-
●サイン本 くるぶし|町田康
¥2,860
発行 COTOGOTOBOOKS 発売日:2024年3月7日 / 単行本:192ページ ──諦めろおまえは神の残置物祈りとしての恥を楽しめ 著者初の短歌集にして、全首書き下ろしとなる本作は、町田さんがとらえた世界を聖賤一体となった言葉で味わえる一冊。 戀人を山に埋めて音樂は四日前から村に漂ふ 花活けて横に巻き寿司現代詩捨ててしまつた夢の置き床 突き指が趣味だと言うたあのひともいまは入間でゴミを食べてる 気い狂てアキレス腱をわがで切り這うて行こかな君の近傍 阿呆ン陀羅しばきあげんど歌詠むなおどれは家でうどん食うとけ 迷惑か? 俺は男だマンナくれ夏場体調崩すかもです 352首の調べとスピードに必死でしがみつきながら読んだ後に残るのは、これまでとは少し、しかし確実に違って見える世界と自分自身。笑いにひっぱられて油断していると、とんでもないところに引きずり込まれてしまいます。 町田さんの言葉を受け、本をデザインしてくださったのはサトウサンカイ・佐藤亜沙美さん。 うねりのなかから浮き上がり、いまにも暴れ狂いだしそうな言葉たちをねじ伏せる大迫力のタイトル。 それらを箔のみで表現し、さらには、三方を小口染めすることで、モノとしての強度を高め、ただそこに置かれているだけで異様な狂気を放つ一冊に仕上げてくださいました。
-
坂本龍一のメディア・パフォーマンス マス・メディアの中の芸術家像
¥2,750
松井茂/川崎弘二=編著 坂本龍一=インタビュー 発行 フィルムアート社 発売日 2023年9月26日 本体価格 2,500円+税 判型 四六判・上製 頁数 284頁 ISBN 978-4-8459-2307-6 Cコード C0073 芸術家、坂本龍一の1984年 マス・メディアを実験場に展開したメディア・パフォーマンスの諸相 芸術の未来を拡張せよ 坂本龍一が「パフォーマンス元年」と称する「1984年」に注目し、生涯にわたって「メディア」を革新し続けた芸術家としての足跡をあらためて紐解く。 メディア戦略としての出版社「本本堂」、書籍というメディウムそのものによるパフォーマンス、世界最大級のテレビ「ジャンボトロン」を用いたメディア・イベント「TV WAR」…… 多彩なプラットフォームで発表された作品群、その時々に遺された発言、そして、坂本龍一へのインタビューをもとに、「マス・メディアの中の芸術家像」を「メディア・パフォーマンス」というキー・タームから解き明かす。
-
シティ・ポップ文化論
¥2,420
日高良祐=編著 柴那典/加藤賢/宮沢章夫/川村恭子/輪島裕介/小泉恭子/大和田俊之/金悠進/楠見清/江口寿史=著 発行 フィルムアート社 発売日 2024年2月23日 本体価格 2,200円+税 判型 四六判・並製 頁数 268頁 ISBN 978-4-8459-2141-6 装画 江口寿史 装丁 川名潤 シティ・ポップから考える都市・音楽・イメージ シティ・ポップを準備した70 年代の都市文化から80 年代の流行、そして2020 年代の世界的なリバイバルまで 現在進行系のカルチャーの輪郭を捉える9 つの講義を収録! 70~80年代の日本で流行し、近年、国内外のミュージシャンやリスナーから再発見されリバイバルしている「シティ・ポップ」。雑誌、書籍、テレビやラジオなど、さまざまなメディアで特集されるなど、シティ・ポップは今まさに再定義・再言説化されつつあるが、本書ではそうした議論を踏まえ、さまざまな領域を専門とする執筆者が、シティ・ポップを取り巻く流動的な状況と歴史を、多角的に分析する。 インターネットを中心に起きた現在のリバイバル、80年代当時の文化的状況、シティ・ポップを準備した都市文化の隆盛、世代を超えた評価の背景、アジアやアメリカなど諸外国での受容と展開など……シティ・ポップを起点に、都市、音楽、イメージ、そしてそれらの関係性について考えていく。 2022年に東京都立大学で開催され大きな話題となった連続講義が待望の書籍化。 目次 はじめに 日高良祐 第1講 ミームの幻視と音楽ビジネスの都市再開発 柴那典 第2講 シティ・ポップの「シティ」はどこか──ポピュラー音楽の都市論 加藤賢 第3講 シティ以前の東京から──移動と切断から考える都市文化 宮沢章夫 第4講 一地方都市としての東京──シティ・ポップの原風景 川村恭子・輪島裕介 第5講 記憶に埋め込まれた音楽 小泉恭子 第6講 上京者のポップ──そしてディスコから見たシティ・ポップ 輪島裕介 第7講 東南アジアのローカルな「シティ・ポップ」──シティ・ポップにカギ括弧をつける 金悠進 第8講 リバイバルのテクスチャー──スタジオ・ミュージシャンとテクノオリエンタリズム 大和田俊之 第9講 同時代としてのシティ・ポップ 江口寿史・楠見清
-
ことば -僕自身の訓練のためのノート-|山口一郎
¥2,420
SOLD OUT
発行 青土社 定価2,420円(本体2,200円) 発売日2023年3月31日 ISBN978-4-7917-7381-7 サカナクションのメジャーデビュー前、自分自身のための訓練として書き綴られた詩のような短い言葉の断片たち。 「山口さんは言葉の波止場なのだと思う。やって来る言葉を受け止め、去っていく言葉を見送る。読み終えたあなたの中にはもう一冊の新しい本があり、あなた自身に読まれるのを待っていることに気づくでしょう。」——友部正人 [目次] 1 夜 2 自然 3 アンチテーゼ 4 惜春 5 あの子 6 音楽 [著者]山口一郎(やまぐち・いちろう) 1980年生まれ。北海道小樽市出身。2005年にサカナクション結成。2007年にアルバム「GO TO THE FUTURE」でメジャーデビュー。ほとんど全ての楽曲の作詞作曲を手がける。つねに時代の先端を歩む姿勢で、さまざまなシーンに大きな影響を与え続けている。
-
ユリイカ2023年12月臨時増刊号 総特集=坂本龍一 1952-2023
¥1,980
発行 青土社 定価1,980円(本体1,800円) 発売日2023年11月1日 ISBN978-4-7917-0440-8 追悼・坂本龍一 坂本龍一とはどのような音楽家であったのだろうか、音楽という営為の自律性が起源とともに問い返されることになる。それこそ坂本龍一の問いであったと信じること、出発点はそこにある。われわれはたしかに坂本龍一の時代を生きていた。坂本龍一死去、残響の手前にその音楽を聴き返す。 【目次】 総特集*坂本龍一 1952-2023 ❖インタビュー 古い付き合い / 大貫妙子 聞き手・構成=ばるぼら ❖記憶の始まり 坂本龍一を偲んで / 池辺晋一郎 坂本君の教育実習 / 野村滿男 《---分散・境界・砂---》の頃のこと / 高橋アキ 若き日の坂本龍一さんへ / 牧村憲一 ❖奏者――ピアノ‐キーボード‐シンセサイザー 電子音楽のコンステレーション / 川崎弘二 デザインする/される坂本龍一 / 久保田晃弘 「ポスト・キーボード」のピアノ / 谷口文和 再び見出された「即興」の方法論的可能性――坂本龍一とインプロヴィゼーション / 細田成嗣 ❖生き生きとした時間 教授と共に駆け抜けた七〇年代、僕らの音楽革命 / 渡辺香津美 すべての瞬間が生きていた! / 加藤登紀子 永遠に輝き続ける光 / クリス・モズデル 訳=小磯洋光 彼方へ アーバン・シンクロニテイを極点としたスイングバイ――「地下活動」備忘録として / 佐藤薫 傷口それ、まだひらいてるし。 / 山崎春美 ❖音楽/メディア/政治 千の一九六八年――音の相聞歌 / 平井玄 坂本龍一の「アジア」――現代音楽以後の道 / 柿沼敏江 坂本龍一のメディア論的思考――一九八〇年代、なぜ未来派に惹かれたのか / 飯田豊 坂本龍一と哲学者たち――「音」の所在 / 檜垣立哉 「不安定な生」と坂本龍一――音楽と社会活動の政治学 / 中條千晴 ❖同時代人として ファインダー越しの邂逅 / 高田漣 SILENCE 無時間的音楽 / 蓮沼執太 前夜 / 原摩利彦 “坂本龍一音楽”の美学 / 狹間美帆 音楽と/の作曲、イメージと/の機能――校歌制作記 / 網守将平 ❖呼び交わすインデックス 「commmons: schola」をおもいだしながら / 小沼純一 オペラ《LIFE》、生きられた偽史――一二音技法へのリファレンスの再検討から / 白井史人 作曲という営みの庭――坂本龍一といくつかの小石 / 久保田翠 〈自己〉を聴く技法としての演奏行為 / 堀内彩虹 ポストモダンの呼吸を聴く――坂本龍一の「音楽」について / 仲山ひふみ ❖座談会 二〇〇〇年以降の坂本龍一の音楽 / 大友良英+秋山徹次+伊達伯欣 ❖遺産相続 それだけではない――現代社会の芸術家 / 三輪眞弘 TRAVELER / 渡邊琢磨 坂本龍一、含羞の線 / 千葉雅也 坂本龍一とメディアアート / 四方幸子 ❖空に降る 美貌の青空はどこに――「一音一時」展をめぐるメモランダム / 松井茂 坂本龍一と雨の降る庭と能――《LIFE》シリーズから《TIME》へ / 原瑠璃彦 坂本龍一はサウンド・アーテイストではない/でもある / 小寺未知留 海へ / 髙山花子 ❖邂逅と瞬間 翁と坂本龍一様 / 大倉源次郎 ピアノの弦が、指の先で、そして指の先で、ピアノの弦が。 / 和合亮一 教授がいたから / 笹公人 大好きな大人 / 山中瑶子 ❖ペルソナは語るか YMOの/と坂本龍一――「環境」と歴史、切断と継承の間で / 円堂都司昭 ふ・る・え――『戦メリ』の坂本龍一がもたらしたもの / 田村千穂 坂本龍一の作詞的行為について / 木石岳 美しい音楽/美しい技芸――坂本龍一の創作に関する私的な断片 / 西村紗知 ❖LIFE – endless... 坂本龍一:INSTALLATION/ART/SOUND / 阿部一直 装幀=水戸部 功 表紙写真=Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc.[表1(コラージュによる)]/Photo by Neo Sora ©2016 Kab Inc.[表4]
-
ユリイカ2023年12月号 特集=長谷川白紙 -幻と混沌の音世界へ-
¥1,980
発行 青土社 定価1,980円(本体1,800円) 発売日2023年11月27日 ISBN978-4-7917-0441-5 加速し攪乱するシンガーソングライター 多種多様な音楽のエッセンス、柔らかな肉声、不可思議なことばの連なり、それらをデスクトップ上で混ぜ合わせた唯一無二の「歌」を、衝撃と混乱とともに轟かせてきた長谷川白紙。LAを拠点とするBrainfeederとの契約が発表され、ますます世界中で注目度を高める革新的なサウンドに身を委ねれば、これからの音楽が聴こえてくる。「わたし自身の身体による音楽の攪乱」――長谷川白紙自身によるマニフェストを受け取り、CDデビュー5周年を迎えた先にひろがるカオスな風景を描き出す。 特集*長谷川白紙──混沌の音世界へ ❖対談 からだの言葉、言葉のからだ / 長谷川白紙×水沢なお ❖詩 新しい恋 / 最果タヒ ❖長谷川白紙と邂逅する 好き長谷川白紙 / 諭吉佳作/men いつくしい日々の思い出 / 姫乃たま 長谷川白紙とスペクトル / 今井慎太郎 ❖わたしたち、一緒にいたっぽい 複雑な音楽性が自由なノリを生む――長谷川白紙のライブにおける「権威性に対する撹乱」、付かず離れずの軽やかな連帯感 / 和田信一郎(s.h.i) ハクシトワタクシ / タカノシンヤ 始まりの季節 / スッパマイクロパンチョップ ❖インタビュー 変容し続ける音楽と肖像 / 長谷川白紙 聞き手=和田信一郎(s.h.i) ❖音から想像を広げて 音の光 / 海野林太郎 さまよう映像制作 / 松永昂史 草木萌え尽きぬ / イシヅカユウ ❖オマージュイメージギャラリー 『草木萌動』(二〇一八) / 相磯桃花 『エアにに』(二〇一九)「ユニ」(二〇二一) / 浦川大志 / from_photobooth 『夢の骨が襲いかかる!』(二〇二〇) / KOURYOU 『音がする』(二〇二〇)『巣食いのて』(二〇二一) / しばしん+竹久直樹+米澤柊 『アイフォーン・シックス・プラス』(二〇一七) / 山形一生 ❖長谷川白紙を媒介するもの コンテンポラリー・アートの場としての長谷川白紙と過剰な装飾――アヴァンギャルドでキッチュ / きりとりめでる 長谷川白紙と多受肉するペルソナたち――声と身体をめぐる新たな表現ジャンル「多受肉する歌い手」の誕生――ARuFa、月ノ美兎、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。、Ado、いよわ――について / 難波優輝 ❖アンケート 長谷川白紙さんへ / 水野良樹・崎山蒼志・∈Y∋・谷中敦・長久允・パソコン音楽クラブ ❖居心地の良いカオス 『エアにに』 言葉のオブジェクティビティ――テクスチャの豹と歌詞空間の庭を作る / 青島もうじき 無性のエコー / 原島大輔 破断と攪乱――長谷川白紙の詞におけるクィアネス / 青本柚紀 ❖音楽と音楽を繋ぐ 混乱し続ける音楽と僕たち / The Anticipation illicit tsuboi 聞き手=編集部 新たな混乱――長谷川白紙とBrainfeederについて / 坂本哲哉 ジャズとして語られる『草木萌動』 / 細田成嗣 混沌と速度、落差と歌――長谷川白紙といくつかのボカロ曲について / Flat 音がする / yuigot 長谷川白紙さんについて / 今泉力哉 ❖長谷川白紙の聴き方 混沌、断絶、グルーヴ――長谷川白紙のリズムの実践を観察する / imdkm 『アイフォーン・シックス・プラス』についてのメモ / 灰街令 からだのきらいなわたしのからだ――『夢の骨が襲いかかる!』から聴き取る、「編まれ直し」としてのクィア・ファンク / 伏見瞬 ❖資料 長谷川白紙クロニクル / 天野龍太郎 ❖忘れられぬ人々*26 故旧哀傷・副島有年 / 中村稔 ❖物語を食べる*34 異端の鳥たちが空を舞う / 赤坂憲雄 ❖詩 Eyeless in Gaza / 四方田犬彦 ❖今月の作品 朱泪みね・山内優花・のもとしゅうへい・木下多尾・栫伸太郎・赤澤玉奈 / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり 人形愛者の秘かな愉しみ / 谷口奈々恵 表紙・目次・扉……北岡誠吾 扉イラスト……相磯桃香
-
音と言葉の日々|橋本亮二
¥1,210
発行 十七時退勤社 定価:¥1,210(税込) 発売日:2023.11.25 ページ数 92 判型 B6判 装丁 柏崎沙織 装画 小林紗織 二年ぶりのエッセイ集。音楽を聴く、人の声に耳を傾ける。 本のある場にいき、書かれた本、読まれた本と交感する。 リーガルリリー YAON をめざし、 世田谷ピンポンズ十周年記念公演で結ばれた暮らしの記録。 音楽をたくさん聴いて、本をたくさん読もう。 その日々を言葉として綴ろう。高鳴りとともにそう思った。 目次 はじめに あいを受けとる 四月二十三日の記録 [ 黄金色の卵焼き ] バイト気分の雑魚 本屋イトマイの扉 五月二十七日の記録 [ 他人の顔 ] tayu-tau 六月の記録 [ 岩手・紫波〜盛岡ツアー ] 雨雲の向こうに 七月二日の記録 [ 日比谷野外大音楽堂・リーガルリリー ] 雨樋の記憶 九月の記録 [ 早稲田スコットホール・世田谷ピンポンズ十周年記念公演 ] 鳴り続ける音 著者プロフィール 橋本亮二(著) 1981年、愛知県生まれ。出版社で営業職。共著『本を贈る』
-
マイタイムマシンワークス|稲荷直史
¥1,100
SOLD OUT
リトルプレス 18×13cm 50ページ 「アルバムのレコーディングのようすを記録して制作日誌のようなものを作ろうと思っていたら、いろんなことが起こって結果的にぜんぜん違うものができあがりました。ごくふつうの日記です。」 稲荷直史(いなり・なおふみ) 一九九一年生まれ。東京都出身。 二〇一一年二月、『リコチェットマイガール』を結成。歌唱・作詞・作曲・編曲・演奏を担当。 二〇一八年解散。 二•二〇年八月、『Nishino Kobayashi』名義でシンガーソングライターとして活動を開始。 二〇二三年十二月、初の日記本『マイタイムマシンワークス』を制作・販売。 両方の足首を同時に骨折したことがある。
-
日本酒と電子音楽3
¥900
リトルプレス DJ Yudetaro、鳥野みるめ、大久保有彩 A5判 / オールカラー / 30P 日本酒と電子音楽は似ている。たった一つの素材から、豊かなバリエーションが無限に生み出されるロマンがある。過去2作はすでに完売。全国の地酒と世界の電子音楽を組み合わせ、カルト的人気を博した異色のZINEの第3弾がついに登場。
-
日めくりジャズ366 2024年版
¥2,750
カレンダー商品のため、基本的にご注文いただいてから版元に発注させていただきます。 そのため、お届けまで1週間前後いただく場合がございます。 ご了承の上、ご購入くださいますようお願いいたします。 店頭受け取り希望の方は、メール、お電話でご連絡ください。 ● 発行 カンパニー社 編者 ジャズ録音日調査委員会 B7判(天糊製本):368枚 発行日:2023年12月 本体価格:2,500円(+税) ISBN:978-4-910065-12-0 毎日一枚ずつジャズのレコードを紹介する日めくりカレンダー。掲載のレコードはすべてその日付に録音されたものです。原則として各アーティストのリーダー作は一人一枚とし、ラグタイム、スウィング、ディキシーランド、モダンジャズ、フュージョン、ジャズファンク、フリージャズなど、時代や国を超えてさまざまなスタイルのジャズに触れられるよう選盤しました。有名盤もマイナー盤もできるだけバランスよく織り交ぜています。気になるものはインターネットで探してみたり、レコードやCDを購入してぜひ聴いてみてください。ジャズの魅力を味わい楽しむ良き一年になりますよう。 本商品は裁断・製本を手作業でおこなっております。ズレやムラがありますが、それも“味”として何卒ご容赦くださいませ。剥がした紙は余白や裏面をメモ用紙としてお使いいただければ幸いです。
-
listude ブランドブック
¥7,200
●数量限定 特典ノートブック付き(2、3枚目) 企画・発行:listude(鶴林万平・安奈) 編集:MUESUM(多田智美・永江大) デザイン:高い山株式会社(山野英之・桑原遼) 翻訳:鶴田千佳 イラスト:高原颯時 形態:B5変形版 5冊組 定価:税込7,200円 発行:2022/11/24刊 無指向性スピーカーを製作する"listude"の15周年を記念したブランドブック。 ● さまざまな音にあふれた世界において、「聴く態度」を持ち続けたい。 listudeは、「listen(=聴く)」+「attitude(姿勢・態度)」による造語です。 「聴く」ことにまつわるlistudeによるエッセイ「Insight」、私たちと親しい人たちによるコラムとインタビュー「Viewpoint」、音を感じる風景を集めた写真集「Inspiration」、ステイトメントとして取り組む「地奏-CHISOU-」のドキュメント「Project」を収録した日英バイリンガルの5冊組。帯はオリジナル多面体スピーカーの製品情報になっています。 「聴く」という行為は、自らを素直にまっすぐ「ひらく」行為でもあります。 目の前にある対象はもちろん、その奥に広がる世界そのものへと意識を向ける。 それは、日常の風景に美しさを見出すことだと私たちは考えます。 これら冊子の断片から、listudeの想いが浮かび上がることを願って。 — Insight — listude鶴林万平による10本のエッセイ。全68ページ。 ・静けさの共有 ー 敦賀ヨーロッパ軒 本店 ・音が導く食の楽しみ方 ー ピアノ「プレイエル」の旨味 ・湯宿 さか本の「おもてなしなし」 ・塩かタレか? ー 合研のフォノイコライザー ・”不”正解の音がもたらす可能性 ・スピーカーの態度 ー ジャズ喫茶ベイシーで受け取ったもの ・ステレオのモノラル化に見る、音楽のこれから ・あの場、あの時、私だけが聴いた音 ー PAについて ・聴くことの能動性がもらたすもの ー 長岡京室内アンサンブル ・聴く ー 未知のものを受け入れる器 — Viewpoint — listudeと関わりの深い5人のコラムと2人のインタビュー。全104ページ。 ・名前のない4つのはなし/大森克己 (写真家) ・触媒/青柳拓次 (音楽家) ・てまとひまのあいだ/岡部太郎 (一般財団法人たんぽぽの家) ・音の断片を自らつなげて音楽となる/山野英之(グラフィックデザイナー) ・過程の美しさの堆積/渡邊貴志(STITCH INC. 代表) ・環境なんかどうだってよくて、なんかいい音楽がかかっていて、酒が旨ければグッドです/有山達也(デザイナー) ・いちいち立ち止まって、全部やらないと気が済まない/小桧山聡子(山フーズ) — Inspiration — 音を感じる風景を集めた写真集。全17ページ。 — Project — 地奏 -CHISOU- vol.1 UDA MATSUYAMA/NARA の記録 地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA/NARA の記録 — 帯 — listudeオリジナルスピーカーの製品情報
-
次の東京オリンピックが来てしまう前に|菊地成孔
¥2,090
発行 平凡社 出版年月 2021/01 ISBN 9784582838589 Cコード・NDCコード 0095 NDC 914.6 判型・ページ数 4-6 328ページ 菊地成孔が、来るべき「次のオリンピック」に向かう東京を歩き、綴った激動の3年間。 東京オリンピック、アメリカ大統領選挙、ドナルド・トランプ、ジョー・バイデン、中国共産党、星野源、新型コロナウイルス――。 ミュージシャン・文筆家・菊地成孔の「HILLS LIFE DAILY」の人気連載エッセイがついに単行本化! あとがきのあとがき、「バイデンは誰に似ているか(顔が)?」はじめ、真幻の未掲載原稿なども、多数収録。 平成から令和に移りゆく激動の3年間を、軽やかに読みとく一冊。
-
折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか
¥1,980
SOLD OUT
発行 WORDSWORTH(good and son) 価格 1,800円(税抜) 仕様 111×154mm/234P/上製本 編集 山口博之(good and son) デザイン 山田和寛+佐々木英子(nipponia) ISBN 9784991328107 発売日 2023年10月1日 2023年、活動10年を迎えるシンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。 ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。 折坂の圧倒的個性は歌唱だけではない。 サブスクリプションで音楽を“聴き”、 ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、 “読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして 折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。 ーーーーー 詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。 ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。 どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。 折坂悠太 ーーーーー <ためらいと抵抗の詞学> 折坂さんの強烈な個性である歌声や歌唱法、メロディやリズムといった”歌唱”の要素から離れた、もうひとつの独創、言葉=”(歌)詞”を私たちはどんな響きで読むでしょうか。 折坂さんは都合のいい言葉で私たちを安易な納得へと誘いません。言葉にできないものに対して、わかったような言葉で誤魔化すことをせず、目をそらさずに見つ続けるのです。熱狂に巻き込まれることなく傍観するのでもなく、淡々と熱く、ためらいながら、抗いながら、私たちの方を向いています。 折坂さんは私たちに何を話しかけようとしているのか。 歌に乗せて“聴く”だけの言葉ではない、読み、想像し、対話するものとしてこの(歌)詞集をつくりました。ひとり静かにこの本を開き、自分だけの読み方で時間を過ごしていただけたらうれしいです。 本書編集者:山口博之(good and son/WORDSWORTH)
-
坂本図書
¥2,200
SOLD OUT
発行 一般社団法人坂本図書 発売 バリューブックス・パブリッシング 定価 2200円(税込) 仕様 四六判 288ページ ISBN 978-4-910865-06-5 Cコード C0095 選書・語り:坂本龍一 文・構成:伊藤総研 撮影:Neo Sora 坂本龍一が憧れた、36 人の記憶と想像の人物録坂本龍一の記憶と想像の人物録『坂本図書』を刊行。 坂本龍一の傍には、いつも本があった。 東京の仮住まいでも特製の本棚を設け新旧の本を蔵していった。「いつか古書店の店主になるのが夢だった」と語っていたほど無類の本好きで愛書家だった、坂本龍一。 本書は、2018 年から 2022 年の 4 年にわたり「婦人画報」で掲載された、連載「坂本図書」 36 回分に、2023 年に新しく書き起こした、坂本龍一と長年親交の深い、編集者・鈴木正文 氏との対談「2023 年の坂本図書(仮)」を収録。 本から始まり、本に気づかされ、本で確信する。 本を媒介に浮かび上がる、坂本龍一の記憶と想像の人物録が、この度バリューブックスの出版レーベル「バリューブックス・パブリッシング」より発売決定しました!
-
渋谷音楽図鑑
¥2,640
著 柴那典/牧村憲一/藤井丈司 発行 太田出版 価格 2,640円(本体2,400円+税) 判型 A5判 ページ数 282ページ ISBNコード 9784778315757 2017.7.4 “渋谷には3つの坂がある。公園通り、道玄坂、宮益坂。 その坂と川、谷が時代の主役です。 流れ込む、蓄積する、淀む、噴き出す。 これこそが戦後史であり、日本のポップ、ロック音楽の産みの母体です。 やっと僕は自分史と音楽史を重ね合わせて定本を、 いや底本を創ることができました。” (牧村憲一) 牧村憲一は、大滝詠一、細野晴臣、シュガー・ベイブ、 山下達郎、大貫妙子、竹内まりや、加藤和彦、坂本龍一、 そしてフリッパーズ・ギターと出会った伝説の音楽プロデューサー。 その牧村が「坂と川と谷の街」である渋谷で生まれ暮らし、 巡り合った音楽たち、スタッフとして参加した伝説的プロジェクト、 幾多のミュージシャンとの交流やエピソードを加えて、 その50年をすべて語り下ろす! さらにサザンオールスターズ「KAMAKURA」、桑田佳祐「Keisuke Kuwata」、 布袋寅泰「GUITARHYHM」シリーズなどで知られる 音楽プロデューサー・藤井丈司が「夏なんです」「DOWN TOWN」 「RIDE ON TIME」「恋とマシンガン」「ぼくらが旅に出る理由」 「point of view point」に流れる都市型ポップスの系譜を 楽譜を元に徹底解析。それをまとめるのは「ヒットの崩壊」 「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」で知られる、 気鋭の音楽ジャーナリスト・柴那典。 ジェネレーションの異なる3人が集結し、 現在進行形で変わりつつある「2017年の渋谷」を舞台に語り尽くす。 なぜ、渋谷という街が日本の都市型ポップスの 一大潮流を生み出す拠点となったのか――。 その街が持つ“磁場”を、歴史、人、音楽、 そしてファッションから解き明かす。これぞ日本のポップス一大絵巻!!! 第1章 公園通り 1.公園通りと「パルコ文化」の誕生 それは一つの出会いから始まった 東京オリンピックが変えた渋谷の街/二人の鉄道王の因縁の戦い 坂道の先には、かつて米軍施設があった/新宿文化の爛熟 六九年、新宿から渋谷へ/ジァン・ジァンと「公園通り」の誕生 東京山手教会とサン・ジェルマン・デ・プレ 堤清二の都市文化戦略/街を劇場にした増田通二の野望 2.渋谷生まれの音楽プロデューサー 渋谷生まれ、渋谷育ち/映画三昧の幼少期 グリークラブが生んだ音楽業界の立役者たち 小室等と六文銭との出会い/フォークがメジャー化していく時代 フォークジャンボリーの伝説/『人間なんて』と『風街ろまん』 ユイ音楽工房へ/六文銭から始まるポップスの系譜 CMソングの世界へ/「サイダー'73」誕生 もう一つの拠点、桑沢デザイン研究所 第2章 道玄坂 1.日本のロックとポップスを育てた二つの拠点 BYGとヤマハが用意した七〇年代の出会い/道玄坂の栄枯盛衰 新宿ピットインから渋谷BYGへ/はっぴいえんどと風都市と道玄坂 桜丘町とニューミュージック・マガジン/はちみつぱいの誕生 『都市音楽』の証言/ひとつの時代の終わり 「ヤマハ中興の祖」川上源一が見た音楽の夢 2.シュガー・ベイブ、山下達郎、大貫妙子 山下達郎との出会い/シュガー・ベイブ、誕生 偶然と必然が山下達郎と大滝詠一を結びつけた ナイアガラ・トライアングル/一五秒の世界から三分の世界へ 『SONGS』誕生/荒井由実という「時代の突破口」 アワハウスの設立/シュガー・ベイブの解散 『グレイ・スカイズ』と『サーカス・タウン』 坂本龍一と大貫妙子の出会い 第3章 宮益坂 1.ポップスの担い手を育てた坂の上の学校 『サーカス・タウン』完成/古い血と新しい血 「青い森」と忌野清志郎と井上陽水 青山学院大学が生んだ職業作家たち ブルーマウンテンボーイズと細野晴臣/ムッシュかまやつの好奇心 サザンオールスターズからピチカート・ファイヴ、オリジナル・ラブへ 2.七〇年代から八〇年代への橋渡し 七九年の地殻変動/一人のスターが時代を変える 竹内まりやと加藤和彦/『ポパイ』と西海岸ブーム プロデューサーの矜持/大貫妙子の「ヨーロッパ路線」 第4章 原宿 1.音楽と広告とファッションの蜜月関係 原宿セントラルアパートへ/そこはクリエイターたちのサロンだった ワシントンハイツが生んだ磁場/原宿がファッションの街となるまで 原宿とパルコ文化とセゾン文化 2.八〇年代の爛熟、そして狂騒の終わり 広告文化への接近/「い・け・な・いルージュマジック」ができるまで 本気の遊び心が時代の潮流を生んだ/八三年の疲弊感 MIDIレコードとノン・スタンダード/原宿の「解体」 ニュー・ミュージックのお葬式 第5章 渋谷系へ 1.新たなる都市型ポップスの奔流 渋谷の地下水脈/八九年という時代の変わり目 源流となった「ラフ・トレード友の会」/青山学院大学と『英国音楽』 八七年の出会い/パイドパイパーハウスとピチカート・ファイヴ カジヒデキとゼスト/アフター・パンクのロリポップ・ソニック 2.フリッパーズ・ギターがいた時代 ロリポップ・ソニックとの出会い/初のデモレコーディング フリッパーズ・ギター始動/最初に気付いたのは六本木WAVEだった 信藤三雄のアートワーク/交通事故から二人組に 渋谷クアトロでの初ライブ/『カメラ・トーク』でロンドンへ 「恋とマシンガン」の成果/ダブルノックアウトコーポレーション 日英同時進行のコンピ盤/出口の見えなかった『ヘッド博士の世界塔』 幻となった四枚目のアルバム/解散とその後/再始動 トラットリアの遊び心/重なり合う都市型ポップスの系譜 第6章 楽曲解析 なぜ楽曲解析が必要なのか/ポップスを作る七つの要素 メジャーセブンスの衝撃/選曲について 1.はっぴいえんど「夏なんです」 コードとメロディーが生み出す浮遊感/サウンドと歌の刷新 ドラッグ文化を幻想に転換する/インサイドノートとアウトサイドノート 隠された転調/アメリカの向こう側にあるフランス 2.シュガー・ベイブ「DOWN TOWN」 先駆者としてのブレッド&バター/シンコペーションが疾走感を生む ヴォーカリスト山下達郎の力量/「DOWN TOWN」と「上を向いて歩こう」 「うきうき」という言葉 3.山下達郎「RIDE ON TIME」 ディスコの時代/レイ・ブラッドベリの影響 大滝詠一「君は天然色」/八〇年代の爛熟 4.フリッパーズ・ギター「恋とマシンガン」 パンクとスウィング・ジャズと映画音楽 ハーフヴォイスとノンビブラート/ネオアコの手法 ポストモダン文学/はっぴいえんどとフリッパーズ・ギター 5.小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」 ヒップホップの影響/ラテン音楽の鍵「クラーベ」 ラテンとNYと東京/一小節のループ サビのメロディーに潜むトゥンバオ/歌い方の「泣き」と「濡れ」 6.コーネリアス「POINT OF VIEW POINT」 三次元的な空間を指し示す言葉/転機となった『FANTASMA』 プロ・トゥールズ以降の断絶/音楽の円環 都市型ポップスの系譜学 第7章 二一世紀 インターネットとプロ・トゥールズ以降 横になった構造と“親殺し”の不在/ベッドルームと街の文化 星野源と一〇年代インディー・シーン/二〇二七年の渋谷
-
ジュークボックスに住む詩人|友部正人
¥1,708
発行 思潮社 発行年月:1993.4 サイズ:19cm/165p ISBN:4-7837-1553-X 言葉を重視するミュージシャン友部正人はどんな歌に心をふるわせたのか。ニック・ケイヴに衝撃を受け、テレビジョンに未来からきた懐しさを、たまの四人に物語を、金子光晴に旋律を感じる著者ならではの視点から捉えた歌詞の力。39人の音楽詩人たち。
-
ぼくの部屋においでよ
¥1,980
発行 BOOKNERD B6判・106ページ 2023 〈執筆者〉 モトムラケンジ/京都のレコード店〈レコードショップ ジジ〉店主。 富永珠梨/北海道在住。2002年より選曲・DJ 活動開始。 早坂大輔/盛岡〈BOOKNERD〉店主。 〈寄稿者〉 松永良平(音楽ライター)、青木隼人(音楽家)、千葉幸平(チバハウス店主)、河村実月(文藝誌『園』〈居間〉主宰)、玉山貴士(音楽愛好家)、田口杏奈(グラフィック・デザイナー) ひとりより、ふたりで聴くためのレコードガイド。 フリーソウル、サバービア、カフェ・アプレミディ、ディモンシュにひとり。90年代から2000年代にかけて存在したたくさんのレコードガイドをたよりに音楽の旅をしたかつての恋人たち、そして2020年代を生きる恋人たちに捧ぐ、甘くてほろ苦いレコードガイド。 ひと組の男女が出会い、共に暮し、そして別れるまで。まるで短編小説のようなストーリーを軸にさまざまなシチュエーションに合わせ選盤したレコードを約160枚紹介。豪華執筆陣によるコラムも。
-
777|五木田智央
¥3,850
発行 888ブックス(ハチミツブックス) ブックデザイン:鈴木聖 印刷:中央精版印刷 定価:本体3,500円+税 発売日:2015年8月 ISBN:ISBN978-4-908439-03-2 C0070 サイズ:200×148×50ミリ ページ:784ページ 装丁:ソフトカバー、スリーブケース入り 2006〜2015 年に描かれた「777」点のドローイングを1ページに1点収録。厚さ5cm を超える大ボリュームで迫ります。 ガッシュで描かれたグラデーションの効いたキャンバス作品のほか、五木田作品の真骨頂ともいえるのが、ポップカルチャー、プロレス、ホラー映画、幾何学模様など、多様なイメージのドローイング群です。近年は複数点を組み合わせて発表されているこのドローイングを、1ページに1点掲載。2000 年に刊行された初作品集『ランジェリーレスリング』(リトルモア刊) に続く、15 年ぶりのドローイング集です。 五木田智央/画家 1969 年東京生まれ。90 年代後半に即興的に描かれたドローイング作品により注目を集める。近年は白と黒の色彩で描く人物画など、具体的なモチーフを見せつつも抽象的なペインティング作品を手がけている。Blum & Poe (LA) のほか、国内外で個展、グループ展多数。YMO結成40 周年を記念したコンピアルバムのジャケットを手がけたことでも話題に。
-
奇奇怪怪|TaiTan/玉置周啓
¥2,750
SOLD OUT
発行:石原書房 B5判 縦257mm 横182mm 厚さ25mm 重さ 665g 392ページ 並製 価格 2,500円+税 ISBN978-4-911125-00-7 初版年月日2023年8月17日 ラッパーのTaiTan(Dos Monos)、音楽家の玉置周啓(MONO NO AWARE / MIZ)の二人が、映画・音楽・小説・漫画などのコンテンツから、生活の中で遭遇する違和感とワンダーの裏に潜む経済の謎まで縦横無尽に語り尽くす、Spotify Podcastチャートで最高順位第1位を記録した、超人気ポッドキャスト番組『奇奇怪怪』。 2022年にポッドキャスト番組としては異例の500ページ越え・本文三段組み・函入りという造本で書籍化され大反響を呼び(国書刊行会より刊行)、版元史上最高予約数を記録。同年秋にはアニメ化やTBSラジオでレギュラー番組『脳盗』が開始されるなど、領域を超えて広がりをみせる同番組が満を持して刊行する書籍版第二弾! 第一弾の百科事典的装いから漫画雑誌的オブジェクトへと変貌を遂げ、書き下ろし序文、語り下ろし跋文、そして巻末解説にギャグ漫画家・藤岡拓太郎氏の短編漫画を併録! 文化と経済の森羅万象を「強引に面白がる」ための言葉と思考の実弾が詰まった異形の対話篇。 目次 序 スラングとコミュニティの研究 2021.09.18 TikTokとテレビの中毒性論 2021.09.25 TikTok以降の音楽について 2021.09.25 『イカゲーム』と炎上広告 2021.10.21 言葉は身体に比べてダサい論 2021.11.02 恋愛は等価交換なのか問題 2021.11.04 新庄剛志と『嫌われた監督』論 2021.11.13 大怪作『フォビア』と魚卵ビジネス 2021.11.16 平成の胡散臭さ文化論 2021.11.23 論破はなぜ流行るのか 2021.11.27 ドキュメンタルとDos Monos 2021.12.02 『プロ野球経営全史』とナベツネ伝説 2021.12.07 ナルシストとは何か 2021.12.11 U‐NEXTのドキュメンタリー最強説 2021.12.18 M‐1とエヴァ 2021.12.23 昭和のカリスマ論と敏腕P 2022.01.13 楽屋ポルノ問題 2022.01.27 深夜ラジオとポッドキャスト 2022.01.29 便乗商法論 2022.02.03 伝説の編集者と河童献金 2022.02.10 藤岡拓太郎氏と語る笑いの原体験 2022.02.26 2ちゃんねるとまとめサイト文化 2022.03.12 平成令和の自己啓発書史を考える 2022.03.31 ウィルスミスのやつ 2022.04.02 本音と暴露ブームの謎 2022.04.09 推しがわからん 2022.04.14 ポストトゥルースとポッドキャスト 2022.04.16 倍速病 2022.04.26 令和のマナー論 2022.06.04 『ぞうのマメパオ』と愛おしさの正体 2022.06.07 『ハケンアニメ!』が最高だった 2022.06.09 恋愛に興味ある前提なのなんなん問題 2022.06.11 人間関係が壊れない愚痴論 2022.06.16 『トップガン』とギターソロ問題 2022.06.18 顔面恐怖症 2022.06.30 放送禁止用語と『脳盗』 2022.07.02 人は騙されたがってる論 2022.07.05 ギャグセン最強王 2022.07.16 スマホ以降の美しい顔 2022.07.19 なぜ人は飯の写真なぞ撮影するのか 2022.07.21 人はなぜマッチングアプリで絶望するのか 2022.08.09 ZOOM会議はなぜしんどい? 2022.08.11 今年のBEST映画が決まりました 2022.09.08 TBSラジオ『脳盗』爆誕 2022.09.20 M‐1とジョブチューン問題 2022.12.01 跋 解説短編漫画「人の話」 藤岡拓太郎 著者プロフィール TaiTan (タイタン) Dos Monosのメンバーとして3枚のアルバムをリリース。台湾のIT大臣オードリータンや、作家の筒井康隆とのコラボ曲を制作するなど、領域を横断した活動が特徴。また、クリエイティブディレクターとしても\0の雑誌『magazineⅱ』やテレ東停波帯ジャック番組『蓋』などを手がけ、2022年にvolvoxを創業。Spotify独占配信中のPodcast『奇奇怪怪』やTBSラジオ『脳盗』ではパーソナリティをつとめる。 玉置周啓 (タマオキシュウケイ) MONO NO AWAREとMIZのギターボーカルとして作詞作曲を手がける。サブカルチャーマガジン『EYESCREAM』にて読書感想文をweb連載、その他各種メディアに寄稿しており、ユーモアある文体が特徴。Spotify独占配信のポッドキャスト『奇奇怪怪』、TBSラジオ『脳盗』のMCを務める。
-
黒人ばかりのアポロ劇場|ジャック・シフマン
¥2,197
発行 土曜社 - 翻 訳:武市好古 - 解 説:吾妻光良 - 編集装釘:濱田廣也(b.room) - 仕 様:四六判(190 × 129 × 13.8ミリ)320頁 - 図書番号:978-4-907511-96-8 - 初 版:2022年7月31日 - 定 価:1,998円+税 “黒人音楽の殿堂” として知られる、ニューヨークのアポロ劇場は、ブルース、ジャズ、リズム&ブルース、ソウルの世界で活躍するスターを数多く生み育てました。この忘れがたき劇場の物語を、関係者だからこそ知り得る逸話で彩った本書は、黒人エンタテインメントの魅力を伝える決定的な一冊です。笑いと涙と驚きに満ちたエピソードの数々が登場人物たちを生き生きと蘇らせ、読者を魅了します。寺山修司が絶賛した、武市好古による1973年の訳文でお楽しみください。 〈主な登場人物〉 ベッシー・スミス、ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・エクスタイン、ライオネル・ハンプトン、ルイ・ジョーダン、B・B・キング、テンプテイションズ、マーヴィン・ゲイ、アリサ・フランクリン…… 著 者 略 歴 Jack Schiffman〈ジャック・シフマン〉幼少時ラファイエット劇場やハーレム・オペラハウス、そして彼の父フランク・シフマンの経営するアポロ劇場などの楽屋で育った生粋の劇場人。1939年、家を離れウィスコンシン大学へ入学。途中海軍に入隊、コロンビア大学を出向のかたちで卒業。第二次世界大戦後、再びアポロ劇場に戻り父フランクの片腕となり劇場を切り回すが、55年突如フロリダへ移住し農園の経営を始めた。かたわら不動産業、カキの養殖にまで手を出すという多彩な経歴の持ち主。その後、フリーの作家、コラムニストとして活躍した。2009年没。 訳 者 略 歴 武市好古〈たけいち・よしふる〉1935年、徳島市に生まれる。56年から60年にかけて劇団四季演出部に在籍、かたわら岩波映画作品「寄席の人々」「歌舞伎の小道具」を監督。64年から3年間、米ラスベガスでショーの構成および演出にあたる。本書翻訳時は、フリーの映画監督、日本創造企画常任プランナー、日本ルーレット研究会理事。主な作品に「ふたりのロッテ」「陰影礼賛」がある。ジャズメンのリサイタルを構成演出したり、スイングジャーナル誌にエッセイを寄せるなどジャズ界でも活躍した。92年没。
-
ベトナムの大地にゴングが響く|柳沢英輔
¥2,970
SOLD OUT
発行 灯光舎 四六判 縦188mm 横127mm 厚さ20mm 331ページ 2019 ゴングはどのように作られ、奏でられ、そして受け継がれていくのか―― 古くより東南アジアに伝わる体鳴楽器ゴング。 重なり合う響きと繰り返される旋律が大地を震わし、人びとを集め、精霊を喜ばせる。 調律師や調律技法、音階と旋律、伝統の継承などについて、民族学、音楽学、音響学などの視点・手法を駆使し、ベトナム中部高原とその周辺地域のゴング文化の実態に迫った研究の集大成。 著者撮影の現地の映像資料やフィールド録音を視聴できるQRコードも掲載。 ゴングの魅力を、文章で、写真で、映像と音で、立体的に味わう。 【目 次】 第1章 ゴングに魅せられて 第2章 ベトナムのゴング文化 第3章 ゴングを奏でる 第4章 ゴングの演奏機会 第5章 ゴングを作る 第6章 ゴングを調律する 第7章 ゴングの音を分析する 第8章 ゴング演奏を分析する 第9章 ゴング文化を守る ●音楽 https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/307660222&color=%23ff5500&auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&show_teaser=true&visual=true ●映像 https://www.youtube.com/watch?v=38su0NuNtug&feature=youtu.be 【著者紹介】 柳沢 英輔(ヤナギサワ エイスケ) 1981 年、東京都生まれ。専門は映像人類学、民族音楽学。 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。 博士(地域研究)。 主なフィールド録音作品に『Ultrasonic Scapes』(Gruenrekorder 2011)、『Music of the Bahnar People from the Central Highlands of Vietnam』(Sublime Frequencies 2016)、『Path of the Wind』(Gruenrekorder 2018)。映像作品に『ベトナム中部高原のゴング文化』、『Pơ thi(ジャライ族の墓放棄祭)』などがある。
-
A MYCOLOGICAL FORAY|John Cage [THIRD EDITION]
¥9,020
published by ATELIER ÉDITIONS softcover book and unbound portfolio in a slipcase 224 pages 279 x 203 mm color, black and white 2020 THIRD EDITION 「キノコに熱中することによって、音楽についてより多くを学ぶことができるという結論に至った。」- ジョン・ケージ アメリカ出身の音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家であるジョン・ケージ(John Cage)の作品集。本書『A MYCOLOGICAL FORAY(真菌類学への介入)』は、作者の特異体質的な心の奥底に存在する、キノコで覆われた風景へと見る者を惹きつける。2冊組のうち1冊には、作者がキノコを探究している様子や、その間に出会った様々な種類の植物や真菌類の写真や文章を掲載。1983年に公演された『MUSHROOMS et Variationes』の完全版スクリプトも収録している。加えて、ファイルのような形をした『MUSHROOM BOOK(キノコの本)』は、1972年に作者が制作したポートフォリオを初めて複製したものである。アメリカ人イラストレーターであり同じく菌類を研究していたロイス・ロング(Lois Long)によるイラストと、アメリカ人植物学者のアレクサンダー・H・スミス(Alexander H. Smith)による解説を含む。本作は「JOHN CAGE TRUST」による協力のもと刊行された。
-
靄を漕ぐ - Row the Haze -
¥3,500
SOLD OUT
品番:FETE-007 タイトル:靄を漕ぐ - Row the Haze - アーティスト:Sakanoshita Norimasa, the sleeping beauty & Atsushi Hamada 植物標本:はいいろオオカミ+花屋 西別府商店 写真 & 映像:Akihiro Yamaguchi アートワーク:Akihiro Yamaguchi フォーマット:国内盤CD 特装版ブックレット仕様 (全32ページ) 人生は、まるで靄に包まれた舟のようである。 進むべき方向を見失い踠くかもしれないし、 その先で希望に満ちた未来が開けるかもしれない。 其々が静かに舟を走らせ、 今日もこの素晴らしき世界を彷徨う。 灯火のように寄り添う温かな調べを連れて、 自らの櫂で、靄を漕ぐ。 Text : 濱田 敦司 (MANSIKKA antiques) 〈 Track List 〉 01. through the mist 02. glacis 03. parts of imperfection 04. empty playground-part.1 05. ruiten 06. a rest
-
VACANCES バカンス 1
¥1,200
SOLD OUT
リトルプレス 編集・発行|原航平+上垣内舜介 デザイン|岸田紘之 A5変形(W135mm×H220mm)、本文86ページ 2022年11月20日発行 「心のバカンス」を追い求める独立系カルチャー雑誌。創刊号では編集発行人が好きな人や気になる人に寄稿を依頼し、エッセイから現代川柳、怪談、旅行記、マンガ、小説まで極めて多彩な表現が集まりました。今泉力哉さんによる短編小説や小説家・島口大樹さんのエッセイなど、貴重なテキストも収録しています。 また、定期的にイベントを開催しているミュージシャンの夏目知幸さん×高橋翔さんや、『M-1 2022』3回戦の動画でも話題の忘れる。へのインタビューを実施。巻末では私たちバカンス編集部が、「これぞバカンス」という映画や音楽をレビューしています。 せわしない日々の中で、一度立ち止まって物事を考えられるような「余白」を生む、そのきっかけとして存在する雑誌です。 ■目次 <インタビュー> 夏目知幸×高橋翔|つかずはなれずの距離感で 僕らのまんじがためは続く 忘れる。|伝染していくトランス状態 <寄稿> 島口大樹|僕の生活 [エッセイ] 暮田真名|仮着陸 [現代川柳] 深津さくら|つれかえる [怪談] kiss the gambler|沖縄旅行記 [旅行記] ナカムラミサキ|ハイ・シティ [マンガ] 今泉力哉|グレースケール [小説] <巻末コラム> 原航平|多幸感 起き抜けに 上垣内舜介|電気イルカはポルトヨーロッパの夢を見るか 森美和子|くらげ 僕らのバカンス特集(編集部がレコメンドする、バカンスを描いたカルチャーたち) 表紙イラスト|中山望 -------------------- ■はじめに せわしない心にバカンスを 「なる早でお願いします」。 仕事のメールの中にこの一文が紛れ込んでいるとき、僕はいつも数秒間フリーズし、そのあと何事もなかったかのようにメールを打ち返す。でも、その度に実はひどく気分が落ち込んでいる。急かされている。自分の時間の使い方に、この人は一方的に干渉しようとしてきている。そこに拒絶を覚えるから。でも、そもそも仕事というのはそういうものだ。時間を使ってお金をもらう。それに適応できないと、社会で生きていくことはできない。それは受け入れているのだけど、どんなときでも心に余裕を持って生きたいと望むのは、果たしてわがままなことなのだろうか。 フランスという国には「バカンス」という夢のような文化があるということを、僕はエリック・ロメール監督の『海辺のポーリーヌ』やギヨーム・ブラック監督の『女っ気なし』という映画を観ていく中で知った。みんながみんな、夏になると約1か月間の有給休暇を消化して、リゾート地などへ旅行に出かけるらしい。純粋に羨ましいと思いつつ、一方でそんな長い期間、一体何をして過ごすのだろう。そう思って調べてみると、彼らは観光をしたり海で泳ぎまくったりしているというよりは、「散歩」や「ただ海辺で寝そべる」ことを重要視して自分の時間を大事にしているという。フランス語のvacance(複数形がvacances)にもともと「空白」や「頭を空っぽにする」という意味があるように、そこには、何も特別なことをしないからこそ得られる豊かな時間があるのだろうと、僕は遠い国から勝手に想像している。そういう時間や心のあり方を、僕も日々の生活で大事にしたいと思う。僕にとっての心のバカンスは、休日に朝早く起きて映画館で一本映画を観て、おいしいごはんを食べてから昼下がりはカフェで本を読み、夕方になったら銭湯へ行って子どもを連れたお父さんを眺めながら身体を洗い、夜にはしっぽりお酒を飲む、そんななんてことない生活にこそ宿っている。フランスのバカンスからしたらいろいろやりすぎかもしれないが。 そんなことをぼんやりと考えながら、見切り発車で始めたこのZINE制作。僕たちがいま話を聞いてみたい人に取材をしに行き、心にバカンスをもたらしてくれそうなさまざまな分野の方々に寄稿を依頼しました。この小さな本が、あなたのささやかなバカンスになることを願っています。(原航平)