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14→30|脇田あすか
¥3,520
リトルプレス 2023年12月発行 92ページ 印刷 三永印刷 グラフィックデザイナー脇田あすかによるZINE。 14歳から30歳までのエッセイ、写真、ドローイングを収録。全てのページが片観音開きの仕様となっています。
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●訳者サイン本 太陽王アンドレ・ブルトン|アンリ・カルティエ=ブレッソン/アンドレ・ブルトン
¥2,475
翻訳 松本完治 発行 エディション・イレーヌ B5変形美装本 造本/アトリエ空中線・間奈美子 本文78頁、カルティエ=ブレッソンによるブルトン写真13点入り 定価2,250円+税 石を拾い、太古の世界と交感するブルトン。 その姿をカルティエ=ブレッソンが写真と文で伝える表題作を本邦初紹介。 石をめぐる秘教的(エゾテリック)な心象を綴った 晩年の名篇『石のことば』とともに、ブルトンの魔術的宇宙観の精髄をみる。 (版元より)
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ch,ch,ch,|cake press(菅谷ケイスケ/亀谷暁実)
¥4,400
リトルプレス B5変形、68ページ 100部 大阪在住の2人の写真家、菅谷ケイスケと亀谷暁実の写真による往復書簡。お互いの写真を言葉のように置き換え、イメージを広げながら数ヶ月間やり取りした記録を一冊にまとめています。 どれが誰の写真なのかはあえてクレジットせず、写真たちが調和し合うままをみていただけたら幸いです。 cake pressについて 大阪在住の2人の写真家、菅谷ケイスケと亀谷暁実による架空の出版レーベル(写真ユニット)です。 (版元より)
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M/E|川内倫子
¥7,150
発行:torch press 仕様:A4版変型(280 x 220 mm)/上製本・布貼り/216P デザイン:ハンス·グレメン 執筆:テジュ·コール 言語:日本語/英語 定価:6,500円+税 ISBN:978-4-907562-53-3 C0072 発行年:2025 2019年にアイスランドを訪れた川内は、地球の息吹を感じる間欠泉や、人間の持つ時間を遥かに超える氷河、胎内のような休火山の内部を目の当たりにし、いままでに感じたことのない、この星との繋がりを感じました。アイスランドを出発点とし、コロナ禍を経て自宅周辺にある自然や、北海道の冬の大地へとその体験は続いていきます。2022~2023年には大規模個展『M/E 球体の上 無限の繋がり』を開催し、「M/E」シリーズの一部を発表しました。「M/E」は現在も世界の各国で展示され続けています。 タイトルとなる「M/E」は、「母(Mother)」と「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」という意味が込められています。そこからは、悠久の自然の存在と、日々の日常で起こるささやかな出来事は、無関係ではなく、分かち難くつながっていることの必然が呼び起こされます。本作は、自然と向き合いながらも自身の視座を獲得した『あめつち』『Halo』の先にある、自然と人間のつながりという原点に立ち返り、激動の時代の中でも世界を見つめ直した川内による最新作。ハンス·グレメンの装丁により、透けるような繊細で薄い紙に写真が印刷され、クロス装には大胆に箔押しが施されている、オブジェのような佇まいをもった一冊となりました。巻末には作家、写真家、美術史家であるテジュ·コールによる、手紙のような美しい文体で綴られたエッセイが収録されています。 *本作は2022 年に刊行した展覧会図録「M/E 球体の上 無限の繋がり」とは異なる書籍·内容です。(同シリーズが収録されているため重複している写真はございます)
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フォロンを追いかけて Book 2
¥2,200
SOLD OUT
発行 ブルーシープ 2024年7月19日発売 定価:税込2,200円(本体2,000円) 絵:ジャン=ミッシェル・フォロン 写真:木村和平 詩:大崎清夏 翻訳:エレオノール・マムディアン アートディレクション&デザイン:須山悠里 編集:柴原聡子 印刷・製本:株式会社アイワード 仕様:A5変型、136ページ、並製 ISBN:978-4-908356-58-2 フォロンを追いかけて撮り下ろした写真と気配を感じる言葉で、フォロンを「感じる」本 ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)は、ユーモラスな線描、美しい色彩とファンタジックな世界観、そして人類に警鐘を鳴らす強いメッセージを描いたベルギー人のアーティストです。1970年代以降世界的に活躍し、日本でも1980年代と90年代に大規模な巡回展が開かれ、人々の心をつかみました。今回約30年ぶりに展覧会が開かれるのを機に、フォロンのファン、フォロンを知らない新たな鑑賞者にむけた本を2冊出版します。フォロンが生み出した多彩で詩情的な作品群を前に、すっと心を開く。そしてフォロンを過去にではなく、未来に感じる。そんなきっかけになるような、フォロンを追いかける二つの旅のような2冊の本です。 『フォロンを追いかけて Book2』 2冊目はフォロンを「感じる」旅。農家を改築したアトリエに差し込む柔らかな光、母屋の壁に開けられた大きな窓から広がる田園。フォロンが愛したパリ近郊の小さな農村ビュルシーの家にはじまり、世界への足掛かりをつかんだパリからブリュッセルへ。地下鉄駅の巨大な壁画、郊外にあるラ・ユルプの美しい森と湖、そして敷地内に設立されたフォロン財団に飾られた絵や彫刻。フォロンのいた場所を写真家の木村和平がたどりフィルムに収めました。ペンから筆、平面から立体へ広がるフォロンの多彩な作品と木村の写真が本を織り成します。旅の終章は、大崎清夏の詩です。作品と写真による視覚から飛翔し、フォロンの気配を言葉から感じる試みです。フォロンを追いかける旅は、どこまでも続きます。
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ソウルメイト|川島小鳥/臼田あさ美
¥3,300
SOLD OUT
寄稿 カネコアヤノ 発行:YYY PRESS 装丁:米山菜津子 仕様:並製 ホローバック 178頁 サイズ:W128mm × H190mm 価格: 3,000 円+税 ISBN 978-4-908254-12-3 C0072 発売:2024年10月下旬 俳優・臼田あさ美と写真家・川島小鳥がソウルを歩いたフォトセッションが、小さな1冊になりました。 ひとりとひとり、それぞれが過ごした季節は寒さと孤独を抱えつつ、ほどけた春の空気を感じさせてゆきます。 ふたりが敬愛するシンガーソングライター・カネコアヤノによる散文とともに綴じられた一冊をぜひご覧ください。
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喫茶店の水|qp
¥2,860
SOLD OUT
発行 左右社 定価 2,860 円(税込) 刊行日 2024年11月08日 判型/ページ数 A5判変形 129ページ ISBN978-4-86528-442-3 Cコード C0072 装幀・装画 名久井直子 「⽔」から⾒える、喫茶店の世界。 いつまでも眺めていたい。ーー柴崎友香(小説家) 水溶性の幸福な時間が、この本には流れている。ーー幅允孝(ブックディレクター) 著者がこれまで撮り溜めた400店以上の喫茶店の水の写真から85枚を厳選し、類書のないフォトエッセイが誕生しました。 透明感あふれるコップに入った水と、水を通して見るどこか懐かしい喫茶店の光景。誰もが知る有名な純喫茶や、新世代の喫茶店、ふらりと立ち寄った旅先の喫茶店まで、さまざまな喫茶店の水の写真を掲載。すでに閉店している喫茶店もあり、撮影当時の時間に引き込まれることでしょう。独特の感性による、喫茶店と人生をめぐるエッセイ25編も収録。 qp (キューピー) 兵庫県出身。おもに画家として活動している。 近年の個展に「明るさ」(2020年)、「紙の上の音楽」(2021年)、「花の絵」(2023年)があり、それぞれ同名の作品集を出版している。
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祈り/長崎|金川晋吾
¥2,970
発行:書肆九十九 執筆:金川晋吾、小田原のどか、新木武志 デザイン:田岡美紗子 価格:2700円+税 判型:257×182 mm 頁数:130ページ ISBN:978-4-9912265-5-7 失踪する父を被写体とした2016年刊行の写真集『fater』、伯母・静江さんとの関係に光を当てた2023年刊行の写真集『長い間』を経て、自身を被写体にしつつ、爆心地・長崎の地と、信仰を主題とする写真集『祈り/長崎』が刊行されます。金川によるふたつの文章と、新木武志(歴史学、長崎原爆の戦後史をのこす会)、小田原のどか(彫刻家、評論家)による論考を収録。「信仰」は、「長崎」は、いかに写真におさめうるのか。2016年から続いた長崎での撮影と、かような問いが、一冊の写真集になりました。
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明るくていい部屋|金川晋吾
¥4,290
発行 ふげん社 2024年10月5日発行 デザイン:田中せり サイズ:A4変型(h230×w200mm) 仕様:糸かがり上製本・ホローバック 頁数:152頁 写真点数:118点 定価: 4,290円(税込) ISBN 978-4-908955-35-8 私が誰かと一緒にいることを模索しようとするのは、私の中にさみしさがあるからだ―― 三人、そして四人での共同生活を、光溢れる写真と文章で綴るドキュメンタリー 金川晋吾『明るくていい部屋』 『father』や『長い間』など、父親や伯母という血縁関係にある身近な他者を被写体に、人間の分からなさを問い続けてきた写真家・金川晋吾の最新作『明るくていい部屋』をふげん社より刊行します。 本作は、2019年から現在まで、アーティストの百瀬文と斎藤玲児と自身による、女男男三人の共同生活を、118点の写真と2万5千字の文章とともに綴ったものです。 2組の男女のカップルから始まった関係性は、三人での共同生活を経て、次第に変容していきます。金川は、血縁関係でもなく、婚姻関係でもない他者との暮らしを始めたことにより、難航する物件探し、共有スペースに対する三者三様の態度、家事の役割分担などに直面し、戸惑いながら一つ一つ手探りで実践していく中で、さまざまな「生」や「性」の在り方を模索していきました。2022年からさらに森山泰地が加わることで、四者の関係はさらに変容していくことになります。 時系列に並んだ五年間の写真、そして実直に綴られた素朴な言葉は、それぞれの自由を尊重する彼らと関わりあう中で、一対一の性愛関係や、ジェンダーなどの社会から要請される型から自然と逸脱していく、金川自身の容姿や考えの変化をも記録しています。 二面採光の部屋でくつろぐ彼らの生活は、伸びやかで開かれています。性愛ベースではない、新たな「家族」像が現在進行形で構築されていくこのドキュメンタリーは、私たちが現代を生きていく上での明るい希望となるでしょう。 - 「私は「家族は大切」であり「大切なものは家族」みたいな考え方、家族と家族でないものを分断するような価値観に抵抗したい。ただその一方で、文ちゃんや玲児くんのことを「家族」と呼ぶことにしっくりと来るということも、事実としてある。家族という言葉を必ずしも毛嫌いしなくても、少しずらした使い方をすることでその内実を書き換えていくという方向もあると思う」 「私が誰かと一緒にいることを模索しようとするのは、私のなかにさみしさがあるからだ。私がここで言っているさみしさというのは、自分が何かを感じたり思ったりしたことをただ自分のなかに留めておくのではなく、誰かに受け取ってもらうことを求めずにはいられない切なる思いのことだ」 (本文より) ■作家プロフィール 金川晋吾 Shingo Kanagawa 1981年京都府生まれ。2006年神戸大学発達科学部人間発達科学科卒業。2015年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2010年第12回三木淳賞、2018年さがみはら写真新人奨励賞、2024年第40回写真の町東川賞新人作家賞を受賞。主な著書に『father』(青幻舎、2016)、『長い間』(ナナルイ、2023)、『いなくなっていない父』(晶文社、2023)がある。現在、『文學界』で連載中。
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●サイン本 新装版 未来ちゃん|川島小鳥
¥4,070
発行 ナナロク社 仕様 A5上製/空押し+題箋+箔押し/208頁 外寸(縦219mm横148mm厚さ27mm) 装丁 祖父江慎+小野朋香(cozfish) 定価 4,070円(3,700円+税) ISBN 978-4-86732-029-7 C0072 2011年に刊行され13万部の大ヒットとなった本作は、佐渡島のひとりの女の子の1年間を島の四季とともに撮りおろした一冊です。新装版では6点の新たな写真を加え、さらに美しい印刷と装丁が実現しました。 川島 小鳥 (かわしま・ことり) 写真家。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。主な作品集に『BABY BABY』(2007)、『未来ちゃん』(2011)、『明星』(2014)、谷川俊太郎との共著『おやすみ神たち』(2014)、 小橋陽介との共著『飛びます』(2019)、『おはようもしもしあいしてる』(2020)、『(世界)²』(2021)、『vocalise』(2024)。第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。
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●サイン本 IRON RIBBON|Kazuhei Kimura 木村和平
¥7,040
hardcover 32 pages 215 x 275 mm color, black and white 2024 published by LIBRARYMAN 日本人写真家、木村和平の作品集。 近年取り掛かっているシリーズ『石と桃 (英題: counterpoint)』の写真の多くは、パートナーとの旅行で訪れた老舗のホテルで、コンテに応じてセットアップで撮影しています。本作『IRON RIBBON』は、その制作のあいまに、ふいに撮影した写真を中心に構成されています。私たちはクラシカルなホテルが好きで、旅行先をどこにするかはその街に好みのホテルがあるかどうかで決まります。名所や食事、風景よりも、ホテルが優先なのです。 まだ写真をはじめる前のこと、ファッションに夢中だった10代のころに、通っていたセレクトショップでひとつのチョーカーと出会いました。それは鉄でできたリボンでした。言葉のまま、鉄をリボンの形状に曲げてチョーカーに仕上げられたもので、中場信次さんの作品でした。見た目はしなやかで可愛らしいのに、触ると硬く、鋭利で、冷たい。その頃の私にとってはとても高価なものでしたが、その相反する性質の共存に強く惹かれ、迷うことなく購入しました。 10代のころに購入したものの中には、好みが変わっていく過程で手放してしまったものも多くあります。けれどこの鉄のリボンは手放すという選択肢はなく、大切に手元にのこしています。手にした時からずっと、同じ熱量で好きだからです。 私のパートナーは、鉄でできたリボンのようなひとです。彼女の長い髪と、静かな背中をみているとそう思います。普段はほんわかとマイペースに見えますが、いつだって冷静で、独自の品と意思の強さがあります。その性質の共存に、私は惹かれているのです。
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向こうの犬|丹智絵子
¥2,200
リトルプレス サイズ A5判/ページ数 62p/15㎝×21㎝ ISBN 978-4-86795-061-6 Cコード C0072 とある屋上の白い生活。とそれを撮影するベランダのわたし。 対岸に咲いたちいさな出会いの小さな軌跡。
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空き箱|著・福永星/写真・高田祐里
¥1,870
SOLD OUT
発行 左右社 定価 1,870 円(税込) 刊行日 2024年08月08日 判型/ページ数 四六判 上製 136ページ ISBN ISBN978-4-86528-413-3 Cコード C0092 装幀・装画 名久井直子 旅のあいまや、眠る前、何もしたくない時にも...... 心地よい「からっぽ」の時間に、そっと近くにいてくれる詩と写真。 ずっと昔から大事にしまっておいた宝箱のような、そんな詩集ができました。 開けるまで、そこには何も入っていない。 何をしまって、どこに置いたかも覚えていない。 大切なものを箱にしまっては忘れていくように、 いつか通りすぎたかもしれない景色を そっと訪れてみてください。 ーー「まえがき」より
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vocalise|川島小鳥
¥3,630
9/20以降の発送予定です 発行 ナナロク社 仕様 A5上製/空押し+題箋+箔押し/128頁 外寸(縦219mm横148mm厚さ18mm) 装丁 祖父江慎+小野朋香(cozfish) 刊行 9月下旬刊 定価 3,630円(3,300円+税) ISBN 978-4-86732-028-0 C0072 本作は、『未来ちゃん』の制作時にヨーロッパ各地の夏の風景のなかで撮影されました。今回、未来ちゃんの幻の夏の旅として、13年の時を経て写真集になりました。 タイトルのvocalise(ヴォカリーズ)とは。歌詞のない母音だけで歌われる歌唱法のこと。未来ちゃんが目にする言葉にする前の新鮮な世界そのものが一冊に綴じられています。
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GATEWAY 2024 05
¥3,850
SOLD OUT
発行 YYY press 判型 250 × 192 mm 頁数 180頁 製本 ソフトカバー 発行年 2024 言語 日本語 ISBN 978-4-908254-11-6 テーマ 記憶の可塑性 寄稿者: 小山田孝司×新津保建秀×大沢一菜「こだまするまち」 宇呂映作「ue image」 local artist「展望と採光」 児玉耀×吉川周作「look back, look forword」 石田真澄「上澄リフレイン」 下西風澄「詩編 朝がぼくを流れて」 川島小鳥×ヤン・イクチュン「私が見る世界が完全に変わるかもしれない感情の変化」 久家靖秀「部屋(既に見たものを見よ)」 論考 森脇透青「旅とボーリング 写真詩集『New Habitations from North to East: 11years after 3.11』によせて」 エッセイ 江崎愛「中指を立てる」 エッセイ 檜垣健太郎×松本直也「小言日記 2024」
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●サイン本 TOKYO STYLE|Kyoichi Tsuzuki/都築響一
¥16,500
published by APARTAMENTO hardcover 388 pages 250 x 250 mm color 2024 SIGNED BY KYOICHI TSUZUKI 日本人作家、編集者、写真家である都築響一の作品集。 「やむをえず、初めて大判カメラを購入した。車は持っていなかったので、原付の足元に機材を載せ、2年以上もの間東京を走り回った。それが私の写真家としての原点だった。初版から30年余りの時が過ぎた今、『Apartomento』から『Tokyo Style』の新版が出るというのは、小さな奇跡のように感じられる」ー都築響一 カルト的人気を誇る名著でありコレクターズ・アイテムの象徴でもある『Tokyo Style』が、初版の刊行から30年以上の時を経て新版として蘇る。この写真集は不朽の名作であり、本当の意味で人が住まう東京の住居を、ごく親密な距離からありのままに写し出している。初版の贅沢なページ構成はそのままに、装丁を一新して新版を制作。本作のアイコニックなイメージのセレクションが並んだ後には、作者が新たに書き下ろしたあとがきが添えられ、豊かな自己表現をなすアナログ世界を捉えた作品群が喚起するノスタルジアに光を当てて本書は締め括られる。作者の長年の友人であり、アメリカを拠点として活動する作家のバリー・ユアグロー(Barry Yourgrau)が序文を寄稿。「卑猥なものから奇抜なもの、ファンキーなものからKAWAIIもの」にあふれた東京の「雑然としてひどく散らかった」隠れ家について思いを巡らせる。 本書は、世界有数の大都市が孕む日常へと読者を誘い、我々自身やそのコミュニティとより繋がりをもって生きるための雛形を紹介する。「ほら、座りなよ」と作者は手招きする。「こんな生活も、まあ、悪くないから」と。
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DEAR GOD, THE PARTHENON IS STILL BROKEN|Yorgos Lanthimos
¥13,200
published by VOID hardcover 120 pages 240 x 300 mm color, black and white 2024 ギリシャ人映画監督、ヨルゴス・ランティモス(Yorgos Lanthimos)の作品集。2023年公開の映画『 哀れなるものたち(原題:Poor Things)』(日本では2024年公開)の風景を写真で写し出し、美しい装丁でまとめた一冊。 作者は、映画の撮影中や合間の休憩時間に大判、中判カメラで写真を撮り、主演女優のエマ・ストーン(Emma Stone)と共に間に合わせで用意した暗室に入り、6x7のカラーネガフィルムと4x5のモノクロネガフィルムを現像し続けたという。本書はそんな二者のユニークなクリエイティブ・パートナーシップのもと、まるで錬金術のように映画という領域や制約を超えた創造的な結果を生み出した。 「ああ 神よ、パルテノン神殿は壊れたままなのです(DEAR GOD, THE PARTHENON IS STILL BROKEN)」 このタイトルは、劇中でヒロインのエマ・ストーン演じるベラ・バクスターが、父であるゴドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)演)を神と呼んでいることが表されている。この一節は、ベラから父である神に送るはずだった絵葉書から由来しているが、このシーンは映画の最終稿からカットされている。また、表紙の絵は、版元である「VOID」が父役のウィレム・デフォーに似ているという理由でローマ神話の神ジュピターの仮面を採用し、そこにゴドウィン・バクスターの傷跡を与えて描かれたものである。 同作はブダペストに設営された実在のセット上で撮影された。にもかかわらず、本書に収録された作品は、時間や場所という鎖に囚われることなく、現実から切り離された別世界に存在している。写真はモノクロとカラーの間を漂い、過去と現在との間で目覚めてしまった「夢」の中にいるような印象を与え、現実と虚構の狭間にある幾重もの層が少しずつ露わになっていく。 この映画の舞台は、ロンドン、リスボン、マルセイユ、クルーズ客船など、19世紀末のさまざまな場所に設定されており、その全てはこのブダペストの地で再現された。このセットのために構築された各都市や室内が本作の背景となっている。登場人物は想像上の都市に生き、そこには不安定なスクリーン、足場、帆装、照明、クルーがイメージの周辺に写ってしまっている。作者は意図的にフレームを広げてセットの仕組みを見せ、物語の中にもう一つ新たな物語を作り上げた。このことを反映するかのように、本書のページの一部を観音開きができる仕様にし、本の中の登場人物がちらりと写る内側に隠れているもう一つの「本」のページを読者が開くことで、その構造を明らかにする。そしてこの写真は、本編のサブ・プロットとなり、ある種の解説となりうるのである。 本書の冒頭には、ミュージシャン、作家、詩人のパティ・スミス(Patti Smith)による未発表の詩を収録。本映画にインスパイアされて書いたものである。
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おやすみ神たち|詩 谷川俊太郎/写真 川島小鳥
¥2,750
発行 ナナロク社 装丁:寄藤文平 鈴木千佳子 仕様:A5判変形 上製 オールカラー 176ページ ISBN:978-4-904292-53-2 C0072 この世での故郷の先に あの世での故郷があるのではないか タマシヒはたぶんそれを知っている (収録詩「故郷」より) 〈タマシヒ〉とは何か。その先には何があるのか。 目に見えない〈タマシヒ〉を描いた 新作書き下ろし詩27篇、 撮りおろし写真102点を収録。
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REVUE DIAPO Issue 002
¥4,500
SOLD OUT
英語/フランス語 A4変形 H280×W225 32ページ 発行 2024年 Issue 002 Alexandra Mocanu "Temporal Mirage : Echoes Of Unseen Realms" フィルム写真を若い世代に伝えるというコンセプトで、フランスにて創刊されたマガジン"REVUE DIAPO"。2号はAlexandra Mocanuによる、AIで生成した建造物をフィルムに落とし込んだ作品を特集。 表紙はプリザーバーに9枚のポジフィルムを収納した仕様となっています。
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REVUE DIAPO Issue 001
¥4,500
英語/フランス語 A4変形 H280×W225 32ページ Issue 001 Kenny Germé "Caribbean Ride" フィルム写真を若い世代に伝えるというコンセプトで、フランスにて創刊されたマガジン"REVUE DIAPO"。1号は写真家 Kenny Germéがジャマイカでバイカーたちを撮影した作品と、David Démétriusによる詩を特集。 表紙はプリザーバーに9枚のポジフィルムを収納した仕様となっています。
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THE TOKYO TOILET ポストカード/ステッカーA/ステッカーB
¥1,111
街なかの公共トイレを誰もが驚く、新しい気づきの場へと刷新するべくスタートした〈THE TOKYO TOILET〉プロジェクトをまとめた、ポストカード(写真1、2枚目)/ステッカーA(写真3枚目)/ステッカーB(写真4、5枚目)。 ポストカード 蛇腹式、7枚組 ステッカーA/B ポストカードサイズ、9枚セット
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RAUMORDNUNG|Michael Blaser
¥5,720
¥5,720 (tax incl.) softcover 96 pages 213 x 317 mm color limited edition of 500 copies 2018 スイス人フォトグラファー、マイケル・ブレイザー(Michel Blaser)の作品集。作者は見栄えのしないことや取るに足らないこと、見慣れたものや見過ごされがちなものに芸術的な関心を抱いてきた。首都ベルンに生まれ育った作者は、都市周辺の景観の特殊性を観察し、都市のアイデンティティと田舎町の性質、自然とスプロール現象、公の場と私的な空間との間を揺れ動く凡庸なスイスの一面を我々の目の前に突きつける。ランドスケープとも建築のイメージともとれる写真の中の人々の生活が積み重なって形成された風景は、私たちの社会をありのままに写し出している。
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幽霊|菅谷ケイスケ
¥3,300
SOLD OUT
表紙は二種類あります リトルプレス 糸綴じ 手製本 50部限定
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場所 A Place|牧口英樹 Hideki Makiguchi
¥6,600
ポストカード付 発行 Vacant 発売日:2023.08.26 | ¥6,000+TAX|初版500部 編集・デザイン:Yusuke Nagai (Vacant) | 印刷:Hakkou Bijyutsu 254 x 201mm / 88 page / 44 photographs / Hardcover / PUR Binding 写真が「真を写す」ものとして、その力を宿していた時代の遺物である〈心霊写真〉の、「見えないはずのものが写っている」という恐怖の眼差しに対して、彼の『場所』という写真作品群からは「何も写っていないこと」に、静かな戦慄を覚える。そこに「何か」が写っていると思わずにはいられないのだ。写真にある景色は至って静かなのに、その衝動は耳鳴りのように、どこからか鳴り響いて、この身体を震わせる。 「この世は空っぽではない。有るという奇妙な性質で満たされている。その根本的な事実を、場所と向かい合うことで思い出すことができる。」 牧口がこのように示唆する「有るという奇妙な性質」とは、おそらく彼の向き合ってきた「存在」の一端であり、僕に「何か」を予感させる源だ。写っているようで写っていない、写っていないようで写っている。曖昧な認識を行ったり来たりするしかない程に、彼が捉えようとしている「存在」は不確かに揺らぐ。写真の側に立ち、ゆっくりと眺めることで、うまくいけばステレオグラム画像に立体物が浮き上がってくるように、ふと何かに触れる瞬間が来るかもしれない。そんな淡い期待を、牧口の写真は用意してくれる。 ひとたび意識を少しでも逸らしてしまえば、途端に見えなくなってしまうような儚い存在に対して、牧口が長年に渡って集中力を途切らせることなく、ずっと目を凝らし続けてきたことに、僕は単純に感嘆する。だからこそ、彼のストイックな生き方そのもののような探究の成果を、「作品」として扱うことにも慎重にならざるを得ない。今回出版する写真集も、10年越しの構想を経てようやくつくることが出来た。彼が世界中で見出してきた数々の「場所」を収めた本書は、それぞれの人のなかにある、未知なる領域を浮かび上がらせる、テキストのない哲学書であり、正解のない問題集だ。展覧会のスタート直前に刷り上がってくるこの本を、ひとりでも多くの人に見てもらいたいと願っている。 Vacant/永井祐介 【アーティストプロフィール】 牧口英樹 /Hideki Makiguchi 1985 年北海道、札幌生まれ。2009 年多摩美術大学卒業、2011 年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程修了。これまでの個展に、「Back is always the void」Vacant(東京、2010)、「ありふれた場所の、静かで限 りなく無に近い、目に見えない何か」LIQUIDROOM(東京、2012)、グループ展に「はじまりのしじま」TSCA(東京、 2015)、「Drawing:Manner」TSCA(東京、2019)など。 http://hidekimakiguchi.com