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小さな町・日日の麺麭|小山清
¥1,100
SOLD OUT
ちくま文庫 定価 1,100円(10%税込) ISBN 978-4-480-43917-8 Cコード 0193 整理番号 こ-43-2 刊行日 2023/12/07 判型 文庫判 ページ数 464頁 解説 堀江敏幸 静かさとなつかしさに満ちた市井に生きる人々の、つつましい人生に心を寄せながら、慣れない手つきで愛情深く綴った代表的作品集。 静けさとなつかしさが満ちる町と ふつうを生きていた忘れえぬ人々 不偶にうめきつつも 文学を信じ、書きつづけた作家の代表的作品集 解説・堀江敏幸 新聞配達員として暮らす下谷龍泉寺町、あるいは炭坑員として働いた夕張の町。そこで生きる人々との交わりや彼らのささやかな人生を描いた佳作「小さな町」。師である太宰治との思い出を描いた「風貌」など、不偶のなかでも文学を信じ、人生のよろこびやかなしみを書きつづけた作家の代表的作品集。
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もうひとつの朝 佐藤泰志初期作品集
¥1,210
編集 福間健二 河出文庫 408ページ ISBN:978-4-309-42127-8 ● Cコード:0193 発売日:2024.08.06 20年の時を経て復活した伝説的な作家・佐藤泰志の文壇デビュー以前の未刊行作品を集成。みずみずしく痛々しい青春を描いていまなお鮮烈な光を放つその文学の誕生をはじめてあかす。 綾野剛、推薦! 「凡ゆる光を抉るその筆は、 彷徨う肉体たちへ生(なま)を刻む」 明日のことを僕は考えまいとした。しかし、確実に、もうひとつの朝はそこまでやってきた――。 苦しみの果ての輝きを見つめる表題作「もうひとつの朝」、高校三年生で書いた「市街戦のジャズメン」など、『きみの鳥はうたえる』で注目される以前に書かれた作品群から無二の盟友にして並走者・福間健二が精選した初期作品集。佐藤泰志の文学的原質が煌めく。 ◎解説=福間恵子、解題=中澤雄大
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移動動物園|佐藤泰志
¥628
小学館文庫 定価628円(税込) 発売日 2011.04.06 判型/頁 文庫/288頁 ISBN9784094086041 復活した悲運の作家、幻のデビュー作。 『海炭市叙景』で奇跡的な復活を果たした悲運の作家、佐藤泰志のデビュー作が文庫化。山羊、栗鼠、兎、アヒル、モルモット…。バスに動物たちを乗せ、幼稚園を巡回する「移動動物園」。スタッフは中年の園長、二十歳の達夫、達夫の三つ上の道子。「恋ヶ窪」の暑い夏の中で、達夫は動物たちに囲まれて働き、乾き、欲望する。青春の熱さと虚無感をみずみずしく描く短篇。他に、マンション管理人の青年と、そこにするエジプト人家族の交流を描く「空の青み」、機械梱包工場に働く青年の労働と恋愛を描写した「水晶の腕」を収録。作者が最も得意とした「青春労働小説」集。
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海炭市叙景|佐藤泰志
¥924
小学館文庫 定価924円(税込) 発売日 2010.10.06 判型/頁 文庫/320頁 ISBN9784094085563 北の町に暮らす人々を描く悲運の作家の遺作 「海炭市叙景」は、90年に自死を遂げた作家、佐藤泰志(1949-90)の遺作となった短編連作です。海に囲まれた北の町、「海炭市」(佐藤の故郷である函館市がモデルです)に暮らすさまざまな人々の日常を淡々と描き、落ち着いた筆致の底から、「普通の人々」の悲しみと喜び、絶望と希望があざやかに浮かび上がってきます。この作品が執筆された当時はいわゆる「バブル」時代でしたが、地方都市の経済的逼迫はすでに始まっていました。20年の歳月を経て、佐藤泰志が描いたこの作品内の状況は、よりリアルに私たちに迫ってくると言えます。 函館市民たちが主導した映画(熊切和嘉監督・加瀬亮、谷村美月、小林薫、南果歩などが出演)の公開は2010年12月の予定。映画化をきっかけに、心ある読者に愛されてきた幻の名作が、ついに文庫となって登場します。
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きみの鳥はうたえる|佐藤泰志
¥715
河出文庫 240ページ ISBN:978-4-309-41079-1 ● Cコード:0193 発売日:2011.05.10 世界に押しつぶされないために真摯に生きる若者たちを描く青春小説の名作。新たな読者の支持によって復活した作家・佐藤泰志の本格的な文壇デビュー作であり、芥川賞の候補となった初期の代表作。
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そこのみにて光輝く|佐藤泰志
¥825
河出文庫 256ページ ISBN:978-4-309-41073-9 ● Cコード:0193 発売日:2011.04.06 にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長篇小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が二十年をへて甦る。映画化。
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小さな手袋/珈琲挽き 新装版|小沼丹
¥3,300
発行 みすず書房 編者 庄野潤三 判型 四六判 頁数 280頁 定価 3,300円 (本体:3,000円) ISBN 978-4-622-09097-7 Cコード C1095 発行日 2022年4月8日 初版2002年2月22日発行 目次 * 猿 / 喧嘩 / 小さな手袋 / 地蔵さん / コタロオとコヂロオ / 長距離電話 / 後家横丁 / 断片 / 井伏さんと将棋 / 複製の画 / 木山さんのこと / チエホフの本 / 古い本 / 庄野のこと / 障子に映る影 ** つくしんぼ / 或る日のこと / 狆の二日酔ひ / 蝙蝠傘 / 落し物 / 古い唄 / 道標 / 籤 / 帽子の話 / コップ敷 / 鰻屋 / 秋風 / 虫の声 / 焚火の中の顔 / 蕗の薹 / 窓 / 辛夷 / 赤蜻蛉 / 文鳥 / 泥鰌 / お玉杓子 / 巣箱 / 地蔵 / ぴぴ二世 / 鵯の花見 / 侘助の花 *** 町の踊り場 / 珈琲挽き / 古本市の本 / 盆栽 / 夏の記憶 / 標識燈 / 「塵紙」 / 追憶 / 幻の球場 / 酒のこと / 人違ひ / 小山さんの端書 / 松本先生 / 日夏先生 / 昔の西口 / 想ひ出すまま / 古いランプ **** 倫敦のパブ / 遠い人 / 夢の話 なつかしい思い出 庄野潤三
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痩我慢の説|漫画・川勝徳重/原作・藤枝静男
¥1,430
発行 リイド社 発売日 : 2024/8/30 280ページ ISBN-13 : 978-4845866328 寸法 : 21 x 14.8 x 2.2 cm がんこな中年男と天真爛漫なアプレ娘、世代を超えた交歓を描く感動作! 手をふって、いい気分で、進まねばならぬ。 苦しんで生き生きと暮らすのだーー 冴えない中年医師と天真爛漫な姪。 去りし日の苦味と若さのきらめきをともに祝福する ささやかで確かな人生讃歌。 『太陽の季節』と芥川賞を競い、敗れた無冠の傑作が 稀代の劇画家ののびやかな筆致を得て、今ふたたび輝く!!
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誕生日のアップルパイ|庄野千寿子
¥2,420
SOLD OUT
発行 夏葉社 A5版変形 224頁 庄野潤三(1921-2009)が残した小説のほとんどには、作家の家族が登場します。彼らは明るく、快活で、ユーモア精神にあふれ、ときに作家に小説の話題を提供し、ときに小説の主人公となります。子どもたちの生命力があふれる初期の作品もいいですが、老夫婦の日々を描いた晩年の連作もまた、庄野文学の大きな魅力といっていいと思います。なかでも、作家の生活を陰でささえる千寿子夫人(1925-2017)は、連作のなかで特別な存在です。 本書はこれまで発表されてこなかった千寿子夫人から長女夏子さんへの書簡です。手紙をいろどるたくさんの料理と、娘への感謝の気持ちを綴った数々の手紙は庄野潤三の文学そのもので、読んでいるこちらも幸せな気持ちになります。手紙は昭和48年に始まり、作家が亡くなった 2009 年に終わります。日々のよろこびを反芻するために綴った、家族の些細な記録は、庄野文学を読み解くヒントであり、同時に、毎日の生活を楽しむためのヒントになっています。(出版社より)
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スティル・ライフ|池澤夏樹
¥682
中公文庫 初版刊行日 1991/12/10 ページ数216ページ 定価594円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-201859-4 ある日ぼくの前に佐々井が現われ、ぼくの世界を見る視線は変った。しなやかな感性と端正な成熟が生みだす青春小説。芥川賞受賞作。〈解説〉須賀敦子
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村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」|森泉岳土
¥1,210
原作 村上春樹/ジョージ・オーウェル 発行 河出書房新社 単行本 A5 ● 112ページ ISBN:978-4-309-29058-4 ● Cコード:0079 発売日:2019.12.24 本体1,100円 今読むべき2篇の名作を奇跡のマンガ化――世界で愛される村上春樹の恋愛短篇「螢」と、G・オーウェルが超管理社会到来を予言したディストピア長篇「一九八四年」! 解説・柴田元幸 著者 森泉 岳土 (モリイズミ タケヒト) 1975年生まれ。特異な技法で描き世界が注目するマンガ家。『祈りと署名』『カフカの「城」他三篇』『報いは報い、罰は罰』『セリー』『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』『アスリープ』他。
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衣巻省三作品集 街のスタイル
¥3,850
山本善行 撰 発行 国書刊行会 発売日 2024/01/23 判型 四六変型判 ISBN 978-4-336-07564-2 ページ数 432 頁 Cコード 0093 定価 3,850円 (本体価格3,500円) 衣巻省三は馬込村文士の一員として、盟友・稲垣足穂とともに幻想味のある作風が高く評価されたモダニズム作家・詩人。モダニズムの華やかなりし昭和初期にボン書店などから刊行された著書はいずれも稀覯本。戦後は容易に読むことができない状態が続き、これまで幻の作家とされてきた。 左川ちかや北園克衛などのモダニズム文学が読み継がれるなか、マイナーポエットの雄として古本通から注目が集まる。モダンな雰囲気のなかにも、清冽な叙情とある種の悪戯心に溢れた詩作品、幻想味からメタフィクションまで作風の広い中短篇など、現代の読者が読んでも不思議な輝きを感じさせる。 長篇小説「けしかけられた男」は第一回芥川賞の有力候補になり、足穂や左川のほかにも、これまで萩原朔太郎、伊藤整、川端康成などが高く評価してきた。意外なところでは名フォーク歌手の高田渡が詩「アイスクリーム」を取り上げている。 本書は古本ソムリエ・山本善行氏の撰による、令和の世に贈る90年ぶりのオリジナル作品集である。 著者紹介 衣巻省三 (キヌマキ・セイゾウ) (1900年-1978年)詩人・小説家。兵庫県に素封家の子弟として生まれる。中学時代に稲垣足穂と親友になり、二人で佐藤春夫に師事。早稲田大学中退後に詩人としてデビュー、伊藤整、左川ちか、北園克衛らと文学運動を展開。しだいに創作に移り、抒情小説/モダニズム/幻想文学など幅広い作風のもと清冽な魅力にあふれた作品群を発表。第一回芥川賞候補になった長篇『けしかけられた男』(1935-36年)はジッドばりのメタフィクションで、川端康成が評価するも受賞を逃す。 大正末から住んだ馬込文士村の邸宅には稲垣足穂が居候。近所の萩原朔太郎、室生犀星などと親しく交わり、朔太郎のエッセイにも描かれる。戦後は寡作となり、しみじみした味わいの随筆などを同人誌に発表した。 ◎生前の単行本(1928年~1937年) 小説『黄昏学校』(版画荘)、『パラピンの聖女』(金星堂)、詩集『こわれた街』(詩之家出版部)、『足風琴』(ボン書店) 山本善行 (ヤマモト・ヨシユキ) 大阪府生まれ。古書店「古書善行堂」店主、書物雑誌「sumus」編集人代表。 著書に『定本 古本泣き笑い日記』『関西赤貧古本道』など。 編書に『上林暁傑作小説集 孤独先生』『上林曉傑作小説集 星を撒いた街』『文と本と旅と 上林曉精選随筆集』「灯光舎 本のともしび」短編集シリーズ(寺田寅彦、田畑修一郎、中島敦、堀辰雄、内田百閒)など。 共著に『漱石全集を買った日』『新・文學入門』などがある。 目次 詩 「こわれた街」 「足風琴」 小説 「プリマドンナ」 「ポオの館」 「雨の街」 「落ちたスプウン」 「どこの町」 「キッドの靴」 「陋巷」 「街のスタイル」 「歪められた景色」 撰者あとがき
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十六夜橋 新版|石牟礼道子
¥1,100
ちくま文庫 1,100円(税込) Cコード:0193 整理番号:い-44-3 刊行日: 2023/01/10 判型:文庫判 ページ数:432 ISBN:978-4-480-43860-7 JANコード:9784480438607 南九州・不知火(しらぬい)の海辺の地「葦野」で土木事業を営む萩原家。うつつとまぼろしを行き来する当主の妻・志乃を中心に、人びとの営み、恋、自然が叙情豊かに描かれる傑作長編。作者の見事な筆致で、死者と生者、過去と現在、歓びと哀しみが重なり、豊饒な物語世界が現れる。第三回紫式部文学賞受賞作品。 著者について 石牟礼 道子(いしむれ・みちこ):1927-2018年。作家。熊本県天草郡に生まれ水俣市に育つ。69年『苦海浄土――わが水俣病』を刊行。73年マグサイサイ賞、86年西日本文化賞を受賞。93年に本作『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年度朝日賞受賞。02年『はにかみの国――石牟礼道子全詩集』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他の著書に『アニマの鳥』『椿の海の記』『石牟礼道子全集 不知火』などがある。
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霧のむこうに住みたい|須賀敦子
¥715
河出文庫 192ページ ISBN:978-4-309-41312-9 ● Cコード:0195 発売日:2014.09.08 定価715円(本体650円) 愛するイタリアのなつかしい家族、友人たち、思い出の風景。静かにつづられるかけがえのない記憶の数かず。須賀敦子の希有な人生が凝縮され、その文体の魅力が遺憾なく発揮された、美しい作品集。 著者 須賀 敦子 (スガ アツコ) 1929年兵庫県生まれ。著書に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』『須賀敦子全集(全8巻・別巻1)』など。1998年没。
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遠い朝の本たち|須賀敦子
¥682
ちくま文庫 682円(税込) 刊行日: 2001/03/07 ページ数:224 ISBN:978-4-480-03628-5 JANコード:9784480036285 人生が深いよろこびと数々の翳りに満ちたものだということを、まだ知らなかった遠い朝、「私」を魅了した数々の本たち。それは私の肉体の一部となり、精神の羅針盤となった―。一人の少女が大人になっていく過程で出会い、愛しんだ文学作品の数々を、記憶の中のひとをめぐるエピソードや、失われた日本の風景を織り交ぜて描く。病床の著者が最期まで推敲を加えた一冊。
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安吾史譚|坂口安吾
¥874
発行 土曜社 - 仕 様:文庫判(148 × 105 × 5.8ミリ)160頁 - 図書番号:978-4-907511-53-1 - 初 版:2017年9月30日 - 定 価:795円+税 すべてが慟哭したいのだ。一生の全てが。 窮すれば誰しもミジメになるもので、それは見てやらぬ方がよい――。人麿、道鏡、頼朝、小西行長、直江兼続、天草四郎、勝夢酔。七人の日本男子を安吾独自の人間理解で談ずる。歴史の面白さに心弾む傑作講釈。1952年作品。 目 次 天草四郎 道鏡童子 柿本人麿 直江山城守 勝夢酔 小西行長 源頼朝
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YURIKO TAIJUN HANA 武田百合子『富士日記』の4426日 Vol.3|水本アキラ
¥2,200
SOLD OUT
発行 FUTON & Co. サイズ : A6(文庫)全204P 「YURIKO TAIJUN HANA 武田百合子『富士日記』の4426日」シリーズ最終巻。 武田百合子の名著『富士日記』をとことん精読し、あらんかぎりの知識を駆使して、あらゆる部分に独自の解説を付け加えていく途方も無いエッセイ「YURIKO TAIJUN HANA 武田百合子『富士日記』の4426日」を文庫化。毎時更新されるウェブニュースやツイートが読み飛ばされる時代、ひとつの作品にとことん付き合うという行為の豊かさよ! 『富士日記』を知らずとも楽しめる、本を読むことについての本。
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伝説の編集者 坂本一亀とその時代|田邊園子
¥913
河出文庫 発行 河出書房新社 240ページ ISBN:978-4-309-41600-7 ● Cコード:0195 発売日:2018.04.17 定価913円(本体830円) 戦後の新たな才能を次々と世に送り出した編集者・坂本一亀は戦後日本に何を問うたのか? 妥協なき精神で作家と文学に対峙し、〈戦後〉という時代を作った編集者の軌跡に迫る評伝の決定版。 著者 田邊 園子 (タナベ ソノコ) 1937年東京都生まれ。61年から78年まで河出書房新社に勤務し、寺田透『藝術の理路』、野見山暁治『四百字のデッサン』などを担当。著書に『女の夢 男の夢』がある。
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落穂拾い・犬の生活|小山清
¥1,045
ちくま文庫 発行 筑摩書房 解説: 三上延 1,045円(税込) 刊行日: 2013/03/06 判型:文庫判 ページ数:448 ISBN:978-4-480-43046-5 「仄聞するところによると、ある老詩人が長い歳月をかけて執筆している日記は嘘の日記だそうである。僕はその話を聞いて、その人の孤独にふれる思いがした」(落穂拾い)明治の匂いの残る浅草に育ち、純粋無比の作品を遺して短い生涯を終えた小山清。不遇をかこちながら、心あたたまる作品を書き続けた作家の代表作を文庫化。いまなお新しい、清らかな祈りのような作品集。
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憧れの住む東京へ|岡崎武志
¥1,980
SOLD OUT
発行 本の雑誌社 定価1980円(税込) 2023年1月24日発売 ■四六判並製 ■264ページ ISBN978-4-86011-475-6 上京の数だけ物語がある。 東京人が生まれてから真っ直ぐの道を歩くとすれば、「田舎者」は上京という分かれ道に立って、進路を大きく変えていく。複雑にならざるをえないのである。私はそこのところに魅力を感じてきたし、今も感じる。(本文より) 6人の作家が生きた東京とは── 赤瀬川原平、洲之内徹、浅川マキ、田中小実昌、山之口獏、耕治人 この街に住み、生きること。 岡崎武志氏のライフワークである「上京」をテーマに、『上京する文学 漱石から春樹まで』、『ここが私の東京』に続く、上京もの第3弾。 目次 まえがき 第一章 赤瀬川原平 前衛に押し流された東京の足跡 第二章 洲之内徹 銀座「気まぐれ美術館」への道 第三章 浅川マキ 雨降る新宿の黒の歌姫 第四章 田中小実昌 路線バスで知る東京のもう一つの顔 第五章 山之口貘 沖縄から池袋へたどり着いた放浪詩人 第六章 耕治人 野方に苦しみ生きた二人ぼっちの二人 あとがきに代えて
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上林曉傑作小説集 孤独先生
¥3,080
山本善行 撰 発行 夏葉社 四六判変形・ハードカバー 416ページ 昭和を代表する私小説作家、上林曉(1902―1980)。太宰治と同時期にデビューした作家は、心を病んだ妻を見つめ、のちに脳溢血によって半身不随となったあとも、震える左手で小説を書き続けました。その不屈の精神がすなわち作品になっていることが、作家の名を著名にしましたが、上林曉はいわゆる私小説以外にも、未来に残る美しい小説もたくさん残しています。2011年に制作した『星を撒いた街』は、作家のそうした美しい面に光を当て好評を博しましたが(4刷、5500部)、本書は同じコンセプトでつくる小説撰集の続編です。 装画は阿部海太さん。装丁以外にもカラー挿絵を10 点収録した豪華な本です。収録する短篇は初期の傑作「天草土産」ほか10点。本の大きさは新書サイズとほとんど同じです。432ページ、ハードカバー、背継ぎ表紙という瀟洒なデザインが、作家の瑞々しい作品の魅力を伝えます。ベストセラーにはなりませんが、長く、細々と売れる本になるのではと思います。ぜひご期待ください。 目次 007 天草土産 045 淋しき足跡 091 海山 137 夭折 171 トンネルの娘 199 冬営 221 清福 243 景色 261 ニ閑人交遊図 333 孤独先生 357 手風琴は古びた 401 撰者あとがき
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海を渡った日本文学 『蟹工船』から『雪国』まで|堀邦維
¥2,200
発行 書肆侃侃房 四六判、並製、240ページ 定価:本体2,000円+税 ISBN978-4-86385-563-2 C0095 日本の現代文学が海外の読者の目に触れるようになったのは、 いつ、いったいどのようにして? 次々に明らかになっていく戦前戦後の日本文学への知られざるまなざし。推理ドラマをひもとくようなスリリングな展開に思わず読み進まずにいられない。 村上春樹、多和田葉子、小川洋子、川上未映子へと続く、海外における日本文学人気の源泉はどこにあるのか。 著者はイギリスの「エンカウンター」誌に掲載された吉田健一による英文書評記事を目にしたことをきっかけに、海外において日本文学が受容され人気を得た過程に強い関心を抱く。1950年代の新聞・雑誌を読み継ぎ、太宰治の英訳作品、小林多喜二の『蟹工船』と辿るうちに、著者は日本文学を照らし出す海外からの光を見い出す。 小林多喜二の『蟹工船』が日本の現代作品で初めて英訳出版されたのはなぜか、そしてドナルド・キーンに並ぶ戦後の日本文学人気の立役者、エドワード・サイデンステッカーと川端康成『雪国』の関係とは。 海外の日本文学発掘の経緯をひもとき、日本現代文学史に新たな視野をもたらす一冊。 【もくじ】 序章 キーン、サイデンステッカー、角田 Ⅰ 大戦前 戦略としての文学 第1章 国際文化振興会と角田柳作 1 『現代日本文学概説』/2 国際文化振興会の試み/3 角田柳作の努力 第2章 国際共産主義と『蟹工船』 1 最初に英語に訳された現代日本文学/2 ビカートン/3 秘密裏の英訳/4 海外出版へ 第3章 宣伝としての『麦と兵隊』 1 アメリカでの出版/2 改変された原文/3 日本の新聞報道/4 キーンの評価 Ⅱ 大戦後 キーンとサイデンステッカー再上陸 第4章 日本文学者ドナルド・キーンの誕生 1 ドナルド・キーン著『日本の文学』の書評/2 推測される書評掲載の経緯/3 『日本の文学』と書評の中身 第5章 文化自由会議とサイデンステッカー 1 文化冷戦と「文化自由会議」/2 CIAとユダヤ人の共同/3 「エンカウンター」誌とサイデンステッカー/4 「自由」誌と日本文化フォーラム 第6章 「エンカウンター」誌が伝えた戦後日本 1 メルヴィン・ラスキーの日本レポート/2 サイデンステッカーの東京/3 ハーバート・パッシンの見た日本の雑誌事情 Ⅲ 新たな日本文学ブーム 第7章 クノップフ社の「日本文学英訳プログラム」 1 ハロルド・ストラウスの目論み/2 二つの財団の資金援助/3 ストラウスの日本文学探訪/4 英訳プログラム始動/5 クノップフ社という出版社 第8章 高まりゆく日本文学への関心 1「アトランティック」誌の日本特集/2「伊豆の踊子」の抄訳 3 二つの日本文学論 〈中島健蔵〉 〈サイデンステッカー〉 第9章 一九五五年、英訳プログラム始動 1 大佛次郎の「帰郷」/2 谷崎潤一郎「蓼食う虫」/3 英訳の経緯と反響/4 サイデンステッカーの序文 第10章 川端康成『雪国』 1 川端との出会い/2 翻訳の妙味/3 アメリカでの評判 終章 【著者プロフィール】 堀邦維(ほり・くにしげ) 日本大学特任教授。 1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。ケンブリッジ大学客員研究員、日本大学教授を経て現職。著書『ニューヨーク知識人―ユダヤ的知性とアメリカ文化』(彩流社)、『ユダヤ人と大衆文化』(ゆまに書房)他。専攻:ユダヤ文化、比較思想、比較文学。
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狂伝 佐藤泰志 無垢と修羅|中澤雄大
¥4,180
発行 中央公論新社 初版刊行日2022/4/19 判型四六判 ページ数608ページ 定価4180円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-005530-0 『きみの鳥はうたえる』『海炭市叙景』『草の響き』……芥川賞候補5回、41歳で自死した作家の全作品と膨大な手紙を読解、「1968年」からバブル期の文学状況と世相、作家の抱えた修羅に圧巻の取材で肉薄した、渾身の書き下ろし1500枚
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シュークリーム|内田百閒
¥2,200
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本のともしび5 監修 山本善行 発行:灯光舎 縦183mm 横123mm 厚さ12mm 160ページ 上製 定価 2,000円+税 ISBN978-4-909992-54-3 初版年月日2023年3月10日 書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに刊行してきた「灯光舎 本のともしび」第1期最終巻。 第1期の最後を飾るのはいまも根強いファンが多い文豪・内田百閒。敬愛してやまなかった師・夏目漱石にお金を借りに行く諧謔のきいた随筆から古郷・岡山と祖母のおもかげを語る小話「シュークリーム」など7作品を収録。 どことなく悲しさを感じる百閒独特のユーモアや、収録作「昇天」に感じる怪奇的な世界観など百閒文学の旨みを凝縮した1冊。本や文学に親しむきっかけを与えてくれる小品集です。 収録作 ・漱石先生臨終記 ・長春香 ・昇天 ・掻痒記 ・乱れ輪舌FOT ・寺田寅彦博士 ・シュークリーム 著者プロフィール 内田百閒(うちだ・ひゃっけん)1889―1970 岡山県生まれ。本名・栄造。15歳のときに親友・堀野寛と出会い、堀野を通じて読書の趣味に目覚める。翌年、夏目漱石の『吾輩は猫である』上篇を読み、漱石に傾倒。19歳のころには俳句熱が高まって、俳諧一夜会や苦渋会という句会を結成。岡山近郊の百間川から俳号を「百間」とした。1910年、東京帝国大学文科大学へ入学。翌年2月に、静養中だった漱石を訪ねる。漱石の面会日「漱石山房」に出席するようになり、小宮豊隆、津田青楓、森田草平、芥川龍之介、久米正雄などと知り合う。以後、陸軍士官学校や法政大学で教鞭をとる。1920年には、作曲家・筝曲家の宮城道雄に知遇を得て親交が続く。同年、幼少期より寵愛を受けてきた祖母の竹が死去。1922年、はじめての著作集『冥途』を稲門堂書店より刊行。翌年、関東大震災に遭い、『冥途』の印刷紙型を焼失してしまう。1933年に三笠書房から『百鬼園随筆』を刊行してから、『冥途』の再劂版や第二創作集『旅順入城式』(岩波書店)、『百鬼園俳句帖』(三笠書房)などを刊行。その他、『贋作吾輩は猫である』(新潮社)、『ノラや』(文藝春秋社)など多数の書籍、作品を発表する。1965年には、これまでの功績を評価され芸術会員に推薦されながらも「いやだから、いやだ」とそれを辞退。それからも『麗らかや』『残夢三昧』(いずれも三笠書房)などを著す。多くの名筆を世に刻み、1971年4月20日に逝去。 監修 山本善行(やまもと よしゆき)(1956–) 大阪府生まれ。関西大学文学部卒。書物エッセイスト。 2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。 著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など。