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作家と猫
¥2,090
SOLD OUT
夏目漱石、谷崎潤一郎、石井桃子、佐野洋子、中島らも、水木しげる ほか 著 発行 平凡社 平凡社 編 出版年月 2021/03 ISBN 9784582747119 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 今も昔も、猫は作家の愛するパートナー。昭和の文豪から現代の人気作家まで、49名によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。笑いあり、涙ありの猫づくしのアンソロジー! 【収録作品(掲載順)】 Ⅰ 猫、この不可思議な生き物 猫の定義と語源 佐野洋子 『猫ばっか』より二編 串田孫一 猫 日髙敏隆 ネコとドア 手塚治虫 「動物つれづれ草」より「ネコ」 室生犀星 ネコのうた まど・みちお ネコ 和田誠 桃代 岩合光昭 ネコの時間割/かわいいのに撮れない 出久根達郎 猫の犬 Ⅱ 猫ほど見惚れるものはない 向田邦子 マハシャイ・マミオ殿 寺山修司 猫の辞典 尾辻克彦 黒猫が来た 開高健 猫と小説家と人間 萩原朔太郎 青猫 伊丹十三 わが思い出の猫猫 洲之内徹 長谷川潾二郎「猫」 中島らも 『中島らものもっと明るい悩み相談室』より 妻とオス猫への嫉妬で狂いそう 松田青子 選ばれし者になりたい 近藤聡乃 猫はかわいい Ⅲ いっしょに暮らす日々 武田百合子 『富士日記』より 金井美恵子 猫と暮らす12の苦労 石牟礼道子 愛猫ノンノとの縁 大佛次郎 暴王ネコ 永六輔 猫と結婚して 南伸坊 わたしがやってんですよ いがらしみきお 猫よ猫よ猫よ 小松左京 猫の喧嘩 小沢昭一 老猫・ボロ猫・愛猫記 春日武彦 猫・勾玉 工藤久代 野良猫と老人たち やまだ紫 山吹 Ⅳ 猫への反省文 幸田文 小猫 石井桃子 愛情の重さ 梅崎春生 猫のことなど 石垣りん 白い猫 室生朝子 優雅なカメチョロ Ⅴ 猫がいない! 内田百閒 迷い猫の広告 石田孫太郎 猫の帰らぬ時の心得 岡倉天心/大岡信 訳 親愛なるコーちゃん 武田花 雲 三谷幸喜 「おっしー」を抱いて……/最期に見せた「奇跡」 井坂洋子 黒猫のひたい 吉本隆明 一匹の猫が死ぬこと/自分の「うつし」がそこにいる 夏目漱石 猫の死亡通知 Ⅵ 猫的生き方のススメ 田村隆一 カイロの猫 水木しげる 猫の道 養老孟司 猫派と犬派の違いについて 谷崎潤一郎 客ぎらい 平岩米吉 絵画にあらわれた日本猫の尾についての一考察
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作家と犬
¥2,090
坂口安吾、田辺聖子、深沢七郎、田中小実昌、長谷川町子 ほか 著 発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2021/06 ISBN 9784582747126 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 愛犬家へ贈る、作家と犬をめぐる48編! 昭和の文豪や現代の人気作家による、エッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。名犬、忠犬、猛犬、のら犬たちの忘れがたいエピソードが満載。 【収録作品(掲載順)】 1 わが家へようこそ 犬の定義と語源 ヒト、イヌに会う 押井守 老人と老犬 団鬼六 犬猫の仲 米原万里 「動物つれづれ草」より「イヌ」 手塚治虫 平泉栄吉宛 書簡 坂口安吾(檀一雄連名) 2 犬に名前をつけるなら 犬の銀行 向田邦子 犬の話 小沼丹 動物同棲 草野心平 我が犬の系譜 椎名誠 クロや 杉浦日向子 『犬は本よりも電信柱が好き』より あとがきにかえて――イアン・フィリップス『ロスト』 吉野朔実 犬の名は。 高橋久美子 3 うちの名犬自慢 犬と男 田辺聖子 犬馬鹿 江藤淳 親ゆずりの犬好き 幸田文 愛としての犬、そして猫 服部みれい 駄犬・駄主人 徳川夢声 犬の瘡蓋 荒畑寒村 『フクチャン』より 横山隆一 人間、土に還るもの 深沢七郎×中上健次 4 犬たちの不思議 イヌはなぜワンワンと吠えるか 戸川幸夫 犬のわる口 田中小実昌 牧場 長谷川町子 犬が西向きゃ 柴田元幸 わが家の動物記 山田風太郎 イヌキのムグ 辻まこと イヌのうた 室生犀星 『一草庵日記』より 種田山頭火 ゆっくり犬の冒険 レインコートの巻 クラフト・エヴィング商會 5 いつもの散歩道 朝の散歩 石井桃子 『雨はコーラがのめない』より 江國香織 とにかく散歩いたしましょう 小川洋子 犬にも劣る…… 安岡章太郎 「野性」と付き合う 梨木香歩 チャンプのこと 池内紀 海の散歩道 鴨居羊子 犬の俳句 尾崎放哉 6 お別れの日 いつも見ている 吉本ばなな 芸術の神様 山本容子 ジロウ惜別 舟越保武 ジルの話 寺山修司 犬 金子みすゞ 犬のパピルス 管啓次郎 7 犬と暮らす心得 ぼくは世界的犬恐怖症 安西水丸 一代目ハラス 中野孝次 飼犬に手を嚙まれる 白洲正子 訓練士とグレイ/絵描きとグレイ いせひでこ 愛犬家心得 川端康成
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作家と酒
¥2,090
開高健、吉田健一、赤塚不二夫、中上健次、さくらももこ、内田百閒 ほか 著 発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2021/09 ISBN 9784582747133 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 304ページ 酒呑みへ捧ぐ、作家と酒をめぐる44編! 昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。ほろ酔い、泥酔、二日酔い……そして今宵も酒を呑む。 1 酒呑みの流儀 正しい酒の呑み方七箇条/おいしいお酒、ありがとう 杉浦日向子 二十年来の酒 立原正秋 或一頁 林芙美子 ビールの歌 火野葦平 酒と小鳥 若山牧水 ビールの味 高村光太郎 あたしは御飯が好きなんだ! 新井素子 酒のエッセイについて 二分法的に 丸谷才一 2 酒の悪癖 酒徒交伝 永井龍男 失敗 小林秀雄 酒は旅の代用にならないという話 吉田健一 一品大盛りの味─尾道のママカリ 種村季弘 更年期の酒 田辺聖子 やけ酒 サトウハチロー 『バカは死んでもバカなのだ赤塚不二夫対談集』より 赤塚不二夫×野坂昭如 ビール会社征伐 夢野久作 3 わたしの酒遍歴 ホワイト・オン・ザ・スノー 中上健次 音痴の酒甕 石牟礼道子 酒の楽しみ 金井美恵子 eについて 田村隆一 先生の偉さ/酒 横山大観 酒のうまさ 岡本太郎 私は酒がやめられない 古川緑波 ビールに操を捧げた夏だった 夢枕獏 妻に似ている 川上弘美 4 酒は相棒 ブルー・リボン・ビールのある光景 村上春樹 薯焼酎 伊丹十三 サントリー禍 檀一雄 香水を飲む 開高健 人生がバラ色に見えるとき 石井好子 パタンと死ねたら最高! 高田渡 風色の一夜 山田風太郎×中島らも 冷蔵庫マイ・ラブ 尾瀬あきら 『4コマ ちびまる子ちゃん』より さくらももこ こういう時だからこそ出来るだけ街で飲み歩かなければ 坪内祐三 焼酎歌 山尾三省 5 酒場の人間模様 未練 内田百閒 カフヱーにて 中原中也 三鞭酒 宮本百合子 星新一のサービス酒 筒井康隆 とりあえずビールでいいのか 赤瀬川原平 「火の車」盛衰記 草野心平 水曜日の男、今泉さんの豊かなおひげ 金井真紀 終電車 たむらしげる
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昔日の客|関口良雄
¥2,420
発行 夏葉社 2010年9月発行 ISBN978-4-904816-01-1 四六判上製 232ページ 価格 2,200円+税 装丁 櫻井久 「私は常々こう思っているんです。古本屋という職業は、一冊の本に込められた作家、詩人の魂を扱う仕事なんだって」 かつて東京大森にあった古書店「山王書房」の主人が残した、一冊の随筆集。 古本と文学を愛するすべての人へ。
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戦争と五人の女|土門蘭
¥2,420
発行 文鳥社 装釘:橋本太郎 仕様:変形四六上製、408頁 定価:2200円(税別) 発行 2019年10月1日 読者諸兄姉へ 『戦争と五人の女』は、太平洋戦争の終戦後、そして、朝鮮戦争の休戦間近である1953年7月、その、僅かひと月の物語です。本作では、そのたった一ヵ月で、繰り返し繰り返し、五人の女が描かれます。 「五人の女」とは、主に戦争という混乱期に翻弄された娼婦たちのことです。娼婦という職業が重要なのではなく、外的な要因に翻弄されていくという、その輪郭が文学になります。 思えば、戦争というものは「個人の力ではどうにもならない世界の理不尽なシステム」の比喩なのでしょう。その「理不尽な暴力」「抗うことができない絶望的な世界の仕組み」は、現代の我々が感じている閉塞感と、とても似ているように思えます。時代が違っても、人間というものの本質はあまり変わっていないのかもしれませんね。 著者の筆致は判然として明快とも言えますが、しかしモチーフは重厚。そのようなテーマを、小説という体系を使い、女性そのものを描こうとしています。 舞台は広島県呉市朝日町。 『この世界の片隅に』(こうの史代著、双葉社刊)を読まれた読書子ならば、リンという遊女が出てきた街として記憶されていることでしょう。時代は10年ほど違いますが、場所は同じです。 それは著者が生まれ育った、故郷でもあります。行間の生々しい息遣いは、そのような背景から生まれているのかもしれません。 また、本作は、これまで中短編を書いてきた土門蘭の、初の長編小説でもあります。 画文集やルポルタージュなどで(つまり、歌人としてインタビュアーとして)定評と人気を集める著者ですが、待望の文芸作品が刊行される運びとなりました。 普段、読書をしていないひとでも読みやすく、しかし、読む時期によっては人生が変わってしまうほどの強い小説です。ぜひぜひ、この機会にお求めください。請御好評。 編集部より 【著者プロフィール】 土門 蘭(どもん らん) 1985年広島出身、京都在住。同志社大学文学部国文学科卒。小説・短歌等の文芸作品を執筆するほか、インタビュー記事のライティングやコピーライティングなども行う。著書に、歌集『100年後あなたもわたしもいない日に』(共著・京都文鳥社刊)、ルポルタージュ『経営者の孤独。』(ポプラ社刊)。
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胞子文学名作選
¥2,860
田中美穂 編 発行 港の人 四六判/ソフトカバー/本文364頁 2,600円(本体価格・税別) 2013年9月刊 ISBN978-4-89629-266-4 C0093 永瀬清子、小川洋子、太宰治、井伏鱒二、松尾芭蕉、小林一茶、伊藤香織、谷川俊太郎、多和田葉子、野木桃花、川上弘美、尾崎一雄、河井酔茗、栗本薫、宮沢賢治、佐伯一麦、前川佐美雄、内田百閒、尾崎翠、金子光晴 著 ◎苔、羊歯、茸、黴、麹、海藻……。町の片隅、山の奥や海の底にひっそりと息づき、鮮やかな花や大きな木々のように人間たちに注目されることもなく、ときには敬遠されがちな、これらの生物たちもまた、命の営みを日々活発に行ない、私たちの暮らしや環境を支えてくれる大切な存在です。本書は、これらの生物が登場する小説や詩を集めたアンソロジー。ふだん見落とされがちな、自然界の密やかな存在に目を向けた諸作品を「胞子文学」と名づけ、文学の新しい楽しみ方を発見します。 ◎2010年に港の人より限定部数刊行し、完売となった『きのこ文学名作選』(飯沢耕太郎編)の姉妹編。ブックデザインは、吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)。 ■ 編者 田中美穂(たなか・みほ) 1972 年、岡山県倉敷市生まれ。古本屋「蟲文庫」店主。岡山コケの会会員、日本蘚苔類学会会員。著書に『苔とあるく』『亀のひみつ』(WAVE出版)、『わたしの小さな古本屋』(洋泉社)。 ■収録作品(全20作品) 永瀬清子「苔について」…[詩] 小川洋子「原稿零枚日記」抄…[小説] 太宰治「魚服記」…[小説] 井伏鱒二「幽閉」…[小説] 松尾芭蕉2句…[俳句] 小林一茶3句…[俳句] 伊藤香織「苔やはらかに。」…[小説] 谷川俊太郎「交合」…[詩] 多和田葉子「胞子」…[小説] 野木桃花1句…[俳句] 川上弘美「アレルギー」…[小説] 尾崎一雄「苔」…[小説] 河井酔茗「海草の誇」…[詩] 栗本薫「黴」…[小説] 宮沢賢治「春 変奏曲」…[詩] 佐伯一麦「カビ」…[小説] 前川佐美雄 3首 …[短歌] 内田百閒「大手饅頭」…[小説] 尾崎翠「第七官界彷徨」…[小説] 金子光晴「苔」…[詩] 解説 田中美穂
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木の十字架|堀辰雄
¥1,870
本のともしび4 発行 灯光舎 監修 山本善行 B6変型判 縦183mm 横123mm 厚さ11mm 112ページ 上製 定価 1,700円+税 ISBN978-4-909992-53-6 CコードC0095 初版年月日2022年8月20日 小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしび」第4弾は、「風立ちぬ」、「聖家族」などの作品を残した堀辰雄です。 表題作の「木の十字架」という随筆は、堀辰雄と親交が深く、彼の弟子でもあった詩人・立原道造への追慕と次第に沸きおこる彼の死に対しての実感と喪失感を描いたものです。 舞台は堀辰雄の愛した信州・軽井沢。作中で、堀は教会のミサに訪れています。それは、ちょうどドイツ軍がポーランドへ宣戦布告をした翌日のこと。祖国を想って祈るさまざまな国の人々を眼前にして、堀は立原道造の形見となったドビュッシーの晩年の歌曲「もう家もない子等のクリスマス」のレコードを思い出し、戦争に苦しむ人々を想いました。 本書には、ほかにも、堀辰雄が影響を受けたひとり、萩原朔太郎との回想を綴る「「青猫」について」、冬の神戸への旅の記憶を綴った「旅の繪」など5つの小品を収録しています。 迫り来る戦争の足音、立原道造と萩原朔太郎への追憶、小さな旅の記憶など堀辰雄の文学のさまざまな側面を凝縮した1冊が仕上がりました。 目次 旅の繪 晝顔 「青猫」について 二人の友 木の十字架 著者 堀辰雄 (ホリタツオ) (著) 東京生まれ。第一高等学校時代、生涯親交の深かった神西清(ロシア文学者・小説家)と出会う。このころ、ツルゲーネフやハウプトマンの小説や戯曲、ショーペンハウアー、ニーチェなどの哲学書に接する。1923年、19歳のころに荻原朔太郎『青猫』を耽読し、大きな影響を受ける。同時期に室生犀星を知り、犀星の紹介で師・芥川龍之介と出会う。以後、軽井沢にいた芥川を訪ね、芥川の死後も度々軽井沢へ赴く。 1925年、東京帝国大学へ入学。田端にいた萩原朔太郎を訪問。翌年に中野重治、窪川鶴次郎らと雑誌『驢馬』を創刊。同誌に堀はアポリネールやコクトーの詩を訳して掲載し、自作の小品を発表。1927年に芥川が自殺し、翌年には自身も肋膜炎を患い、生死の境をさまよう。1930年、最初の作品集『不器用な天使』を改造社より刊行。同年「聖家族」を「改造」に発表。その後は病を患い入院と静養をくり返しながらも、「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」と数々の名作をうみだす。その間、詩人・立原道造との出会い、また加藤多恵との結婚があった。1940年、前年に死去した立原が戯れに編んだ『堀辰雄詩集』を山本書店よりそのまま刊行し、墓前に捧げる。1953年、春先より喀血が続き、5月28日逝去。 監修 山本善行(やまもと よしゆき)(1956–) 大阪府出身。関西大学文学部卒。書物エッセイスト。 2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。 著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など。
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〆切本2
¥2,530
発行 左右社 著者:森鷗外、二葉亭四迷、武者小路実篤、北原白秋、石川啄木、芥川龍之介、横溝正史、小林多喜二、堀辰雄、丸山眞男、水木しげる、山崎豊子、田辺聖子、赤塚不二夫、高橋留美子、穂村弘ほか 装幀:鈴木千佳子 定価:本体2300円+税 46変並製/392ページ 2017年10月30日 第一刷発行 978-4-86528-177-4 C0095 「やっぱりサラリーマンのままでいればよかったなア」 あの怪物がかえってきた!作家と〆切のアンソロジー待望の第2弾。非情なる編集者の催促、絶え間ない臀部の痛み、よぎる幻覚と、猛猿からの攻撃をくぐり抜け〆切と戦った先に、待っているはずの家族は仏か鬼か。バルザックから川上未映子まで、それでも筆を執り続ける作家たちによる、勇気と慟哭の80篇。今回は前回より遅い… ❖ 目次 学問のすゝめ 福沢諭吉 はじめに Ⅰ章 今に死ぬ、どうしても書けぬ 作家の生活 源氏鶏太 書簡 明治四十年 二葉亭四迷 気まぐれ日記 大正十二年/十三年 武者小路実篤 夜なかに思つた事 森鷗外 手紙 大正十一年 北原白秋 明治四十二年当用日記 石川啄木 当分原稿御依頼謝絶 山本有三 手紙 一八六六年 ドストエフスキー スランプ 夢野久作 手紙 大正八年/十年 芥川龍之介 坂口安吾との往復書簡 昭和二十九年 石川淳 愛妻日記 昭和五年 山本周五郎 書簡 昭和七年 小林多喜二 義務 太宰治 灰色の皺 松本清張 永久未完成型、いつもトルソー 丸山眞男 『放送朝日』は死んだ 梅棹忠夫 妥協する地点 安岡章太郎 井上ひさしの遅筆詫び状 井上ひさし 編集後記 『面白半分』編集部 かんづめ 宮尾登美子 有眠 向田邦子 引っ越しだったんです。 川上弘美 約束 リリー・フランキー 愛の対応、余生は反省 川上未映子 だれが理解するかあ、ぼけ。 町田康 Ⅱ章 編集者はつらいよ 手紙/はがき 昭和八年/十一年 萩原朔太郎 虚子さんの文章 滝井孝作 手紙/はがき 昭和四年/六年/十五年/十六年 堀辰雄 拝啓 編集長がた様 深沢七郎 作家と、挿絵画家と、編集者と 五味康祐 待つこと 小川国夫 バカラシ記者はつらいのだ 赤塚不二夫 変人 吉村昭 野坂昭如「失踪」事件始末 校條剛 Ⅲ章 〆切タイムスリップ さようなら 團伊玖磨 「骨の肉」の思い出 河野多惠子 カンヅメ稼業に悔あり 五木寛之 神保町 2 片岡義男 けもの24時間 高橋留美子 一枚の写真、妻のヒトコト- 嫌になった、そのときに 椎名誠 国境と締切り 平出隆 自由であるということ 村山由佳 新しいスタート さくらももこ Ⅳ章 助けておくれよ、家族 妻と作家は両立するか 神近市子・岡本かの子・今井邦子・宇野千代・中條百合子・美川きよ・平林たい子 愛猿記 子母澤寛 書簡 昭和九年 川端康成 異国の女への手紙 一八三三年 バルザック 一杯亭綺言 横溝正史 字を書く手 辻佐保子 『銀杏散りやまず』歴史紀行 辻邦生 おそ起きは三文の得 田中小実昌 執筆の日々 澁澤龍子 随筆家失格 澁澤龍彥 ミステリー作家の二十四時間 赤川次郎 僕は、とにかくよく眠る 中島らも 骨折り損のくたびれもうけ 三浦しをん Ⅴ章 〆切幻覚作用 化物 野間宏 研究室裏の空想 木下杢太郎 水木しげる伝 水木しげる 直哉の夢 小川国夫 日々疲々 笹沢左保 腹立半分日記 昭和五十三年 筒井康隆 ストップ!!ひばりくん! 江口寿史 デッドライン 穂村弘 なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか 松尾豊 作家の時間割 冲方丁 Ⅵ章 それでも〆切はやってくる 締切り 井上靖 晩年の父犀星 室生朝子 私の履歴書 室生犀星 まぼろしの七里湖 大庭みな子 締切りがまた来る それが人生 伊集院静 物書き根性 ハルノ宵子 残花亭日暦 平成十三年 田辺聖子 最後の決断 山崎豊子 Ⅹ章 〆切の刑 ハナモゲラ語の思想 タモリ 読者へ 野坂昭如 奥付 著者紹介・出典 〆切のない世界 堀道広
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作家と珈琲
¥2,090
発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2022/01 ISBN 9784582747140 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 288ページ 毎日の食卓で、行きつけの喫茶店で、異国の地で味わう、一杯の珈琲。昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。珈琲の香りただよう52編。 【収録作品(掲載順)】 1 珈琲のある風景 茨木のり子 食卓に珈琲の匂い流れ 小沼丹 珈琲の木 獅子文六 『可否道』を終えて 寺田寅彦 コーヒー哲学序説 北原白秋 六月 有吉玉青 緑の珈琲 原田宗典 モーニングコーヒー余話 中村好文 カフェオレ ボウル 2 珈琲一杯の時間 串田孫一 山旅と珈琲 片岡義男 タヒチ・パペーテの、インスタント・コーヒー。 長田弘 コーヒー屋で馬に出会った朝の話 水木しげる ある一日 しりあがり寿 ジブン的コーヒー史三つの時代。 渡辺貞夫 開け放したドアから聞こえてくるジャズに憧れた。 吉井勇 珈琲の歌 永田耕衣 珈琲の句 3 喫茶店よ永遠に 植草甚一 喫茶店で本を読んでいるかい 赤川次郎 コーヒー色の回想。 沼田元氣 純喫茶愛50カ条 小田島雄志 喫茶店人生 曽我部恵一 「コーヒーと恋愛」 田河水泡 『のらくろ喫茶店』より 鷲田清一×木村衣有子 「平熱」としての京都の喫茶店 織田作之助 大阪の憂鬱 萩原朔太郎 喫茶店にて 今和次郎/吉田謙吉 銀座のカフェー女給さん服装 佐藤春夫 芝公園から銀座へ 古川緑波 甘話休題 広津和郎 正宗白鳥と珈琲 4 わたしの珈琲作法 安岡章太郎 〈コーヒー道〉のウラおもて 池波正太郎 下町の〔コーヒー〕 永井荷風 砂糖 花森安治 コーヒーのふしぎ 石井好子 どんぶりで飲む、キャフェ・オ・レ 別役実 コーヒー 珈琲 平岩弓枝 珈琲と私 多和田葉子 ゆずる物腰ものほしげ 村田沙耶香 タイムスリップコーヒー 吉田戦車 ああ、豆の持ちこみ 土屋賢二 コーヒーの魅力を捨ててきた。 十文字美信 珈琲 『現代礼儀作法図説』より 珈琲のすすめ方/珈琲の飲み方 5 珈琲見聞録 シーボルト(斎藤信訳)「小倉から下関への渡航と下関滞在」より 夏目漱石 珈琲店、酒肆及び倶楽部 人見一太郎 巴里の珈琲店 勝本清一郎 カフェー 斎藤茂吉 カフエ・ミネルワ 林芙美子 「巴里日記」より 片山廣子 コーヒー五千円 日高敏隆 フランス家族の中の九カ月 高山なおみ ネスカフェ 石川直樹 エチオピアのワイルドコーヒー
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人生で大切なことは泥酔に学んだ|栗下直也
¥1,980
発行 左右社 装幀:鈴木成一デザイン室 装画・カット:早川志織 定価:本体1,800円+税 46判並製/240ページ 2019年6月30日 第一刷発行 978-4-86528-239-9 C0095 酒癖がヤバいのにどう生きていくか。それが問題だ――。 酔人の星(?)栗下直也が描くアクの強い偉人の爆笑泥酔話27。福澤諭吉から平塚らいてう、そして力道山まで。 酔いがまわって師匠の妻を全裸で通せんぼ 日本開国の父・福澤諭吉 泥酔し大砲で住民を誤射、妻斬り殺しの容疑までかかる 第2代内閣総理大臣・黒田清隆 ウィスキーを呑みながら日本刀で素振り 世界のミフネ・三船敏郎 脅迫されされても飲酒をやめなかった 女性解放運動の先駆者・平塚らいてう 無銭飲食で親友檀一雄を置き去り、おかげで『走れメロス』を書けた 天下のナルシスト・太宰治 日本は失敗が許されない社会といわれ、一度、レールを踏み外すと再浮上が難しい。 しかし、悲しいかな、酒を呑んでしくじったところで人生は終わらない。 出世に通勤、上司、危機管理、宴会から健康。 笑え。潰れるな。バカにされても気にするな!!!! ――ありがとう。いい薬です。 (弊社担当営業 R・A) 彼らはしくじりながらも、それなりに成功を収めた。現代とは生きていた時代が違うと一刀両断されそうだが、彼らは彼らで当時は壮絶に叩かれたり、バカにされたりしている。プライバシーなど皆無な時代なのだから想像するに難くない。それでも前を向いて生きた。ーー「はじめに」より 著者:栗下直也(くりした・なおや) 1980年生まれ、東京都出身。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科経営学専攻修了。経済記者のかたわら、書評サイト「HONZ」や週刊誌、月刊誌などでレビューを執筆。書籍構成も手がける。新橋系泥酔派を自認するが、酒場詩人は目指していない。Twitter:@naokurishita ❖目次 はじめに 第一章 リスク管理篇 ・太宰治(作家) お金がなくても、呑んでしまったら ・三船敏郎(俳優) ヤクザに殴りかかってしまったら ・小島武夫(雀士) お金がなくても、やっぱり呑んでしまったら ・梶原一騎(漫画原作者) 呑んでばかりいて、いきなり、逮捕されたら 第二章 通勤篇 ・横溝正史(作家) どうしても電車に乗れなかったら ・河上徹太郎(評論家) 目が覚めて警察に保護されていたら ・小林秀雄(評論家) 駅のプラットホームから落っこちたら ・永淵洋三(野球選手) 職場にはきたものの、二日酔いでしんどかったら 第三章 出世篇 ・白壁王(政治家) 派閥争いに巻き込まれたら ・源頼朝(武士) 今日は無礼講だぞといわれたら ・藤原冬嗣(政治家) 接待をひたすら頑張ってみたら ・力道山(プロレスラー) どうしても新事業をやってみたかったら 第四章 宴会篇 ・福澤諭吉 (思想家) 同僚が上司の奥さんに全裸を見せつけたら ・大伴旅人 (歌人) 同僚が酒を呑まない奴は猿だといい出したら ・中原中也(詩人) 同僚がビール壜で殴りかかりそうになったら ・平塚らいてう(思想家) 同僚が家に石を投げ込まれても飲酒をやめなかったら ・梶井基次郎(作家) 同僚が路上でねそべって駄々をこねはじめたら ・辻潤(作家) 同僚が屋根の上から飛び降りたら 第五章 上司篇 ・黒田清隆(政治家) 上司が大砲を誤射したら ・米内光政(政治家) 上司が解放してくれなかったら ・古田晁(経営者) 上司が永遠に解放してくれなかった ・泉山三六(政治家) 上司がいきなり女性に抱きついたら 第六章 健康篇 ・藤沢秀行(囲碁棋士) 大事な仕事を抱えながらアル中になったら ・梅崎春生(作家) メチルアルコールを呑んでみた ・葛西善蔵(作家) 何も考えずに呑み続けてみたら ・藤原敏男(キックボクサー) 一日八時間でも呑みたかった ・原節子(女優) やることがないのでとりあえず呑んでみたら おわりに 【誤記訂正】 本書にて、下記の箇所に誤りがございました。 皆様に心よりお詫び申し上げます。 〈234ぺージ 3行目〉 (誤)歩けるときがい作るかしら (正)歩けるときがいつくるかしら
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お金本
¥2,530
発行 左右社 装幀:鈴木千佳子 定価:本体2300円+税 46判並製/336ページ 2019年10月30日 第一刷発行 978-4-86528-251-1 C0095 「キツト、キツト、お返しできます。」 「〆切」の次は「お金」! 累計5万部、話題の文豪アンソロジー最新作。友人に借金し、借りた金で酒を呑み、親の脛を囓り、執筆以外の金儲けを考える。現実と理想の間でもがきながら、今日を力強く生きるのだ。貯金は底をついても才能は枯渇しない。作家、実業家、ミュージシャンまで総勢96人、生きるか死ぬかのお金ばなし100篇。 ❖ 目次 渋沢栄一 効力の有無はその人にあり はじめに Ⅰ章 俺たちに金はない! 永井荷風 文士の生活 夏目漱石 文士の生活 内田百閒 貧凍の記 萩原朔太郎 手紙 昭和四年 泉鏡花 処女作談(一) 北原白秋 手紙 大正十四年 国木田独歩 日記 明治三十年 金子光晴 どくろ杯 横光利一 書簡 昭和五年 正岡子規 手紙 明治三十年 種田山頭火 日記 昭和十四年/十五年 小川未明 童話を作つて五十年 辻潤 催眠剤が必要だ/絶筆となった原稿 武者小路実篤 気まぐれ日記 室生犀星 日記 昭和二十三年 芥川龍之介 知己料 三好達治 貧生涯 草野心平 放浪時代 堀辰雄 はがき 大正十四年 高見順 日記 昭和二十一年 森茉莉 事実と空想の周辺 石ノ森章太郎 ぼくの部屋にはベートーベンのデス・マスクがあった 橋本治 男の仕事=作家の巻 有栖川有栖 私の駆け出し時代 Ⅱ章 お金 vs プライド 太宰治 もの思ふ葦(その四) 二葉亭四迷 予が半生の懺悔 夢野久作 古き日記より 加藤謙一 直木三十五 直木三十五 書け、書け、書く 吉川英治 書簡 昭和三十三年 稲垣足穂 わが庵は都のたつみ− やなせたかし 金がもうかる正しい原則 忌野清志郎 歌われていないことは山ほどある 羽仁説子・進 朝日新聞 身上相談 Ⅲ章 マネー、マネー、マネー 川端康成 私の生活 小泉節子 思い出の記 田山花袋 東京の三十年 内田百閒 質屋の暖簾 直木三十五 金儲けの秘伝 井伏鱒二 “本日休筆”にならぬよう 山村暮鳥 書簡 大正十二年 加藤謙一 尾崎士郎 柴田錬三郎 戦後十年 平林たい子 大晦日の夜逃げ 南伸坊 ケタ違いな話 つげ義春 散歩の日々 小松左京 威風堂々うかれ昭和史 戦後篇 赤瀬川原平 一円玉のパワーを調べる 村田沙耶香 算数苦手人間 山田詠美 まだ来ぬ春にソウルフル 町田康 死闘三日 下積みのチンジャオ 穂村弘 金額換算 Ⅳ章 出版社お金物語 野間清治 調査研究 下中弥三郎 平凡社の創立四十周年にあたり思い出を語る 佐藤義亮 出版おもいで話 石川武美 戦場雑話 菊池寛 文藝春秋・編集後記 立原正秋 《早稲田文学》編集後記 北杜夫 どくとるマンボウ青春記 Ⅴ章 借金の作法 石川啄木 ローマ字日記 金田一京助 啄木余響 吉屋信子 上海から帰らぬ人〈田村俊子と私〉 宇野千代 私の文学的回想記 壺井栄 お金のねうち 森敦 酒との出逢い 太宰治 手紙 昭和十一年 山田風太郎 日記 昭和二十六年 幸田文 一日一題 野間清治 借りたものは返す 坂口安吾 手紙 昭和十一年 Ⅵ章 男と女と金 谷崎潤一郎 佐藤春夫に与えて過去半生を語る書 芥川龍之介 書簡 大正五年 江戸川乱歩 妻のこと 小林多喜二 書簡 大正十四年 織田作之助 日記 昭和十三年 遠藤周作 人情物語る家計簿 池波正太郎 チップ 有吉佐和子 作家として、妻として、私の立場から 赤塚不二夫 今をハチャメチャに生きるのだ Ⅶ章 金と共に去りぬ 正宗白鳥 我老いたり 種田山頭火 白い路 葛西善蔵 愚痴とクダと嫌味 宇野千代 わたしの青春物語 白洲正子 自己に忠実であること 鶴見俊輔 苔のある日記 吉行淳之介 金の使い方に関する発想法 野坂昭如 野ダイコ風の流行 石原慎太郎 貧乏の魅力 佐野洋子 死ぬ気まんまん 魔夜峰央 本日も異常ナシ vol.8 北野武 関係の問題 村上春樹 貧乏はどこに行ったのか? 角田光代 一日(1995年の、たとえば11月9日)5964円 お金Q&A 1井伏鱒二 2中島らも 3山田風太郎 4山本周五郎 5石川淳 6田辺聖子 巻末付録 芥川賞・直木賞 賞金 「中央公論」価格表 文壇人所得番付表 当代文士一ケ月製産番付 著者紹介・出典 草野心平 火の車の歌
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〆切本
¥2,530
著者:夏目漱石、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、川端康成、稲垣足穂、太宰治、埴谷雄高、吉田健一、野坂昭如、手塚治虫、星新一、谷川俊太郎、村上春樹、藤子不二雄A、岡崎京子、吉本ばなな、西加奈子ほか(全90人) 発行 左右社 装幀:鈴木千佳子 定価:本体2300円+税 46変並製/368ページ 2016年9月20日 第一刷発行 978-4-86528-153-8 C0095 「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」 「鉛筆を何本も削ってばかりいる」 追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント! 〈本書まえがきより〉 しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。 本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集”とでも呼べる本です。いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずです。だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための“しめきり参考書”でもあります。 ❖目次 締/切 白川静 はじめに Ⅰ章 書けぬ、どうしても書けぬ 机 田山花袋 文士の生活/執筆/読書と創作ほか 夏目漱石 はがき 大正二年/大正六年 島崎藤村 作のこと 泉鏡花 はがき 昭和六年 寺田寅彦 手紙 昭和二十一年 志賀直哉 私の貧乏物語 谷崎潤一郎 新聞小説難 菊池寛 『文藝管見』自序 里見弴 無恒債者無恒心 内田百閒 手紙 昭和二十六年 吉川英治 遊べ遊べ 獅子文六 はがき 大正十五年 梶井基次郎 三つの連載長篇 江戸川乱歩 書けない原稿 横光利一 日記 昭和十二年 林芙美子 友横光利一の霊に 稲垣足穂 日記 昭和三十一年 古川ロッパ 私は筆を絶つ 幸田文 人生三つの愉しみ 坂口安吾 日記 昭和二十五年/ 昭和三十五年 高見順 仕事の波 長谷川町子 手紙/はがき 昭和二十三年 太宰治 清張日記 昭和五十五年 松本清張 文士の息子 大岡昇平 手紙 昭和二十七年 小山清 身辺雑記 吉田健一 仕事にかかるまで 木下順二 私の小説作法 遠藤周作 ガッカリ 山口瞳 退屈夢想庵 平成四年 田村隆一 作家が見る夢 吉行淳之介×筒井康隆 吉凶歌占い 野坂昭如 なぜ正月なんかがあるんだろう 梶山季之 私の一週間 有吉佐和子 解放感 藤子不二雄Ⓐ 食べる話 後藤明生 作家生活十一年目の敗退 内田康夫 罐詰体質について 井上ひさし 著者校のこと 佐木隆三 自宅の黙示録 赤瀬川原平 書斎症候群 浅田次郎 作家の缶詰 高橋源一郎 おいしいカン詰めのされ方 泉麻人 怠け虫 大沢在昌 締切り忘れてた事件 新井素子 受賞の五月 吉本ばなな 肉眼ではね 西加奈子 Ⅱ章 敵か、味方か? 編集者 自著序跋 川端康成 編集中記 横光利一 『「近代文学」創刊のころ』のこと 埴谷雄高 〆切哲学 上林暁 手紙 昭和二十七年 扇谷正造 流感記 梅崎春生 歪んでしまった魂 胡桃沢耕史 編集者残酷物語 手塚治虫 似た者談義 憂世問答 深沢七郎×色川武大 編集者の狂気について 嵐山光三郎 〆切の謎をさぐれ!! 岡崎京子 パートナーの条件 阿刀田高 約束は守らなければなりません 永江朗 編集者をめぐるいい話 川本三郎 喧嘩 雑誌編集者の立場 高田宏 ドストエフスキー『賭博者』解説 原卓也 植字工悲話 村上春樹 Ⅲ章 〆切りなんかこわくない 私の発想法 山田風太郎 北国日記 三浦綾子 なぜ? 山口瞳 早い方・遅い方 笠井潔 早くてすみませんが…… 吉村昭 〆切り 北杜夫 「好色屋西鶴」書き始める 中島梓 何故、締切にルーズなのか 森博嗣 Ⅳ章 〆切の効能・効果 のばせばのびる、か 外山滋比古 勉強意図と締め切りまでの時間的距離感が勉強時間の予測に及ぼす影響 樋口収 子午線を求めて 跋 堀江敏幸 締切の効用 大澤真幸 〈ひとやすみ付録〉 締切意識度チェック まずは自分の性格を知ろう Ⅴ章 人生とは、〆切である イーヨーのつぼの中 小川洋子 自由という名の不自由 米原万里 書かないことの不安、書くことの不幸 金井美恵子 村の鍛冶屋 車谷長吉 大長編にも、数行の詩にも共通する文章の原則 轡田隆史 締め切りと枚数は守れ 池井優 締め切りまで 谷川俊太郎 作家の日常 星新一 明日があるのは若者だけだ。 黒岩重吾 時間について 池波正太郎 世は〆切 山本夏彦 作者おことわり 柴田錬三郎 著者紹介・出典 ❖『文章読本』発売遅延に就いて 谷崎潤一郎
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石ころ路|田畑修一郎
¥1,870
灯光舎 本のともしび 発行 灯光舎 監修 山本 善行 B6変型判 縦183mm 横123mm 厚さ10mm 120ページ 上製 定価 1,700円+税 ISBN978-4-909992-51-2 初版年月日2021年7月20日 小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第2弾は昭和期に活躍した早世の作家・田畑修一郎の作品3編をお届けします。 暗く切ない人間模様のなかにどこか親しみを感じる「あの路この路」、虚無感をいだく主人公とその友人の死を扱った「木椅子の上で」の2編と田畑文学の柱のひとつといえる「石ころ路」を収録。自身の病と私生活の苦悩から逃れるように三宅島へ赴いたひとりの男が主人公の「石ころ路」は、現地の風景や住民との交流をきっかけに、陰鬱としたなかに一筋の光を見つけるように少しずつ自身を取り戻していく姿が描かれます。 日常生活を正面からとらえ、自分を静かに見つめて描かれた田畑文学の一端を読者の心に届けます。 田畑修一郎の作品を収録した類書は少ないかと思いますので、多くの方々にとって田畑文学との出会いになる貴重な1冊になれば幸いです。 シリーズ「灯光舎 本のともしび」について 人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」。書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに素朴で味わいのある佇まいで、刊行いたします。 撰者には、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。 収録作品タイトル ・木椅子の上で ・石ころ路 ・あの路この路 収録されたのは田畑文学の小品3編です。 それぞれが小品なので、読書に慣れていない方にとって読書への入口にしてもらえるかと思います。 また、小社で調べた限り、田畑修一郎の著書はかなり少ないかと思いますので、小説や随筆がお好きな方にとっても「作品と作者との新しい出会い」となるかもしれません。 田畑文学に出会うことができる貴重な1冊になれば幸いです。 当時の雰囲気を優先し、漢字は底本通りに旧字体を採用しております。 読者にとって読みやすくなるように、難解と思われる漢字にはルビを付しました。 田畑 修一郎(たばた しゅういちろう)1903~1943 島根県出身。本名は田畑修蔵(たばた・しゅうぞう)。大正15年に早稲田大学文学部に入学し、火野葦平や寺崎浩らと同人誌『街』を創刊。昭和13年に砂子屋書房より発刊した『鳥羽家の子供』は芥川賞候補になる。 モダニズムやプロレタリア文学などにみる文壇の流れや時代思潮に動ずることなく、主に日常生活の光景と自己を静かに見つめた私小説的作品を創作。 三宅島を題材にした『岩礁』、郷里島根県を描いた『出雲・石見』、長編小説『医師高間房一氏』など多くの作品を残した。昭和18年の夏、民話蒐集に出向いた岩手盛岡の地で急逝する。享年40歳。田畑の葬儀は、火野葦平が葬儀委員長を務め、伊藤整、尾崎一雄、小田嶽夫など多くの作家が彼の死を悼んだ。 山本 善行 (ヤマモト ヨシユキ) (監修) 大阪府生まれ。関西大学文学部卒。書物エッセイスト。 2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。 著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など
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文豪と印影|西川清史
¥2,420
発行 左右社 装幀:アリヤマデザインストア(有山達也、山本祐衣) 定価:本体2,200円+税 四六判上製/160ページ 2021年12月22日 第一刷発行 978-4-86528-062-3 C0095 秘蔵写真多数! 170の印影から見える130人の文豪の素顔 かつて本には「検印」が捺され、 作品を書き上げたあと文豪たちの「一番最後の仕事」は自分の本にハンコを捺すことだったーー。 病床でも「印譜」を見たいと話した夏目漱石や、遺書にも「印鑑」について記した芥川龍之介。 大好きな荷風にとっておきの「印鑑」を贈った谷崎潤一郎に、「検印」の小説を書いた菊池寛など 130人の文豪たちの170の印影をエピソードとともに収録。 「ハンコ文化」が失われつつある今、「ハンコと文豪」の切ってもきれない関係に迫る。 ※検印:書籍の奥付に著者が発行部数を検する (印税計算の基準数を証する) ために押す印。 その人を景仰するには、その人が愛用していた こまごまとした物に依るしかない。 その点では、印章というものは最適に思われる。 ──森鷗外 印表は貼らぬ方がいいんだ。 直接判を押す。 随分しゃれたものなんだよ。 ──太宰治 私は著者が、 自分の持っている印を見せびらかすために押しているのだ、 とも考えた。 ──伊藤整
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私の文学渉猟|曾根博義
¥2,530
発行 夏葉社 価格:2300円+税 版型:四六判・上製 頁数:400頁 ISBN 978-4-904816-39-4 C0095 『私の文学渉猟』は日本近代文学研究者の著者がさまざまな 媒体に執筆した、文学と古本にまつわるエッセイ集です。 扱われる作家、本は昭和が中心で、かなりの古書マニアでないと 知らないような作家、本、雑誌がいくつも出てきます。 けれど、この本はそうした稀覯書を紹介する本ではありません。 古本のを買うという行為に焦点をあてた本でもありません。 本書が正面から描くのは、文学、書物の世界の奥深さです。 戦時下の文学全集の行方を追う「『新日本文学全集』と戦争下の出版状況」、 文学が広く一般読者に読まれる過程をひもとく、「文芸評論と大衆」、 開戦の日の小林秀雄の文章を考える「十二月八日――真珠湾――知識人と戦争」等々、 文学好きの読者に読んでほしいエッセイがいくつも収録されています。 400ページのボリュームで定価は2300円+税。 デザインは櫻井事務所の櫻井久さん、中川あゆみさん、 装画は樋口達也さんです。 (出版社商品ページより)
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上林曉傑作小説集 星を撒いた街
¥2,420
発行 夏葉社 山本善行 撰 2011年6月発行 ISBN978-4-904816-03-5 四六判上製 240ページ 価格 2,200円+税 装丁 櫻井久 市井の、私の、小さな世界を端正な文章で描き続けた作家、上林曉(かんばやし・あかつき)。 そのかなしくて、美しい小説世界。 既刊の撰集、文庫本に収録されていなかった作品のなかから、八編を精選。
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新宿書房往来記|村山恒夫
¥3,080
発行 港の人 四六判/上製本/本文344頁 2800円(本体価格・税別) 2021年12月 ISBN978-4-89629-401-9 50年の歴史を持つ出版社、新宿書房の理念、その活動の源泉が、いま初めて明らかにされる。 人望が厚く、名編集者として声価が高い新宿書房代表・村山恒夫は、人との出会いから本を生み出し、辺境に生きる人々の暮らしや地道な活動に注目して、丁寧に活字にしてきた。海女の記録、「声なき声の会」の小林トミのこと、山尾三省の葬儀、如月小春の演劇、原爆の図丸木美術館学芸員との仕事……。故郷の紀伊半島、熊野を舞台として文筆活動を続け「山の作家」として知られる宇江敏勝との40年にわたる刊行事業は、出版界の金字塔とも誇れる価値を持つ。 自らが興味を持ち、尊敬する作家やデザイナーたち、編集者仲間とともに積み重ねてきた仕事を語る村山の文章は、本作りの喜びにあふれている。そしてそれは、編集とは何か、出版とは何か──村山自身が生涯をかけて実践してきた問いかけの答えともなっているように思われる。 出版に携わる人、編集や出版を志す人の必読の書。 ◎作家・黒川創による書き下ろし「「いま、これをやらないと後悔するから」–––村山恒夫さんのこと」 ◎巻末に「新宿書房刊行書籍一覧 1970 – 2020」収録 ■目次 百人社の三冊から始まる 百人社の三冊/清田義昭、田仲のよ/済州島から続くチャムスの海の道/自前のメディアをもとめて 明治両毛の山鳴りから/ガリ版印刷の歴史・文化を刻む/上野誠版画集『原爆の長崎』のこと 田村義也と、巡る人びと 一四〇〇冊の本を編集装丁した田村義也さん/古地図の地名が動いた/文字、色、人の輪……田村塾/ふたりの編集者/上野英信展余聞:谷川雁の影 杉浦康平山脈 谷村彰彦/踊る編集者 追悼 室野井洋子/岡留安則、『噂の眞相』、杉浦康平/駆けぬけて六十余年、杉浦康平と仲間たち…… 編集単行本主義 編集単行本主義/松本昌次さん/最強のクロニクル編集者の戦死/いつしか新しい灯台に向かっていた外回り社長/平野甲賀さんが残した描き文字/大木茂写真集『汽罐車—よみがえる鉄路の記憶 1963-72』のこと 空と声の記憶 山尾三省/如月小春/小林トミさん/見残しのひと/通り過ぎていった小沢信男さん/一冊の本を遺していった…… 映画・村山四兄弟 二つの事件と二〇六本目の映画/映画四兄弟/村山新治と佐伯孚治/記録映画『アメリカの家庭生活』と三冊の本/小さな映画会/梅宮辰夫と村山新治/村山新治、三鷹発二〇時二二分 山の作家・宇江敏勝とともに歩む 熊野へ/山の人生 山の文学 作家・宇江敏勝/文芸同人誌『VIKING』と宇江敏勝さん/山の作家が歩いてきた道/百年の物語・森の奥からかすかに響く音—そして、山びこ学校と大逆事件/街を歩く 新村、千歳…… 小さな美術館、未来へ サーカス博覧会が丸木美術館にやって来た/美術館学芸員の仕事/小さな美術館から未来へ、走る/美術館学芸員作業日誌、刊行/『未来へ』が未来へ運ぶ「ことば」 「いま、これをやらないと後悔するから」—村山恒夫さんのこと 黒川 創 あとがき 村山恒夫 新宿書房刊行書籍一覧 1970-2020 ■著者 村山恒夫(むらやまつねお) 新宿書房代表、編集者。1946年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部社会学科卒。70年平凡社に入社、世界大百科事典、百科年鑑の編集に携わる。80年平凡社退社後、百人社を設立。82年新宿書房に統合し、現職。98年から2001年までマイクロソフト社のエンカルタ百科事典日本版編集長を兼任。 (出版社商品ページより)
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かめれおん日記|中島敦
¥1,870
発行 灯光舎 本のともしびシリーズ 3 監修 山本善行 縦180mm 横122mm 厚さ11mm 112ページ 上製 定価 1,700円+税 ISBN978-4-909992-52-9 初版年月日 2021年12月20日 小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第3弾は中国の古典世界を材にした『山月記』や『李陵』などを描いた作家・中島敦の作品3編をお届けします。 パラオ滞在中に出会った島民の女性をユーモラスに親しみあるまなざしで描いた「マリヤン」、ある南の島に伝わったとされる昔話を題材に描いた「幸福」、そしてタイトルとなった「かめれおん日記」を収録。自身の望まぬ環境と喘息の持病に悩むある教師が、突然生徒から渡されたカメレオンを飼育することになる。その珍奇な小動物の観察から、「自身への呵責と省察」が思索的に展開し、現実と内面の世界を往還する。環境に適応できずに衰弱する「かめれおん」と何とか今の状況から脱却を試みる人間が鮮明に描かれる。 南島の自然や人々への愛情あるまなざしと自身の内面をえぐる鋭い観察に加えて、時にシニカルとユーモアを漂わせて精彩をはなつ作品たちをお届けします。また、中島敦の妹・折原澄子氏によるエッセイ『兄と私』を収録。兄・中島敦との想い出と人柄をていねいに描くみごとな文章も必見。 内容紹介で書いたように、「山月記」とは少しちがった中島文学の魅力をお伝えできるのではないかと思います。 そして、中島敦の妹・折原澄子さんのエッセイ『兄と私』を収録させていただくことができて、より充実した書籍に仕上がったと思います。 兄・敦との想い出の断片と中島敦が亡くなるまでの数カ月、兄妹でともに過ごした日々が中島敦の人柄を想わせ心に響きます。 当時の雰囲気を優先し、漢字は底本通りに旧字体を採用しております。 読者にとって読みやすくなるように、難解と思われる漢字にはルビを付しました。 「灯光舎 本のともしび」創刊 人々の心に染み入る作品を取り上げ、小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」。書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに素朴で味わいのある佇まいで、刊行いたします。 撰者には、書物エッセイストで京都銀閣寺に店を構える古書善行堂店主・山本善行氏を迎え、シリーズとしての発刊を目指します。 目次 ・マリヤン ・幸福 ・かめれおん日記 ・兄と私 ・撰者あとがき 中島敦 (ナカジマアツシ) (著/文) 東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。 山本善行 (ヤマモトヨシユキ) (監修) 大阪府出身。関西大学文学部卒。書物エッセイスト。 2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。 著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 本のともしびシリーズ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=本のともしび
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青年の完璧な幸福|片岡義男
¥2,530
発行 スイッチ・パブリッシング 2007年7月19日発行 片岡義男の「北回帰線」的短編小説集 1960年代の東京で、青年は小説家としての一歩を踏み出す。それは孤独という完璧な幸福へいたる道ー。青年はいったい何を見たのか。幻をめぐり、世界は動く (出版社商品ページより)
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寺山修司記念館
¥3,020
発行 トゥーヴァージンズ 発売日:2020/7/14 監修:笹目浩之 本体価格:2,800円 仕様:A4/ 並製/ 128ページ ISBN:978-4-908406-66-9 寺山修司生誕85周年記念!寺山修司記念館公式カタログ 2000年より全国で開催された「寺山修司展」の公式図録が復刊!代表的な寺山作品の生原稿、台本、手紙、写真、ポスター、スケジュール帳ほか、今でも色褪せることのない奇才・寺山修司の世界を堪能できる一冊。巻末特別付録として、貴重な『天井棧敷新聞』のベストセレクション付き。 (出版社商品ページより)
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多和田葉子ノート|室井光広
¥2,750
発行 双子のライオン堂 頁数:251 サイズ:四六判 価格:2500円+税 ISBN:9784910144009 発売日:2020年4月 ”国際的歩き巫女”の操る詩的言語の秘法に肉薄し、その分業の過去・現在・未来を照射する! <言葉そのもの>を語りつくした珠玉の対話2篇も収録。 *多和田葉子さんからのコメント* 「言葉の考古学者で世界異文学の本格的な読者である室井光広ならではの、室井光広以外の人にはできない、そして私の仕事全般、さらにその向こうを見渡す読み方」 (出版社商品ページより)
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芝木好子小説集 新しい日々
¥2,200
SOLD OUT
発行 書肆汽水域 価 格 ¥2,000+税 ISBN 9784990889951 発売日 2021年8月25日 判 型 上製、スリーブケース入り 頁 数 272頁 収録作品(底本一覧) 新しい日々 『女の庭』 集英社文庫 1986年 脚光 『別れの曲』 集英社文庫 1991年 白萩 『紫の山』 講談社文庫 1988年 晩秋 『紫の山』 講談社文庫 1988年 冬の梅 『冬の梅』 新潮文庫 1994年 遠い青春 『女の庭』 集英社文庫 1986年 老妓の涙 『花霞』 集英社文庫 1989年 十九歳 『冬の梅』 新潮文庫 1994年 著者プロフィール 芝木 好子(しばき よしこ) 1914年東京都生まれ。1941年に『青果の市』で第14回芥川龍之介賞を受賞する。 代表作に『湯葉』『隅田川』『丸の内八号館』の自伝三部作や、『洲崎パラダイス』『青磁砧』『隅田川暮色』『雪舞い』などがある。 (出版社商品ページより)
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Catnappers 猫文学漫画集|長崎訓子
¥1,760
出版 ナナロク社 長崎訓子が描く わがままで自由奔放な 名作文学のシニカルな猫たち。 著者の長崎訓子さんは、『金持ち父さん 貧乏父さん』をはじめ 『武士道シックスティーン』『億男』などのベストセラーの装画、挿絵のほか幅広い活躍をしている人気イラストレーター。 長崎さんが3、4年に1度のペースで刊行している文豪たちによる名作短編をマンガで描き下ろした作品集の第3弾が本作です。 オリジナル2作品を含めた全11作品は、いずれも、猫が主要な役割を果たすかわいくも不思議な物語ばかりです。 ブックデザインは、前2作と同じ大島依提亜さん。 印刷は、美術印刷で名高い山田写真製版所が担当。微細な濃淡も再現した作品集としても美しい一冊です。 【収録作品】 ルナール「猫」 別役実「なにもないねこ」 芥川龍之介「お富の貞操」 中原昌也「子猫が読む乱暴者日記」 筒井康隆「池猫」「飛び猫」 小川未明「ねことおしるこ」 サキ「レディ・アンの沈黙」 赤川次郎「いつか、猫になった日」 菅原孝標女「更級日記」 長崎訓子「Catnappers」 (出版社商品ページより)
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分身入門|鈴木創士
¥3,080
本体2,800円 46判上製 ISBN 978-4-86182-591-0 発行 2016.7 記憶のなかの自分、存在のイマージュ、時間と反時間、表層の破れとしての身体、光と闇、思考の無能性、書かれたもののクォーク、そして生と死……。 「分身」をキー・ワードに、文学・美術・舞踏・映画・音楽etc...を縦横に論じる、未曾有の評論集! 【内容目次】 はじめに 分身とは何か 序にかえて 1 言葉、分身 誰でもない人 異名としてのフェルナンド・ペソアを讃える 正午を探す街角 ニーチェの狂気? ドクロマクラ 夢野久作『ドグラ・マグラ』覚書 ジャコメッティとジュネ 舞踏家土方巽を読む 身体から抜け出す身体 天体残酷劇 ベケットあるいは無傷の歳月 デュラス 意志と表象としての愛人 マゾヒスト侯爵サド 坂口安吾 地の塩のヒロポン 文学の泥棒について 2 イマージュ、分身 分身残酷劇「カリガリ博士」趣意書 映画、分身 映画を見に…… ブニュエル雑感 ギー・ドゥボールの映画の余白に 彼は死のうとしている ロラン・バルト Happy new ear ? ジョン・ケージ 古代様式 デヴィッド・ボウイ シモーヌのような女性 扉の脅威 Turn them out of DOORS ! 奴らを追い出せ ビロードのノイズ ルー・リードとヴェルヴェット・アンダーグラウンド ヴェルヴェット共同体 梟が観た亡霊 寺山修司とアルトー 村八分のふらふら時計 分身がいっぱい 結びにかえて (出版社商品ページより)