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哲学対話日記
¥1,000
SOLD OUT
著者 麻生修司、井尻貴子、江藤信暁、小川泰治、荻野陽太、片柳那奈子、古賀裕也、竹岡香帆、得居千照、堀静香、山本和則 リトルプレス 企画立案・編集 小川泰治 表紙デザイン こやまりえこ 判型B6/106ページ 人と集まって日常とは異なる空間をつくる哲学対話の時間は、それぞれの日常とゆるやかにつながっている。街で、バーで、学校で、オンラインで、家族で哲学対話をしている11名による対話のあった日の日記18本を収録。 ※本書の売り上げから印刷費や発送料等を除いた金額全てを寄付いたします。 ■目次 2013年 12月22日(日) 演じる 山本和則 5 2023年 10月9日(月) ふしぎの反対はあたりまえ? 得居千照 14 11月17日(金) もし生まれ変わるなら?/この世はほんとうに存在するのか? 小川泰治 17 12月8日(金) 何故顔のないあんぱんまんを見てジャムおじさんはニコニコしているのか 江藤信暁 22 12月8日(金) 対等な関係ってどういうことか? 片柳那奈子 27 12月18日(月) エレンの選択は正しかったのか 荻野陽太 33 12月26日(火) 良い子のフリは良い子じゃないのか? 小川泰治 41 2024年 2月11日(日) 演じる 山本和則 47 2月22日(木) 最近なに考えてる? 小川泰治 52 3月8日(金) 哲学対話、やる? 麻生修司 55 3月9日(土) なぜ死ぬのが怖いのか? 得居千照 59 3月10日(日) 対話するってどういうこと? 竹岡香帆 62 3月10日(日) 旅 山本和則 67 3月12日(火) 「個性」は大切か。大切だとすればそれはなぜか。大切ではないとすればそれはなぜか。 片柳那奈子 71 4月1日(月) どうしたら、ともだちになれるかな? 井尻貴子 77 4月6日(土) 何をかんがえて桜を見るのだろう 堀静香 81 4月7日(日) もうちょっとだけ説明してもらってもいいですか 江藤信暁 86 わたしたちは、お互いきっと何にだってなれる 古賀裕也 94 あとがき 103
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ドライブイン探訪|橋本倫史
¥990
ちくま文庫 990円(税込) Cコード:0195 整理番号:は-55-1 刊行日: 2022/07/07 ページ数:432 ISBN:978-4-480-43817-1 JANコード:9784480438171 内容 道路沿いにひっそりと佇み、食事を提供するドライブイン。それは道路建設に沸き、クルマや観光旅行が普及した昭和に隆盛し、現在は徐々に消えつつある。そんな全国各地のドライブインに通い、店主の話にじっくり耳を傾けると、人の歴史、店の歴史、日本の戦後史が見えてくる―。足を使い、時間をかけた取材が見事に結実した、傑作ノンフィクション。 目次 プロローグ 酪農とドライブインの町―直別・ミッキーハウスドライブイン 1 ハイウェイ時代(かつてハイウェイ時代があった―阿蘇・城山ドライブイン 東海道はドライブイン銀座―掛川・小泉屋 ほか) 2 アメリカの輝き(一九六六年のピザハウス―かつて都心にドライブインがあった グッド・オールディーズ―平塚・ペッパーズドライブイン ほか) 3 花盛りの思い出(観光バスはどこまでも―能登・ロードパーク女の浦 レトロなオートレストラン―群馬・ドライブイン七輿 ほか) 4 移りゆく時代に(きたぐにの冬―青森・わかばドライブイン 目的地はドライブイン―栃木・大川戸ドライブイン ほか) 5 店を続けること(霧に包まれた道―津山・ドライブインつぼい 雪に覆われた道―南魚沼・石打ドライブイン ほか) エピローグ 戦後―鹿児島・ドライブイン薩摩隼人 橋本倫史 ハシモトトモフミ 1982年東広島市生まれ。フリーライター。2017年から、リトルプレス『月刊ドライブイン』を全12号を刊行し、話題を呼んだ。
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●特典付き NEUTRAL COLORS 5
¥2,970
特典トートバッグ付き 発行 NEUTRAL COLORS 発売日 2024/7/22 276ページ ISBN-10 4909932135 ISBN-13 978-4909932136 寸法 18.2 x 1.6 x 25.7 cm 第5号の特集は「言語」です。言語は個がもっとも顕れるものだと考えます。グローバル化が進んでもスキップできない。土地の固有性や、個別の文化とか、個であることを重視するNEUTRAL COLORSとしては探究したいテーマです。この特集では言語の伝わらなさを認め、どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。言語とは「伝えようとするもの」すべてです。
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Troublemakers No.1
¥3,600
発行 Troublemakers Publishing Editor: Yuto Miyamoto Art Director: Manami Inoue English Translation: Julia Mio Inuma, Nikki Tsukamoto Kininmonth English Proofreading: Susie Krieble Printed by SHINANO Co., Ltd. Language: English & Japanese Size: 171mm × 240mm Page: 160p Cover Price: ¥3,600 (including tax) Spring 2024 Printed in Japan ISSN 2759-0615 ISBN 978-4-911196-01-4 ミスフィッツのストーリーを伝える雑誌『Troublemakers』創刊号。 第1号でトラブルメーカーズは、大阪に住むアメリカ人トランス女性のレミー・ニッタ、アイヌ文化を発信する関根摩耶、アイルランド人シンガーソングライターのクリスチャン・コール、スイスを拠点にするインターセクショナル・フェミニスト・プラットフォーム「Futuress」の共同ディレクターである小島 澪とマヤ・オウバーに会いに行きました。そのほか、ドイツ人写真家タマラ・エクハルトによるアイルランドのマイノリティグループ「トラベラー」を捉えたドキュメンタリー写真と、日本人アーティスト・苅部太郎が自身の離人感覚について綴ったエッセイを掲載しています。
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禅百題|鈴木大拙
¥2,200
SOLD OUT
発行 河出書房新社 単行本 46 ● 212ページ ISBN:978-4-309-22820-4 ● Cコード:0014 発売日:2020.12.19 生誕150年。禅の巨匠・鈴木大拙の隠れた名著・禅の入門書。禅と日常生活、身と心、無知の知、庭掃除の主人公、禅と思想、禅問答など、日常と密着した、東洋的叡智、心の機微の世界。
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観光地ぶらり|橋本倫史
¥2,750
発行 太田出版 価格 2,750円(本体2,500円+税) 判型 四六判上製 ページ数 384ページ ISBNコード 9784778319250 行列に並んで観る絶景も悪くないが、そこで生活する人々の呼吸を聞き、その土地と対話する姿勢に感動を覚えた。——又吉直樹 話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。 絶景のなかに、何を見るか。 わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より)
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RITA MAGAZINE テクノロジーに利他はあるのか?
¥2,640
SOLD OUT
編 未来の人類研究センター 伊藤亜紗/中島岳志/北村匡平/さえ/砂連尾理/三宅美博/三宅陽一郎/稲谷龍彦/藤原辰史/真田純子/塚本由晴/ドミニク・チェン/山本真也/小林せかい/磯﨑憲一郎/木内久美子/國分功一郎/山崎太郎/若松英輔 発行 ミシマ社 定価 2,400 円+税 判型 B5判変形 頁数 224 ページ 発刊 2024年02月22日 ISBN 9784911226001 装丁 BOOTLEG 文理共創の新しい知のかたちが、ここに。 東京工業大学の中で、利他研究会が発足してから4年。 AI、ロボット、情報科学が劇的に進化する時代に、利他はどうありうるのか? 「漏れる」工学、「野生の思考」とテクノロジー、「共感」を前提とせずに「共にいる」… 「利他」論考の決定版。 目次 Chapter1:「漏れる」工学 ・分身ロボットとダンス ・ロボットとAIから利他を考える ・「漏れる」社会システムをつくるには? Chapter2:「野生の思考」とテクノロジー ・石やミツバチから土木を見ると? ・建築と都市から利他を考える ・人間ではない「隣人」の声が聴こえる!? Chapter3:「共感」を前提とせずに「共にいる」 ・ボノボやチンパンジーに利他はあるか? ・「ただめし券」と「まかない」から利他を考える ・歓待と利他――住まいの空間と構造 著者情報 編: 未来の人類研究センター(ミライノジンルイケンキュウセンター) 2020年2月、東京工業大学科学技術創成研究院の中に創設され、リベラルアーツ研究教育院の多様な研究者が集結している。理工系大学のど真ん中で、手と心を動かしながら、人類の未来について考え、発信しており、最初の5年間のテーマとして「利他」を掲げる。関連する書籍として『料理と利他』『ええかげん論』『思いがけず利他』『ぼけと利他』(以上、ミシマ社)、『「利他」とは何か』(集英社新書)、『はじめての利他学』(NHK出版)などがある。https://www.fhrc.ila.titech.ac.jp/
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日常をうたう 〈8月15日の日記集〉
¥1,650
リトルプレス 作:椋本湧也 装丁:古本実加 装画:三瓶玲奈 楽曲提供:秋吉敏子 サイズ:127✕177mm ページ数:168 ISBN:978-4-600-01343-1 初版部数:2000部 発行:2024年2月 94歳の祖母に話を聞き、27名の同世代が綴った「8月15日」の日記集。 戦時下の記憶をめぐる祖母へのインタビューと、寄稿者による日記の朗読を収録した『音声版』を聞きながらページをめくってみてください。 "日本では戦争を体験した世代が数を減らし、離れた土地では戦争が長期化するいま。戦争を体験していない私たちには何ができるだろう。94歳の祖母に話を聞くと、戦争が終わって最も嬉しかったのは「部屋の電灯が明るいこと」だったと教えてくれた。そしてこう思った。戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが私たちを存在させてくれているのではないか、と。" (「はじめに」より) 〈ルール〉 1.戦争をめぐる祖母との会話を聴いてください。 2.その上で「8月15日」の日記を書いてください。 3.日記を朗読してください。 音声版: https://podcasters.spotify.com/pod/show/utau0815
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野生のしっそう 障害、兄、そして人類学とともに|猪瀬浩平
¥2,640
発行 ミシマ社 定価 2,400 円+税 判型 四六判並製変形 頁数 304 ページ 発刊 2023年11月23日 ISBN 9784909394965 Cコード 0095 装丁 脇田あすか 知的障害があり自閉症者でもあるが、さまざまな鋭さをもった兄。障害がないとされているが、さまざまないびつさをもった弟(著者)。世間には、この兄と弟を切断する「ものの見方」があたりまえに存在する。 しかし、その分断をすり抜けてしまうある出来事が起こった。 2021年3月、コロナの感染拡大による緊急感が高まるなか、兄は突然しっそうする―― どこへ向かったのか? なぜしっそうしたのか? その道筋を辿りながら見えてきたのは、兄の「たたかわない」術だった。 外なる他者、遠くの他者を扱ってきた文化人類学に、あらたな道を拓く実践の書! 「障害とともにある人類学」から始まり、「内なる他者」を対象とした人類学へと展開する、あたらしい学問のあり方。 装画・挿画 岡田喜之 *** 内なる野生に麻酔をかけられた私たちと 感覚的に思考し、疾走する彼。 でも実はそのような対比さえ無意味であること 私たちの間にあるのは断絶ではなく連続であり 一人一人異なりながら、重なり合う存在であることを 思い出させてくれる一冊。 寺尾紗穂(音楽家・文筆家) *** 言葉の囲いを解き放ち、人間の理解しがたさに向き合う。 その語られることのない兄のふれる世界に、 私たちにとっての希望がある。 松村圭一郎(文化人類学者) *** 目次 はじめに しっそうのまえに 第一章 沈黙と声 たたかわないこと、しっそうすること/三月下旬 午前二時半に走り出す/現代の野蛮人・カタリナの構え/黙禱と叫び 1/黙禱と叫び 2 第二章 蜜柑のはしり ズレと折り合い/いくつかの死と/いくつもの死と/対面とリモート/夏みかんのしっそう/贈与のレッスン 第三章 世界を攪乱する、世界を構築する ボランティアのはじまり/満月とブルーインパルス、あるいはわたしたちのマツリについて/路線図の攪乱 1/路線図の攪乱 2/トレイン、トレイン 第四章 急ぎすぎた抱擁 父とヤギさん/眠る父/転倒の先/失踪/疾走/旋回としっそう/燕(つばくら)の神話 最終章 春と修羅 物語の終わりに むすびとして うさぎのように広い草原を 著者情報 著: 猪瀬浩平(イノセコウヘイ) 1978年埼玉県生まれ。明治学院大学教養教育センター教授。専門は文化人類学、ボランティア学。1999年の開園以来、見沼田んぼ福祉農園の活動に巻き込まれ、様々な役割を背負いながら今に至る。著書に、『むらと原発――窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと』(農山漁村文化協会)、『分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる』(生活書院)、『ボランティアってなんだっけ?』(岩波ブックレット)などがある。
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その次の季節 高知県被曝者の肖像|甫木元空
¥2,970
SOLD OUT
発行 this and that A5判210x148x10mm 144pages PUR製 カバー有 ISBN978-4-9910062-3-4 C0070 デザイン:タケムラデザインアンドプランニング ―すべて、この海で起きたこと。― ビキニ事件で被災した高知県の元漁師とその遺族へ取材を続ける若手映画作家・甫木元空(ほきもと・そら)の初個展を書籍化。 1954年、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた米国の水爆実験で発生した放射性降下物は、近隣海域で操業していた日本のマグロ漁船に降り注ぎ、広島・長崎に次ぐ新たな被曝者を生み出した。 薄れていく人々の記憶に光を当て、「次の季節」に何を残し引き継ぐべきか。 展覧会場記録のほか、映像作品の場面写真や証言する人々の声、マルチスクリーンでの上映体験を書籍ならではのレイヤー構造で表現する。 バンド「Bialystocks」を率いボーカルと作詞作曲を担当するなど、ジャンルにとらわれない活動をする著者らしく、音声インスタレーションのQRコードや、楽曲を提供したサウンド・アーティストのコリー・フラーによる音源ダウンロードコード付きポストカードを挿入し、音と映像による重層的な読書体験も試みる。 著者によるブックガイドのほか、キュレーターらによる論稿、音と映像についての座談、高知県におけるビキニ被曝事件の概要・年譜などを収録。 「その次の季節」は高知県須崎市出身の詩人・大崎二郎(1928〜2017)が1953年に刊行した第一詩集のタイトルから引用している。負の歴史の忘却に抗った詩人の姿勢に共鳴し、「その次の季節」のその次を生きる者としてさらに取材を続け、長編ドキュメンタリー映画を発表する予定だ。 ■目次 まえがき 甫木元空 図版:展示風景《声》《顔》《その次の季節》 収録詩:大崎二郎「南洋にふる雪 ―ある漁船員の死―」「魚」「海」 寄稿:塚本麻莉「ズレと揺らぎ」 廣江俊輔「灯台のひかり 大崎二郎と甫木元空」 鼎談:コリー・フラー×牟田口景×甫木元空「そこにあるものを尊重する」 「その次の季節」を生きるためのブックガイド 山下正寿 講義録 「ビキニ事件」の現在 あとがき 甫木元空
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BEACON VOL.3「不機嫌な時代を歌え」
¥1,540
”声を灯すZINE” BEACON VOL.3 「不機嫌な時代を歌え」 発行 BEACON編集部 B5サイズ/右綴じ80頁/オンデマンド印刷 価格:本体1,400円+税 2023年11月1日初版発行 制作:石垣慧(編集)/塚田ゆうた(デザイン・イラスト) 印刷製本:江戸堀印刷所 《執筆陣》小沼理 / 依田那美紀 / 窪田悠希 / 神田匠 / 塗木拓朗 / 仲西森奈 ほか30名超 今号ではイシューを「不機嫌な時代を歌え」と題し、平成世代38名の参加者によるエッセイ、小説、短歌、写真、漫画、インタビュー等を収録しました。普段なかなか口にできないモヤモヤとした気持ちを綴ったもの、コミカルな語り口で不機嫌な日常を振り返るもの、そしてささやかな決意表明まで、この時代に否が応でもつきまとう「不機嫌さ」を見つめ直した文章がならびます。
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整体覚書 道順|川﨑智子
¥985
発行 土曜社 - 仕 様:B6変判(182 × 123 × 3.2ミリ)56頁 - 番 号:978-4-907511-87-6 - 初 版:2021年2月5日 - 定 価:895円+税 整体の技術 「これは独りで、 自分というたった一人を対象としておこなう 整体操法の小さな小さな技術である」 ――みずからの体調不良をきっかけに野口整体と出会い、指導活動を続けてきた川﨑智子が、独学で整体を学びはじめた最初の三年間の経験と体感を書き綴る。独り、自立することではじまる整体のなりたちから、技術の道具化まで。心と体に自分で取り組みたい人へ説く、独りで整体を学ぶ技術。 目 次 はじめに 才を育てよう 躾と個人 学ぶ条件に気づくこと 東西南北を考え方に 誰にとっての技術か 整体操法とは何か 能の能としての力 技術は道具である 卵が先か鶏が先か 不自由を知る 使い方を覚える 恒常性を観る リズム 首 重力の遊び 間接作用の道具化 自歩と行動力 休息と休養 心と体の境界線 全ては体から出発している むすんでひらいて、開いて結ぶ 自己観察のすすめ 運動の痕跡 単純化の中身 体理は倫理 技術の限界 経験より、気軽さを 終わる、終わらせる 抵抗という魔法 沈黙は感覚神経の声 諦観と無理 独りの人を観続けること 関係性と生き物 型の工夫と形無しから見えること 落ち着きは空間感覚 礼を尽くす間柄 哺乳類と遊ぶ 植物と出会う 動線を追跡し、その先にあるもの 私は、水を、飲む うごく、ひとから、じりつするひとへ 生命の働きの妙 自分の中に生きる人 終わりに あとがき 著 者 略 歴 川﨑智子〈かわさき・ともこ〉 1970年宮崎県生まれ。不調をきっかけに出会った野口整体により体の全感覚が一致した自覚が生まれ、自由になる。気を独学。2005年より整体活動開始。整体指導者として「と整体」を主宰。19年、野口整体にまつわる対話集『整体対話読本 ある』を土曜社より刊行。
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南洋と私|寺尾紗穂
¥924
発行 中公文庫 初版刊行日 2019/8/22 判型 文庫判 ページ数 288ページ 定価924円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-206767-7 「南洋群島は親日的」。それは本当だろうか。サイパン、沖縄、八丈島――消えゆく声に耳を澄ませ、戦争の記憶を書き残した類い稀なる記録。〈解説〉重松 清
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雑居雑感 創刊号 特集 マーケット
¥1,000
SOLD OUT
リトルプレス 企画編集 弐拾dB 文 田中謙太郎 表紙 多田朱里 デザイン 紙作室そえがき 2020年7月 白黒 P54 街の歴史の隅で生きた、 生きる人々の声に耳をかたむけ、 記し残すため 「雑居雑感」を創刊いたします。 創刊号では尾道にかつてのあった「マーケット」という場所を生きた人々について取り上げます。
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雑居雑感 3号 特集 島へ
¥1,000
SOLD OUT
リトルプレス 企画編集 弐拾dB 表紙 寺坂早耶香 デザイン 紙作室そえがき 2023年10月 1000円 白黒P75 街の歴史の隅で生きた、 生きる人々の声に耳をかたむけ、 記し残すため 「雑居雑感」を創刊いたします。 今号は島特集 造船、炭鉱、企業城下町、 移住に人口減少、 時代の移り変わりゆくなか 島に生きた、生きる人々の声を 執筆者たちがそれぞれの立場で 書き残しています。 田中謙太郎 「彷徨う船」-広島県因島 中尾圭 「ざらざらした未来へ向かうための聞き書き」-広島県横島 兒玉真太郎 「離れたところを想像していたい」-長崎県池島
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整体対話読本 こどもと整体
¥2,198
発行 土曜社 - 仕 様:四六判(190 × 129 × 12.3ミリ)208頁 - 番 号:978-4-86763-015-0 - 初 版:2023年9月30日 - 定 価:1,998円+税 「みんなこどもだったんだから」 ここに立ち返ってものを見れば、わかってくることがあるはずじゃないか。 子育て支援活動をライフワークとして続けてきた、整体指導者・川﨑智子と保育士らによる、こどもにまつわる対話集。赤ちゃんからイヤイヤ期、こどもの終わりと思春期まで、こどもの発育過程と子育てを、整体の観察技術でやわらかくひもといてゆく。こどもたちへ、またかつてこどもだった大人たちへおくる、人気の整体対話読本シリーズ第三弾。
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多拠点で働く 建築・まちづくりのこれから
¥2,750
西田 司(編著)永田 賢一郎(編著)勝亦 優祐(編著)丸山 裕貴(編著)大沢 雄城(編著)藤沢 百合(著)石飛 亮(著)杉田 真理子(著)加藤 優一(著)中山 佳子(著)梅中 美緒(著) 発行:ユウブックス 4-6 縦188mm 横127mm 厚さ18mm 重さ 293g 256ページ 並製 価格 2,500円+税 ISBN978-4-908837-14-2 初版年月日2023年9月10日 建築家のための多拠点活動の手引き。人口減少・高齢化に伴う空き家の増加やまちの衰退などの社会問題を背景に、都市圏と地方を跨ぎ、活動する建築家が増えています。 出身地のまちづくりに関わる、いくつもの居場所をシェアする、二拠点で事務所を運営する、定期的に島に通うなど、9組のさまざまな働き方を紹介。縮小時代の建築家の可能性を探る一冊です。 はじめに 本書に登場する九組の建築・まちづくりの実践者は、たまたま同時代に多拠点で働く価値を見出し、自分なりの手法やプロセスを用いて、地域を移動しながら働くことを最大限に楽しんでいる。コロナ禍を経て在宅勤務やオンライン会議が一般的になったことで、住む場所を新たに選択したり、出社日を減らして自宅や気に入った場所で働く日数が増えている人も多いようだ。ただ本書で紹介する九組は、ほかのどの職種の人たちより、クリエイティブに、よりアクティブに、多拠点で働く意味や価値を引き上げ、建築・まちづくりの職種のポテンシャルを使い倒しているといえるのではないだろうか。 そもそも建築・まちづくり分野は、地域との関わりが強く、その土地にあるものや、その土地だから生み出せるものを形にしたり、その土地だからこそ活かせる環境や運用方法や仕組みを、リサーチしつつトライアンドエラーで実践していくことが多い。それにもかかわらず、実践を考えている若い建築・まちづくりのプレイヤーは、大学や企業が多い都市部に数多く存在し、地域にいくほど圧倒的に減少する。そのバランスの悪さは以前からいわれていたが、移住はハードルが高く、地域のプレイヤーを増やす方法論が待ち望まれていた。その方法こそ、地域に完全移住をするわけではなく、多拠点で働くことではないだろうか。コロナ禍によってオンラインでのコミュニケーションが一般的になったいまだからこそ、地域と都市の両方に関わることができる。仕事も辞めずに、副業的に、とりあえず思い立ったら、地域にある建築・まちづくりの実践フィールドに身を投げ出してみる。本書は、そんな地域に入っていく人が増えていく未来を見越してまとめられた。 ここに登場する実践者には自らつくり上げたメソッドを赤裸々に公開しながら、メリット・デメリットを整理し、多拠点で働く際に頭を悩ませる課題やリスク(会社に勤務しながらイレギュラーな働き方をすること、家の見つけ方、移動の費用をどう節約するかなど)をどうクリアしたのかできるだけ網羅してもらえるよう努めた。これら実践をまとめて一覧すると、読んだ人の頭のなかに、自分と近い部分や、真似したい感覚など、ピンとくる感覚がどこかで芽生え、自分好みの拠点で働くイメージが紡がれることだろう。 本書がそのような新しい働き方や地域活動の一歩を踏み出す一助になることができれば嬉しい。 西田司・永田賢一郎・勝亦優祐・丸山裕貴・大沢雄城 著者プロフィール 西田 司 (ニシダ オサム) (編著) 1976年神奈川県生まれ。1 999年横浜国立大学工学部建築学科卒業後、同年スピ ードスタジオ設立。2002~7年東京都立大学大学院助手。2004年(株)オンデザインパートナーズ設立、現在同代表。東京理科大学准教授、大阪工業大学客員教授、ソトノバパートナー。住宅・各種施設の建築設計や家具デザイン、まちづくりなどにて幅広く活動を展開。 永田 賢一郎 (ナガタ ケンイチロウ) (編著) 1983年東京都生まれ。横浜 国立大学大学院Y-GSA修了。 YONG architecture studio 代表。商店街の空き店舗を活用した設計事務所兼シェアキッチンの「藤棚デパートメント」を拠点に、空き倉庫を活用したシェアアトリエ「野毛山kiez」「南太田ブランチ」などエリア特化型のストックを活用した拠点づくりを横浜で展開。2020年より長野県北佐久郡立科町地域おこし協力隊を兼任。2023年長野県にて(同) T.A.R.P 設立。 勝亦 優祐 (カツマタ ユウスケ) (編著) 1987年静岡県生まれ。20 12年工学院大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、2012年(株)日建設計。 2013~15年静岡にてフリ ーランスで活動。2015年勝 亦丸山建築計画事務所設立。2017年(株)勝亦丸山建築計画設立、現在同代表取締役。空間と使い手の持続可能な関係性を生み出し、新しいスタンダードを社会に実装することを目指す建築家チームとして、「その場所や前提の条件を探り(RESEACH)、そこに何が必要かを考え(DESIGN)、現場での実践を還元させる(OPERATION)」ことを指針とする。 丸山 裕貴 (マルヤマ ユウキ) (編著) 1987年埼玉県生まれ。20 12年工学院大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、2012~16年(株)KUS一級建築士事務所。2015~18年工学院大学客員研究員。2017年に勝亦優祐とと もに(株)勝亦丸山建築計画を設立、現在同取締役。 大沢 雄城 (オオサワ ユウキ) (編著) 1989年新潟県生まれ。20 12年横浜国立大学卒業後、(株)オンデザインパートナ ーズ。まちづくりやエリア マネジメントなどの都市戦略の企画から実践まで取り組む。2021年より新潟市に(株)オンデザインパートナ ーズ新潟オフィスを開設。現在、横浜と新潟の2拠点にて活動を展開。 藤沢 百合 (フジサワ ユリ) (著) 1975年岡山県生まれ。1998年東京女子大学文理学部卒業後、不動産ディベロッパー勤務。2007~9 年工学院大学2部建築学科。2010~14年(株)ブルースタジオ。2014年(株)スタ ジオ伝伝設立、現在同代表。 2020年Art & Hotel 木ノ離開業。法政大学大学院兼任講師、名古屋造形大学非常勤講師。東京と岐阜の郡上八幡を拠点として「日本の伝統建築と生活文化を次世代に、世界に伝える」を目標に設計・不動産・宿泊業を柱に活動する。 石飛 亮 (イシトビ リョウ) (著) 1987年栃木県生まれ。2013年横浜国立大学大学院Y -GSA修了。2013-19年ノウサクジュンペイアーキテクツ。2019年WANKARASHIN 設立、現在同代表。2021年より横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。横浜と長崎県五島列島を拠点として、その場所の歴史や文化に接続するような建築をつくることを目指し、設計活動に取り組んでいる。 杉田 真理子 (スギタ マリコ) (著) 1989年宮城県生まれ。2016年ブリュッセル自由大学アーバン・スタディーズ修了。2021年都市体験のデザインスタジオ(一社)for Citiesを共同設立、現在同共同代表理事、(一社)ホホホ座浄土寺座共同代表理事。出版レーベル「Traveling Circus of Urbanism」、アーバニスト・イン・レジデンス「Bridge To」運営。都市・建築・まちづくり分野における執筆や編集、リサーチほか文化芸術分野でのキュレ ーションや新規プログラムのプロデュース、ディレクションなど国内外を横断しながら活動を行う。 加藤 優一 (カトウ ユウイチ) (著) 1987年山形県生まれ。東北 大学大学院工学系研究科博士課程満期退学。(株) 銭湯ぐらし代表取締役 、(一社)最上のくらし舎共同 代表理事、(株)オープン・ エー+公共R 不動産パートナー、東北芸術工科大学専任講師。建築・都市の企画・設計・運営・研究を通して、実践的なまちづくりに取り組む。近作に「SAGA FURUYU CAMP /旧富士小学校の再生」(基本構想・設計)「小杉湯となり」(企画・計画・運営)「万場町のくらし」(設計・施工・運営)など。著作に『銭湯から広げるまちづくり』(単著・学芸出版社)など。 中山 佳子 (ナカヤマ ヨシコ) (著) 1987年茨城県生まれ。2011年横浜国立大学大学院Y-GSA修了後、設計事務所に入社、現在に至る。2020年~明星大学建築学部非常勤講師。建築・都市・グラフィックの横断的デザインとディレクションをとおし、事業課題・地域課題・社会課題解決を目指す。おもな受賞に、iF デザインアワ ード(ドイツ)、北米照明学会Lumen Award(アメリカ)、空間デザイン賞・銅賞(日本)、サインデザイン賞(日本)、都市計画実務発表会都市計画コンサルタント協会長賞(日本)ほか多数。 梅中 美緒 (ウメナカ ミオ) (著) 1982年北海道生まれ。2008年工学院大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、(株)日建設計。2018年より勤務しながら『旅をしながら働く』実証実験。世界の働き方を観察するフィ ールドワークを続けながら、 多くの企業のワークスタイ ルデザインを手掛ける。日本全国を多拠点生活しながらアドレスホッパーサラリ ーマンとして働き、2021年静岡県函南町移住。20 22年Unknown Meets Ethno graphy 創業。建築エスノグラファー、世界100ヶ国以上を旅するバックパッカー。
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子どもの文化人類学|原ひろ子
¥1,100
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ちくま学芸文庫 1,100円(税込) Cコード:0139 刊行日: 2023/01/10 ページ数:272 ISBN:978-4-480-51163-8 極北の雪原に生きる狩猟民ヘヤー・インディアンたちは子育てを「あそび」として性別、血縁に関係なく楽しむ。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒は、子どもの喧嘩を「本人同士のビジネス」と言って止めない。本書は、環境や習慣が異なる社会における親子、子どものありかたをいきいきと描き出した文化人類学的エッセイである。どのような社会に生まれても子どもは幅広い可能性を内包しながら成長していくことが、みずからのフィールドワーク経験をもとにつづられる。鮮彩なエピソードの数々が胸を打つ名著。 原 ひろ子(はら・ひろこ):1934-2019年。東京大学教養学部卒業。ブリンマー大学大学院修了。文化人類学、ジェンダー研究が専門。拓殖大学助教授、法政大学助教授、お茶の水女子大学教授などを歴任した。主な著書に『ヘアー・インディアンとその世界』、『極北のインディアン』、『人間はわかりあえるか』、『しつけ』(共著)などがある。
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ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 「移住×仕事」号
¥1,650
発行 ミシマ社 編 ミシマ社 定価 1,500 円+税 判型 四六判コデックス装 頁数 176 ページ 発刊 2015年10月07日 ISBN 9784903908670 Cコード 0036 装丁 矢萩多聞 ミシマ社初の雑誌 創刊! お金にも政治家にも操られることなく、自分たちの手で、自分たちの生活、自分たちの時代をつくる。そんな、生まれつつある「未来のちいさな形」を、「移住」「仕事(今までにない就活)」「農業」という切り口から追う。台割を作らないという、前代未聞の作り方にも挑戦! 新しい時代の空気を新しい編集法によってつかみ取った、未来の幕開けを予感させる一冊。 特集1 移住のすすめ 特集2 今までにない就活 豪華著者陣、すべて書き下ろし! 最初から最後まで読みたくなる雑誌をめざしました。――編集部
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聴こえない母に訊きにいく|五十嵐大
¥1,870
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発行 柏書房 定価 1,870円(本体 1,700円) 刊行 2023/04/24 ISBN 9784760155125 判型 四六判 ページ数 216 聴こえない「母」が、聴こえる「ぼく」を産むまで――。コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。 母に、ずっと訊いてみたいことがあった。 ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった? 聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた? 【本書の内容】 「優生保護法」―― 障害者が生まれることを防止し、 女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、 「母」はどのように生きたのか。 「ぼく」はどのようにして生まれたのか。 幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。 コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。 【コーダとは】 コーダ(CODA:Children of Deaf Adults) 聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。 【著者略歴】 五十嵐大〈いがらし・だい〉 1983年、宮城県生まれ。2015年よりフリーライターになる。著書に『しくじり家族』(CCCメディアハウス)、『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)など。2022年には初の小説作品『エフィラは泳ぎ出せない』(東京創元社)も手掛ける。
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精神の生活|クリスティン・スモールウッド
¥2,310
佐藤直子訳 発行 書肆侃侃房 四六判、並製、280ページ 定価:本体2,100円+税 ISBN978-4-86385-587-8 C0097 装丁 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 塩川いづみ このままならない身体とのつきあい方を、誰も教えてくれない。トイレの個室で不安をひとり抱きしめているひとがいる。そこで何が起こっているか、あなたは本当に知っているだろうか。 ────────永井玲衣(哲学研究者/『水中の哲学者たち』) この痛みを何と呼んだらいいのか? 「流産」というテーマを克明かつ赤裸々に描いた傑作小説。 不安定な地位にある大学非常勤講師のドロシーは、図書館のトイレで出血を確認する。流産したことを親友にも母親にも打ち明けることはできない。大学で講義し、セラピーに通い、産婦人科を訪れるが、どこにいても何をしていても世界から認めてもらえない気がしてしまう。3月の終わりからの1ヶ月半、予測不能なキャリアのなかで、自分の身体に起きた「流産」という不可解な出来事と知性によってなんとか折り合いをつけていく。 【著者プロフィール】 クリスティン・スモールウッド(Christine Smallwood) 2014年にコロンビア大学で英文学の博士号を取得し、これまで5本の短編小説をThe Paris Review、n+1、Vice などの文芸誌で発表している。また数多くの書評やエッセイをThe New Yorker、Bookforum、The New York Times Magazine、Harper’s Magazine 等に寄稿する批評家でもある。現在、ブルックリンに夫と二人の息子と住んでいる。 【訳者プロフィール】 佐藤直子(さとう・なおこ) 東京都内の大学で非常勤講師として英語を教えている。現代アメリカ小説における「偶然性」のテーマに関心がある。
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つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡|光嶋裕介/青木真兵
¥2,420
SOLD OUT
発行:灯光舎 B6変型判 縦180mm 横150mm 厚さ17mm 260ページ 並製 価格 2,200円+税 ISBN978-4-909992-03-1 初版年月日2023年8月20日 イラスト 青木海青子 自分にとって大切だと思うことを、思い切って言葉にする。 誰からも必要とされなくても、見向きもされなくても、声を発し続ける。 それが僕にとっての「つくる」ということ。 建築する日々に励みながら、旅先でのスケッチや執筆活動にも精をだす若き建築家と、奈良の山村に私設図書館をつくり、執筆や自主ラジオなど様々な形でメッセージを発信する若き思想家が、些細な日常の出来事や思索をつぶさにみつめて綴った往復書簡。 私たちにとって「つくる」とはなにかを問いかけ、つくる喜びについて対話を重ねながら、生き物として生きやすい社会を模索していく。 書簡をとおした対話のトピックスはまさに縦横無尽。働くことやお金のこと、ふたつの原理の往還、外と内の自然、そして建築や本の話まで広がっていきます。ふたりの対話をじっくり観察すると、私たちがイメージする「つくる」という言葉の意味が豊潤に広がり、社会の前提を問い直すこと、自ら思考し行動することが、何かを「つくる」ことへのきっかけにつながるのではないかと感じます。 互いのちょっとした違いを認め合い、相手の言葉を受け止め、内省し、さらに言葉を紡いでいく二人の姿勢は、私たちの日々の生活や思考へのささやかな刺激となり、「つくる」のイメージを拡張し、生き物として少しでも生きやすい社会をつくるヒントになるかもしれません。また、ふたりの書簡を楽しく彩る青木海青子さんのイラストも見どころです。 対話相手の知性に対する敬意を示すのは容易なことではありません。「打ち返しやすいボール」を打ち込むことではもちろんないし、かといって「打ち返せないボール」を打ち込むことでもない。そのあわいの、相手が最高のパフォーマンスを発揮できる球筋をピンポイントで狙う技術がふたりとも卓越しています。 ――― 内田 樹 初版のみ、浮き出し(エンボス)加工、封蝋に見立てたシール付きの特別仕様です! ※シールは4色ありますが、本の内容はどれも同じです 目次 まえがき LETTER #1 自分の地図をつくる LETTER #2 はじまりを問い直す LETTER #3 建築とは何か LETTER #4 「ちょうどよい」を考える LETTER #5 つくる人になるために LETTER #6 お金とは何か LETTER #7 つくることの喜び LETTER #8 結界が生み出すもの LETTER #9 生きるための建築 LETTER #10 現場に立つ LETTER #11 偶然性を受け入れる LETTER #12 汗水たらして働く LETTER #13 自己変容を楽しむ LETTER #14 分けずに受け取る あとがき 後日譚 前書きなど 【「まえがき」より】 今考えると橋下氏が新自由主義的政策をはじめたのではなく、2002年にはじまる小泉純一郎首相がおこなった「聖域なき構造改革」の延長線上に、橋下氏は戦略的にセンセーショナルな形としておこなっただけだったのでしょう。ただ当時の僕は内田先生や中島さんに対して同意、賛同の声しか上げることができませんでした。もちろんそれで十分だったのかもしれませんが、自分は研究者であり、内田先生の弟子であるという自負のようなものを勝手に背負い、「シュートを打つ」必要があるのだと思いつづけてきました。 でもやっぱり、自分の言葉で声を上げたい。 いわゆるものづくりをするわけではない僕にとって、「つくる」とはこういう心情に基礎づいているのだと思います。それはまったくオリジナルの言い方、語彙を使用しなければならないということではありません。自分にとって大切だと思うことを、思い切って言葉にする。誰からも必要とされなくても、見向きもされなくても、声を発し続ける。とはいえ、いつ他人に聴いてもらってもいいように、その言葉、声自体は丁寧に磨いておく。「つくる」とは最初から完成品を求めることではありません。 【LETTER#5 「つくる人になるために」より】 人間は、誰もが何かを「つくる」ことで生きています。建築という言葉は、動詞だと構築する「つくる」という意味をもちます。食ベることと料理をつくることの関係のように、衣食住という命に近い行為のすべてが他者と協働しながら何かを「つくる」ことで成り立っています。この「つくる」ことを通して感じられる「喜び」があらためて個々人に問われているように思えてなりません。 著者プロフィール 光嶋裕介(こうしま・ゆうすけ) 建築家/一級建築士/博士(建築学) 1979年米国・ニュージャージー州生まれ、小学校2年生の頃日本・奈良に帰国するも、少年野球(5番キャッチャー)に熱中。中学からカナダ・トロントと英国・マンチェスターで過ごし、野球に加えてNBAにハマる。高校で再度帰国し、バスケに明け暮れて、バンド(英語の発音がよくて声がデカイだけのボーカル)をやったり、村上春樹を通して読書に目覚めたり、麻雀を覚えたりする。2004年に早稲田大学大学院を修了し、単身ヨーロッパへ。ドイツ・ベルリンの設計事務所で職を得て、4年間働く。2008年に帰国し、光嶋裕介建築設計事務所を開設。2011年に処女作として、内田樹先生の道場兼自宅《凱風館》を神戸に完成させる。竣工後すぐに入門し、現在は合気道参段。2021年より、神戸大学特命准教授。主な作品に、《旅人庵》(京都)、《森の生活》(長野)、《桃沢野外活動センター》(静岡)など。2015年にAsian Kung-Fu Generationの《Wonder Future》全国ツアーのステージデザインとドローイングを提供。主な著書に、『増補 みんなの家。』(筑摩書房)、『つくるをひらく』(ミシマ社)など多数。最新刊は、『ここちよさの建築』(NHK出版)。 青木真兵(あおき・しんぺい) 思想家/社会福祉士/博士(文学) 1983年生まれ、埼玉県浦和(現さいたま)市にて育つ。現在は「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーターを名乗っている。中学・高校時代は米米CLUBとみうらじゅんに傾倒していた。大学では考古学を専攻し、大城道則先生の研究室と図書館を往復する日々を過ごしながら、長期休みには国内外の発掘調査に出かけていた。大学院進学を機に関西に越し、西洋史を専攻しつつ内田樹先生の大学院ゼミに通う。 専門は古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)。2014年より実験的ネットラジオ『オムライスラヂオ』を週一本以上配信し続けている。2016年より奈良県東吉野村在住。現在は障害者の就労支援を主な仕事にしつつ、大学などで講師を務めている。著書に『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)などがある。
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働くことの人類学 活字版 仕事と自由をめぐる8つの対話|松村圭一郎
¥2,200
発行 黒鳥社 2021/06 サイズ B5変判/ページ数 302p/高さ 26cm 商品コード 9784991126062 Cコード C0036 本書は、コクヨ野外学習センター企画・制作によるポッドキャスト番組「働くことの人類学」(2020年7月~2021年2月)にて公開された6つのエピソードと、2020年11月21日土曜日に開催されたイベント「コクヨ野外学習センター presents《働くことの人類学》タウンホールミーティング」の内容を加筆・編集し、オリジナル企画を加えて書籍化したものです。(本書より) 目次 【巻頭対談】ありえたかもしれない世界について 柴崎友香×松村圭一郎 【第1部】働くことの人類学 聞き手=松村圭一郎・若林恵 貝殻の貨幣〈タブ〉の謎 深田淳太郎 ひとつのことをするやつら 丸山淳子 胃にあるものをすべて 佐川徹 ずる賢さは価値である 小川さやか 逃げろ、自由であるために 中川理 小アジのムニエルとの遭遇 久保明教 【第2部】働くこと・生きること 深田淳太郎×丸山淳子×小川さやか×中川理 ホスト=松村圭一郎 進行=山下正太郎・若林恵 【論考】戦後日本の「働く」をつくった25のバズワード 編集・執筆=山下正太郎・原田圭・若林恵 【ブックガイド】働くことの図書目録 仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド 松村圭一郎/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教/コクヨ野外学習センター 【あとがき】これは「発信」ではない 山下正太郎
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人類学的観察のすすめ 物質・モノ・世界|古谷嘉章
¥2,200
発行 古小鳥舎 出版年月日2020年11月 ISBN978-4-910036-01-4 判型・ページ数46判・256ページ 定価本体2000円+税 見慣れた景色、何の変哲もなくみえるこの世界……当たり前すぎて気づかない、ふつう考えもしない身の回りのことについて、いろいろな方向から手当たり次第に、いつもとはちょっと違う見方で「人類学的」に観察の目を注いでみると、思いもかけない驚異に満ちた世界が露わになる。私たちが生きているのは、退屈なわかりきった世界ではない。この世界そのものが奇蹟なのだ。知っていたつもりの「未知の世界」へ誘う、人類学者による観察+考察のエクササイズ。 私たちのこの世界は、人類学者インゴルドの言う「生きものとして住み込んでいる」視点から見たとき、どのような世界として在るのだろうか。それは科学が外側から研究対象とする世界と全く同一のものなのだろうか。 「「私たちの生きるこの世界」「普遍的な単一の自然」「誰にとっても同じ物質」といった、真剣に検討することもなく私たちが受けいれている暗黙の前提について、自らの体験に照らして具体的に再審理を試みること。そこから始めなければ、人類学は人類学たりえないだろうというのが、現時点で私の辿り着いた考えなのである」(本文より)