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書いてばかりいた|yoyo
¥1,100
リトルプレス A6文庫サイズ カバー付 132ページ --------------------------------------------- 「書くことをやめてから書いたものたち」 この一年でいろんなことが変わった。下の子が生まれ、上の子は転園し、私は仕事を辞めた。ただ日記を書き続けている。立ち止まり書き続けた一年間の記録。 --------------------------------------------- 『今日は思い出す日』に続く2冊目の日記本。2023年3月から2024年3月までの日記と短歌をおさめています。本を読み、子どもと過ごしながら考えたこと。 日記は1日1ページにおさめ、通しで読むというよりはそばに誰かがいてほしいときに好きなページをぱっと開けるようなつくりにしました。 A6文庫サイズカバー付、モノクロの全132ページ。表紙は里紙、本文用紙はモンテシオン、カバーはヴァンヌーボVG ホワイトを使用しています。
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哲学対話日記
¥1,000
SOLD OUT
著者 麻生修司、井尻貴子、江藤信暁、小川泰治、荻野陽太、片柳那奈子、古賀裕也、竹岡香帆、得居千照、堀静香、山本和則 リトルプレス 企画立案・編集 小川泰治 表紙デザイン こやまりえこ 判型B6/106ページ 人と集まって日常とは異なる空間をつくる哲学対話の時間は、それぞれの日常とゆるやかにつながっている。街で、バーで、学校で、オンラインで、家族で哲学対話をしている11名による対話のあった日の日記18本を収録。 ※本書の売り上げから印刷費や発送料等を除いた金額全てを寄付いたします。 ■目次 2013年 12月22日(日) 演じる 山本和則 5 2023年 10月9日(月) ふしぎの反対はあたりまえ? 得居千照 14 11月17日(金) もし生まれ変わるなら?/この世はほんとうに存在するのか? 小川泰治 17 12月8日(金) 何故顔のないあんぱんまんを見てジャムおじさんはニコニコしているのか 江藤信暁 22 12月8日(金) 対等な関係ってどういうことか? 片柳那奈子 27 12月18日(月) エレンの選択は正しかったのか 荻野陽太 33 12月26日(火) 良い子のフリは良い子じゃないのか? 小川泰治 41 2024年 2月11日(日) 演じる 山本和則 47 2月22日(木) 最近なに考えてる? 小川泰治 52 3月8日(金) 哲学対話、やる? 麻生修司 55 3月9日(土) なぜ死ぬのが怖いのか? 得居千照 59 3月10日(日) 対話するってどういうこと? 竹岡香帆 62 3月10日(日) 旅 山本和則 67 3月12日(火) 「個性」は大切か。大切だとすればそれはなぜか。大切ではないとすればそれはなぜか。 片柳那奈子 71 4月1日(月) どうしたら、ともだちになれるかな? 井尻貴子 77 4月6日(土) 何をかんがえて桜を見るのだろう 堀静香 81 4月7日(日) もうちょっとだけ説明してもらってもいいですか 江藤信暁 86 わたしたちは、お互いきっと何にだってなれる 古賀裕也 94 あとがき 103
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純粋なまなざし|鈴木竣介
¥1,300
リトルプレス 変形 150ページ 2024/5/19(日)発行 365日欠かさずに書いている、その日あったことや考えていたことをまとめた、ごく短かな取り留めのない日記。そこから言葉を抜粋して編んだ作品です。 上京してグラフィックデザイナーとして働き始めてから早2年。もちろんマイナスな感情に押し流される日もたくさんあって、日記を読み返すと中にはすごい口が悪い日もあったりします。 ただ全体として眺めると、そういった忙しない日々の中で、季節の移り変わりや、人のやさしさ、正直でありたい気持ちといった、生活の中に佇む純なものを見つけ出そうとする自身の眼差しが感じられて、それらをまとめて一冊の本にしたいなと思いました。 いち生活者としてのまっすぐで飾りのない眼差しを通して、ほんの少しでも、穏やかでやさしい気持ちになっていただけたら嬉しいです。
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きっと忘れちゃうんだろう しらい弁当日記|しらい弁当
¥1,000
リトルプレス B6 172ページ 2024/5/19(日)発行 2023年3月~2023年9月の日記 毎日のお弁当とその日の日記 節目へと動き出して行く でも生活は続く
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Stories しらい弁当写真日記|しらい弁当
¥1,500
リトルプレス B6 76ページ 2023/7/31(月)発行 毎日、その日に撮った写真と短い日記をまとめました
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棚から本が落ちる時 しらい弁当日記|しらい弁当
¥700
リトルプレス B6 112ページ 2023/3/31(金)発行 人生が大きく変わり始めている いや、変えようとしている時期の SPBSワークショップ「やさしいは、つくれる?」への参加 お弁当と日常はつづく
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しらい弁当日記 2022年4月〜2022年9月|しらい弁当
¥1,000
リトルプレス B6 166ページ 2022/12/1(木)発行 日記屋月日「日記をつける三ヶ月」が終わり、じっくりと対話したい 防災サバイバルキャンプに参加したり、職場の研修に参加する日々 お弁当と日常は続く
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しらい弁当日記 2021年8月〜2022年3月|しらい弁当
¥1,000
リトルプレス B6 164ページ 2023/6/1(木)発行 日記屋月日のワークショップ「日記をつける三ヶ月」に参加していた 2022年1月~2022年3月の日記と、それ以前につけていた日記 初めて人に日記を読んでもらうこと、読ませてもらうこと
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PATSATSHIT|DJ PATSAT
¥1,500
発行 タラウマラ 2024年5月5日第一刷発行 装丁・本文デザイン 呉松慶吾 印刷・製本 イニュイック 2冊の日記を刊行した後、タラウマラ店内の工具箱に呪物として封印していたDJ PATSATの魂を2年半ぶりに受肉化させました。新作は日記ではなくエッセイ+対談です。ここ数年の悪しき流れを断ち切るべくして制作した本作、何もかもが圧倒的に自信作です。爆笑してブチギレて泣いて下さい。宜しくお願い致します。 目次 はじめに 日付のない日記 ○月○日(助け隊をしばき隊、ドラムスティックで) ○月○日(マジック・ナンバー・ナイン) ○月○日(タラウマラ人物列伝) ○月○日(俎板の鯉、いみじくも恋) ○月○日(インビジブル・ワークスとふわふわの残響) ○月○日(世紀の発見) ○月○日(パクリからオマージュへの折り返し) ○月○日 (Songs in the Key of Life) ○月○日(商店街に滴る血とレベルミュージック) ○月○日(スキゾ・パラノイアでお気楽に) ○月○日(ほんまのきもち) ○月○日(その人の歩むところ) ○月○日(淡路でSummer Never Ends) 小野裕介 挿れるより、挿れられる方かな? 小幡玲央 腹触られたらキレてしまいます 蟹の親子 公開ルナルナみたくなってますよね 日常炒飯事 敵は何ですか? あとがき DJ PATSAT 東淀川区淡路にある中古自転車屋「タラウマラ」 の店主とは赤の他人の瓜二つ。ある意味、忌み子。著書に『DJ PATSAT の日記』『DJ PATSAT の日記 Volume TWO』
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私が愛するあなたの凡庸のすべて|古賀及子
¥1,500
リトルプレス B6版 214ページ 装幀:髙山彩矢子 組版:麻川針 頒価:1500円 ※私家版につき転売はご遠慮いただいております 『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』、『おくれ毛で風を切れ』の古賀及子さんによる2023年11月24日、2024年1月14日~3月16日の日記。 久しぶりに日記のZINEを作りました。2022年以来です。 書籍『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』や『おくれ毛で風を切れ』がおもしろ加速回を集めたベスト盤なのに対し、今回は日にちを区切った全録形式で、より日記らしさ、日常らしさがつまっています。 子どもたちが大きくなって、ひとりであちこち出かけることが増えました。会った友人たちのこともお願いして書かせてもらいました。 ラジオで聴いたこと、読んだ本のこと、あと星野源(なぜいま)と「ワリオの森」(なぜいま)もたくさん登場します。手に取っていただけたらうれしいです。 もくじ 2023年11月24日 私が愛するあなたの凡庸のすべて 2024年 1月14日~20日 互いにとっての静けさとなれ 1月21日~27日 明日が誕生日でないのが信じられない 1月28日~2月3日 あずかり知らぬ無限 2月4日~2月10日 見るべきは屋根 2月11日~2月17日 コツは地上に出ないこと 2月18日~2月4日 元気な体の私の隠喩 2月25日~3月2日 押すと実現するボタン 3月3日~3月9日 人間の味方 3月10日~3月16日 欲しいものは無い、有るものが欲しい
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●サイン本 15人で交換日記をつけてみた 「日記をつける三ヶ月」のあとの三ヶ月
¥1,500
●phaさんサイン本 発行 みんなの日記サークル ファシリテーター:pha 東京の下北沢に「日記屋月日」という、日記だけを売っている本屋さんがあります。「日記をつける三ヶ月」というのは、そこで開催されている日記のワークショップの名前です。 このワークショップでは、15人が三ヶ月のあいだ、オンライン上の日記をお互いに読み合いながら日記を書く、ということをやります。2023年の11月から2024年の1月までの三ヶ月間、僕(pha)がファシリテーターとなって、この「日記をつける三ヶ月」のワークショップを行いました。 1月にワークショップが終わったとき、もうこのメンバーで一緒に日記をつけるのが終わってしまうのは寂しい、という雰囲気になったので、このまま日記をつけ続けてZINEを作って文学フリマに出よう!という経緯でできたのがこの本です。 (まえがきから)
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● サイン本 きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく|今日マチ子
¥2,200
発行 rn press B6判 224p 初版 2024年6月 2023年の5月、「GWはどこへ行きましたか?」と聞かれた。挨拶のことばが「コロナ」から「旅」になった。自分の人生に現れた、一瞬の晴れ間のようなこの機会を忘れないようにしようと思う。また困難のなかにあるとき、支えてくれるかもしれないから。(今日マチ子『きみのまち』より) 今日マチ子、初めてのエッセイ集。 2024年、社会を見渡すと、コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えます。今日マチ子さんはコロナ禍を描き続け、人気シリーズとなった「#stayhome日記」3部作が2023年に完結。そんな今日マチ子さんが次に描くのは「旅ができる日々」。ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台北ー台中ー台南ー高雄という台湾旅、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。街や人を描いたイラストも66点収録。
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時間旅行者の日記|藤岡みなみ
¥2,200
SOLD OUT
リトルプレス 文庫判 350ページ 2,200円 2024/5/19(日)発行 36年間を366日で旅するノンフィクション日記。昨日は35歳、今日は6歳、明日は22歳。数奇な時間軸を生きる平凡なタイムトラベラーの記録です。
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724の世界 2023|吉本ばなな
¥1,980
SOLD OUT
発行:DR BY VALUE BOOKS PUBLISHING ISBN:978-4-910865-07-2 ブックデザイン:山西ゲンイチ 装丁:大西隆介 沼本明希子(direction Q) 発売日:2024年5月24日(金) 価格:1980円(税込) 頁数:240ページ 判型:B6変形(124×182mm) 吉本ばなな氏による、365日の書き下ろし日記『724の世界 2023』 還暦直前、コロナ明け、まだ子どもが家にいる日々の、人生の宝みたいな記録になった。 行ったお店、ちらっと出てくる考え。どれも読んだ人にひそかに役立つと信じていますし、願っています。 ──吉本ばなな 本書では、2023年1月1日〜12月31日の書き下ろし日記を収録。 アブダビで本格的なアラビア語圏の文化に初めて触れたり、親しい人々と久しぶりの再会を祝したり、20歳になった子どもとの思い出を振り返ったり。 ページをパッと開くたびに、生活の息遣いにホッと和み、たわいない日常のかけがえのなさにハッと気づかされます。 折に触れて読みたくなる、人生に寄り添う一冊です。
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●サイン本 つよくもならない|稲荷直史
¥1,320
リトルプレス A5、98ページ 100年後の私が書いた(と、思われる)日記をまとめたZINEです。先日、掃除中に仏壇の裏から見つけました。2124年1月からの数ヶ月が記録されています。 稲荷直史(いなり・なおふみ) 一九九一年生まれ。東京都出身。 二〇一一年二月、『リコチェットマイガール』を結成。歌唱・作詞・作曲・編曲・演奏を担当。 二〇一八年解散。 二•二〇年八月、『Nishino Kobayashi』名義でシンガーソングライターとして活動を開始。 二〇二三年十二月、初の日記本『マイタイムマシンワークス』を制作・販売。 両方の足首を同時に骨折したことがある。
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ひとりでいく|関根愛
¥1,400
リトルプレス 装画/挿絵 東 ひかり ブックデザイン cat 佐藤 翔子 印刷/製本 株式会社イニュニック 2024年5月5日 初版 第一刷 全196ページ 「今ここにあるものと、もうここにはないものが、 互いの場所から、互いを思い、支えあって生きる。 ひとりでいるときほど、ひとりじゃないと感じる」 南伊豆、尾道、奄美大島、京都、大阪、神戸、 博多、うきは、久留米ーーー。 パンデミックが明けはじめたころから、 さまざまな土地を歩き、日記を綴った。 巡る心をすみかとして、 すべてはかたちを変えてつづいていくと、知った。
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日記発、小説経由、雑誌行き|金井タオル
¥1,650
つくづくポケットライブラリ 210ページ/A5変形・平綴じ/初版300部 「前々からやろうと思っていた、本にするための日記を、いよいよつけようと思ったのは、小沼さんへ増刷分の印税を支払うために銀行まで歩く夕方の道すがらのことだった」(2023年11月14日の日記より) 小沼理『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』(つくづくポケットライブラリ)という本を編集したのだから、自分でもつくってみよう。そう思って、日記を書き出したのだがーー。 目次だけ見れば全くそれとわかりませんが、日記本をつくりながら、なぜか段々と雑誌に近づいていく過程の記録、という意味でこれはたしかに日記本です。 目次: ・巻頭創作 日常生活の冒険ゲームブック「ダイアリー ゴーズ オン」太田靖久 ・日記 2023年11月14日-12月31日 ・続・おかしな雑誌のつくりかた 『つくづく』vol.134 特集=日記 ・手前味噌 『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』小沼理 ・プロボケの不定期雑談 野毛で逢いましょう ・無限階段#8 青野利光(スペクテイター発行人) ・ドラマ批評 『エルピス』を飲み込めなかった夜 宮田文久 ・第三者視点 お相手=小沼理 取材・構成=碇雪恵 ・「金井タオルのキッカリ30分」の2回目(ほぼ初対面の読者をゲストに迎えて) ・うろ覚え人生録ーーあとがきから読みたいひとのためのあとがき ・雑誌巻末小説未遂ーー「イミテーション・カルボナーラ」金井タオル つくづくポケットライブラリは、細長い判型が好きすぎるあまり、自分でも細長い判型の本をつくりたくて始めたシリーズです。通常は「A5変形」と呼ばれるのでしょうが、個人的には「A4三つ折りサイズ」と言いたい。パンフレットでよく見る、あのサイズ感です。
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アマゾン始末記|ハーポ部長
¥2,200
リトルプレス 2023年12月11日 初版発行 編 集 ハーポプロダクション イラスト ウエオカケンタ、パブ口 アマソンゴ(aka ラッセソ)、中西レモン 編集協力 大槻洋治、じゃまし デザイン 戸塚泰雄(nu) 発行者 児玉雄大 発行所 ヒビノクラシ出版 印刷製本 シナノ印刷株式会社 定 価 2,000円+税 響き渡る治癒歌イカロ フラッシュバックするアマゾンでの日々 植物の精霊に乗って 霊媒ネットワークにコネクション ヴィジョンか、幻覚か、はたまた…… 2016年10月から2023年11月まで。実際につけていた南米アマゾン日記と、帰国後の日記風エッセイで綴るこころの密林の記録(始末書)。
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植草甚一コラージュ日記 東京1976|植草甚一
¥1,100
瀬戸俊一 編 平凡社ライブラリー 770 出版年月 2012/08 ISBN 9784582767704 Cコード・NDCコード 0395 NDC 915.6 判型・ページ数 B6変 248ページ 「スクラップ・ブック」月報の手書き日記〈東京篇〉が一冊に。70年代、若者たちの圧倒的な支持を得た、街の文化の旗手J・J氏。散歩、読書、ジャズ――その日常が鮮やかに蘇る希有で楽しい作品集。
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降伏の記録|植本一子
¥1,980
発行 河出書房新社 単行本 46 ● 328ページ ISBN:978-4-309-02620-6 ● Cコード:0095 発売日:2017.10.27 定価1,980円(本体1,800円) 末期癌を患った夫と育っていく子どもたち、そしてときおり届く絶縁したはずの実家からの手紙……移りゆく時間の輝きと研ぎ澄まされる内省の果てに訪れた、破局と救済の記録。 末期癌を患った24歳年上の夫は、手術によって一命をとりとめたが、半年後に転移が見つかった。繰り返される入退院のなかで育っていく子どもたちと、ときおり届く絶縁した実家からの手紙。そしてある日、わたしは夫との間に、決定的な〈すれ違い〉があることに気がついたのだ……。 【目次】 わたしの他者たち 冬 2016年11月〜2017年1月 春 2月〜4月 夏 5月〜7月 降伏の記録 【著者プロフィール】 植本一子(うえもと・いちこ) 1984年、広島県生まれ。2003年、キャノン写真新世紀で荒木経惟氏より優秀賞を受賞し写真家としてのキャリアをスタートさせる。広告、雑誌、CDジャケット、PV等幅広く活動中。著書に『働けECD――わたしの育児混沌記』、『かなわない』、『家族最後の日』、『ホームシック――生活(2〜3人分)』(ECDとの共著)がある。
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愛は時間がかかる|植本一子
¥1,980
発行 筑摩書房 1,980円(税込) Cコード:0095 刊行日: 2023/04/27 判型:四六変判 ページ数:192 ISBN:978-4-480-81572-9 JANコード:9784480815729 「誰かのつらさに、大きいも小さいもない」3カ月にわたる、トラウマ治療の記録を書く。『かなわない』の著者による、4年ぶりの新刊! 著者 植本 一子(うえもと・いちこ):1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で荒木経惟より優秀賞を受賞し、写真家としてのキャリアをスタート。2013年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影をライフワークとしている。主な著作に『かなわない』(タバブックス)、『家族最初の日』(ちくま文庫)など。
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Girl with short cut, about 20 years old, staring at us.|東ひかり
¥900
リトルプレス 2023年9月3日刊行 文庫版 2019年から2022年までの日曜日の日記とドローイングをまとめたZINE。
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ごはん味噌汁卵焼き−早乙女ぐりこ朝食日記−|早乙女ぐりこ
¥880
リトルプレス A5 76ページ 2022/11/20(日)発行 家事大嫌い、酒大好き、自他ともに認めるずぼら人間の著者が、コロナ感染をきっかけに朝食&弁当作りに目覚めた?! 火傷したり、塩と片栗粉を間違えてテンパったりしながらも、台所に立ち、食と向き合った日々の記録。 『ごはん味噌汁卵焼き-早乙女ぐりこ朝食日記-』 ここ数年間、私はせっせと居酒屋や喫茶店に通い、一人酒やルーロー飯についての本を作ったり、喫茶店で写真を撮ってツイートしたりしてきた。自炊や健康的な食生活にあまり縁がなかったけれど、今、私は人生で初めて、朝ごはんについて本気出して考えてみている。とりあえず2022年9月の一カ月間と決めて、毎日自分が作った朝ごはんの写真を撮り、普段noteで公開している日記と別に朝ごはんについて記録し始めた。 とはいっても、ずぼらで適当な人間が語る朝ごはんについての本なので、栄養満点のオリジナルレシピを紹介したり、煮干しから出汁取ったりすることはありません。約束します。そして「朝食を制する者は一日を制す!!」みたいな意識高いフレーズも絶対に出てこないので、安心してお読みいただけたらと思います。 (「はじめに」より)
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東京一人酒日記2〜未知との遭遇編〜|早乙女ぐりこ
¥880
リトルプレス A5 54ページ 2021/5/16(日)発行 新しい酒飲み様式 「酒の多い人生を送ってきた。正確には、酒のせいで恥の多い人生を送ってきた。」 上の二文は、この本の前身にあたる『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編~』の「はじめに」冒頭の一節である。私がこの文を書いたのは、今からおよそ二年前、二〇一九年の春先のことだった。それから一年も経たないうちに、私たち酒飲み(と一括りにしてしまっていいのかわからないが)の飲酒生活は大きく変わった。 感染症の流行。緊急事態宣言の発令。飲食店の営業時間短縮要請。私の勤務先も昨年五月・六月はテレワークに切り替わり、その後通常出勤に戻ってからも、それまで頻繁に行われていたイベント打ち上げや部署ごとの飲み会が再開されることはなかった。 仕事関連だけでなく、仲間うちの大勢の飲み会も行われることがなくなった。ごく親しい人と食事や飲みに行っても、あっという間にラストオーダーの時間が来て、二軒目に向かうこともできない。 ◯ 宅トレ食事制限からの喫茶店ブーム 飲み会が激減したことで、それまで飲み歩いていた夜の時間と交際費がぽっかり浮いた。一時は毎日ひたすら柿の種を食べてビールやウイスキーを飲んでいた。その後、感染症流行の影響でイベントがなくなり廃棄寸前となった食材のお取り寄せにはまった。さらにその後、運動不足と増加する体重を憂い、YouTubeに大量にあふれた宅トレ動画を見ながら体を鍛えるようになった。新しいことにすぐのめりこむのは私の癖で、筋トレガチ勢として食事管理も始め、飲酒も控えるようになった。 緊急事態宣言が明け、外出への抵抗感も少しずつ薄れてきた頃、今度は神保町界隈のエリアの純喫茶めぐりにはまった。外食産業が感染症流行の諸悪の根源のように報道されていたけれど、個人経営の喫茶店で一人静かに読書や執筆をしながらコーヒーを楽しむ分には、感染リスクはそれほど高くないように思われた。そして、一人で喫茶店で過ごすのも、一人で居酒屋で過ごすのもそれほど違いがないのではないかと思い始めた。もちろん長居をしたり居合わせた客と接触したり深酒して周囲に迷惑をかけたりしなければの話だが……(自分はそういうことをしないときっぱり言い切れないのがこわい)。 ◯ 今こそ一人酒だ! 飲み会もなく、会いたい人にも会えず、海外旅行にも行けないまま二〇二〇年が終わろうとしていた。マスクや手指消毒もいつの間にか習慣化し、感染者数の増減のニュースにも何も感じなくなっていた。近隣の個人経営の飲食店は次々に閉店し、空いた居抜き物件はいつまでも埋まる気配がなかった。近所にテイクアウト専門店とウーバーイーツ対応店だけが増えていった。 二〇二〇年の大みそか、サウナ―の聖地・草加健康センターを久々に訪れた私は、一年の締めサウナを決めて、食堂で一人餃子とビールで乾杯しながら、考えた。今こそ一人酒なんじゃないか。 酒飲みの、酒飲みにしか通用しない、酒飲みたいが故の言い訳かもしれない。それでも、「今こそ一人酒だ!」と強く思った。感染症のクラスターを発生させるリスクは抑えなければならない。けれど、外食や飲酒の全てを諦める必要はないし、個人経営の店が街から次々に消えていくのを、ただ指をくわえて見ていたくない。いくら筋トレと食事管理で身体がくなっても、楽しみがなくて心がどんより重いままでは意味がない。あたりまえにあったはずの日常が縮減し、あらゆる楽しみが手の届かないものになってしまった今、食と酒の喜びを自分の手に取り戻したいと、そう思った。大勢の飲み会は難しくても、感染リスクを抑えつつ一人で外食し、食や酒を楽しむことは不可能ではないはずだ。 ◯ 未知との遭遇を求める かつて、外食や飲酒が日常だった頃には、とにかく酔うまで酒が飲めればいい、自宅では食べられない手の込んだ料理ががっつり食べられればいいと思っていた。けれど、感染症が流行してから、一回一回の食事を大切にするようになった。そのときの自分が食べたいものをじっくりと考え、念入りに店の下調べをするようになった(営業時間や営業日の変更が多かったからというのもあるが)し、大手チェーン店にふらっと入ることもなくなった。 感染症が流行してから、書店ではガイドブックや旅行記の売れ行きが非常によかったという。外出や旅行がままならないなかで、誰もがまだ見ぬものや非日常の体験に恋い焦がれていたのだろうと思う。海外旅行どころか東京都の外にもなかなか出られない、飲み屋やそれ以外のイベントで人と知り合ったりする機会もない、そんな生活の中で、私もまた未知との遭遇を求めていた。一人酒を通して、自分がまだ知らないものに出会いたかった。そして、そのとき自分が何を感じるのか知りたかった。 ◯ 一人酒に花丸 「父と正反対の人と結婚して離婚してから、『この人となら結婚してうまくやれるかもしれない』と思う相手はみんなどことなく父に似ている。」 (『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編』より) この本では、語り手の「私」がバツイチのアラサー独身女性であるという属性が度々強調されている。語り手の「私」は度々人間関係や仕事に悩み、それを言い訳に酒を飲みに行く。 あれこれ悩み、言い訳したくなる「私」の気持ちはよくわかる。だけど、一人で酒を飲むことに言い訳なんかしなくていい、と今の私は思う。コロナ禍にあっても営業を続けてくれているお店があって、その店に行きたいと思う私がいる。一人酒の理由なんてそれで充分だ。 「私はいつも、酒を飲みながら自分の人生の選択の答え合わせをしている。」 (『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編』より) 飲みながら人生の選択の答え合わせをする? 何言っているんだ。今日という日に元気で楽しく酒が飲めるだけで人生花丸じゃないか、正しいも間違いもない……今は本気でそう思っている。一人酒を楽しむことができるのは奇跡みたいなことで、言い換えれば、それがいつ不可能になってもおかしくない世の中になってしまった。 ◯ 今回の企画三原則 前号の一人酒には、飲みに行く理由(言い訳)はあっても目的はなかった。しかし今回の企画では、語り手の「私」に飲まなきゃやっていられない事情なんて一つもない。その代わりに、「未知との遭遇」という漠然としたテーマがある。そして、本当にささやかだけれど、個人経営の飲食店の支援をしたいという目的がある。 また、私は本当に味覚の解像度が低くて、noteで更新している日々の日記にも「おいしかった」とか「見た目が美しい」としか書けないことが多いのだが、今回の本の執筆を通してそんな自分自身を変えられたらいいなと思っている。エントリーシートを書いているうちに志望理由が固まってくるように、食レポめいたものを書いているうちにだんだん上手に書けるようになるかもしれない。 というわけで今作の企画三原則は、 ①長居しない(店のはしごもしない) ※感染症対策 ②未知との遭遇をおそれない ※個人的テーマ ③食レポをあきらめない ※個人的目標 である。前号もお読みくださっている方は、ぜひ、前回の企画三原則と比べてみてほしい。 もちろん今作は、前号『東京一人酒日記~丸の内SAKEスティック編』やその他の私の日記・エッセイ等を読んでいなくても全く問題ない、独立した内容になっているので、私の本を初めて手に取ってくださる方にも、楽しんでお付き合いいただけたら幸いです。 (「はじめに」より)