-
些末事研究 第10号
¥700
特集「中年の十年」 発行日 2025年5月 81ページ モノクロ サイズ A5 定価700円(税込) 目次 「中年十余年」 荻原魚雷 <座談>『漂うままに十年』 内澤旬子 荻原魚雷 福田賢治 「中年の神話的時間」 福田賢治 「抵抗する猫」(マンガ) サイトウマド 「あと何回のモンカゲ」 堀内正徳 「どっちもいる」 鈴木潤
-
七月堂ZINE AM 4:07 vol.3
¥1,100
印刷・製本・発行┊七月堂 発行・編集┆後藤聖子 組版・デザイン┆川島雄太郎 製本指導┆紙とゆびさき 写真┆寺岡圭介 創刊号発行日┆2025年5月15日 発売┆5月15日 頃 価格┆1,100円(税込) 発行部数┆500部 通算12号を不定期にて発行予定 この雑誌では、詩人、作家、文筆家、書店店主、書店店員、版元が書き手となって、「詩」に関わって生きる人たちのことそのものを知っていただいたり、身近に感じてもらえるものになったらと考えています。 書店店主の方に依頼する際お願いをしたのは、本のこと、書店のこと、お客様のことではなくても、今日食べたチキン南蛮弁当がおいしかったとか、いまいちだったとか、お店のある町のこと、好きな景色や洋服のこと、なにに触れていただいてもかまいません。といたしました。 この時代に本を売る、大切なお店、限りのある棚に「詩」を取り扱われている方の日常をお聞きしてみたいと、誰より自分がそう思っていました。 詩人の方へエッセイのご執筆を依頼しているのは、これまで詩を読んだことのない方にも詩集を手にするきっかけになるのではないか、という考えもありましたが、これも誰より自分が読んでみたいと思っていたことを記しておきます。 ◯ vol.3 執筆者紹介 西尾勝彦さん 西尾さんには毎回「詩」と「エッセイ」をご寄稿いただいております。 今回の作品は共通する世界感もあり、新刊『あわいのひと』の影響もあってか、一歩また不思議な世界に踏み入れるような気持ちにさせてくれる作品です。 少しディープな西尾勝彦ワールドが展開されているぞと感じる回です。 いっしょに不思議な世界をお楽しみいただけたら嬉しいです。 Pippoさん Pippoさんは「近現代詩紹介」エッセイを全12回連載してくださっています。 今回のエッセイからは、「日々」「生死」「意志」といった言葉が心に浮かび、印象的に残ります。 自分だけが知っている喜びや悲しみ、罪悪感や後悔。そんなものたちを抱えながら繰り返す日々を支えてくれているものはなんだろう。そんなことを、著者とお話をしているようにして読み進めました。 Pippoさんの文章は柔らかくてきめ細やかで、ご自身の感じられたことが、できるだけ読者の方へ伝わるようにと真心をこめて言葉を選ばれているのだなと感じます。 詩を読んだことがある方にはもちろん、読んだことのない方にぜひお読みいただきたいエッセイです。 池上規公子さん(葉ね文庫) 12回の連載を引き受けてくださった池上さんのエッセイも3回目となりました。 人によって、状況やタイミングの得手不得手があると思いますが、池上さんにとってちょっと戸惑ってしまうシチュエーションを垣間見て親近感を覚えてしまいます。あるある!そんな風に楽しんでいただける方も多いかもしれないと思うエッセイです。 そしてこれも毎回なのですが、池上さんのたおやかな一面が垣間見れて、それは葉ね文庫という空間そのもののようにも感じられます。 城下康明さん(ひとやすみ書店) 城下さんのエッセイは全4回で、今回は3回目となります。 表題の「ぼく、おつりもらいましたっけ?」の謎が解ける回となっているかもしれません!? 答えがでないことも多いけれど、時に深く考え込んでみたり、投げ出してはまた取り出して考えてみたり、城下さんにとって思考することは日常の楽しみでもあるのだろうな、そんな風に感じられる作品です。 池上さんのエッセイと同じく、共感される方も多いのではないかと思います。 思えば、ひとやすみ書店さんの店内も、遊び心満載な空間です。きっと店主の日々の考えが散りばめられているのだと思います。 寺岡圭介さん(紙片) 12回のお付き合いを引き受けてくださった、紙片の寺岡圭介さん。 毎回何十という候補作品をお送りくださるので、スタッフ総出で投票をして、それをもとにああだこうだと検討を重ねてやっとの思いで一枚を選ぶのですが、今回もそのようなすったもんだの末に決定いたしました。 AM 4:07と写真が並んだ時にとてもおもしろいなと感じています。 【寺岡さんにカバー写真を依頼をした経緯】 SNSに投稿されていた写真を、素敵だなぁと以前より拝見していました。 アップされる写真にたとえ人物が登場していなくても、どれにも誰かの気配を感じるような温度を感じます。 それはもしかすると、寺岡さんのまなざしの温度そのものなのかもしれないと思ったりもします。 寺岡さんのご協力によって、「AM 4:07」はことばによる詩だけではないところまで広がってくれるだろうと思いました。 ゲストコーナー、詩とエッセイ 今回のゲストは、詩に山内優花さん、ゆずりはすみれさん、吉田篤弘さん。そして鈴木康太さん。エッセイはお一方で佐々木蒼馬さんです。 山内優花さんは2024年のユリイカの新人に選ばれ、昨年刊行された『きせつきせつ』が第75回H氏賞の最終候補となりました。 山内さんの詩を拝読すると、内側に立ち込めていたもやがすっと引いていくような気持ちになります。 耳を澄ませて読みたくなるような作品です。 ゆずりはすみれさんは2020年のユリイカの新人に選ばれ、現代詩手帖や雑誌などへの寄稿の他にも、詩の展示や読書会なども開催されてきた作家です。 発行されてきた本のタイトルには、「生活」や「暮らし」といった言葉が光ります。 四季折々に発行されるフリーペーパーは七月堂店頭でもお手に取っていただけますので、ご来店の際はぜひお持ちください。 鈴木康太さんの今回の作品は、第三回 西脇順三郎新人賞の最終選考に選出されたものとなります。 鈴木さんとは仕事もいっしょにする仲なので、贔屓されているのではないかなど思われている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、まったくそのような事はありませんし、きっとこの一作をお読みいただけたら、ただひたすらに、作に力があるのだと感じていただけるのではないかと思います。 個人的にとても印象深く残るフレーズがあります。凄いな、この人にはこの人にしか見えない世界があるのだなと感じます。 そしてエッセイを書いてくださった佐々木蒼馬さん。 第11回びーぐるの新人に選ばれ、23年に七月堂より第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』を刊行しました。 新作の詩を拝読したい気持ちがのどまで出かかるのを飲み込んで依頼いたしました。 佐々木さんにとってこの春が、どんな春になっていくのかと、つづきを聞きたくなってしまうような作品です。もしかすると、自分のことのように共感して読み進める方もいらっしゃるかもしれません。「春、AM 8:00」というテーマで書いていただきました。ぜひご覧ください。 そしてそして、なんとなんと、文筆家として、デザイナーとして活躍されつづけている吉田篤弘さんが、本舗初公開となる詩をご寄稿くださいました。 吉田さんの代表作のひとつ『つむじ風食堂の夜』や、その他の作品でもひそかに物語の舞台のモデルが、七月堂のある豪徳寺や山下、赤堤という土地であったり、街を走る二両編成の世田谷線沿線であったりします。 事務所と書店を明大前から豪徳寺へ移転するとき、いくつかの大きな要因が背中を押してくれましたが、そのひとつに、「つむじ風食堂のある、月舟町で本を作ったり売ったりできるのだ…!」というイメージがありました。 このたびごいっしょさせていただける機会があって、本当に嬉しくありがたい気持ちでいっぱいです。 吉田篤弘さんの発表される初めての詩、ぜひお手にとってゆっくりとお楽しみください。 選書コーナー テーマ《五月の待合室であのひとが来るまで読んでいたい詩歌本》 こちらのコーナーでは、今回も3店舗さまに参加していただきました。 熊谷充紘さん/twililight 砂川昌広さん/とほん 土屋裕一さん/suiran テーマに合わせた一冊とコメントをいただいているのですが、短いコメントのなかにもそれぞれの方の内側に吹く風があって、大事な一場面を教えていただいているような特別な選書コーナーになっております。 各店舗さまにも冊子をお取り扱いいただきますので、ぜひお気に入りのお店でお手に取ってください。 「AM 4:07」は、不定期で全12回の刊行をめざします。 七月堂にあるオンデマンド機で印刷をして、製本家の紙とゆびさきさんのご提案のもと、スタッフでひとつひとつ製本していきます。 各号、限定部数の発行です。 すべてを刊行し終わったあと、なんらかの形にまとめるのかまとめないかも、まだなにも見えていません。 ぜひお手にとってご覧いただけましたら幸いです。 なにとぞよろしくお願いいたします。 【第3号ゲスト】 詩| 山内優花 ゆずりはすみれ 吉田篤弘 鈴木康太 エッセイ|〈テーマ:春、AM 8:00〉 佐々木蒼馬 【連載】 詩| 西尾勝彦 エッセイ| 12回 Pippo/近現代詩紹介 西尾勝彦/マーホローバだより 第3回 池上規公子(葉ね文庫)/中崎町2番出口で考え中 第3回 後藤聖子(七月堂)/なんだかうまく眠れない。 4回 城下康明(ひとやすみ書店)/ぼく、おつりもらいましたっけ? 第3回(全4回) カバー写真| 寺岡圭介(紙片) 選書│テーマ《五月の待合室であのひとが来るまで読んでいたい詩歌本》 熊谷充紘/twililight 砂川昌広/とほん 土屋裕一/suiran (版元より)
-
GOAT Summer 2025
¥510
SOLD OUT
発行:小学館 A5判 520ページ 510円(税込) ISBN978-4-09-802109-3 初版年月日 2025年6月9日 特集 悪 小説 朝井リョウ/小川哲/一穂ミチ/市川沙央/木爾チレン/カツセマサヒコ/モモコグミカンパニー/梨/染井為人/芦沢央/逸木裕/冲方丁/市街地ギャオ/上村裕香/小原晩 鼎談 「ナチスの奥底に現代を見た。」 佐藤 究×マライ・メントライン×神島大輔 エッセイ 武田砂鉄/三浦透子/山口未桜 私のGOAT本 岩谷翔吾/宇田川拓也/齋藤明里/中村文則/古屋兎丸/宮田愛萌 小説 坂崎かおる/野崎まど/酒寄希望 第2回GOAT×monogatary.com 文学賞 受賞作発表 選考委員長 加藤シゲアキ 最終選考会レポート インタビュー 加藤シゲアキ 対談 『謎解きはディナーのあとで』TVアニメ化記念対談 花澤香菜・梶 裕貴×東川篤哉 藤ヶ谷太輔×けんご 詩 小笠原鳥類/柴田聡子/橘上/田中さとみ/山田亮太 評/豊崎由美 特集 旅 京都 創作 浅倉秋成/麻布競馬場/上坂あゆ美/鈴木ジェロニモ/千早茜/方丈貴恵 エッセイ 古谷田奈月/佐原ひかり 手紙 junaida/ゆっきゅん (版元より)
-
VACANCES バカンス 6
¥1,200
特集 ストリートビューには映らない 編集・発行 原航平+上垣内舜介 デザイン 岸田紘之 協力 もりみわこ 価格:1,200円(税込) 発売:2025年5月11日 仕様:B6変形、本文128ページ 編集・ライターの仕事をしている原航平と上垣内舜介が企画し、インディペンデントな体制で作っているカルチャー雑誌『VACANCES』。 第6号は「寄り道」をテーマに制作を開始し、「散歩」や「雑談」といった企画を経由しながら好奇心の赴くままに寄稿依頼をし、即興性と直感を携えて雑誌を編んでいきました。デジタル機器のマップ上に記された最短経路ではない、人それぞれの記憶や視点を通した寄り道の風景を閉じ込めたいと思い、今号のタイトルは「ストリートビューには映らない」に。 【第6号「はじめに」より】 私たちは「寄り道」の愛おしさを知っている。 気の向くままに歩いた道にごろんと眠る三毛猫に見惚れ、 ふらっと立ち寄った公園で見かけたダンスに息を呑み、 ジャケ買いしたマンガのやさしい物語に救われた。 何かの予感に導かれるように、偶然の出会いを追い求めてみる。 それは『VACANCES』という小さなカルチャー雑誌の出発点でもある。 第6号の制作開始時は「寄り道」をテーマに据え、 「散歩」や「雑談」といった周辺を歩いていった。 創作体制としても寄り道を重視し、最短経路を考えず、 自由に、気持ちよさそうなほうに流れていくことをめざす。 そうして直感と即興性に従い創作された文章や絵の数々は、 私たちの新しい散歩道としてここに現れることになる。 その道はストリートビューには映らない。 でもきっと、あなたの思い出の中の道とはつながっているはず。 ポケットに収まるサイズのカルチャー雑誌なので、 ぜひこの一冊を携えて街を、記憶を、辿ってみてください。 ◯ ■Contents 【カバーイラスト・絵日記】 そねぽん 【雑談】 知らねえ単語(金井球×園凜) 【インタビュー】 柴田聡子 鈴木ジェロニモ 【寄稿】 魚須えり個(マンガ) 鳥さんの瞼(エッセイ+短歌) マンスーン(エッセイ) 水野幸司(エッセイ) 雉鳥ビュー(マンガ) 山本奈衣瑠(エッセイ) 【道ばた写真】 gerounko 【プライベートビーチより(巻末企画)】 ・友人・知人など計13名に聞いた「記憶に残っている道」 ・編集部メンバーによるエッセイ、小説、詩 ◯ 【カルチャー雑誌『VACANCES バカンス』とは?】 漫画、小説、エッセイ、詩、日記、イラスト、インタビューなど雑多な要素からなるわがまま雑誌。私たちの本業であるライターという職種は、媒体やクライアントからの受け仕事が多い。そうではなく自分たちでそのときどきの興味関心に沿って寄稿者やインタビュイーにアタックしたいと思い、2022年11月に自主媒体を立ち上げた。半年に一度、文学フリマ東京をめがけて発行している。 社会的な属性や役割からの開放感がありつつも、どこか焦りや寂しさの漂う余暇の時間。『緑の光』や『女っ気なし』といったフランスのバカンス映画から受け取った、心にぽっと余白を生み出す出来事や感情、記憶についてひたすら楽しく考えています。 (版元より)
-
L'APÉRO JOURNAL ISSUE 2
¥2,530
リトルプレス オールカラー A5判 128p 日英バイリンガル 雑誌「GINZA」の元編集長・河田紗弥が立ち上げたWebメディア、AWW MAGAZINE & GIFT SHOPによる「アペロタイムにぴったり」なZINE。 ◯ まだ桜が咲く前の、いつもより少しのんびりした京都を旅しました。日が傾いたらちょっと一杯。を繰り返して、大好きになった店、連れて帰ったみやげものを特集しています。それからVネックと開襟シャツが今すぐ着たくなるファッションページ、ロゼ色の素敵なものたち、特別エッセイ、AWWに掲載した記事のいくつかも再編集しています。 ささやかな京都ガイドとAWWシングスが詰まった、アペロタイムにぴったりの読み物。どこにでもお供したいので、A5サイズの本にしました。爽やかなブルーのカバーが目印です。 (版元より)
-
here and there vol1 - vol.13.5
¥17,600
発行:BANANAFISH BOOKS、Nieves Books 編集: 林央子 ブックデザイン:服部一成 国内ディストリビューション:sakumotto ,Inc. フォーマット: 210mm x 297mm x 50mm ページ数:880ページ 用紙: テキストマンケンプリントホワイト 80gsm カバー ムンケン ピュア ラフ 300gsm 中ページ:4色印刷 表紙と裏表紙の技術: 黒、白、青の 3 色スクリーン印刷 1冊あたりの重量 : 約2.1kg 印刷部数: 500部 発行日: 2025 年 4 月 15 日 『here and there』は、資生堂の企業文化誌『花椿』の元編集者・林央子が2002年に創刊したオルタナティブマガジンです。創刊以来、ファッション、アート、カルチャーを独自の編集アプローチで融合させ、「自分の時間、友人、出来事のなかで記録する価値のあるものを記録する」というDIY精神を持ち、従来の雑誌の固定化されたモデルとは一線を画した『here and there』は世界中で根強い人気を博しています。 林央子は、スーザン・チャンチオロ、パスカル・ガテン、マーク・ボスウィック、前田征紀、ホンマタカシ、アン・ダムス、マイク・ミルズ、ミランダ・ジュライ、キム・ゴードン、エレン・フライス、ドミニク・ゴンザレス=フォースター、BLESS、コズミックワンダー、島袋道浩、小金沢健人 etcや、創刊号よりアートディレクターを務めた服部一成など、様々な分野において個性的な活動を続けるクリエイター陣を初期の段階から『here and there』の執筆、写真、デザインに招き入れて制作を続けています。 そのスタイルは詩的で内省的で、本当の感情や人生の瞬間を会話や手紙の形で記録し、人々の間の微妙な感情や深い感情を探求しています。『here and there』は現在 15 号まで発行しています。 この新しいコレクション出版プロジェクトは、2012 年に Nieves Books から出版されたコレクション「here and there 1 - 10」の拡張版であり、11 号から 13.5 号までの内容を追加しました。この本の出版を記念して、林央子は多くの長年の友人たちにメッセージや思い出を共同執筆してもらい、同時に、1 号から 13.5 号までデザイナーを務めた服部一成もこの本の新しい表紙と裏表紙を作成しました。 ※全ての表紙と裏表紙は1点ずつシルクスクリーン3色プリントでの制作となります。 千ページにも及ぶこのコレクション本は、林央子の20年以上にわたるhere and thereの制作活動を通して語られてきたファッションやアート、そして社会の移り変わりを辿ることができる貴重な一冊となっています。 また「ルールを理解した上で意図的に破る」という服部一成のデザイン哲学が生き生きと表現されており、脈々と受け継がれるグラフィックデザインの美学を感じていただけます。 ●林央子プロフィール 林央子 はやし・なかこ 1966年生まれ。編集者、ライター、キュレーター、リサーチャー。資生堂『花椿』の編集に携わったのち、01年にフリーランスになり、02年に『here and there』を創刊。96年「Baby Generation」展や14年「拡張するファッション」展のように、出版物企画に端を発した展覧会の創出に携わってきた。著書に『拡張するファッション』(2011)『つくる理由』(2020)『わたしと『花椿』』(2023)ほか。2023年より、University of the Arts London, London College of Fashionに在籍する(PhD candidate /Fashion Journalism)。リサーチタイトルは「Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine」 HAYASHI, Naoko Born 1966. Editor, writer, curator and researcher. After working as editor of Shiseido's Hanatsubaki magazine, she became freelance in 2001 and launched here and there in 2002, and has been involved in the creation of exhibitions that originated from publication projects, such as the Baby Generation exhibition in 1996 and the Expanding Fashion exhibition in 2014. Her publications include Expanding Fashion (2011), Tsukuru Riyuu (Reasons for Making) (2020), Watashi to Hanatsubaki (Me and ‘Hanatsubaki’) (2023), etc. From 2023 she has been at the University of the Arts London, London College of Fashion (PhD candidate / Fashion Journalism). Research title: ‘Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine’. ●服部一成 プロフィール 服部一成 はっとり・かずなり グラフィックデザイナー。1964年東京生まれ。主な仕事に、「キユーピーハーフ」の広告や、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」「新潟市美術館」「弘前れんが倉庫美術館」のVI、エルメスのイベント「petit hのオブジェたち」のアートディレクション、展覧会「拡張するファッション」「声ノマ 全身詩人 吉増剛造展」のグラフィックデザイン、ホンマタカシ『きわめてよいふうけい』中平卓馬『来たるべき言葉のために』などの写真集や、岡本啓『ノックがあった』大崎清夏『暗闇に手をひらく』などの詩集のブックデザイン、ロックバンド「くるり」のアートワーク。毎日デザイン賞、第6回亀倉雄策賞、東京ADC賞、東京ADC会員賞、原弘賞、東京TDCグランプリなどを受賞。 (版元より)
-
here and there vol.14 Collage Issue
¥1,980
発行 Nieves 発行日 2020年 29.7cm×21cm 64P 編集者の林央子による個人発行誌、今号テーマは「Collage」。 スマートフォンで誰とでも即座につながり、いつでもネットショッピングができる。たくさんの情報を瞬時に得ることができ、欲望を満たすことが容易になったいま、「何に価値を置くか?」が問われる時代になってきている。また、人が「つくる」ことの大部分を機械に委ね、安価な品物を大量に生産する方向に向かっているなかで、「つくる」ことの価値を再考する時がきているのではないだろうか。こうした風潮にあらがうように、さまざまな場所で、真摯な姿勢で「つくる」行為が実践されていることに、私は価値を置きたいと思って、この特集を思い立ちました。 (著者ステートメントより)
-
石としてある 第2号
¥1,650
編集発行:本屋メガホン 定価:¥1,500+税 判型:新書判 (105×182mm) / 無線綴じ / 128ページ 印刷:イニュニック (表紙:タント(N-4) 180kg/本文:モンテシオン70.5kg) 「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。 自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。 小さくても確かな明かりとして、様々な誰かのそばにあれたら嬉しいです。 [目次] 私たちは傷を愛せるか (valo) 海 (奥 誠之/佐藤 熊弥/成定 由香沙) 花咲ける日々を生きる限り (タガヤ エノ) 編み物と(いう)抵抗 (宮田 明日鹿) Vegan artivism (art + activism) (Chiharu) ビスケットと存続|Biscuits and Persistence (渚| Nagisa) アロマンティック/アセクシュアルであるパートナーとの話 (背骨) The Art of Throwing a Stone –石を投げる技術– (uhi) (版元より)
-
ケアをクィアする
¥1,650
SOLD OUT
編集発行:本屋メガホン デザイン:和田拓海 (本屋メガホン) 判型:W130×H168 無線綴じ 126ページ 印刷:イニュニック (表紙:アスカの銀 23.5kg / 本文:オペラホワイトマックス 73kg) 発行:2025年5月11日 大きな枠組みや制度と紐づけて語られやすいケアという行為や営みを、縫いぐるみやネイル、本屋、編み物などの視点から改めて見つめ直しながら、ケアにまつわる慣習や規範、カテゴリー等を問い直し、脱中心化する(=「クィアする」)ことを目指すzine。 「する/されるといった関係性に依拠しないケア」や、「ゆるく磁場的に発生するケア」についてなど、個別具体的な営みや実践を丁寧に観察し言語化しながら、よりオルタナティブでフラットな目線からケアを考える。縫いぐるみ作家による漫画エッセイや、セーファースペースを目指す本屋同士の対談、パンク・アナキズムからケアについて考えるエッセイ、「ネイルしながらケアについて話してみた」イベントのレポなどを収録。 "本書の興味関心は、岡野氏によるケアの定義の「間違い」を指摘し、それとは違った「絶対唯一の」「正しい」ケアの定義を打ち立てることではなく、ケアという概念を中心に様々な人やテーマを巻き込んでその周縁をぐるぐる回りながら、ケアの定義を押し広げていく、あるいはケアの定義しにくさ/捉えにくさにみんなで大いに困惑することにある。”(「はじめに ケアの定義に対する違和感」より) "何か新しいものを作り出したり発見したりするよりも、ものの見方や関係性のあり方を「創造的に踏み外す」手助けをしてくれる、それがケアの持つ働きの一つなのかもしれない。…こういったケアの働きは、不確かな社会の中で、ままならない身体をどうにか乗りこなしたり、時に振り落とされたりしながら生きる私たちにとって、確かな拠り所になりうるのではないかと思う。"(「おわりに ままならない「舟」をたしかに漕いでいくために」より) * * * はじめに ケアの定義に対する違和感 (本屋メガホン) トーク クィアでオルタナティブなケアについて考える読書会 エッセイ わたしをケアする雑誌づくり (一条道) 漫画とエッセイ 「縫いぐるみづくり」から考えるケアと解放 (そぼろ) トーク 「本屋」から考えるケアとセーファースペース (本屋lighthouse×本屋メガホン) エッセイ パンク・アナキズムからケアを考える ーパンクスと蟻の営みにみる共通項ー (小野寺伝助/地下BOOKS) トーク 「コレクティブ的な共同生活」から考えるケアと暮らし (13番館) レポ ネイルしながらケアについて話してみた おわりに ままならない「舟」をたしかに漕いでいくために (本屋メガホン) (版元より)
-
ランバーロール 07
¥1,650
発行 タバブックス 編 ランバーロール編集部 表紙イラスト おくやまゆか デザイン ササキエイコ A5判・並製・152ページ ISBN978-4-907053-74-1 C9079 定価 本体1500円+税 2025年4月下旬発売 おくやまゆか、森泉岳土、安永知澄の漫画家3人が主宰を務める、漫画と文学のリトルマガジン[ランバーロール]07、特集テーマは「中年」です! 漫画として、主宰3人の書き下ろし新作のほか、世界の寺田克也待望の新作(!)、近藤ようこが描く中年のシスターフッド、絵本などでも活躍の藤岡拓太郎のショートギャグ、ひうち棚の墓じまいエッセイ作品。 小説は、石田夏穂、福田節郎、ミュージシャン・ライターでもある姫乃たまの瑞々しい短篇を収録。 気鋭のデザイナー・ササキエイコのブックデザインで味わう"中年の妙"。 あなたにとって中年ってどんな存在ですか。責任編集・おくやまゆか、共感と新感覚の152ページ! 漫画 藤岡拓太郎「ビューティフル」 安永知澄「みんなかわいい」 おくやまゆか「灼熱中年記」 ひうち棚「墓じまい」 森泉岳土「谷に棲む幽霊」 寺田克也「中年銃を持つ男」 近藤ようこ「ポートレート」 小説 姫乃たま「味方のおばさん」 石田夏穂「お客のポイント」 福田節郎「実況」 (版元より)
-
●サイン本 文芸誌 随風 01
¥1,980
著者4名前後のサインがランダムに入っています。 サインはお選びいただけません。 発行:書肆imasu A5判 162ページ 定価 1,800円+税 ISBN978-4-909868-17-6 初版年月日 2025年3月24日 文学フリマや独立系書店の店頭を席巻する随筆/エッセイムーブメントに呼応する文芸誌、ついに創刊! 本誌『随風』は書き手/読者の随筆にかける思いに寄り添って船出する小舟です。 随筆の風が吹く限り、どこまででもともに旅しましょう(年2回刊行予定)。 目次 巻頭随筆 宮崎智之 船出にあたって 平林緑萌 随筆特集「友だち」 浅井音楽 海猫沢めろん オルタナ旧市街 かしま 岸波龍 早乙女ぐりこ ササキアイ 作田優 鈴木彩可 竹田信弥 友田とん 西一六八 野口理恵 批評 柿内正午 仲俣暁生 横田祐美子 座談会 城崎にて、香川にて 森見登美彦 円居挽 あをにまる 草香去来 編集していない編集者の編集後記 北尾修一 (版元より)
-
別冊ele-king VINYL GOES AROUND presents RECORD――レコード復権の時代に
¥1,980
監修 VINYL GOES AROUND 発行:株式会社Pヴァイン 菊判 160ページ 価格 1,800円+税 発売日 2025年4月16日 レコード収集、そして音楽文化を愛するすべての人に―― 奥深きアナログ盤の世界にもう一歩踏み込むための案内 ストリーミング全盛の今日、他方でレコードが大いに脚光を浴びてもいる。アナログ盤はなぜかくも音楽愛好家たちを惹きつけてやまないのか? その買い方から聴き方、歴史、そして未来への展望まで、いまあらためてレコードならではの魅力を徹底解剖する! ・MURO、エヂ・モッタら究極のレコード・コレクターたちが語るその収集哲学 ・レコード好きのライフスタイル ・海外レコード買い付け紀行 ・未知なる場所での新たな1枚との出会い ・購入時のことが鮮明に記憶に残るレコード5選(JAZZMANジェラルド、マシュー・ハルソール、メイヤー・ホーソーン、坂本慎太郎、MOODMAN、角張渉、イハラカンタロウ、スヴェン・ワンダー、水原佑果、岡田拓郎、Licaxxx、塩田正幸、T-Groove、ほか) ・VINYL GOES AROUND PRESSING:プレス工場潜入レポート ・アナログ愛好家が営む異業種名店 ・レコードにまつわる映画紹介 ・コレクター道を極めるための心得 ・ヴァイナルで音楽を楽しむためのオーディオ環境 など、さまざまな角度からレコードの魅力に迫る完全保存版ガイド。 (版元より)
-
別冊ele-king アンビエント・ジャパン
¥1,980
SOLD OUT
編集 ele-king編集部 発行 株式会社Pヴァイン 菊判 192ページ 価格 1,800円+税 発売日 2023年10月20日 日本のアンビエント~環境音楽を大特集 featuring 細野晴臣/坂本龍一/吉村弘/横田進/畠山地平/冥丁/SUGAI KEN interview デイヴィッド・トゥープ/スペンサー・ドーラン/ZAK 日本のアンビエント名作選125 AMBIENT KYOTO 2023 Off-Tone/みんなのきもち (版元より)
-
LOCEKT 第7号 CINEMA ISSUE
¥2,200
SOLD OUT
発行 EDIT BY BODY 発売 2025年4月10日 2,200部 2,200円(本体2,000円+税) 編集発行人|内田洋介(編集・文・写真) デザイナー|大谷友之祐(Yunosuke) 印刷|藤原印刷 独立系旅雑誌『LOCKET』第7号は映画館特集です! コデックス装が復活&リソグラフポスター付き! 荒野はきっとここにある──明滅する世界を彷徨うように映画館を旅しました。インドでもっとも豪華な映画館から、建築の巨匠ゆかりの映画館へ。写真家はルーマニアで美しい瞬間を瞳に焼きつけ、ウクライナで爆発音に耳をすませます。 石川直樹、奥山大史、佐々木美佳、済東鉄腸、上川周作、フー・ティエンユー、児玉浩宜、塚田ゆうたなど豪華面々も登場。今号もオフセット印刷は長野県松本市の藤原印刷による「心刷」です。第3号以来のコデックス装がカムバック。創刊10周年を記念してリソグラフポスターも投げ込みます。 真っ当でいてオルタナティブなインディペンデントマガジンが、いまここから荒野へいざないます。 ◉インド/ピンクシティに見る夢(土田 凌*表紙撮影) ◉インド/ル・コルビュジエが見た夢 ◉ルーマニア/おとぎの国のヴィクトリア(塩川雄也) ◉ジョージア/この国で、この部屋で、この映画で ◉トルコ/瞬きのアナトリア ◉ウクライナ/映画館が閉ざされた街で(児玉浩宜) ◉ボリウッドの東で喜怒哀楽(佐々木美佳) ◉追憶の映画館(アイザワディーン) ◉精神の荒野はどこにある(済東鉄腸) ◉ある男、映画館にて(上川周作) ◉ようこそようこそ映画館へ(jig theater、金星シネマ) ◉まちがいさがし 映画館篇(町田ヒロチカ) ◉隣の国の映画館(フー・ティエンユー) ◉ロケットペンダントの中には #1 ◉旅を書く(鈴木優香、中道智大、石川直樹) ◉背骨の旅人 #7(奥山大史) ◉いまではないいつか #3 ハワイ ◉雑誌発、ZINE経由、漫画行(塚田ゆうた) ◉創刊10周年記念投げ込みリソグラフポスター(Yunosuke) (版元より)
-
トーチライト Issue 2022: Local?
¥1,980
編集 トーチライト編集部 発行 トーチ B5変形判 縦230mm 横182mm 160ページ 並製 価格 1,800円+税 ISBN978-4-9912925-0-7 書店発売日 2025年4月1日 未来をつくり、声を届ける ―― 自分たちの言葉で紡ぐローカルからの実践 「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」をテーマに活動を続けるウェブメディア"トーチライト"が待望の書籍化。クラウドファンディングCAMPFIREで257万円超の支援を獲得した本書は、地方と東京、オンラインとオフライン、継続と革新の境界を越えて活動する多彩なクリエイターたちの実践と思考を丁寧に紐解いていきます。 本書が問いかけるのは、単なる「地方創生」や「ていねいな暮らし」のハウツーではなく、現実と真摯に向き合いながら持続可能なものづくりを実践する姿勢と覚悟です。インディペンデントな活動を継続するための知恵と工夫、時に直面する苦悩と乗り越え方を、6つのインタビューと3つのトークセッションを通して立体的に描き出します。 DJ・プロデューサーのtofubeatsは「自信はなくても、本場じゃなくても、自分のためにつくり続ける」という姿勢を語り、UNTAPPED HOSTELの神輝哉は地元に根を下ろして得られた「つくって生きていく」手応えを共有します。タバブックスの宮川真紀は「『仕方がない』に逃げないものづくり」の重要性を説き、400年の歴史を持つ和ろうそくの職人・大西巧は伝統と革新の狭間での試行錯誤を、そしてeastern youthの吉野寿は「気に入らないなら、自分でやるしかない」というインディペンデント精神の神髄を伝えます。 さらに、「地方、東京、サイゼリヤ。移ろうインターネット"的なもの"」「勢いと協働、メディアとコミュニティ」「地域について、低体温で語り合う」の3つのトークセッションでは、創作者たちが本音で交わす対話から、ローカルとグローバル、個人と共同体、継続と変革の関係性について新たな視座を提示します。 本書は、SNSの情報過多やトレンドの中で見失いがちな「自分たちの言葉でつくる」意義を再確認させてくれるでしょう。地方での創作活動に悩む人、インディペンデントな表現を模索する人、持続可能なクリエイティブワークを追求する人に、具体的な実践例と哲学的な問いを同時に提供します。 単なる成功事例集ではなく、試行錯誤の過程そのものに価値を見出し、そこから未来を共創していくヒントを探る――それがこの一冊の核心です。創作の持続可能性、ローカルからのものづくり、インディペンデントな活動を「やめない」ための知恵が詰まった、現代の創り手たちに向けた必携の書です。 東京中心の文化や消費に疑問を持ち、自分の足元から新しい価値をつくり出そうとするすべての人に、この本は確かな指針と勇気を与えてくれるでしょう。それは、「どこにいても、つくってゆかいに暮らす」ための、具体的かつ実践的な航路図となるはずです。 目次 6:PREFACE LOCAL? 12:INTERVIEW_01___ tofubeats 自信はなくても、本場じゃなくても、自分のためにつくり続ける。何かいいことが起きるまで。 32:INTERVIEW_02___ 神輝哉 (UNTAPPED HOSTEL) 地元に根を下ろすことで得られた、「つくって生きていく」覚悟と手応え 50:TALK_01___ 東信伍・鉄塔・さのかずや 地方、東京、サイゼリヤ。移ろうインターネット”的なもの” 62:INTERVIEW_03___ 宮川真紀 (タバブックス) 言葉のその先を、信じているために。「仕方がない」に逃げないものづくり 80:INTERVIEW_04___ メーン会場 (冷凍都市でも死なない / 屋上) 「良い消費」より「小さな生産」を。できるだけ多くの「死なない」のために 98:TALK_02___ inkyo・wanu・さのかずや 勢いと協働、メディアとコミュニティ - 『クラブと生活』の実践 108:INTERVIEW_05___ 大西巧 (和ろうそく 大與) 手を動かせば、未来は変わる。受け継ぐ意志を守るもの 124:TALK_03___ tomad・瀬下翔太・さのかずや 地域について、低体温で語り合う 136:TEXT_01___ 高木晴香 地元が嫌いだった私が、好きになれないまま、この地の未来を考える。 140:INTERVIEW_06___ 吉野寿 (eastern youth) 気に入らないなら、自分でやるしかない。心を殺さず生き抜くために (版元より)
-
GOAT
¥510
SOLD OUT
発行 小学館 サイズ A5判/ページ数 526p/高さ 21cm 商品コード 9784098021062 ジャンル、国境を越える豪華執筆陣の文芸誌 紙を愛してやまない《ヤギ》にちなんで名づけた、《Greatest Of All Time(=かつてない)》文芸誌が誕生! ジャンルや国境を越えて豪華執筆陣が集結しています。 ○大特集「愛」── 【小説】西 加奈子 市川沙央 小川 哲 尾崎世界観 芦沢 央 麻布競馬場 島本理生 冲方 丁 葉真中 顕 パク・ソルメ 長塚圭史 嶋津 輝 チョン・ヨンス [訳]吉川凪 戸田真琴 【対談】Awich × 細谷 功 小池真理子 × 東出昌大 【エッセイ】チョン・セラン [訳]吉川凪 ワクサカソウヘイ 塩谷 舞 町田そのこ アフロ(MOROHA) 【短歌】朝吹真理子 × 小佐野 彈 × 高瀬隼子 × スケザネ × 野口あや子 【インタビュー】一穂ミチ 【座談会】朝宮運河 × 倉本さおり × 橋本輝幸 × 若林 踏 【哲学対話】永井玲衣 ×「GOAT」編集部 【 詩 】最果タヒ 井戸川射子 大崎清夏 水沢なお 小原 晩 青松 輝 【コラム】「私のGOAT本」 上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼 茜 夏川草介 三宅香帆 ○特集「手紙」── 【『GOAT』×monogatary.com 文学賞 受賞作発表】 [選考委員長:加藤シゲアキ]総応募数753点から、大賞受賞作を誌上にて発表! 【出せなかった手紙】彩瀬まる 佐原ひかり ○小説 安壇美緒 大木亜希子 八木詠美 乗代雄介 蝉谷めぐ実 野﨑まど ○写真 上村窓 ○エッセイ 金原ひとみ ○対談 藤ヶ谷太輔×川村元気 ○特集「読書バリアフリーをめぐる旅」── 稲泉連 滝口悠生 (版元より)
-
ユリイカ2025年3月号 特集=自炊
¥1,980
SOLD OUT
-丁寧な暮らしからドカ食いの愉悦まで…食と生活の変奏- 発行 青土社 定価 1,980円(本体1,800円) 発売日 2025年2月27日 ISBN978-4-7917-0459-0 表紙・目次・扉……北岡誠吾 表紙イラスト……のもとしゅうへい これがわたしたちの自炊だ! 日々続けなければならない作業が退屈だからこそ、自炊という創意工夫のありようは常に洗練と混沌をきわめている。テクノロジーとサービスのひたすらな発展、他者の営みを覗き見て誘発される欲望が、「自分」という目的に立ち戻りただ一人の生活へと収斂していくことの贅沢さと寂しさを、孤独に味わい尽くすにはどうすればよいのか。個人による食の理論と実践の様態をひらく自炊特集。 ○ 特集*自炊――丁寧な暮らしからドカ食いの愉悦まで…食と生活の変奏 ❖対談〈1〉 自然な自炊のここちよさ / 有元葉子×高山なおみ(司会・構成=三浦哲哉) ❖自炊を夢見て 最高に自由な料理の形態 / 玉村豊男 内と外のあわい / 樋口直哉 ❖作ること、味わうこと 自炊とトレンド / 畑中三応子 「自炊」は料理という家事をラクにするのか? / 阿古真理 味な自炊の現代考 / 澁川祐子 ❖空腹に宿る愛情 レターパックを出せないから / 平野紗季子 実態 / 小原晩 ❖炊事の環境学 かって、きって、くった(そして皿を洗う)――自炊の感性論のために / 青田麻未 自炊と自己家畜化 / 福永真弓 他炊論 / 藤原辰史 ❖マンガ ありあわせの日常 / のもとしゅうへい 窓 / 谷口菜津子 霞を食う / おかだきりん ❖手を動かすには 自炊の味わい / 山口祐加 自炊と自立 / 上田淳子 自らを炊き続けるために / 白央篤司 ❖対談〈2〉 自炊という変数 / 稲田俊輔×小林銅蟲 ❖世界は味わうためにある 自給・自炊・自足の日々 / 玉置標本 現代料理の人類学者の自炊でない自炊 / 藤田周 ❖自炊主義の彼方へ おかわりパスタと虚無レシピ――あるいは孤独なグルメの光と影 / 久保明教 死を炊く――ドカ食いと自己破壊の美学 / 難波優輝 ❖ひとりひとりの食事 ホットサンドはひとりずつ / オカヤイヅミ 自炊のよろこび――「突然あなたは別な人間になるの」 / 早川茉莉 ❖アンケート これがわたしたちの自炊だ! / 池澤春菜・岩倉文也・太田達成・大和田俊・オルタナ旧市街・温又柔・角幡唯介・笠井康平・小宮りさ麻吏奈・向坂くじら・田島ハルコ・千葉雅也・冬野梅子・円居挽・円香・森元斎・山内朋樹 ❖あの頃の食卓 食日記の過去と現在 / 東直子 ドリンクバーを見るたびに / くどうれいん ❖巡りゆく自然とともに 紡ぎ直しの自炊――味覚の螺旋、喪失の空隙 / 久保豊 自炊における自と他――典座をめぐる思想 / 湯澤規子 ❖世界中のキッチン パレスチナで自炊をすること / 関口涼子 台所と厨房――ネパール人移民リタさんの語りから / 室橋裕和 ❖飯を炊かなければならない 鍋釜ふたつ、飯盒ひとつ / 雑賀恵子 吉行淳之介「鮭ぞうすい製造法」にみる戦時期の雑炊――「雑炊」思想、「雑炊食堂」から読み解く / 野崎有以 ❖それでもお腹は減る 時間とプロセスを取り戻す / 齋藤美衣 重力と自炊 / 呉樹直己 ❖自分と出会い直す 「ていねいな暮らし」のしたたかな自炊 / 依田那美紀 〈私〉との逃避行――自己理解、療法、創作としての自炊 / 佐々木ののか ❖資料 自炊読書案内 / 木村衣有子 ❖忘れられぬ人々*41 故旧哀傷・栃折多喜郎・五中D組群像 / 中村稔 ❖詩 この中に詩はない / 高安海翔 ❖今月の作品 倫理・三刀月ユキ・佐山由紀・三浦賢水 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり バイオ・アートを通した我々の「生」を巡る「発見」 / 塚本隆大 (版元より)
-
ユリイカ2025年1月号 特集=ハン・ガン
¥1,760
SOLD OUT
-傷を照らし、回復を導く灯……ノーベル文学賞受賞記念- 発行 青土社 定価 1,760円(本体1,600円) 発売日 2024年12月27日 ISBN978-4-7917-0456-9 表紙・目次・扉……北岡誠吾 表紙写真……백다흠 2024年ノーベル文学賞受賞記念 傷をつくるのも癒すのも同じ人間であるということを、 ハン・ガンは果てしないスペクトラムとして物語の中に描き出す。『菜食主義者』『少年が来る』『すべての、白いものたちの』『別れを告げない』……数々の名作によって導き出されてきた他者への愛が、惨たらしい暴力の中にある人間の生の儚さを照らす灯として、いま世界中で必要とされている。ハン・ガンの苛烈なまでに静謐な作品風景に迫り、さまざまな痛みと回復の過程を見つめる。 ○ 特集*ハン・ガン――傷を照らし、回復を導く灯…ノーベル文学賞受賞記念 ❖インタビュー 心臓の実、小さな炎が生み出す言葉 / ハン・ガン 訳=柳美佐 ❖回復への導き もう「白いもの」ではないあなたに、「しなないで」と祈ること――ハン・ガン『すべての、白いものたちの』 / 菊間晴子 傷と回復について――ハン・ガン「回復する人間」 / 岩川ありさ 不可視の光、雪の声――ギリシャ語の時間について / 髙山花子 ❖わたしとハン・ガン 理想は、ハン・ガンのように / 温又柔 アンソロジーのなかのハン・ガン / 頭木弘樹 ❖対談 傷の痛さ、雪の白さ / 斎藤真理子×宮地尚子 ❖韓国文学の扉 ハン・ガンワールドを日本語圏でも存分に味わってもらうために / 金承福 ハン・ガンと今日の韓国文学――苦痛と悲しみに対する思索 / きむふな ❖残響を痛む 腐肉の愛しさ――『少年が来る』『別れを告げない』 / 佐藤泉 ハン・ガン、歴史の証言と沈黙を描く作家 / 江南亜美子 宴の終わりに抗う――『少年が来る』と『別れを告げない』光州民主化運動と四・三をめぐる歴史の逆説 / 真鍋祐子 物語の鳥――歴史の身体を超えて / 須藤輝彦 ❖死者とともに生きる 暗がりに差し込む一筋の光 / 井手俊作 島々の祈り / 石井美保 ❖詩 白いごはん / 小野絵里華 ❖かすかに聴こえる そっと静かに、けれど強く思い続ける人 / 古川綾子 人は歌うときこどもになる / 寺尾紗穂 ❖身体のあわい 潰えた希望から芽吹くもの / 山家悠平 夢から醒めるとき――『菜食主義者』 / 今村純子 舌が溶け、唇をほどく――詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』より / 森山恵 ❖「受賞」に際して ハン・ガンのノーベル文学賞受賞を考える二つの視点 / 崔誠姫 辺境に詩する声――キム・ヘスンとハン・ガン / 吉川凪 傷みの記憶を共にする――ロシア語圏のハン・ガン / 奈倉有里 ❖現代韓国の地平から 黄晳暎からハン・ガンまで――文学作品の当事者性と私たちの〈いま・ここ〉 / 渡辺直紀 「歴史的トラウマ」と文学――韓国でハン・ガンはどう読まれてきたか / 金ヨンロン ❖資料 ハン・ガン全著作解題 / udtt book club ❖忘れられぬ人々*39 故旧哀傷・川喜多長政・かしこ夫妻 / 中村稔 ❖詩 花々・四月中旬 他二篇 / 中村稔 ❖ユリイカの新人 Lost / 湖中千絵 ❖われ発見せり 跡形もなく残るもの / 中田崚太郎 (版元より)
-
ユリイカ2024年12月号 特集=お笑いと批評
¥1,760
SOLD OUT
-賞レース、バラエティ、ラジオ、YouTube、SNS…膨張・炸裂するエンタメの行方- 発行 青土社 定価 1,760円(本体1,600円) 発売日 2024年11月27日 ISBN978-4-7917-0455-2 お笑いをめぐる語りの反撃 個々人の倫理観と身体的感覚、その時々の状況に密接に結びついた現象である「笑い」をわたしたちから引き剝がし、舞台・メディア・キャラクターでパッケージングすることで成立する芸能文化としての「お笑い」。この複雑なエンターテインメントの総体を、誰がどのように語ることができるだろうか。「お笑い」の存在感が高まるにつれ増殖する「語り」が秘めるエネルギーの可能性を、演者/裏方/観客をひっくるめて、さまざまな視座から検討していく。 ○ 特集*お笑いと批評――賞レース、バラエティ、ラジオ、YouTube、SNS…膨張・炸裂するエンタメの行方 ❖インタビュー おじいちゃん、おばあちゃんになっても漫才を / 人間横丁(内田紅多・山田蒼士朗)聞き手・構成=つやちゃん ❖笑いを受け取る身体 お笑いは誰のもの? / ゆッちゃんw(十九人) 形になりたい / 鈴木ジェロニモ 次は荻窪に止まります / 伽説いわし(にぼしいわし) ❖論考〈1〉メディアにおける足場 大喜利とのつきあい方 / 鈴木亘 〝ポストひな壇芸人〟は、いかにして可能なのか?――「ひな壇という社会」の歴史と現在 / 太田省一 『ラヴィット!』に見るテレビと芸人と視聴者の関係性 / 戸部田誠 ❖ヒエラルキーの散らばり 芸人ヤクザ論 / 大島育宙(XXCLUB) お笑いと批評と『M-1グランプリ』について / 白武ときお ❖討議 技術と情動のマキシマリズム――「国民的文化」であるお笑いをどう論じるか / 鈴木亘×つやちゃん×山本浩貴(いぬのせなか座) ❖ルーツと克服 スポーツの呪いと平場 / 森もり(破壊ありがとう) 木田とお笑い / 木田(ガクヅケ) ❖論考〈2〉倫理の輪郭を問う 個人と社会の接触のために / 中田健太郎 純粋な「お笑い」の倫理について / 西村紗知 「好み」が取りこぼすもの――女性芸人の語りから / 西澤千央 推し文化とお笑いオタク――「ワーキャー」の何が悪いのか? / 手条萌 ❖方法論と展望 お笑いの神様と僕 / 岩崎う大(かもめんたる) タフガイ式笑い起こしやすくする方法 / タフガイ(ツンツクツン万博) 「アマチュア」お笑いについて / どくさいスイッチ企画 ❖論考〈3〉技巧が起こすミラクル 二〇二〇年代における漫才スタイルのマッピング、あるいはフースーヤという奇跡 / つやちゃん ステップとリズム――キャラを立ち上げ、ナンセンスを手懐ける / imdkm 出現――ものまねとななまがりのミメーシスの笑い / 大岩雄典 ❖隙間を覗く ファンダムのなかとそとから / 井口可奈 ジョン・ポリス・パトカーズクラブ / 伊舎堂仁 ❖論考〈4〉何が覆い隠されているのか 「コンプライアンス!」と叫んでみるだけ / 武田砂鉄 「お笑い」と「障害」をめぐる語りの現在地――笑うことを封じる力/笑わないことを封じる力 / 塙幸枝 笑いと量子論理 / 郡司ペギオ幸夫 ❖忘れられぬ人々*38 故旧哀傷・吉行淳之介 中村稔 ❖詩 のむ 今宿未悠 ❖今月の作品 入間しゅか・岡村梨枝子・湖中千絵・関根健人 選=井坂洋子 ❖われ発見せり ピンを立てる 品田玲花 表紙・目次・扉……北岡誠吾 次号予告……P.169 (版元より)
-
ユリイカ2024年11月号 特集=松岡正剛 -1944-2024-
¥1,980
発行 青土社 定価 1,980円(本体1,800円) 発売日 2024年10月28日 ISBN978-4-7917-0454-5 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙・特集扉写真=Table Ensemble 「編集工学」の時代 稲垣足穂に霊感を受け取り、アストロノミーとしての編集を始めたのが松岡正剛だった。編集者の、編集の知とはなにか、松岡正剛の仕事は場所と媒体を作るために費やされた。松岡正剛は自身を含むあらゆる名前を概念としてタペストリー(=アンソロジー)を紡いだ。遠い宇宙の瞬きに名前をつけ、線を結び、かたちを作り、神話を語る、ついには運命が占われる、松岡正剛もまた星座となった。 ○ 特集*松岡正剛――1944-2024 ❖採録 本の自叙伝――第一景より / 松岡正剛 ❖詩 虹――松岡正剛に / 高橋睦郎 ❖松岡正剛という場所 松岡正剛・編集の現場 / 田中優子 単独者松岡正剛を反復すること / 大澤真幸 来るべき松岡正剛学のために / 田母神顯二郎 ❖対談 雑に、密かに――編集工学のアルファとオメガ / 荒俣宏 高山宏 ❖対談付録 書物の食卓 / 松岡正剛 ❖オマージュ 言葉をコトバに引き上げよう / 田中泯 セイゴオさん、つぎに会いに行くときは / 森村泰昌 言葉にならないことを自覚するために言葉を尽くす、思考して「言語道断」――松岡正剛への拝復 / 川崎和男 おもかげ 想い / 本條秀太郎 Photosynthesis / 井上鑑 ❖「別日本」に向かって 「芸の人」松岡正剛 / 安田登 「別」なる日本、「別」なる仏教――近江 ARS と松岡正剛の方法 / 末木文美士 曼陀羅とプラネタリウム / 恩田侑布子 ❖座談会 工作舎の編集幼年期 / 十川治江 田辺澄江 米澤敬 ❖対談再録 「意表」と「ざわめき」――杉浦康平雑誌デザインの手法 / 杉浦康平 松岡正剛 ❖メモワール 松岡セイゴオ先生の世界 / 高橋秀元 「明るい幼稚園」 / 山崎春美 松濤ハウスの思い出 / 山尾悠子 松岡正剛が託した〝あやとり〟 / 能勢伊勢雄 ❖エディティング/エンジニアリング 松岡正剛とオブジェ、メディア、テクノロジー――マクルーハン、フルッサー、そして松岡正剛へ / 武邑光裕 編集工学は複雑系に何をもたらすか? / 津田一郎 編集工学と情報学 / 米山優 松岡正剛の「工作」と報道技術研究会の編集工学 / 大塚英志 ❖再録 宇宙経由の人工美学 / 松岡正剛 ❖エニグマとともに 松岡正剛さんと稲垣足穂さん / あがた森魚 未編集 / いとうせいこう 続「謎床」 / ドミニク・チェン 岩戸のむこうがわ / 海猫沢めろん ❖手紙 一角の私/響きわたれ「ナムセーンス」 / 帷子耀. ❖世界の解法 セカイは一つではない。 / 松田行正 宝探しの地図――松岡正剛の物忌み / 田中純 物質の将来について――タルホロジスト・セイゴオ / 寺村摩耶子 読書、この捉えがたきもの / 山本貴光 ❖クロニクル 松岡正剛 方法と編集 / 松岡正剛事務所 ❖忘れられぬ人々*37 故旧哀傷・佐久間穆 / 中村稔 ❖詩 夏子屏風 / 建畠晢 ❖今月の作品 坂田雅史・楓の木・雪代明希・栫伸太郎・柳坪幸佳 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり 痕跡をたどって / 稲垣健太郎 (版元より)
-
ユリイカ2024年9月号 特集=石
¥1,870
SOLD OUT
-寡黙の極にある美- 発行 青土社 定価 1,870円(本体1,700円) 発売日 2024年8月27日 ISBN978-4-7917-0452-1 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙写真=石の人/山田英春 石、それそのものの魅力を照らす ひっそりとした佇まいで、ただそこにある石。そのすべての石の記憶は生命体が経験してきた領域をはるかに越え、地球の形成にまで遡り、さらにはそれ以前の太古の星たちの誕生にまで到達している。人間の営みがどれだけ積み重ねられようとも、河原に転がる小石一つの歴史に到底追いつくことはない。だからこそ、人々がたくましくする想像、飽くなき探求はとどまることを知らない。石が個別に有する悠遠な時間、そのすがたに差し向けられた多様なまなざしが織りなす石特集。 特集*石――寡黙の極にある美 ❖対談 石のあるところへ / 宮田珠己╳山田英春 ❖石に誘われて 石のなかの色とかたち / 山田英春 驚くべきもの、ただそこにあるだけ。 / 德井いつこ ❖石との追憶 擬態する石 / 長野まゆみ ころがるいしのおと / いしいしんじ 石の夢――『プリニウスの博物誌』と私 / 石井ゆかり ❖拾い上げられたもの 海岸、または宇宙 / 小内光 石を拾う、ひとり / 牛山茉優 『石がある』 / 太田達成 ❖カラー口絵 石のなかの色とかたち――図版篇 / 山田英春 石の旅、海の思い出 / 石の人 ❖イラスト Gleam / はしゃ ❖希求される石 新宿ビッグ・マイン「TIMA(東京国際ミネラル協会)」 / 林一樟 “石”は芸術か? / 立畑健児 ❖展開図をひろげる 石からの卒業・石への回帰 / 田中陵二 岩石から宇宙の何が分かるのか / 臼井寛裕 ❖来歴と行方 小石にひろがる宇宙、宇宙から落ちてきた小石 / 江口あとか 化石とは何か――人類と化石の文化史・古生物学の研究史から探る / 相場大佑 敵意を持った大地の上で生き延びること――人新世における人間と / 橋爪太作 ❖繰り出されるこの石 石の選択について / 石花ちとく 石すもうジレンマ / 大宜見由布 ❖インタビュー 石は石にしか見えない / 内藤礼 聞き手=編集部 ❖衝撃を感触にかえて 石を割る / 大和田俊 結びながらほどけている――石を綱(つな)と棒で運ぶには / 山内朋樹 心身の石 / 湯田冴 ❖詩 石の子 / 青柳菜摘 ❖鉱物の手ざわり 鉱物コレクターとしてのゲーテ / 石原あえか ラピス・エレクトリクス――あるいは、孤独なラジオの夢想 / 奥村大介 ❖輪郭に目を凝らす 石探しの営為と宮沢賢治 / 柴山元彦 「石」にしがみつくという生業 / 菊地敏之 城郭石材の採石 / 高田祐一 ❖造形美のジレンマ それぞれの沼――石と宝石とジュエリーと / 秋山真樹子 石をつくる / 本多沙映 「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」について / 雨宮庸介 ❖石の影にふれる パワーストーンのパワーを求めて――パワーストーンのパワーって何? / 北出幸男 世界の巨石信仰 / 須田郡司 行き場をなくした石と写真 / 小髙美穂 ❖読まれる・書かれる石 石を知るためのブックガイド――探索・鑑賞・歴史篇 / 山田英春 鉱石の幻想、あるいは幻想の鉱石――ブックガイド・創作篇 / 大久保ゆう ❖忘れられぬ人々*35 故旧哀傷・高野仁太郎 / 中村稔 ❖物語を食べる*42 かーいぶつ、だーれだ、という声(下) / 赤坂憲雄 ❖詩 光の失語 / 望月遊馬 ❖今月の作品 湖中千絵・渡辺八畳・三浦賢水・木下太尾 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり においを通じて自分自身を見出すとき / 齋藤由佳 (版元より)
-
MONKEY vol. 35 特集 ポール・オースター 君に物語を語りたい
¥2,200
SOLD OUT
発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884186692 2025年2月15日刊行 2024年にこの世を去った作家、ポール・オースター。 その最晩年に遺した長篇、ノンフィクション、評伝からの新訳、柴田元幸による全作品解説、プライベートな姿を捉えたポートレイト集、妻シリ・ハストヴェットが綴った回想録。永久保存版特集 【CONTENTS】 特集 ポール・オースター 君に物語を語りたい Cover and contents photographs by Spencer Ostrander 2 猿のあいさつ(柴田元幸) ポール・オースター 訳―柴田元幸 8 君に物語を語りたい 12 『バウムガートナー』より第四章 絵―町田かおる 40 『殺戮の国』より第五章 写真―スペンサー・オストランダー 62 『燃える若者 スティーヴン・クレイン評伝』抄訳 94 Portraits of Paul Auster 写真―スペンサー・オストランダー 110 ポール・オースターはこう語った 124 ポールオースター全作品解説 文―柴田元幸 147 シリ・ハストヴェット ANDを悼む 訳―柴田元幸 162 坂口恭平 居眠り 172 No Music, No Stories ブレイディみかこその音を聞いていた 絵ー長崎訓子 183 このあたりの人たち 川上弘美 龍と恋愛 写真―野口里佳 186 百の耳の都市 古川日出男 紫苑物語 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 190 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 狸穴 194 本郷の執筆者/次回予告 198 スティーヴン・クレイン 詩 10選 訳―菅啓次郎 絵―きたむらさとし 204 猿の仕事 *……(はしご高) (版元より)
-
IN/SECTS Expanded Edition 本をつくって本を売る
¥2,475
SOLD OUT
発行 インセクツ B6版/272ページ 本書はIN/SECTS Magazineの中でもスマッシュヒットを記録した vol.13「NEW BOOK SHOP CULTURE」とvol.16「本をつくる」を合本したものだ。合本とは言え、それだけにはとどまらず、新たに誕生したレーベルやブックショップを取材し、さらに販売方法やブックフェアについても追加収録している。 本書からは、vol.13とvol.16をリリースした当時の熱量や現在進行形で変化している本づくりとそれを取り巻く環境について大いに感じてもらえるはずだ。 また、前述の通りつくり手や書店の紹介に加えて、いかにして売るかという方法論と増加している新たな売る場にも着目し、紙面全体を再構成しなおしている。 なぜなら、編集部自体、この1年、さまざまな場で販売を行ったり、つくり手のみなさんの販売を見聞きする中で、ジャンルによって分かれていた売り場に、これまで異質と感じられていたレイヤーの人々が集い、共に本を楽しむという姿をまざまざと実感したからだ。 世間では書店がなくなるニュースが後を立たない、さらに言えば書店に対するトンチンカンな補助の話まで出てくる始末だが、そんな中でも編集部の周りから聞こえてくる声は、とても元気だ。ますます、はつらつとする気配さえ感じずにはおれない。 余談だが、お隣の国、韓国では本を読む行為がかっこいいと、「テキストヒップ」などという言葉も生まれているらしい。 だからと言って手放しで「未来は明るい!」などというつもりはないけれど、工夫やアイデアがたっぷり詰まった本づくり、そして、本を売るを改めてお楽しみください。 また今号は、インセクツとの直接取引している書店、および、インセクツの通販サイトだけの特典付きです。 活版印刷を使ったインセクツ特性栞をご自身の手でカットして、ご利用ください。 <目次> ▶︎地方発がおもしろい〜ローカルパブリッシャーを尋ねて〜 兵庫県神戸市 Re:S 藤本智士さん 滋賀県長浜市 能美舎 堀江昌史さん 日本屋久島 Kilty BOOKS 国本真治さん 岐阜県美濃市 mmbooks 服部みれいさん 京都府京都市 さりげなく わかめかのこさん 神奈川県真鶴町 真鶴出版 川口 瞬さん 大阪府大阪市 どく社 末澤寧史さん 多田智美さん 原田祐馬さん 福井県福井市 fu プロダクション 堀一心さん 川端麻衣子さん 黒川拓夢さん 長野県長野市 風旅出版 徳谷柿次郎さん ▶︎ひとり出版の先輩に聞け! ▶︎まだまだあるぞ 地方発がおもしろい 京都府京都市 Ambooks 兵庫県加東市 スタブロブックス 京都府京都市 英明企画編集 大阪府大阪市 屋台本出版 香川県高松市 万葉社 神奈川県三浦市 アタシ社 神奈川県鎌倉市 港の人 長野県上田市 バリューブックス・パブリッシング 京都府京都市 灯光舎 福岡県福岡市 書肆侃侃房 ▶︎出版リアル放談 レーベルって楽しい!! ミシマ社代表 三島邦弘×夏葉社代表 島田潤一郎×三輪舎代表 中岡祐介 ▶︎ZINE ZINEさせて ゆ novation のZINE探訪 ~荻窪Titleへ~ バーバリアン・ブックスの歩み こんな ZINE はいかが? 編集部のおすすめ ▶︎漫画 「本づくりの4コマ漫画」 あおむろひろゆき 「にぬき・ビール・デマエ」の作り方 スケラッコ ▶︎これぞ印刷のニュースタンダード 高山活版社/京都昌幸堂 江戸堀印刷所内小さな出版と本の研究室 関西の小さな印刷所 ▶︎教えて小田さん 本づくりからその先へ。リソグラフの可能性 ▶︎編集部が注目するインディペンデントな出版社・ブックメイカーズ84 ▶︎ブックメイカーが考える「本を売る」 SHUKYU Magazine の場合 緊急アンケート 「突然ですが、みなさんどうやって本を売ってます?」 温度/つくづく/百万年書房/sakumotto/オフショア ▶︎ブックフェアへ行こう! 教えてホッパーズ! 僕、私のブックフェア事情 全国各地で開催中! ブックフェア案内 ブックフェアマップ付き ▶︎ガケ書房の頃からホホホ座へ ▶︎僕が鳥取で汽水空港を営む理由 モリテツヤ ▶︎ストリートな ZINE SHOP voyage kids / Dig a Hole Zines ▶︎な夕書的 古本屋の営み方 ▶︎私とシカク スズキナオ ▶︎本屋開業(予定)記念! ノック3番勝負 ▶︎編集部が注目する BOOK SHOP ▶︎ニューカバーインタビュー竹本侑樹(イラストレーター/画家) ▶︎NESHINA ROOM 今月のおめでとう、ほか ▶︎コラム「秋の課題図書」 森本アリ/堀部美奈子/長坂有希 寺町知秀/佐藤菜摘/KIKI (版元より)
-
MONKEY vol.18 猿の旅行記
¥1,320
特集:猿の旅行記 ISBN:978-4-88418-4261 2019年6月15日刊行 Artwork: タダジュン 2 猿のあいさつ(柴田元幸) ブルース・チャトウィン 訳―柴田元幸 絵―タダジュン 10 僕はいつだってパタゴニアに行きたかった ――作家の誕生 19 ティンブクトゥーに行ってます (Gone to Timbuctoo) 24 旅先で 写真―ブルース・チャトウィン 36 対談 池澤夏樹+柴田元幸 移動は文学の必須栄養素 絵―伊藤若冲 50 川上弘美 リズボン 二〇一八 夏 写真―うやまりょうこ 59 柴田元幸 奇妙な旅文学 二十選 絵―フィリップ・ワイズベッカー 70 四元康祐 連詩小説 偽詩人の見果てぬ旅 artwork―平松麻 写真―ただ 80 小沼純一 読むたび、聴くたび、みるたびに 絵―ル・コルビュジエ 90 猿からの質問 一番最初の旅 ブレイディみかこ 西川美和 谷崎由依 是枝裕和 宇多丸 96 池澤夏樹 1998 ムスタン日誌 写真―池澤夏樹 絵―謝孝浩 6,48,98 バリー・ユアグロー 路上で/ヒキガエル/宇宙で 訳―柴田元幸 artwork―桑原弘明 102 イッセー・カバーズ イッセー尾形 乳母の懺悔 絵―イッセー尾形 134 百の耳の都市 古川日出男 陰翳礼讃 artwork―高田安規子・政子 写真―ただ 138 このあたりの人たち 川上弘美 改鼠 写真―野口里佳 140 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 地表上のどこか一点 144 猿の仕事 146 本号の執筆者/次号予告 149 ゲヴィン・バリー 雨神の緑、情熱のごとく暗く 訳―柴田元幸 写真―Ciaran O Tuama (版元より)