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●予約受付 超ジャズ 杉田誠一著作・写真集
¥3,850
予約商品
2025年9月上旬ごろ発送予定です 発行 カンパニー社 四六判並製 512頁 発行日:2025年9月 本体価格:3,500円(+税) ISBN:978-4-910065-15-1 「俺の超ジャズ論は、決してシュール・レアリスムを密輸入し短絡させたものではない。俺は今、ジャズがジャズでなくなるかもしれない危険性を予測している。ジャズはジャズを超越することでしか、ジャズたり得ない。超ジャズとは非ジャズではなく、あくまでも超ジャズ以外の何ものでもない。現実が超現実によって、現実たり得た如く、ジャズは超ジャズによって復権するに違いない。」 ────「超ジャズ論手稿」(1969年)より 1969年、保守化するジャズ評論に対する強烈なカウンターとして始まり、やがてミュージシャンを含む多くのジャズ・ピープルを巻き込みラディカルな運動体を形成しながら日本の前衛ジャズ・シーンに多大な影響を与えた伝説の雑誌『JAZZ』──その発起人にして、1976年まで編集長を務めたフォト・ジャーナリスト、杉田誠一の仕事をまとめた著作・写真集。評論家であることを早々に放棄し、ジャズ・ジャーナリストが通常足を踏み入れることのないゲットーを彷徨い、深夜のクラブに出掛けて数多くのミュージシャンと出会い、ライヴを体験し、レコードに針を落とし、あらゆるテキストがルポルタージュの様相を帯びていく。わずか10年足らずのうちに目まぐるしく変遷するジャズの情況、じりじりと変質する著者自身の文体の中にあって、一貫して変わらなかった信念としての“超ジャズ”。ニューオーリンズ、ニューヨーク、シカゴ、そしてヨーロッパへと続く“超ジャズ”幻視行は、写真とテキストによる貴重な歴史的証言であると同時に、カメラとペンを持ってジャズと対峙した一人の青年のドキュメントでもある。テキスト58本、写真172点、ディスクレビュー100本を収録。ジャズはいかにしてジャズを乗り超えられるか。 ▼目次 ●アーチー・シェップと砂漠で会った ●ジャズ・ジャーナリズムは不毛だ! ●『太陽中心世界』に関するテーゼ ●俺達の朝はアーチー・シェップの儀式で始まる──『マジック・オブ・ジュジュ』論 ●これは俺のタイプじゃないが──渡辺貞夫帰国コンサート ●超ジャズ論手稿──あるいは高木元輝トリオと〝性遊戯〟に熱いキッスを ●再び「超ジャズ論」について ●『太陽中心世界』に関するテーゼ──あるいは錬金術師としてのサン・ラ ●ニューポート・イズ・ナウ! ●黒い叫びが噴出する──アメリカのジャズ状況 ●ゲットー・ミュージックとしてのジャズ ●シカゴの長い暑い夏はゲットー・ミュージックの季節 ●断絶を踏み越えたサラ・ヴォーンの肉声 ●ミコ、ジャズを歌え!──〝人形の家〟の弘田三枝子 ●バワリーからニュー・ロックへ ●地下演劇もまた、歌ではないのか ●日本への黒いメッセージ──来日した米ジャズ楽団 ●富樫雅彦へのインタビュー ●肉体的山下洋輔論 ●高木元輝への讃歌 ●その音に誰も立ち止まらない ●五ドルで「聖者がやってくる」街 ●廃墟・ニューヨークの二五時 ●地下室の血と汗と涙 ●なにわ節の世界 ●リズムだけの所在──打楽器奏者ツトム・ヤマシタ ●佐藤允彦に贈る言葉 ●ジャズというゲームを生きて──秋吉敏子帰国リサイタル ●明日また笑おうぞ──芸能生活二五周年を迎えた美空ひばり ●ワルシャワの肉声におくる恋慕 ●マイルスはペットを捨てるか ●アルバート・アイラー・ノー・リターン ●とりあえず『ライヴ・イヴル』を聴いて ●私は音どもに聴かれていた ●噴きあげるフリー・ジャズ ●擬制トータル・ジャズ・イクスピリエンス ●あてどのない血のざわめきを ●コルトレーンのマジカルな海賊盤 ●カーネギー・ホールのセシル・テイラー ●ニューポート・ジャズ・フェス・ニューヨーク 一九七三年 夏 ●ヴィレッジ・ヴァンガードのソニー・ロリンズ ●ロフトでは、いま何が…… ●ドン・チェリーの『相対性組曲』──予期せぬ時空の裂け目 ●吟遊詩人の帰還──あるいは『ラスト・デイト』論 ●たった五万人相手のジャズ・ビジネス ●魂からあふれ出る音はいつも同じだ ●モントルー・ジャズ・フェスティバル・レポート ●ミュージック・パワーからグレイト・ブラック・ミュージックへの幻視行 ●拝啓チャールズ・ミンガス殿 ●ジャズの一番長い夜──アルバート・アイラー『ベルズ』 ●聖なるかな、傷だらけのブラック・サブカルチャー──セシル・テイラー『ジャズ・アドヴァンス』 ●アルト情況ノート ●舗石をはぐとその下は砂浜だった──フリージャズの発見 ●エルヴィンは神の言葉を叩きあげた! ●このブルース衝動につかれたしたたかなる群像 ●センター・オブ・ザ・ワールド ●ヨーロッパの乾いた知性を鮮烈に統合した鬼才 ●永遠に風化しない情況 ●又、ジャズ幻視行 ●ディスク・レビュー100選 著者:杉田誠一(すぎた・せいいち) 1945年4月15日、疎開先の新潟県北蒲原郡新発田町(現・新発田市)生まれ。獨協大学中退。1969年4月、雑誌『JAZZ』創刊、編集長就任。フォト・ジャーナリストとして内外のジャズ・シーンを精力的に取材。1976年6月『JAZZ』誌編集長辞任後、『レーザーディスク・レビュー』誌編集長、BOSEスピーカー・リサーチャー、三菱電機衛星放送プロジェクトなどを経て、1999年11月、月刊『out there』誌編集長に就任するも、創刊号で勇退。2006年12月、横浜・白楽にカフェ・バー「ビッチェズ・ブリュー・フォー・ヒップスターズ・オンリー」を開店、クリエイティヴなアーチストのために表現の場を提供、纐纈之雅代、川島誠、浦邊雅祥などを輩出。2024年9月9日、死去。享年79。 (版元より)
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●予約受付 生活と音楽 三田村管打団?「旅行/キネンジロー」
¥3,630
予約商品
2025年8月21日以降の発送となります 発行 和久田書房 2025年8月20日発売 193mm×193mm/上製 64頁 本体3300円+税 ISBN 978-4-911580-00-4 管楽器や太鼓を携えて、商店街、船上、団地、森の中……どんな場所にも現れどんな状況でも演奏する、ライブごとに参加人数も変動するメンバーたち。原田郁子(クラムボン)や二階堂和美など多くのミュージシャンにも愛される、謎多き大所帯ブラスバンド「三田村管打団?」。他に類を見ないその活動から浮かび上がる、生活に根ざした音楽の魅力とは。日々の暮らしと音楽の幸福な関係を紐解き映し出す1冊です。 本書は、小田晶房さん、輪島裕介さん、吉本秀純さん、安田謙一さんによる寄稿、そして三田村管打団?森本アリさんのインタビュー等で構成されるほか、三田村管打団?結成23年目にして初のアナログ・レコードつきの書籍です。レコードは彼らの代表曲である「旅行」「キネンジロー」の2曲を収録しています。 【目次】 レコーディング・データ/録音メンバー 「小さな社会と移り変わる人生」 小田晶房 「仮面ライダー1号型のローカルなブラスバンド」 輪島裕介 「他に類を見ない、壮大な音楽地図」 吉本秀純 「ゲーム・ボーイのアート・スピリット」 安田謙一 MITAMURA KANDADAN? IN PICTURES 「アバウト・ア・三田村管打団?」森本アリ インタビュー メンバー名鑑 (版元より)
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●サイン本 集めずにはいられない|小谷実由
¥1,980
SOLD OUT
出版:ループ舎 本体:1800円+税 判型:120mm×185mm、184頁、仮フランス装 ISBN:978-4-9909782-9-7 C0095 収納は、まだギリいける。 モデル・ラジオDJ・エッセイストとして活躍する“おみゆ”の習性は「集めること」。そうして集まったTシャツ、ぬいぐるみ、猫の髭、ミンティアなど愛する物との日々を綴る、24篇のエッセイ。 写真家・島田大介による撮り下ろしの写真も多数収録。 ふと、手に届くところにあるのが大事なんだ。満足しないこの気持ちを、抱き集めた「モノ」が満たしてくれる。 それはきっと、自分を肯定してくれる"自分自身"だから。 ――ハマ・オカモト(OKAMOTO'S) 自分のことを話すときに、まず挙げてしまうのは「集めること」。どうしてものを集めちゃうんだろう。ずっと考えている。いいと思うものがあると集めずにはいられなくて、趣味というよりも習性のよう。(「はじめに」より) 著者 小谷実由(おたに・みゆ) 1991年東京生まれ。14歳からモデルとして活動を始める。自分の好きなものを発信することが誰かの日々の小さなきっかけになることを願いながら、 エッセイの執筆、ブランドとのコラボレーションなどにも取り組む。猫と純喫茶が好き。通称・おみゆ。 著書に『隙間時間』(ループ舎)がある。 J-WAVE original Podcast 番組「おみゆの好き蒐集倶楽部」ナビゲーター。 Instagram @omiyuno (版元より)
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●訳者サイン本 松明のあかり 暗くなっていく時代の寓話|バリー・ユアグロー
¥1,540
翻訳 柴田元幸 発行 twililight B6変形判 縦172mm 横105mm 88ページ 価格 1,400 円+税 1,540 円(税込) ISBN978-4-911605-01-1 初版年月日 2025年8月7日 アメリカ合衆国在住の作家バリー・ユアグローがトランプ政権下のアメリカに住む不安を小説に。 『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』からわずか5年。ユアグローから再び届いた「アメリカのいまを伝える」緊急文書。 「ここに収められた物語は心の、思いきっていえば魂の訴えである。」(柴田元幸) “昨年の大統領選で、本書の収録作「彼」で言及される「彼」の元とおぼしき人物が、七千万以上の国民に支持されて大統領に復帰して以来、合衆国から暗い知らせが届かない日はない。そして、七千余万の人たちのうちかなりの人数にとっては、それら暗い知らせも暗くはなく、ひょっとすると喝采すべき明るい知らせなのかもしれない、と思うと気持ちはますます暗くなる。 とはいえ、そんな吞気なことを言っていられるのも、あくまで当方は外国にいて、いまのところは直接、精神的にも物理的にも甚大な害は被っていないからだろう――いまのところは。が、暗さの渦中にいる人々は、どんな思いで生きているのか? バリー・ユアグローから届いたこれらの寓話は、そのひとつの実例を伝えてくれる“ (訳者あとがきより) ◯ 作者からのメッセージ 2020年、コロナ・ウィルスがニューヨークで猛威を振るっていたときに私は『ボッティチェリ』を書きました。そしていま、別の疫病のさなかに『松明のあかり』を書きました。今回は全米で猛威を振るっている政治的な疫病です。この本に収めた一連の寓話は、切羽詰まった警鐘であり、助けを求める訴えであり、自分が子供のころに移ってきた国でいま為されているさまざまな酷(むご)いことに対する苦悶の叫びです。日々押し寄せてくる、アメリカのみならず世界中を危険にさらしている暴虐、非道、噓のただなかで生きる、その痛みに満ちた経験を、これらの物語は想像力を通して綴っています。ところどころで暗いユーモアを使ってもいますが、絶望に陥らないため、ただ単に絶叫してしまわないために笑うのです。日本の読者の皆さんに、アメリカにいる私たちが、私たちの多くが、いまだ人間でいること、なんとか人間らしさを保ち、私たちの名において日々為されていることに深い恐怖を覚えていることをわかっていただければと思います。『ボッティチェリ』を素晴らしい本にしてくれたチームが、この『松明のあかり』も素晴らしい本にしてくれたことに感謝します。 バリー・ユアグロー 2025年7月20日 柴田元幸訳 ◯ 目次 松明のあかり ドッキリ 国境 カット! 何か 情報 埃 揺り木馬 光沢 地図帳 ティーカップ のたうつ 彼 ゴヤ 塹壕の日々 気をつけて 飾り戸棚 危険 君は何をした? 墓 逃れる 枕の下に見つかったさまざまな政府のリスト 訳者あとがき 著者プロフィール バリー・ユアグロー (著) 南アフリカ生まれ、10歳のときアメリカへ移住した。 『一人の男が飛行機から飛び降りる』『たちの悪い話』 『ケータイ・ストーリーズ』(いずれも柴田元幸訳、新 潮社刊)など、詩的で白日夢のごとき超短篇で知られ る。ニューヨーク市クイーンズ区ジ ャクソン・ハイツ在住。当地での苛烈なコロナ禍の体 験が、『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』(2020年、 柴田訳で ignition gallery 刊)および『東京ゴースト・ シティ』に活かされている。 柴田元幸 (シバタモトユキ) (訳) 翻訳家・アメリカ文学研究者。1954年東京都生まれ。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、 スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、 レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンド ンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、 『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイ スン & ディクスン』で日本翻訳文化賞、また2017年に 早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』 (スイッチ・パブリッシング)責任編集。 (版元より)
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●サイン本 ラストイヤー|脇川飛鳥
¥1,650
SOLD OUT
発行:短歌研究社 新書判 80ページ 定価 1,500 円+税 1,650 円(税込) ISBN978-4-86272-803-6 初版年月日 2025年6月20日 装画=水沢そら(『ちゃっくん』より) 装幀=ほんだことこ(MARLC) ドーナツは穴があいてるものですしあなたがいればうれしいですし 2024年4月17日に発行され、早々に完売した「私家版」を、デザインや感触をそのまま短歌研究社版として刊行しました。 人間は別れて生きてゆくのです それではルールを説明します ふたりでただビールを飲んで脳みそがあったかかったあれはよかった 著者プロフィール 脇川飛鳥 (ワキガワアスカ) (著) 1979年長崎生まれ。枡野浩一『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房、2000年)に50首の作品集「気がする私」を掲載。『テノヒラタンカ』(太田出版、2002年)に参加。以降の短歌を本書に収録しました。 (版元より)
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SIDE STEP 30代のかろやかパスポート
¥2,000
128p 2025年5月11日発行 編集・企画・発行 岡崎睦 野路学 デザイン 千葉陸矢 nasukon 佐藤舞香 イラスト おおはしたくま 印刷・製本 篠原紙工 造本設計 篠原慶丞 竹内翔海 足取りをかろやかにするZINE『SIDE STEP』 きちんと、まじめに、正しくー。 そんな日々を過ごしていると、知らず知らずのうちに、 気持ちがちょっと窮屈になっていることがある。 正しさに傾きすぎた世界から、少しだけ身をひねって、 ウキウキするほうへ、すこし心が跳ねるほうへ。 理屈よりも直感を。 うまくやるよりも、ウキウキするほうを選んでみる。 もうすぐ30歳の私たちや、同世代を生きるみんなは、 この先の未来をどうまなざしているのか。 大人になってから、どうやって仲良くなるんだろうか? 漫画・エッセイ・短歌・ワークショップ・日記・対談からなる、 多様なコンテンツを「気分」と「友達」の2つに分けて、 ハッピードリブンな言葉をお届けします。 周囲の期待や「こうあるべき」を、ひょいっとかわして、思いがけないワクワクに出会い、「正しさのすぐ隣」へとんでいけますように。 *** 【コンテンツ】 ◾️マンガ 中村太一 ◾️エッセイ 安里和哲 伊藤紺 GAMEBOYZ 汐見はる 田中青紗 玉置周啓 葉山莉子 福富優樹(Homecomings) むらやまあき 柔らか仕上げのフクダウニー ◾️短歌 ねむけ ◾️ワークショップ 永井玲衣 (敬称略) (版元より)
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NEUTRAL COLORS 6 特集「滞在」
¥3,300
編集 加藤直徳 発行 NEUTRAL COLORS B5判 276ページ 並製 価格 3,000 円+税 3,300 円(税込) ISBN978-4-909932-15-0 初版年月日 2025年8月8日 第6号の特集は「滞在」です。 観光で立ち寄る場所でも移住でもなく、ある一定期間留まった時に起こる、静止したような時間と、偶然隣りあった人との関係性について。 とある書店に11日間滞在し雑誌をつくったとき、たまたま手伝いに来てくれた年齢もばらばらな人が、作業をしながら生い立ちや好きなことを自由に語り始める様子を見て、不思議な連帯感を感じました。なんて静かで特別な時間なんだろう。いまの世界から少し離れて留まることができる、戻ることを意識しながらも没頭している、ものをつくったり、なにもせずすごす時間から生まれる、自分にとっての特別な滞在。あの時間はもう戻ってはきませんが、目の前には紙の束が集積して存在しています。だから私たちは何度もその時間に出会うことができます。滞在で生まれる特別な場所と時間に。 目次 ◉ベトナム・ホーチミン/「読む部屋」なにもしない滞在 ◉デレク・ジャーマン/心の音、心の色 ◉オランダ・アムステルダム/アーカイブを問うための再出版行為 ◉パレスチナ/彼の地と連帯すること ◉浜松/たけし文化センター「100時間滞在する」 ◉名古屋港/長島有里枝「一目ではわかりづらいけれど大事なこと」 ◉ベトナム他/アーティストのインタビューを滞在先で刷る ◉名古屋/ON READING「11日間で雑誌をつくる」 ◉山形/山で採取した土でインクをつくり、シルクスクリーンで刷る ◉ベトナム・ホーチミン/Nem Space 廃材でプロダクトを制作する ◉岐阜県美濃/生活画報「味噌づくりとめし炊き滞在」 ◉パレスチナ・ドバイ 最低な眺めと最高な眺め ◉インド 豪華な結婚式潜入記 ◉札幌他 「家出」という滞在 ◉高知 わくせいプロジェクト「海外実習生が街に残していくもの」 ◉メキシコ・オアハカ 清水チナツ「コロナ禍に滞在した版画工房のこと」 ◉NEUTRAL COLORSに泊まり込んで滞在して写真集を刷る ◉オランダ・アムステルダム他 平山みな美「文化の表象をめぐる滞在記」 ◉column ・逆卷しとね「常在ヌタ場」 ・ダブル手帳「重度脳性麻痺者がVR 空間に1200時間滞在して気づいたこと」 ・新島龍彦&Wytze Forpma「ある職人たちのダンス」 ・奥 誠之「居ること」 ◯ NEUTRAL COLORSの特徴 ・超個人的なインドへの想いが綴られた現地取材 ・かつてない色彩のビジュアルと、豊富すぎる文字量 ・「オフセット」「リソグラフ」「オフセット&リソグラフ」で印刷 ・週刊誌のような厚みのある中綴じマガジン仕様 (版元より)
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記憶の旗を立てる〈8月15日の日記集〉|椋本湧也
¥1,980
SOLD OUT
発行 いい風 装丁 古本実加 装画 三瓶玲奈 W120×H210×D18mm/並製/全428ページ ISBN 978-4-9914173-0-6 C0095 予価 1,800円 +税 発売 2025年8月 他者の体験の記憶を、いかに受け継ぐことができるだろうか—。94歳の祖母に戦時体験をインタビューし、その録音音声を聞いた71名の読み手が綴る「8月15日」の日記集。 「あんたたちにはわからんよ。体験してないんだから。それでもね、あんたたちがどう受けとめて、戦争しないように持っていくか。もうそれしかないよ」 (祖母へのインタビューより) 体験のない私たちは「軽い」。けれども軽いからこそできることがまたあるはずで、その方法を自分たちの手ごたえを通して試し・確かめていくこと。「わかりえない」ことを受けとめた上で、いくつもの「今」から何度でも思い出し、重ね描きつづけていくこと。それがこの本の主題です。 祖母へのインタビューを冒頭13ページにわたって掲載。また1945年の8月15日に書かれた日記を蒐集し、25名分の引用を織り込みました。 この本に書かれたいくつもの個人的な体験の記憶が、読み手の記憶と結びつき、それぞれの生活の中で新たな意味を帯びることを願っています。 戦後80年の今年、ぜひ手に取っていただけたら幸いです。 〈目次〉 ・戦時体験をめぐる祖母へのインタビュー ・2024年8月15日の日記(71編) ・1945年8月15日の日記(25編) ・8月16日の日記 (版元より)
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ところで、愛ってなんですか?|鈴木晴香
¥2,200
発行 左右社 定価 2,200 円(税込) 刊行日 2025年07月31日 ISBN 978-4-86528-479-9 Cコード C0092 装幀・装画 装幀/脇田あすか 愛の悩みに、短歌で答える。 片想い、失恋、自己愛、友愛、性愛、推しへの愛、恋をしないこと……。歌集『夜にあやまってくれ』『心がめあて』『荻窪メリーゴーランド』など、一貫して「愛」を詠みつづけてきた著者がショートストーリーでつむぐ、新感覚短歌アンソロジー。 ここは愛の相談所〈BAR 愛について〉。入り口の看板には、三十一個のハートが光っていて、愛に悩むお客さんが毎日やってくる。 持ち込まれた愛の相談に、私は、カクテルでもタロットでも藁人形の呪いでもなく、短歌を差し出す。三十一文字という短い言葉の連なりが、どういうわけか、こんがらがってしまった愛をほどいてくれるのだ。 この星に愛の悩みは今日も生まれている。そろそろ開店時間だ。 (本文より) 著者プロフィール 鈴木晴香 (スズキ・ハルカ) 1982年生まれ、東京都出身。短歌結社「塔」所属。芸術と科学リエゾンユニットKYOTO、「西瓜」同人。2019年、パリ短歌イベント短歌賞にて在フランス日本国大使館賞受賞。歌集に『夜にあやまってくれ』『心がめあて』『荻窪メリーゴーランド』(木下龍也との共著)がある。 (版元より)
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ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡|尹雄大/イリナ・グリゴ
¥1,760
発行 大和書房 出版年月日 2025/07/14 ISBN 9784479394563 判型・ページ数 四六 ・ 192ページ 定価 1,760円(本体1,600円+税) 自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。 (版元より)
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みんな自分の夢の一つ 鴨居羊子エッセイ・アンソロジー
¥968
編集 近代ナリコ 発行 筑摩書房 定価 968円(10%税込) ISBN 978-4-480-44041-9 Cコード 0195 整理番号 か-29-3 刊行日 2025/08/06 判型 文庫判 ページ数 304頁 とにかく、私はつくりたいのである。何かを。 下着デザイナーとして美を夢み、犬猫たちのぬくもりを撫で、お気に入りの孤独に心ときめかす――言葉の一粒一粒からきらめきがほとばしる作品集。 (版元より)
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65人のこどものはなし
¥1,760
発行:光村図書出版 四六判 192ページ 定価 1,600 円+税 1,760 円(税込) ISBN978-4-8138-0676-9 初版年月日 2025年7月 あのとき、言葉にできなかった気持ち。 「こどもの自分」に会いに行く、エッセイ・アンソロジー 三浦しをん、辻村深月、村田沙耶香、町田康、朝比奈あすか、斉藤壮馬ほか、 多彩な書き手がつづる"特別な記憶"。 児童文学雑誌「飛ぶ教室」に掲載した37篇の「こども」にまつわるエッセイと、 「{こども・大人}辞典」(28名)を、ぎゅっと一冊の本に集めました。 大切な日々に帰れる、きらめく言葉が詰まっています。 【目次】 ◆わたしがこどもだったころ◆ 朝比奈あすか「まこっちゃん」 辻村深月「マムシの記憶」 天野健太郎「子どもの商売」 村田沙耶香「尾上先生コンプレックス」 大沼紀子「私が坊っちゃんだった頃」 中川正子「パカポコの話」 緒方修一「歓声の片隅で」 高山なおみ「私はブタ」 堀川理万子「雨の日の十五時二十分~十六時三十分」 真珠まりこ「子どもだった頃」 名久井直子「暇な子ども」 上條さなえ「十歳の日の私の学校」 小沢真理「北国の子供だった私の」 菱木晃子「『おしめさまのししき』です」 柴崎友香「ある光景」 せきしろ「二人の友達」 マライ・メントライン「世界が変わった日」 ◆{こども・大人}辞典①◆ 安東みきえ/いしいしんじ/石川直樹/いとうみく/岩瀬成子/岡田淳 /岡野大嗣/おくはらゆめ/如月かずさ/クサナギシンペイ /くどうれいん/小林エリカ/小森香折/斉藤倫 ◆こどもと大人のあいだで◆ 彩瀬まる「ちいさな友達」 斉藤壮馬「幻想、喫茶、列車について」 川上和人「進化生物学的よかったさがし」 寺地はるな「それはそれとして」 幅允孝「幅少年のかえりみち」 マーサ・ナカムラ「『天気を祈る』という遊び」 荻原規子「神話を読む子どもの目」 神野紗希「『海』を耕す」 大阿久佳乃「闇とキンモクセイ」 ふくだももこ「憧れ」 中沢けい「子ども時代はいつ終わるのか」 坂川栄治「小さな子ども」 ◆{こども・大人}辞典②◆ 新沢としひこ/田口ランディ/二宮由紀子/蜂飼耳/東直子 /昼田弥子/深緑野分 /町屋良平/松田奈那子/ミロコマチコ/もとしたいづみ/椰月美智子 /山下澄人/吉田篤弘 ◆子どもを見つめて◆ 飛鳥井千砂「闘いのはじまり」 山田ルイ53世「もーちゃんの横目」 那須田淳「幼稚園の卒園旅行」 斎藤真理子「成仏できない親心」 矢萩多聞「たくましき子どもたち」 こだま「欠けた箸」 町田康「親に似る」 三浦しをん 「熱烈な別れ」 (版元より)
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作家と山
¥2,200
編集 平凡社編集部 発行 平凡社 出版年月 2025/08 ISBN 9784582839876 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 定価 2,200円(本体2,000円+税) 昔の文豪から当代一のベストセラー作家まで、みんな登山にハマっていた! 登山の楽しみを描いたエッセイ、詩などを収録。 ◯ 目次 なだれ 井伏鱒二 Ⅰ 日本アルプス 槍ケ岳紀行 芥川龍之介 涸沢の岩小屋のある夜のこと 大島亮吉 霊気 豊島与志雄 案内人風景 百瀬慎太郎 三俣蓮華岳への思い 辻邦生 白馬連峰──山という別世界の花 池澤夏樹 奥穂と校了 若菜晃子 南アルプス 吉田博 駒鳥の谷 野尻抱影 真夏の急登 沢野ひとし Ⅱ さまざまな山旅 雪中富士登山記 小島烏水 「山上湖へ」より 若山牧水 霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ 徳田秋声 八ガ岳に追いかえされる 梅崎春生 稜線を泳ぐ 南木佳士 十勝の朝 中谷宇吉郎 英彦山に登る 杉田久女 阿蘇外輪 小杉放庵 山小屋の一夜 畦地梅太郎 山と温泉 小林百合子 『崩れ』より 幸田文 水源へ 安岡章太郎 尾ノ沼谷 志水哲也 最高の登山 石川直樹 ウェストンの初登攀をたどる 服部文祥 Ⅲ 山へのあこがれ、山の愉しみ 筑波 岩本素白 富士山頂から東京を見る 新田次郎 漫談・火山を割く 牧野富太郎 雷鳥尾行記 田淵行男 山のコドモ 岡本かの子 低山登山は楽しい 安西水丸 クルコノシェ山地から 出久根育 コツコツ地道に 本上まなみ Ⅳ 山の哲学 山に登る 萩原朔太郎 凹面谷 串田孫一 霧とサルオガセ 北杜夫 初登山に寄す 今西錦司 山は如何に私に影響しつつあるか 田部重治 山の魅力 木暮理太郎 登山家という言葉 深田久弥 登山趣味 正宗白鳥 「登山好き」が思うこと 湊かなえ なぜ登るのか 小手鞠るい 山へ入る日・山を出る日 石川欣一 (版元より)
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コマネチのために|チョ・ナムジュ
¥1,980
翻訳 すんみ 発行 筑摩書房 定価 1,980円(10%税込) ISBN 978-4-480-83222-1 Cコード 0097 刊行日 2025/07/08 判型 四六判 ページ数 240頁 ファンサンボル青年文学賞受賞 『82年生まれ、キム・ジヨン』(日韓累計165万部突破)著者デビュー2作目 伝説の妖精に魂を奪われた少女の夢は、体操の選手になることだった。 思わずエールを送りたくなる、チョ・ナムジュの鮮烈な初期作品。 === コ・マニ一家の住む、ソウルの貧民街の一つであるS洞の再開発が始まる。今は一人でトッポッキとてんぷらを売っている父。近頃の最大の関心事は、再開発の流れに乗ってマンションに入居すること。そして二人の間の一人娘で未婚の36歳、コ・マニは10年間働いた職場をクビになったばかり。幼い頃、マニは、テレビでソウルオリンピックの体操選手の姿を見て魅了される。母は父の反対を押し切ってマニを体操部がある私立小学校に転校させる。しかし、幼い時から体操を続けてきた他の子どもたちとの実力の差を知って呆然とする。ある日、大きな事件を経験したマニは体操を諦める。そして現在のマニは…… === 「彼女はコマネチと言うの。ナディア・コマネチ。体操界における伝説の妖精よ」 院長先生が言った。コマネチに出会えたのは運命のように思えた。院長先生は私の運命論に油を注ぐような一言を付け加えた。 「マニが特別な子に思えたのは、初めて会った時からなの。コ・マ・ニという名前を聞いた時、コマネチを思い出したからよ」(70ページより) (……)十四歳のコマネチはモントリオールオリンピックのヒロインとなった。 院長先生からコマネチの話を聞きながら、私は体が熱くなるのを感じた。顔が火照り、頭がぼうっとし、口からも、目からも、煙が出そうだった。神の祟りにあったり、あるいは恋の病にかかったりしたら、きっとこんな感じになるだろう。私はその瞬間、大げさではなくて本当に、体操に魂を奪われてしまった。どういう精神状態で、家に帰れたのかも思い出せない。布団に入ってからもひたすらコマネチのことを考えていた。(71ページより) === 目次 これもまた、過ぎゆく 残酷な冬 私は新体操がしたいと言った 危うげながらも幸せな時間 高い所へのぼる人たち お尻に押した赤いスタンプ 暗号のようにぽつぽつと ネギを見てやさしく笑う人たち 月夜のステージ あとがき 著者からのメッセージ 訳者あとがき ◯ 著作者プロフィール チョ・ナムジュ 1978年ソウル生まれ。「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。2017年『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞、ミリオンセラーとなる。著書に、『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、ちくま文庫)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)、『私たちが記したもの』(小山内園子、すんみ訳)、『耳をすませば』(小山内園子訳)、『ソヨンドン物語』(古川綾子訳)、いずれも筑摩書房刊。他に『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)がある。 すんみ 早稲田大学文化構想学部卒業。訳書に『私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯』(チョン・セラン、早川書房)『ディア・マイ・シスター』(チェ・ジニョン、亜紀書房)、『敬愛の心』(キム・グミ、晶文社)、『5番レーン』(ウン・ソホル他、鈴木出版)など、小山内園子との共訳書に『私たちにはことばが必要だ』(イ・ミンギョン、タバブックス)などがある。 (版元より)
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恋とか夢とかてんてんてん 3.|世良田波波
¥1,210
発行 マガジンハウス ページ数:176頁 ISBN:9784838733279 定価:1,210円 (税込) 発売:2025.05.23 30歳、空っぽで何もない日々に光が射しこむ。 大阪を舞台に描かれる、夢を捨てきれない「私」の“激痛”青春ストーリー。 【3巻のあらすじ・・・】 カイちゃんが東京から 大阪に春に引っ越してきて、 季節はすっかり夏の最中を迎えていた。 片想いの彼の、本命彼女との花火大会デート 現場に遭遇してしまい、この恋を 諦めようと決意したが…。 バイトを頑張っても将来が見えない。 貯金もないし、夢をみる気も起こらない。 好きな人には好きになってもらえない。 ないない尽くしのカイちゃんの人生に、 わずかな光が射しこんで…。 大人になってもひとつも成長できない、 そんなどうしようもない自分にも 輝く瞬間がある。 大阪を舞台に描かれる等身大の人間讃歌。 (版元より)
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出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと|花田菜々子
¥770
発行 河出書房新社 文庫版 248ページ ISBN:978-4-309-41731-8 Cコード:0195 発売日:2020.02.06 定価 770円(本体700円) 夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」———。 実際に出会った人達は魑魅魍魎。エロ目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家……時には自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの日常では絶対に会わなかったような人達に、毎日毎日「その人にぴったりの」本を紹介。え、もしかして、仕事よりもこっちが楽しい! サイトの中ではどんどん大人気になる菜々子。だがそこに訪れた転機とは……。 これは修行か? 冒険か? 「本」を通して笑って泣いた、衝撃の実録私小説! ◎目次 プロローグ 2013年1月、どん底の夜0時 第1章 東京がこんなにおもしろマッドシティーだったとは 第2章 私を育ててくれたヴィレッジヴァンガード、その愛 第3章 出会い系サイトで人生が動き出す 第4章 ここはどこかへ行く途中の人が集まる場所 第5章 あなたの助言は床に落ちてるホコリみたい 第6章 私が逆ナンを身につけるまで――――そしてラスボス戦へ 第7章 人生初のイベントは祖父の屍を越えて エピローグ 季節はめぐる、終わりと始まり あとがき 2017年秋、本屋の店先で (版元より)
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料理人という仕事|稲田俊輔
¥946
発行 筑摩書房 定価 946円(10%税込) ISBN 978-4-480-68489-9 Cコード 0277 整理番号 462 刊行日 2024/07/08 判型 新書判 ページ数 208頁 腕一本で独立できる。イメージを形にして、人を幸せにできる。ルーティンワークのなかにクリエイティビティがある。そんな仕事から私たちが学べるものとは? ルーティンワークを意味あるものに 手の早さは裏切らない 独立を目指す 至るところにクリエイティブがある 自分らしさと仕事のバランス…… プロは毎日の作業を大切にする。 自分のイメージを形にして、食べた人を幸せにできる。 独り立ちが可能で、腕一本でやっていける。 日々の仕事から学ぶところがたくさんある。 そんな料理人という生き方をのぞいてみよう (版元より)
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生きるということ 新装版|エーリッヒ・フロム
¥2,090
翻訳 佐野哲郎 発行:紀伊國屋書店 四六判 292ページ 定価 1,900 円+税 2,090 円(税込) ISBN978-4-314-01176-1 発売日 2020年8月28日 フロムによる永遠の古典の新装版! 真に生きる喜びが得られる生き方とは? 財産、知識、健康、社会的地位、権力……現代の私たちは〈持つ〉ことに専心し、それを自分の価値とみなしている。 人が生きていくうえでは、〈持つ〉ために限りなき生産と消費に追われ、“慢性の飢餓状態"にあるのでなく、あらゆる執着から解き放たれ、何ものにも束縛されず、生きる喜びを感じられるような、ただ〈ある〉という、もうひとつの様式がある。 日常の経験や先人たちの思想を例に、〈持つ様式〉と〈ある様式〉の生き方を比較・検討し、新たな人間像と社会のあり方を提唱する。 著者プロフィール エーリッヒ・フロム(著) 【著者】エーリッヒ・フロム (Erich Fromm 1900~1980年) 精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。真に人間的な生活を可能にする社会的条件とは何かを終生にわたって追求したヒューマニストとしても知られる。著書に『自由からの逃走』『破壊』『悪について』『ワイマールからヒトラーへ』『反抗と自由』ほか多数。 佐野 哲郎 (サノ テツロウ) (訳) 【訳者】佐野哲郎 (さの・てつろう) 京都大学名誉教授。訳書に、フロム『反抗と自由』『フロイトを超えて』ほか多数。 (版元より)
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谷川俊太郎詩集 星たち
¥1,980
写真 前康輔 編集 永岡綾 発行:ブルーシープ B6変形判 縦190mm 横127mm 96ページ 上製 価格 1,800 円+税 1,980 円(税込) ISBN978-4-908356-73-5 発売日 2025年8月15日 宇宙の俊太郎さん、お元気ですか。 詩人・谷川俊太郎は20歳の時に詩集『二十億光年の孤独』を発表して以来、宇宙をテーマとした数多くの詩を私たちに届けてくれました。 本書は、星や宇宙をめぐる15篇の詩と、写真家・前康輔が撮り下ろした谷川さんの自邸の写真で綴った詩集です。 「二十億光年の孤独」「朝のリレー」といったおなじみの作品から、「ひとつのほし」「宇宙船ぺぺぺぺランと弱虫ロン」、そして最晩年の「感謝」までを収録。詩と詩の間に挿入された前康輔の写真は、主人が不在となった家の書斎や応接室をはじめ、公にされてこなかったスペースや、本棚、ノートやアルバムを捉えています。どこかに谷川さんの気配を感じながら詩を味わうことができる、特別な一冊です。 *この詩集は、2025年7月から「PLAY! MUSEUM」ではじまる「大どろぼうの家」展のインスタレーション「銀の庭」がきっかけとなり生まれました。 目次 二十億光年の孤独/一人きり/宇宙船ペペペペランと弱虫ロン/私たちの星/あお/朝のリレー/ひとつのほし/星の組曲/すき/むし・ほし・ひと/たんぽぽのはなの さくたびに/くらやみ/赤児の笑みが/あのひとが来て /感謝 (版元より)
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世界が問いである時 答えるのは私だけ|谷川俊太郎
¥1,650
SOLD OUT
発行 イースト・プレス 定価 1,650円(本体1,500円+税10%) ISBN 9784781624785 JANコード 1920095015002 NDC分類 914 発売日 2025年7月17日 判型 新書判 製本 上 ページ数 264ページ 「この世で僕が生きるとは一体どういうことなのだろう。それが僕の惑いの始まりでした」 稀代の詩人が贈る箴言集 「いなくならない俊太郎さんをどうにかして探し当てようとしていた」 ──覚 和歌子 寄稿 言葉はいつも出発点で、そこから私たちは他者へ、また世界へと向かう ◯ 目次 自分 生きる こころとからだ 愛 青春 暮らし 年をとる 死 子ども 詩と言葉 (版元より)
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詩 たのしいライト・ヴァース 世界編
¥3,960
編集 谷川俊太郎、ほか 発行:河出書房新社 四六変型判 縦185mm 横139mm 314ページ 定価 3,600 円+税 3,960 円(税込) ISBN978-4-309-03964-0 初版年月日 2025年5月23日 古今東西の詩の海から、柳瀬尚紀、窪田般彌、池内紀ら最良の案内人による名詩選。伝説のアンソロジー全5巻収録詩をまとめて復刊。ルイス・キャロル、アポリネール、リンゲルナッツなど。 (版元より)
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自分ひとりの部屋|ヴァージニア・ウルフ
¥1,320
翻訳 片山亜紀 平凡社ライブラリー 831 発行 平凡社 出版年月 2015/08 ISBN 9784582768312 Cコード・NDCコード 0398 NDC 934.7 判型・ページ数 B6変 272ページ 定価 1,320円(本体1,200円+税) 「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たねばならない」。 大英博物館の本棚にはない、ものを書きたかった/書こうとした女性たちの歴史を熱く静かに紡ぐ名随想、新訳登場。 (版元より)
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人はかつて樹だった|長田弘
¥1,980
発行 みすず書房 判型 A5判 頁数 96頁 定価 1,980円 (本体:1,800円) ISBN 978-4-622-07229-4 Cコード C0092 発行日 2006年7月10日 「物語の家族のように/母のように一本の木は/父のようにもう一本の木は/子どもたちのように小さな木は/どこかに未来を探しているかのように/遠くを見はるかして/凛とした空気のなかに/みじろぎもせず立っていた。/私たちはすっかり忘れているのだ。/むかし、私たちは木だったのだ。」(「むかし、私たちは」より) いまの日本で、谷川俊太郎にならんで多くの読者の心を動かす詩人長田弘による詩集。 前作『死者の贈り物』は、親しかった場所や人や書物にささげられていた。21篇を収めるこんどの詩集ではもっと自由に、私たちをとりかこむ自然や世界を歌っていてみごとである。 (版元より)
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『ドライブ・マイ・カー』論|佐藤元状/冨塚亮平
¥2,420
発行 慶應義塾大学出版会 四六判/並製/256頁 初版年月日:2023/04/12 ISBN:978-4-7664-2881-0(4-7664-2881-1) Cコード:C3074 定価 2,420円(本体 2,200円) 世界はなぜ『ドライブ・マイ・カー』に熱狂したのか? アカデミー賞国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、全米批評家協会賞4冠などに輝いた濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』。世界を席巻した本作について、アメリカ、日本、香港、台湾、韓国の研究者が徹底分析。 『ドライブ・マイ・カー』はなぜ世界的な評価を得ることができたのか。 アメリカ、日本、香港、台湾、韓国の研究者が論考を寄せた国際シンポジウムDrive My Car : A Symposium on Hamaguchi’s Cross-Media Vehicleの内容に加え、西崎智子氏(広島フィルム・コミッション)、文化庁参事官(芸術文化担当)、そして濱口竜介監督への特別インタビューを追加収録。 目次 はじめに(佐藤元状) 『ドライブ・マイ・カー』のせいで気が狂いそうだ(D・A・ミラー) 『ドライブ・マイ・カー』を斜めから読む(斉藤綾子) インタビュー① 『ドライブ・マイ・カー』と広島(西﨑智子氏) バザンへの回帰──『ドライブ・マイ・カー』における「ワーニャ伯父さん」(ロバート・チェン) 越境する赤いサーブ──濱口竜介の『ドライブ・マイ・カー』論(ファン・ギュンミン) 『ドライブ・マイ・カー』、あるいは悲しみと過ぎ去った世界について(メアリー・ウォン) インタビュー② 『ドライブ・マイ・カー』と映画振興事業(文化庁参事官[芸術文化担当]) 他者の声を聴け──『ドライブ・マイ・カー』における他者性の構築と受容(藤城孝輔) 世界の循環と生の反復──映画『ドライブ・マイ・カー』における水の主題系と音を伴う回転のモチーフ(伊藤弘了) アダプテーションの終わりに向かって──濱口竜介の『寝ても覚めても』と『ドライブ・マイ・カー』における翻訳の始まり(佐藤元状) 見つめることと触れること──『ドライブ・マイ・カー』における抱擁(冨塚亮平) インタビュー③論考への応答(濱口竜介監督) おわりに(冨塚亮平) (版元より)