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●ステッカー付き トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023|tofubeats
¥1,650
発行・発売 ハイハット合同会社 2025年10月1日初版発行 定価 1,500 円(税抜) 編集 和久田善彦 デザイン 小山直基 印刷・製本 塩屋的印刷 DJ/音楽プロデューサーであるtofubeatsが突発性難聴をきっかけに描き始めた日記を書籍化した2022年の「トーフビーツの難聴日記」。難聴からコロナ禍に突入する音楽業界・本人の結婚までを赤裸々に描いた日記はその後シリーズ化。tofubeatsの個人事務所HIHATTにて続編のZINE「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2022」が2024年に発行された。地道ながらも全国の独立系書店などで好評を博し、このたびZINEとしては2作目の「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」がついに発売。今回も音楽を生業とする人間のライフスタイルが少し覗ける1冊にもなっているかもしれません。 前作と同じく編集は「和久田書房」の立ち上げでも話題の和久田善彦氏、ブックデザインは小山直基氏が担当。印刷および製本は神戸の旧グッゲンハイム邸内で運営中の塩屋的印刷が担当。 (版元より)
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迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活|丹渡実夢
¥2,970
発行所:本屋lighthouse 本文564p 46サイズ 表紙白1色(+シール貼り)/本文モノクロ 表紙用紙:バルキーボール青 本文用紙:パスピエST(4・6/50kg) 見返し用紙:タントC-60(4・6/100kg) 価格:2700円+税 装画+扉:鹿島隆生 装丁・組版:関口竜平 刊行日:2025年10月30日 本を読む 思いだす プルーストのある日々 二十二歳の誕生日にマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』14巻セットをもらった著者は、迂闊にもプルーストを読む生活をはじめてしまう。 伴走(=併読)するのはもちろん柿内正午『プルーストを読む生活』だが、本家と同じく逸脱し、かつて読んだ本や観た映画、これまでの人生におけるさまざまなできごとを思いだし、また戻り、より重層的な思考と筆致になっていく。 そうして「プルーストを読む」ということが習慣になったとき。そこにあるのは回復と、その練習の日々だった――。 解説・柿内正午 巻末に「この日記の時期に読まれていた本」「この日記の時期に観られていた映画」のリストを収録。 日記の中で言及される作家や著者たち:多和田葉子、岡 真理、柴崎友香、植本一子、滝口悠生、町屋良平、濱口竜介、保坂和志、G・ガルシア= マルケス、ヴァージニア・ウルフ、ポール・B. プレシアド、シモーヌ・ヴェイユ……などなど。 絶え間ない思考の濁流のなかで、誰かを、わたしを想う。書くことも読むことも、すべてがわたしを作っていく。書いたことも書かなかったことも、すべてが血肉になっていく。いつだって、何かを思わずにはいられない。きっと何度でも、わたしは生まれ変わることができる。 僕のマリ(文筆家) 丹渡さんの度を越したインプット量にあてられて、もっと本が読みたくなったし、映画を観たくなってきた。 柿内正午(町でいちばんの素人) 本書はプルーストを1文字も読んだことがない私にも楽しく読めましたし、気がついたらプルーストを読み始めていました。 編集担当 関口竜平 【著者略歴】 丹渡実夢(たんど・みゆ) 2001年、千葉県生まれ。文筆、ライター、フラヌーズ。ミニシアターでアルバイトをしつつ、映画館で映画を見ている。ポケモンパンのミニ蒸しケーキいちごが好き。リアルサウンド映画部にて記事執筆。 (版元より)
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Girl with short cut, about 20 years old, staring at us.|東ひかり
¥990
リトルプレス 2023年9月3日刊行 文庫サイズ 2019年から2022年までの日曜日の日記とドローイングをまとめたZINE。
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泳ぐように光る|ひらいめぐみ
¥1,540
A6 / 228p 2025年5月11日初版発行 1,400円(+税) 装丁・索引の文字/イラスト 花原史樹 本文デザイン ナガサワケンタ 『転職ばっかりうまくなる』が出版され、適応障害になった春。はじめて食中毒を経験した夏、胃腸炎の秋、大腸の内視鏡検査を再びすることになった冬……。不調とともに過ごしながら、書くことに向き合った日々の記録。 『転職ばっかりうまくなる』の執筆をはじめた2023年4月1日から、『ひらめちゃん』の発売を控えた2025年3月31日までの2年間の日記ほか、あとがき、索引を収録しています。 【以下、本文より一部抜粋】 二〇二十三年 四月七日(金) 転職本の原稿の続きを書くが、まったく進まない。 二〇二四年 七月十四日(日) ひろこの命日だったことを思い出さないまま過ごす。だからって、忘れたわけじゃない。生きてたら、こんなに思い出すこともなかったかもしれない、と思うのはひどいことなんだろうか。いないから思い出すほうが、ずいぶんと自分勝手なような気もしてしまう。 二〇二四年 九月六日(金) 在籍している同期と会うたび、ここにいない自分を自覚して、寂しくなる。寂しくなりたくて、会っているのかもしれない。わたしは野心がないけれど、この会社にいたときの同期に会うと、ちょっと頑張ろうという気持ちになる。凪でいたい自分も、波立った海に飛び込みたくなる自分も、きっとどちらも嘘じゃない。 二〇二四年 十二月二十日(土) 準備ができた人から順に検査を始めるとのことで、誰が最初にトイレへ行くのかという緊張感に包まれながら、催すのを待つ。看護師さんがつけてくれたテレビには有村架純ちゃんが出ていて、こんなに可愛く綺麗な人を見ながらひたすら便を出さないといけないのか……と思うと、テレビの向こうがより一層遠い世界に感じられた。 二〇二五年 三月三日(月) 校閲の方からの『ひらめちゃん』の赤字確認、反映。確認済みのゲラを北尾さんへメールで送る。午後から雪。のぞむくんがもらった直火鍋でお米を炊く。歳を重ねることは、好きな硬さでお米を炊けるようになること。のぞむくんを見送る道すがら、契約書をポストに投函。 ◯ 〈収録作品〉 日記(2023年4月1日〜2025年3月31日) あとがき 索引 (版元より)
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セックス・ソバキュリアン|若鮎ひかり
¥1,500
リトルプレス B6 223ページ 1,500円 発行 2024年12月8日 2024年の年明け早々恋人に振られた30代女性が葉山莉子『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』を読んだ勢いでTinderをインストールし、葉山さんと同じようにマッチした人々と日記を交換、時には直接会ってみた日々の記録です。 タイトルにある「ソバキュリアン」は、飲めるけれども敢えてお酒を摂取しないライフスタイル「ソバーキュリアス」の実践者を指す言葉です。ソバキュリアンのように、セックスしないことを主体的に選択した半年間を端的に表すためこのタイトルにしました。 人との出会いや恋愛だけでなく、食べて飲んで仕事をする日常もたくさん盛り込んでいます。 日記を書いてみたい人、書いても続かない人、恋愛や結婚に焦りを感じている人、社会に対するモヤモヤに自分なりのアプローチをしてみたい人、おいしいものに目がない人、日々の暮らしにスパイスを加えてみたい人にぜひ読んでいただきたいです。 ○ 私が料理の準備に手間取っていてその13さんをひとりでお待たせする場面があったのだが、手持ち無沙汰からロールスクリーンで隠れている本棚を見たらしい。私は自分の本棚を見られるのに抵抗があるタイプで、思わず「セックスするより恥ずかしいんだけど」と口走ってしまった。彼は「僕はセックスするほうが恥ずかしいですよ」と真っ当なことを言ったあと、「本棚を見られるほうが恥ずかしいのはそういう遊びから〝あがった〟からじゃないですか」と続けた。 (5月×日) (版元より)
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日記集 柄シャツ以降|瀧本緑
¥1,300
写真:Ayumi Hina 装丁:瀧本緑 価格:1300円(税込) 全194ページ 『日記集 柄シャツ以降』は、2024年5月19日から2024年10月14日までの日記と、その日々に纏わる数編のエッセイ(note掲載済の作品については大幅に加筆修正)と映画にまつわる文章を中心にまとめた作品です。全194ページ。 よく出てくる要素 柄シャツ/文学フリマ/高円寺/小杉湯/小杉湯原宿/星野源/コーヒー/山本由伸/濱口竜介/TWICE/柴田聡子/ぼっち・ざ・ろっく!/Laura day romance/奇奇怪怪/都知事選/nephew/下北沢/佐藤ミケーラ倭子/くどうれいん
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ひとりでいく|関根愛
¥1,400
リトルプレス 装画/挿絵 東 ひかり ブックデザイン cat 佐藤 翔子 印刷/製本 株式会社イニュニック 2024年5月5日 初版 第一刷 全196ページ 「今ここにあるものと、もうここにはないものが、 互いの場所から、互いを思い、支えあって生きる。 ひとりでいるときほど、ひとりじゃないと感じる」 南伊豆、尾道、奄美大島、京都、大阪、神戸、 博多、うきは、久留米ーーー。 パンデミックが明けはじめたころから、 さまざまな土地を歩き、日記を綴った。 巡る心をすみかとして、 すべてはかたちを変えてつづいていくと、知った。
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奇跡のような平凡な一日 3|小指
¥1,210
文庫サイズ 102ページ 漫画家・イラストレーターの小指の日記ZINE「奇跡のような平凡な一日」第三巻。 2024年11月15日から2025年8月27日の日記と、エッセイを収録。 エッセイ Kの歯ブラシ(未収録エッセイ) Kのきのこ栽培(再録収録エッセイ) 暴力弁当(未発表写真) 家庭内パソコン教室(未収録エッセイ)
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●ステッカー付 トーフビーツの(難聴)ダイアリー2022|tofubeats
¥1,650
SOLD OUT
発行・発売 ハイハット合同会社 2024年10月11日 初版発行 定価 1,500 円(税抜) 編集 和久田善彦 デザイン 小山直基 印刷・製本 塩屋的印刷 tofubeatsの初書籍、「トーフビーツの難聴日記(2022)」より早数年、その後も淡々としたためられ続けていたtofubeatsの日記の続編がZINEになりました。 2022年の初頭までの日記が収められた「トーフビーツの難聴日記」。その続編として数店舗のみで特典と して配布された1ヶ月分の日記「難聴日記 reprise」に、本書が初出となる2022年の5月以降の日記をさらに追加。難聴を経て始まった「難聴日記」はコロナ禍日記へとスライドし、2022年も初のコロナ罹患や結婚式、はたまた契約トラブルなどエピソードが巻き起こります。そして今回も音楽を生業とする人間のライフスタイルが少し覗ける1冊にもなっているかもしれません。 難聴日記と同じく編集は和久田善彦氏、ブックデザインは小山直基氏が担当。印刷および製本は神戸は旧グッゲンハイム邸内で運営されている塩屋的印刷が担当。 (版元より)
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あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記|青山ゆみこ/牟田都子/村井理子
¥1,430
発行 亜紀書房 価格 1,430円(税込) 発売日 2020年7月21日 判型 四六判変型 製本 並製 頁数 160頁 ISBN 978-4-7505-1655-4 Cコード C0095 神戸在住のライター・青山ゆみこ、 東京で働く校正者・牟田都子、 琵琶湖のほとりで暮らす翻訳家・村井理子。 いろいろありながらも平和に生きてきた3人を(そして世界中を)疫病の影が覆い、生活は一変。 さあ、たいへん。めっちゃ辛い。 ——そうだ、交換日記をやろう。きっとみんな、同じ気持ちを抱えているだろうから。 仕事、急に増えた家事、家族やペットのこと、必死で探したほっとする時間。 人生を揺るがす出来事を前に、戸惑い、恐れ、苦しむ。 でも、おいしいものを食べて、みんなで話せば何とかやっていけるかも。 日々のモヤモヤを3人でつづるエッセイ集。 不安だらけだけど、おしゃべりしてひと息入れよ? 【目次】 ・人物紹介 ・まえがき 1 1 小さくなった世界 2 猫だけが変わらない 3 ひとりぼっち 4 絶望しても生きている 5 こわくてたまらない 6 記憶の鍋のフタ 2 おこもり生活を支えた美味しいもの ・暑苦しいほどの焼きそば愛 ・エンゲル係数が止まらない ・15年ぶりのパンケーキ 3 7 良いニュースは小声で語られる 8 途方に暮れる 9 三人から始めよう 10 できれば機嫌よくいきたい 11 みんなどうしてるんだろう 12 紙一重 4 13 わたしの初めての猫 14 最後かもしれない 15 当たり前を取り戻す 5 なくて困った! ・災い転じて!? ・なくて困った事務用品 ・図書館が閉まった 6 緊急事態宣言が解除されて 16 モヤモヤとともに 17 小さきものの呟き 18 コロナ、その後 ・あとがき1 ・あとがき2 著者紹介 青山 ゆみこ(あおやま・ゆみこ) フリーランスのエディター/ライター。1971年神戸市生まれ。月刊誌副編集長を経て、単行本の編集・構成・執筆などを中心に活動。市井の人から、芸人や研究者、作家など幅広い層で1000人超の言葉に耳を傾けてきた。ブックライティングを担当した書籍は30 冊を超える。 自著に、ホスピスの食の取り組みを取材した『人生最後のご馳走』『ほんのちょっと当事者』。定期的に個人向け文章添削講座を開催し、「読む」と「書く」について考えている。 牟田 都子(むた・さとこ) 校正者。1977年東京都生まれ。これまで関わった本に、『悲しみの秘義』(若松英輔著)、『橙書店にて』(田尻久子著)、『おやときどきこども』(鳥羽和久著、ナナロク社)、『愛と家族を探して』(佐々木ののか著)、『NHK 出版 学びのきほん 本の世界をめぐる冒険』(ナカムラクニオ著) ほか多数。共著に『本を贈る』。 村井 理子(むらい・りこ) 翻訳家/エッセイスト。1970 年静岡県生まれ。主な連載に、『村井さんちの生活』『犬(きみ)がいるから』。著書に『犬ニモマケズ』『犬がいるから』『兄の終い』など。訳書に『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(キャスリーン・フリン著)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(共にトーマス・トウェイツ著)、『黄金州の殺人鬼』(ミシェル・マクナマラ著) などがある。 (版元より)
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みあげればひかり|yoyo
¥1,500
SOLD OUT
リトルプレス A6 文庫サイズ 120ページ 2025年発行 「日記の書けない生活なんて早く捨ててしまえ」 子どもたちと過ごして見えたもの、感じたことを書きつける。それだけがあれば十分だと気づき、それを守るために試行錯誤していた、自分なりの書き続ける方法を見つけるまでの1年間の記録。 --------------------------------------------- 『今日は思い出す日』『書いてばかりいた』に続く3冊目の日記本。2024年4月から2025年2月までの日記と短歌を収録しています。主に0歳と5歳の子どもたちと暮らし、書きながら考えたことを書いています。 日記は1日1ページにおさめ、通しで読むというよりはそばに誰かがいてほしいときに好きなページをぱっと開けるようなつくりにしました。 A6文庫サイズカバー付、モノクロの全120ページ。表紙は里紙、本文用紙はモンテシオンを使用しています。 (版元より)
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書いてばかりいた|yoyo
¥1,100
リトルプレス A6文庫サイズ カバー付 132ページ --------------------------------------------- 「書くことをやめてから書いたものたち」 この一年でいろんなことが変わった。下の子が生まれ、上の子は転園し、私は仕事を辞めた。ただ日記を書き続けている。立ち止まり書き続けた一年間の記録。 --------------------------------------------- 『今日は思い出す日』に続く2冊目の日記本。2023年3月から2024年3月までの日記と短歌をおさめています。本を読み、子どもと過ごしながら考えたこと。 日記は1日1ページにおさめ、通しで読むというよりはそばに誰かがいてほしいときに好きなページをぱっと開けるようなつくりにしました。 A6文庫サイズカバー付、モノクロの全132ページ。表紙は里紙、本文用紙はモンテシオン、カバーはヴァンヌーボVG ホワイトを使用しています。
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友だちになるかは迷った|垂井真+稲荷直史+ 葉山莉子(たるいなりこ)
¥2,200
SOLD OUT
リトルプレス 2024年12月8日第1刷発行 表紙デザイン:domeki 本文デザイン:宮下明子 印刷・製本:イニュニック はじめに これは日記を書くことを通して出会った三人が、日記を介して関わりあうことについて考えた本です。 異なる場所で交わることのない日々を過ごすわたしたちが、寄り添い支え合うのではなく、ただそこにいる独立した個人として日記を交わすことをテーマに制作しました。 日々感じた思いや悩み、疑問を日記というかたちで問いかけ、ときに(大胆に)じゃれあいながら往復書簡のように応答していくなかで、三人の関係はたしかに変化していきました。この本は、そうしたわたしたちが「友だちになるかは迷った」ほどの関係性に至るまでのドキュメントでもあります。 また、三人が見せあわないままに書いた、ひとり一万字ほどの日記も収録しました。時期やその内容はそれぞれにゆだねられています。 この三人が友だちになったかどうか、友情が成立しているかどうかは各自でご判断ください。 ○ 本書について 『第4回 日記祭』で出会った、お互いの日記以上のことは何も知らなかった3人による日記本です。 本書は両開き仕様で、表側からは3人の交換日記が、裏側からはそれぞれが個別に書いた1万字ほどの日記を読むことができます。 3人の交換日記は、3人で話したいテーマを出し合い、テーマごとのグーグルドキュメントのファイルを立ち上げ、好きな日に好きな項目について日記を書き込んでいくスタイルで進んでいきました。 18あるテーマは、30歳前後のわれわれに共通する世代的なトピックや悩みもあれば、ときには一人が勝手にはじめたテーマに二人が巻き込まれていたりと、縦横無尽に展開していきました。また、交換日記という共同制作を通して、それぞれが制作者として活動しているがゆえの葛藤や、日記カルチャーそのものに対する考えも垣間見えます。 「どれだけ近しくなっても分かり合えない部分があるということ。どれだけ異なっていると感じても、例えば日記を読み合うことくらいならできるかもしれないということ。」 これは、最初に企画を固めた頃に3人で決めたこの本のテーマです。「日記を読み合うことくらいならできる」と思い、はじまったこの企画はいざ進めていくと、「読み合う」という行為によって、「普段日記には書かないこと」が引きずり出されています。他者の日記に応答しよう、姿勢を示そうともがく中で、誰にも話したことのないことまでも、気がつけば書き込んでしまう。個別の日記とは異なった(けれど確かに同じ人間である)3人のやり取りが展開されているかと思います。 一人で日記を書くときは内容や文体を含め、書くことにまつわるすべて選択することができる。しかし、他者の存在を感じながら書く交換日記では、一人で書く日記よりも内面をさらけ出さざるをえません。そうしたやり取りを数ヶ月重ね、わたしたちが最終的に辿り着いたタイトルが『友だちになるかは迷った』です。 この本はそんな異なる他者と関係することについてのドキュメンタリーにもなっています。 小難しいことも書きましたが、とても愉快でおかしな本です。 そのふざけきった様子は、18のテーマから感じていただければ幸いです。 ○ 〈もくじ〉 ・どんなアイスが好きですか? ・最近脱毛をはじめました ・才能って何? ・二日酔い ・最近なに聴いてますか? ・夜風 ・映画をみた日 ・ハリーポッターみる稲荷さん ・向井秀徳 ・日記とはなにか ・労働で失った自分 ・うどんとそば ・気にしすぎている ・ポケモン ・怒りのワークショップ ・タイトルどうする? ・遠くに行きたい ・友だち ○ 著者プロフィール 垂井真 1997年1月31日生まれ。「わたしとあなたとの間に生まれる物語体験」をテーマに、出版・音楽レーベル『放課後』を主宰。これまでの著書に『世界中にわたしたちふたりだけみたいだ』、ドル萌々子さんとの共著『星がこぼれる』、北本李奈さんとの共著『じゃあねともだち』など。音楽に藤森さなさんとの共作『月がみたい』など。 葉山莉子 1993年5月27日東京生まれ。突如Tinderで日記を送る活動をはじめ、その日記をまとめた ZINE『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』を2022年12月に発表。同タイトルがタバブックスから 2023年10月に商業出版となる。文芸誌やWEB媒体での寄稿ほか、ZINE制作を行う。 ○ 稲荷直史(Nishino Kobayashi) 1991年11月19日生まれ。東京都出身のシンガーソングライター。2020 年から『Nishino Kobayashi』として活動を開始。10歳からインターネット上で日記を書いており、2023年12月に行われた日記屋月日主催『第4回 日記祭』への参加を機に初の日記本『マイタイムマシンワークス』を発表。100メートル走のベストタイムは11秒9。 (版元より)
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愛の練習|中村季節
¥1,000
リトルプレス 発行 2025年4月6日 文庫サイズ、118ページ 1000円(税込) 『大工日記』に続く、中村季節さんによる日記集第二弾。 ◯ まともな恋愛経験をもたぬ私がはじめてちゃんと人と〝付き合う〟ということをしはじめた数カ月の記録。 (著者より)
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記憶の旗を立てる〈8月15日の日記集〉|椋本湧也
¥1,980
SOLD OUT
発行 いい風 装丁 古本実加 装画 三瓶玲奈 W120×H210×D18mm/並製/全428ページ ISBN 978-4-9914173-0-6 C0095 予価 1,800円 +税 発売 2025年8月 他者の体験の記憶を、いかに受け継ぐことができるだろうか—。94歳の祖母に戦時体験をインタビューし、その録音音声を聞いた71名の読み手が綴る「8月15日」の日記集。 「あんたたちにはわからんよ。体験してないんだから。それでもね、あんたたちがどう受けとめて、戦争しないように持っていくか。もうそれしかないよ」 (祖母へのインタビューより) 体験のない私たちは「軽い」。けれども軽いからこそできることがまたあるはずで、その方法を自分たちの手ごたえを通して試し・確かめていくこと。「わかりえない」ことを受けとめた上で、いくつもの「今」から何度でも思い出し、重ね描きつづけていくこと。それがこの本の主題です。 祖母へのインタビューを冒頭13ページにわたって掲載。また1945年の8月15日に書かれた日記を蒐集し、25名分の引用を織り込みました。 この本に書かれたいくつもの個人的な体験の記憶が、読み手の記憶と結びつき、それぞれの生活の中で新たな意味を帯びることを願っています。 戦後80年の今年、ぜひ手に取っていただけたら幸いです。 〈目次〉 ・戦時体験をめぐる祖母へのインタビュー ・2024年8月15日の日記(71編) ・1945年8月15日の日記(25編) ・8月16日の日記 (版元より)
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NIKKI 2024|庄野紘子
¥2,750
SOLD OUT
文庫サイズ カラー 150p ブックデザイン 川名潤 イラストレーターの庄野紘子さんによる2024年の絵日記。 ◯ コロナ禍 なにもすることがなくて instagramのストーリーではじめた絵日記 2024年分を本にしました (著者より)
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踊るように寝て、眠るように食べる|ひらいめぐみ
¥1,320
SOLD OUT
A6 / 134p 2023年5月21日初版発行 2025年4月20日第四刷発行 著書 ひらい めぐみ 装丁 花原史樹 本文デザイン ナガサワケンタ 2022年10月31日から2023年3月31日までの日記と、その日記に登場した「もの」や「こと」をテーマに書き下ろしたエッセイ6篇を収録。 * 【以下、本文より一部抜粋】 十一月二十日(日) ダンダダンの麻婆豆腐がすっごくおいしくて、おもわず心の中に味をメモした。「麻婆豆腐」って、字だけ見るとなんかこわい。縦方向の線と横方向の線がごちゃごちゃってなってて、めちゃくちゃ荒れてる手相みたいだ。 一月二十九日(日) 花束を抱えて歩いて帰るのがすきだ。わけもなく、じんわりとうれしくなるから。右手には花束を抱え、左手にはスーパーの袋を下げ、住宅街の中を歩く。風もなく、穏やかな夜。ふと空を見上げると、ほぼ真上に月が浮かんでいた。自分がいなくなったら、このなんでもない時間ごと、なくなってしまうんだな、と思うと、ふいにさみしくなる。喜怒哀楽だけじゃない、穏やかで凪の感情を抱いているときのわたしを、誰かが覚えてくれるのだろうか。 二月一日(水) お店を出ると、のぞむくんが「あの人風鈴好きそうな人だね」と言い「風鈴好きそうな人?」と聞き返すと、「風鈴」ではなく「古着」だった。そうだよね、風鈴好きそうな人ってなかなかいないよね、と自分の聞き間違いにげらげらしながら近くの郵便局へ寄ると、なんとほんとうに風鈴が好きそうな人がいた。 三月十二日(日) 電車を乗り継ぎ、つくば駅へ。えもさんとこうめいさんと、夜ごはんを食べに行く。うれしい話、ここだけの話。帰りはお母さんに駅まで迎えに来てもらい、帰宅。お酒を少し飲んだせいか、少しだけお腹が空いてると言うと、「カレーあるよ」との耳寄り情報が入る。実家を出て以来、たまに帰っても「せっかくだから」と晩ごはんはスーパーのお寿司だったり、お正月だからとお雑煮だったりするので、「もう、お母さんが作るカレーを食べられることはないかもしれないな」と少し前に寂しく思っていたばかりだった。普通に食べられた。うれしい。ふかふかの布団で眠る。 ◯ 〈収録作品〉 日記(2022年11月1日〜2023年3月31日) 名付け親 果物一軍選手権 旨みは横に増さない 日本に初めて来た日 変わらない 饒舌な生きもの あとがき (版元より)
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あたらしい無職|丹野未雪
¥1,540
SOLD OUT
発行 タバブックス 定価 本体1400円+税 B6判変型・並製・172ページ ISBN978-4-907053-21-5 C0095 2017年7月発売 装丁:惣田紗希 「このまま何事もなく毎日が過ぎたら無職なんだなと思っていたのだが、何事もなく過ぎたので今日から無職だ。無職になるのは13カ月ぶり。人生設計について特に何も思い描いてこなかったのだけれど、それなりにはたらいているだろうとは思っていたので、この何も決まっていなさに途方に暮れている。」 会社とはなんなのだろう。41歳、未婚、女性、東京でひとり暮らし。不安もあるけど、好きな仕事で形を決めずに生きる。非正規雇用、正社員、アルバイト、無職を渡り歩いた、39歳から41歳の切実な日々の記録です。 目次 1章 39歳無職日記 2章 社員はつらいよ /出張と旅の間 3章 41歳無職日記 丹野未雪(たんの・みゆき) 1975年宮城県生まれ。編集者、ライター。ほとんど非正規雇用で出版業界を転々と渡り歩く。おもに文芸、音楽、社会の分野で、雑誌や書籍の編集、執筆、構成にたずさわる。双子座。 (版元より)
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平凡な生活 DJ PATSATの日記
¥2,000
SOLD OUT
発行所 タラウマラ 解説 小幡玲央 装丁・本文デザイン 呉松慶吾 カバー印刷 マノ製作所 印刷・製本 イニュニック 375頁 文庫サイズ 敬愛する作家、庄野潤三『夕べの雲』講談社文芸文庫版の解説で阪田寛夫が「丘の上の庄野家を写した大浦家五人家族の時の流れと同時進行で、毎日三枚だけで書き進められた、ある意味では極限の、この先どうなって行くか全く分からない「いま」の接点を、時計の秒針と同じ速さで踏み出し歩み続ける小説だ」と書いています。 本書はまさに自分にとってそのような書き物です。 タラウマラ開業5年目のベスト・オブ・ベストな日記本にして、著者の45年間の人生哲学がすべて詰まっていると言っても過言ではない「平凡な生活」の記録。偉そうな物言いに聞こえるかもしれませんが、本書があればレイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』を一旦、棚に戻しても問題ないかと(笑)。同時代に同国で生きていくことを考えれば、本書のほうがはるかに実用的だと自負しています。 (著者より)
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電車内観察日記|鈴木竣介
¥2,530
SOLD OUT
発行所 DOKU, 価格 2,300 円+税 発行日 2025年7月1日 初版第1刷発行 頁数 108p サイズ W138mm×H138mm 背幅 7.5mm 仕様 無線綴じ 印刷 藤原印刷株式会社 製本 ダンク セキ株式会社 「電車の中で見つけた、知らない人たちの日常と、しぐさ。」 過ぎ去って、もう戻ってはこないもの。 誰も覚えていないけど、確かにそこにあった光景 。 たぶんこの先 、会うことも話すこともない人々が織りなす、 くだらなくて愛おしい瞬間を見つめ続け た 、 電車の中の散文集。 ◯ 確かにすぐそこにいるはずの人が、「他人」という枠組みによって遠く、明確に隔てられていることが、時折とても怖くなります。逆に、他人の枠組みから外れて、ふと人間らしい 、その人だけの顔や仕草が垣間見えたときの安心には 、いつも心惹かれるものがあります。 道行く人々、コンビニの店員さん、バスの車掌さん、電車に乗っている人。誰でもいいのですが、ほんとうは常に、そこにいる人を対等に見つめていたい。距離は変わらなくても、同じ人間であることを密かに確かめながら、慈しむ気持ちを持ち続けたい。 そんなことを日々ぼんやりと考えながら、人間観察という、染みついてしまった癖の延長だけで、この本は出来上がりました。 (あとがきより) (版元より)
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明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子/斜陽日記|太田治子
¥1,430
発行 筑摩書房 文庫版 定価 1,430円(10%税込) ISBN 978-4-480-44030-3 Cコード 0195 整理番号 お-79-1 刊行日 2025/06/10 ページ数 480頁 『斜陽』のモデル・太田静子と太宰治。二人の娘・治子が描いた秘められた愛と真実。 太宰が『斜陽』執筆に際し依拠した静子の日記。名著二冊を合本。 「書きだしてしばらくは、とても苦しかった。最後まで書き終えることができた時、私の心は明るかった。二人の中の「聖なるもの」を、信じようと思った。」(太田治子) 娘の治子が二人に対して、愛情を込めつつ冷静な筆致で書いた『明るい方へ』。 母・太田静子が疎開中のできごとを中心に書き、父・太宰治が名作のもとにした『斜陽日記』。 「このまま私が死んでいったら、治子はどうして大きくなるのだろう。一人になった治子を、空の上から太宰は見守って下さるのだろうか。」(太田静子) 太宰治が「一ばんいいひととして、ひっそり命がけで生きていて下さい。コヒシイ」と書き送った相手、『斜陽』のモデルとなった太田静子。時間を置いたからこそ見えてきた、二人のあいだの真実とは。 太宰と静子の娘・治子が愛情を込めて書き起こした傑作ノンフィクション『明るい方へ』。貴重な文学的資料であり、太宰が『斜陽』のもととした静子の回想録『斜陽日記』と合本する。 (版元より)
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大工日記|中村季節
¥1,000
リトルプレス 刊行日 2024年12月8日 文庫判、128P 1000円(税込) イギリスで夢破れ利尻島で昆布を干したり東京でアルバイトをしながら暮らしていた女が、家業を継いで大工の見習いをはじめる。その最初の数ヶ月の記録。 (著者より)
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不確かな日々|星野文月
¥1,980
発行 ひとりごと出版(株式会社オンフ) 1,800円+税 ISBN: 978-4-9913633-1-3 230p 四六変形(H180*W130) 発行日:2025年4月24日 大きな揺れではじまったその年、私は日記を書くようになった。 「お互いを恋愛対象として見ない」というルールではじめた暮らしのこと、親友の引越しで思いがけず空いた心の穴、愛猫や祖父との別れ。 人と一緒にいること、 いられないこと。 忘れてしまうこと、 覚えていること。 思うようにいかない日々の中で、自分の現在地を確かめるように、書きながら暮らした半年間の記録。 まとまらない気持ちを抱きとめるように、今ここで感じていることに耳を澄まし続けた『私の証明』『プールの底から月を見る』、me and you web magazineの連載「呼びようのない暮らし」を経て、3年ぶりとなる新刊は完全書き下ろしの日記集です。 星野文月(ほしのふづき) 1993年生まれ、作家。長野県松本市在住。著作に『私の証明』、『プールの底から月を見る』、me and you little magazine連載「呼びようのない暮らし」などがある。 (版元より)
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33歳人生行き止まり日記|さのかずや
¥1,320
SOLD OUT
価格:1,200円+税 A5判 / 無線綴じ / 132ページ / モノクロ 表紙デザイン:chiyo 執筆/制作/編集/誌面デザイン:さのかずや ISBN: なし ◯人生の行き止まりにて、愛について学ぶ 傍から見ればそれなりに「成功した」20代を過ごし、地元に引っ越して起業して直面したのは、挫折につぐ挫折だった。 信用した人間に裏切られ、責任を取らない大人にいいように扱われ、鬱から立ち直った先でお金がなくなって会社をつぶし、できることも気力もなくなり、人生の行き止まりにたどり着いた。 人生の行き止まりでさまざまな人の温かみに触れ、先人たちの書を読み、学んだことは「贈与」と「愛」だった。自分がおこなってきたふるまいは「贈与」でなく「取引」で、すべてのできごとは自分で招いた結果だった。 愛の修練を積み、行き止まりの先になにかを見つけることができるのか。「田舎の未来」(タバブックス)著者の、落ちた人生の1年間の試行錯誤日記。 ◯目次 まえがき 33歳になりました 打算的(でない)関係性 SNSやめるクラブへようこそ 居場所と子育て 心の壁の壊しかた 課題解決と協調 自分を愛さなきゃ人も愛せない ひとりでいられる能力 東京に触り続けて見えること 本業と余剰資本と売上 適度な距離で死に向き合う 人生をかけて呪いを解く 覚悟と突き上げ 自分の限界と特性 仕事をはっきりと断る 殺されないために殺す覚悟 34歳になりました あとがき おまけ ◯著者プロフィール さのかずや 1991年生まれ、北海道遠軽町出身、北海道札幌市在住。株式会社トーチ代表。テクノロジー/創作活動/ローカルの領域で、編集/ライティング/リサーチ/企画などをおこなっている。猫アレルギー。著書『田舎の未来 手探りの7年間とその先について』(タバブックス)。 (版元より)
