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  • 音響・環境・即興 松籟夜話――〈耳〉の冒険|津田貴司/福島恵一

    ¥4,180

    SOLD OUT

    発行 カンパニー社 四六判並製:592頁 発行日:2025年12月 本体価格:3,800円(+税) ISBN:978-4-910065-17-5 デザイン:川本要 聴くことを深めるために——2014〜2017年に全10回にわたって開催されたリスニング・イベント「松籟夜話」の記録と考察。 ミシェル・ドネダ、デイヴィッド・トゥープ、フランシスコ・ロペス、ジム・オルーク、tamaru、Amephone、宮里千里、ジル・オーブリー、アルバート・アイラーといった音楽家たちに焦点当てながら、綿密に選定・配列された約200枚の音盤プレイリストをもとに「音をして語らしめる」松籟夜話のドキュメント、そこから浮かび上がるキーワード〈音響・環境・即興〉をめぐる論考・エッセイ・対話から成る全10夜+全18章の592ページ。 〈音響・環境・即興〉の諸相を掘り下げる過程において、著者のリスナー/演奏家としての体験、そして美術、映画、演劇、文学、哲学、建築、都市論、身体論、文化人類学といった他分野の概念・図式を練り合わせて編み出される独自の語法が、来たるべき〈耳〉の態勢を言語化し、「聴くこと」に新たな光を当てる。「音を聴くこと」は単に「情報を読むこと」にとどまらない。音楽の持つ豊かな「汲み尽くせなさ」に、〈耳〉はどのように対峙することができるのか。 ▼目次 ●はじめに Ⅰ|松籟夜話への助走 ●第1章 コンセプト、配置・布置 1. 主要コンセプト 2. 集まっていっしょに聴くこと 3. 言葉を交わす(差し挟む)こと 4. 録音を聴くということ 5. 松籟夜話の求める場のあり方 6. 音を聞き分け、結びつける耳の原理 7. 松籟夜話の志向を具体的に造形する歸山スピーカー 8. 発想・思考の補助線とそれを生み出すアーカイヴ Ⅱ|松籟夜話の実践 ●第一夜 ミシェル・ドネダと「予兆」 1. 環境とドネダ 2. ドネダと声 ●第二夜 音響化する音を捉えるデイヴィッド・トゥープの野生の耳 1. 熱帯雨林という力の場 2. 即興演奏に噴出する過剰な力 3. 溶けていく輪郭、見出される新たなかたち ●第三夜 熱帯雨林を聴くフランシスコ・ロペスの耳の「視界」 1. 熱帯雨林への入り口 2. 熱帯雨林の深奥へ 3. 熱帯雨林に惑わされる ●第四夜 スティルライフによるスティルライフ 1. 身体が理解した(以前から知っている)音 2. 素材の質感 3. 場所性、場所を演奏する 4. 想像的風景 5. 混じりけなしのフィールド・レコーディング 6. 旅路を思い返しつつ現世へと浮上する ●第五夜 ジム・オルークを光源として、音と響きの間を照らし出す 1. ジム・オルークの耳を借りる 2. 沈黙/ざわめき/環境 3. 振動/マテリアルな現象 4. 溶解/変容/襞/気象/分泌/派生 5. 「無景映画」的推移/モンタージュ ●第六夜 360° records 特集・1――tamaruを中心に 1. 音をして語らしめる 2. 音の振る舞いを見つめる耳のまなざし 3. 音へと向かう身体の態勢 ●第七夜 360° records 特集・2――Amephoneを中心に 1. 特定の色や匂いを持つ空間、記憶を持った場所 2. 「捏造」民族音楽 3. 映画的な空間構成 4. 空間による音の変容への眼差し ●第八夜 漂泊する耳の旅路=現地録音を聴く・1――聖なる場所に集う声 1. 複数の煙が立ち上るような声の集積が、その場所を照らし出していく 2. 複数の煙が立ち上るような声の集積が、声の身体を照らし出していく 3. 声の照らし出す空間、環境を触知する息 ●第九夜 漂泊する耳の旅路=現地録音を聴く・2――音響都市の生成 1. スナップショットが浮かび上がらせる都市像 2. 俯瞰と転送――都市空間における身体の位相 3. 路傍の芸 4. 音響都市の生成 ●第十夜 漂泊する耳の旅路=現地録音を聴く・3――移動する音、生成中の音楽 1. 移動/交通による生成と距離のもたらす断絶――あるいは甘さと苦さ 2. 隣接する異郷、変調される音響/変容するリアリティ 3. 幻想の大陸の彼方へ Ⅲ|松籟夜話の核心 ●第2章 耳の眼差し 1. 聴く体験と知ること 2. 注意と対象化 3. 能動的な行為としての「聴くこと」 4. 耳の視界=聴覚のフレーム 5. 距離と内感、音と振動 6. 空気という媒質の手触り 7. 音に伴う触感 8. 聴覚と視覚・1――聴くことに対する見ることの優位 9. 聴覚と視覚・2――視覚なしの聴取 10. 感覚の先端、知覚の手前 ●第3章 オールオーヴァー 1. 『La Selva』の衝撃 2. オールオーヴァーとは 3. 音/響きのオールオーヴァー・1――再定義 4. 写真への迂回 5. 絵画(セザンヌ)への迂回 6. 音/響きのオールオーヴァー・2 7. 補論・1――サウンド・マターについて 8. 補論・2――アコースマティックについて ●第4章 暗騒音――いまそこにあるざわめき 1. 暗騒音とは 2. 暗騒音を聴く 3. 暗騒音と場所 4. 空間を満たしている響き=包囲音 5. 〈地〉の隆起と〈図〉の浸食 6. 「暗騒音」の能産性――ざわめきから生成するもの 7. 「暗騒音」から析出してくるもの ●第5章 地質学的想像力 1. 地質学的想像力とは 2. ヴァナキュラーな声と空間 3. 力の痕跡、形態の生成、「いま・ここ」で拮抗する力をまざまざと感じとること 4. 飛び火――空間的/時間的な「遠さ」を隔てて 5. 深淵へ ●第6章 ダイアグラム 1. ダイアグラムとは 2. 松籟夜話のダイアグラム・1――〈音響・環境・即興〉 3. 松籟夜話のダイアグラム・2――〈音響・環境・即興〉の動詞化 4. 松籟夜話のダイアグラム・3――二つの三角形 5. フランシスコ・ベーコンのダイアグラム(創造の契機として) 6. ジャン゠リュック・ゴダールのダイアグラム 7. プレート・テクトニクス 8. 松籟夜話のダイアグラム・4――三次元化による正八面体 9. 松籟夜話のダイアグラム・5――向かい合う二つの面/膜 10. 付論・1――〈音響・環境・即興〉のパラフレーズ 11. 付論・2――昼間賢の「即響」(「音響音楽論」より) ●第7章 〈興〉の詩学 1. 大伴家持における「興」――和歌の六義 2. 中国古典解釈における「興」――自然風景の呈示 3. 日本における「興」の展開――歴史的再検討 4. 日本上代・中古における〈興〉――原初の豊かさとその後の物象の力への不信 5. 生のイメージとテクスト・1――「外部」の喪失/テクストへの自閉 6. 生のイメージとテクスト・2――「外部」と「内部」の緊張関係 7. 基本的コードの継続 8. 『源氏物語』のサウンドスケープ 9. 言語の働きを成立させている基本的な二つの要素としての〈興〉〈観〉 10. 「引譬連類」の動作原理――イマージュと力(デュナミス) ●第8章 録音という汲み尽くせないもの――ドキュメンタリー映画との比較において 1. ドキュメンタリー映画という手がかり 2. ドキュメンタリー映画と録音(フレーミングとマイキング) 3. フィールド・レコーディングに映り込むもの 4. 即興演奏の録音は単なる記録か 5. 録音/聴取の「現場」とはなにか 6. 録音における「汲み尽くせないもの」 ●第9章 聴取の能動性――フィールド・レコーディングとワークショップの体験に基づいて 1. 音の情動を聴き取る能力 2. フィールド・レコーディングから聴き取れるもの 3. フィールド・レコーディングの体験より 4. 音の消息を追う耳の眼差し 5. 喧騒と静寂、音の「図」と「地」 6. 「みみをすます」の実践 7. フィールド・レコーディングを聴き取るということ ●第10章 変容していく都市のイメージと文化人類学の状況 1. 文化の変容・混淆 2. 龍としての文化――クレオール化と「エートス」 3. 松籟夜話の狙い――聴くことだけが開示してみせる世界の相貌 ●第11章 サブライム・フリーケンシーズとAmephoneの冒険――世界の混沌をオールオーバーな耳で捉える 1. 鳥瞰図と聞き覚え――変容し飛躍するイメージの連鎖 2. 崇高なる周波数 3. Amephoneを巡って――モンタージュとコラージュ 4. 混線する周波数 5. オールオーヴァーな聴取の可能性 ●第12章 即興的瞬間と音の振る舞い――演奏におけるフィードバック作用について ●第13章 聴取の野性と「遠さ」について 1. 古くて遠い音――聴取の野性を遡る 2. 楽器のDNAを辿る 3. 「現地録音」と発見される「故郷/ルーツ/民謡」 4. 身体に刻印された記憶 5. 幻想ノスタルジアとエキゾティズム、フィールド・レコーディングの危うさ 6. 音楽と「ここではないどこか」 7. 「ここでなければならないどこか」 ●第14章 雲のフィールド・レコーディング 1. 雲のフィールド・レコーディング 2. 風のフィールド・レコーディング 3. 雲の〈像〉化 4. 熱学的想像力 5. 精神の気象学 6. パラメトリックな戦略としてのデレク・ベイリーの「反スキル」 7. ウェザーワールドとサウンドスケープ 8. イクィヴァレント――投影を超えて 9. 雲の音 Ⅳ|松籟夜話の周囲/拾遺 ●第15章 聴くことの可塑性 1. 聴取の可塑性とは 2. 聴き尽くせない豊饒さ 3. 耳の態勢 4. 音に名前を付けずに聴くこと 5. 星座を描くこと 6. 可塑性の中身 7. 移ろう世界をその都度とらえる ●第16章 即興のフィードバック回路 1. 即興演奏を聴くとはどういうことか? 2. 運動=アクションの様態をとらえる 3. 響きと聴こえ 4. 〈即〉の回路 5. 即興的瞬間 6. 聴くことのダイナミズム 7. 景色と心の間、無意志的想起 8. 徴候と索引、結び目としての身体 9. 飛び火、持続する底流の噴出 ●第17章 聴くことを深めるとは 1. 音を楽しむ、音が音楽になる瞬間に立ち会う 2. 聴く=面で触れ合い相互浸透的に感じ取る 3. 聴くことの全身体性、身体に流れ込む音の情動 4. 耳の舞踏(聴くことの即興的瞬間としての) ●第18章 「松籟」考――松籟夜話の「松籟」とは何か 1. 松葉に吹く風 2. 伝統美学からの「切断」 3. 「籟」とは何か・1――三孔の笛 4. 「籟」とは何か・2――「韻」との相違 5. 「籟」とは何か・3――人籟・地籟・天籟 6. 「籟」という原器 7. 灯台としての「松籟」 ●おわりに ●「もうひとつの読み方」のための索引 ●松籟夜話の灯台群 ●人名等索引 著者: 津田貴司(つだ・たかし) 1971年「耳の日」生まれ。音楽家・文筆家。「聴くことと奏でることの汀」で演奏および執筆活動を続けている。 90年代より、ソロ名義hofliや、游音、ラジオゾンデ、スティルライフ、星形の庭など、様々なユニットでフィールド・レコーディングや即興性に基づいた音楽活動を展開してきた。サウンド・インスタレーション制作、ワークショップ「みみをすます」シリーズを継続するほか、福島恵一とともにリスニング・イヴェント「松籟夜話」ナビゲーターを務める。 主なソロCD作品は『湿度計』『水の記憶』『雑木林と流星群』『十二ヶ月のフラジャイル』『木漏れ日の消息』『RECOMPOSTELLA』など。編著書『風の人、木立の人』『フィールド・レコーディングの現場から』(ともにカンパニー社刊)。 福島恵一(ふくしま・けいいち) 1960年東京都文京区生まれ、獅子座、O型。音楽批評。プログレを振り出しにフリー・ジャズ、フリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽、フィールド・レコーディングなど辺境を探求。 『アヴァン・ミュージック・ガイド』(作品社、1999年)、『プログレのパースペクティヴ』(ミュージックマガジン、2000年)、『200CDプログレッシヴ・ロック』(立風書房、2001年)、『捧げる――灰野敬二の世界』(河出書房新社、2012年)、『カン大全――永遠の未来派』(Pヴァイン、2020年)、『AA 五十年後のアルバート・アイラー』(カンパニー社、2021年)、『フィールド・レコーディングの現場から』(同前、2022年)等に執筆。2010年3~6月の音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)に続き、津田貴司とリスニング・イヴェント「松籟夜話」(10回)を開催。 ブログ「耳の枠はずし」(http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/)にライヴ・レヴュー、ディスク・レヴュー等を執筆中。 (版元より)

  • インディ・ポップ・レッスン ディスクガイド|多屋澄礼

    ¥2,750

    ムードとシーンで選ぶインディ・ポップ、ネオアコ、ギターポップ、オルタナ、シンセポップ&ベッドルームポップの決定盤 750選―― ClairoからWet Leg、The Lemon Twigs、The Linda Lindasまで 発行 DU BOOKS ISBN 9784866472508 発売年月 2025年11月 版型 A5 ページ数 184ページ(2色刷) 製本 並製 イラストレーション ビジュ・カルマン (Bijou Karman) / ささきなそ コラージュ ねね 蝶々 カテゴリアイコン 真舘 晴子 ブックデザイン 藤田康平 (Barber) Twee Grrrls Club『インディ・ポップ・レッスン』10年ぶりの待望の新刊! TikTokじゃ出会えない音楽がある。 ムードや世界観 (キーワード) から選ぶ、新しいお気に入りレコードを見つけよう。 シティポップ以降の、ガーリー&インディーズ音楽ガイド。 〈掲載アーティスト〉 Clairo / The Lemon Twigs / Charli xcx / Wet Leg / The Linda Lindas / Brown Horse / X-CETRA / The Cords / Ginger Root / Teen Jesus and the Jean Teasers / Horsegirl / Ribbon Stage / The Real Distractions / The Smashing Times / Angel Olsen / Molly Nilsson…など750組! 〈執筆者〉 Twee Grrrls Club - 多屋澄礼 / methyl / Moe / Satomi / 上田健司 / 大藤桂 / Oka Hitoshi (Sloppy Joe) / KAOKERUZO / Kato Natsuki (Luby Sparks) / 前田理子 (MARKING RECORDS) / 中村義響 (TYP!CAL) / 矢島和義 (ココナッツディスク吉祥寺店・店長) / 山口美波 (SHE TALKS SILENCE / VIVA Strange Boutique) / tdsgk / ANORAK DAYS 〈主な内容〉 Lesson 1 Romantic / Happy / Twee / Sensitive / DIY / Reunion / Electric / Dream Pop / Prom / By The Sea / Riot Grrrl! / Gentle / Sports / Forever Young / Bed Time Music / Zoo / Tea Time / Gothic / Garage / Wavy / Cover / Food / Boy Meets Girl / Fake Jazz / Girl Rap / Xmas / Urban / Children / Compilation / On Tape / Sound Track Lesson 2 UK / US / Australia / French Pop / Elefant Label & Spain / Other Europe / Japan レーベル特集 Captured Tracks・Night School・Slumberland・Sarah・Les Disques du Crépuscule・Respond Lesson 3 80s / 90s / 00s / 10s / 20s 〈インタビュー〉 サム・ニー (Sam Knee) 80年代イギリス・インディシーンの記録 ロケ・ルイス (Roque Ruiz) ブログが紡いだネットワーク - Cloudberry Cake Proselytismの20年 ニック・ゴドフリー (Nick Godfrey) 失われたBBCセッションを蘇らせる - Precious Records of Londonの挑戦 〈コラム〉 I♡HAPPY extreme feat. 小出亜佐子 (英国音楽) ロマンティックな12ピース 山﨑まどか Indie Icons the 2020s 清水祐也 (Monchicon!) “The Pains of Being Pure At Heart” セルフレビュー キップ・バーマン (Kip Berman) コメント : カジヒデキ、森川直樹 (fastcut records) ほか オススメ・レコードショップ & More 〈Playlist〉 Nine Stories はろー 松尾レミ (GLIM SPANKY) 〈コミック〉 mame “Close To You” 〈正誤表〉 本書の初版に下記の誤りがございました。 以下の通り訂正し、読者および関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。 P151 Vampire Weekend『Father of the Bride』のリリース年 誤 : 2009年 正 : 2019年

  • キース・ジャレットの真実 ジャズピアノの歴史を変えた即興演奏とその人生|ヴォルフガング・サンドナー

    ¥3,080

    発行 DU BOOKS ISBN 9784866472218 発売年月 2025年10月 版型 A5 ページ数 352 製本 並製 デザイン 清水翔太郎 (tokyo zuan) 完全即興の名匠、全軌跡 名門ECMを擁するドイツで刊行され、 キース・ジャレットの実弟が英訳したことで話題の本格評伝 生誕80周年に贈る決定版 神童として知られた幼少期から、 ヴィレッジ・ヴァンガードでのセッション、 盟友マンフレート・アイヒャーとの邂逅、 歴史的名演「ケルン・コンサート」の舞台裏まで ジャズとクラシック~現代音楽を架橋する稀代のピアニストの芸術に迫る 〈日本語版オリジナル〉 ・本文写真の追加10点超 ・キース・ジャレットと親交のある訳者が原書刊行後の活動をまとした巻末解説 ・ディスコグラフィに最新のリリース作品を追加 〈目次〉 はじめに 1章 1945年5月8日――第二次大戦戦勝日に生を受ける 2章 ニュージャージー州アレンタウンで育つ 3章 ジャズへの3つのステップ――アート・ブレイキー、チャールス・ロイド、マイルス・デイヴィス 4章 理想的なパートナーシップ――ECMとマンフレート・アイヒャー 5章 アメリカン・カルテットの結成 6章 熟達への紆余曲折の足取り 7章 ソロイストとしての系譜 8章 名声と危機の間――『パリ/ロンドン~遺言』 9章 『ケルン・コンサート』の真実 10章 アメリカン・ソングブック――スタンダーズ・トリオの誕生 11章 クラシック音楽家としてのジャズ・ミュージシャン 12章 完全なるアーティストとしての苦悩 13章 究極の否定論者キース・ジャレット エピローグ ボーナストラック キース・ジャレット、その後 訳者あとがき ディスコグラフィ 翻訳: 稲岡邦彌 1943年、兵庫県伊丹市生まれ。早稲田大学政経学部経済学科卒業。 1971年、トリオ株式会社音楽事業部 (トリオ・レコード) 入社。1972年にECMと独占契約、以降10年間にわたりレーベル・マネージャーを務める。国内外アーティストのアルバムを制作、洋楽部長・制作部長を経て、1984年退社。 2004年、ウェブマガジンJazzTokyoを共同創刊、編集長に就任。2020年、ジャズ・レーベルのNadjaを復活、Nadja21としてアルバム制作を再開。音楽ジャーナリストとともにジャズ・プロデューサーとして活動を続ける。 著書に『新版 ECMの真実』(カンパニー社)、共著に『ジャズCDの名盤』(文春新書)、編著に『ECM catalog 増補改訂版』(東京キララ社)、CD-BOOK『及川公生のサウンド・レシピ』(ユニコム)。 (版元より)

  • ギターというモノ/ギタリストというヒト プルースト、ベイトソン、ソンタグ、高田渡|高田漣

    ¥2,750

    発行 DU BOOKS ISBN 9784866471860 発売年月 2022年12月 版型 四六 ページ数 360 製本 並 デザイン サリー久保田 マルチ弦楽器奏者・高田漣、初の著書は、 知的冒険の書! 音楽雑誌「ERIS」の人気連載に大幅加筆。 学究的なアーティストであり、感覚鋭いインテリである高田漣くんの、びっしり固有名詞をぶち込んだギター論が出た。これは買いだ!――いとうせいこう ギター・ソロなんかオワコンだの、活字メディアはもう古いだの。冗談じゃない。安泰ですよ、どっちも。漣くんがいるんだから。――萩原健太 ギターブランドの歴史を紐解き、 ギターを改造する様々な人々の生態を通じて、 ギタリストの思考回路「ギター脳」を解読する手助けとなるような共通項を探る。 父・高田渡の思い出はもちろん、細野晴臣とのツアーについても語りつつ、 ギター教室での気づきについても考察した、音楽ファン待望の一冊。 大衆音楽の成立過程でギターの果たした役割、 ギターの魔改造から、 パワーコードが人類に与えた影響まで!? アメリカン・ルネサンスとしてのギター史とは? <目次> まえがき ギターを知ることで二〇世紀大衆文化の理解へ すべてのギタリストは嘘つきである 1章 個人史――人はいかにしてギタリストになるのか? ライブごっこ、そして打上げごっこ ラディカルなギター奏者のスタイルズ 音の出る絵本を探して スティール・ギターとの出会い 「マザーズ・レコード」通いの日々 シンセサイザーのようなスティール・ギターに魅了されて 専業音楽家として生きる決断 付記 アフター・ザ・ボール~細野晴臣北米ツアー同行記 2章 進化論――ギターはいかにしてギターになったのか? 前史としてのハワイアン ナショナル劇場は永遠に ジョージ・ビーチャムの幸運と非運 一九六二年『アメリカン・グラフィティ』の呪い クリーン・サウンドの呪い バイク乗りの恋 脱空洞の論理飛躍 電気ギターはチェルシー・ホテルの夢を見るか? 付記 林檎王宮の円盤の騎士伝説~ビートルズと実存主義を巡るワインディングロード 3章 生態学―ギターを改造する人々 なぜギタリストはギターを改造するのか? ニール・ヤングのDIY――オールド・ブラックの来し方 エリック・クラプトンのDIY ロビー・ロバートソンのDIY ライ・クーダーのDIY シカゴ・レボリューション ボ・ディドリーの場合――ジャングルビートじゃ座れない HR/HMの定番仕様の完成――エディ・ヴァン・ヘイレンの場合 J・J・ケイルのDIY この世界の哲学 付記 彼岸のギター弾き~細野晴臣とアコースティック・ギター、愛の逃避行 4章 論考――ギタリストの遺伝子はどこへ 〈シゴト〉ではない何かで生きていく人たち――もうひとつの伝説 モノ・ヒト・コト 記号の世紀――コード化の功罪 口伝としての民俗音楽 楽器のある生活と思考のススメ 現代のギタリストに伝えたい何か(サムシング) 竹薮の消えた日 見出された記述 謝辞 参考文献 出典 (版元より)

  • ミニコミ「英国音楽」とあのころの話 1986-1991|小出亜佐子

    ¥2,530

    発行 DU BOOKS ISBN 9784866471082 発売年月 2019年11月 版型 四六 ページ数 304 製本 並製 重版 2刷 ブックデザイン 相馬章宏(コンコルド・グラフィック) すべては1冊のファンジンから始まった!? 90年代音楽シーンを変えたフリッパーズ・ギターのデビュー前夜、 東京ネオアコ・シーンの思い出が1冊に。 当時のフライヤーなど掲載図版381点以上! 80年代後半、U.K INDIE音楽をディープに追いかけていた一部の人たちが 「英国音楽」を中心に集り、小さなシーンが生まれました。小出さんは、僕にとって、 自分たちの音楽を最初にリリースしてくれた恩人です。――小山田圭吾(ex.ロリポップ・ソニック) とにかくはっきり言えることは、「英国音楽」というファンジンが、どれくらい当時の僕や僕たち に強烈な影響を与えたかということ!――カジヒデキ(ex.ブリッジ) あの時に「英国音楽」が存在していなければ皆それとして1990年代に存在できていなかったはずだ と僕は思います。――仲真史(BIG LOVE RECORDS代表) スペシャル座談会「「英国音楽」の青春、あの頃の話。」 小山田圭吾(ex.ロリポップ・ソニック) 佐鳥葉子(ペニー・アーケード) 薄田育宏(ex.ウッドストック大阪店) 友情寄稿 カジヒデキ(ex.ブリッジ)――これこそ僕が求めていた世界観だった! 仲真史(BIG LOVE RECORDS代表)――「英国音楽」が救ってくれた私の青春 草の根ファン・クラブ、お茶会、ビデオ上映会、おこづかい企画…etc. 大好き!が、それまでになかった音楽文化を作った時代。 (版元より)

  • トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023|tofubeats

    ¥1,650

    発行・発売 ハイハット合同会社 2025年10月1日初版発行 定価 1,500 円(税抜) 編集 和久田善彦 デザイン 小山直基 印刷・製本 塩屋的印刷 DJ/音楽プロデューサーであるtofubeatsが突発性難聴をきっかけに描き始めた日記を書籍化した2022年の「トーフビーツの難聴日記」。難聴からコロナ禍に突入する音楽業界・本人の結婚までを赤裸々に描いた日記はその後シリーズ化。tofubeatsの個人事務所HIHATTにて続編のZINE「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2022」が2024年に発行された。地道ながらも全国の独立系書店などで好評を博し、このたびZINEとしては2作目の「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」がついに発売。今回も音楽を生業とする人間のライフスタイルが少し覗ける1冊にもなっているかもしれません。 前作と同じく編集は「和久田書房」の立ち上げでも話題の和久田善彦氏、ブックデザインは小山直基氏が担当。印刷および製本は神戸の旧グッゲンハイム邸内で運営中の塩屋的印刷が担当。 (版元より)

  • 音信普通(ONSHIN-FUTSUU)|モトムラケンジ/早坂大輔

    ¥1,980

    発行 BOOKNERD ページ数 88 判型 四六判変形中綴じ 盛岡と京都。書店とレコード店。 亀のように進む個人事業主ふたりが、ひと夏のあいだ音と言葉でとめどもなく交わした往復書簡。 商売。街場。コミュニティ。SNS。政治。子育て。 歯に衣着せぬテキストを、一枚のレコードに乗せて届けた、唯一無二のディスキュシオン。 ◯ 本屋として、ふだん本屋に行かない人たちの入り口をどう作るかっていうのは喫緊の課題だと思ってる。 本が読まれなくなっている事実と比例するように、この国の歴史認識がおかしなことになってきていると感じるからさ。日本という国の捉え方とか、愛国心とか、歴史観とか、ぜんぶこの国に横たわっている歴史を誰からどのように学ぶかということだし、教育者が正しく教えてくれないのであれば在野の賢人たちが書いた本で学ぶしかない。 (ポピュラリティと前衛) ◯ 養老さんは昆虫好きだから自然界にもう一つ自分の世界を見つけたんだろうけど、それが自然界じゃなくても良いんだよね。本の中でもレコードの中でも、絶対条件として人間関係が遮断された世界だと思う。このムカつく仕事が終わったら、あそこに行けるから自分は大丈夫だって思える世界。誰からも批判も賞賛もされない世界。そういう世界を持ってるだけで、たぶん息の仕方は変わると思う。 (温浴日和) ◯ 京都のレコードショップ〈RECORD SHOP GG〉店主と、盛岡の書店〈BOOKNERD〉店主が、日常の出来事や世相、各々の商売の未来など、思うままに書き連ねたテキストを一枚のレコードとともに紹介。レコードジャケットをモチーフにした挿画は新進気鋭の画家・矢吹純。 著者プロフィール モトムラケンジ(著) 2022 年京都に〈レコードショップ ジジ〉を開業。 レコード店の経営と並行し、レコードレーベル「GG RECORDS」を発足。 現在までに3枚のレコードをリリースしている。 早坂大輔(著) 1975年生まれ。サラリーマンを経て、2017年に岩手県盛岡市に新刊・古書店〈BOOKNERD〉を開業。書店経営の傍ら、出版も手がける。主な出版物に、くどうれいん著『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』、自身の著書に『ぼくにはこれしかなかった。』がある。 (版元より)

  • オフショア 第五号

    ¥2,200

    編著 山本佳奈子/金潤実/齊藤 聡/佐藤マタ/清水博之/高岡大祐/武部洋子/DJ 817/長嶺亮子/よなき/和田敬 発行:オフショア 四六判 288ページ 並製 価格 2,000 円+税 2,200 円(税込) ISBN978-4-9912649-5-5 発売日 2025年11月1日 表紙イラスト:petechen ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩 試し読みはこちら https://hanmoto9.tameshiyo.me/9784991264955 目次 ■特集「音楽の聴き方について考える」 ・女のインドネシア・ポップス(武部 洋子) ・タイポップと真剣に向き合ったらダイナミック琉球にぶち当たった(DJ 817) ・インドネシアのジャズを聴く会ドキュメント[於:実験的談話室 主水 MONDO](佐藤 マタ) ・中華世界へのまなざし―台湾で撮影されたミュージックビデオを観る(長嶺 亮子・山本 佳奈子) ■生徒として、教員として―とある美術部の歴史とはなし(金 潤実) ■BARよなき2024年業務日誌[抄録](よなき) ■台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として「メディアづくりを通じた市民意識の醸成とは」(和田 敬) ■ザイ・クーニンの表現にみるアイデンティティ―血、海、家(齊藤 聡) ■自炊アナキズム(高岡 大祐) ■私の弘大漂流記(清水 博之) ■消費主義的アジアンカルチャーから足もとのアジアへ(山本 佳奈子) 『オフショア』とは…… アジアの音楽やアートの情報を発信するウェブマガジン「Offshore」(2011~)が、紙の文芸雑誌となってリニューアル。2022年8月創刊。速い情報発信ではなく、「やすい」や「おいしい」でもないアジア。じっくりアジアを考えます。 〈巻頭言全文〉 いつのまにかペースを落とし(崩し?)年一回発行になっている本誌だが、ついに五号までやってきた。「これでいいでしょうか……」と、びくびくしながら発行していたのが四号までだったが、打って変わって、「こんな雑誌が読みたかった」という号になった。 そろそろここで特集というのを設けてみようという気になった。特集タイトルはなかなか決まらず一人であれこれ悩んだ。第一候補に「政治的な音楽の聴き方」、第二に「音楽と政治」などがあったが、最終的に、この背表紙に白抜きされた「音楽の聴き方について考える」―まどろっこしくて何も言ってないような長いタイトルになった。ちなみに「考える」のは書いたり編集したりした我々ではなく、読者の皆さんだ。皆さんにこそ、「考える」ことをしてほしいのである。また特集タイトルから「政治」を抜いたのは、狭義としての政治(政権、政府、政治家等)だけにとらわれて本誌のページをめくる気にならない人がいるだろうなと考えたためであり、まさに政治的な決め方をした。 とはいえ、音楽が聴こえたら、ただそれに身を委ねるのが理想的で、自分の耳と感覚だけを頼りにすることが、真っ当である。だがここはフロアではなく、活字の場だ。音楽を聴いたり演奏したりする自分たちを、活字の上で、精察する機会にしてみてほしい。 特集においては四分の二がインドネシアに関わる文章で、インドネシア音楽を勧めているようにみえるかもしれないが、そうではない。インドネシアは、政権のイデオロギーが瞬時にして一八〇度転換し、それによって音楽や芸術にも多大な影響があった。そんなダイナミックな変化のあったインドネシアでどのような音楽が奏でられ歌われているのかを知ることで、音楽と政治が地続きにあることをイメージしやすくなると思ったのだ。では、日本にはなぜそのようなダイナミックな変化がなく、インドネシア音楽の背後にあるような文脈がないのか。逆照射して考えてみると、本誌をはみ出たところでもっともっと楽しめるはずである。余談になるが、私は中国の音楽について集中的に見て/聴いてきたのだから、中国について今号に書くべきだったのでは、という心残りもある。しかしここは慎んで、次の機会までに詩経を学び、中国文学を原語で数作品読むという修練を積んでから、出直すことにしたい。今号所収の作品いくらかにそういった記述があるように、現地語を理解しなければ、その地の音楽について語るのは難しい。今ある音楽雑誌も、各地の音楽を扱う際はぜひ現地の言語を解する人に書かせてみてほしい。そのほうが断然面白いから。英語だけでアジアを読解しようというのは、ある意味で帝国主義的しぐさである。 特集の外にも音楽の話題が散らばっており、書くことを仕事にしていない人が筆を執ったものも多い。書かせるということの暴力性を校了後も思案しつつ、これまでで最も多様な視点を盛り込み、かつ重層的な号になったと自負している。執筆陣のパリテについては、編集人が女であるということを加味しつつ、次号の課題としたい。表紙イラストは、「陸から外海へ―オフショア」という極めてシンプルなお題で表現してもらった。〔編集人・山本 佳奈子〕 著者プロフィール 山本 佳奈子 (ヤマモト カナコ) (編著) 当誌の発行人・編集人。物書き(バイトと兼業)。1983年生まれ、尼崎市出身。2015年から約5年間那覇市に暮らし(その間に福建省で1年間留学)、2020年より神戸市兵庫区在住。好きな歌は「宮古根」。共編著書に『ファンキー中国 出会いから紡がれること』(灯光舎)。昔のZINEでの筆致を取り戻すため、しばらくは自分の原稿に没頭する予定。 (版元より)

  • 宇宙の日|柴崎友香

    ¥693

    発行:ignition gallery 発売日:2020年5月5日 判型:A6判 ページ数:32P あとがき:柴崎友香 解説:勝井祐二 装幀:横山雄(BOOTLEG) 装画:山口洋佑 ”5月5日は宇宙の日。 だんだんと強く、速くなるドラムの音が、わたしの足から頭へと突き抜けていって、その音によって前後に揺り動かされている頭を一瞬止めて目を開けると、深い青色の空が見えた。” 小説家・柴崎友香が、ROVOの日比谷野音公演をひたすら書いた短篇を、1冊の小さな本にしました。 ページをめくるたび、ライブで音楽を聴く喜びが溢れ出します。またライブという生きた場所で音楽に浸りたくなります。 「あとがき」は2020年4月27日に著者が書き下ろしました。 いま、そしてこのさき何度でも、手にとってページを開いて音楽の中へ。 重版にあたり、ROVOの勝井祐二さんに「解説」を書いてもらいました。「何か宇宙っぽい音楽をやろう」と結成されたダンスロック・バンドROVOが、実際にどのような影響を受けて生まれたのか。「宇宙の日」と呼ばれる「MDTフェスティバル」がどのように生まれ、回を重ねていったのか。柴崎さんの「宇宙の日」について、そしてコロナ禍でのMDTについて。 “自分達の音楽を野音で「あの日」聞いてくれた事が言葉で、その場にいるように伝わって来る事に驚き、音楽と映像と照明の織りなす姿がこんなにも言葉で表現出来るものかと感動しました” (解説より)

  • ジョン・ケージ 小鳥たちのために 新装版|ジョン・ケージ/ダニエル・シャルル

    ¥2,640

    翻訳 青山マミ 発行 青土社 定価 2,640円(本体2,400円) 発売日 2025年6月26日 ISBN978-4-7917-7720-4 音楽・禅・テクノロジー 現代音楽の鬼才ジョン・ケージが、禅や易経との出合いから、音楽を超えて、世界認識そのものの変革にいたるまでを真率に語る、ジョン・ケージのすべて。 若い時代の作品/沈黙の役目/偶然の使用/ハプニングの正しい使い方について/反政治/騒音の問題/実験音楽とアナーキー/生成しつつある世界/マクルーハン:存在するものへの開かれた態度/易経について:道教と近代科学/作曲における自我の排除/サーカスの状況/ジャズとフリージャズ/ロック賞讃/音楽における他者の存在/菌類学/麻薬と同胞愛/日本と日本の音楽/易経と分子生物学/性の問題/音楽と世界化/クセナキス/シュトックハウゼン/サティ/ブーレーズ/カニンガム/ソロー/ジョイス/クーマスワラミ/フラー/シェーンベルク/他 [著者]ジョン・ケージ(John Cage) 米国の実験音楽家。独自の音楽論や表現によって音楽の定義をひろげた。「沈黙」を含めたさまざまな素材を作品や演奏に用いており、代表的な作品に《4分33秒》がある。1992年没。 [訳者]青山マミ(あおやま・まみ) 1950年、東京に生まれる。武蔵野美術大学建築学科中退。1972年渡仏、アリアンス・フランセーズ、パリ大ソルボンヌ校、ソルボンヌ・ヌーヴェル校で学ぶかたわら、即興演奏、パフォーマンスの催しを企画。ナゲスワラ・ラオ氏にインド音楽を師事。 (版元より)

  • ユリイカ2025年10月臨時増刊号 総特集=松本隆 -風街の55年-

    ¥1,980

    発行 青土社 定価 1,980円(本体1,800円) 発売日 2025年9月27日 ISBN978-4-7917-0468-2 デビュー55周年記念の総特集! 伝説的バンド、はっぴいえんどのドラマー兼作詞家で1970年にデビューした松本隆。1972年のバンド解散後に作詞家として本格的に動き出す彼は、風街に無数の――その数は2,100曲以上になる――ことばを散りばめていく。本特集では、作詞家生活55周年を迎える松本隆の詞世界をつぶさに観察する。この試みは日本の音楽史を見渡す、天体観測にも似た壮大なものとなるだろう。しかし恐れず、そのプリズムを追いかけたい。 ◯ 目次 総特集◎松本隆――風街の55年 ❖ロングインタビュー ことばで歌う人 / 松本 隆(聞き手=細馬宏通) ❖レジェンドたちは語る 風都市――ロック時代のデジャヴ・ノート / あがた森魚 新型の形容です / 鈴木慶一 「September」そして…? / 林 哲司 二人だけの通奏低音 / 南 佳孝 ❖風街とは何か はっぴいえんど時代の松本隆が描き出した「風街」と東京 / 大石 始 「風街」と幼年時代 / 周東美材 風街ロマン主義の系譜――ワーズワース・ボードレール・三好達治、あるいはかせきさいだぁ / 矢野利裕 〈見慣れた街〉と〈見知らぬ街〉 / 大谷能生 ❖対談 何でも初めてだった / 松本 隆×鈴木 茂(司会・構成=高岡洋詞) ❖イラスト/マンガギャラリー ラブレター / 高 妍 あの日の言葉 / 今日マチ子 うみべの女の子 / 浅野いにお ❖「木綿のハンカチーフ」の衝撃 「「木綿のハンカチーフ」の女の子」のありか / 児玉雨子 「木綿のハンカチーフ」と詩の構造 / 斉藤 倫 ❖オマージュ詩 永遠の石 / 最果タヒ ❖松田聖子へ向かって 曲先の冒険――赤いスイートピー論 / 細馬宏通 脱政治〈色〉の少年少女――松田聖子に宛てた詞をめぐって / 星川 彩 ❖アンケート わたしと松本隆 / 斉藤由貴・佐野史郎 ❖インタビュー〈1〉 驚きの死生観 / クミコ(聞き手=西村紗知) ❖九〇年代以降の松本隆 やさしいのは「水」である――松本隆×クミコによる一連の作品のために / 西村紗知 松本隆の作詞における時間軸へのアプローチ / 冨田ラボ(冨田恵一) 「硝子の少年」に散らばる松本隆の刻印――九〇年代以降の文学的集大成とは / 小野田 光 風街であえないきみへ――「水中メガネ」のカヴァーと松本隆における少年性 / 石川 愛 ❖風街にとどけ! 歌わない作詞家の声色 / 山下賢二 シルク / 曽我部恵一 瑠璃色の地球側 / ゆっきゅん 胡桃色の風ってどんな色? / 町 あかり ❖架橋することば 「こっち側」のシンボル――松本隆とサブカルチャー / 田家秀樹 松本隆は歌謡曲の流れにどう向きあったのか / 東谷 護 流行歌史のなかの松本隆 / 張 佳能 ❖インタビュー〈2〉 「白睡蓮」の菩薩のように / 氷川きよし(聞き手・構成=天野龍太郎) ❖声がきこえる 静 / 尾上 紫 ラジオの中の風街で / 竹内香苗 ❖100年前/先の風街へ 未来の風景 / 髙山花子 『微熱少年』を読み直す――松本隆と小説 / 瀬崎圭二 松本隆は何を訳したのか? / 小室敬幸 ❖音楽ライター/評論家が選ぶ珠玉の20曲 松本隆と「少女」たちの肖像――その自我へのまなざし / 井草七海 変わりゆく風景、変わらない抒情 / 松山晋也 風街の住人たちを観測した生活史 / 峯 大貴 男と女の心の機微、そして死生観へ / 宗像明将 5分だけでもいいから俺の話を聞いてよ / 安田謙一 表紙・目次・扉写真=池野詩織 装幀=佐野裕哉 (版元より)

  • ICHIKO AOBA 15th Anniversary Book

    ¥2,000

    発行 阿檀書房 B6サイズ/158ページ コンサートレポート・インタビュー:橋本倫史 写真:野田祐一郎 装丁デザイン:佐藤裕吾(二ツ目) 青葉市子の活動15周年を記念し、2025年1月に京都と東京で開催されたコンサートの密着ドキュメント。 舞台裏や各公演のレポート、公演直後のインタビューまでを取材した記念本です。 目次 はじめに Day1 京都 2025年1月13日 Day2 東京 2025年1月20日 Day3 東京 2025年1月23日 Interview 公演を終えて 2025年2月1日 (版元より)

  • ソウルメイト|川島小鳥/臼田あさ美

    ¥3,300

    寄稿 カネコアヤノ 発行:YYY PRESS 装丁:米山菜津子 仕様:並製 ホローバック 178頁 サイズ:W128mm × H190mm 価格: 3,000 円+税 ISBN 978-4-908254-12-3 C0072 発売:2024年10月下旬 俳優・臼田あさ美と写真家・川島小鳥がソウルを歩いたフォトセッションが、小さな1冊になりました。 ひとりとひとり、それぞれが過ごした季節は寒さと孤独を抱えつつ、ほどけた春の空気を感じさせてゆきます。 ふたりが敬愛するシンガーソングライター・カネコアヤノによる散文とともに綴じられた一冊をぜひご覧ください。

  • ダイブ・イン・シアター|柴田聡子

    ¥1,980

    発行 青土社 価格 1,980円(本体1,800円) 発売日 2024年12月26日 ISBN978-4-7917-7693-1 はんぶん海に浸かって、 片目にたての水平線。 ——「ダイブ・イン・シアター」より 〈わたし〉の深層に潜り込んでいく、声から遠く離れて綴られた言葉たち。初の全篇書き下ろし詩集。 [目次] サイン会でもないのに Y字路 オカダヤ 相互代理抱擁哀愁 脚根関係 6月 憧れ 市庁舎 広場 鋭く深いなかなか無い 岬 冒険 さざ波 両手で受話器を Wanna be バス停 休憩、降車1 砂浜 チャンス 期待 うわさの天使 誓い 路上 ビルボード Holiday It's mine 休憩、降車2 死後初雑感 ひとりじめ 鷺 ダイブ・イン・シアター [著者]柴田聡子(しばた・さとこ) シンガーソングライター、詩人。2012年に1stアルバム『しばたさとこ島』をリリースして以降、歌うことを中心に据えながら、楽曲提供や映画・ドラマへの出演など幅広い活動を続ける。2024年2月に7thアルバム『Your Favorite Things』、10月に弾き語り盤『My Favorite Things』をリリース。2016年に刊行した第一詩集『さばーく』が第5回エルスール財団新人賞・現代詩部門を受賞してからは、詩、エッセイ、小説、絵本などの文筆活動も多数行う。『文學界』での7年にわたる連載をまとめたエッセイ集『きれぎれのダイアリー 2017~2023』を2023年に刊行。 (版元より)

  • 松本隆 言葉の教室|延江浩

    ¥880

    発行:筑摩書房 文庫判 192ページ 定価 800 円+税 880 円(税込) ISBN978-4-480-44043-3 初版年月日 2025年9月10日 本能が薄くなった今こそ、言葉と歌でコミュニケーションを取りたい―― 数々のヒット曲を放った希代の作詞家が公開した日本語へのこだわり。 これまで体験してきたこと全てが表現のもととなること。 視点を意識すること。人を感動させるには、まず自分の心を動かすこと。 松本隆による延江浩への追悼文「さよなら、我が友よ」収録。 夕日を言葉にしてごらん 世界が一変するよ―― ◯ 目次 はじめに レッスン1 記憶は宝箱 創作の源 堆積した記憶のなかから取り出す/幼い頃に観たドイツ映画から/場所の記憶/本の記憶/多感な時期の読書歴/自由気ままにインプット/音楽の記憶/いいものが残っていく レッスン2 視点と距離 どこから切り取るか 目に映るものをノートに書いてみよう/通りから見た風景/視点をどこに置くか/一枚はさむ/目の高さを意識する/距離を正確に表す/自分とはなにか、3人称の視点/心を動かす訓練を レッスン3 光と陰 美しさを際立たせる デフォルメとアンプリファイ―/針で突っつく/陰を描くことで立体的に/死が生を輝かせる レッスン4 あなたが好きって伝えたい ディテールを積み上げる/ふっと心が動く瞬間/共感を凝縮/色が移ろう/失意のまま終わらない/俯瞰する視点 レッスン5 リズムとバランスと美意識 易しく伝える/語感の気持ちよさ/字数を意識する/バランスの美意識/言葉によって世界を立ち上げる/色を表現する/とにかくたくさんの言葉を知る/言葉の並べ方/「ポケットいっぱいの秘密」の秘密/ダサかっこいいを極める/カナリア諸島と?瓦荘 アフターレッスン 松本隆のポリシー 普遍性はどこから生まれるか/コツコツ積む/ときに休憩も大事/音楽も言葉も廃れはしない/歌はみんなの財産/日本語へのこだわり/きみをさらってゆく風 松本隆をめぐるナイン・ストーリーズ ―延江浩   0.風街を往く 1.喪われた東京 2.レイバンと髭面と幸福な春休み 3.はっぴいえんど結成 4.日本語ロック 5.きっかけは「ガロ」 6.5人目のメンバー― 7.作詞家に転職― 8.時代を創る― 9.ありったけの愛    あとがき    解説 答えを見つけて書く―伊藤比呂美    さよなら、我が友よ―松本隆 著者プロフィール 延江 浩(のぶえ・ひろし) 1958(昭和33)年東京都生まれ。TFMラジオプロデューサー(「村上RADIO ゼネラルプロデューサー)。国文学研究資料館・文化庁委託事業「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。早稲田大学文化推進部参与。小説現代新人賞のほか、手がけたラジオ番組がABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞、放送文化基金賞最優秀賞、日本民間放送連盟賞最優秀賞、JFN大賞を受賞。2025年逝去。著書に『愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家』『小林麻美第二幕』『J』『銀座巡礼 夜のうたかた交友録』などがある。 (版元より)

  • ●ステッカー付 トーフビーツの(難聴)ダイアリー2022|tofubeats

    ¥1,650

    SOLD OUT

    発行・発売 ハイハット合同会社 2024年10月11日 初版発行 定価 1,500 円(税抜) 編集 和久田善彦 デザイン 小山直基 印刷・製本 塩屋的印刷 tofubeatsの初書籍、「トーフビーツの難聴日記(2022)」より早数年、その後も淡々としたためられ続けていたtofubeatsの日記の続編がZINEになりました。 2022年の初頭までの日記が収められた「トーフビーツの難聴日記」。その続編として数店舗のみで特典と して配布された1ヶ月分の日記「難聴日記 reprise」に、本書が初出となる2022年の5月以降の日記をさらに追加。難聴を経て始まった「難聴日記」はコロナ禍日記へとスライドし、2022年も初のコロナ罹患や結婚式、はたまた契約トラブルなどエピソードが巻き起こります。そして今回も音楽を生業とする人間のライフスタイルが少し覗ける1冊にもなっているかもしれません。 難聴日記と同じく編集は和久田善彦氏、ブックデザインは小山直基氏が担当。印刷および製本は神戸は旧グッゲンハイム邸内で運営されている塩屋的印刷が担当。 (版元より)

  • スペクテイター54号 パンクの正体

    ¥1,320

    SOLD OUT

    発行 有限会社エディトリアル・デパートメント 発売 2025年8月28日 定価 本体 1,200円+税 B5変型 160頁 判型 B5変型 頁数 160頁 発売 株式会社幻冬舎 ISBN 978-4-344-95494-6 1970年代中頃にパンク・ロックが大流行した当時のイギリスの社会状況は、現在の日本とよく似ている。 原油価格の高騰、極端なインフレ、上昇する失業率、上流階級への不満——そうした社会に対する鬱憤が爆発し、若者による文化革命が起こった。 パンクとは何か? どのようにして生まれ、社会をどう変えていったのか? 関係者への取材と文献調査を通じて、その正体を明らかにする。 【CONTENTS】 ◆ある寓話 構成/編集部  作画/コルシカ ◆早わかり ロンドン・パンク史(1973~1980) 文/赤田祐一 作画/関根美有 ◆インタビュー パンクと伝統 巫女舞・いろ 織茂敏夫インタビュー 聞き手/宇田川岳夫 ◆まんが「怪しい女」 作/蛭子能収 ◆パンクの女王 ジョーダン・ムーニー 文/鳥谷晴菜 ◆ドールズ、ヴェルヴェッツ、T.G.──パンクについて考察する 講師/松谷健(キャプテン・トリップ・レコード代表) ◆インタビュー 「NO!」ではなく「NON!」能勢伊勢雄 ◆インタビュー パンク文化の発信基地 A store Robotディレクター宮崎洋寿に聞く 聞き手/持田保+赤田祐一(本誌) ◆インタビュー 48年間、パンクを継続しているバンド 突然段ボール 蔦木俊二 文/新井宗彦 ◆ 100年前のパンク詩集『死刑宣告』 内堀弘(「石神井書林」店長)に聞く ◆まんが「ひつじ」 作/まどの一哉 ◆ブックガイド パンク おすすめする本 文/持田保、宇田川岳夫 ◆パンク年表(1973~1979) 構成/編集部 (版元より)

  • チバユウスケ詩集 モア・ビート

    ¥1,980

    発行 HeHe 定価:1,800円(税別) 判型:B6 (182 x 126 mm) ソフトカバー/240ページ ISBN978-4-908062-12-4 C0073 発行日:2015年9月 孤高のロックシンガー・チバユウスケ、待望の詩集第二弾! 1996年にミッシェル・ガン・エレファントのボーカルとしてメジャーデビュー、現在はThe Birthdayとして活躍する、孤高のロックシンガー・チバユウスケ。 2008年に刊行した詩集『ビート』から7年、その後2015年までの間に制作された歌詞を自選、コメントした、待望の詩集第二弾。制作の合間に描かれたスケッチや、ライブ会場などで発売されているチバユウスケがデザインを手がけたTシャツ画も収録。前書に続く、現代を生きる詩人の珠玉の叫び。 夜明けの生きた ビートを鳴らす ちっちゃな花束 お前に贈るよ (さよなら最終兵器 より) チバユウスケ 1968年7月10日生まれ。1996年thee michelle gun elephantのボーカルとしてメジャーデビュー。 その後、ROSSO、Midnight Bankrobbersを経て、2005年にThe Birthdayを結成。 現在はSNAKE ON THE BEACH、THE GOLDEN WET FINGERSとしても活動中。 (版元より)

  • チバユウスケ詩集 ビート

    ¥1,980

    発行 HeHe タイトル:ビート 著者:チバユウスケ デザイン:菅原義浩(ボリス・グラフィック・エンジニアリング) 定価 :本体1800円(税別) ISBN978-4-908062-57-5 C0073 判型:B6判変型(182×126mm) ソフトカバー/240ページ 発行日:2024年1月 *本書は、2008年11月11日にフォイルより出版された改訂版です。 1993年から2008年までの15年間で書かれた213曲の歌詞の内、「世界の終わり」から「オリーブ」まで、自らがセレクトした121篇を収録。そのうちの約半数には、詞に寄せた書き下ろしコメントを併記。そこから漂ってくる時代や、サイドストーリー的な空気感は、唯一無二の存在感を放ちます。 スケッチブックから転写した手書きの歌詞や、詞を作る際に描かれたイラストや写真などのビジュアルも収録。また、歌詞を作る元として書かれた物語や、歌詞になっていない散文など、独特のチバ・ワールドをよりディープに突きつけ、全篇を通じ、チバユウスケの温度がぎっちりと詰まっています。 生み続けてきた詩の世界を、詩集という枠を飛び越えて自らの手で纏め上げた、気骨ある一冊、待望の復刊です。 永遠に続く誰も逃げられない ビートの裏側あの娘抱きしめた 光り出した青は冬 暗闇に飲まれない どこかに強い意志を持ってる発光 (発光 より ) チバユウスケ 1968年7月10日生まれ。1996年thee michelle gun elephantのボーカルとしてメジャーデビュー。 その後、ROSSO、Midnight Bankrobbersを経て、2005年にThe Birthdayを結成。 THE GOLDEN WET FINGERS や、ソロプロジェクトSNAKE ON THE BEACHとしても活動。 http://rockin-blues.com/chibayusuke/ (版元より)

  • 細野晴臣 分福茶釜

    ¥968

    SOLD OUT

    聞き手 鈴木惣一朗 発行 平凡社 出版年月 2011/02 ISBN 9784582767285 Cコード・NDCコード 0395 NDC 914.6 判型・ページ数 B6変 208ページ 平凡社ライブラリー 定価968円(本体880円+税) 音楽家・細野晴臣が、音楽はもちろん、友人、セックス、家族、死、祈りなど、人生にとって大事な80テーマについて存分に語る。 豊かな「福」の知恵がたっぷり詰まった一冊。 解説=立川志の輔 (版元より)

  • ロバート・ワイアット|マーカス・オデア

    ¥6,600

    翻訳 須川宗純 発行 国書刊行会 発売日 2025/06/06 判型 A5判 ISBN 978-4-336-07762-2 ページ数 508 頁 Cコード 0073 定価 6,600円 (本体価格6,000円) カバー写真:澁谷征司 装画:アルフリーダ・ベンジ  装丁:仁木順平 私たちの心をゆさぶる歌声で稀有な世界を紡いできた英国の伝説的ミュージシャン、ロバート・ワイアット。 カンタベリー・ミュージックを代表するバンド「ソフト・マシーン」でデビュー、1960-70年代のロックシーンにボヘミアンとジャズの展望をもたらした。不慮の事故を経て、歌手および作曲家として再出発を果たす。以来、寡作ながらすぐれたソロアルバムを発表し、「シップビルディング」「アット・ラスト・アイ・アム・フリー」「フリー・ウィル・アンド・テスタメント」などの名曲をものしてきた。 一方で、ブライアン・イーノ、エルヴィス・コステロ、坂本龍一、ポール・ウェラー、ビョーク、クレイマー、ホット・チップなど、ベテランから若手までさまざまなアーティストと協同し、すぐれた作品群をうみだしている。 本書は、多くの人々に影響を与え、時代や国をこえて愛されるロバート・ワイアットの音楽と人生が、膨大な取材と本人の協力のもと丹念に描かれる。多くのミュージシャン、関係者の証言より見えてくる60年代から半世紀の英国音楽シーンの歩みも興味深く、政治と音楽のかかわりも見逃せない。さらには豊富な写真とディスコグラフィ、巻末資料を付した、初にして決定版の公認評伝である。 「本書は、彼の寛大で知的な性格を見事にとらえた評伝であり、ポピュラー音楽の優れた教科書だ」 ――ブライアン・イーノ 「アヴァンギャルドな政治的音楽では冗談好きと論争好きは両立しないし、心からあふれる思いと胸を引き裂かれる思いも両立しない。もしそう考えているなら、きみの人生にはロバート・ワイアットが必要だ」――『NME』誌 著者紹介 マーカス・オデア (マーカス・オデア) キングストン大学デザイン・美術・創作活動知識交換研究所所長。ブライトンのバンド、パッセンジャーのセッション・ミュージシャンとしてキャリアをスタートし、グラスカットのメンバーとして4枚のアルバムをリリース、ポンピドゥー・センターやロイヤル・アルバート・ホールで演奏した。『ガーディアン』『インディペンデント』『フィナンシャル・タイムズ』に寄稿し、BBCにも出演する。著書に、Distributed Creativity: How Blockchain Will Transform the Creative Economy(Palgrave, 2018)がある。妻と子供たちとともにイギリス在住。 須川宗純 (スガワ・ソウジュン) 編集者・翻訳家・自由研究家。 アメリカンコミックス史、香港歌謡史・映画史、インド映画音楽史などを対象とする。訳書に、スコット・マクラウド『マンガの描き方』(国書刊行会、2023年)、ベンジャミン・ピケット『ヘンリー・カウ 世界とは問題である』(月曜社、2023年)、バリー・マイルズ『フランク・ザッパ』(Pヴァイン、2022年)。 編集を担当した書籍に、相倉久人『相倉久人のジャズ史夜話 80の物語と160の逸話』(アルテス・パブリッシング)、柴田聡子『さばーく』(試聴室)、『間章著作集』全3巻(月曜社)、大友良英『MUSICS』(岩波書店)、菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』(河出書房新社)、ピーター・オチオグロッソ+フランク・ザッパ『フランク・ザッパ自伝』(河出書房新社)など。 (版元より)

  • 星沙たち、|青葉市子

    ¥2,200

    発行 KADOKAWA 発売日 2025年05月29日 ISBN 9784065394946 判型 四六変型 定価:2,200円(本体2,000円) ページ数 176ページ 【イラスト】青葉市子 【装幀】名久井直子 音楽のために、生きている。 青葉市子、はじめてのエッセイ集。 夢と現実が溶け合う、永遠に似た時間。 深い海に潜って見つけた、小さな創作のかけら。 「大雨みたいな拍手が聞こえる。 様々な人生のひとときを預かる、 ステージの袖で、深呼吸をしている。 どうか音楽よ、私たちを包んでと祈りながら。」 (版元より)

  • 超ジャズ 杉田誠一著作・写真集

    ¥3,850

    発行 カンパニー社 四六判並製 512頁 発行日:2025年9月 本体価格:3,500円(+税) ISBN:978-4-910065-15-1 「俺の超ジャズ論は、決してシュール・レアリスムを密輸入し短絡させたものではない。俺は今、ジャズがジャズでなくなるかもしれない危険性を予測している。ジャズはジャズを超越することでしか、ジャズたり得ない。超ジャズとは非ジャズではなく、あくまでも超ジャズ以外の何ものでもない。現実が超現実によって、現実たり得た如く、ジャズは超ジャズによって復権するに違いない。」 ────「超ジャズ論手稿」(1969年)より 1969年、保守化するジャズ評論に対する強烈なカウンターとして始まり、やがてミュージシャンを含む多くのジャズ・ピープルを巻き込みラディカルな運動体を形成しながら日本の前衛ジャズ・シーンに多大な影響を与えた伝説の雑誌『JAZZ』──その発起人にして、1976年まで編集長を務めたフォト・ジャーナリスト、杉田誠一の仕事をまとめた著作・写真集。評論家であることを早々に放棄し、ジャズ・ジャーナリストが通常足を踏み入れることのないゲットーを彷徨い、深夜のクラブに出掛けて数多くのミュージシャンと出会い、ライヴを体験し、レコードに針を落とし、あらゆるテキストがルポルタージュの様相を帯びていく。わずか10年足らずのうちに目まぐるしく変遷するジャズの情況、じりじりと変質する著者自身の文体の中にあって、一貫して変わらなかった信念としての“超ジャズ”。ニューオーリンズ、ニューヨーク、シカゴ、そしてヨーロッパへと続く“超ジャズ”幻視行は、写真とテキストによる貴重な歴史的証言であると同時に、カメラとペンを持ってジャズと対峙した一人の青年のドキュメントでもある。テキスト58本、写真172点、ディスクレビュー100本を収録。ジャズはいかにしてジャズを乗り超えられるか。 ▼目次 ●アーチー・シェップと砂漠で会った ●ジャズ・ジャーナリズムは不毛だ! ●『太陽中心世界』に関するテーゼ ●俺達の朝はアーチー・シェップの儀式で始まる──『マジック・オブ・ジュジュ』論 ●これは俺のタイプじゃないが──渡辺貞夫帰国コンサート ●超ジャズ論手稿──あるいは高木元輝トリオと〝性遊戯〟に熱いキッスを ●再び「超ジャズ論」について ●『太陽中心世界』に関するテーゼ──あるいは錬金術師としてのサン・ラ ●ニューポート・イズ・ナウ! ●黒い叫びが噴出する──アメリカのジャズ状況 ●ゲットー・ミュージックとしてのジャズ ●シカゴの長い暑い夏はゲットー・ミュージックの季節 ●断絶を踏み越えたサラ・ヴォーンの肉声 ●ミコ、ジャズを歌え!──〝人形の家〟の弘田三枝子 ●バワリーからニュー・ロックへ ●地下演劇もまた、歌ではないのか ●日本への黒いメッセージ──来日した米ジャズ楽団 ●富樫雅彦へのインタビュー ●肉体的山下洋輔論 ●高木元輝への讃歌 ●その音に誰も立ち止まらない ●五ドルで「聖者がやってくる」街 ●廃墟・ニューヨークの二五時 ●地下室の血と汗と涙 ●なにわ節の世界 ●リズムだけの所在──打楽器奏者ツトム・ヤマシタ ●佐藤允彦に贈る言葉 ●ジャズというゲームを生きて──秋吉敏子帰国リサイタル ●明日また笑おうぞ──芸能生活二五周年を迎えた美空ひばり ●ワルシャワの肉声におくる恋慕 ●マイルスはペットを捨てるか ●アルバート・アイラー・ノー・リターン ●とりあえず『ライヴ・イヴル』を聴いて ●私は音どもに聴かれていた ●噴きあげるフリー・ジャズ ●擬制トータル・ジャズ・イクスピリエンス ●あてどのない血のざわめきを ●コルトレーンのマジカルな海賊盤 ●カーネギー・ホールのセシル・テイラー ●ニューポート・ジャズ・フェス・ニューヨーク 一九七三年 夏 ●ヴィレッジ・ヴァンガードのソニー・ロリンズ ●ロフトでは、いま何が…… ●ドン・チェリーの『相対性組曲』──予期せぬ時空の裂け目 ●吟遊詩人の帰還──あるいは『ラスト・デイト』論 ●たった五万人相手のジャズ・ビジネス ●魂からあふれ出る音はいつも同じだ ●モントルー・ジャズ・フェスティバル・レポート ●ミュージック・パワーからグレイト・ブラック・ミュージックへの幻視行 ●拝啓チャールズ・ミンガス殿 ●ジャズの一番長い夜──アルバート・アイラー『ベルズ』 ●聖なるかな、傷だらけのブラック・サブカルチャー──セシル・テイラー『ジャズ・アドヴァンス』 ●アルト情況ノート ●舗石をはぐとその下は砂浜だった──フリージャズの発見 ●エルヴィンは神の言葉を叩きあげた! ●このブルース衝動につかれたしたたかなる群像 ●センター・オブ・ザ・ワールド ●ヨーロッパの乾いた知性を鮮烈に統合した鬼才 ●永遠に風化しない情況 ●又、ジャズ幻視行 ●ディスク・レビュー100選  著者:杉田誠一(すぎた・せいいち) 1945年4月15日、疎開先の新潟県北蒲原郡新発田町(現・新発田市)生まれ。獨協大学中退。1969年4月、雑誌『JAZZ』創刊、編集長就任。フォト・ジャーナリストとして内外のジャズ・シーンを精力的に取材。1976年6月『JAZZ』誌編集長辞任後、『レーザーディスク・レビュー』誌編集長、BOSEスピーカー・リサーチャー、三菱電機衛星放送プロジェクトなどを経て、1999年11月、月刊『out there』誌編集長に就任するも、創刊号で勇退。2006年12月、横浜・白楽にカフェ・バー「ビッチェズ・ブリュー・フォー・ヒップスターズ・オンリー」を開店、クリエイティヴなアーチストのために表現の場を提供、纐纈之雅代、川島誠、浦邊雅祥などを輩出。2024年9月9日、死去。享年79。 (版元より)

  • 生活と音楽 三田村管打団?「旅行/キネンジロー」

    ¥3,630

    発行 和久田書房 2025年8月20日発売 193mm×193mm/上製 64頁 本体3300円+税 ISBN 978-4-911580-00-4 管楽器や太鼓を携えて、商店街、船上、団地、森の中……どんな場所にも現れどんな状況でも演奏する、ライブごとに参加人数も変動するメンバーたち。原田郁子(クラムボン)や二階堂和美など多くのミュージシャンにも愛される、謎多き大所帯ブラスバンド「三田村管打団?」。他に類を見ないその活動から浮かび上がる、生活に根ざした音楽の魅力とは。日々の暮らしと音楽の幸福な関係を紐解き映し出す1冊です。 本書は、小田晶房さん、輪島裕介さん、吉本秀純さん、安田謙一さんによる寄稿、そして三田村管打団?森本アリさんのインタビュー等で構成されるほか、三田村管打団?結成23年目にして初のアナログ・レコードつきの書籍です。レコードは彼らの代表曲である「旅行」「キネンジロー」の2曲を収録しています。 【目次】 レコーディング・データ/録音メンバー 「小さな社会と移り変わる人生」 小田晶房 「仮面ライダー1号型のローカルなブラスバンド」 輪島裕介 「他に類を見ない、壮大な音楽地図」 吉本秀純 「ゲーム・ボーイのアート・スピリット」 安田謙一 MITAMURA KANDADAN? IN PICTURES 「アバウト・ア・三田村管打団?」森本アリ インタビュー メンバー名鑑 (版元より)

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