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ひとり ALTOGETHER ALONE
¥1,980
著者:Gazzette 4(小林深雪・小柳帝・鈴木惣一朗・茂木隆行) 発行 誠光社 四六判 / 160P / モノクロ / 仮フランス装 クラブで踊るためでもなければ、ライヴハウスで騒ぐためでもない、ひとりの雰囲気を持つ音楽。かといってひとりよがりの、半径数メートル閉塞感もりもりのマニアックな選盤というわけではない。音盤収集学とレコード詩学を絶妙にブレンドしてカフェ・ミュージックを擬態し、よく知られた盤もあまり知られていない盤も何食わぬ様子で並み居る約500枚。みんなにとっては重要かもしれない再生回数だの影響力(インプレッション)だのといったあらゆる序列は、たった「ひとり」の前で完全に無効化する。 (本書巻末解説より) ひとりで聴きたいレコード、ひとりで奏でられた音楽、聴けばひとりを感じる調べ。 1999年の終わり、過ぎ去りつつあった大衆(みんな)で音楽を聴く時代を惜しみつつ、ひとりの時間をいかに大切に過ごすかを考え始めた人たちによるディスクガイド。20世紀に生まれた500枚ものレコードを、「SWEET」「MILD」「BITTER」の印象(インプレッション)にて分類。「何を」ではなく「どのように」聴くのかを問い、21世紀の始まりを予見した一冊がついに新装復刊。 復刊に当たり、カバーは落ち着いた仮フランス装に、コラムは書き下ろしとともに一新、巻末解説をカンパニー社工藤遥が寄稿、新装版あとがきは小柳帝書き下ろし。
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ライク・ア・ローリングカセット カセットテープと私 インタビューズ61|湯浅学
¥2,750
発行 小学館 定価2750円(税込) 発売日2023.03.20 判型/頁A5判/272頁 ISBN9784093888998 今も残るカセットテープと時代の記録集! カセットテープは、音楽聴取の「革命」であり、何よりも超個人的な「人生」の記録メディアだった! 昨今、再びブームだとも言われているメディア、カセットテープ。 サブスク全盛でスマートフォンで誰もが簡単に音楽録音/聴取ができる現代とは違い、1960年代に登場し初めて大衆にプライベートな録音/編集の愉しみを普及させたカセットテープというメディアは、革命的だった。 その登場から数十年、もし今も捨てられず、手元に残っているプライベートなカセットテープがあるのならば、そこに込められているのは一体いかなる録音であり、いかなる時代なのか? かつて(今なお?)カセットテープに親しんだ各界の人々の手元に残る秘蔵カセットをここに公開! そして、その音源と作られた時代の情景を探る超刺激的インタビュー集!!
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ニューヨーク・ストーリー ルー・リード詩集|ルー・リード
¥3,630
翻訳 梅沢葉子 発行 河出書房新社 単行本 46変形 ● 410ページ ISBN:978-4-309-25750-1 ● Cコード:0098 発売日:2024.04.30 定価3,630円(本体3,300円) ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代を含む自選歌詞集。ヴァーツラフ・ハヴェル大統領、作家ヒューバート・セルビーJrとの対話も収録。ファン必読、待望の復刊!
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書をステディ町へレディゴー|安田謙一/辻井タカヒロ
¥1,760
発行 誠光社 148mm × 210mm / 256P / ソフトカバー バイト帰りにプールで泳いで、古本屋とレコード屋のぞいて、映画館立ち寄って、家でテレビ観ながら今日見聞きしたことを思い出す。音楽と時事ネタと私生活、文学とシモネタと世知辛さ。つなげて、モジッて、オチつけて・・書けた。意味はないけど滋味はある、笑えて学べて役立たない、「ロック漫筆」の集大成。安田謙一・辻井タカヒロの名バッテリーが、雑多な話題を広めのストライクゾーンへとお届けする、「白い名著」ここに誕生。 ローリング・ストーンズとケーシー高峰が、『テレホン人生相談』と『エクソシスト』が、天童よしみとシャッグスが、カフカと「およげ!たいやきくん」が、仲良く同居するコラムの数々を、見事に捕球し、打ち返す4コマ漫画の数々。世知辛い世の中と退屈な生活に、レコードが、テレビが、映画館が、安い飲み屋が、そして共通言語をもった相棒が存在することの喜びをしみじみと噛みしめることのできるコラム約120本。知らない本やレコード、映画をチェックしたり、捜したりしながら読めば数年間はたっぷり楽しめるであろう1冊。 雑誌「CDジャーナル」誌上で2010年から2019年まで連載された「書をステディ町へレディゴー」に、前身連載「ロックンロールストーブリーグ」4回分と、『ビートル・ストーリー』誌上で連載された「ポールがジョージにジョンずにリンゴの絵を描いた」13回分を追加収録。あとがきは夏葉社の島田潤一郎。
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ライブ漫筆|安田謙一
¥1,650
発行 誠光社 装画・イラスト:辻井タカヒロ デザイン:仲村健太郎 A6判 / 262P / ソフトカバー アイドルグループからポール・マッカートニー、美術館でのインスタレーションからものまねパブに、配信ライブまで。演奏だけでなく「ハトが出る」瞬間を、ライブ中だけでなくその待ち時間や、帰路での一杯までをも綴った「ロック漫筆家」安田謙一の名人芸。かつて我々はこのような形で音楽にまつわる喜びを享受していたという未来の民俗学的資料であると同時に、これからの音楽体験の愉しみを模索するヒントの詰まった一冊。 装画・イラストは盟友、辻井タカヒロ、デザインは仲村健太郎。挿絵は京都 Hand saw pressにてリソグラフ印刷。 掲載ライブ(下記は一部・全体は目次画像参照) バート・バカラック/恵比寿★マスカッツ/エルヴィス・コステロ/水谷千重子/KIRINJI/民謡クルセイダーズ/クレイジーケンバンド/宇崎竜童/シャムキャッツ/憂歌団/ものまねショウ/松浦真也の吉本新喜劇/MOCKY/ジェフ・ミルズ/ピチカート・ワン/柴田聡子ほか
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Cassette Book Revisit|VIDEOTAPEMUSIC
¥5,500
レーベル KAKUBARHYTHM KAKU-204 2024.6.5 Release Streaming: https://kakubarhythm.lnk.to/Revisit 限定プレス特装版 Cassette Book: ¥5000+税 Case Size:H188 × W104 × D35mm TAPE(46min)※ダウンロードコード付属 BOOK(表紙+本文160P) 3 POSTCARDS Sound Produce / VIDEOTAPEMUSIC Mixing (M1-M7), Mastering / Chihei Hatakeyama Art Direction & Design / Kei Sakawaki, Hiroaki Hidaka Editorial Direction / Yu Sakurai (TISSUE Inc.) Still Life Photography / Makoto Oono Documentary Photography / VIDEOTAPEMUSIC 著者・記録写真 VIDEOTAPEMUSIC 編集・註釈 桜井祐(TISSUE Inc.) 装幀・レイアウト 坂脇慶、飛鷹宏明 静物写真 大野真人 発行 株式会社カクバリズム 印刷製本 株式会社八紘美術 日本国内の様々な土地でフィールドワークを行いながらの楽曲制作を行なっている VIDEOTAPEMUSIC が、これまで滞在制作で訪れた館林(群馬)、野母崎(長崎)、須崎(高知)、塩尻(長野)、嬉野(佐賀)に加え、地元である東京都東大和市の多摩湖を再訪(=Revisit)し制作。 限定プレスの「カセットブック」は、音源(カセットテープ+ダウンロードコード)と、各地での滞在制作にまつわる記録/記憶を書き綴ったテキストを収録した全160Pの書籍がVHSサイズの特製ケースにパッケージされています。 [Tracklist] 1. Tamako 2. Tatebayashi 3. Nomozaki(feat. 角銅真実)※5/29(水)〜先行配信 4. Susaki (Flotsam) 5. Shiojiri 6. Ureshino (Cha Cha Cha Dub) 7. Goujyou Jima (強情島) 8. Nomozaki (Akito Tabira Remix) 9. Susaki (oono yuuki Refloat Mix) Revisit(BOOK 160P) ————— 目次 序文 5 館林 10 再訪日記 二〇二三年三月二十四日〜二十七日 16 「Tatebayashi」メモ 33 野母崎 42 再訪日記 二〇二三年四月十七日〜二十日 50 「Nomozaki」メモ 62 寄稿「流れ」Akito Tabira 68 須崎 72 再訪日記 二〇二三年二月二十二日〜二十五日 78 「Susaki (Flotsam)」メモ 89 寄稿「再び漂流する音」oono yuuki 94 塩尻 100 再訪日記 二〇二三年六月十二日〜十四日 106 「Shiojiri」メモ 119 嬉野 126 再訪日記 二〇二二年七月二十一日〜二十三日 132 「Ureshino (Cha Cha Cha Dub)」メモ 138 エピローグ 多摩湖再訪 二〇二三年十一月二十四日 148
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●サイン本 実家|世田谷ピンポンズ
¥1,100
リトルプレス ■¥1100(tax in) ■40p ■文庫判 ■並製本 ■装丁・デザイン・DTP 輪佳 独り歌を歌い続けた二階の角の部屋、優しかったじいさん、ばあさん。二度と戻れない過去の断片と今はもうない場所のこと。 自分を育ててくれた実家がなくなったことをきっかけにものした随筆集。 細谷家栞(家族をイラストにしたもの)封入。紙袋(黄色・ピンクなどのうちのランダム)入りです。
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心が見えてくるまで|早川義夫
¥792
ちくま文庫 792円(税込) Cコード:0195 整理番号:は-42-4 刊行日: 2015/09/09 ページ数:256 ISBN:978-4-480-43294-0 JANコード:9784480432940 「読んだだけでうんと気が楽になりました」 ――吉本ばなな 恋人との出会いと別れ、妻との仲良しの秘訣、心にくすぶり続けていたこと、ちょっと恥ずかしいこと…。「“語ってはいけないこと”をテーマに書きたい」という著者渾身の書き下ろし。「この世で一番いやらしいこと」や信頼関係のこと。 帯文=吉本ばなな 著者について 早川 義夫 ハヤカワ ヨシオ 1947年東京生まれ。歌手(1967〜69年)、元書店主(1973〜95年)、再び歌手(1994年〜)。著書に、『たましいの場所』『ぼくは本屋のおやじさん』(ちくま文庫)、『ラブ・ゼネレーション』(文遊社)などがある。アルバムに、《この世で一番キレイなもの》《花のような一瞬》《恥ずかしい僕の人生》《歌は歌のないところから聴こえてくる》《I LOVE HONZI》等がある。
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いいなアメリカ|ジョンとポール
¥1,430
SOLD OUT
発行 誠光社 イラスト:おおきなお デザイン;水本アキラ 四六判変型 / 84P / ソフトカバー シンプルなようでいて複雑なソングライティング、 シニシズムと背中合わせの優しさ、 ジャーナリスティックなお伽話。 ランディ・ニューマンの歌を、訳し、唄い、解釈したら見えてきた、哀しくも素敵なアメリカ。 当店ウェブサイト「編集室」よりの単行本、「誠光社同時代文庫」の第二弾は、広島在住のミュージシャン、ジョンとポールが、アメリカのシンガーソングライター、映画音楽家、ランディ・ニューマンの楽曲を、訳し、解釈し、歌い、解説したハイブリッドな一冊。著者による、原曲のノリを損なわず日本語に移し替えた抄訳詞に、その背景を綴ったコラムを掲載。各ページにはQRコードを付し、その楽曲をジョンとポールが演奏した動画にリンク可能。歌の意図と背景を知りつつ、日本語詞で自然に耳にすれば、このシニカルな巨人の本当の魅力が身近なものに感じられるはず。 わたしたちの知らないアメリカ文化を、テキストと演奏で体感するこれまでにないコラム集です。 デザインは水本アキラ、イラストはおおきなお。
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たましいの場所|早川義夫
¥858
ちくま文庫 858円(税込) Cコード:0195 整理番号:は-42-1 刊行日: 2012/12/10 判型:文庫判 ページ数:304 ISBN:978-4-480-43005-2 JANコード:9784480430052 「誰かに悩みを相談するくらいなら この本を繰り返し読んだ方が いいとさえ思っています。 これは本当にいい本 ――宮藤官九郎 「恋をしていいのだ。今を歌っていくのだ」。心を揺るがす本質的な言葉。文庫用に最終章を追加。帯文=宮藤官九郎。オマージュエッセイ=七尾旅人 18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いたくなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。「恋をしていいのだ。恥をかいていいのだ。今を歌っていくのだ」。心を揺り動かす率直で本質的な言葉。文庫用に最終章を追加。 この本の目次 この世で一番キレイなもの たましいの場所 忘れていること、忘れられないこと 歌は歌のないところから聴こえてくる 僕は僕を知りたくて本を読む 文庫版のために 著者 早川 義夫 ハヤカワ ヨシオ 1947年東京生まれ。歌手(1967〜69年)、元書店主(1973〜95年)、再び歌手(1994年〜)。著書に、『たましいの場所』『ぼくは本屋のおやじさん』(ちくま文庫)、『ラブ・ゼネレーション』(文遊社)などがある。アルバムに、《この世で一番キレイなもの》《花のような一瞬》《恥ずかしい僕の人生》《歌は歌のないところから聴こえてくる》《I LOVE HONZI》等がある。
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●サイン本 くるぶし|町田康
¥2,860
SOLD OUT
発行 COTOGOTOBOOKS 発売日:2024年3月7日 / 単行本:192ページ ──諦めろおまえは神の残置物祈りとしての恥を楽しめ 著者初の短歌集にして、全首書き下ろしとなる本作は、町田さんがとらえた世界を聖賤一体となった言葉で味わえる一冊。 戀人を山に埋めて音樂は四日前から村に漂ふ 花活けて横に巻き寿司現代詩捨ててしまつた夢の置き床 突き指が趣味だと言うたあのひともいまは入間でゴミを食べてる 気い狂てアキレス腱をわがで切り這うて行こかな君の近傍 阿呆ン陀羅しばきあげんど歌詠むなおどれは家でうどん食うとけ 迷惑か? 俺は男だマンナくれ夏場体調崩すかもです 352首の調べとスピードに必死でしがみつきながら読んだ後に残るのは、これまでとは少し、しかし確実に違って見える世界と自分自身。笑いにひっぱられて油断していると、とんでもないところに引きずり込まれてしまいます。 町田さんの言葉を受け、本をデザインしてくださったのはサトウサンカイ・佐藤亜沙美さん。 うねりのなかから浮き上がり、いまにも暴れ狂いだしそうな言葉たちをねじ伏せる大迫力のタイトル。 それらを箔のみで表現し、さらには、三方を小口染めすることで、モノとしての強度を高め、ただそこに置かれているだけで異様な狂気を放つ一冊に仕上げてくださいました。
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坂本龍一のメディア・パフォーマンス マス・メディアの中の芸術家像
¥2,750
松井茂/川崎弘二=編著 坂本龍一=インタビュー 発行 フィルムアート社 発売日 2023年9月26日 本体価格 2,500円+税 判型 四六判・上製 頁数 284頁 ISBN 978-4-8459-2307-6 Cコード C0073 芸術家、坂本龍一の1984年 マス・メディアを実験場に展開したメディア・パフォーマンスの諸相 芸術の未来を拡張せよ 坂本龍一が「パフォーマンス元年」と称する「1984年」に注目し、生涯にわたって「メディア」を革新し続けた芸術家としての足跡をあらためて紐解く。 メディア戦略としての出版社「本本堂」、書籍というメディウムそのものによるパフォーマンス、世界最大級のテレビ「ジャンボトロン」を用いたメディア・イベント「TV WAR」…… 多彩なプラットフォームで発表された作品群、その時々に遺された発言、そして、坂本龍一へのインタビューをもとに、「マス・メディアの中の芸術家像」を「メディア・パフォーマンス」というキー・タームから解き明かす。
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シティ・ポップ文化論
¥2,420
日高良祐=編著 柴那典/加藤賢/宮沢章夫/川村恭子/輪島裕介/小泉恭子/大和田俊之/金悠進/楠見清/江口寿史=著 発行 フィルムアート社 発売日 2024年2月23日 本体価格 2,200円+税 判型 四六判・並製 頁数 268頁 ISBN 978-4-8459-2141-6 装画 江口寿史 装丁 川名潤 シティ・ポップから考える都市・音楽・イメージ シティ・ポップを準備した70 年代の都市文化から80 年代の流行、そして2020 年代の世界的なリバイバルまで 現在進行系のカルチャーの輪郭を捉える9 つの講義を収録! 70~80年代の日本で流行し、近年、国内外のミュージシャンやリスナーから再発見されリバイバルしている「シティ・ポップ」。雑誌、書籍、テレビやラジオなど、さまざまなメディアで特集されるなど、シティ・ポップは今まさに再定義・再言説化されつつあるが、本書ではそうした議論を踏まえ、さまざまな領域を専門とする執筆者が、シティ・ポップを取り巻く流動的な状況と歴史を、多角的に分析する。 インターネットを中心に起きた現在のリバイバル、80年代当時の文化的状況、シティ・ポップを準備した都市文化の隆盛、世代を超えた評価の背景、アジアやアメリカなど諸外国での受容と展開など……シティ・ポップを起点に、都市、音楽、イメージ、そしてそれらの関係性について考えていく。 2022年に東京都立大学で開催され大きな話題となった連続講義が待望の書籍化。 目次 はじめに 日高良祐 第1講 ミームの幻視と音楽ビジネスの都市再開発 柴那典 第2講 シティ・ポップの「シティ」はどこか──ポピュラー音楽の都市論 加藤賢 第3講 シティ以前の東京から──移動と切断から考える都市文化 宮沢章夫 第4講 一地方都市としての東京──シティ・ポップの原風景 川村恭子・輪島裕介 第5講 記憶に埋め込まれた音楽 小泉恭子 第6講 上京者のポップ──そしてディスコから見たシティ・ポップ 輪島裕介 第7講 東南アジアのローカルな「シティ・ポップ」──シティ・ポップにカギ括弧をつける 金悠進 第8講 リバイバルのテクスチャー──スタジオ・ミュージシャンとテクノオリエンタリズム 大和田俊之 第9講 同時代としてのシティ・ポップ 江口寿史・楠見清
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ことば -僕自身の訓練のためのノート-|山口一郎
¥2,420
SOLD OUT
発行 青土社 定価2,420円(本体2,200円) 発売日2023年3月31日 ISBN978-4-7917-7381-7 サカナクションのメジャーデビュー前、自分自身のための訓練として書き綴られた詩のような短い言葉の断片たち。 「山口さんは言葉の波止場なのだと思う。やって来る言葉を受け止め、去っていく言葉を見送る。読み終えたあなたの中にはもう一冊の新しい本があり、あなた自身に読まれるのを待っていることに気づくでしょう。」——友部正人 [目次] 1 夜 2 自然 3 アンチテーゼ 4 惜春 5 あの子 6 音楽 [著者]山口一郎(やまぐち・いちろう) 1980年生まれ。北海道小樽市出身。2005年にサカナクション結成。2007年にアルバム「GO TO THE FUTURE」でメジャーデビュー。ほとんど全ての楽曲の作詞作曲を手がける。つねに時代の先端を歩む姿勢で、さまざまなシーンに大きな影響を与え続けている。
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ユリイカ2023年12月臨時増刊号 総特集=坂本龍一 1952-2023
¥1,980
発行 青土社 定価1,980円(本体1,800円) 発売日2023年11月1日 ISBN978-4-7917-0440-8 追悼・坂本龍一 坂本龍一とはどのような音楽家であったのだろうか、音楽という営為の自律性が起源とともに問い返されることになる。それこそ坂本龍一の問いであったと信じること、出発点はそこにある。われわれはたしかに坂本龍一の時代を生きていた。坂本龍一死去、残響の手前にその音楽を聴き返す。 【目次】 総特集*坂本龍一 1952-2023 ❖インタビュー 古い付き合い / 大貫妙子 聞き手・構成=ばるぼら ❖記憶の始まり 坂本龍一を偲んで / 池辺晋一郎 坂本君の教育実習 / 野村滿男 《---分散・境界・砂---》の頃のこと / 高橋アキ 若き日の坂本龍一さんへ / 牧村憲一 ❖奏者――ピアノ‐キーボード‐シンセサイザー 電子音楽のコンステレーション / 川崎弘二 デザインする/される坂本龍一 / 久保田晃弘 「ポスト・キーボード」のピアノ / 谷口文和 再び見出された「即興」の方法論的可能性――坂本龍一とインプロヴィゼーション / 細田成嗣 ❖生き生きとした時間 教授と共に駆け抜けた七〇年代、僕らの音楽革命 / 渡辺香津美 すべての瞬間が生きていた! / 加藤登紀子 永遠に輝き続ける光 / クリス・モズデル 訳=小磯洋光 彼方へ アーバン・シンクロニテイを極点としたスイングバイ――「地下活動」備忘録として / 佐藤薫 傷口それ、まだひらいてるし。 / 山崎春美 ❖音楽/メディア/政治 千の一九六八年――音の相聞歌 / 平井玄 坂本龍一の「アジア」――現代音楽以後の道 / 柿沼敏江 坂本龍一のメディア論的思考――一九八〇年代、なぜ未来派に惹かれたのか / 飯田豊 坂本龍一と哲学者たち――「音」の所在 / 檜垣立哉 「不安定な生」と坂本龍一――音楽と社会活動の政治学 / 中條千晴 ❖同時代人として ファインダー越しの邂逅 / 高田漣 SILENCE 無時間的音楽 / 蓮沼執太 前夜 / 原摩利彦 “坂本龍一音楽”の美学 / 狹間美帆 音楽と/の作曲、イメージと/の機能――校歌制作記 / 網守将平 ❖呼び交わすインデックス 「commmons: schola」をおもいだしながら / 小沼純一 オペラ《LIFE》、生きられた偽史――一二音技法へのリファレンスの再検討から / 白井史人 作曲という営みの庭――坂本龍一といくつかの小石 / 久保田翠 〈自己〉を聴く技法としての演奏行為 / 堀内彩虹 ポストモダンの呼吸を聴く――坂本龍一の「音楽」について / 仲山ひふみ ❖座談会 二〇〇〇年以降の坂本龍一の音楽 / 大友良英+秋山徹次+伊達伯欣 ❖遺産相続 それだけではない――現代社会の芸術家 / 三輪眞弘 TRAVELER / 渡邊琢磨 坂本龍一、含羞の線 / 千葉雅也 坂本龍一とメディアアート / 四方幸子 ❖空に降る 美貌の青空はどこに――「一音一時」展をめぐるメモランダム / 松井茂 坂本龍一と雨の降る庭と能――《LIFE》シリーズから《TIME》へ / 原瑠璃彦 坂本龍一はサウンド・アーテイストではない/でもある / 小寺未知留 海へ / 髙山花子 ❖邂逅と瞬間 翁と坂本龍一様 / 大倉源次郎 ピアノの弦が、指の先で、そして指の先で、ピアノの弦が。 / 和合亮一 教授がいたから / 笹公人 大好きな大人 / 山中瑶子 ❖ペルソナは語るか YMOの/と坂本龍一――「環境」と歴史、切断と継承の間で / 円堂都司昭 ふ・る・え――『戦メリ』の坂本龍一がもたらしたもの / 田村千穂 坂本龍一の作詞的行為について / 木石岳 美しい音楽/美しい技芸――坂本龍一の創作に関する私的な断片 / 西村紗知 ❖LIFE – endless... 坂本龍一:INSTALLATION/ART/SOUND / 阿部一直 装幀=水戸部 功 表紙写真=Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc.[表1(コラージュによる)]/Photo by Neo Sora ©2016 Kab Inc.[表4]
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ユリイカ2023年12月号 特集=長谷川白紙 -幻と混沌の音世界へ-
¥1,980
発行 青土社 定価1,980円(本体1,800円) 発売日2023年11月27日 ISBN978-4-7917-0441-5 加速し攪乱するシンガーソングライター 多種多様な音楽のエッセンス、柔らかな肉声、不可思議なことばの連なり、それらをデスクトップ上で混ぜ合わせた唯一無二の「歌」を、衝撃と混乱とともに轟かせてきた長谷川白紙。LAを拠点とするBrainfeederとの契約が発表され、ますます世界中で注目度を高める革新的なサウンドに身を委ねれば、これからの音楽が聴こえてくる。「わたし自身の身体による音楽の攪乱」――長谷川白紙自身によるマニフェストを受け取り、CDデビュー5周年を迎えた先にひろがるカオスな風景を描き出す。 特集*長谷川白紙──混沌の音世界へ ❖対談 からだの言葉、言葉のからだ / 長谷川白紙×水沢なお ❖詩 新しい恋 / 最果タヒ ❖長谷川白紙と邂逅する 好き長谷川白紙 / 諭吉佳作/men いつくしい日々の思い出 / 姫乃たま 長谷川白紙とスペクトル / 今井慎太郎 ❖わたしたち、一緒にいたっぽい 複雑な音楽性が自由なノリを生む――長谷川白紙のライブにおける「権威性に対する撹乱」、付かず離れずの軽やかな連帯感 / 和田信一郎(s.h.i) ハクシトワタクシ / タカノシンヤ 始まりの季節 / スッパマイクロパンチョップ ❖インタビュー 変容し続ける音楽と肖像 / 長谷川白紙 聞き手=和田信一郎(s.h.i) ❖音から想像を広げて 音の光 / 海野林太郎 さまよう映像制作 / 松永昂史 草木萌え尽きぬ / イシヅカユウ ❖オマージュイメージギャラリー 『草木萌動』(二〇一八) / 相磯桃花 『エアにに』(二〇一九)「ユニ」(二〇二一) / 浦川大志 / from_photobooth 『夢の骨が襲いかかる!』(二〇二〇) / KOURYOU 『音がする』(二〇二〇)『巣食いのて』(二〇二一) / しばしん+竹久直樹+米澤柊 『アイフォーン・シックス・プラス』(二〇一七) / 山形一生 ❖長谷川白紙を媒介するもの コンテンポラリー・アートの場としての長谷川白紙と過剰な装飾――アヴァンギャルドでキッチュ / きりとりめでる 長谷川白紙と多受肉するペルソナたち――声と身体をめぐる新たな表現ジャンル「多受肉する歌い手」の誕生――ARuFa、月ノ美兎、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。、Ado、いよわ――について / 難波優輝 ❖アンケート 長谷川白紙さんへ / 水野良樹・崎山蒼志・∈Y∋・谷中敦・長久允・パソコン音楽クラブ ❖居心地の良いカオス 『エアにに』 言葉のオブジェクティビティ――テクスチャの豹と歌詞空間の庭を作る / 青島もうじき 無性のエコー / 原島大輔 破断と攪乱――長谷川白紙の詞におけるクィアネス / 青本柚紀 ❖音楽と音楽を繋ぐ 混乱し続ける音楽と僕たち / The Anticipation illicit tsuboi 聞き手=編集部 新たな混乱――長谷川白紙とBrainfeederについて / 坂本哲哉 ジャズとして語られる『草木萌動』 / 細田成嗣 混沌と速度、落差と歌――長谷川白紙といくつかのボカロ曲について / Flat 音がする / yuigot 長谷川白紙さんについて / 今泉力哉 ❖長谷川白紙の聴き方 混沌、断絶、グルーヴ――長谷川白紙のリズムの実践を観察する / imdkm 『アイフォーン・シックス・プラス』についてのメモ / 灰街令 からだのきらいなわたしのからだ――『夢の骨が襲いかかる!』から聴き取る、「編まれ直し」としてのクィア・ファンク / 伏見瞬 ❖資料 長谷川白紙クロニクル / 天野龍太郎 ❖忘れられぬ人々*26 故旧哀傷・副島有年 / 中村稔 ❖物語を食べる*34 異端の鳥たちが空を舞う / 赤坂憲雄 ❖詩 Eyeless in Gaza / 四方田犬彦 ❖今月の作品 朱泪みね・山内優花・のもとしゅうへい・木下多尾・栫伸太郎・赤澤玉奈 / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり 人形愛者の秘かな愉しみ / 谷口奈々恵 表紙・目次・扉……北岡誠吾 扉イラスト……相磯桃香
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音と言葉の日々|橋本亮二
¥1,210
SOLD OUT
発行 十七時退勤社 定価:¥1,210(税込) 発売日:2023.11.25 ページ数 92 判型 B6判 装丁 柏崎沙織 装画 小林紗織 二年ぶりのエッセイ集。音楽を聴く、人の声に耳を傾ける。 本のある場にいき、書かれた本、読まれた本と交感する。 リーガルリリー YAON をめざし、 世田谷ピンポンズ十周年記念公演で結ばれた暮らしの記録。 音楽をたくさん聴いて、本をたくさん読もう。 その日々を言葉として綴ろう。高鳴りとともにそう思った。 目次 はじめに あいを受けとる 四月二十三日の記録 [ 黄金色の卵焼き ] バイト気分の雑魚 本屋イトマイの扉 五月二十七日の記録 [ 他人の顔 ] tayu-tau 六月の記録 [ 岩手・紫波〜盛岡ツアー ] 雨雲の向こうに 七月二日の記録 [ 日比谷野外大音楽堂・リーガルリリー ] 雨樋の記憶 九月の記録 [ 早稲田スコットホール・世田谷ピンポンズ十周年記念公演 ] 鳴り続ける音 著者プロフィール 橋本亮二(著) 1981年、愛知県生まれ。出版社で営業職。共著『本を贈る』
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●サイン本 マイタイムマシンワークス|稲荷直史
¥1,100
リトルプレス 18×13cm 50ページ 「アルバムのレコーディングのようすを記録して制作日誌のようなものを作ろうと思っていたら、いろんなことが起こって結果的にぜんぜん違うものができあがりました。ごくふつうの日記です。」 稲荷直史(いなり・なおふみ) 一九九一年生まれ。東京都出身。 二〇一一年二月、『リコチェットマイガール』を結成。歌唱・作詞・作曲・編曲・演奏を担当。 二〇一八年解散。 二•二〇年八月、『Nishino Kobayashi』名義でシンガーソングライターとして活動を開始。 二〇二三年十二月、初の日記本『マイタイムマシンワークス』を制作・販売。 両方の足首を同時に骨折したことがある。
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日本酒と電子音楽3
¥900
リトルプレス DJ Yudetaro、鳥野みるめ、大久保有彩 A5判 / オールカラー / 30P 日本酒と電子音楽は似ている。たった一つの素材から、豊かなバリエーションが無限に生み出されるロマンがある。過去2作はすでに完売。全国の地酒と世界の電子音楽を組み合わせ、カルト的人気を博した異色のZINEの第3弾がついに登場。
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日めくりジャズ366 2024年版
¥2,750
カレンダー商品のため、基本的にご注文いただいてから版元に発注させていただきます。 そのため、お届けまで1週間前後いただく場合がございます。 ご了承の上、ご購入くださいますようお願いいたします。 店頭受け取り希望の方は、メール、お電話でご連絡ください。 ● 発行 カンパニー社 編者 ジャズ録音日調査委員会 B7判(天糊製本):368枚 発行日:2023年12月 本体価格:2,500円(+税) ISBN:978-4-910065-12-0 毎日一枚ずつジャズのレコードを紹介する日めくりカレンダー。掲載のレコードはすべてその日付に録音されたものです。原則として各アーティストのリーダー作は一人一枚とし、ラグタイム、スウィング、ディキシーランド、モダンジャズ、フュージョン、ジャズファンク、フリージャズなど、時代や国を超えてさまざまなスタイルのジャズに触れられるよう選盤しました。有名盤もマイナー盤もできるだけバランスよく織り交ぜています。気になるものはインターネットで探してみたり、レコードやCDを購入してぜひ聴いてみてください。ジャズの魅力を味わい楽しむ良き一年になりますよう。 本商品は裁断・製本を手作業でおこなっております。ズレやムラがありますが、それも“味”として何卒ご容赦くださいませ。剥がした紙は余白や裏面をメモ用紙としてお使いいただければ幸いです。
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listude ブランドブック
¥7,200
SOLD OUT
●数量限定 特典ノートブック付き(2、3枚目) 企画・発行:listude(鶴林万平・安奈) 編集:MUESUM(多田智美・永江大) デザイン:高い山株式会社(山野英之・桑原遼) 翻訳:鶴田千佳 イラスト:高原颯時 形態:B5変形版 5冊組 定価:税込7,200円 発行:2022/11/24刊 無指向性スピーカーを製作する"listude"の15周年を記念したブランドブック。 ● さまざまな音にあふれた世界において、「聴く態度」を持ち続けたい。 listudeは、「listen(=聴く)」+「attitude(姿勢・態度)」による造語です。 「聴く」ことにまつわるlistudeによるエッセイ「Insight」、私たちと親しい人たちによるコラムとインタビュー「Viewpoint」、音を感じる風景を集めた写真集「Inspiration」、ステイトメントとして取り組む「地奏-CHISOU-」のドキュメント「Project」を収録した日英バイリンガルの5冊組。帯はオリジナル多面体スピーカーの製品情報になっています。 「聴く」という行為は、自らを素直にまっすぐ「ひらく」行為でもあります。 目の前にある対象はもちろん、その奥に広がる世界そのものへと意識を向ける。 それは、日常の風景に美しさを見出すことだと私たちは考えます。 これら冊子の断片から、listudeの想いが浮かび上がることを願って。 — Insight — listude鶴林万平による10本のエッセイ。全68ページ。 ・静けさの共有 ー 敦賀ヨーロッパ軒 本店 ・音が導く食の楽しみ方 ー ピアノ「プレイエル」の旨味 ・湯宿 さか本の「おもてなしなし」 ・塩かタレか? ー 合研のフォノイコライザー ・”不”正解の音がもたらす可能性 ・スピーカーの態度 ー ジャズ喫茶ベイシーで受け取ったもの ・ステレオのモノラル化に見る、音楽のこれから ・あの場、あの時、私だけが聴いた音 ー PAについて ・聴くことの能動性がもらたすもの ー 長岡京室内アンサンブル ・聴く ー 未知のものを受け入れる器 — Viewpoint — listudeと関わりの深い5人のコラムと2人のインタビュー。全104ページ。 ・名前のない4つのはなし/大森克己 (写真家) ・触媒/青柳拓次 (音楽家) ・てまとひまのあいだ/岡部太郎 (一般財団法人たんぽぽの家) ・音の断片を自らつなげて音楽となる/山野英之(グラフィックデザイナー) ・過程の美しさの堆積/渡邊貴志(STITCH INC. 代表) ・環境なんかどうだってよくて、なんかいい音楽がかかっていて、酒が旨ければグッドです/有山達也(デザイナー) ・いちいち立ち止まって、全部やらないと気が済まない/小桧山聡子(山フーズ) — Inspiration — 音を感じる風景を集めた写真集。全17ページ。 — Project — 地奏 -CHISOU- vol.1 UDA MATSUYAMA/NARA の記録 地奏 -CHISOU- vol.2 ASUKA/NARA の記録 — 帯 — listudeオリジナルスピーカーの製品情報
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次の東京オリンピックが来てしまう前に|菊地成孔
¥2,090
発行 平凡社 出版年月 2021/01 ISBN 9784582838589 Cコード・NDCコード 0095 NDC 914.6 判型・ページ数 4-6 328ページ 菊地成孔が、来るべき「次のオリンピック」に向かう東京を歩き、綴った激動の3年間。 東京オリンピック、アメリカ大統領選挙、ドナルド・トランプ、ジョー・バイデン、中国共産党、星野源、新型コロナウイルス――。 ミュージシャン・文筆家・菊地成孔の「HILLS LIFE DAILY」の人気連載エッセイがついに単行本化! あとがきのあとがき、「バイデンは誰に似ているか(顔が)?」はじめ、真幻の未掲載原稿なども、多数収録。 平成から令和に移りゆく激動の3年間を、軽やかに読みとく一冊。
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折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか
¥1,980
発行 WORDSWORTH(good and son) 価格 1,800円(税抜) 仕様 111×154mm/234P/上製本 編集 山口博之(good and son) デザイン 山田和寛+佐々木英子(nipponia) ISBN 9784991328107 発売日 2023年10月1日 2023年、活動10年を迎えるシンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。 ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。 折坂の圧倒的個性は歌唱だけではない。 サブスクリプションで音楽を“聴き”、 ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、 “読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして 折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。 ーーーーー 詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。 ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。 どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。 折坂悠太 ーーーーー <ためらいと抵抗の詞学> 折坂さんの強烈な個性である歌声や歌唱法、メロディやリズムといった”歌唱”の要素から離れた、もうひとつの独創、言葉=”(歌)詞”を私たちはどんな響きで読むでしょうか。 折坂さんは都合のいい言葉で私たちを安易な納得へと誘いません。言葉にできないものに対して、わかったような言葉で誤魔化すことをせず、目をそらさずに見つ続けるのです。熱狂に巻き込まれることなく傍観するのでもなく、淡々と熱く、ためらいながら、抗いながら、私たちの方を向いています。 折坂さんは私たちに何を話しかけようとしているのか。 歌に乗せて“聴く”だけの言葉ではない、読み、想像し、対話するものとしてこの(歌)詞集をつくりました。ひとり静かにこの本を開き、自分だけの読み方で時間を過ごしていただけたらうれしいです。 本書編集者:山口博之(good and son/WORDSWORTH)
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坂本図書
¥2,200
SOLD OUT
発行 一般社団法人坂本図書 発売 バリューブックス・パブリッシング 定価 2200円(税込) 仕様 四六判 288ページ ISBN 978-4-910865-06-5 Cコード C0095 選書・語り:坂本龍一 文・構成:伊藤総研 撮影:Neo Sora 坂本龍一が憧れた、36 人の記憶と想像の人物録坂本龍一の記憶と想像の人物録『坂本図書』を刊行。 坂本龍一の傍には、いつも本があった。 東京の仮住まいでも特製の本棚を設け新旧の本を蔵していった。「いつか古書店の店主になるのが夢だった」と語っていたほど無類の本好きで愛書家だった、坂本龍一。 本書は、2018 年から 2022 年の 4 年にわたり「婦人画報」で掲載された、連載「坂本図書」 36 回分に、2023 年に新しく書き起こした、坂本龍一と長年親交の深い、編集者・鈴木正文 氏との対談「2023 年の坂本図書(仮)」を収録。 本から始まり、本に気づかされ、本で確信する。 本を媒介に浮かび上がる、坂本龍一の記憶と想像の人物録が、この度バリューブックスの出版レーベル「バリューブックス・パブリッシング」より発売決定しました!