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●サイン本 家から5分の旅館に泊まる|スズキナオ
¥2,090
SOLD OUT
発行:太田出版 四六変型判 定価 1,900円+税 ISBN978-4-7783-1960-1 2024年7月25日発行 行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。 執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。 話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。 今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より) 著者プロフィール スズキナオ (スズキナオ) (著/文) 1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』を中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』、『「それから」の大阪』など。パリッコとの共著に『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『酒の穴』などがある。
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●サイン本 毎日のことこと|高山なおみ
¥1,980
文・絵・写真 高山なおみ 発行 信陽堂 B6変形判 上製(170×116ミリ) 196ページ 協力 神戸新聞社 校正 猪熊良子 印刷進行 石橋知樹(アイワード) 編集+造本 信陽堂編集室(丹治史彦 井上美佳) 印刷 アイワード 活版印刷 日光堂 製本 加藤製本 ISBN978-4-910387-09-3 C0095 価格=1,980円(税込) 友だちに宛てた手紙のように、3年にわたり書きつがれた六甲での暮らし。 神戸新聞の好評連載のエッセイが書籍になりました。 料理家として、文章家として、レシピ集、エッセイや日記など多くの著書をもつ高山さんが生活の場を東京・吉祥寺から神戸へと移したのは2016年のこと。神戸での新しい暮らし、新しい友人との交流、コロナ禍での心象などを描いたエッセイ36編を収録。 文章のほか、イラスト、写真も高山さんによるものです。
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目をあけてごらん、離陸するから|大崎清夏
¥1,650
発行 リトルモア 装画:CourtneyKnight(CourtneyKnight.com.)“Travelingforpleasure” 装幀:佐々木暁 仕様 四六判変形 並製 (天地180mm x 左右103mm x 束幅14mm) / 216ページ / 188g 発売日 2022年11月05日 ISBN / Cコード 978-4-89815-567-7 / C0095 定価 1,650 円(本体 1,500 円+税) 穂村弘さん絶賛! 「驚くべき希望の書。 頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが熱く流れ込んできた。 その優しさとめちゃくちゃさに、びっくりして笑ってしまいました。 そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 (オビ文より) - - - あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩き出す。 中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。/映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。/元同僚の本棚に『フラニーとズーイ』を見つけたら。/海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。/友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、ラオスのフェスティバルへ。/象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。/ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。/旅先ですっかり山の虜になる……。 あちこちで出会いに胸を熱くした瞬間を書く。書くことであたりまえの自分でありつづける。 詩的な小説と散文、旅のエッセイを編みこんだ、大崎清夏の親密で、自由で、喚起力ゆたかな言葉と物語に親しむ一冊。 心に火を灯す言葉の、詰め合わせギフト。 〈初の小説!傑作3篇を収録〉 ~ ~ ~ ~ ~ 誰かのことばで覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、もしかしてそれは詩なのかもしれない。 (「意味の明晰な欠け方について」より) ~ ~ ~ ~ ~ [プロフィール] 大崎清夏(おおさき さやか) 1982年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。 2011年、ユリイカの新人としてデビュー。第二詩集 『指差すことができない』で中原中也賞受賞。 著書には詩集『地面』(アナグマ社)、『新しい住みか』(青土社)、『踊る自由』(左右社)、絵本『うみの いいもの たからもの』(山口マオ・絵/福音館書店)ほか。 ダンスや音楽、美術といった他ジャンルとのコラボレーションも多数手がける。 ロッテルダム国際詩祭をはじめ世界各地の 国際詩祭への参加を通じて出会った海外現代詩の翻訳・紹介を少しずつ推し進めている。
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ドライブイン探訪|橋本倫史
¥990
ちくま文庫 990円(税込) Cコード:0195 整理番号:は-55-1 刊行日: 2022/07/07 ページ数:432 ISBN:978-4-480-43817-1 JANコード:9784480438171 内容 道路沿いにひっそりと佇み、食事を提供するドライブイン。それは道路建設に沸き、クルマや観光旅行が普及した昭和に隆盛し、現在は徐々に消えつつある。そんな全国各地のドライブインに通い、店主の話にじっくり耳を傾けると、人の歴史、店の歴史、日本の戦後史が見えてくる―。足を使い、時間をかけた取材が見事に結実した、傑作ノンフィクション。 目次 プロローグ 酪農とドライブインの町―直別・ミッキーハウスドライブイン 1 ハイウェイ時代(かつてハイウェイ時代があった―阿蘇・城山ドライブイン 東海道はドライブイン銀座―掛川・小泉屋 ほか) 2 アメリカの輝き(一九六六年のピザハウス―かつて都心にドライブインがあった グッド・オールディーズ―平塚・ペッパーズドライブイン ほか) 3 花盛りの思い出(観光バスはどこまでも―能登・ロードパーク女の浦 レトロなオートレストラン―群馬・ドライブイン七輿 ほか) 4 移りゆく時代に(きたぐにの冬―青森・わかばドライブイン 目的地はドライブイン―栃木・大川戸ドライブイン ほか) 5 店を続けること(霧に包まれた道―津山・ドライブインつぼい 雪に覆われた道―南魚沼・石打ドライブイン ほか) エピローグ 戦後―鹿児島・ドライブイン薩摩隼人 橋本倫史 ハシモトトモフミ 1982年東広島市生まれ。フリーライター。2017年から、リトルプレス『月刊ドライブイン』を全12号を刊行し、話題を呼んだ。
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書をステディ町へレディゴー|安田謙一/辻井タカヒロ
¥1,760
発行 誠光社 148mm × 210mm / 256P / ソフトカバー バイト帰りにプールで泳いで、古本屋とレコード屋のぞいて、映画館立ち寄って、家でテレビ観ながら今日見聞きしたことを思い出す。音楽と時事ネタと私生活、文学とシモネタと世知辛さ。つなげて、モジッて、オチつけて・・書けた。意味はないけど滋味はある、笑えて学べて役立たない、「ロック漫筆」の集大成。安田謙一・辻井タカヒロの名バッテリーが、雑多な話題を広めのストライクゾーンへとお届けする、「白い名著」ここに誕生。 ローリング・ストーンズとケーシー高峰が、『テレホン人生相談』と『エクソシスト』が、天童よしみとシャッグスが、カフカと「およげ!たいやきくん」が、仲良く同居するコラムの数々を、見事に捕球し、打ち返す4コマ漫画の数々。世知辛い世の中と退屈な生活に、レコードが、テレビが、映画館が、安い飲み屋が、そして共通言語をもった相棒が存在することの喜びをしみじみと噛みしめることのできるコラム約120本。知らない本やレコード、映画をチェックしたり、捜したりしながら読めば数年間はたっぷり楽しめるであろう1冊。 雑誌「CDジャーナル」誌上で2010年から2019年まで連載された「書をステディ町へレディゴー」に、前身連載「ロックンロールストーブリーグ」4回分と、『ビートル・ストーリー』誌上で連載された「ポールがジョージにジョンずにリンゴの絵を描いた」13回分を追加収録。あとがきは夏葉社の島田潤一郎。
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つげ義春を旅する|高野慎三
¥1,045
ちくま文庫 1,045円(税込) Cコード:0195 整理番号:た-38-1 刊行日: 2001/04/10 ページ数:320 ISBN:978-4-480-03627-8 JANコード:9784480036278 「ガロ」の編集者だった著者がつげ作品の舞台となった風景をさがして東北の秘湯から漁港の路地裏までを訪ね歩く。砂煙のまいあがる会津西街道で見つけたワラ屋根のある景色や、老人たちとともに時間がとまった上州・湯宿温泉、赤線の雰囲気を残す東京下町など、貧困旅行を追体験する。失われた日本の風景のなかに、つげ義春の桃源郷が見えてくる!つげ義春との対談も収録。図版満載。 目次 「三岐渓谷」と秘湯への旅 「もっきり屋の少女」と会津西街道 「会津の釣り宿」と玉梨温泉 ワラ屋根のある風景―対談 つげ義春・高野慎三 「海辺の叙景」と外房の海 「初茸がり」「紅い花」「西部田村事件」と一軒の宿 「庶民御宿」と千倉漁港 「ねじ式」のモデルになった風景 「ゲンセンカン主人」と湯宿温泉 「旅の景色」つげ義春の旅 「猫町紀行」と宿場跡 「大場電機渡金工業所」を探して 「隣の女」と東京・錦糸町 「チーコ」「義男の青春」と路面電車の走る町 「四つの犯罪」「懐かしいひと」と湯河原温泉 「退屈な部屋」「夏の思い出」つげ義春の居る部屋 「散歩の日々」「無能の人」と武蔵野 高野慎三 タカノシンゾウ 1940年生まれ。月刊漫画「ガロ」の編集者として、つげ義春「ねじ式」など傑作・名作の誕生に立ち会う。その後も北冬書房を主催し独自の出版活動、執筆活動を続けている。
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●サイン本 偶偶放浪記|小指
¥1,980
発行 白水社 出版年月日 2024/07/23 ISBN 9784560091159 判型・ページ数 A5・182ページ 定価 1,980円(本体1,800円+税) 観光地でも“映え”でもない、唯一無二の旅 人々に忘れ去られそうな場所を“たまたま”訪れる愉しみ。岸本佐知子氏、都築響一氏推薦の小指が描く「旅」にまつわる漫画+エッセイ。
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犬ではないと言われた犬|向坂くじら
¥1,760
発行 百万年書房 発売日 2024年07月11日 価格 1600円+税 判型 四六判 ISBN 9784910053530 初小説『いなくなくならなくならないで』が、第171回芥川賞候補作品に。 今もっとも注目を集める詩人の、「言葉」をめぐるエッセイ集。 【目次】 くちぶえ、ソロで 犬ではないと言われた犬 とありますが、どんなこころですか 矮小な手のひら しゃべれない ひとりで学ぶことについて ほら、フレディ ドアノブのないドア ひとの子に お前とポエムやるの息苦しいよ 微調整、微調整 雲のかよひ路 事象がわたしを 湯船に浸かる かわいくはないよそもの 後ろ歩き ミケ あとがき 【著者略歴】 向坂くじら(さきさか・くじら) 詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ集『夫婦間における愛の適温』、小説『いなくなくならなくならないで』ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。
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●サイン本 あったらいいなはなくてもへいき|梶谷いこ
¥1,760
リトルプレス 文・写真・デザイン・発行 梶谷いこ 判型:B6版(横182×縦128×厚さ7mm) ページ数:86P・平綴じ 印刷:カラー(写真多数収録) 小売価格:1,760円(本体価格1,600円) 表紙に強粘着メタルシールを糊付 2024年7月11日発行 「年を取って40歳の手前になり、いま手元に残っているのは、もしなくしたら、平気ではいられないものばかりだ。」(本文まえがきより) 物持ちよすぎ!!――「物持ちが異様にいい」著者による、8つの愛用品のメモワール。 もくじ 丸襟の白いブラウス HARIBOの空き箱 道後温泉の湯かご A&Wのマグカップ トラのベビータオルケット 新潮文庫 「Yonda?」のキーホルダー アルミの片手鍋 月光荘のスケッチブック 梶谷いこ(かじたに・いこ) 1985年鳥取県米子市生まれ、京都市在住。著書に『恥ずかしい料理』(写真=平野愛)、『和田夏十の言葉』がある。(ともに誠光社刊行) https://iqcokajitani.com/ https://www.instagram.com/iiiiiqc/ https://x.com/iiiiiqc https://www.threads.net/@iiiiiqc
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●サイン本 細部に宿る|梶谷いこ
¥1,650
リトルプレス 著者・発行者・絵・デザイン 梶谷いこ 判型:A6=文庫判(横105×縦148×厚さ約8mm) ページ数:150P(仮)・平綴じ 印刷:モノクロ(イラスト入り) 小売価格:1,650円(本体価格1,500円) カバー・帯付き 2024年7月11日発行 大層な思想ではなく些細なこだわりが、博愛ではなく偏愛が、計画ではなく思い出が、日々の暮らしを支えている。 ウチに帰ったらまず、台所のシンクを磨こう。 ――誠光社・堀部篤史 傷だらけのステンレスボウル、まだ名前を知らなかった頃のナムルの味、エビと地理、「全人代」の茶杯、早起きして体を動かすことで得られるもの。コロナ禍に経験した隔離生活を経て、再発見された暮らしの細部への愛着。見過ごされがちな日常への鋭利な洞察によりすくい上げられる、息をするために必要な、最低限の営みを見つめ直す十九編。 もくじ 細部に宿る ナムル 海老地理 カニ鍋とステーキ 茶碗蒸し 白磁 餅 昼休み ファンデ モーニング はれの日 当用雑記 「Bスポット」 他人 かまへん 文筆家 YES スパンコール 陽気 絶景 解説 奥村千織(1003店主) あとがき 梶谷いこ(かじたに・いこ) 1985年鳥取県米子市生まれ、京都市在住。著書に『恥ずかしい料理』(写真=平野愛)、『和田夏十の言葉』がある。(ともに誠光社刊行) https://iqcokajitani.com/ https://www.instagram.com/iiiiiqc/ https://x.com/iiiiiqc https://www.threads.net/@iiiiiqc
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PATSATSHIT|DJ PATSAT
¥1,500
発行 タラウマラ 2024年5月5日第一刷発行 装丁・本文デザイン 呉松慶吾 印刷・製本 イニュイック 2冊の日記を刊行した後、タラウマラ店内の工具箱に呪物として封印していたDJ PATSATの魂を2年半ぶりに受肉化させました。新作は日記ではなくエッセイ+対談です。ここ数年の悪しき流れを断ち切るべくして制作した本作、何もかもが圧倒的に自信作です。爆笑してブチギレて泣いて下さい。宜しくお願い致します。 目次 はじめに 日付のない日記 ○月○日(助け隊をしばき隊、ドラムスティックで) ○月○日(マジック・ナンバー・ナイン) ○月○日(タラウマラ人物列伝) ○月○日(俎板の鯉、いみじくも恋) ○月○日(インビジブル・ワークスとふわふわの残響) ○月○日(世紀の発見) ○月○日(パクリからオマージュへの折り返し) ○月○日 (Songs in the Key of Life) ○月○日(商店街に滴る血とレベルミュージック) ○月○日(スキゾ・パラノイアでお気楽に) ○月○日(ほんまのきもち) ○月○日(その人の歩むところ) ○月○日(淡路でSummer Never Ends) 小野裕介 挿れるより、挿れられる方かな? 小幡玲央 腹触られたらキレてしまいます 蟹の親子 公開ルナルナみたくなってますよね 日常炒飯事 敵は何ですか? あとがき DJ PATSAT 東淀川区淡路にある中古自転車屋「タラウマラ」 の店主とは赤の他人の瓜二つ。ある意味、忌み子。著書に『DJ PATSAT の日記』『DJ PATSAT の日記 Volume TWO』
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誕生日のアップルパイ|庄野千寿子
¥2,420
発行 夏葉社 A5版変形 224頁 庄野潤三(1921-2009)が残した小説のほとんどには、作家の家族が登場します。彼らは明るく、快活で、ユーモア精神にあふれ、ときに作家に小説の話題を提供し、ときに小説の主人公となります。子どもたちの生命力があふれる初期の作品もいいですが、老夫婦の日々を描いた晩年の連作もまた、庄野文学の大きな魅力といっていいと思います。なかでも、作家の生活を陰でささえる千寿子夫人(1925-2017)は、連作のなかで特別な存在です。 本書はこれまで発表されてこなかった千寿子夫人から長女夏子さんへの書簡です。手紙をいろどるたくさんの料理と、娘への感謝の気持ちを綴った数々の手紙は庄野潤三の文学そのもので、読んでいるこちらも幸せな気持ちになります。手紙は昭和48年に始まり、作家が亡くなった 2009 年に終わります。日々のよろこびを反芻するために綴った、家族の些細な記録は、庄野文学を読み解くヒントであり、同時に、毎日の生活を楽しむためのヒントになっています。(出版社より)
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この夢のほろびるとき|輪湖
¥1,800
SOLD OUT
リトルプレス 128mm×182mm / 152p / ソフトカバー 全ての景色が青くて白くて 優しいものに見えていた 家族との確執、精神疾患、自殺未遂、傘、天使、雪原の眩しさ、失踪、海辺の町、文学、食べた花、白昼夢、不安定な足取りで生きた軌跡。 詩的なエッセイ52作品を収録。
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●サイン本/特典ペーパー 缶チューハイとベビーカー|パリッコ
¥1,980
SOLD OUT
発行 太田出版 スタンド・ブックス 価格 1,980円(本体1,800円+税) 判型 四六判並製 ページ数 272ページ ISBNコード 9784778319472 搬入年月日 2024.6.24 育児エッセイだけは書かないと決めていた人気酒場ライター・パリッコによる共感と感涙の初の子育てエッセイ。育児の苦労や幸せを描いた文章は数多あれど、育児しながらどう飲むかを綴った文章はかつてなかった。子育ては常に切ない。 のびた「アンパンマンうどん」で酒を飲む、ボーナス“酒”チャンス、プールとビール、いつか娘と酒が飲みたいか?、子育ては「ねむさ」とともにある、さらばベビーカー他、全46編。 こっちは授乳で禁酒なのに、ま〜た飲んでんの?!……と思ってラストまで読んだら、飲んでないのに泣き上戸になりました。 ――夢眠ねむ
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わからない|岸本佐知子
¥2,530
発行 白水社 出版年月日 2024/05/22 ISBN 9784560092866 判型・ページ数 4-6・384ページ 定価 2,530円(本体2,300円+税) 四半世紀分のキシモトワールド リディア・デイヴィス、ルシア・ベルリンなど数々の名翻訳で知られる著者は、エッセイストとしても絶大な人気を誇る。本書はデビューエッセイ集『気になる部分』(白水社刊、2000年)以降に様々なメディアに寄稿した、単行本未収録の文章を集大成したものだ。 全三章で構成。第一章は、「前世が見える」という人に教わった著者の前世の物語「わからない」、一度も訪れたことのない場所を精緻な妄想で描写する「ここ行ったことない」等、ヴァラエティ豊かなエッセイを集める。 第二章は、書評の意味を崩壊させてしまった伝説の朝日新聞連載「ベストセラー快読」、子供のころ猿のように繰り返し読んでいた本を今読んだらどうなるのか実験した「もう一度読んでみた」等、本にまつわる文章でまとめた。 さらに第三章として、キシモトワールドのエッセンスを凝縮したようなウェブ日記「実録・気になる部分」等、2000年代の「日記」を収録。いずれの章も、抱腹絶倒、奇想天外、虚実の境をまたぎ越す著者の真骨頂が堪能できる。 危険防止のため、電車の中では読むことをお控えください。 [著者紹介] 岸本 佐知子(きしもと・さちこ) 上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。訳書にL・ベルリン『掃除婦のための手引き書』『すべての月、すべての年』、L・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』『分解する』『話の終わり』『サミュエル・ジョンソンが怒っている』、A・スミス『五月 その他の短篇』、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』、G・ソーンダーズ『十二月の十日』『短くて恐ろしいフィルの時代』、J・ウィンターソン『灯台守の話』、S・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、N・ベイカー『中二階』、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』、S・タン『内なる町から来た話』『セミ』など。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』など。著書に『気になる部分』『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞)『ひみつのしつもん』『死ぬまでに行きたい海』などがある。
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神戸、書いてどうなるのか|安田謙一
¥968
SOLD OUT
ちくま文庫 968円(税込) Cコード:0195 刊行日: 2024/06/06 ページ数:288 ISBN:978-4-480-43966-6 JANコード:9784480439666 装画 坂本慎太郎 解説 tofubeats 神戸在住の“ロック漫筆家"安田謙一の神戸エッセイが文庫化。 独自の視点で切り取った神戸のいろいろ。 喫茶店、居酒屋など飲食店、書店、映画館、美術館のほか、神戸を題材にした本や映画、そして失われた神戸の景色。 安田 謙一(やすだ・けんいち) 1962年神戸生まれ、神戸在住の「ロック漫筆家」。ポップカルチャーを中心に様々な媒体で執筆を行うほか、CD監修、ラジオDJなど多岐にわたって活動する。著書に『ピントがボケる音』(国書刊行会)、『なんとかと なんとかがいた なんとかズ』(プレスポップ)、『ライブ漫筆』(誠光社)があり、市川誠との共著に『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。』(太田出版)、辻井タカヒロとの共著に『ロックンロールストーブリーグ』(音楽出版社)、『書をステディー町へレディゴー』(誠光社)がある。
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●サイン本 パーティーが終わって、中年が始まる|pha
¥1,540
SOLD OUT
ステッカー付き 発行 幻冬舎 定価1,540円(本体1,400円+税) 発売日: 2024.06.05 184ページ ISBN:9784344042933 Cコード:0095 判型:四六判変型 定職に就かず、家族を持たず、 不完全なまま逃げ切りたい―― 元「日本一有名なニート」がまさかの中年クライシス⁉ 赤裸々に綴る衰退のスケッチ 「全てのものが移り変わっていってほしいと思っていた二十代や三十代の頃、怖いものは何もなかった。 何も大切なものはなくて、とにかく変化だけがほしかった。 この現状をぐちゃぐちゃにかき回してくれる何かをいつも求めていた。 喪失感さえ、娯楽のひとつとしか思っていなかった。」――本文より 若さの魔法がとけて、一回きりの人生の本番と向き合う日々を綴る。
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● サイン本 きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく|今日マチ子
¥2,200
発行 rn press B6判 224p 初版 2024年6月 2023年の5月、「GWはどこへ行きましたか?」と聞かれた。挨拶のことばが「コロナ」から「旅」になった。自分の人生に現れた、一瞬の晴れ間のようなこの機会を忘れないようにしようと思う。また困難のなかにあるとき、支えてくれるかもしれないから。(今日マチ子『きみのまち』より) 今日マチ子、初めてのエッセイ集。 2024年、社会を見渡すと、コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えます。今日マチ子さんはコロナ禍を描き続け、人気シリーズとなった「#stayhome日記」3部作が2023年に完結。そんな今日マチ子さんが次に描くのは「旅ができる日々」。ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台北ー台中ー台南ー高雄という台湾旅、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。街や人を描いたイラストも66点収録。
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うたうおばけ|くどうれいん
¥682
発行 講談社文庫 発売日 2023年10月13日 価格 定価:682円(本体620円) ISBN 978-4-06-532877-4 判型 A6 ページ数 224ページ シリーズ 講談社文庫 初出 本書は、2020年4月、書肆侃侃房から発売された単行本に、文庫版あとがきを加筆したものです。 ・・・ 上白石萌音さんが何度も読み返す、愛する一冊 れいんさんの文章には体温があり、とても人間らしくて趣深い。 言葉の楽しさが詰まっています。 素直に、真っ直ぐに人を愛する姿にあこがれると同時に、 身近にいる大切な人をより愛しく思えます。 ――「はたちの20冊」(JPIC刊)より ・・・ 最注目の著者による、大反響エッセイ文庫化。 人生はドラマではないが、シーンは急にくる。 わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。 だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい―― 。 短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が描く、「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。 大反響の傑作エッセイ! 【文庫版あとがき収録】 著者紹介 著:くどう れいん(クドウ レイン) 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。俳句短歌は工藤玲音名義で活動。
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●サイン本 実家|世田谷ピンポンズ
¥1,100
リトルプレス ■¥1100(tax in) ■40p ■文庫判 ■並製本 ■装丁・デザイン・DTP 輪佳 独り歌を歌い続けた二階の角の部屋、優しかったじいさん、ばあさん。二度と戻れない過去の断片と今はもうない場所のこと。 自分を育ててくれた実家がなくなったことをきっかけにものした随筆集。 細谷家栞(家族をイラストにしたもの)封入。紙袋(黄色・ピンクなどのうちのランダム)入りです。
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超個人的時間紀行
¥1,650
著者 安達茉莉子、岡田悠、小原晩、小山田浩子、久保勇貴、JUNERAY、瀬尾夏美、pha、パリッコ、吉川浩満、藤岡みなみ リトルプレス 編集 藤岡みなみ 発行年:2024年 サイズ:A5判 ページ:116p ※本書一冊につき100円が能登半島地震義援金として寄付されます。 タイムトラベル同人誌の新刊 ノンフィクション・エッセイ集『超個人的時間紀行』 現実世界にタイムトラベルはあるのか。記憶を継承し未来につなぐためには。暮らしの時間をふくよかにする方法とは。
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優しい女|ニンチ
¥2,200
SOLD OUT
発行 守屋商店 発行者:東万里江 装画:橋上知里 装丁:清水紗良 印刷所:イニュニック 小B6判(112mm×174mm) 並製本 スリーブケース入 本文224P 別冊付 2020年11月から2023年1月まで、友人のとある女性に継続してインタビューをおこないました。 その一部は『東京の生活史』『大阪の生活史』(筑摩書房)に収録されています。 インタビューを続けるあいだ、私と友人それぞれにさまざまな出来事があり、私たちの関係にもゆるやかな変化が起きました。 本書は語り手の友人が書いた小説と未収録のインタビューをまとめたものです。 ********************************************** 「のんちゃん」は大阪生まれ、図書館司書、40歳。 好きなものはソフィア・コッポラと任侠映画。 孤独は最高。 優しい女でいるためには孤独であらねばならぬ。 ********************************************** 児童文学をこよなく愛し、学校図書館で働く「のんちゃん」。ある日、理不尽な理由で職場をクビになってしまった「のんちゃん」は、同僚の保坂さんからもらった古いノートパソコンで身体から湧き上がる力強い言葉を書き留めはじめました。子ども時代のこと、家族のこと、別れたパートナーのこと、東京で暮らすこと。そして書くことを通して母親への複雑な感情を見つめるうち、やがて母もまた孤独な少女時代を過ごしたひとりの女性であることに辿り着きます。 時には散文とも詩ともつかない言葉の連なりはエネルギーに満ち、ユニークな「のんちゃん」はとても魅力的です。傷も苦しみも自身のものとして生きていく姿は、容易な共感や理解を寄せつけない孤高の美しさがあります。生きることを諦めないでどうにか顔を上げている人へ届けたい、と作者が語る本書はそれぞれの人生をやっていく私たちの背中にそっと手を当ててくれる存在になるはずです。 【目次】 わたしの終のすみか のんちゃんへのインタビュー① おっぱいの木 のんちゃん 墓は恥で溢れかえっている のんちゃんへのインタビュー② サントリーのウーロン茶 のんちゃんへのインタビュー③ 黄色い猫の幽霊 のんちゃんへのインタビュー④ 塩からいジャム 【別冊】 編集担当による制作メモ
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出版前夜|早乙女ぐりこ
¥1,100
リトルプレス 文庫判(A6) 116ページ 2024/5/19(日)発行 商業出版デビュー作『速く、ぐりこ!もっと速く!』(百万年書房)の執筆を終えた2024年1月19日から、書店発売日4月5日までを記録した日記本。 「ぽかぽかで楽しく暮らせるようにがんばろう」というメッセージを送ったら「本当にその通りだ、ぽかぽかで楽しくって本当に幸せな暮らしだ」と返ってきた。 大切に思っている人がそうやって暮らしていてくれたらいいと心から思っている。でもその暮らしに、たぶん私はいないのだろうと思っている。その暮らしをあなたが手に入れるまでしか、私はきっとそばにいられない。そんな暮らしがこの世のどこかにあると、そんな暮らしを自分が出に入れたとしてもそれを続けられると、私には思えない。そんな暮らしと、商業出版の本が売れて文筆業で食べていけるようになることが二択で提示されたなら、私はきっと迷わず後者を選んでしまう。(本文より)
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七月堂ZINE AM 4:07
¥1,100
印刷・製本・発行┊七月堂 発行人┆後藤聖子 編集長┆鈴木康太 組版・デザイン┆川島雄太郎 製本指導┆紙とゆびさき 写真┆寺岡圭介 創刊号発行日┆2024年5月25日 価格┆1,100円(税込) 発行部数┆500部 付録┆ポストカード 通算12号を不定期にて発行予定 【連載】 詩| 西尾勝彦 エッセイ| 12回 Pippo(近現代詩紹介) 西尾勝彦 池上規公子(葉ね文庫) 後藤聖子(七月堂) 4回 城下康明(ひとやすみ書店) 写真|カバー・挿入写真・ポストカード 寺岡圭介(紙片) 【創刊号ゲスト】 エッセイ| 朝吹真理子 岡本啓 詩| 大崎清夏 佐野豊