・聴くことの能動性がもらたすもの ー 長岡京室内アンサンブル ・聴く ー 未知のものを受け入れる器 — Viewpoint — listudeと関わりの深い5人のコラムと2人のインタビュー。全104ページ。 ・名前のない4つのはなし/大森克己 (写真家) ・触媒/青柳拓次 (音楽家) ・てまとひまのあいだ/岡部太郎 (一般財団法人たんぽぽの家) ・音の断片を自らつなげて音楽となる/山野英之(グラフィックデザイナー) ・過程の美しさの堆積/渡邊貴志(STITCH INC. 代表) ・環境なんかどうだってよくて、なんかいい音楽がかかっていて、酒が旨ければグッドです/有山達也(デザイナー) ・いちいち立ち止まって、全部やらないと気が済まない/小桧山聡子(山フーズ) — Inspiration — 音を感じる風景を集めた写真集。全17ページ。 — Project — 地奏 -CHISOU- vol.1 UDA MATSUYAMA/NARA の記録 地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA/NARA の記録 — 帯 — listudeオリジナルスピーカーの製品情報
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DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ|鈴木ヒラク
¥2,640
発行 左右社 定価 2,640 円(税込) 刊行日 2023年09月20日 判型/ページ数 四六判 上製 284ページ ISBN 978-4-86528-384-6 Cコード C0071 装幀・装画 松田行正+杉本聖士/装幀、鈴木ヒラク/装画 ラインをチューブと捉える。 そうすることで鈴木ヒラクは、私たちの生きるこの世界の見方に革命を起こすだろう。 ティム・インゴルド 類書なきドローイング原論! ドローイングとはなにか? いまなぜ、ドローイングは世界的に重要視されているのか? その答えは、描かれたラインを「チューブ」として捉えたときに見えてくる── 国際的に注目されるアーティスト・鈴木ヒラクが書き下ろす渾身の〈ドローイング原論〉。 ・描く/書くことは、この世界に生きることそのものである ・宇宙は無数の線の束であり、人類もまた洞窟壁画の昔からドローイングし続けてきた ・人類だけでなく、虫も鳥も植物も、石や天候、天体もこの宇宙に線を描いている ・ラインは分割と分断を生む、だがチューブは空間と時間を接続し、関係させ、交通を生む ・ルネッサンス以来、ドローイングはペインティング(絵画)に比べ、不当に評価されている ・ドローイングとは、いまここにある未知を発掘することである ・線をたどりなおすとき、未来にも過去にも私たちは触れることができる ・この世界にあふれるあらゆる痕跡は、未知へと飛び立つための滑走路だ ・HIP HOPなどの音楽、ダンス、ラップ、写真、都市論、子供の遊び、漫画、農耕、登山、医療から教育にまでドローイングの可能性は拡張する 本書に登場するアーティストたち W・バロウズとブライオン・ガイシン、M・トビーやH・ミショー、オノ・ヨーコ、 比田井南谷や井上有一、J・ケージやトリシャ・ブラウンなど20世紀のドローイングの中心人物たちに加え、現在のドローイング・シーンの最先端をひらくジュリー・メレトゥ、モニカ・グルツィマラらを紹介。 オーネット・コールマンなどのフリージャズ奏者たち、DJプレミア、キング・タビー、アーサー・ラッセルなどの音楽家、そして石川九楊、吉増剛造、鈴木昭男、Shing02、Rekpo(MAREWREW)など著者がコラボレートしてきたアーティストまで、ドローイングから捉えなおす現代芸術史としても読める一冊。 本書で触れられる先人たちの言葉 「ドローイングは、いまも基本的に古代から変わっていない」キース・ヘリング 「一本の線において重要なのは、それがつねに中間であり、始まりでも終わりでもないことだ」ジル・ドゥルーズ 「線を散歩に連れて行く」パウル・クレー 「ドローイングとは身ぶりと言葉の接合だ」アンドレ・ルロワ=グーラン 「道とは、閉ざされた世界から脱出するために、自らうち開くべきものである」白川静 子供たちが無心に線を引き、植物が伸びてゆき、風が壁に痕跡を残す。 そんなふうにこの世界にあふれるドローイングを、タイムカプセルとして、 対話として、現在進行形で生きていくこととして捉えなおす、世界の見方が変わる一冊。 【古今東西のアーティストのドローイング、著者の作品に加え、粘菌からワームホール、カフカの手稿からコルトレーン自筆の楽譜まで、図版多数掲載】 危機とともに生きる宇宙時代に、世界の輪郭は目まぐるしく変化していく。安全な場所から、ゆっくりそれを描写している場合ではない。むしろ現在進行形で、世界と自らとの関係性を常につなぎ直していく方法としてドローイングを活かさなければならない。旧石器時代の人類が、洞窟の外の危険を含んだ時間と空間の広がりに接触するときに、世界と自己とを翻訳し、把握するためにドローイングを発明したように。分断や危機があるからこそ、接続や逸脱への意志もまた生まれる。いま、生きるためのドローイングが必要な時代なのだ。(本書より)
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杉本博司 本歌取り 日本文化の伝承と飛翔
¥3,960
SOLD OUT
発行:くま書店 A4変型判 縦290mm 横230mm 厚さ25mm 304ページ 価格 3,600円+税 ISBN978-4-9912756-0-9 初版年月日2022年9月17日 和歌の伝統手法である「本歌取り」を日本文化の通奏低音と捉えた杉本は、時間の性質や人間の知覚、意識の起源といった長年追求してきたテーマを元に、千利休の「見立て」やマルセル・デュシャンの「レディメイド」を参照しつつ、独自の解釈を加えた発展的な「本歌取り」を試みる。圧巻の観音開きでみせる新作《天橋立図屏風》とその発想の源となった《三保松原図》、春日大社に関わりのある《金銅春日神鹿御正体》とそれを本歌とした《春日神鹿像》ほか、国宝を含むさまざまな名品を本歌に、杉本作品や杉本による名品の取り合わせとそこに添えられた試論から、現代美術作家・杉本博司の制作哲学が紐解かれていく。 目次 第一章 本歌取り 第二章 Noh Climax 第三章 書寫山圓教寺と性空上人 論考(神戸佳文、奥健夫、 増記隆介、 不動美里)ほか 著者プロフィール 杉本博司 (スギモトヒロシ) (著/文 | 写真) 1947年東京生まれ。1974年よりNY在住。活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理と多岐にわたる。2008年建築設 計事務所「新素材研究所」、2009年公益財団法人小田原文化財団を設立。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2010年秋の紫綬褒章受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲、2017年文化功労者。
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杉本博司 本歌取り 東下り
¥3,850
発行:くま書店 A4変形 226ページ 価格 3,500円+税 ISBN978-4-9912756-1-6 発売日 2023年9月28日 昨秋、西国の姫路で始まった杉本博司の本歌取り展は、東国である東京の地で「本歌取り 東下り」展と題され、新たな展開を迎える(2023年9月より、渋谷区立松濤美術館にて開催)。この間一年、杉本は数多くの新作を制作し、本来は和歌の作成技法である本歌取りについてもさらなる拡大解釈を進めていった。人類の歴史そのものが本歌取りの繰り返しであると捉えた杉本は、6つの章それぞれのテーマから、その歴史を遡行しながら考察を深めていく。本書では、前著『本歌取り――日本文化の伝統と飛翔』から一層の展開をみせた杉本流本歌取り論を100点以上の新作や蒐集品とともに集成し、人類の意識の本歌とは何かを探求するに至った、現代美術作家・杉本博司の思索の道程を辿る。 目次 序章 人類の曙 第一章 書における本歌取り 第二章 芸能における本歌取り 第三章 写真における本歌取り 第四章 富士山における本歌取り 第五章 記憶喪失的本歌の無意識的集合による本歌取り 第六章 海景から宙景へ
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棍棒入門
¥1,100
SOLD OUT
発行 全日本棍棒協会 @greatkonbou https://lit.link/greatkonbou B5判 フルカラー44頁 幹部 東樫/千茅(会長) 西田有輝(デザイナー) 間宮尊(経営者) 豊川聡士(ヒットマン) 10日間の大棍棒展で500部が完売した『棍棒入門』増刷したぞピエエエエエエエエエエエエエエエイ! 大棍棒展に展示した棍棒200本超の写真を掲載。代表的な棍棒にはコメント付き。他にも棍棒の作り方から棍棒飛ばしのルール説明までを収録。全日本棍棒協会が贈る人類史上初の棍棒入門書。 [目次] ・棍棒とは何か ・「大棍棒展」の棍棒たち ・棍棒を作る ・棍棒のある暮らし ・棍棒飛ばし概要 ・全日本棍棒協会の歩み
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東山道エンジェル紀行|町田康/寺門孝之
¥1,980
発行 左右社 定価 1,980 円(税込) 刊行日 2021年09月15日 判型/ページ数 四六判 並製 102ページ ISBN 978-4-86528-016-6 Cコード C0093 装幀・装画 秋山伸+宮原慶子/装幀、edition.nord/装幀 寺門孝之の絵画から、町田康が物語を紡ぐ。 絵画と物語の融合を体現した造本も美しい、奇跡のような一冊。 「俺は生涯、死ぬまで追放者だ」 郷里を追い放たれた《追放者》たる俺は、生涯続く、目的地のない不毛な旅路を行く。軽発や案内侍に監視されながら、止まることを許されない俺を待ち受ける奇妙な出会い──泣き女、人虎、水中舞踏家、音楽女王、etc. 不毛な旅路の果てに《追放者》が見出した光景とは──。 絵画から着想を得て誕生した傑作パンクファンタジー!
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HAND TOOLS|フィリップ・ワイズベッカー
¥2,750
発行 888books デザイン監修:葛西薫 印刷:アイワード 定価:本体2,500円+税 発売日:2016年6月30日 ISBN:978-4-908439-04-9 C0070 サイズ:370×146×8ミリ ページ:カラー 64ページ 装丁:中綴じ 背はテープ貼り 逆パースとも呼ばれる独特のフォルムで、日常にある物や建物を描く、フランス人アーティストのフィリップ・ワイズベッカー。虎屋やクラスカ、資生堂『花椿』の仕事などで、日本でもよく知られている。 2002 年に4ヵ月間京都に滞在し、日本の職人の道具に魅せられたワイズベッカーは、職人に取材し、デッドストックのノートに道具を描きました。2003 年に48 ページで出版されたそのドローイング集を64 ページの完全版として再出版。 Philippe Weisbecker フィリップ・ワイズベッカー 1942 年生まれ。フランス国立高等装飾美術学校(パリ)卒業。1968 年ニューヨークに移住。アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーションを数多く手がけながら、 アートワークも制作。2006 年フランスに帰国。現在はパリを拠点に活動し、欧米や日本で作品の発表を続けている。2002 年アンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山(京都)で4 か月間滞在制作。 日本での作品発表も多く、2000 年クリエイションギャラリー G8 での初個展を皮切りに、2021 年公益財団法人 竹中大工道具館、2022 年ATELIER MUJI GINZA での個展など多数開催。東京オリンピック2020 の公式アートポスターも手がけた。広告の仕事も多く、JAGDA、NYADC、東京ADC など、国内外で受賞。作品集に『Philippe Weisbecker Works in Progress』( パイ・インターナショナル刊)、『HAND TOOLS』(888 ブックス刊)などがある。
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MON MOBILIER|フィリップ・ワイズベッカー
¥2,750
発行 888books 印刷:アイワード 定価:本体2,500円+税 発行日:2023年4月25日 ISBN:978-4-908439-24-7 C0070 サイズ:17.5x22.3cm ページ:カラー 一部シルバー刷り 36ページ 装丁:中綴じ フィリップ・ワイズベッカーが、ライフワークのように描いている、デッドストックのノートに描いた作品集を複製したシリーズ。原本ノートのシルバーで着色された光沢部分やノートの焼けまでも忠実に再現しています。 本書はアメリカの最初の開拓者たちが作った家具、そして同時代の黒人奴隷の家具についての考察から生まれました。貧しいながらもその場にある道具と素材で工夫を凝らし、極めて原始的な方法で作られた家具に感銘を受けたワイズベッカーは、本書に描いたデッサンを元に家具を自作しています。一部は2022年に銀座ATELIER MUJIで展示されました。 Philippe Weisbecker フィリップ・ワイズベッカー 1942 年生まれ。フランス国立高等装飾美術学校(パリ)卒業。1968 年ニューヨークに移住。アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーションを数多く手がけながら、 アートワークも制作。2006 年フランスに帰国。現在はパリを拠点に活動し、欧米や日本で作品の発表を続けている。2002 年アンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山(京都)で4 か月間滞在制作。 日本での作品発表も多く、2000 年クリエイションギャラリー G8 での初個展を皮切りに、2021 年公益財団法人 竹中大工道具館、2022 年ATELIER MUJI GINZA での個展など多数開催。東京オリンピック2020 の公式アートポスターも手がけた。広告の仕事も多く、JAGDA、NYADC、東京ADC など、国内外で受賞。作品集に『Philippe Weisbecker Works in Progress』( パイ・インターナショナル刊)、『HAND TOOLS』(888 ブックス刊)などがある。
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そのときみえるもの|御菓子丸 杉山早陽子
¥1,980
SOLD OUT
発行:torch press 仕様:180 x 125 mm/ソフトカバー/96P デザイン:竹廣 倫 撮影:山本康平 言語:日本語/英語 定価:1,800円+税 ISBN:978-4-907562-16-8 C0077 発行年:2018 和菓子、その小さな宇宙に凝縮された記憶、風景、そして感情を、見ることや食べることを通して体験する。京都を拠点とする御菓子丸の杉山早陽子は、目に見えない感性を和菓子という形へと落とし込み、伝統的な世界に新しい風を吹かせます。 「鉱物の実」という銘のお菓子は、琥珀糖にクロモジがささり、まるで木に御菓子の実がなっているかのよう。杉山はこの実を和菓子の原点まで遡り、果実を使って実を表現しようと試みます。そのほかに、時間を経ると色が変化する「うつろい」、風景を閉じ込めるという発想から生まれた「薬箱(くすりばこ)」、ほおずきを灯に見立てた「灯花(とうか)」、草花の芽吹きを玉にした「薬玉(くすだま)」など、儚さや無の境地、あるいは日常や季節のうつろいを愛おしむ感情を和菓子へと落とし込みます。それらの御菓子は五感を通して、私たちの記憶を呼び起こし、そして記憶へと堆積していきます。 本書では、御菓子丸のこれまでの25の和菓子を、それぞれの御菓子についのエッセイと共にまとめています。御菓子丸の世界をより深く知ることができる思考の源を読みながら、瑞々しい和菓子を目で味わってみてください。 杉山早陽子(Sayoko Sugiyama) 1983 年三重県生まれ。2006年から10年間、和菓子ユニット「日菓(にっか)」として活動。「日菓」と並行して2014年から「御菓子丸(おかしまる)」を主宰しながら、和菓子を制作、展示、販売している。食べたら無くなる当たり前のことに着眼し、表現方法としての和菓子に可能性を感じ、京都にて和菓子を学ぶ。鑑賞から食べるまでの行為を一つの体験として捉え、記憶に残る一瞬を和菓子に込めて制作する。 https://www.okashimaru.com/
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Float|中島あかね
¥2,750
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発行 torch press デザイン:中島あかね 仕様:112 x 188mm/ソフトカバー/96P 定価:2,500円+税 ISBN 978-4-907562-26-7 C0071 『Float』は画家である中島あかねによるドローイングをまとめた初めてのアーティストブックです。中島は2014年に第11回グラフィック「1_WALL」グランプリを受賞し、以後継続的に作品発表を続けてきました。独特のフォルムと、淡い色彩による抽象画は、軽やかさをたたえながら、見る者にさまざまなイマジネーションを与えてくれます。 ここでは、水彩絵の具で描いた準備体操のようなドローイングが、ページをめくりながらリズムよく配置されています。まるでゆらゆらと水の上を漂うように、水彩のにじみは広がり、混ざり合います。どこかで見たことのあるようで、何にも当てはまらない、不思議なかたちをした絵が持つ浮遊感を眺めていると、その作品世界に漂うことができるでしょう。 *小口(本の脇)を作家自身が塗装しております。小口の色は選べません。 中島あかね(Akane Nakajima) 1992年生まれ、東京在住。2014年武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科卒業。 2014年第11回グラフィック「1_WALL」グランプリを受賞し、2015年に個展「レジャー」をガーディアン・ガーデン(東京)にて開催。主な個展に、2016年「ちょっとさわる」Gallery Trax(山梨)、2017年「庭を泳ぐ」、VACANT(東京)、2019年「夏の一日」Gallery Trax(山梨)などがある。主なグループ展に、2018年カニエ・ナハとの二人展「準備している時が一番もりあがる」Open Letter(東京)など。
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春と修羅|宮沢賢治/塩川いづみ
¥1,650
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仕様:170 x 110 mm/ハードカバー/96P デザイン:T. S. ヴェンデルシュタイン(シンプル組合) 言語:日本語/英語 定価:1,500円+税 発行:torch press ISBN:978-4-907562-15-1 C0071 発行年:2018 宮沢賢治の名作「春と修羅・序」に、イラストレーターである塩川いづみがドローイングを添えた詩画集。塩川が尊敬してやまない宮沢賢治、その世界観が詰まった詩「春と修羅・序」を、独自の解釈で絵に落とし込み、森羅万象のめくるめく世界を数多くのドローイングで表現しています。何かを予感させる抽象的なイメージ、不思議な生き物、そして絵を通して浮かび上がる物語は、イラストレーターであり、数多くの仕事を手がける塩川の新境地となります。 シンプルな装丁ながら、鉛筆の線のタッチを生かすためにメタルブルーのインクを使用。小さな詩画集に、宇宙そして私たちの不思議を閉じ込めた新たな物語が生まれました。 塩川いづみ(Izumi Shiokawa) イラストレーター。1980年長野県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。広告、雑誌、プロダクトなどを中心に活動するほか、作品の展示発表も行う。主な仕事にCLASKA shop&gallery“ DO”のオリジナル商品「SWAY」「MAMBO」、きものやまと「DOUBLEMAISON」のイラストレーションなどがある。 http://shiokawaizumi.com/
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「かげ(シャイン)」の芸術家 ゲルハルト・リヒターの生政治的アート|田中純
¥1,980
田中 純 テキストシリーズ08 (Gerhard Richter) 発行 ワコウ・ワークス・オブ・アート 2022.10.15 19 x 13 cm 128頁 (カラー図版 7点) 校正:森かおる(p.9-118) エディトリアルデザイン:森大志郎 印刷・製本:株式会社サンエムカラー ISBN: 978-4-902070-55-2 日本語 Written in Japanese 税込価格: 1,980円 思想史学者の田中純(東京大学大学院総合文化研究所教授)によるゲルハルト・リヒターの作品論4編を収録。リヒターの制作史で重要な3つのシリーズ《アトラス》《1977年10月18日》《ビルケナウ》をイメージ論の観点から考察しながら、リヒター作品を生政治的なアートとして紐解いていく。本書で言及される2014年の抽象絵画《ビルケナウ》は、作家が「私が最終的に片付けねばならない負い目」と語った主題であるアウシュビッツ強制収容所をテーマにした4連作で、2022年に東京国立近代美術館と豊田市美術館で開催した『ゲルハルト・リヒター展』で日本で初公開された。森大志郎デザインによるワコウ・ワークス・オブ・アートのテキストシリーズ第8弾。 ※書籍名は、「かげ」に「シャイン」とルビを振ります。 目次 1《アトラス》── 地図のメランコリー ── 2《ビルケナウ》── それ(エス)の地下室(クリプト)── 3《1977 年10 月18 日》── オルフェウス・コンプレックス ── 4《ビルケナウ》ふたたび──「かげ(シャイン)」の生政治 ──] (*それぞれ、「それ」にルビで「エス」、「地下室」にルビで「クリプト」、「かげ」にルビで「シャイン」)
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0滞|梅田哲也/正路佐知子
¥2,750
発行|NPO法人 BEPPU PROJECT 制作・発売|T&M Projects 写真|天野祐子 デザイン|尾中俊介 (カラマリ・インク) 編集|尾中俊介、田中有紀、田島怜子 (NPO法人 BEPPU PROJECT)、松本知己 (T&M Projects) 2020 年度に公開された『O 滞』の新たな作品体験を提供する書籍『O滞』が完成しました。 日英両言語でお楽しみいただけます。 ============== 「in BEPPU」は、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」(2009年から計3回開催、2015年に完結)の後継企画として、2016年より始動した、日本随一の温泉観光地として知られる大分県別府市を舞台に開催する個展形式の芸術祭です。 『梅田哲也イン別府』は、地図と音声を手掛かりに数カ所を回遊する体験型の作品です。会場となるのは別府ならではの特徴的な地形や空間ばかりではなく、普段は人が立ち入らないような場所も含みます。また、同会場を舞台にした映像作品『O滞』も劇場公開しています。 https://inbeppu.com/
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PEEKABOO|五木田智央
¥3,300
発行 888ブックス(ハチミツブックス) ブックデザイン:鈴木聖 印刷:サンエムカラー 定価:本体3,000円+税 発売日:2018年4月 ISBN:978-4-908439-09-4 C0070 サイズ:A4 変形 ページ:カラー 128ページ 装丁:クロス貼 上製本 本書は2018 年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された「五木田智央PEEKABOO」展覧会公式カタログ。本展に合わせ制作した絵画作品17 点の他、作家自身がセレクトした過去の代表作、美術館での展示は初めてとなるレコードジャケットのドローイング作品全225 点からなる《Gokita Records》などを掲載。 真っ赤なクロス貼り、金でシルク印刷されたタイトルが、まるで卒業アルバムを思わせる装丁で、五木田の世界へ誘います。 幅広の帯は、開くとA2版のポスターとしてお楽しみいただける仕組みです。 五木田智央/画家 1969 年東京生まれ。90 年代後半に即興的に描かれたドローイング作品により注目を集める。近年は白と黒の色彩で描く人物画など、具体的なモチーフを見せつつも抽象的なペインティング作品を手がけている。Blum & Poe (LA) のほか、国内外で個展、グループ展多数。YMO結成40 周年を記念したコンピアルバムのジャケットを手がけたことでも話題に。
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THE GREAT CIRCUS|五木田智央
¥3,080
発行 torch press デザイン:角田純一 テキスト:鈴木尊志(DIC川村記念美術館) 仕様:A4変型/ハードカバー/144P 言語:日本語/英語 定価:2800円+税 ISBN978-4-907562-02-1 発売:DIC川村記念美術館 五木田智央はこれまで主にイラストレーションの分野で特異な才能を発揮し、90年代以降のサブカルチャーに大きな影響を与えてきました。その一方で大型のカンヴァス作品を10年以上にわたり制作し続けて海外でも高く評価され、2014年1月のメアリー・ブーン・ギャラリー(NY)での個展は大きな反響を呼ぶものとなりました。 DIC川村記念美術館美術館で開催された個展の展覧会図録となる本書では、最新作11点を中心に、メアリー・ブーン・ギャラリーで発表した大型のモノクロームによるペティング、Honor Fraser Gallery(ロサンゼルス)で発表した青い抽象シリーズ(2009年)、ATM Gallery(ニューヨーク)で発表されたステンシル作品(2010年)のほか、30点連作の未発表ドローイング(2003年)、珍しいカラーでのペーパーワーク20点組(2013年)、600点一組の素描画、国内初公開となる大型作品など約40点を収録し、ダイナミックかつユーモラスな作品世界で鑑賞者を魅了する多彩な五木田作品の現在に迫ります。 本カタログでは、展示作品のすべてのほか、出品作以外の近作も収録。初画集『ランジェリー・レスリング』からおよそ15年ぶりの、ペインティング作品を収録したものでは初となる、待望の作品集となります。 五木田智央(Gokita Tomoo) 1969年東京都生まれ。2000年リトルモアより作品集『ランジェリー・レスリング』を出版。カルト的な人気を集める五木田の初期作品は、おもに紙に即興的に描かれたドローイングであり、展覧会の場で発表されるだけでなく、むしろイラストレーションとして、また美術系雑誌を媒体として数多く発表されている。近年に描かれたカンヴァスにグワッシュを用いた白黒のシュールな人物像は、いち早くニューヨークやロサンゼルスで注目され、現在は美術の世界にとどまらず音楽・出版・ファッションなど各方面に活躍の場を広げている。
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777|五木田智央
¥3,850
SOLD OUT
発行 888ブックス(ハチミツブックス) ブックデザイン:鈴木聖 印刷:中央精版印刷 定価:本体3,500円+税 発売日:2015年8月 ISBN:ISBN978-4-908439-03-2 C0070 サイズ:200×148×50ミリ ページ:784ページ 装丁:ソフトカバー、スリーブケース入り 2006〜2015 年に描かれた「777」点のドローイングを1ページに1点収録。厚さ5cm を超える大ボリュームで迫ります。 ガッシュで描かれたグラデーションの効いたキャンバス作品のほか、五木田作品の真骨頂ともいえるのが、ポップカルチャー、プロレス、ホラー映画、幾何学模様など、多様なイメージのドローイング群です。近年は複数点を組み合わせて発表されているこのドローイングを、1ページに1点掲載。2000 年に刊行された初作品集『ランジェリーレスリング』(リトルモア刊) に続く、15 年ぶりのドローイング集です。 五木田智央/画家 1969 年東京生まれ。90 年代後半に即興的に描かれたドローイング作品により注目を集める。近年は白と黒の色彩で描く人物画など、具体的なモチーフを見せつつも抽象的なペインティング作品を手がけている。Blum & Poe (LA) のほか、国内外で個展、グループ展多数。YMO結成40 周年を記念したコンピアルバムのジャケットを手がけたことでも話題に。