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パパ・ユーアクレイジー|ウィリアム・サローヤン
¥1,870
SOLD OUT
翻訳 伊丹十三 発行 微花 2026年8月31日刊行 定価本体 1700円+税 文庫版 上製210頁 978-4-911836-00-2 C1097 マリブの海辺にある父の家で、僕と父の新しい生活が始まった。父は僕に、僕自身についての小説を書くように言った。僕は海を、月を、太陽を、船を知ってはいるけれど、僕自身や世界をほんとうに理解するにはどうすればいいんだろうー10歳の少年ピートは父親との時に厳しく、時にさわやかな会話を通じて、生きることの意味を学んでゆく。名匠が息子に捧げた心あたたまる詩的小説。 ◯ この小説は、1979年にブロンズ新社から刊行されて以来、多くの人にとって、一度読んで終わりではなく、繰り返し何度も読まれる物語であり続けてきました。そのため、この度の新装復刻版では、これまで刊行されてきた三冊のソフトカバー版のデザインをそれぞれ踏襲しつつも、ハードカバーへと一新。 また、この小説は少なからぬ人に、贈り物として選ばれてきました。そのため、裏表紙のバーコードは剥がしやすいシールにしました。 この小説を題材にして、写真家・西山勲さんが彼の父親を撮影した写真集『Papa,You're Crazy クジラと天体、父の島』の最後に収められた海の写真が、奇しくも既刊の表紙の絵のオマージュとなっていたため、これを採用しました。 (版元より)
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サリンジャー初期短篇全集|J・D・サリンジャー
¥2,970
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翻訳 柴田元幸 発行 河出書房新社 単行本 46 ● 508ページ ISBN:978-4-309-20944-9 ● Cコード:0097 発売日:2026.07.28 定価2,970円(本体2,700円) 一目惚れをした男が投獄されるアンチ・ラブストーリー、戦争の気配が色濃くなる時代の若者たち、行方不明のホールデン……。サリンジャーの原点とエッセンスが詰まった21篇を収録した、初期全作品集。 〈この本には、J・D・サリンジャーが1940年から48年にかけて発表した、21本の物語が発表順に収められている。(…)8年でこの作家がいかに変わっていったかが、十分に実感できると思う。(…)それはちょっと、友だちが小説を書きはじめて、一本出来上がるたびに読まされているうちに、だんだんと本物になっていくのをリアルタイムで味わっているような、何ともワクワクさせられる感覚である〉(「訳者あとがき」より) [目次] いまどきの若者 エディに会いに行けよ コツをつかめば 壊れた物語の心 ロイス・タゲットの長い長いデビュー ある歩兵隊員に関する個人的メモ ヴァリオーニ兄弟 雷が鳴ったら起こしなよ 一軍曹の死 最後の休暇の最後の一日 週に一ぺんくらい死にやしねーだろ イレーン フランスにいる少年 このサンドイッチ、マヨネーズないよ 赤の他人 僕は頭がおかしい マディソン・アベニュー近辺で起きたささいな反乱 ウェストが全然ない一九四一年の女の子 転倒した森 ウィーン、ウィーン 針音だらけのレコード盤 訳者あとがき 著者 J・D・サリンジャー (サリンジャー,J・D) 1919年、ニューヨーク市生まれ。40年に短篇「若者たち」を発表。51年に刊行した『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が世界的ベストセラーとなる。65年6月以降、沈黙を続けた。2010年没。 柴田 元幸 (シバタ モトユキ) 1954年東京都生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。オースター、ミルハウザーをはじめ現代アメリカ小説の翻訳多数。他に『サリンジャー初期短篇全集』など。著書に『生半可な學者』(講談社エッセイ賞)など。 (版元より)
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掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集
¥1,045
翻訳 岸本佐知子 発行 講談社 発売日 2022年03月15日 ISBN 9784065273074 判型 A6 定価:1,045円(本体950円) ページ数 384ページ シリーズ 講談社文庫 死後10年を経て再発見された、奇跡の作家。 大反響の初邦訳作品集、ついに文庫化! 毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。 道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。 波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。 大反響を呼んだ初の邦訳短編集。 何でもないものが詩になる、空前絶後の作家。 ――川上未映子 著者紹介 著: ルシア・ベルリン(ルシア ベルリン) 1936年アラスカ生まれ。鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、学校教師、掃除婦、電話交換手、看護助手などをして働く。いっぽうでアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代に入ってサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去。レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスをはじめ多くの作家に影響を与えながらも、生前は一部にその名を知られるのみであったが、2015年、本書の底本となるA Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、多くの読者に驚きとともに「再発見」された。 訳: 岸本 佐知子(キシモト サチコ) 翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、スティーブン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『楽しい夜』『居心地の悪い部屋』ほか、著書に『なんらかの事情』ほか。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。 (版元より)
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私が四番目に愛する季節|ハン・ジョンウォン
¥2,200
原題 내가 네번째로 사랑하는 계절 翻訳 橋本智保 発行 書肆侃侃房 四六判変形、並製、144ページ2色 定価:本体2,000円+税 ISBN978-4-86385-738-4 C0098 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 水嶋みず 『詩と散策』のハン・ジョンウォンが綴る八月 夏の陽射しを浴びた木の陰、夏の雨が澱んだ水たまり、沈黙に向かう鐘の音、など。過ぎていく夏を記憶し、鼻の先や耳元に残っている夏の形跡をたどる。 ナンダ出版社の詩のシリーズの一冊。ひとりの詩人がひと月を受け持ち、一日に一篇ずつ綴る。八月は『詩と散策』の著者であり詩人のハン・ジョンウォンが担当した。 --------------------- 夏は悲しみのようにひそやかに消えるのだと、エミリー・ディキンソンは書いた。 たしかに他の季節が終わるときとは違う。なぜ夏はとりわけ消えるのか。蒸発し揮発するのか。気体なのか。つかむことのできない何かなのか。どうにもならない愛のようなものなのか。 夏のように、悲しみも消えるだろうか。 悲しみも止むだろうか。 ――――「8月22日 止む」より 【目次】 作家の言葉 残暑の日々 8月1日 エッセイ)鐘の音 8月2日 詩)夏のこと 8月3日 写真)夢のしっぽ 8月4日 エッセイ)ラクリモーサ 8月5日 詩)情死 8月6日 写真)言葉がなかったとき人々は石で気持ちを伝えたという 8月7日 エッセイ)少し愛する 8月8日 詩)秘密 8月9日 写真)夏の雨は眠りを誘う 8月10日 エッセイ)重たい喜び 8月11日 エッセイ)匂いの記憶 8月12日 詩)鼻歌 8月13日 写真)象のしわ 8月14日 エッセイ)解放 8月15日 エッセイ)雨の重さ 8月16日 詩)みそかづき 8月17日 写真)涙 8月18日 詩)白夜 8月19日 エッセイ)波がなければ 8月20日 詩)波 8月21日 写真)接触 8月22日 エッセイ)止む 8月23日 詩)蜂たちが戻ってくるのを待つ夕暮れ 8月24日 写真)くーーーーーーも 8月25日 エッセイ)定住 8月26日 詩)湖の名前には冠詞がつかない 8月27日 写真)消えた音 8月28日 エッセイ)山の音――夏にまた読む本 8月29日 詩)器 8月30日 写真)残っているもの 8月31日 エッセイ)夏は止まれ 訳者あとがき 【著者プロフィール】 ハン・ジョンウォン 한정원 2020年『詩と散策』によりデビューし、旺盛な創作活動を始める。大学で詩と映画を学んだ。詩集『愛する少年が氷の下で暮らしているから』、訳書にマーガレット・アトウッドの『dearly』などがある。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』『七年の最後』(新泉社)、チョン・ジア『父の革命日誌』(河出書房新社)『資本主義の敵』(新泉社)、チョン・イヒョン『きみは知らない』、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(同)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(同)、ハン・ジョンウォン『詩と散策』(同)、イ・ジェニ『夜明けと音楽』(同)など多数。 (版元より)
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詩と散策 시와 산책 Poetry and Walks|ハン・ジョンウォン
¥1,760
SOLD OUT
橋本智保 訳 発行 書肆侃侃房 四六変形並製、152ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-86385-560-1 C0098 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 日下明 散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人ハン・ジョンウォンが綴るエッセイ 雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編 オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス…… 『詩と散策』は、著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集だ。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。 【本文中に出てくる詩人や作家たち】 オクタビオ・パス/フェルナンド・ペソア/ウォレス・スティーヴンズ/アーチボルト・マクリーシュ/ローベルト・ヴァルザー/シモーヌ・ヴェイユ/パウル・ツェラン/セサル・バジェホ/ガブリエラ・ミストラル/ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/カミュ/源信明/ウラフ・H・ハウゲ/エミリー・ディキンソン/アンナ・アフマートヴァ/ライナー・マリア・リルケ/フォルーグ・ファッロフザード/シルヴィア・プラス/チェ・ヨンミ/金子みすゞ/ジョージ・ゴードン・バイロン/ボルヘス 【著者プロフィール】 ハン・ジョンウォン 한정원 大学で詩と映画を学んだ。 修道者としての人生を歩みたかったが叶わず、今は老いた猫と静かに暮らしている。 エッセイ集『詩と散策』と詩集『愛する少年が氷の下で暮らしているから』(近刊)を書き、いくつかの絵本と詩集を翻訳した。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』(新泉社)、チョン・イヒョン『きみは知らない』(同)、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(同)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(同)ユン・ソンヒほか『私のおばあちゃんへ』(同)など多数。
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私の女の実|ハン・ガン
¥2,640
ハン・ガンコレクション 翻訳 斎藤真理子 発行:白水社 四六判 386ページ 定価 2,400 円+税 2,640 円(税込) ISBN978-4-560-02667-0 発売日 2026年6月25日 解説:桜庭一樹 ノーベル文学賞作家が二十代後半に発表した短篇小説集 ノーベル文学賞作家ハン・ガンの初期作品から新作に至るまで、未邦訳の小説を斎藤真理子個人訳で贈る《ハン・ガン コレクション》第1巻。 『菜食主義者』の前身である表題作をはじめ、変化していく社会の中で個人が抱える闇と傷を凝視した、生命力みなぎる初期の短篇8篇。 「私の女の実」:高層マンションの13階に妻と暮らす夫は、妻の体に痣があることに気づく。結婚後4年に及ぶ生活の中で妻が心を削られてきたからなのだが、夫はそのことに気づかず、妻はしだいに言葉を失っていった。ある日、ベランダに出ていた妻の体の一部が植物になっているのを見つけた夫は、大きな植木鉢を買ってきて妻を植えるが… 「日暮れ時に犬たちはどんな気持ちだろう」:貧困と父親の暴力に耐えかねて母親は出て行き、酒飲みの父と暮らすことになった少女テリョン。学校に行くこともできない少女は空腹を抱えつつ、母との思い出を拠り所に、父や周囲のことにじっと目を凝らす。 「赤ちゃん仏」:人気のニュースキャスターで完璧主義者の夫と暮らすイラストレーターの「私」は、普段から化粧もしない地味な女性。だが、自分だけが知る夫の秘密がある。彼の体には子供の頃に負ったやけどの跡が全身にひろがっている… 「ある日彼は」:体一つで上京した彼は、新聞・雑誌社に本を配達する仕事をしている。ソウルの埃と煤煙で汚れるため、彼は配達中に何度も顔を洗う。冬のある日、顔を洗った直後にミンファに本を届けると、彼女は悲鳴をあげた。彼の頬が裂けて血が出ていたのだ。再度配達に行った際、ミンファに「横顔、すてきですね」と言われた彼は彼女をデートに誘う… 著者プロフィール ハン・ガン (ハン ガン) (著) 한강 / Han Kang 1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒業。94年、ソウル新聞の新春文芸で短篇小説「赤い碇」が受賞し、作家としてデビュー。2005年、中篇「蒙古斑」で韓国最高峰の文学賞である李箱文学賞を受賞。同作を含む三つの中篇小説をまとめた『菜食主義者』で16年にアジア人初の国際ブッカー賞を受賞。17年、『少年が来る』でイタリアのマラパルテ賞を受賞、23年、『別れを告げない』でフランスのメディシス賞(外国小説部門)を韓国人として初めて受賞し、24年にフランスのエミール・ギメ・アジア文学賞、26年に全米批評家協会賞を受賞した。他の邦訳書に、小説『ギリシャ語の時間』、『回復する人間』、『すべての、白いものたちの』、詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』、エッセイ集『そっと 静かに』、『光と糸』、童話『涙の箱』、絵本『かみなりせんにょと いなづませんにょ』がある。24年、アジア人女性として初めてノーベル文学賞を受賞した。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で第一回日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で〈韓国文学翻訳院〉翻訳大賞、『別れを告げない』で読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞。訳書は他に、ハン・ガン『回復する人間』『ギリシャ語の時間』『すべての、白いものたちの』『光と糸』『かみなりせんにょと いなづませんにょ』『引き出しに夕方をしまっておいた』(共訳)、パク・ソルメ『未来散歩練習』、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、李箱『翼 李箱作品集』など。著書に『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』『隣の国の人々と出会う――韓国語と日本語のあいだ』『「なむ」の来歴』などがある。 (版元より)
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ライ麦畑でつかまえて|J.D.サリンジャー
¥968
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白水uブックス 51 翻訳 野崎孝 発行 白水社 新書判 340ページ ISBN978-4-560-07051-2 初版年月日 1984年1月 インチキ野郎は大嫌い! おとなの儀礼的な処世術やまやかしに反発し、虚栄と悪の華に飾られた巨大な人工都市ニューヨークの街を、たったひとりでさまよいつづける16歳の少年の目に映じたものは何か? 病める高度文明社会への辛辣な批判を秘めて若い世代の共感を呼ぶ永遠のベストセラー。 (版元より)
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私の生活技術|アンドレ・モーロワ
¥1,099
翻訳 中山眞彦 発行 土曜社 - 仕 様:文庫判(148 × 105 × 8.2ミリ)224頁 - 番 号:978-4-86763-004-4 - 初 版:2016年12月22日 - 定 価:999円+税 心おきなく相手を賛美できるのは、大きなしあわせである ヒルティ(1891年)、アラン(1925年)、ラッセル(1930年)の三大幸福論のあと、フランス人作家モーロワが1939年に世に問うた第四の幸福論。進学、結婚、昇進、定年など人生の節目に繙きたい「モーロワ箴言集」。 若いうち本を読みあさるのは、ちょうど広い世間に出て行くのと同じで、友を得るためである。しかしいったん、これこそ友とすべきだという人が見つかったら、その人とともに世間づきあいをはなれるべきである アンドレ・モーロワ(作家) 心穏かで、なすべきことが決まっているときには、孤独はいいものだ ゲーテ(詩人・作家) 愛・労働・指揮・老いは、それぞれ人生のある時期の特徴をなすもので、したがって本書はおのずと人間の一生の推移のすがたを描くものとなる 中山眞彦(仏文学者) 目 次 1 考える技術 世界と思考/体で考えること/言葉で考えること/論理と推論/デカルトの方法/実験的方法/実験の欠点/思考と行動 2 愛する技術 相手の選択/愛の誕生/愛されること/求愛/あきさせぬこと/欲望の浄化 3 働く技術 うまく働く方法/助手、副官、秘書/肉体労働と頭脳労働。主婦/生徒の労働(勉強)/読む技術/芸術家の労働/休息する技術/結論 4 人を指揮する技術 いかにして指導者をえらぶか/指導者の人格/指導者の知性/指揮をする技術/統治する技術/指導者の権利と義務 5 年をとる技術 影の線/老いの自然のすがた/老いの不幸/年をとらずにいることはできるか/上手に年をとるということは可能か/上手に年をとるための二つの異なった方法/死ぬ技術/ある何人かの青年に寄せる手紙 解 説(中山眞彦) 著 者 略 歴 アンドレ・モーロワ André Maurois 1885年、仏エルブフに生まれる。哲学者アランに師事し、小説家・伝記作家として活躍。『フランス敗れたり』『フランス戦線』『初めに行動があった』『パリの女』などの著作が日本語に翻訳されている。1967年永眠、享年82。 訳 者 略 歴 中山眞彦〈なかやま・まさひこ〉仏文学・比較文学者。東京工業大学名誉教授。1934年、京城市(現・ソウル)に生まれる。東京大学大学院博士課程中退。千葉大学、東京工業大学、東京女子大学で教鞭をとり、2002年退官。著作に『物語構造論――「源氏物語」とそのフランス語訳について』『小説の面白さと言語』『ロマンの原点を求めて』のほか、フランス語教科書も多数。
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夜明けと音楽 새벽과 음악 Dawn and Music|イ・ジェニ
¥2,200
翻訳 橋本智保 発行 書肆侃侃房 四六変形並製、240ページ 定価:本体2,000円+税 ISBN978-4-86385-703-2 C0098 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 Karolina Skórka 発売 2025年11月 「結局のところ物を書くというのは、よく知っている単語の中に、自分の悲しみを見つけること」 なくなったものの痕跡をたどり、孤独とともに創作する詩人イ・ジェニが綴るエッセイ集。 夜の闇に流れる、長く静かな時間に立ち上がる静謐な26編。 ある夜明けには涙のようにあふれる音楽について語り、またある夜明けには悲しみに満ちたプレイリストを思い出しながら詩を読む。 旅先で遭った不慮の事故、長いあいだ不眠症に悩まされたこと、ロックバンドで音楽に心酔していた二十代の頃のこと。 孤独とともに創作する詩人が、母の最期に立ち会い、イヨネスコやボードレールなど文人たちの足跡をたどり生まれた、詩と散文の境界を行き来するような言葉の記録。 ロングセラーエッセイ『詩と散策』(ハン・ジョンウォン)と並ぶ、“言葉の流れ”シリーズの代表作。 ①「チェチェク―花の別称」 ②「夢はどこから流れてきて、どこへ流れていくのか ――夜明けの日記 二〇一六年二月七日 一時三十一分」 ③「白紙は削除された文章を抱いている」 『夜明けと音楽』は、時間の流れという出版社の「言葉の流れ」シリーズ全十巻の十巻目にあたり、本書はその全訳です。しりとりをするように前の著者が次の著者に言葉をバトンタッチをする形を取っており、四冊目の『詩と散策』(ハン・ジョンウォン、拙訳 二〇二三年 書肆侃侃房)から『散策と恋愛』へ、『恋愛と酒』から『酒と冗談』へ、『冗談と影』から『影と夜明け』へ、そして最後を詩人イ・ジェニの『夜明けと音楽』が飾ります。(訳者あとがき) 【目次】 Ⅰ 音楽もしくは孤独、あるいは愛と呼んでいた瞬間 チェチェク―花の別称 涙のようにあふれ出る音楽 誰かがあなたのために祈りを捧げる 文章は上から下へ降り注ぐ 跳躍する曲線があるから、私たちは メタリカフォーエバー その光が私のもとへやってくる 夢はどこから流れてきて、どこへ流れていくのか 事物に慣れた目だけが事物の不在を見る 回復期の歌 私の部屋の旅行―天井と床のあいだで一週間 麻田―繰り返し広がる 夜釣りのためのプレイリスト 眠れない夜のためのプレイリスト Ⅱ 再び明るむ夜明けのリズムから 未知の書き物 夢から来た手紙―天上の音を歌うあなたへ 直前の軌跡 夜明けに詩を読むあなたに 暗闇の中から暗闇に向かって イメージは言語を必要とする 言葉が魂へ流れたら 紙の魂 白紙は削除された文章を抱いている 墓地を散策する人の手紙 瞬間の中から、瞬間に向かって 朝の木から夜明けの海まで 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき 【著者プロフィール】 イ・ジェニ 이제니 1972年生まれ。2008年、京郷新聞新春文芸によりデビュー。詩集『たぶんアフリカ』『なぜなら、私たちは自分を知らなくて』『流れるように書いたものたち』『ありもしない文章は美しく』を発表。片雲文学賞優秀賞、金炫文学牌、現代文学賞を受賞。 言葉によって世界の細部を書き、消し、再び書くことをとおして、既知の世界と少しは違う世界、少しは広く深い世界にたどり着くことを願っている。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』『七年の最後』(共に新泉社)、李炳注『関釜連絡船』(藤原書店)、朴婉緒『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』(かんよう出版)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(書肆侃侃房)、ハン・ジョンウォン『詩と散策』(書肆侃侃房)、チョン・ジア『父の革命日誌』(河出書房新社)など多数。 (版元より)
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光と糸|ハン・ガン
¥2,200
SOLD OUT
翻訳 斎藤真理子 発行:河出書房新社 四六変型判 縦192mm 横130mm 214ページ 定価 2,000 円+税 2,200 円(税込) ISBN978-4-309-20941-8 初版年月日 2025年12月19日 世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。 「最初から最後まで光のある本にしたかった」 ――ハン・ガン 「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」 ――斎藤真理子 ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。 過去が現在を助けることはできるか? 死者が生者を救うことはできるのか? ――本文より 目次 光と糸 いちばん暗い夜にも 本が出たあと 小さな茶碗 コートと私 北向きの部屋 (苦痛に関する瞑想) 声(たち) とても小さな雪のひとひら 北向きの庭 庭の日記 もっと生き抜いたあとで 訳者あとがき 著者プロフィール ハン・ガン (ハン,ガン) (著) 1970年生まれ。2016年『菜食主義者』で国際ブッカー賞、2023年『別れを告げない』でメディシス賞外国小説部門、2024年ノーベル文学賞を受賞。著書に『少年が来る』『すべての、白いものたちの』等。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳院大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞を受賞。ほか、著訳書多数。 (版元より)
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ヴァージニア・ウルフ エッセイ集
¥1,980
平凡社ライブラリー 翻訳 片山亜紀 発行:平凡社 B6変型判 392ページ 定価 1,800 円+税 1,980 円(税込) ISBN978-4-582-77003-2 初版年月日 2025年12月5日 「文学はだれの私有地でもありません。文学は共有地です。切り刻まれて国家に分割されていませんし、戦争はありません。自由に恐れずに侵入して、自分で自分なりの道を見つけましょう」 文学や社会におけるジェンダー、階層を超えた女性の連帯、空襲下で綴られた平和論……。 「ベネット氏とブラウン夫人」「病気になるということ」「ロンドン上空を飛ぶ」「女性にとっての職業」「傾いた塔」ほか、初訳を多数含む25篇のエッセイを収録。初期から晩年までウルフの思想をたどる、オリジナル・アンソロジー。 【目次】 1 初期のエッセイ(一九〇五~二〇年) 路上の音楽(ストリート・ミュージック) アンダルシアの旅館 夜に歩く 『リジストラータ(女の平和)』 丘(ダウンズ)で聞こえた──神話の起源 ケンブリッジの救急看護師(VAD) サスーン氏の詩 村の中の戦争 路上から見た戦争 羽毛法案 2 中期のエッセイ(一九二四~三一年) ベネット氏とブラウン夫人 ウェンブリーの雷 病気になるということ 映画 ロンドン散策──ある冒険 太陽と魚たち ロンドン上空を飛ぶ 『ヴァネッサ・ベルの新作』のまえがき 女性にとっての職業 序文に代えて──マーガレット・ルウェリン・デイヴィスへの手紙 3 後期のエッセイ(一九三四~四〇年) どうして? 今日(こんにち)の芸術はどうして政治に注目するのか 職人の技術(クラフツマンシップ) 傾いた塔 空襲下で平和について考える 訳注 出典一覧 訳者解説 目次 Ⅰ 初期のエッセイ(一九〇五~二〇年) 路上の音楽(ストリート・ミュージック) アンダルシアの旅館 夜に歩く 『リジストラータ(女の平和)』 丘(ダウンズ)で聞こえた──神話の起源 ケンブリッジの救急看護師(VAD) サスーン氏の詩 村の中の戦争 路上から見た戦争 羽毛法案 Ⅱ 中期のエッセイ(一九二四~三一年) ベネット氏とブラウン夫人 ウェンブリーの雷 病気になるということ 映画 ロンドン散策──ある冒険 太陽と魚たち ロンドン上空を飛ぶ 『ヴァネッサ・ベルの新作』のまえがき 女性にとっての職業 序文に代えて──マーガレット・ルウェリン・デイヴィスへの手紙 Ⅲ 後期のエッセイ(一九三四~四〇年) どうして? 今日(こんにち)の芸術はどうして政治に注目するのか 職人の技術(クラフツマンシップ) 傾いた塔 空襲下で平和について考える 訳注 出典一覧 訳者解説 (版元より)
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風に吹きはらわれてしまわないように|リチャード・ブローティガン
¥990
翻訳 松本淳 発行:筑摩書房 文庫判 192ページ 定価 900 円+税 990 円(税込) ISBN978-4-480-44072-3 初版年月日 2025年12月10日 1979年夏、44歳の「作家」が、1940年代のアメリカ・オレゴン州での少年時代を振り返る。貧困の中での生存と気晴らし、池の端にソファやランプなど家具を並べて釣りをする夫婦、22口径の拳銃が起こす悲劇、少年の心に落とされた影……。幻想的な光景と死の匂い、風に吹きはらわれてしまいそうな人びとの姿を物語に描き、作者が生前最後に発表した小説。1985年に刊行され品切れとなった後、傑作と評価されながら入手困難となっていた『ハンバーガー殺人事件』を原題に沿って改題、訳者があらたに訳しなおし、復刊文庫化。 ブローティガンの作品の中で、わたしがもっとも愛しているのは 『アメリカの鱒釣り』と『芝生の復讐』と、 それにこの『ハンバーガー殺人事件』である ―藤本和子(『リチャード・ブローティガン』より) 著者プロフィール リチャード・ブローティガン (ブローティガン リチャード) (著) リチャード・ブローティガン(Richard Brautigan):作家・詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、サンフランシスコへ。67年刊行の『アメリカの鱒釣り』は世界的ベストセラーになり(藤本和子による邦訳書は75年に晶文社から刊行)、一躍カウンターカルチャーが隆盛する時代の人気作家となった。おもな著作に『芝生の復讐』『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』(いずれも藤本和子訳)などがある。84年、ピストル自殺。 松本 淳 (マツモト ジュン) (翻訳) 松本 淳(まつもと・じゅん):翻訳者。訳書にポール・ヒル、トーマス・クーパー『写真術』(共訳)、アントニー・ペンローズ『リー・ミラー』、子どもの貧困アクショングループ編/松本伊智朗監訳『子どもの貧困とライフチャンス』、ルース・リスター/松本伊智朗監訳『新版 貧困とはなにか』(共訳)などがある。 (版元より)
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2人は翻訳している|すんみ/小山内園子
¥1,980
発行 タバブックス 装丁 沼本明希子(燦々) 四六判・並製・180ページ ISBN978-4-907053-78-9 C0095 発売 2025年11月 定価 1800円+税 翻訳とは、ことばとは、それが生まれる世界とは。 気鋭の韓日翻訳者2人がつむぎ合う、仕事、社会、人生。母語で書いたエッセイをお互いが訳した一編を二言語で収録。 チョ・ナムジュ、チョン・セラン、カン・ファギル... 話題の韓国文学の翻訳を次々手掛ける韓日翻訳者のすんみ、小山内園子。日本でも大きな話題となったイ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』の共訳以来、仕事仲間として友人として固い絆で結ばれている2人。翻訳のために日々行っていること、ことばを生み出す背景を、それぞれの視点から綴ります。 文学作品を翻訳しながら、私は言葉の裏側(あるいは外縁)にあるものを見つめるような気持ちになります。 ーすんみ 最近気づきました。どの時間にも共通していたのは「翻訳」かもしれないと。 ー小山内園子 【目次】 はじめに Ⅰ. 2人は翻訳している 翻訳の戦慄と陶酔 小山内園子 一つだけの答えではなく、自分だけの答えを見つけていくという話 すんみ 翻訳者を友人に持つことの醍醐味 小山内園子 私の「オンニ」史 すんみ 参考書は『ガラスの仮面』 小山内園子 日本カルチャーという居場所 すんみ ロスト・イン・トランスレーション 小山内園子 しかたないという問題について すんみ 「今でもあなたは、わたしの光」 小山内園子 青山は私に、黙って生きるようにと言った すんみ 翻訳ができる体 小山内園子 世界へ踏み出すための、新しい地図 すんみ ささやかな「物語」に耳をすませる 小山内園子 新しい風景を求めて すんみ II. 두 사람은 번역하고 있다 2人それぞれの母語で書いたエッセイを、お互いに日本語、韓国語に翻訳しています 덧니와 오서방점 승미 八重歯とオ旦那ぼくろ 訳 小山内園子 できないこと、は個性になる 小山内園子 ‘못 하는 것’도 개성 訳 승미 おわりに ◯ すんみ 翻訳者。早稲田大学文化構想学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。訳書にチョン・セラン『屋上で会いましょう』『地球でハナだけ』、キム・グミ『敬愛の心』、チョ・ナムジュ『コマネチのために』、イム・キョンソン『そっと呼ぶ名前』、ウン・ソホル他『5番レーン』、キム・サングン『星をつるよる』、ユン・ウンジュ他『女の子だから、男の子だからをなくす本』など。 小山内園子(おさない そのこ) 韓日翻訳者、社会福祉士。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学校などで韓国語を学ぶ。訳書に、ク・ビョンモ『破果』『破砕』、カン・ファギル『別の人』『大丈夫な人』『大仏ホテルの幽霊』、イム・ソヌ『光っていません』、チェ・ソンウン『働きたいけど働けない私たち』、キム・イソル『わたしたちの停留所と、書き写す夜』など。など。著書に『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』(NHK 出版)がある。 (版元より)
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わたしたちの停留所と、書き写す夜|キム・イソル
¥2,200
翻訳 小山内園子 発行 エトセトラブックス 定価 2000円+税 判型 四六変・並製 頁数 136ページ 装丁 鈴木千佳子 発売 2025年10月30日 原題 우리의 정류장과 필사의 밤 ISBN 978-4-909910-31-8 わたしの言葉を、 わたしはまだ取り戻せるだろうか。 40代未婚無職の「わたし」は、老いた父母やDVを受けて実家に戻ってきた妹親子のケア労働に果てなく追われ、詩人になる夢も「あの人」とのささやかな幸せもすべてを諦めて生きている。一日の終わりに、好きな詩を筆写することだけが自分を取り戻す時間であった「わたし」が、それすら失ってしまう前にとった選択とは――。 いま「停留所」に佇んでいるすべての人たちにおくる、 韓国フェミニズムのうねりのなか生まれた 真に大事なものを静かに問いかける「人生小説」。 著者情報 著者 キム・イソル 김이설 2006年『ソウル新聞』新春文芸に短篇小説「十三歳」が当選して作家活動を始める。短篇集『誰も言わないこと』『今日のように静かに』、長篇小説『汚れた血』『幻影』『線画』『私たちが安堵しているあいだ』がある。第1回ファン・スンウォン新進文学賞、第3回若い作家賞、第9回キム・ヒョン文学牌を受賞。邦訳に、短編「更年」(斎藤真理子訳、『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』、白水社所収)がある。本書は初の単行本邦訳。 訳者 小山内園子(おさない・そのこ) NHK報道局ディレクターを経て、延世大学校などで韓国語を学ぶ。訳書に、ク・ビョンモ『破果』『破砕』(岩波書店)、カン・ファギル『大仏ホテルの幽霊』(白水社)など多数。著書に、『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』(NHK 出版)がある。 (版元より)
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リチャード・ブローティガン|藤本和子
¥1,210
発行 筑摩書房 定価 1,210円(10%税込) ISBN 978-4-480-44061-7 Cコード 0195 整理番号 ふ-54-3 刊行日 2025/10/09 判型 文庫判 ページ数 320頁 解説 くぼたのぞみ 翻訳者にして友人であった著者が作家の人生と作品を描く44章。 『アメリカの鱒釣り』などが愛され、しかしピストル自殺に至った作家の人生と作品を、翻訳者にして友人であった著者が描く。 「あそこに腰かけてる金髪のジーンズ、もしかしたら……。 『アメリカの鱒釣り』の表紙の顔をしている!」 1973年、『アメリカの鱒釣り』を翻訳中だった著者は、 サンフランシスコの日本食堂で作家と偶然に知り合った。 それから10年と少し後、ブローティガンは自らの命を絶つ。 『アメリカの鱒釣り』などでアメリカ、そして日本でも一世を風靡した作家リチャード・ブローティガン。「亡霊」となった少年時代、カリフォルニアへの旅立ち、作家としての成功と苦悩、日本での友情と孤独、ピストル自殺……翻訳者にして友人であった著者が、作家との思い出、家族・友人へのインタビュー、作品のすぐれた読解をもとに、その人生と文学をたどる。 誰よりも優しく、誰よりも厳しく作品を読み進め、 一人の作家のもっとも大切な資質に切り込んでいく、そのしなやかさ。 藤本和子によるリチャード・ブローティガン翻訳・読解は、 すべての翻訳者にとっての鑑である。 ―柴田元幸 (版元より)
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ボッティチェリ 疫病の時代の寓話|バリー・ユアグロー/翻訳・柴田元幸
¥792
SOLD OUT
翻訳 柴田元幸 発行 ignition gallery 発売日:2020年5月29日 判型:A6判 /中綴じ ページ数:44 装幀:横山雄(BOOTLEG) 「想像すること」が最も速く、最も深く、この始まりも終わりもない災厄の根をつかむ。そして人々の心に張り巡らされたそれは、我々をどのように揺さぶり、変容するのか。夢は息絶え、あるいは再生するのか。バリー・ユアグローの驚くべき12の寓話は、それらを語り、記録し、証明する。 ――川上未映子 アメリカ在住の作家・バリー・ユアグローが、2020年4月5日から5月11日にかけて、都市封鎖状態の続くニューヨークから柴田元幸に送った12の超短篇を、1冊の小さな本にしました。 -- 「世界」が故障した「世界」へと大勢の人が強制的に連れてこられた時代に、ここに集められた寓話は、大きな救いになるだろう。驚くべき着想と空想の数々は、それがどんなに残酷でも、私の狂気の核心に触れ、癒し、救った。作家の「空想」の強烈な可能性に恍惚とした。恐怖は空想の力により、新しい世界と言葉で再構築された。この恐ろしい時代に、この物語が生まれ、変化した世界に刻まれたことに、奇跡を見たような気持ちでいる。 ――村田沙耶香 --- “ある時期にひとつの場所を包んでいた、だがほかの多くの場所でもある程度共有されていた特殊な(と思いたい)空気を封じ込めた小さな本。”(柴田元幸「この本について」より) 「正気を保つため」に書かれた疫病の時代の寓話。 《収録作品》 ボッティチェリ / ピクニック / 鯨 / 影 / スプーン / 猿たち / 戸口 / サマーハウス / 風に吹かれて / 岩間の水たまり / 夢 / 書く この本について(柴田元幸) 《著者プロフィール》 バリー・ユアグロー 1949年生まれ。ニューヨーク在住。シュールな設定ながら、思いつきのおかしさだけで終わるのではなく、妙にリアルで、時に切なく、笑えて、深みのある超短篇で人気を博す。著書に『一人の男が飛行機から飛び降りる』『セックスの哀しみ』『憑かれた旅人』『ケータイ・ストーリーズ』(以上、柴田元幸訳)など。 《訳者プロフィール》 柴田元幸 1954年生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。文芸誌「MONKEY」編集長。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。現代アメリカ文学を中心に訳書多数。
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天国ではなく、どこかよそで|レベッカ・ブラウン
¥2,200
SOLD OUT
翻訳 柴田元幸 出版社:twililight 2000円+税 10月30日発売 B6変形 / 136P / モノクロ / 上製本 『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの最新物語集『天国ではなく、どこかよそで』。 「三匹の子ぶた」を踏まえた「豚たち」、「赤ずきんちゃん」を踏まえた「おばあさまの家に」をはじめ、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターを、レベッカ流に夢見なおした物語が並びます。 語り直しの切り口は作品によってさまざまですが、単一のメッセージに還元できない、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづける作家の神髄が伝わってくる、豊かな「サイクル」が出来上がっています。 訳者の柴田元幸が「この人の文章は言葉というよりほとんど呪文のようなリズムを持っている」と評するレベッカ・ブラウン独自の文体によって、 読者を暗闇から光へ、厳しさから愛へ、私たちが今いる場所から私たちが行くべき場所へと導きます。 “ここにあるのは「めでたし、めでたし」の死角を辛辣なユーモアで照らしてみせる物語。 そうやってわたしたちが見えないふり、聞こえないふり、わからないふりをしてきた暴力の轍を、怒りでもって洗い出し、祈りをこめて語り直すのだ。” 倉本さおり “そこではみんな、ほんものの肉体を得る。 痛みに苛まれ、声は揺らぎ、歪み、叫ぶ。 闇の中、寓話は変わり果てた姿になって 赦しを求め、こちらを見つめる。 どうしてこんなに、愛おしいのだろう。” 大崎清夏 (版元より)
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体の贈り物|レベッカ・ブラウン/柴田元幸
¥2,420
SOLD OUT
発行 twililight B6変形判 縦170mm 横122mm 厚さ170mm 194ページ 上製 価格 2,200 円+税 ISBN978-4-9912851-9-6 CコードC0097 初版年月日 2025年6月16日 アメリカの作家、レベッカ・ブラウンの代表作を復刊。 逃れようのない死の前で、料理を作り、家を掃除し、洗濯をし、入浴を手伝う。 喜びと悲しみ、生きるということを丸ごと受け止めた時、私は11の贈り物を受け取った。 エイズ患者とホームケア・ワーカーの交流が描き出す、悼みと希望の連作短篇。 著者書き下ろし「『体の贈り物』三十年後」を収録。 金井冬樹の装画による新装版。 “横溢するケアに包まれました。ホームケアワーカーの「私」が派遣されるのは死の恐 怖に向き合う患者たちのところ。ケアする側が彼ら、彼女らの生を“尊重されるべき もの”として丸ごと抱擁するとき、曇っていた生がみるみる輝きを取り戻していく。 まさに奇跡のような贈り物。” 小川公代 “透きとおるような日本語で訳されたこの小説集における、死にゆく人々の生を支える主人公の冷静さ、 心身の痛みにたいする想像力の深さ、そこから生まれる交流のぬくもりは、 いま、世界でなにより大事なものに思える。” 木村紅美 目次 汗の贈り物 充足の贈り物 涙の贈り物 肌の贈り物 飢えの贈り物 動きの贈り物 死の贈り物 言葉の贈り物 姿の贈り物 希望の贈り物 悼みの贈り物 謝辞 『体の贈り物』三十年後 二〇二五年版訳者あとがき 著者プロフィール レベッカ・ブラウン (レベッカ ブラウン) (著) 1956年ワシントン州生まれ、シアトル在住。作家。翻訳されている著書に『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』『家庭の医学』『犬たち』、ナンシー・キーファーとの共著に『かつらの合っていない女』がある。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞受賞。 柴田元幸 (シバタ モトユキ) (訳) 1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクソン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。 文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。 (版元より)
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松明のあかり 暗くなっていく時代の寓話|バリー・ユアグロー
¥1,540
SOLD OUT
翻訳 柴田元幸 発行 twililight B6変形判 縦172mm 横105mm 88ページ 価格 1,400 円+税 1,540 円(税込) ISBN978-4-911605-01-1 初版年月日 2025年8月7日 アメリカ合衆国在住の作家バリー・ユアグローがトランプ政権下のアメリカに住む不安を小説に。 『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』からわずか5年。ユアグローから再び届いた「アメリカのいまを伝える」緊急文書。 「ここに収められた物語は心の、思いきっていえば魂の訴えである。」(柴田元幸) “昨年の大統領選で、本書の収録作「彼」で言及される「彼」の元とおぼしき人物が、七千万以上の国民に支持されて大統領に復帰して以来、合衆国から暗い知らせが届かない日はない。そして、七千余万の人たちのうちかなりの人数にとっては、それら暗い知らせも暗くはなく、ひょっとすると喝采すべき明るい知らせなのかもしれない、と思うと気持ちはますます暗くなる。 とはいえ、そんな吞気なことを言っていられるのも、あくまで当方は外国にいて、いまのところは直接、精神的にも物理的にも甚大な害は被っていないからだろう――いまのところは。が、暗さの渦中にいる人々は、どんな思いで生きているのか? バリー・ユアグローから届いたこれらの寓話は、そのひとつの実例を伝えてくれる“ (訳者あとがきより) ◯ 作者からのメッセージ 2020年、コロナ・ウィルスがニューヨークで猛威を振るっていたときに私は『ボッティチェリ』を書きました。そしていま、別の疫病のさなかに『松明のあかり』を書きました。今回は全米で猛威を振るっている政治的な疫病です。この本に収めた一連の寓話は、切羽詰まった警鐘であり、助けを求める訴えであり、自分が子供のころに移ってきた国でいま為されているさまざまな酷(むご)いことに対する苦悶の叫びです。日々押し寄せてくる、アメリカのみならず世界中を危険にさらしている暴虐、非道、噓のただなかで生きる、その痛みに満ちた経験を、これらの物語は想像力を通して綴っています。ところどころで暗いユーモアを使ってもいますが、絶望に陥らないため、ただ単に絶叫してしまわないために笑うのです。日本の読者の皆さんに、アメリカにいる私たちが、私たちの多くが、いまだ人間でいること、なんとか人間らしさを保ち、私たちの名において日々為されていることに深い恐怖を覚えていることをわかっていただければと思います。『ボッティチェリ』を素晴らしい本にしてくれたチームが、この『松明のあかり』も素晴らしい本にしてくれたことに感謝します。 バリー・ユアグロー 2025年7月20日 柴田元幸訳 ◯ 目次 松明のあかり ドッキリ 国境 カット! 何か 情報 埃 揺り木馬 光沢 地図帳 ティーカップ のたうつ 彼 ゴヤ 塹壕の日々 気をつけて 飾り戸棚 危険 君は何をした? 墓 逃れる 枕の下に見つかったさまざまな政府のリスト 訳者あとがき 著者プロフィール バリー・ユアグロー (著) 南アフリカ生まれ、10歳のときアメリカへ移住した。 『一人の男が飛行機から飛び降りる』『たちの悪い話』 『ケータイ・ストーリーズ』(いずれも柴田元幸訳、新 潮社刊)など、詩的で白日夢のごとき超短篇で知られ る。ニューヨーク市クイーンズ区ジ ャクソン・ハイツ在住。当地での苛烈なコロナ禍の体 験が、『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』(2020年、 柴田訳で ignition gallery 刊)および『東京ゴースト・ シティ』に活かされている。 柴田元幸 (シバタモトユキ) (訳) 翻訳家・アメリカ文学研究者。1954年東京都生まれ。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、 スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、 レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンド ンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、 『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイ スン & ディクスン』で日本翻訳文化賞、また2017年に 早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』 (スイッチ・パブリッシング)責任編集。 (版元より)
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ダンシング・ガールズ マーガレット・アトウッド短編集
¥2,640
翻訳 岸本佐知子 発行:白水社 四六判 230ページ 定価 2,400 円+税 2,640 円(税込) ISBN978-4-560-09194-4 発売日 2025年9月26日 『侍女の物語』前夜のアトウッド 世界的作家アトウッドの初期短編集が待望の復刊。キャンパスで繰り広げられる奇妙な追跡劇(「火星から来た男」)、記者が陥る漂流の危機(「旅行記事」)、すれ違いから若い夫婦が深める孤独(「ケツァール」)、悩める医者の卵がある少女に向ける感情(「訓練」)、下宿屋で巻き起こる異文化をめぐる騒ぎ(「ダンシング・ガールズ」)など──アトウッドのぞくぞくするような「巧さ」が詰まった七編を収録。あからさまにではなく、ほんの少しだけ垣間見せるというやり方で、日常に潜む違和や世界の綻びが、複雑と混沌のままに示される。 「ことに「キッチン・ドア」で描かれる、形のない、だがはっきりと肌で感じる破滅の予兆は、のちの『侍女の物語』や〈マッドアダム〉三部作のディストピア世界の前日譚と見ることもでき、世界のあちこちで不穏な狼煙の上がる二〇二五年に読むと、これを訳した当時よりずっと生々しい実感をともなって迫ってくる。およそ五十年前に書かれたにもかかわらず、これらの物語は少しも古びていない、どころか読むたびに「今」の物語として更新されつづける。そのことに何よりも驚きを感じる」(「復刊によせて」より) 著者プロフィール マーガレット・アトウッド (マーガレット アトウッド) (著) 小説、詩、ノンフィクション、批評など多ジャンルで活躍する、現代カナダを代表する作家。1939 年、オタワ生まれ。トロント大学を経て、ラドクリフ・カレッジで文学の修士号を取得。64 年に第一詩集『サークル・ゲーム』を発表、69 年に『食べられる女』で小説デビュー。77 年に初の短編集として『ダンシング・ガールズ』を刊行した。二度のブッカー賞をはじめ、アーサー・C・クラーク賞、フランツ・カフカ賞などの名だたる賞に輝く。日本語訳に『侍女の物語』『昏き目の暗殺者』『キャッツ・アイ』『請願』『マッドアダム』など。 岸本 佐知子 (キシモト サチコ) (訳) 上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。訳書にL・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、L・デイヴィス『話の終わり』、A・スミス『五月 その他の短篇』、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』、G・ソーンダーズ『十二月の十日』、J・ウィンターソン『灯台守の話』、S・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、N・ベイカー『中二階』、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』、S・タン『内なる町から来た話』など。著書に『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞)『わからない』など。 (版元より)
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コミック・ヘブンへようこそ|パク・ソリョン
¥2,200
絵 チェ・サンホ 翻訳 渡辺麻土香 発行 晶文社 四六判並製 192頁 定価:2,200円(本体2,000円) 978-4-7949-7447-1 C0097〔2024年11月〕 韓国文学界の新鋭作家が放つ 傑作短編集 本書に登場するのは今日も何事もなく生きていくために奮闘する、私たちの周りの特別でない人たち。24時間営業の地下マンガ喫茶での夜勤中に絶体絶命の危機を経験し(「コミック・ヘブンへようこそ」)、がん患者がかつらを探しに行き(「秋夕目前」)、つらい毎日を送る売れない俳優に奇跡が起こり(「ほとんど永遠に近いレスリー・チャンの全盛期」)、兵役中のボーイフレンドを待つ女性たちが集まったインターネットコミュニティに没頭することもある(「IDはラバーシュー」)。 温かい視線とユーモアを交えながらSF、ホラー、コメディまで、韓国文学界の新鋭作家が放つ傑作短編集。 『ベル・ジャー』『危険なトランスガールのおしゃべりメモワール』が大好評、海外文学シリーズ「I am I am I am」第三弾! 【本文より】 辞めてやる、まじで。昨日今日で思いついたことではないけれど、今回は本気だ。(「コミック・ヘブンへようこそ」) ——————————————– 問題なく使えていたホチキスをいたずらに捨てて新しいものに買い替える感じ。いうなれば、わたしたちはホチキスみたいなものなんだ。そこらの事務用品と同じなんだ。(「自分の場所」) ——————————————– 主演どころか、俳優としてスクリーンに映った時間を一秒あたり米つぶ一つとして換算すると、メン・スニョンの出演時間はどんなにかき集めても、大さじ一杯分になるかどうかというところだが、それでもメン・スニョンは俳優だ。(「ほとんど永遠に近いレスリー・チャンの全盛期」) ——————————————– そんな感じで気持ちよく目が覚めたので、ここが病院だと気づいた時には違和感を覚えました。(「ミニョン」) ——————————————– 「お金はあるんですか?」「お金?」 「ウィッグを買うんでしょ? そのお金はあるんですか?」(「秋夕直前」) ——————————————– 彼を好きになれるかどうかはまだわからない。けれど、彼に、わたしのことを好きになってほしいとは思った。(「恐竜マニア期」) ——————————————– 前日の電話で、ロは“完璧な椅子”を買いたいと言った。(「Love Makes the World Go ’Round」) ——————————————– 彼氏が兵役に行ってる間に彼女が心変わりすることを「ゴムシンを逆さに履く」っていうのだけは知ってたんですけど、兵役中の彼氏がいる女性自体をゴムシンっていうのは知らなくて。これまでは兵役済みの人としか出会わなかったのに、今回はどういうわけか年下と出会ってしまったんですよね。(「IDはラバーシュー」) ——————————————– 家は無理だけど、牛乳なら一本買ってあげる。(「ミルクメイド」) ******************** <「I am I am I am」シリーズ> 物語を読むことで、今まで見過ごされていた声に触れる海外文学選書シリーズ。「手に取りにくい・堅い・難しそう」じゃない、初めて海外文学を手に取る方にもおすすめできるシリーズです。 ******************** ◇パク・ソリョン 1989年、鉄原(チョルォン)で生まれる。2015年「実践文学」新人賞を受賞し、作家デビューを果たす。著書に長編小説『滞空女 屋根の上のモダンガール』(三一書房)、『マルタの仕事』(未邦訳)、『シャーリー・クラブ』(亜紀書房)、『ホルモンがやったの』(未邦訳)など。ハンギョレ文学賞および若い作家賞も受賞している。 ◇渡辺麻土香(わたなべ・まどか) 韓日翻訳者。訳書にキム・ヨンソプ『アンコンタクト 非接触の経済学』(小学館)、ハン・ミファ『韓国の「街の本屋」の生存探究』(クオン)、オリガ・グレベンニク『戦争日記 : 鉛筆1 本で描いたウクライナのある家族の日々』(河出書房新社)、ソン・ウォンピョン『威風堂々キツネの尻尾』(永岡書店)、ペク・ソルフィ、ホン・スミン 『魔法少女はなぜ世界を救えなかったのか?』(晶文社)などがある。 ◇チェ・サンホ 日常の中で出くわす事物を通して抱いた感情を、一編のストーリー、もしくは壮大な物語へと落とし込む作業をしている。 (版元より)
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夢のなかで責任がはじまる|デルモア・シュワルツ
¥3,190
序文 ルー・リード 翻訳 小澤身和子 発行 河出書房新社 単行本 46変形 ● 308ページ ISBN:978-4-309-20908-1 ● Cコード:0097 発売日:2024.07.22 定価3,190円(本体2,900円) 装幀=クラフト・エヴィング商會(吉田浩美・吉田篤弘) ニューヨークを舞台に、若者たちが抱える焦りと輝きをクールな筆致で捉え、ナボコフがサリンジャーと並べて鋭い才能を讃えた「新時代の代弁者」、待望の本邦初作品集! 「夢のなかで責任がはじまる」という一作の短編により鮮烈な登場を果たすや、ウラジーミル・ナボコフ、T・S・エリオットらにその鋭い才能を絶賛され、20世紀アメリカ文学史上に一条の軌跡を残した伝説的作家デルモア・シュワルツ。 サリンジャー、チーヴァー、フィッツジェラルドの系譜に連なる、若者たちの焦りと輝きをクールな筆致で捉えた「新世代の代弁者」、待望の本邦初作品集。 著者 デルモア・シュワルツ (シュワルツ,デルモア) アメリカの作家・詩人。1913~1966。ナボコフ、エリオットらがその才能を絶賛し、ソール・ベロー、鮎川信夫、ルー・リードなどに影響を与えた。短篇集『夢のなかで責任がはじまる』、詩集『創世記』など。 ルー・リード (リード,L) 1942年ニューヨーク州ブルックリン生まれ。1965年ヴェルヴェット・アンダーグラウンド結成。1972年ソロ活動に入る。2013年没。 小澤 身和子 (オザワ ミワコ) 翻訳者。訳書に『アメリカ死にかけ物語』『サワー・ハート』(以上、河出書房新社)『クイーンズ・ギャンビット』(新潮社)『覚醒せよ、セイレーン』(左右社)『ベル・ジャー』(晶文社)など。 (版元より)
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コマネチのために|チョ・ナムジュ
¥1,980
翻訳 すんみ 発行 筑摩書房 定価 1,980円(10%税込) ISBN 978-4-480-83222-1 Cコード 0097 刊行日 2025/07/08 判型 四六判 ページ数 240頁 ファンサンボル青年文学賞受賞 『82年生まれ、キム・ジヨン』(日韓累計165万部突破)著者デビュー2作目 伝説の妖精に魂を奪われた少女の夢は、体操の選手になることだった。 思わずエールを送りたくなる、チョ・ナムジュの鮮烈な初期作品。 === コ・マニ一家の住む、ソウルの貧民街の一つであるS洞の再開発が始まる。今は一人でトッポッキとてんぷらを売っている父。近頃の最大の関心事は、再開発の流れに乗ってマンションに入居すること。そして二人の間の一人娘で未婚の36歳、コ・マニは10年間働いた職場をクビになったばかり。幼い頃、マニは、テレビでソウルオリンピックの体操選手の姿を見て魅了される。母は父の反対を押し切ってマニを体操部がある私立小学校に転校させる。しかし、幼い時から体操を続けてきた他の子どもたちとの実力の差を知って呆然とする。ある日、大きな事件を経験したマニは体操を諦める。そして現在のマニは…… === 「彼女はコマネチと言うの。ナディア・コマネチ。体操界における伝説の妖精よ」 院長先生が言った。コマネチに出会えたのは運命のように思えた。院長先生は私の運命論に油を注ぐような一言を付け加えた。 「マニが特別な子に思えたのは、初めて会った時からなの。コ・マ・ニという名前を聞いた時、コマネチを思い出したからよ」(70ページより) (……)十四歳のコマネチはモントリオールオリンピックのヒロインとなった。 院長先生からコマネチの話を聞きながら、私は体が熱くなるのを感じた。顔が火照り、頭がぼうっとし、口からも、目からも、煙が出そうだった。神の祟りにあったり、あるいは恋の病にかかったりしたら、きっとこんな感じになるだろう。私はその瞬間、大げさではなくて本当に、体操に魂を奪われてしまった。どういう精神状態で、家に帰れたのかも思い出せない。布団に入ってからもひたすらコマネチのことを考えていた。(71ページより) === 目次 これもまた、過ぎゆく 残酷な冬 私は新体操がしたいと言った 危うげながらも幸せな時間 高い所へのぼる人たち お尻に押した赤いスタンプ 暗号のようにぽつぽつと ネギを見てやさしく笑う人たち 月夜のステージ あとがき 著者からのメッセージ 訳者あとがき ◯ 著作者プロフィール チョ・ナムジュ 1978年ソウル生まれ。「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。2017年『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞、ミリオンセラーとなる。著書に、『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、ちくま文庫)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)、『私たちが記したもの』(小山内園子、すんみ訳)、『耳をすませば』(小山内園子訳)、『ソヨンドン物語』(古川綾子訳)、いずれも筑摩書房刊。他に『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)がある。 すんみ 早稲田大学文化構想学部卒業。訳書に『私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯』(チョン・セラン、早川書房)『ディア・マイ・シスター』(チェ・ジニョン、亜紀書房)、『敬愛の心』(キム・グミ、晶文社)、『5番レーン』(ウン・ソホル他、鈴木出版)など、小山内園子との共訳書に『私たちにはことばが必要だ』(イ・ミンギョン、タバブックス)などがある。 (版元より)
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自分ひとりの部屋|ヴァージニア・ウルフ
¥1,320
SOLD OUT
翻訳 片山亜紀 平凡社ライブラリー 831 発行 平凡社 出版年月 2015/08 ISBN 9784582768312 Cコード・NDCコード 0398 NDC 934.7 判型・ページ数 B6変 272ページ 定価 1,320円(本体1,200円+税) 「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たねばならない」。 大英博物館の本棚にはない、ものを書きたかった/書こうとした女性たちの歴史を熱く静かに紡ぐ名随想、新訳登場。 (版元より)
