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SIDE STEP 30代のかろやかパスポート
¥2,000
128p 2025年5月11日発行 編集・企画・発行 岡崎睦 野路学 デザイン 千葉陸矢 nasukon 佐藤舞香 イラスト おおはしたくま 印刷・製本 篠原紙工 造本設計 篠原慶丞 竹内翔海 足取りをかろやかにするZINE『SIDE STEP』 きちんと、まじめに、正しくー。 そんな日々を過ごしていると、知らず知らずのうちに、 気持ちがちょっと窮屈になっていることがある。 正しさに傾きすぎた世界から、少しだけ身をひねって、 ウキウキするほうへ、すこし心が跳ねるほうへ。 理屈よりも直感を。 うまくやるよりも、ウキウキするほうを選んでみる。 もうすぐ30歳の私たちや、同世代を生きるみんなは、 この先の未来をどうまなざしているのか。 大人になってから、どうやって仲良くなるんだろうか? 漫画・エッセイ・短歌・ワークショップ・日記・対談からなる、 多様なコンテンツを「気分」と「友達」の2つに分けて、 ハッピードリブンな言葉をお届けします。 周囲の期待や「こうあるべき」を、ひょいっとかわして、思いがけないワクワクに出会い、「正しさのすぐ隣」へとんでいけますように。 *** 【コンテンツ】 ◾️マンガ 中村太一 ◾️エッセイ 安里和哲 伊藤紺 GAMEBOYZ 汐見はる 田中青紗 玉置周啓 葉山莉子 福富優樹(Homecomings) むらやまあき 柔らか仕上げのフクダウニー ◾️短歌 ねむけ ◾️ワークショップ 永井玲衣 (敬称略) (版元より)
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NEUTRAL COLORS 6 特集「滞在」
¥3,300
編集 加藤直徳 発行 NEUTRAL COLORS B5判 276ページ 並製 価格 3,000 円+税 3,300 円(税込) ISBN978-4-909932-15-0 初版年月日 2025年8月8日 第6号の特集は「滞在」です。 観光で立ち寄る場所でも移住でもなく、ある一定期間留まった時に起こる、静止したような時間と、偶然隣りあった人との関係性について。 とある書店に11日間滞在し雑誌をつくったとき、たまたま手伝いに来てくれた年齢もばらばらな人が、作業をしながら生い立ちや好きなことを自由に語り始める様子を見て、不思議な連帯感を感じました。なんて静かで特別な時間なんだろう。いまの世界から少し離れて留まることができる、戻ることを意識しながらも没頭している、ものをつくったり、なにもせずすごす時間から生まれる、自分にとっての特別な滞在。あの時間はもう戻ってはきませんが、目の前には紙の束が集積して存在しています。だから私たちは何度もその時間に出会うことができます。滞在で生まれる特別な場所と時間に。 目次 ◉ベトナム・ホーチミン/「読む部屋」なにもしない滞在 ◉デレク・ジャーマン/心の音、心の色 ◉オランダ・アムステルダム/アーカイブを問うための再出版行為 ◉パレスチナ/彼の地と連帯すること ◉浜松/たけし文化センター「100時間滞在する」 ◉名古屋港/長島有里枝「一目ではわかりづらいけれど大事なこと」 ◉ベトナム他/アーティストのインタビューを滞在先で刷る ◉名古屋/ON READING「11日間で雑誌をつくる」 ◉山形/山で採取した土でインクをつくり、シルクスクリーンで刷る ◉ベトナム・ホーチミン/Nem Space 廃材でプロダクトを制作する ◉岐阜県美濃/生活画報「味噌づくりとめし炊き滞在」 ◉パレスチナ・ドバイ 最低な眺めと最高な眺め ◉インド 豪華な結婚式潜入記 ◉札幌他 「家出」という滞在 ◉高知 わくせいプロジェクト「海外実習生が街に残していくもの」 ◉メキシコ・オアハカ 清水チナツ「コロナ禍に滞在した版画工房のこと」 ◉NEUTRAL COLORSに泊まり込んで滞在して写真集を刷る ◉オランダ・アムステルダム他 平山みな美「文化の表象をめぐる滞在記」 ◉column ・逆卷しとね「常在ヌタ場」 ・ダブル手帳「重度脳性麻痺者がVR 空間に1200時間滞在して気づいたこと」 ・新島龍彦&Wytze Forpma「ある職人たちのダンス」 ・奥 誠之「居ること」 ◯ NEUTRAL COLORSの特徴 ・超個人的なインドへの想いが綴られた現地取材 ・かつてない色彩のビジュアルと、豊富すぎる文字量 ・「オフセット」「リソグラフ」「オフセット&リソグラフ」で印刷 ・週刊誌のような厚みのある中綴じマガジン仕様 (版元より)
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文芸誌301 第5号 特集「はじめての文芸誌」
¥1,000
発行 京都芸術大学 文芸表現学科 301 文庫 192ページ、A5判 価格 税込1000円 京都芸術大学文芸表現学科の学生が年に一度刊行する「文芸誌301」、第5号の特集は「はじめての文芸誌」。 様々な文芸誌の紹介や、「群像」や「GOAT」等の文芸誌編集者へのインタビューのほか、第二特集「阪神淡路大震災から三十年」、小原晩さんの書き下ろしエッセイなどを収録。 目次 特集 はじめての文芸誌 120人に聞きました 文芸誌をどう思ってますか? 国家言語政策の「国語」を乗り越える文芸/中村純 文芸誌編集者に聞いてみた。 (群像・GOAT・SFマガジン・ドラゴンマガジン) 雑にして純なものへのとびら/江南亜美子 阪神淡路大震災から三十年 ‒‒‒‒ あの日の神戸を知らない私たちは 土橋知菜美さんに聞く、震災にまつわるモヤモヤと『神戸空白域』のこと 小説・神戸空白域 /土橋知菜美 ブランク・スペース 700m先/竹中優子 たぶんね/小原晩 マンション/ノート/待川匙 焦がれ、鴨川 水に倣う/山内優花 水面、光の柱/今宿未悠 鴨川と等間隔にスピンする風/木田昨年 「特別な夏っていうけど、夏はいつでも特別だよ」/白川烈 脚本・所在不明サラダ /風吉サツキ etc…
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GOAT meets
¥2,200
発行:小学館 B5判 306ページ 定価 2,000 円+税 2,200 円(税込) ISBN978-4-09-802110-9 初版年月日 2025年7月29日 作家と出会う 作家も出会う 大反響の「GOAT」に姉妹誌が誕生します。 その名も「GOAT meets」。読者が作家たちと出会う場として、そして作家自身が新たなテーマと出会う場として、7月24日に船出します。 第一特集は、金原ひとみ氏、朝吹真理子氏による「韓国文学を旅する」――芥川賞作家が、イ・ラン氏ら韓国人クリエイター、チェ・ヘジン氏やペク・スリン氏ら韓国人作家と邂逅し、その取材体験を書き下ろし小説として発表する前代未聞の試みです。 ・女優・唐田えりか氏のインタビュー「表現者として必要なことは韓国から学んだ」、韓国の人気作家チョン・セラン氏、映画監督・山中瑶子氏による特別寄稿もお楽しみに! ジャンル横断にも積極的に取り組みます。漫画家今日マチ子氏には、名著『cocoon』から15年の節目として、戦後80年の沖縄を訪れ、その風景を描き下ろしてもらいます。そのほか気鋭のライター・ワクサカソウヘイ氏による「タンザニア巨大見聞録」、そして、闇文芸四天王(!)も登場するという噂。 ■執筆予定 小佐野彈、小田雅久仁、乙一、小泉綾子、櫻木みわ、愼允翼、白川優子、滝口悠生、中山祐次郎、乗代雄介、星野智幸、李琴峰……(敬称略) (版元より)
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KONBOU CLUB 創世号
¥2,200
発行 全日本棍棒協会 @greatkonbou / https://greatkonbou.jp/ B5判 フルカラー126頁 文・編集 東樫 文 豊川蛇結茨 写真・デザイン 西田合歓 落書一枚・写真四枚 間宮桐 棍棒協会会報誌『KONBOU CLUB』ついに創刊! これが創刊号となるわけですが、「創世号」と銘打っています。 棍棒がいかにして世界を造ったのか/造っていくのかを130ページフルカラーのボリュームでぶちかまします! 今号はまた「棍棒ランド」の開園宣言ともいえます。 可愛さ、凶暴さ、ユーモア、なんでもありのこのテーマパークでは、ボール遊び以外のあらゆる棍棒物語が許されています。 年間パスポートを買って(入会して)思う存分楽しんでください! 僕たちは棍棒とともにここまで来ました。 というか棍棒に連れてこられました。 棍棒協会ではこれまで『棍棒入門』『こん棒飛ばし大会のしおり』と、入門書的な冊子2冊を出してきましたが、今回の『KONBOU CLUB』創世号は棍棒の現在地、圧倒的到達点を示すエポックメーキングなものとなること間違いありません。 何を言っているのかよくわからないと思いますが、まずはぜひ読んでみてください。 なお、『KONBOU CLUB』は棍棒協会会員向けの会報誌ですが、今号のみ一般発売も行います。 [目次] ・ニューワールド殴打 ・グレートバアアアン ・こんにちは!全日本棍棒協会です! ・世界殴り ・大棍棒製造の手引き ・競技用棍棒推奨樹種 ・ネオアイスエイジドリーム ・棍棒男 ・地球飛ばし ・棍棒飛ばしタクティカル・フロントライン ・歓談:超越者、祈りと願い、「ことな」、「何時何分地球が何回回った時?」、「ヒンミ」 ・棍棒協会に聞いてみよう ・怒宇須ん乃邪威 ・大棍棒宣言 ・棍棒チーム紹介 ・君の棍棒タイプ診断 ・入会案内 ・棍棒運動ガイドライン ・2025年の予定 ・参考文献 ・ようこそ!棍棒ランドへ (※ 本誌収録の「グレートバアアアン」末尾に添付資料として掲載している陶芸作品の写真にクレジットの記載漏れがありました。お詫び申し上げます。当該作品は、美術家 山下雅己さんの「棍棒ヒューマン」というめちゃくちゃかっこいい作品です。) (版元より)
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gitai #09 ・台湾・地形=海景
¥2,500
著・デザイン・発行:小瀬古文庫 サイズ:A4 ページ数:28(カバー4ページを含む) 定価:2,500円 (税込) gitai(擬態)について 「擬態デザインのアートブックZINE」 2016年の小瀬古文庫設立より続く年刊グラフ誌。 各号ごとに異なるテーマの「擬態デザイン(擬態を着想にしたグラフィック実験)」をアートブックとして発行しています。枯葉に見えたものが実は蝶だった。美しい花がカマキリだった。生物の擬態のように、人の眼を欺くグラフィック表現を擬態デザイン(Gitai-graphy)と定義し、新たなヴィジュアルコミュニケーションの可能性を探求しています。 ◯ gitai #09 について 「台湾の地質を海の景色に変換するプリント実験」 gitai#09 では擬態デザインのプロセスから、海に擬態する堆積岩の写真集を作ります。擬態デザインは別の対象に似せる色変換の手法で、台灣・外澳で撮影した岩肌の写真をPhotoshopで青色に変え、岩肌の表情の中に海の景色を可視化しています。海の写真集に見えて、実はすべて地質の写真集なのです。普通に岩を見ただけでは見えてこない、隠れたストーリーをお楽しみください。 (2025年5月に台湾滞在での実験プリントを含めた、豪華版を発行予定) ◯ 著者プロフィール 小瀬古 智之 擬態デザイナー。武蔵野美術大学・大学院でヴィジュアルコミュニケーション表現の研究を行った後、(妻・小瀬古やふぁと)コンセプチュアルなグラフィックデザインユニット「KOSEKO DESIGN&PRESS」として活動を行う。アートブック出版レーベル「小瀬古文庫」を主宰し、国内外の独立書店・アートブックフェア等への出展のほか、展覧会での発表を通じてグラフィックの実験成果を発表している。最近の展示に「KG+ 半架空の知覚法(2023, 京都)」「朝食の天文学(2022, 深圳)」など。 タモリ倶楽部出演、UNKNOWN ASIA EricZhu賞受賞ほか、Hyperallergic、Spoon&Tamagoなど国内外のアートメディアに掲載。これまでのデザインの領域に囚われない活動を志向している。2025年台湾のアーティストインレジデンス「浪花藝術空間 Surfy Space」に採択され、滞在制作を行う予定。 https://gitaipress.com (版元より)
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些末事研究 第10号
¥700
特集「中年の十年」 発行日 2025年5月 81ページ モノクロ サイズ A5 定価700円(税込) 目次 「中年十余年」 荻原魚雷 <座談>『漂うままに十年』 内澤旬子 荻原魚雷 福田賢治 「中年の神話的時間」 福田賢治 「抵抗する猫」(マンガ) サイトウマド 「あと何回のモンカゲ」 堀内正徳 「どっちもいる」 鈴木潤
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七月堂ZINE AM 4:07 vol.3
¥1,100
SOLD OUT
印刷・製本・発行┊七月堂 発行・編集┆後藤聖子 組版・デザイン┆川島雄太郎 製本指導┆紙とゆびさき 写真┆寺岡圭介 創刊号発行日┆2025年5月15日 発売┆5月15日 頃 価格┆1,100円(税込) 発行部数┆500部 通算12号を不定期にて発行予定 この雑誌では、詩人、作家、文筆家、書店店主、書店店員、版元が書き手となって、「詩」に関わって生きる人たちのことそのものを知っていただいたり、身近に感じてもらえるものになったらと考えています。 書店店主の方に依頼する際お願いをしたのは、本のこと、書店のこと、お客様のことではなくても、今日食べたチキン南蛮弁当がおいしかったとか、いまいちだったとか、お店のある町のこと、好きな景色や洋服のこと、なにに触れていただいてもかまいません。といたしました。 この時代に本を売る、大切なお店、限りのある棚に「詩」を取り扱われている方の日常をお聞きしてみたいと、誰より自分がそう思っていました。 詩人の方へエッセイのご執筆を依頼しているのは、これまで詩を読んだことのない方にも詩集を手にするきっかけになるのではないか、という考えもありましたが、これも誰より自分が読んでみたいと思っていたことを記しておきます。 ◯ vol.3 執筆者紹介 西尾勝彦さん 西尾さんには毎回「詩」と「エッセイ」をご寄稿いただいております。 今回の作品は共通する世界感もあり、新刊『あわいのひと』の影響もあってか、一歩また不思議な世界に踏み入れるような気持ちにさせてくれる作品です。 少しディープな西尾勝彦ワールドが展開されているぞと感じる回です。 いっしょに不思議な世界をお楽しみいただけたら嬉しいです。 Pippoさん Pippoさんは「近現代詩紹介」エッセイを全12回連載してくださっています。 今回のエッセイからは、「日々」「生死」「意志」といった言葉が心に浮かび、印象的に残ります。 自分だけが知っている喜びや悲しみ、罪悪感や後悔。そんなものたちを抱えながら繰り返す日々を支えてくれているものはなんだろう。そんなことを、著者とお話をしているようにして読み進めました。 Pippoさんの文章は柔らかくてきめ細やかで、ご自身の感じられたことが、できるだけ読者の方へ伝わるようにと真心をこめて言葉を選ばれているのだなと感じます。 詩を読んだことがある方にはもちろん、読んだことのない方にぜひお読みいただきたいエッセイです。 池上規公子さん(葉ね文庫) 12回の連載を引き受けてくださった池上さんのエッセイも3回目となりました。 人によって、状況やタイミングの得手不得手があると思いますが、池上さんにとってちょっと戸惑ってしまうシチュエーションを垣間見て親近感を覚えてしまいます。あるある!そんな風に楽しんでいただける方も多いかもしれないと思うエッセイです。 そしてこれも毎回なのですが、池上さんのたおやかな一面が垣間見れて、それは葉ね文庫という空間そのもののようにも感じられます。 城下康明さん(ひとやすみ書店) 城下さんのエッセイは全4回で、今回は3回目となります。 表題の「ぼく、おつりもらいましたっけ?」の謎が解ける回となっているかもしれません!? 答えがでないことも多いけれど、時に深く考え込んでみたり、投げ出してはまた取り出して考えてみたり、城下さんにとって思考することは日常の楽しみでもあるのだろうな、そんな風に感じられる作品です。 池上さんのエッセイと同じく、共感される方も多いのではないかと思います。 思えば、ひとやすみ書店さんの店内も、遊び心満載な空間です。きっと店主の日々の考えが散りばめられているのだと思います。 寺岡圭介さん(紙片) 12回のお付き合いを引き受けてくださった、紙片の寺岡圭介さん。 毎回何十という候補作品をお送りくださるので、スタッフ総出で投票をして、それをもとにああだこうだと検討を重ねてやっとの思いで一枚を選ぶのですが、今回もそのようなすったもんだの末に決定いたしました。 AM 4:07と写真が並んだ時にとてもおもしろいなと感じています。 【寺岡さんにカバー写真を依頼をした経緯】 SNSに投稿されていた写真を、素敵だなぁと以前より拝見していました。 アップされる写真にたとえ人物が登場していなくても、どれにも誰かの気配を感じるような温度を感じます。 それはもしかすると、寺岡さんのまなざしの温度そのものなのかもしれないと思ったりもします。 寺岡さんのご協力によって、「AM 4:07」はことばによる詩だけではないところまで広がってくれるだろうと思いました。 ゲストコーナー、詩とエッセイ 今回のゲストは、詩に山内優花さん、ゆずりはすみれさん、吉田篤弘さん。そして鈴木康太さん。エッセイはお一方で佐々木蒼馬さんです。 山内優花さんは2024年のユリイカの新人に選ばれ、昨年刊行された『きせつきせつ』が第75回H氏賞の最終候補となりました。 山内さんの詩を拝読すると、内側に立ち込めていたもやがすっと引いていくような気持ちになります。 耳を澄ませて読みたくなるような作品です。 ゆずりはすみれさんは2020年のユリイカの新人に選ばれ、現代詩手帖や雑誌などへの寄稿の他にも、詩の展示や読書会なども開催されてきた作家です。 発行されてきた本のタイトルには、「生活」や「暮らし」といった言葉が光ります。 四季折々に発行されるフリーペーパーは七月堂店頭でもお手に取っていただけますので、ご来店の際はぜひお持ちください。 鈴木康太さんの今回の作品は、第三回 西脇順三郎新人賞の最終選考に選出されたものとなります。 鈴木さんとは仕事もいっしょにする仲なので、贔屓されているのではないかなど思われている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、まったくそのような事はありませんし、きっとこの一作をお読みいただけたら、ただひたすらに、作に力があるのだと感じていただけるのではないかと思います。 個人的にとても印象深く残るフレーズがあります。凄いな、この人にはこの人にしか見えない世界があるのだなと感じます。 そしてエッセイを書いてくださった佐々木蒼馬さん。 第11回びーぐるの新人に選ばれ、23年に七月堂より第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』を刊行しました。 新作の詩を拝読したい気持ちがのどまで出かかるのを飲み込んで依頼いたしました。 佐々木さんにとってこの春が、どんな春になっていくのかと、つづきを聞きたくなってしまうような作品です。もしかすると、自分のことのように共感して読み進める方もいらっしゃるかもしれません。「春、AM 8:00」というテーマで書いていただきました。ぜひご覧ください。 そしてそして、なんとなんと、文筆家として、デザイナーとして活躍されつづけている吉田篤弘さんが、本舗初公開となる詩をご寄稿くださいました。 吉田さんの代表作のひとつ『つむじ風食堂の夜』や、その他の作品でもひそかに物語の舞台のモデルが、七月堂のある豪徳寺や山下、赤堤という土地であったり、街を走る二両編成の世田谷線沿線であったりします。 事務所と書店を明大前から豪徳寺へ移転するとき、いくつかの大きな要因が背中を押してくれましたが、そのひとつに、「つむじ風食堂のある、月舟町で本を作ったり売ったりできるのだ…!」というイメージがありました。 このたびごいっしょさせていただける機会があって、本当に嬉しくありがたい気持ちでいっぱいです。 吉田篤弘さんの発表される初めての詩、ぜひお手にとってゆっくりとお楽しみください。 選書コーナー テーマ《五月の待合室であのひとが来るまで読んでいたい詩歌本》 こちらのコーナーでは、今回も3店舗さまに参加していただきました。 熊谷充紘さん/twililight 砂川昌広さん/とほん 土屋裕一さん/suiran テーマに合わせた一冊とコメントをいただいているのですが、短いコメントのなかにもそれぞれの方の内側に吹く風があって、大事な一場面を教えていただいているような特別な選書コーナーになっております。 各店舗さまにも冊子をお取り扱いいただきますので、ぜひお気に入りのお店でお手に取ってください。 「AM 4:07」は、不定期で全12回の刊行をめざします。 七月堂にあるオンデマンド機で印刷をして、製本家の紙とゆびさきさんのご提案のもと、スタッフでひとつひとつ製本していきます。 各号、限定部数の発行です。 すべてを刊行し終わったあと、なんらかの形にまとめるのかまとめないかも、まだなにも見えていません。 ぜひお手にとってご覧いただけましたら幸いです。 なにとぞよろしくお願いいたします。 【第3号ゲスト】 詩| 山内優花 ゆずりはすみれ 吉田篤弘 鈴木康太 エッセイ|〈テーマ:春、AM 8:00〉 佐々木蒼馬 【連載】 詩| 西尾勝彦 エッセイ| 12回 Pippo/近現代詩紹介 西尾勝彦/マーホローバだより 第3回 池上規公子(葉ね文庫)/中崎町2番出口で考え中 第3回 後藤聖子(七月堂)/なんだかうまく眠れない。 4回 城下康明(ひとやすみ書店)/ぼく、おつりもらいましたっけ? 第3回(全4回) カバー写真| 寺岡圭介(紙片) 選書│テーマ《五月の待合室であのひとが来るまで読んでいたい詩歌本》 熊谷充紘/twililight 砂川昌広/とほん 土屋裕一/suiran (版元より)
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GOAT Summer 2025
¥510
SOLD OUT
発行:小学館 A5判 520ページ 510円(税込) ISBN978-4-09-802109-3 初版年月日 2025年6月9日 特集 悪 小説 朝井リョウ/小川哲/一穂ミチ/市川沙央/木爾チレン/カツセマサヒコ/モモコグミカンパニー/梨/染井為人/芦沢央/逸木裕/冲方丁/市街地ギャオ/上村裕香/小原晩 鼎談 「ナチスの奥底に現代を見た。」 佐藤 究×マライ・メントライン×神島大輔 エッセイ 武田砂鉄/三浦透子/山口未桜 私のGOAT本 岩谷翔吾/宇田川拓也/齋藤明里/中村文則/古屋兎丸/宮田愛萌 小説 坂崎かおる/野崎まど/酒寄希望 第2回GOAT×monogatary.com 文学賞 受賞作発表 選考委員長 加藤シゲアキ 最終選考会レポート インタビュー 加藤シゲアキ 対談 『謎解きはディナーのあとで』TVアニメ化記念対談 花澤香菜・梶 裕貴×東川篤哉 藤ヶ谷太輔×けんご 詩 小笠原鳥類/柴田聡子/橘上/田中さとみ/山田亮太 評/豊崎由美 特集 旅 京都 創作 浅倉秋成/麻布競馬場/上坂あゆ美/鈴木ジェロニモ/千早茜/方丈貴恵 エッセイ 古谷田奈月/佐原ひかり 手紙 junaida/ゆっきゅん (版元より)
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VACANCES バカンス 6
¥1,200
特集 ストリートビューには映らない 編集・発行 原航平+上垣内舜介 デザイン 岸田紘之 協力 もりみわこ 価格:1,200円(税込) 発売:2025年5月11日 仕様:B6変形、本文128ページ 編集・ライターの仕事をしている原航平と上垣内舜介が企画し、インディペンデントな体制で作っているカルチャー雑誌『VACANCES』。 第6号は「寄り道」をテーマに制作を開始し、「散歩」や「雑談」といった企画を経由しながら好奇心の赴くままに寄稿依頼をし、即興性と直感を携えて雑誌を編んでいきました。デジタル機器のマップ上に記された最短経路ではない、人それぞれの記憶や視点を通した寄り道の風景を閉じ込めたいと思い、今号のタイトルは「ストリートビューには映らない」に。 【第6号「はじめに」より】 私たちは「寄り道」の愛おしさを知っている。 気の向くままに歩いた道にごろんと眠る三毛猫に見惚れ、 ふらっと立ち寄った公園で見かけたダンスに息を呑み、 ジャケ買いしたマンガのやさしい物語に救われた。 何かの予感に導かれるように、偶然の出会いを追い求めてみる。 それは『VACANCES』という小さなカルチャー雑誌の出発点でもある。 第6号の制作開始時は「寄り道」をテーマに据え、 「散歩」や「雑談」といった周辺を歩いていった。 創作体制としても寄り道を重視し、最短経路を考えず、 自由に、気持ちよさそうなほうに流れていくことをめざす。 そうして直感と即興性に従い創作された文章や絵の数々は、 私たちの新しい散歩道としてここに現れることになる。 その道はストリートビューには映らない。 でもきっと、あなたの思い出の中の道とはつながっているはず。 ポケットに収まるサイズのカルチャー雑誌なので、 ぜひこの一冊を携えて街を、記憶を、辿ってみてください。 ◯ ■Contents 【カバーイラスト・絵日記】 そねぽん 【雑談】 知らねえ単語(金井球×園凜) 【インタビュー】 柴田聡子 鈴木ジェロニモ 【寄稿】 魚須えり個(マンガ) 鳥さんの瞼(エッセイ+短歌) マンスーン(エッセイ) 水野幸司(エッセイ) 雉鳥ビュー(マンガ) 山本奈衣瑠(エッセイ) 【道ばた写真】 gerounko 【プライベートビーチより(巻末企画)】 ・友人・知人など計13名に聞いた「記憶に残っている道」 ・編集部メンバーによるエッセイ、小説、詩 ◯ 【カルチャー雑誌『VACANCES バカンス』とは?】 漫画、小説、エッセイ、詩、日記、イラスト、インタビューなど雑多な要素からなるわがまま雑誌。私たちの本業であるライターという職種は、媒体やクライアントからの受け仕事が多い。そうではなく自分たちでそのときどきの興味関心に沿って寄稿者やインタビュイーにアタックしたいと思い、2022年11月に自主媒体を立ち上げた。半年に一度、文学フリマ東京をめがけて発行している。 社会的な属性や役割からの開放感がありつつも、どこか焦りや寂しさの漂う余暇の時間。『緑の光』や『女っ気なし』といったフランスのバカンス映画から受け取った、心にぽっと余白を生み出す出来事や感情、記憶についてひたすら楽しく考えています。 (版元より)
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L'APÉRO JOURNAL ISSUE 2
¥2,530
SOLD OUT
リトルプレス オールカラー A5判 128p 日英バイリンガル 雑誌「GINZA」の元編集長・河田紗弥が立ち上げたWebメディア、AWW MAGAZINE & GIFT SHOPによる「アペロタイムにぴったり」なZINE。 ◯ まだ桜が咲く前の、いつもより少しのんびりした京都を旅しました。日が傾いたらちょっと一杯。を繰り返して、大好きになった店、連れて帰ったみやげものを特集しています。それからVネックと開襟シャツが今すぐ着たくなるファッションページ、ロゼ色の素敵なものたち、特別エッセイ、AWWに掲載した記事のいくつかも再編集しています。 ささやかな京都ガイドとAWWシングスが詰まった、アペロタイムにぴったりの読み物。どこにでもお供したいので、A5サイズの本にしました。爽やかなブルーのカバーが目印です。 (版元より)
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here and there vol1 - vol.13.5
¥17,600
発行:BANANAFISH BOOKS、Nieves Books 編集: 林央子 ブックデザイン:服部一成 国内ディストリビューション:sakumotto ,Inc. フォーマット: 210mm x 297mm x 50mm ページ数:880ページ 用紙: テキストマンケンプリントホワイト 80gsm カバー ムンケン ピュア ラフ 300gsm 中ページ:4色印刷 表紙と裏表紙の技術: 黒、白、青の 3 色スクリーン印刷 1冊あたりの重量 : 約2.1kg 印刷部数: 500部 発行日: 2025 年 4 月 15 日 『here and there』は、資生堂の企業文化誌『花椿』の元編集者・林央子が2002年に創刊したオルタナティブマガジンです。創刊以来、ファッション、アート、カルチャーを独自の編集アプローチで融合させ、「自分の時間、友人、出来事のなかで記録する価値のあるものを記録する」というDIY精神を持ち、従来の雑誌の固定化されたモデルとは一線を画した『here and there』は世界中で根強い人気を博しています。 林央子は、スーザン・チャンチオロ、パスカル・ガテン、マーク・ボスウィック、前田征紀、ホンマタカシ、アン・ダムス、マイク・ミルズ、ミランダ・ジュライ、キム・ゴードン、エレン・フライス、ドミニク・ゴンザレス=フォースター、BLESS、コズミックワンダー、島袋道浩、小金沢健人 etcや、創刊号よりアートディレクターを務めた服部一成など、様々な分野において個性的な活動を続けるクリエイター陣を初期の段階から『here and there』の執筆、写真、デザインに招き入れて制作を続けています。 そのスタイルは詩的で内省的で、本当の感情や人生の瞬間を会話や手紙の形で記録し、人々の間の微妙な感情や深い感情を探求しています。『here and there』は現在 15 号まで発行しています。 この新しいコレクション出版プロジェクトは、2012 年に Nieves Books から出版されたコレクション「here and there 1 - 10」の拡張版であり、11 号から 13.5 号までの内容を追加しました。この本の出版を記念して、林央子は多くの長年の友人たちにメッセージや思い出を共同執筆してもらい、同時に、1 号から 13.5 号までデザイナーを務めた服部一成もこの本の新しい表紙と裏表紙を作成しました。 ※全ての表紙と裏表紙は1点ずつシルクスクリーン3色プリントでの制作となります。 千ページにも及ぶこのコレクション本は、林央子の20年以上にわたるhere and thereの制作活動を通して語られてきたファッションやアート、そして社会の移り変わりを辿ることができる貴重な一冊となっています。 また「ルールを理解した上で意図的に破る」という服部一成のデザイン哲学が生き生きと表現されており、脈々と受け継がれるグラフィックデザインの美学を感じていただけます。 ●林央子プロフィール 林央子 はやし・なかこ 1966年生まれ。編集者、ライター、キュレーター、リサーチャー。資生堂『花椿』の編集に携わったのち、01年にフリーランスになり、02年に『here and there』を創刊。96年「Baby Generation」展や14年「拡張するファッション」展のように、出版物企画に端を発した展覧会の創出に携わってきた。著書に『拡張するファッション』(2011)『つくる理由』(2020)『わたしと『花椿』』(2023)ほか。2023年より、University of the Arts London, London College of Fashionに在籍する(PhD candidate /Fashion Journalism)。リサーチタイトルは「Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine」 HAYASHI, Naoko Born 1966. Editor, writer, curator and researcher. After working as editor of Shiseido's Hanatsubaki magazine, she became freelance in 2001 and launched here and there in 2002, and has been involved in the creation of exhibitions that originated from publication projects, such as the Baby Generation exhibition in 1996 and the Expanding Fashion exhibition in 2014. Her publications include Expanding Fashion (2011), Tsukuru Riyuu (Reasons for Making) (2020), Watashi to Hanatsubaki (Me and ‘Hanatsubaki’) (2023), etc. From 2023 she has been at the University of the Arts London, London College of Fashion (PhD candidate / Fashion Journalism). Research title: ‘Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine’. ●服部一成 プロフィール 服部一成 はっとり・かずなり グラフィックデザイナー。1964年東京生まれ。主な仕事に、「キユーピーハーフ」の広告や、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」「新潟市美術館」「弘前れんが倉庫美術館」のVI、エルメスのイベント「petit hのオブジェたち」のアートディレクション、展覧会「拡張するファッション」「声ノマ 全身詩人 吉増剛造展」のグラフィックデザイン、ホンマタカシ『きわめてよいふうけい』中平卓馬『来たるべき言葉のために』などの写真集や、岡本啓『ノックがあった』大崎清夏『暗闇に手をひらく』などの詩集のブックデザイン、ロックバンド「くるり」のアートワーク。毎日デザイン賞、第6回亀倉雄策賞、東京ADC賞、東京ADC会員賞、原弘賞、東京TDCグランプリなどを受賞。 (版元より)
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here and there vol.14 Collage Issue
¥1,980
SOLD OUT
発行 Nieves 発行日 2020年 29.7cm×21cm 64P 編集者の林央子による個人発行誌、今号テーマは「Collage」。 スマートフォンで誰とでも即座につながり、いつでもネットショッピングができる。たくさんの情報を瞬時に得ることができ、欲望を満たすことが容易になったいま、「何に価値を置くか?」が問われる時代になってきている。また、人が「つくる」ことの大部分を機械に委ね、安価な品物を大量に生産する方向に向かっているなかで、「つくる」ことの価値を再考する時がきているのではないだろうか。こうした風潮にあらがうように、さまざまな場所で、真摯な姿勢で「つくる」行為が実践されていることに、私は価値を置きたいと思って、この特集を思い立ちました。 (著者ステートメントより)
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石としてある 第2号
¥1,650
SOLD OUT
編集発行:本屋メガホン 定価:¥1,500+税 判型:新書判 (105×182mm) / 無線綴じ / 128ページ 印刷:イニュニック (表紙:タント(N-4) 180kg/本文:モンテシオン70.5kg) 「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。 自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。 小さくても確かな明かりとして、様々な誰かのそばにあれたら嬉しいです。 [目次] 私たちは傷を愛せるか (valo) 海 (奥 誠之/佐藤 熊弥/成定 由香沙) 花咲ける日々を生きる限り (タガヤ エノ) 編み物と(いう)抵抗 (宮田 明日鹿) Vegan artivism (art + activism) (Chiharu) ビスケットと存続|Biscuits and Persistence (渚| Nagisa) アロマンティック/アセクシュアルであるパートナーとの話 (背骨) The Art of Throwing a Stone –石を投げる技術– (uhi) (版元より)
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ケアをクィアする
¥1,650
SOLD OUT
編集発行:本屋メガホン デザイン:和田拓海 (本屋メガホン) 判型:W130×H168 無線綴じ 126ページ 印刷:イニュニック (表紙:アスカの銀 23.5kg / 本文:オペラホワイトマックス 73kg) 発行:2025年5月11日 大きな枠組みや制度と紐づけて語られやすいケアという行為や営みを、縫いぐるみやネイル、本屋、編み物などの視点から改めて見つめ直しながら、ケアにまつわる慣習や規範、カテゴリー等を問い直し、脱中心化する(=「クィアする」)ことを目指すzine。 「する/されるといった関係性に依拠しないケア」や、「ゆるく磁場的に発生するケア」についてなど、個別具体的な営みや実践を丁寧に観察し言語化しながら、よりオルタナティブでフラットな目線からケアを考える。縫いぐるみ作家による漫画エッセイや、セーファースペースを目指す本屋同士の対談、パンク・アナキズムからケアについて考えるエッセイ、「ネイルしながらケアについて話してみた」イベントのレポなどを収録。 "本書の興味関心は、岡野氏によるケアの定義の「間違い」を指摘し、それとは違った「絶対唯一の」「正しい」ケアの定義を打ち立てることではなく、ケアという概念を中心に様々な人やテーマを巻き込んでその周縁をぐるぐる回りながら、ケアの定義を押し広げていく、あるいはケアの定義しにくさ/捉えにくさにみんなで大いに困惑することにある。”(「はじめに ケアの定義に対する違和感」より) "何か新しいものを作り出したり発見したりするよりも、ものの見方や関係性のあり方を「創造的に踏み外す」手助けをしてくれる、それがケアの持つ働きの一つなのかもしれない。…こういったケアの働きは、不確かな社会の中で、ままならない身体をどうにか乗りこなしたり、時に振り落とされたりしながら生きる私たちにとって、確かな拠り所になりうるのではないかと思う。"(「おわりに ままならない「舟」をたしかに漕いでいくために」より) * * * はじめに ケアの定義に対する違和感 (本屋メガホン) トーク クィアでオルタナティブなケアについて考える読書会 エッセイ わたしをケアする雑誌づくり (一条道) 漫画とエッセイ 「縫いぐるみづくり」から考えるケアと解放 (そぼろ) トーク 「本屋」から考えるケアとセーファースペース (本屋lighthouse×本屋メガホン) エッセイ パンク・アナキズムからケアを考える ーパンクスと蟻の営みにみる共通項ー (小野寺伝助/地下BOOKS) トーク 「コレクティブ的な共同生活」から考えるケアと暮らし (13番館) レポ ネイルしながらケアについて話してみた おわりに ままならない「舟」をたしかに漕いでいくために (本屋メガホン) (版元より)
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ランバーロール 07
¥1,650
発行 タバブックス 編 ランバーロール編集部 表紙イラスト おくやまゆか デザイン ササキエイコ A5判・並製・152ページ ISBN978-4-907053-74-1 C9079 定価 本体1500円+税 2025年4月下旬発売 おくやまゆか、森泉岳土、安永知澄の漫画家3人が主宰を務める、漫画と文学のリトルマガジン[ランバーロール]07、特集テーマは「中年」です! 漫画として、主宰3人の書き下ろし新作のほか、世界の寺田克也待望の新作(!)、近藤ようこが描く中年のシスターフッド、絵本などでも活躍の藤岡拓太郎のショートギャグ、ひうち棚の墓じまいエッセイ作品。 小説は、石田夏穂、福田節郎、ミュージシャン・ライターでもある姫乃たまの瑞々しい短篇を収録。 気鋭のデザイナー・ササキエイコのブックデザインで味わう"中年の妙"。 あなたにとって中年ってどんな存在ですか。責任編集・おくやまゆか、共感と新感覚の152ページ! 漫画 藤岡拓太郎「ビューティフル」 安永知澄「みんなかわいい」 おくやまゆか「灼熱中年記」 ひうち棚「墓じまい」 森泉岳土「谷に棲む幽霊」 寺田克也「中年銃を持つ男」 近藤ようこ「ポートレート」 小説 姫乃たま「味方のおばさん」 石田夏穂「お客のポイント」 福田節郎「実況」 (版元より)
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●サイン本 文芸誌 随風 01
¥1,980
著者4名前後のサインがランダムに入っています。 サインはお選びいただけません。 発行:書肆imasu A5判 162ページ 定価 1,800円+税 ISBN978-4-909868-17-6 初版年月日 2025年3月24日 文学フリマや独立系書店の店頭を席巻する随筆/エッセイムーブメントに呼応する文芸誌、ついに創刊! 本誌『随風』は書き手/読者の随筆にかける思いに寄り添って船出する小舟です。 随筆の風が吹く限り、どこまででもともに旅しましょう(年2回刊行予定)。 目次 巻頭随筆 宮崎智之 船出にあたって 平林緑萌 随筆特集「友だち」 浅井音楽 海猫沢めろん オルタナ旧市街 かしま 岸波龍 早乙女ぐりこ ササキアイ 作田優 鈴木彩可 竹田信弥 友田とん 西一六八 野口理恵 批評 柿内正午 仲俣暁生 横田祐美子 座談会 城崎にて、香川にて 森見登美彦 円居挽 あをにまる 草香去来 編集していない編集者の編集後記 北尾修一 (版元より)
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別冊ele-king VINYL GOES AROUND presents RECORD――レコード復権の時代に
¥1,980
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監修 VINYL GOES AROUND 発行:株式会社Pヴァイン 菊判 160ページ 価格 1,800円+税 発売日 2025年4月16日 レコード収集、そして音楽文化を愛するすべての人に―― 奥深きアナログ盤の世界にもう一歩踏み込むための案内 ストリーミング全盛の今日、他方でレコードが大いに脚光を浴びてもいる。アナログ盤はなぜかくも音楽愛好家たちを惹きつけてやまないのか? その買い方から聴き方、歴史、そして未来への展望まで、いまあらためてレコードならではの魅力を徹底解剖する! ・MURO、エヂ・モッタら究極のレコード・コレクターたちが語るその収集哲学 ・レコード好きのライフスタイル ・海外レコード買い付け紀行 ・未知なる場所での新たな1枚との出会い ・購入時のことが鮮明に記憶に残るレコード5選(JAZZMANジェラルド、マシュー・ハルソール、メイヤー・ホーソーン、坂本慎太郎、MOODMAN、角張渉、イハラカンタロウ、スヴェン・ワンダー、水原佑果、岡田拓郎、Licaxxx、塩田正幸、T-Groove、ほか) ・VINYL GOES AROUND PRESSING:プレス工場潜入レポート ・アナログ愛好家が営む異業種名店 ・レコードにまつわる映画紹介 ・コレクター道を極めるための心得 ・ヴァイナルで音楽を楽しむためのオーディオ環境 など、さまざまな角度からレコードの魅力に迫る完全保存版ガイド。 (版元より)
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別冊ele-king アンビエント・ジャパン
¥1,980
SOLD OUT
編集 ele-king編集部 発行 株式会社Pヴァイン 菊判 192ページ 価格 1,800円+税 発売日 2023年10月20日 日本のアンビエント~環境音楽を大特集 featuring 細野晴臣/坂本龍一/吉村弘/横田進/畠山地平/冥丁/SUGAI KEN interview デイヴィッド・トゥープ/スペンサー・ドーラン/ZAK 日本のアンビエント名作選125 AMBIENT KYOTO 2023 Off-Tone/みんなのきもち (版元より)
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LOCEKT 第7号 CINEMA ISSUE
¥2,200
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発行 EDIT BY BODY 発売 2025年4月10日 2,200部 2,200円(本体2,000円+税) 編集発行人|内田洋介(編集・文・写真) デザイナー|大谷友之祐(Yunosuke) 印刷|藤原印刷 独立系旅雑誌『LOCKET』第7号は映画館特集です! コデックス装が復活&リソグラフポスター付き! 荒野はきっとここにある──明滅する世界を彷徨うように映画館を旅しました。インドでもっとも豪華な映画館から、建築の巨匠ゆかりの映画館へ。写真家はルーマニアで美しい瞬間を瞳に焼きつけ、ウクライナで爆発音に耳をすませます。 石川直樹、奥山大史、佐々木美佳、済東鉄腸、上川周作、フー・ティエンユー、児玉浩宜、塚田ゆうたなど豪華面々も登場。今号もオフセット印刷は長野県松本市の藤原印刷による「心刷」です。第3号以来のコデックス装がカムバック。創刊10周年を記念してリソグラフポスターも投げ込みます。 真っ当でいてオルタナティブなインディペンデントマガジンが、いまここから荒野へいざないます。 ◉インド/ピンクシティに見る夢(土田 凌*表紙撮影) ◉インド/ル・コルビュジエが見た夢 ◉ルーマニア/おとぎの国のヴィクトリア(塩川雄也) ◉ジョージア/この国で、この部屋で、この映画で ◉トルコ/瞬きのアナトリア ◉ウクライナ/映画館が閉ざされた街で(児玉浩宜) ◉ボリウッドの東で喜怒哀楽(佐々木美佳) ◉追憶の映画館(アイザワディーン) ◉精神の荒野はどこにある(済東鉄腸) ◉ある男、映画館にて(上川周作) ◉ようこそようこそ映画館へ(jig theater、金星シネマ) ◉まちがいさがし 映画館篇(町田ヒロチカ) ◉隣の国の映画館(フー・ティエンユー) ◉ロケットペンダントの中には #1 ◉旅を書く(鈴木優香、中道智大、石川直樹) ◉背骨の旅人 #7(奥山大史) ◉いまではないいつか #3 ハワイ ◉雑誌発、ZINE経由、漫画行(塚田ゆうた) ◉創刊10周年記念投げ込みリソグラフポスター(Yunosuke) (版元より)
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トーチライト Issue 2022: Local?
¥1,980
編集 トーチライト編集部 発行 トーチ B5変形判 縦230mm 横182mm 160ページ 並製 価格 1,800円+税 ISBN978-4-9912925-0-7 書店発売日 2025年4月1日 未来をつくり、声を届ける ―― 自分たちの言葉で紡ぐローカルからの実践 「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」をテーマに活動を続けるウェブメディア"トーチライト"が待望の書籍化。クラウドファンディングCAMPFIREで257万円超の支援を獲得した本書は、地方と東京、オンラインとオフライン、継続と革新の境界を越えて活動する多彩なクリエイターたちの実践と思考を丁寧に紐解いていきます。 本書が問いかけるのは、単なる「地方創生」や「ていねいな暮らし」のハウツーではなく、現実と真摯に向き合いながら持続可能なものづくりを実践する姿勢と覚悟です。インディペンデントな活動を継続するための知恵と工夫、時に直面する苦悩と乗り越え方を、6つのインタビューと3つのトークセッションを通して立体的に描き出します。 DJ・プロデューサーのtofubeatsは「自信はなくても、本場じゃなくても、自分のためにつくり続ける」という姿勢を語り、UNTAPPED HOSTELの神輝哉は地元に根を下ろして得られた「つくって生きていく」手応えを共有します。タバブックスの宮川真紀は「『仕方がない』に逃げないものづくり」の重要性を説き、400年の歴史を持つ和ろうそくの職人・大西巧は伝統と革新の狭間での試行錯誤を、そしてeastern youthの吉野寿は「気に入らないなら、自分でやるしかない」というインディペンデント精神の神髄を伝えます。 さらに、「地方、東京、サイゼリヤ。移ろうインターネット"的なもの"」「勢いと協働、メディアとコミュニティ」「地域について、低体温で語り合う」の3つのトークセッションでは、創作者たちが本音で交わす対話から、ローカルとグローバル、個人と共同体、継続と変革の関係性について新たな視座を提示します。 本書は、SNSの情報過多やトレンドの中で見失いがちな「自分たちの言葉でつくる」意義を再確認させてくれるでしょう。地方での創作活動に悩む人、インディペンデントな表現を模索する人、持続可能なクリエイティブワークを追求する人に、具体的な実践例と哲学的な問いを同時に提供します。 単なる成功事例集ではなく、試行錯誤の過程そのものに価値を見出し、そこから未来を共創していくヒントを探る――それがこの一冊の核心です。創作の持続可能性、ローカルからのものづくり、インディペンデントな活動を「やめない」ための知恵が詰まった、現代の創り手たちに向けた必携の書です。 東京中心の文化や消費に疑問を持ち、自分の足元から新しい価値をつくり出そうとするすべての人に、この本は確かな指針と勇気を与えてくれるでしょう。それは、「どこにいても、つくってゆかいに暮らす」ための、具体的かつ実践的な航路図となるはずです。 目次 6:PREFACE LOCAL? 12:INTERVIEW_01___ tofubeats 自信はなくても、本場じゃなくても、自分のためにつくり続ける。何かいいことが起きるまで。 32:INTERVIEW_02___ 神輝哉 (UNTAPPED HOSTEL) 地元に根を下ろすことで得られた、「つくって生きていく」覚悟と手応え 50:TALK_01___ 東信伍・鉄塔・さのかずや 地方、東京、サイゼリヤ。移ろうインターネット”的なもの” 62:INTERVIEW_03___ 宮川真紀 (タバブックス) 言葉のその先を、信じているために。「仕方がない」に逃げないものづくり 80:INTERVIEW_04___ メーン会場 (冷凍都市でも死なない / 屋上) 「良い消費」より「小さな生産」を。できるだけ多くの「死なない」のために 98:TALK_02___ inkyo・wanu・さのかずや 勢いと協働、メディアとコミュニティ - 『クラブと生活』の実践 108:INTERVIEW_05___ 大西巧 (和ろうそく 大與) 手を動かせば、未来は変わる。受け継ぐ意志を守るもの 124:TALK_03___ tomad・瀬下翔太・さのかずや 地域について、低体温で語り合う 136:TEXT_01___ 高木晴香 地元が嫌いだった私が、好きになれないまま、この地の未来を考える。 140:INTERVIEW_06___ 吉野寿 (eastern youth) 気に入らないなら、自分でやるしかない。心を殺さず生き抜くために (版元より)
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GOAT
¥510
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発行 小学館 サイズ A5判/ページ数 526p/高さ 21cm 商品コード 9784098021062 ジャンル、国境を越える豪華執筆陣の文芸誌 紙を愛してやまない《ヤギ》にちなんで名づけた、《Greatest Of All Time(=かつてない)》文芸誌が誕生! ジャンルや国境を越えて豪華執筆陣が集結しています。 ○大特集「愛」── 【小説】西 加奈子 市川沙央 小川 哲 尾崎世界観 芦沢 央 麻布競馬場 島本理生 冲方 丁 葉真中 顕 パク・ソルメ 長塚圭史 嶋津 輝 チョン・ヨンス [訳]吉川凪 戸田真琴 【対談】Awich × 細谷 功 小池真理子 × 東出昌大 【エッセイ】チョン・セラン [訳]吉川凪 ワクサカソウヘイ 塩谷 舞 町田そのこ アフロ(MOROHA) 【短歌】朝吹真理子 × 小佐野 彈 × 高瀬隼子 × スケザネ × 野口あや子 【インタビュー】一穂ミチ 【座談会】朝宮運河 × 倉本さおり × 橋本輝幸 × 若林 踏 【哲学対話】永井玲衣 ×「GOAT」編集部 【 詩 】最果タヒ 井戸川射子 大崎清夏 水沢なお 小原 晩 青松 輝 【コラム】「私のGOAT本」 上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼 茜 夏川草介 三宅香帆 ○特集「手紙」── 【『GOAT』×monogatary.com 文学賞 受賞作発表】 [選考委員長:加藤シゲアキ]総応募数753点から、大賞受賞作を誌上にて発表! 【出せなかった手紙】彩瀬まる 佐原ひかり ○小説 安壇美緒 大木亜希子 八木詠美 乗代雄介 蝉谷めぐ実 野﨑まど ○写真 上村窓 ○エッセイ 金原ひとみ ○対談 藤ヶ谷太輔×川村元気 ○特集「読書バリアフリーをめぐる旅」── 稲泉連 滝口悠生 (版元より)
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ユリイカ2025年3月号 特集=自炊
¥1,980
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-丁寧な暮らしからドカ食いの愉悦まで…食と生活の変奏- 発行 青土社 定価 1,980円(本体1,800円) 発売日 2025年2月27日 ISBN978-4-7917-0459-0 表紙・目次・扉……北岡誠吾 表紙イラスト……のもとしゅうへい これがわたしたちの自炊だ! 日々続けなければならない作業が退屈だからこそ、自炊という創意工夫のありようは常に洗練と混沌をきわめている。テクノロジーとサービスのひたすらな発展、他者の営みを覗き見て誘発される欲望が、「自分」という目的に立ち戻りただ一人の生活へと収斂していくことの贅沢さと寂しさを、孤独に味わい尽くすにはどうすればよいのか。個人による食の理論と実践の様態をひらく自炊特集。 ○ 特集*自炊――丁寧な暮らしからドカ食いの愉悦まで…食と生活の変奏 ❖対談〈1〉 自然な自炊のここちよさ / 有元葉子×高山なおみ(司会・構成=三浦哲哉) ❖自炊を夢見て 最高に自由な料理の形態 / 玉村豊男 内と外のあわい / 樋口直哉 ❖作ること、味わうこと 自炊とトレンド / 畑中三応子 「自炊」は料理という家事をラクにするのか? / 阿古真理 味な自炊の現代考 / 澁川祐子 ❖空腹に宿る愛情 レターパックを出せないから / 平野紗季子 実態 / 小原晩 ❖炊事の環境学 かって、きって、くった(そして皿を洗う)――自炊の感性論のために / 青田麻未 自炊と自己家畜化 / 福永真弓 他炊論 / 藤原辰史 ❖マンガ ありあわせの日常 / のもとしゅうへい 窓 / 谷口菜津子 霞を食う / おかだきりん ❖手を動かすには 自炊の味わい / 山口祐加 自炊と自立 / 上田淳子 自らを炊き続けるために / 白央篤司 ❖対談〈2〉 自炊という変数 / 稲田俊輔×小林銅蟲 ❖世界は味わうためにある 自給・自炊・自足の日々 / 玉置標本 現代料理の人類学者の自炊でない自炊 / 藤田周 ❖自炊主義の彼方へ おかわりパスタと虚無レシピ――あるいは孤独なグルメの光と影 / 久保明教 死を炊く――ドカ食いと自己破壊の美学 / 難波優輝 ❖ひとりひとりの食事 ホットサンドはひとりずつ / オカヤイヅミ 自炊のよろこび――「突然あなたは別な人間になるの」 / 早川茉莉 ❖アンケート これがわたしたちの自炊だ! / 池澤春菜・岩倉文也・太田達成・大和田俊・オルタナ旧市街・温又柔・角幡唯介・笠井康平・小宮りさ麻吏奈・向坂くじら・田島ハルコ・千葉雅也・冬野梅子・円居挽・円香・森元斎・山内朋樹 ❖あの頃の食卓 食日記の過去と現在 / 東直子 ドリンクバーを見るたびに / くどうれいん ❖巡りゆく自然とともに 紡ぎ直しの自炊――味覚の螺旋、喪失の空隙 / 久保豊 自炊における自と他――典座をめぐる思想 / 湯澤規子 ❖世界中のキッチン パレスチナで自炊をすること / 関口涼子 台所と厨房――ネパール人移民リタさんの語りから / 室橋裕和 ❖飯を炊かなければならない 鍋釜ふたつ、飯盒ひとつ / 雑賀恵子 吉行淳之介「鮭ぞうすい製造法」にみる戦時期の雑炊――「雑炊」思想、「雑炊食堂」から読み解く / 野崎有以 ❖それでもお腹は減る 時間とプロセスを取り戻す / 齋藤美衣 重力と自炊 / 呉樹直己 ❖自分と出会い直す 「ていねいな暮らし」のしたたかな自炊 / 依田那美紀 〈私〉との逃避行――自己理解、療法、創作としての自炊 / 佐々木ののか ❖資料 自炊読書案内 / 木村衣有子 ❖忘れられぬ人々*41 故旧哀傷・栃折多喜郎・五中D組群像 / 中村稔 ❖詩 この中に詩はない / 高安海翔 ❖今月の作品 倫理・三刀月ユキ・佐山由紀・三浦賢水 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり バイオ・アートを通した我々の「生」を巡る「発見」 / 塚本隆大 (版元より)
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ユリイカ2025年1月号 特集=ハン・ガン
¥1,760
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-傷を照らし、回復を導く灯……ノーベル文学賞受賞記念- 発行 青土社 定価 1,760円(本体1,600円) 発売日 2024年12月27日 ISBN978-4-7917-0456-9 表紙・目次・扉……北岡誠吾 表紙写真……백다흠 2024年ノーベル文学賞受賞記念 傷をつくるのも癒すのも同じ人間であるということを、 ハン・ガンは果てしないスペクトラムとして物語の中に描き出す。『菜食主義者』『少年が来る』『すべての、白いものたちの』『別れを告げない』……数々の名作によって導き出されてきた他者への愛が、惨たらしい暴力の中にある人間の生の儚さを照らす灯として、いま世界中で必要とされている。ハン・ガンの苛烈なまでに静謐な作品風景に迫り、さまざまな痛みと回復の過程を見つめる。 ○ 特集*ハン・ガン――傷を照らし、回復を導く灯…ノーベル文学賞受賞記念 ❖インタビュー 心臓の実、小さな炎が生み出す言葉 / ハン・ガン 訳=柳美佐 ❖回復への導き もう「白いもの」ではないあなたに、「しなないで」と祈ること――ハン・ガン『すべての、白いものたちの』 / 菊間晴子 傷と回復について――ハン・ガン「回復する人間」 / 岩川ありさ 不可視の光、雪の声――ギリシャ語の時間について / 髙山花子 ❖わたしとハン・ガン 理想は、ハン・ガンのように / 温又柔 アンソロジーのなかのハン・ガン / 頭木弘樹 ❖対談 傷の痛さ、雪の白さ / 斎藤真理子×宮地尚子 ❖韓国文学の扉 ハン・ガンワールドを日本語圏でも存分に味わってもらうために / 金承福 ハン・ガンと今日の韓国文学――苦痛と悲しみに対する思索 / きむふな ❖残響を痛む 腐肉の愛しさ――『少年が来る』『別れを告げない』 / 佐藤泉 ハン・ガン、歴史の証言と沈黙を描く作家 / 江南亜美子 宴の終わりに抗う――『少年が来る』と『別れを告げない』光州民主化運動と四・三をめぐる歴史の逆説 / 真鍋祐子 物語の鳥――歴史の身体を超えて / 須藤輝彦 ❖死者とともに生きる 暗がりに差し込む一筋の光 / 井手俊作 島々の祈り / 石井美保 ❖詩 白いごはん / 小野絵里華 ❖かすかに聴こえる そっと静かに、けれど強く思い続ける人 / 古川綾子 人は歌うときこどもになる / 寺尾紗穂 ❖身体のあわい 潰えた希望から芽吹くもの / 山家悠平 夢から醒めるとき――『菜食主義者』 / 今村純子 舌が溶け、唇をほどく――詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』より / 森山恵 ❖「受賞」に際して ハン・ガンのノーベル文学賞受賞を考える二つの視点 / 崔誠姫 辺境に詩する声――キム・ヘスンとハン・ガン / 吉川凪 傷みの記憶を共にする――ロシア語圏のハン・ガン / 奈倉有里 ❖現代韓国の地平から 黄晳暎からハン・ガンまで――文学作品の当事者性と私たちの〈いま・ここ〉 / 渡辺直紀 「歴史的トラウマ」と文学――韓国でハン・ガンはどう読まれてきたか / 金ヨンロン ❖資料 ハン・ガン全著作解題 / udtt book club ❖忘れられぬ人々*39 故旧哀傷・川喜多長政・かしこ夫妻 / 中村稔 ❖詩 花々・四月中旬 他二篇 / 中村稔 ❖ユリイカの新人 Lost / 湖中千絵 ❖われ発見せり 跡形もなく残るもの / 中田崚太郎 (版元より)