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●サイン本予約 それはただの偶然|植本一子
¥1,540
予約商品
12月上旬の発送予定です 店頭受け取りご希望の場合はお電話・メール等にてお問い合わせください リトルプレス 182ページ 1,540円 2024年12月1日 初版 第一刷発行 装丁 六月 校正 藤本徹 協力 柴山浩紀 印刷 株式会社イニュニック 発行者 植本一子 いつか別れる日のために どこまでも一緒に歩いた わたしたち 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。 今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。 生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 また、今回「わたしの現在地」というシリーズ名をつけたので、気長に作り続けていけたらと思っています。 ーーー失われてしまったものや、残されたひとたちのことが、ここにはちゃんと書かれているように思います。 (柴山浩紀・編集者) わたしの現在地(1) 『それはただの偶然』 もくじ 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表
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●予約 往復書簡 青春ばかり追いかけている、なにもかも誰より一番慣れない|古賀及子/スズキナオ
¥1,320
予約商品
12月上旬お届けとなります 発行 シカク 2024年11月23日発行 仕様 新書サイズ 104ページ 価格 1200円+税 「感情的」という言葉は子どもや若者の特徴のように扱われがちですが、大人なのに振り回されたり、大人になったから知る感情もあります。 そんな大人の感情を見つめ、それぞれの目線で汲み上げながら交わした15通の往復書簡を収録。 穏やかで示唆に富む2人が呼応しあって生まれる、新しい「感情論」をお楽しみください!
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教養としてのビュッフェ|comic_keema
¥1,100
リトルプレス ■体裁:A5版40ページ ■ 販売価格:1100円 今日の食べ放題文化を「総合芸術」と評する筆者によるファンブック。起こりやマナーなど基礎知識からはじまり、やや辛口な探訪レビュー、美しき皿へのコンポジションを極める「盛り専」の世界、さらに子どもの食育まで独自のビュッフェ論を展開。奥深いビュッフェの世界へあなたを誘います。 注意 表紙はリソグラフ印刷を採用。インクの滲みが一点ものの水彩のような風合いをお楽しみいただけるアナログな印刷方法となっています。摩擦に弱いので、お読みになる際はインク移りや手の汚れなどご注意ください。 一点ずつ風合いの異なり表紙です(写真5枚目参照)。色味のグラデーションが鮮やかで濃いものと落ち着いた薄いものがあります。希望のものがある場合は、コメントをいただければ対応いたします。(それぞれ数量限定となります。) 作者プロフィール comic_keema 1992年千葉生まれ、神戸在住。美大卒業後、編集職のかたわら、デザイン・イラスト業を営む。主な仕事にアーティストsumikaツアーグッズや、神戸市のイベントポスターなど。2024年よりZINEの制作をスタート。産後の息抜きに連れられたビュッフェに目覚め、以来趣味となる。温泉・サウナ付きのホテルステイも好き。同じようなワンピースばかり着ている。
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言葉の即興演奏 Hyogo 2024.09|小林楓太
¥770
リトルプレス — 街中のある一点に30分間立ち続け、音を録る。その音の中から言葉だけをすくいとって、文字に起こす。 — そんな営みによって紡がれた、街の言葉を記録したZINE。 あなたが街で言葉を発した時、その言葉はその場所にポツンと残される。しばらくして、また見知らぬ誰かがある言葉をそこに落としていく。しばらくたつと、見知らぬもの同士の言葉が連なりをつくっている。そんなふうに街では、ある場所に残された言葉が積もり、即興演奏を奏でている。 誰かの会話の断片、時には、駅アナウンス、街広告、どこからか聞こえてくる音楽。街に漂うあらゆる言葉を、一つずつすくいとり、時間の流れに沿って、波形のように文字に起こした本作。タイトルによって、その時間帯、地点は様々。そのそれぞれからは、街の発話リズムが視覚的に現れ、一つ一つの言葉からは、その時の空気感—時代、年月日、季節、曜日、時間帯、その土地っぽさ—が密かに漂ってくる。そんな、時と場の空気が閉じ込められたZINE。 <内容物> 1. 本誌 148mm×148mm / 16p / ソフトカバー ある場所で30分の間流れていた言葉を記録したもので、見開きで5分ずつとなっております。 最後のページには30分間流れていた全ての言葉が並べられており、最後のページに至るまでに辿ってきた言葉の流れが一目に立ち現れる仕様です。街全体の発話リズムを感じられるものとなっています。 2. introリーフレット なぜ、街の一点に立ち続け、言葉を抽出するようになったのか、そのきっかけを綴ったエッセイ。また、文字起こしという営みに込めた思い、そして、文字起こしの際に設けているちょっとしたルールが記されています。 3. フィールドノート ある場所に30分立ち続けている間、周囲で起こっていたことやふと気づいたことをスマホにメモした当時の記録。本誌から情景を思い描く時、解像度を高める手がかりとなるような、各地点ごとのエッセイ。 5. MAP 立っていた地点の情報を埋め込んだQRコードが添えられた、石ころのような紙。 これらの内容物がCDほどのサイズ(160mm×160mm)の封筒に納められています。 現在、約240種類にわたる、様々な地点・時間帯で行った文字起こしの記録があります。 今後も、様々な地点で録音をし、更新していきますので、お楽しみに。 ※タイトルによって、一つ一つ内容が異なります。 ※全て手作業で行っているため、製本に多少のずれが生じる場合がございます。ご了承ください。
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私が私らしく死ぬために 自分のお葬式ハンドブック ITY VOL.1
¥1,320
リトルプレス 定価:1320円(1200円+税) 編著:rn press / 野口理恵 仕様:新書(105×173)・96ページ 最新の遺体処理から安楽死まで。 あなたは、いつ、どこで死ぬでしょう。 よりよく生きるために知っておきたい 「死ぬ」ということ。 一章 死ぬ直前のこと 二章 死んだあと、すぐのこと 三章 私らしく死んでいった人たち 四章 明日も前向きに生きるために 死ぬときの呼吸のこと、食事のこと。宗教のこと、費用のこと、お墓のこと。うんざりするような「決まりごと」と、これからの私たちのこと。たくさんの事例を紹介しながら綴るルポルタージュ。 読むと少し役に立つ! エッセイと実用シリーズ第1弾 rn pressでは「I’ll teach you about ... series (ITY)」という、「読むと少し役にたつエッセイと実用」シリーズを定期的に刊行していきます。 第一弾は「自分のお葬式ブック」、第二弾は「手紙の書き方ブック」を予定しています。こちらはZINEとして小部数(200部)発行となります。
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憶えている人 vol.1|関根愛
¥1,400
SOLD OUT
テーマ「アルバイト先で出会った人たち」 リトルプレス 83ページ ブックデザイン cat 佐藤 翔子 印刷/製本 株式会社イニュニック 2024年10月11日 初版 第1刷 販売価格 1,400円 憶病であるということは、 たくさん憶えているということだ ✴︎ あれはどうしてそうだったろう あの人にとって、人生は何だろう 夜になると光る星とおなじに 暗いときに光るものが人生にある 小さくて、こたえのない とるにたらないことにほど宿るその光を いつまでも憶えている
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VIVA!ふたご 似てないふたり誕生編/成長&子離れ編|原野美由
¥1,100
「VIVA!ふたご 似てないふたり誕生編 ー長女と弟たちの子育て奮闘記ー」 著者:原野美由 出版:のはらの風 リソグラフ 印刷、手製本 B6版全48ページ 税込1100円 「VIVA!ふたご 成長&子離れ編 ーいつかこんな日がやってくるー」 著者:原野美由 出版:のはらの風 リソグラフ 印刷、手製本 B6版全44ページ 税込1100円 ふたごの息子と長女、3人との日々を20年以上にわたり綴った子育てエッセイZINE。 ふたご妊娠が判明してから、彼らが幼稚園を卒業するまでの「VIVA!ふたご 似てないふたり誕生編」と、小学校入学からはたちになるまでを日記風に綴った「VIVA!ふたご 成長&子離れ編」の2冊。
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今日は思い出す日|yoyo
¥1,400
リトルプレス A6文庫判 モノクロ、カラー混合 128ページ 2022年4月から2023年3月までの日記をおさめた日記本です。本を読み、子どもと過ごしながら考えたこと。 A6文庫サイズ、モノクロカラー混合の全128ページ。日記をベースに散文と少々の写真、短歌、そして巻末に「ウェブ上に日記を書くこと」という雑記をおさめています。あのころの個人サイトを誌面に起こすつもりで作りました。 日記は1日1ページにおさめ、通しで読むというよりはそばに誰かがいてほしいときに好きなページをぱっと開けるようなつくりにしました。
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インスタグラムが日記だったころ|大芦実穂
¥1,650
SOLD OUT
リトルプレス 文・写真/大芦実穂 装丁/オオクボアリサ 仕様:A5 88ページ フルカラー 発行日:2024年5月19日 あの頃、インスタグラムは、私にとっての日記帳だった。 30歳、タイ在住。バンコクから益子、そして東京と、住まいを変えながら、考え、生きた毎日のこと。退職、帰国、遠距離恋愛、そして不安障害。 2018年から現在までの、インスタグラムの投稿を抜粋してまとめました。
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The Overstay Thailand(タイ日記)|大芦実穂
¥1,100
SOLD OUT
リトルプレス 仕様:210×148mm 40ページ リソグラフ印刷 発行日:2022年5月 2022年3月から4月まで、タイに滞在した毎日を記録した日記です。タイ人パートナーと暮らすなかでの、日常とタイのこと、私自身のことについて書きました。表紙はタイのパーイで、天然の温泉に浸かりながら撮影したものです。
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たいちょうがわるい。|大芦実穂
¥1,320
文・イラスト/大芦実穂 装丁/オオクボアリサ 仕様:B6 88ページ 白黒 発行日:2024年5月19日 2018年から2020年までの不安障害の日々をまとめたエッセイ。同時に、バンコク→益子→東京と住むところを変えながら、人生に悩みながら、一生懸命生きていた頃のことを書きました。
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NEUTRAL COLORS別冊 ほんとの本の話をしよう #1
¥3,850
発行 NEUTRAL COLORS 224ページ サイズ 257×188×122㎜ Bookmaking: Saddle Stitch Publication Year: 2024 Designer: Daisuke Kano Editor: Naonori Katoh ISBN なし NEUTRAL COLORSの別冊的な立ち位置の雑誌で、書店、デザイナー、リソスタジオ、出版社……24人の方々へのインタビューをまとめたもの。なぜ本をつくるのか、なぜ売るのか、ほんとの本の話をしよう、と題して、通常のインタビューではカットされるような本づくりの本音に迫る。綺麗に装飾された文字列ではなく、深夜に書きつける手書き文字のようなraw data、それはメッセージ。名古屋の書店ON READINGギャラリーで、11日間の滞在制作で編まれた。部数限定。 edition.nord│秋山 伸 C.I.P. │西山敦子 POST│中島佑介 コ本や│青柳菜摘/中島百合絵 港まちアートブックフェア│吉田有里/青田真也 torch press │網野奈央 YYY PRESS│米山菜津子 本と商い ある日、│高橋和也 平山みな美 IRREGULAR RHYTHM ASYLUM│成田圭祐 YOSHIKATSU 吉勝制作所│吉田勝信 人々舎│樋口 聡 BOOK STAND 若葉台│三田修平 日記屋 月日│内沼晋太郎/栗本凌太郎 三輪舎/生活綴方│中岡祐介 loneliness books │潟見 陽 中野活版印刷店│中野好雄 IACK│河野幸人 when press │岡田和奈佳 仲村健太郎 Rondade│佐久間磨 ATELIER│早水香織 Puresu de Tokyo│高田 光 ON READING│黒田義隆/黒田杏子
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店子日記Ⅱ
¥1,100
リトルプレス 文庫判(A6) 263ページ 1,100円 2024/5/4(土)発行 BREWBOOKS店主による、本屋の店子としての日記。 ○ 2023年の3月から「週刊店子日記」としてnoteとpixivFANBOXで書き始めた日記の1年分です。巻末には小説家・太田靖久さんによる「贋作 BREWBOOKS店主・尾崎大輔日記(抜粋)」を収録しています。 https://brewbooks.net/
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おだやかでごぎげんな毎日を過ごしたいのに、結局これが私のリアル|かきのきいろは
¥1,500
リトルプレス A5 210ページ 2024/8/30 発行 日記って書いたことがありますか? 私…?私は続いた試しがありません。 張り切って、1ページ目だけ綺麗に書かれた日記帳なんて何冊あることやら… そんな私が半年(2024.1.1-6.30)も続いてしまった日記を一冊にまとめました。 良いこともそうじゃないことも、よくある普通の日々。 でも自分にとってはドラマチックな毎日の記録です。 かきのきいろは 1995年生まれ。生まれも育ちも大阪。カメラをもっておさんぽにいくのが好き。 大の甘党。あんことおもちが大好物。 職場の引き出しには龍角散とクッキーを常備している。(喉は痛くない) 胃腸が弱くてよくおなかがピーピーに… 珈琲は夏でもホット派。毎日Xで日記を更新中。 『おだやかでごきげんな毎日を過ごしたいのに、結局これが私のリアル』が初著書。
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しあわせジョン B-SIDE
¥2,530
リトルプレス B6サイズ、カバーなし表紙込84p 50部限定 しあわせジョンのコレクターズコミック第9作。「ジオラマ」「激辛大好き」「れもんのびたみん」「ジョンとガキ大将」「オタスケマンジョン」の5本を収録。
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しあわせジョン 止ませられる雨はないよ
¥3,410
リトルプレス 文庫サイズ、カバーなしマット表紙込200p しあわせジョンのコレクターズコミック。 2023年9月から2024年1月にかけての4p~8p漫画や読切を収録。
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しあわせジョン ぽかぽか島
¥3,410
リトルプレス 文庫サイズ、カバーなし 150p しあわせジョンのコレクターズコミック。 2024年4月から6月にかけて制作した長編の単行本。
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しあわせジョン :ライブ! しあわせジョンと仲本直輝の18切符旅日記
¥2,200
リトルプレス 文庫サイズ、カバーなしクリア表紙込102p しあわせジョンの少部数生産コレクターズコミック。 2024年3月にしあわせジョン作者の仲本直輝が行った、ジョンと共に和歌山や東京等を旅して、リアルタイムにスケッチブックに記録するという実験的活動のまとめ。SNSで更新したものを精査し、写真や絵、文章を追加してスケッチブックのようなデザインでパッケージした単行本です。
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向こうの犬|丹智絵子
¥2,200
リトルプレス サイズ A5判/ページ数 62p/15㎝×21㎝ ISBN 978-4-86795-061-6 Cコード C0072 とある屋上の白い生活。とそれを撮影するベランダのわたし。 対岸に咲いたちいさな出会いの小さな軌跡。
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黎明通信 [RAE-MAE SIGNALS]|川野芽生/高田怜央
¥1,650
リトルプレス 写真:川野芽生 編集:高田怜央 造本・デザイン:霧とリボン 発行日:2024年8月31日 価格:1,650円(税込) 限定 600部 3点セット仕様: <本体冊子>A6サイズ/中綴じ製本/32p/表紙:特色印刷/本文:二色刷り/帯付き <蛇腹小冊子>112mm×80mm/外五つ折/帯付き <蔵書票 >名刺サイズ/表面:特色印刷 海辺を散歩する小説家と、海辺に思いを馳せる詩人。 川野芽生と高田怜央が織りなす「海」の感触。 小説家・川野芽生と詩人・高田怜央が「海」をモチーフに書き下ろした詩と短編小説のコレクション。本作では、川野による初の連作詩、高田による初の短編小説も収録。さらに幻のコラボレーション作品「竜胆に就いて/On Rindoh」を巻末に掲載。本体冊子、蛇腹状の小冊子、短歌二首を印字した蔵書票の3点セット豪華仕様(造本・デザイン:霧とリボン)。 収録作品 【詩】 花飛沫 Many Oceans [海たち] (足)(跡) Blue [ブルー] (貝)(殻) APPARITION メニュー Crying Blue [クライン・ブルー] そこに 最後のように 【短編小説】 難破船 TWILIGHT THEORY 【対話詩】 竜胆に就いて/On Rindoh 初出:川野芽生 × 高田怜央『奇病庭園』『SAPERE ROMANTIKA』W刊行記念トーク「文学はつねにすでに翻訳である」特典ペーパー(本屋 B&B、2023年) 著者プロフィール 川野 芽生 Megumi Kawano 小説家・歌人・文学研究者。1991年神奈川県生まれ。2018年に連作「Lilith」で第29回歌壇賞、21年に歌集『Lilith』で第65回現代歌人協会賞受賞。24年に第170回芥川賞候補作『Blue』を刊行。他の著書に、短篇小説集『無垢なる花たちのためのユートピア』、掌篇小説集『月面文字翻刻一例』、長篇小説『奇病庭園』、エッセイ集『かわいいピンクの竜になる』、評論集『幻象録』、歌集『人形歌集 羽あるいは骨』『人形歌集II 骨ならびにボネ』がある。2024年7月、第二歌集『星の嵌め殺し』刊行。 高田 怜央 Leo Elizabeth Takada 詩人・翻訳者。1991年横浜生まれ、英国スコットランド育ち。上智大学文学部哲学科卒業。詩作に、第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』、対話篇 『KYOTO REMAINS』(遠藤祐輔 共著)、「FUTURE AGENDA [未来の議題]」他 二篇(『ユリイカ 』)、「AFTER YOU [あなたの跡]」(読売新聞)など。主な翻訳に、ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』、ジュリアン・ビアバン・レヴィ監督作 CHANEL 2023/24 Cruise Collection『TOMORROW ELECTRIC』がある。NY派詩の翻訳を構想中。
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●訳者サイン本 ボッティチェリ 疫病の時代の寓話|バリー・ユアグロー/翻訳・柴田元幸
¥792
SOLD OUT
翻訳 柴田元幸 発行 ignition gallery 発売日:2020年5月29日 判型:A6判 /中綴じ ページ数:44 装幀:横山雄(BOOTLEG) 「想像すること」が最も速く、最も深く、この始まりも終わりもない災厄の根をつかむ。そして人々の心に張り巡らされたそれは、我々をどのように揺さぶり、変容するのか。夢は息絶え、あるいは再生するのか。バリー・ユアグローの驚くべき12の寓話は、それらを語り、記録し、証明する。 ――川上未映子 アメリカ在住の作家・バリー・ユアグローが、2020年4月5日から5月11日にかけて、都市封鎖状態の続くニューヨークから柴田元幸に送った12の超短篇を、1冊の小さな本にしました。 -- 「世界」が故障した「世界」へと大勢の人が強制的に連れてこられた時代に、ここに集められた寓話は、大きな救いになるだろう。驚くべき着想と空想の数々は、それがどんなに残酷でも、私の狂気の核心に触れ、癒し、救った。作家の「空想」の強烈な可能性に恍惚とした。恐怖は空想の力により、新しい世界と言葉で再構築された。この恐ろしい時代に、この物語が生まれ、変化した世界に刻まれたことに、奇跡を見たような気持ちでいる。 ――村田沙耶香 --- “ある時期にひとつの場所を包んでいた、だがほかの多くの場所でもある程度共有されていた特殊な(と思いたい)空気を封じ込めた小さな本。”(柴田元幸「この本について」より) 「正気を保つため」に書かれた疫病の時代の寓話。 《収録作品》 ボッティチェリ / ピクニック / 鯨 / 影 / スプーン / 猿たち / 戸口 / サマーハウス / 風に吹かれて / 岩間の水たまり / 夢 / 書く この本について(柴田元幸) 《著者プロフィール》 バリー・ユアグロー 1949年生まれ。ニューヨーク在住。シュールな設定ながら、思いつきのおかしさだけで終わるのではなく、妙にリアルで、時に切なく、笑えて、深みのある超短篇で人気を博す。著書に『一人の男が飛行機から飛び降りる』『セックスの哀しみ』『憑かれた旅人』『ケータイ・ストーリーズ』(以上、柴田元幸訳)など。 《訳者プロフィール》 柴田元幸 1954年生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。文芸誌「MONKEY」編集長。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。現代アメリカ文学を中心に訳書多数。
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宇宙の日|柴崎友香
¥693
発行:ignition gallery 発売日:2020年5月5日 判型:A6判 ページ数:32P あとがき:柴崎友香 解説:勝井祐二 装幀:横山雄(BOOTLEG) 装画:山口洋佑 ”5月5日は宇宙の日。 だんだんと強く、速くなるドラムの音が、わたしの足から頭へと突き抜けていって、その音によって前後に揺り動かされている頭を一瞬止めて目を開けると、深い青色の空が見えた。” 小説家・柴崎友香が、ROVOの日比谷野音公演をひたすら書いた短篇を、1冊の小さな本にしました。 ページをめくるたび、ライブで音楽を聴く喜びが溢れ出します。またライブという生きた場所で音楽に浸りたくなります。 「あとがき」は2020年4月27日に著者が書き下ろしました。 いま、そしてこのさき何度でも、手にとってページを開いて音楽の中へ。 重版にあたり、ROVOの勝井祐二さんに「解説」を書いてもらいました。「何か宇宙っぽい音楽をやろう」と結成されたダンスロック・バンドROVOが、実際にどのような影響を受けて生まれたのか。「宇宙の日」と呼ばれる「MDTフェスティバル」がどのように生まれ、回を重ねていったのか。柴崎さんの「宇宙の日」について、そしてコロナ禍でのMDTについて。 “自分達の音楽を野音で「あの日」聞いてくれた事が言葉で、その場にいるように伝わって来る事に驚き、音楽と映像と照明の織りなす姿がこんなにも言葉で表現出来るものかと感動しました” (解説より)
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オフショア 第四号
¥1,980
SOLD OUT
リトルプレス 四六判・並製本・198ページ・モノクロ ISBN 978-4-9912649-4-8 C0495 ¥1800E 定価1800円+税 発行 2024年8月18日 (農暦七月十五日) 『オフショア』はエッセイを中心としたアンソロジー形式の文芸雑誌です。アジアの音楽やアートの情報を発信するウェブマガジン「Offshore」(2011~)が、紙の文芸雑誌となってリニューアルしました。2022年8月創刊。速い情報発信ではなく、「やすい」や「おいしい」でもないアジア。じっくりアジアを考えます。 ■中原楽インタビュー「音響エンジニアが見るアジア、次代につなぐ現場環境」 ■愛国のヒーロー、占いにハマる。―詩から読む文天祥と占い師の交流(村田真由) ■サウナと写真の中の『テルマ&ルイーズ』たち(仲宗根香織) ■連載・第四回 台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として もぐりのアマチュア無線「香腸族」 (和田敬) ■スリランカを巡る記憶の旅(バーヌ) ■WOOTACCインタビュー「満足できる作品をつくったら、やめます」 ■帰化、離婚、大統領選挙―インドネシア人として生きる(武部洋子) ■ミュージシャンと住民票―第四号まで発行してみてどうなのか(山本佳奈子) 表紙写真:李剣鴻(リー・ジエンホン) ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩 @miyakeaya
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Lost and Found(すべて瞬きのなかに)|オルタナ旧市街
¥900
発行 本屋lighthouse 本文50p B6サイズ 表紙カラー/本文モノクロ 表紙用紙:アラベール スノーホワイト200 本文用紙:上質紙110 価格:900円(税込) 刊行日:2024年8月31日 オルタナ旧市街・散(逸)文集 生活は物語られる。失われたものを奪還するために。 ふたたびの邂逅を夢見て廻る、都市とあなたとわたしの境界――。 “ぼんやりとラーメンをゆでている間に世界は三度も崩壊して、スープをまぜている間に再構築した。” 目次 嵐のあと 匿名の街 ユニコーン・ガールのまなざし 密室のきみ Night after night ネオンテトラの標本 不機嫌な革命家 24時の号砲 ユートピアをぶっ壊せ どうかなるべく大きな声で 宝石未満 鳥のひと 代替(不)可能な 晩夏・微睡 それからのロマンス 永遠じゃない 森の中では見つけられなかった イデオロギー・ドラマツルギー ニッパーの背骨(あとがきにかえて) 著者略歴 オルタナ旧市街 個人で営む架空の文芸クラブ。2019年より、ネットプリントや文学フリマを中心に創作活動を行う。2022年に自主制作本『一般』と『往還』を発表。空想と現実を行き来しながら、ささいな記憶の断片を書き残すことを志向している。文芸誌『代わりに読む人』、『小説すばる』、『文學界』などにも寄稿。柏書房よりデビュー・エッセイ集『踊る幽霊』発売中。