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グラフィックサイエンスZINE・410(視点)#01 京都の視点「工芸を天体観測する」
¥2,500
発行 KOSEKO DESIGN&PRESS 24ページ、A4中綴じ 定価 ¥2,500(税込) 発売日 2024.2.13 「410」(視点)の創刊号は京都の視点「工芸に対する天体観測」がテーマ。 京都各地の工房のテクスチャーを惑星に見立てた写真集とともに、付録として実際に素材を惑星に見立てられるデザイン・トイ「紙の惑星発見器」が付属します。 宇宙の視点で京都の産業を眺めてみると、どのような発見が生まれるでしょうか?付録を用いて、日常に潜む宇宙との繋がりに想いを馳せてみてはいかがでしょう。 ①「アートブック|京都ワクセイ図鑑」 京都各地の工房を訪ね、製品から工房の傷や汚れまで、様々なテクスチャーを惑星に見立てて撮影しました。煌びやかな絹織物からハンマーの傷跡まで、工房のテクスチャーが惑星の表情へと変換されます。また、実際の天体写真も混ぜて並べています。 取材協力:(一社)Design Week Kyoto実行委員会 ②「ふろく|紙の惑星発見器」 中央にフィルムがついた円盤型のデザイントイです。フィルムに球状の陰影がついており、素材に当てながらフィルム越しに眺めると、その表面が惑星のように見えてきます。 ◯ マガジン410(視点)について 「デザインで新たな視点を発掘する、グラフィック・サイエンスZINE」 小瀬古文庫は、グラフィック・サイエンスZINE「410(視点)」を創刊しました。 410は「眺め方のデザイン」をテーマに発行するZINEで、アートブックと付録のデザイントイを通して新たな観察法と体験を提供します。作品や建築のようにその場所に物を作るのではなく、既存の風景の眺め方をデザインすることを目指しています。 ※本誌はクラウドファンディングを通じて発行されています。(https://camp-fire.jp/projects/view/686199) ◯ 著者プロフィール 小瀬古 智之 擬態デザイナー。生物の擬態現象に着想を得たグラフィック実験「gitai」プロジェクトを主宰し、アートブック出版や展覧会の企画を行うとともに、ZINE・書籍を中心にデザインに携わる。また2021年、あらゆる素材を惑星に擬態させるデザイントイ「惑星発見器」を開発し、リサーチやワークショップを通して地域や素材の新たな見え方を発掘・共有している。 (版元より)
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青の辞典|柳谷杞一郎
¥1,760
SOLD OUT
発行 雷鳥社 A6 288ページ 価格 1,600 円+税 1,760 円(税込) ISBN978-4-8441-3814-3 初版年月日 2025年6月5日 辞典シリーズ第13弾 「青は漠を意味していた」 「青は鮮やかな赤を含んでいた」 意外な「青」が持つ意味合い、伝統色としての青、海外に衝撃を与えたジャパンブルー、青い文学・ことば・印刷上の青・国旗・鳥・虫などのいきもの。 青の世界の入口を、写真、イラスト等ビジュアルとともに紹介。 ●1890年に来日した小泉八雲の日本の印象は「小さい」「青い」だった! ●英語の色名辞典には「ジャパンブルー」「ジャパニーズブルー」が入っている。 ●日本の絵具メーカーは青系油水彩絵具を24種、青系透明水彩絵具を18種製造。 ●青い蝶は幸せの象徴。 ●美しい見た目の青い貝。実は悪臭を放つ! ●ソマリア連邦共和国の国旗は、青の面積が大きい。 ●VISA,AMERICAN EXPRESS,FACEBOOK,NOKIA,P&B……多くの企業がブランドカラーに青を採用。 ●地球は青かった。 目次 はじめに 「靑」を再現する方法 「靑」の持つ意味 色の三原色/光の三原色 印刷物の網点 「靑」の漢字辞典 日本の伝統食「靑編」 日本の伝統色とはなにか 日本の伝統色索引 青にまつわる言葉辞典 前書きなど ◯ はじめに 古代の日本語で、色をあらわす言葉は「クロ」「アカ」「シロ」「アオ」の4語しかなかったとされる。この4語は他の色をあらわす言葉とは別格の存在である。「黒い」「赤い」「白い」「青い」。「い」を加えただけで形容詞になるのはこの4語だけだ。また「真」を冠して「真っ黒」「真っ赤」「真っ白」「真っ青」と表現できるのもこの4語のみである。純粋な混じりけのない絶対色といっていい。 「古事記」にも登場するこの4語、色をあらわす言葉というよりは、光の状態をあらわす言葉だったようだ。すなわち「暗」(暗い闇の状態)、「明」(夜明けとともに空が赤く色づいていく状態)、「顕」(すべてがハッキリと見えている状態)、「漠」(その中間の状態)を原義としている。 さて本書のテーマは、「漠」を意味する「アオ(青)」である。 「漠」を原義とする「アオ」のイメージは「シロ」(白昼)から「クロ」(闇夜)へとつながっていく中間の状態をさす。したがって、「アオ」が意味する色の範囲はきわめて広かったようだ。本来は灰色がかった白色を意味した。古代においては黄昏時の藍色や紫色だけでなく緑色はもちろんのこと灰色もアオなのである。 子どもの頃、どう見ても緑色をしている信号を青信号とよぶことに違和感を覚えた人は少なくないだろう。英語圏では青信号は「green」と認識されているのだ。「青田」「青葉」「青々とした山々」という言葉にも納得がいっていなかった。田んぼも、山も緑色ではないか。 理由は緑色という色の概念が定着するまで緑色は青の一種だったからに他ならない。若竹色も苔色も鶯色も、大きく分類するならすべてアオなのである。 その青は、ある意味日本を代表する色となっていく。 葛飾北斎の「富嶽三十六景」で使用された「ベロ藍」(プロシャンブルーという名の合成顔料は1704年、ベルリンとパリで同時期に発見される)とよばれるブルーは特に20世紀の西欧に鮮烈な衝撃を与えたようで北斎ブルーとして高く評価された。北斎だけでなく、歌川広重をはじめ多くの絵師が独特の青の色使いで人気を博し、ジャパンブルーは大いにその名声を広めたのである。英語の色名辞典には「ジャパニーズブルー」「ジャパンブルー」の色名が存在するのだ。 1890年に来日した小泉八雲(ラフカディオハーン)の著書「東洋の土を踏んだ日」には「青い屋根の下の家も小さく、青いのれんを下げた店も小さく、青いきものを着て笑っている人々も小さいのだった」とある。日本の第一印象は「小さい」と「青い」なのである。紀元前からエジプトや中国では藍染が始められており、紀元後は日本だけでなく世界中で藍染技術は普及していたにもかかわらず、日本の藍染が外国人の目にどれほど印象的だったのかが想像できる。 サッカー日本代表の愛称も「サムライブルー」。ユニフォームも基本はずっとブルーを基調につくられているのだ。 本書では、この面白くて魅力的な「青」「アオ」「ブルー」の世界を徹底検証していこうと思う。「青」の意味を紐解いていくことは、「日本」を知ることにもつながっていくに違いない。 ◯ 著者プロフィール 柳谷 杞一郎 (ヤナギタニ キイチロウ) (著) 編集者・写真家。1957年広島生まれ。 修道学園中・高等部、慶応義塾大学卒業。 写真集に「RAPA NUI」(エスクァイア・マガジン・ジャパン)、「X」(ぶんか社) 著書に「65歳からのエベレスト街道トレッキング」「パキスタンの山旅を愉しむ」「写真でわかる謎への旅・イースター島」、「写真でわかる謎への旅・マチュピチュ」、「星の辞典」、「進化するモチベーション戦略」「ぼくたちの論語」(雷鳥社)、「大事なことはみんなリクルートから教わった」(ソフトバンク文庫)など多数。 (版元より)
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いい感じの石ころを拾いに|宮田珠己
¥990
中公文庫 初版刊行日2019年10月18日 文庫判 304ページ ISBN978-4-12-206793-6 北海道から離島まで、ただただ海辺にしゃがみこんで“なんてことない石ころ”を拾いつづけた紀行エッセイ。選りすぐりの石ころ写真満載。 〈解説〉武田砂鉄 (版元より)
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円をめぐる冒険 幾何学から文化史まで|アルフレッド・S. ポザマンティエ/ロベルト・ゲレトシュレーガー
¥2,970
翻訳 松浦俊輔 発行 紀伊國屋書店出版部 A5変型判 縦210mm 横139mm 厚さ18mm 304ページ 定価 2,700 円+税 ISBN978-4-314-01174-7 CコードC0041 発行日 2020年8月28日 コンパスと定規を持って出かけよう 古代から多くの数学者を魅了してきた「円」という図形を舞台に、幾何学的な基礎知識から、美しい定理、作図法、驚きの円充塡問題や頭を唸らせる難問まで、長年数学教育に携わってきた著者が平易に解説する。後半は、文化史や技術的側面まで見渡しながら、円の全体像に迫る。 数学の愉しさを伝え続けてきたベテラン教育者による、魅惑の世界への誘い 【著者】 アルフレッド・S. ポザマンティエ │ 数学教育研究者、教育評論家。ニューヨーク市立大学シティカレッジ名誉教授。数学関連の啓蒙書を60冊以上手掛けている。2009年にはニューヨーク州の「数学教育者の殿堂」に入り、数学教育の第一人者として州内の重要なポストを歴任。欧州各国での表彰も多数。邦訳された共著に、『偏愛的数学(Ⅰ、Ⅱ)』(岩波書店)、『不思議な数πの伝記』『不思議な数列フィボナッチの秘密』(以上、日経BP)、『数学センスが身につく本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『数学まちがい大全集』(化学同人)、『数学の問題をうまくきれいに解く秘訣』(共立出版)がある。 ロベルト・ゲレトシュレーガー │ オーストリアの高校数学教師、大学非常勤講師。オーストリアの国際数学オリンピックチームのコーチも務める。邦訳された著書に『折紙の数学』(森北出版)がある。 【訳者】 松浦俊輔 │ 翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師。訳書に、ポザマンティエ&レーマン『不思議な数πの伝記』『不思議な数列フィボナッチの秘密』(以上、日経BP)ほか多数。 (版元より)
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海辺の石 ー小図鑑・見立て・石並べー|石の人
¥1,980
SOLD OUT
監修 川端清司 発行:グラフィック社 A5判 縦210mm 横148mm 厚さ12mm 144ページ 定価 1,800円+税 ISBN978-4-7661-3944-0 初版年月日 2025年3月25日 日本各地の石を拾い、並べ、時には見立て、石ころの魅力をSNSで発信してきた「石の人」、初の著書。美しい石たちの佇まいに触れる、至極の1冊。 美と科学の視点で贈る、あたらしい石の本。 ・98点の石を専門家が分類・推定。 ・掲載160点以上。 ・さまざまな石の愛で方を現代の感覚で紹介。 目次 ・chapter01 石の小図鑑(火成岩、堆積岩、変成岩、鉱物、化石) ・chapter02 石の見立て(風景、海・石、食べ物、生き物、絵画に見立てるなど) ・chapter03 石を並べる ・chapter04 石を拾うということ 著者プロフィール 石の人 (イシノヒト) (著/文) 石を拾い並べる人。海で石拾い、時には川で石拾い。
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ユリイカ2024年9月号 特集=石
¥1,870
SOLD OUT
-寡黙の極にある美- 発行 青土社 定価 1,870円(本体1,700円) 発売日 2024年8月27日 ISBN978-4-7917-0452-1 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙写真=石の人/山田英春 石、それそのものの魅力を照らす ひっそりとした佇まいで、ただそこにある石。そのすべての石の記憶は生命体が経験してきた領域をはるかに越え、地球の形成にまで遡り、さらにはそれ以前の太古の星たちの誕生にまで到達している。人間の営みがどれだけ積み重ねられようとも、河原に転がる小石一つの歴史に到底追いつくことはない。だからこそ、人々がたくましくする想像、飽くなき探求はとどまることを知らない。石が個別に有する悠遠な時間、そのすがたに差し向けられた多様なまなざしが織りなす石特集。 特集*石――寡黙の極にある美 ❖対談 石のあるところへ / 宮田珠己╳山田英春 ❖石に誘われて 石のなかの色とかたち / 山田英春 驚くべきもの、ただそこにあるだけ。 / 德井いつこ ❖石との追憶 擬態する石 / 長野まゆみ ころがるいしのおと / いしいしんじ 石の夢――『プリニウスの博物誌』と私 / 石井ゆかり ❖拾い上げられたもの 海岸、または宇宙 / 小内光 石を拾う、ひとり / 牛山茉優 『石がある』 / 太田達成 ❖カラー口絵 石のなかの色とかたち――図版篇 / 山田英春 石の旅、海の思い出 / 石の人 ❖イラスト Gleam / はしゃ ❖希求される石 新宿ビッグ・マイン「TIMA(東京国際ミネラル協会)」 / 林一樟 “石”は芸術か? / 立畑健児 ❖展開図をひろげる 石からの卒業・石への回帰 / 田中陵二 岩石から宇宙の何が分かるのか / 臼井寛裕 ❖来歴と行方 小石にひろがる宇宙、宇宙から落ちてきた小石 / 江口あとか 化石とは何か――人類と化石の文化史・古生物学の研究史から探る / 相場大佑 敵意を持った大地の上で生き延びること――人新世における人間と / 橋爪太作 ❖繰り出されるこの石 石の選択について / 石花ちとく 石すもうジレンマ / 大宜見由布 ❖インタビュー 石は石にしか見えない / 内藤礼 聞き手=編集部 ❖衝撃を感触にかえて 石を割る / 大和田俊 結びながらほどけている――石を綱(つな)と棒で運ぶには / 山内朋樹 心身の石 / 湯田冴 ❖詩 石の子 / 青柳菜摘 ❖鉱物の手ざわり 鉱物コレクターとしてのゲーテ / 石原あえか ラピス・エレクトリクス――あるいは、孤独なラジオの夢想 / 奥村大介 ❖輪郭に目を凝らす 石探しの営為と宮沢賢治 / 柴山元彦 「石」にしがみつくという生業 / 菊地敏之 城郭石材の採石 / 高田祐一 ❖造形美のジレンマ それぞれの沼――石と宝石とジュエリーと / 秋山真樹子 石をつくる / 本多沙映 「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」について / 雨宮庸介 ❖石の影にふれる パワーストーンのパワーを求めて――パワーストーンのパワーって何? / 北出幸男 世界の巨石信仰 / 須田郡司 行き場をなくした石と写真 / 小髙美穂 ❖読まれる・書かれる石 石を知るためのブックガイド――探索・鑑賞・歴史篇 / 山田英春 鉱石の幻想、あるいは幻想の鉱石――ブックガイド・創作篇 / 大久保ゆう ❖忘れられぬ人々*35 故旧哀傷・高野仁太郎 / 中村稔 ❖物語を食べる*42 かーいぶつ、だーれだ、という声(下) / 赤坂憲雄 ❖詩 光の失語 / 望月遊馬 ❖今月の作品 湖中千絵・渡辺八畳・三浦賢水・木下太尾 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり においを通じて自分自身を見出すとき / 齋藤由佳 (版元より)
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石をみる
¥2,420
SOLD OUT
リトルプレス B5サイズ、36ページ デザイン | 柴山 修平 表紙 裏表紙 | 伊藤 眸 印刷 | 藤原印刷 ◾️企画展出展作家 Atelier matic / 柴山 修平 / 伊藤 眸 / Shizu Designs / 松原幸子 山田一成 / HOW TO WRAP_ / 植田佳奈 / 遠藤章子 / cineca 鈴木優香 / WARA / 盛永省治 / 辻有希 / YOHEI KIKUCHI cocoro / shikafuco / FROME / Keisuke Ishii / SHIDA MANAMI MOTON / Shiori Mukai Textile 2024年9月にROUND ROBINにて開催された企画展「石をみる」に合わせて刊行されたZINE。 ○ アーティスト、プロダクトデザイナー、インテリアショップオーナーの4人が主催した、今までの人と石との関わりや昨今の石ブームなどについて改めて問いなおすための展覧会。本書では主催4人の座談会に加え、日本国内のさまざまなアーティストの石の作品の紹介、ロックバランシング界を牽引する久保田氏のインタビューなどを掲載。 (版元より)
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星占い的時間|石井ゆかり
¥1,760
発行 講談社 発売日 2024年11月28日 価格 定価:1,760円(本体1,600円) ISBN 978-4-06-537508-2 判型 四六 ページ数 240ページ 初出 12星座 さまざまな星、星座…「群像」2022年4月号~2024年6月号、 占いの内なる道徳律…「ユリイカ 総特集*タロットの世界」2021年12月臨時増刊号、「占い」と「呪い」のあいだ…書き下ろし。 ノイズからの解放、静かさ、自由。 私たちが生きてきた時間を、世界を、「文学×占い」の言葉で見つめ直す。 著書累計520万部超! 「12星座シリーズ」の著者がおくる 「星占い」というツールで語る哲学的エッセイ ・沈黙星座 ・ふりかえる時間 ・「他者」の星 ・嘘と反省 ・ルールをハックする星座 ・「縁」の不思議 ・「法」の星 ・「暦」と星占い ・信用とプライドのあいだ ・「占い」と「呪い」のあいだ 文学の言葉で豊かに語る「12の星座」と「10個の星」 (版元より)
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星占い的思考|石井ゆかり
¥792
SOLD OUT
講談社文庫 発売日 2024年11月15日 定価:792円(本体720円) ISBN 978-4-06-537491-7 ページ数 288ページ 占いは社会的に「アリか、ナシか」? 答えは、そう、「ナシ」である。 世の中的には「ナシだけどある」ままならない現実に 真面目で正しい人たちが向き合うために 「星占い」の手法が役に立つ!? 古今東西の文学作品を手がかりとして、人生を深く洞察し、自己責任の考え方から解き放つ。 120万部超のベストセラー「12星座シリーズ」著者の言葉が「私」と向き合う機会をくれる、占い×文学、ここにしかない哲学的エッセイ。 (版元より)
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数の辞典|澤宏司
¥1,980
SOLD OUT
発行 雷鳥社 イラスト 廣﨑遼太朗 価格 ¥1980(本体¥1800+税)仕様 A6判、上製、336p、オールカラー ISBN 978-4-8441-3806-8 いざ、目に見えない「数」の世界へ! 現代では「数」を見ない日はありません。朝起きたら時計を見て、昼食を買ったら支払金額を確認し、平均体重や平均年収の話題に一喜一憂し、暗証番号を入力してショッピングを楽しみ、「予測できない」スポーツの試合に胸を熱くします。 辞典シリーズ第12弾では、自然物から離れ、人間の営みともいえる「数」の世界に迫ります。0や1などの数字から、正負の数、コンピュータ、現代の未解決問題に至るまで、私たちの生活を支える「数」にまつわる221項目を、小さな辞典にまとめました。 数学をまなぶ楽しみは、数学者だけでなく、私たち1人1人にあります。「サワ☆博士の数楽たいそう」を主宰する数々(かずかず)企画代表・澤宏司さんの面白く、ときに考えさせられる解説と、グラフィックデザイナー・廣﨑遼太朗さんのウィットに富んだ挿絵も見どころです。 先史時代から現代へと大まかに数学史をたどる構成。数学史/数学者に関する豆知識、関連語の掲載、数学をさまざまな視点で眺める章末コラム4編も収録。 -- 「数とは何か」の整備、発展は今も続いている。木の実を数えるところから始まった数は、現代においてそこから大きく離れ、それゆえに応用の先が広がった。「1個のリンゴ」は目に見え、よって絵に描けるが、「1」そのものの絵は観たことがない。これが数のもつ役割と宿命である。(「はじめに」より)
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冬の植物観察日記|鈴木純
¥2,090
発行 雷鳥社 価格 ¥2090(本体¥1900+税)仕様 四六判変型(H180×W127)/並製/4C/272ページ ISBN 978-4-8441-3798-6 2022年10月から2023年3月までの植物観察家の日記。 新しい土地で迎える、はじめての冬のこと。 本書は秋から冬、そして春を迎えるまでの6か月間の記録です。 東京から山梨へ移住した植物観察家の鈴木純さん。街より野山が近くなったけれど、観察家としての日々は変わりません。生活の中で出会った身近な植物を、遠くから眺めたり、ぐっと自分に引き寄せたり。そんな風にしていつも観察しているのは、植物の「わかっていないこと」、まだ形のない「なにか」。 山梨で迎えた厳しい冬と、そこにある形のない春。春は、どこからやってくるのだろう。 「いま」を書きとめた貴重な記録です。
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生きものハイウェイ|佐々木洋
¥1,760
絵 中村一般(なかむら・いっぱん) 発行 雷鳥社 価格 ¥1760(本体¥1600+税)仕様 四六判並製、208p、1C ISBN 978-4-8441-3799-3 地図にはないけど無数に存在している 「生きものの通り道」に気づくと世界はもっとおもしろい 生き物ハイウェイとは、生き物の通り道のこと。この本では、私たちの身近な場所に張り巡らされた「生き物ハイウェイ」を、10のフィールドに分けて紹介します。さらに、そこから焦点をより近づけて、電柱・道路標識・プランターの下・中央分離帯・墓石・朽木の中・ドングリ・郵便受け・セーターなど、それぞれのユニークなハイウェイコースを探します。生き物は、昆虫、爬虫類、鳥、魚、哺乳類など、さまざまなタイプが登場。 著者は、30年以上自然観察を続けてきた佐々木洋さん。その経験を活かして、生き物の通り道はもちろん、特徴・出没ポイント・観察時期・名前の由来なども、豊富な知識と雑学を織り交ぜながらユーモアたっぷりに解説。何かが動いているような気配の漂う、中村一般さんのイラストと合わせて、ぜひお楽しみください。 「この世は、私たち人間だけのものではない。無数とも思える人間以外の生き物も暮らしている。そして、それらの多くは、こちらから遠くまで探しに行かなくても、私たちと、時間と空間を共有しているものなのだ。」(─はじめにより)
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山の辞典|織田紗織/川野恭子
¥1,650
発行 雷鳥社 価格 ¥1650(本体¥1500+税)仕様 A6判/上製/320P ISBN 978-4844137962 日本は、国土の7割以上が山地を占める「山国」である。山を知ることは、自国を知ること。 地形が美しい山(地)、山小屋が魅力的な山(荘)、花が微笑む山(花)、海が見える山(海)、紅葉が見事な山(紅)など。本書では「これを楽しむならここ!」という、おすすめの山を10の章に渡って、写真と文章で紹介しています。
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海の辞典|中村卓哉
¥1,650
SOLD OUT
発行 雷鳥社 価格 ¥1650(本体¥1500+税) 上製 288p A6判 ISBN 978-4-8441-3586-9 「海にまつわる素敵な言葉」を美しい海中写真とともに綴ったコンパクトサイズの魅せる辞典! 波や潮の名前だけでなく、海の色、音、風など感覚的なことから、海を使ったたとえ、海にまつわる大切な言葉までを、四季折々の海の写真とともに紹介。地球の7割が海であり、さらに私たちは海に囲まれた島国で暮らしている。知らず知らずのうちに海とつながって生きているんだと実感させられる1冊。
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新訂 牧野富太郎自叙伝
¥1,485
発行 三四郎書館 4-6 縦128mm 横188mm 厚さ14mm 重さ 250g 224ページ 並製 定価 1,350円+税 ISBN978-4-9912993-0-8 初版年月日2023年4月28日 本書は「日本の植物学の父」と称される不世出の植物学者・牧野富太郎の自伝です。1956年に長嶋書房から刊行され、2004年に講談社学術文庫から再刊された『牧野富太郎自叙伝』の新訂版です。幕末の文久2年(1862)に高知県高岡郡佐川町の富裕な商家の家に生まれ、昭和32年(1957)で94歳の生涯を閉じるまで、「日本のフロラ(植物誌)を自分の手で作りたい」という志を一途に追った波乱万丈の生涯は、そのまま、劇的な物語です。本書は、富太郎の幼少期から晩年に至るまでの植物と富太郎との関わりを中心に綴った自叙伝の傑作です。 幼少期に父母を失い、小学校を2年で退学し、22歳(明治17年)時に二度目の上京をし、東京大学理学部植物学教室への自由な出入りを許され、そのまま、東京大学理学部の嘱託、助手、講師となり、一方、莫大な借金を背負いながら、日々、植物研究にまい進する富太郎の熱情が、富太郎自身の口から縦横に語られます。 新訂版では、幅広い読者が自然に読めるように、漢字表記を現代仮名遣いに準じて改め、小学校中学年以上の読者が楽に読めるように、ルビを大幅に増やし(ほぼ総ルビです!)、句読点も現代のスタイルに改めました。また、現代では不明な用語や人物名等については、該当する頁上に詳細な「補注」と「写真」をつけ、その頁上で解説が読めるように工夫しました。 牧野富太郎に深く関係する植物については、植物名が登場した頁上に、昭和18年に北隆館から刊行された『牧野日本植物圖鑑』(初版3刷)から牧野自身の描いた精細な植物画を掲載し、トピックな場面については、高知県立牧野植物園が所蔵する貴重な写真を掲載しました。記述の内容をビジュアル的にも楽しめる編集となっています。 更には、読みやすいように小見出しを大幅に増やした他、旧版の通時的であるべき内容が不自然に前後していた章や節、あるいは、テーマが近似しているにも関わらず不自然に離れていた章や節を再編し、「流れのある統一感」を出すように編集(再編成)しました。 また新訂版の巻末には「付記」として、コラム「森鴎外と牧野富太郎」を初掲載しました。本文中の「ある日の閑談」の一節の中に、鴎外と富太郎とのエピソードが登場します。鴎外が「漢詩に登場する樹木が、現在のどの樹木に該当するのか?」に疑問をもち調べますが、結局、自分では解決できず、富太郎に手紙で照会を求めました。その顛末が、鴎外最長の史伝『伊沢蘭軒』の二つの章(段)に登場します。新訂版では、該当する章の現代語訳を全文紹介しました。同じ年(1862年)に生まれた、二人の意外な交流を楽しめます!