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猫はしっぽでしゃべる|田尻久子
¥1,540
発行 ナナロク社 装丁:名久井直子 DTP:大倉真一郎 装画:坂本千明 判型:四六判 上製192ページ 発刊:2018年5月 ISBN:978-4-904292-80-8 C0095 挟み込み冊子「橙書店・田尻久子さんに寄せて」 【寄稿】伊藤比呂美(詩人)、川内倫子(写真家)、 坂口恭平(作家)、渡辺京二(思想史家・評論家) 熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。 店には日夜、地元の常連客をはじめ、 全国の本好きたち、 人気作家や編集者らが集まるという。 看板猫とともに日々店に立ち、 人と人、人と本とをつないできた店主による 本と猫と記憶にまつわる初めてのエッセイ集。 巻末に、本書でとりあげたお薦め本の書籍リスト付き。 お店というのは不思議な場所だ。旅人から相談を受けたことがある。お会計のときに、いきなり辛いことを思い出して泣き出した人もいる。見知らぬ人から頂きものをすることは、度々ある。あの日、あのとき、ありがとうございました。さっぱり思い出せないことのお礼を言われて恐縮する。その人たちの名前も連絡先も知らない。でも、彼らの時間をわずかだけ知っている。その時間は、たまに忘れ難いときがある。二度と会うことがなくとも、顔を思い出せなくとも、その時間の手触りは思い出せる。(本文より) 〔著者プロフィール〕 田尻久子(たじりひさこ) 1969年熊本県生まれ。熊本県在住。 橙書店・オレンジ店主。 『アルテリ』責任編集者。 会社勤めを経て、 2001年喫茶店orangeを、2008年橙書店を開店。 2016年熊本発の文芸誌『アルテリ』を創刊。 2017年第39回サントリー地域文化賞受賞。
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昔日の客|関口良雄
¥2,420
発行 夏葉社 2010年9月発行 ISBN978-4-904816-01-1 四六判上製 232ページ 価格 2,200円+税 装丁 櫻井久 「私は常々こう思っているんです。古本屋という職業は、一冊の本に込められた作家、詩人の魂を扱う仕事なんだって」 かつて東京大森にあった古書店「山王書房」の主人が残した、一冊の随筆集。 古本と文学を愛するすべての人へ。
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ふたりのアフタースクール〜ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む〜|太田靖久/友田とん
¥1,980
発行:双子のライオン堂出版部 イラスト:くれよんカンパニー ブックデザイン:中村圭佑 価格:1800円+税 判型:A5判、ページ:196頁 ISBN:9784910144078 本を作り、届ける。まずは手探りで。 新人賞でデビューしたものの当時まだ単行本の実績が少なかった作家と、noteに掲載した作品を初めて本にして文学フリマに出店した個人。その二人が、本を作り、そして書店を周り置いてもらう、そしてまた本を作る、その経過を全4回で語り合った対談に、コラムを新録して書籍化。 まずは手探りですすめる、制作の醍醐味をぜひ。 <著者> 太田靖久(おおた・やすひさ) 小説家。2010年「ののの」で新潮新人賞。著書『サマートリップ 他二編』/『ののの』、共著『犬たちの状態』(写真・金川晋吾)など。そのほか、文芸ZINE『ODD ZINE』の編集、様々な書店でのイベン トや企画展示、「ブックマート川太郎」の屋号でオリジナルグッズ等の 制作や出店も行っている。 友田とん(ともだ・とん) 作家・編集者。日常や文学に可笑しさを見出すエッセイや小説を発表する。2018年に著書『『百年の孤独』を代わりに読む』を自主製作し、全国を行商や営業したことをきっかけに、2019年に出版レーベル・代わりに読む人を立ち上げる。自著『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』シリーズの他、『うろん紀行』(わかしょ文庫著)、『アドルムコ会全史』(佐川恭一著)、文芸雑誌「代わりに読む人」を刊行している。
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パルプ・ノンフィクション 出版社つぶれるかもしれない日記|三島邦弘
¥1,980
発行 河出書房新社 単行本 46 ● 324ページ ISBN:978-4-309-02868-2 ● Cコード:0095 発売日:2020.03.18 定価1,980円(本体1,800円) 本の世界に、希望はあるのか? 可能性を求めて挑戦を繰り返す著者の、崖っぷち出版奮闘記! すべてのはたらく人に捧げる、ほがらかでクレイジーな、最前線からの「働き方」レポート。 ────────推薦───────── 熱くて面白いエッセイなのに、新しい時代の優れたビジネス書でもある。 ニヤニヤしながら読み始めて、いつしか夢中になり、最後は真っ赤に燃え上がりながら、誇らしい気持ちで読了しました。 ──後藤正文 (ASIAN KUNG-FU GENERATION) ミシマ社は変わっていく。まだ誰も見たことがないしなやかで熱い組織体になっていく。 今この瞬間も続くメタモルフォーゼに、胸がドキドキした。 ──彩瀬まる(作家) 読者は、このマグマのような熱に感化され、揺さぶられ、深い思考の渦のなかに引きずり込まれるはずだ。 ──松村圭一郎(文化人類学者) ──────────────────── 「原点回帰」を標榜する野生派出版社・ミシマ社は、ある日危機に立たされていた――。 やれるだけやっても、売れない。好きだけじゃ、仕事にならない。 組織が大きくなるにつれ生まれる歪み。気が付けば鈍くなる感覚。 “イノベーション”を追い求めた先の息苦しさ……。 どこにでもある「組織の落とし穴」と、「斜陽業界」に押し寄せる荒波に追い詰められた男は、 それでもこれからの面白い働き方を信じ奔走する! ================ 三島邦弘(みしま・くにひろ) 1975年、京都生まれ。京都大学文学部卒業。 出版社2社で単行本の編集を経験したのち、2006年10月に単身、株式会社ミシマ社を設立。「原点回帰の出版社」を標榜し、ジャンルを問わず一冊入魂の本を刊行している。 現在は、東京・自由が丘と京都市の二拠点で活動。2015年にシリーズ「コーヒーと一冊」、雑誌「ちゃぶ台」を創刊、2019年には新レーベル「ちいさいミシマ社」を始動。本のつくりと届け方の両面から、次世代のあり方を模索しつづけている。 著書に『計画と無計画のあいだ』(河出書房新社)、『失われた感覚を求めて』(朝日新聞出版)がある。 ======================
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絵本のなかへ帰る|高村志保
¥1,760
発行 夏葉社 発行日 2022.12.9 189ページ 四六版 夏葉社・島田さんのインディペンデントレーベル岬書店から出版され、完売となっていた同タイトルが完全版として装いをあらたに出版。 長野県・今井書店の店主が自らの人生を振り返りながら選ぶ、31冊の絵本たち。
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本屋で待つ|佐藤友則/島田潤一郎
¥1,760
SOLD OUT
発行 夏葉社 発行日 2022.12.9 205ページ 広島県山間部の本屋、「ウィー東城店」には町の人たちが日々いろいろな相談を持ちかけてくる。店主の佐藤さんはお客さんの要望にこたえるべく、年賀状の宛名書きから電気機器の修理相談までをこなす。 地域の小売店の可能性と、そこで成長する若者たちの姿を描く。 『急がなくてもよいことを』のひうち棚さんによる表紙・挿絵もあたたかな一冊。
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手紙を書くよ|橋本亮二
¥1,540
出版社:十七時退勤社 著者:橋本亮二+赤阪泰志、鎌田裕樹、佐藤裕美、佐藤友理、中田幸乃 「誰かのことを思うとき、風景がまず浮かぶ。出会ったときのこと、再会を喜んだこと、ともに涙したこと。そのとき流れていた音、まわりにあった本。そのことをそれ単体としても読めるものとしてエッセイのように書き、手紙をしたためる。呼応したり、しなかったりするだろう。そんなかたちの本を作りたいと思った」 エッセイから書き出され、二往復される手紙、 そしてエッセイで結ばれる。五人との交感。
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製本と編集者
¥1,320
SOLD OUT
出版社:十七時退勤社 編者:笠井瑠美子 話す人:加藤木礼(palmbooks)、友田とん(代わりに読む人)、森本美乃里(フリー編集者) 「これまでの出版業界にとって本を作るということは疑う余地もなく、紙の本を作るということだった。電子書籍が登場し、多くの人たちが当たり前にそれを読む端末を手にし、紙の本の価値を問われるようになって久しいが、それでもまだ紙の本のほうが商売になる(儲かる)という理由で、なんだかんだと紙の本は作られ続けている。けれど商売になるかどうか以前に、どうして紙の本をいいと思うのか説明できるようになりたい。それは自分がこの先もこの仕事を続けていく理由に繋がるはずだからだ」 製本の現場から、三人の編集者へ問いかける これからの本についてのインタビュー
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本屋の周辺Ⅰ AROUND THE BOOKSTORE|松永弾正
¥990
出版:H.A.B(ZINEシリーズ) 判型:A6(文庫)版、無線綴じ並製、116頁 本体:900円+税 旅をして、本屋に赴き、話を聞く。資料を探り、事実を整理し、書き残す。本屋の歴史を繋げていく。いずれ失われてしまうかもしれない遠い未来のために「そこに本屋があった記憶」を留める本屋訪問記。札幌・函館、松本、松山、熊本ほか、新進の書店から、創業一〇〇年を超える老舗古書店まで、全一八店舗を収録。 (訪問した書店) 高野書店(小田原) 雑貨と本 gururi(谷中) 三崎堂書店(三崎) 港文堂書店(横須賀) 愛媛堂書店(松山) 洲之内徹の古本屋(松山)*文献調査 古書リゼット(鹿児島) 天野屋書店(熊本) 古書汽水社(熊本) ポロポロ書店(宮崎) 大野書店(別府) 栄文堂書店(函館) 並樹書店(札幌) 書肆秋櫻舎(松本) 高美書店(松本) 有文堂書店(三崎町)
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松江日乗 古本屋差し入れ日記|イノハラカズエ
¥1,650
SOLD OUT
発行 ハーベスト出版 並製本 258ページ サイズ/四六判 978-4-86456-435-9 発刊:2022.9.1 店主の日記につづられた、 松江の小さな古本屋 冬營舎の物語。 『松江日乗 古本屋差し入れ日記』 =・=・=・=・= 島根県松江市にひっそりとたたずむ古本屋「冬營舎」は、 ちっとも本が売れないけれど、毎日のようにお客さんから「差し入れ」が届く不思議な本屋。 個性あふれるお客さんとの交流を綴った店主の日記。 二月十八日(木) 晴れ はす向かいの七福さんが、「一年だね」とケーキをとどけてくださる。 開店の挨拶のときに、開口一番、「場所が悪い」と言われた。それから、あのやぶにらみの目つきで、わざとかと怪訝そうにきかれた。そんな人通りのない路地に長年店をかまえている七福さんは、営業中に店名を染め抜いた暖簾がかかるだけで看板はないが、知る人ぞ知る予約制の懐石料理の店。 冬營舎のある通りはガラエ丁という。その昔、松江城築城の物資を運んだときの音からとも、ダンガラ染からきたともいわれている。南側の末次公園の先は宍道湖で、北はすぐお堀。猫やあなぐまが通りかかり、すずめが集うのどかで静かないい路地。このあたりでは路地とはいわず、小路(しょうじ)という。 アキミさんより卵一パック。 イナダさんより本。 ルリコさんより煮しめ。 マサエさんからはきたがきの手羽焼きとコロッケをいただく。今日は差し入れ日和。 =・=・=・=・= ●著者プロフィール イノハラ カズエ 広島県生まれ。各地を転々としたのち、松江が気に入り住みつく。 2015年より冬營舎店主。 古本冬營舎 島根県松江市西茶町90−8 ブログ http://books-toeisha.jugem.jp
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レモン石鹼泡立てる|東直子
¥1,980
SOLD OUT
発行 共和国 2022/10/31 ISBN: 978-4-907986-60-5 ¥ 1,800(税別) 256p 本のなかの世界は、永遠だ。――多忙な日々のかたわらにある本、大好きな作家や歌人たち、そして旅の思い出。なつかしい風景がよみがえる、待望の書評&エッセイ集。 目次 1 今、そばに居るひと 一人きりではないときの 佐助に導かれて──谷崎潤一郎『春琴抄』 「すきま」に生きる永遠の女の子──江國香織『すきまのおともだちたち』 阿寒のカンテラ 「優雅」は、こんなにもつつましやかに存在するのだ──山田詠美『無銭優雅』 ロマンティックのマナー 愛の言葉の記憶──内田百閒『恋文』 夜を生きる恋──岡崎祥久『首鳴り姫』 丁寧に感じ、丁寧に生きること──野中柊『きみの歌が聞きたい』 チャームポイントのマナー 恋愛の怖さと甘さ──ダン・ローズ『コンスエラ 七つの愛の狂気』 2 小さな光をあつめるように 先に生まれてはきたけれど 玄関先のマナー こころに描く「幻」の効力 薬品の匂い漂うなかで──星新一 命の輝き──岡本かの子『家霊』 絵を習う 昨日、花を買った その場のその場、その言葉たち──三崎いしいしんじ祭 食材のマナー ものすごく悲しくて、きれいな光──川上弘美『パレード』 あたたかい謎──堀江敏幸『めぐらし屋』 3 切なさの先にあるもの 夜明けのマナー 「なんでもなさ」の残酷さ──江國香織『赤い長靴』 見えないところのそこが 冬の動物園にて動物を想う ひとしずくの闖入者がもたらすもの──野中ともよ『ぴしゃんちゃん』 白いいどころ 都市の底の幼虫の眠り──栗田有起『オテル モル』 ふる時ふる星 与謝野晶子を演じる者としての与謝野晶子 4 とまどいながら生きていく 生きていくための呪文 あの日の歌 「かわいそう」の神髄に迫る──綿矢りさ『かわいそうだね?』 ひとことのマナー 特別な興奮──八月の青い空 官能の内実──井上荒野『雉猫心中』 沈黙のマナー 産みどころ 神秘と理知──萩原規子『これは王国のかぎ』『樹上のゆりかご』 人間関係のマナー 「まことの心」に通じる言葉──田辺聖子作品について 地表の歴史 あとがき 著者略歴 東 直子【著】 1963年、広島県生まれ。歌人、作家。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』『十階』などがある。 1996年、「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。2006年に初の小説『長崎くんの指』を出版し、『とりつくしま』『さようなら窓』『薬屋のタバサ』『晴れ女の耳』『階段にパレット』などの小説作品がある。2016年には『いとの森の家』で第三一回坪田譲治文学賞を受賞。 エッセイ集『愛のうた』、『一緒に生きる』、歌書『短歌の詰め合わせ』、『短歌の時間』、穂村弘との共著『短歌遠足帖』、絵本『あめ ぽぽぽ』(絵・木内達朗)、『わたしのマントはぼうしつき』(絵・町田尚子)など著書多数。
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荒野の古本屋|森岡督行
¥1,650
SOLD OUT
〈就職しないで生きるには21〉 発行 晶文社 B6判並製 240頁 定価:1,650円(本体1,500円) 978-4-7949-6845-6 C0095 〔2014年〕 就職しないで生きるには21シリーズ第2弾!! オルタナティブ書店の旗手がつづる 時代に流されない〈生き方〉と〈働き方〉 東京・茅場町。およそ古本とは無縁と思える街の古いビルの一室。写真・美術の古書を専門に扱う「森岡書店」。国内外の写真集・美術書マニアから熱く支持され、併設のギャラリーは若いアーティストたちの発表の場としても注目されている。写真家や作家、ファッション関係者など、幅広い人々の新しい交流のスペースとして、これからの小商いのあり方として関心を集める“古本屋”はどのように誕生したのか!? 散歩と読書に明け暮れた頃、老舗古書店での修業時代、起業のウラ話、店舗運営の実際……。趣味と実益を兼ねてはじめた仕事だからこそ味わえるきびしくも充実の日々を、エピソード満載に描く。 ◇森岡督行(もりおか・よしゆき) 1974年、山形県生まれ。東京・茅場町の古書店&ギャラリー「森岡書店」店主。著書に『写真集 誰かに贈りたくなる108冊』(平凡社)、『BOOKS ON JAPAN 1931 – 1972 日本の対外宣伝グラフ誌』(ビー・エヌ・エヌ新社)がある。現在、新潮社「とんぼの本」のメールマガジン、コスメブランド「THREE」のウェブサイトなどで日記、エッセイを連載中。
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台湾書店 百年の物語〜書店から見える台湾
¥2,420
ポストカード付 出版:エイチアンドエスカンパニー(H.A.B) 原題:台湾書店歴史漫歩 編著:台灣独立書店文化協會 翻訳:フォルモサ書院(郭雅暉・永井一広) 装画:花松あゆみ 装丁・組版:中村圭佑 判型:A5判変形(210☓135mm),256頁 デザイン:ソフト上製 ISBN:9784990759698 Cコード:0022 本体:2200円+税 書店と社会は相互に影響し合いながら変化していく。一九一〇年代から二〇一〇年代まで。各年代の代表的な書店から描く台湾文化の百年史。 「現在のわたしたちにとって、将来どのような書店が出現するかを予想するのは難しいことだろう。しかし今まで存在していた、あるいは今でも存在している書店を歴史的な観点から眺めることで、書店、特に実店舗の書店が社会にどのような影響を与えているのか、私たちも読者も更に詳しく知ることができるはずだ。 そして書店、特に独立書店は本の販売以外に、この社会にどんなものを創造できるのかについても!」(本文より) (目次) 第一篇 日本統治時代の書店 一 近代的書店の黎明期 新高堂 瑞成書局 蘭記書局 二、文化協会時代(一九二〇年代) 文化書局、国際書局 中央書局 興文齋 三、飛躍する時代の書店(一九三〇年代) 鴻儒堂 大陸書店 日光堂(三民書局) 【地方書店漫遊一、高雄の独立書店についての思い出】 第二編 言論統制の時代 一、百万民族の大移動の哀歌(一九四〇年代) 世界書局、商務印書館、正中書局、中華書局 大同書局 牯嶺街の露店古本屋 二、ゆっくり歩き出す時代(一九五〇年代) 三民書局 南方書局 周夢蝶の露店 三、海賊版王国となってしまった時代(一九六〇年代) 敦煌書局 文星書店 長榮書局(志文出版社) 【地方書店漫遊二、風が吹く軒で書物を広げて読めば、古き道が私の顔を照らしてくれる。台南中正路商圏書店系図】 第三篇 書籍業界が飛躍する時代 一、書籍業界の盛んな年代(一九七〇年代) 遠景出版社(飛頁書餐廳) 南天書局 書林書店 二、百花繚乱の日々(一九七〇年代) 重慶南路の書店街 山民書局(豐原三民書局) 光華商場の古本屋 三、消費時代の到来(一九八〇年代~) 金石堂文化廣場とその他のチェーン店 誠品書店 瓊林書苑、古今集成、讀書人文化廣場、田納西書店 【地方書店漫遊三、書店散歩 台南篇】 【地方書店漫遊四、書店散歩 嘉義篇】 第四篇 独立の声 一、独立書店の芽生え(一九八〇年代) 唐山書店 明目書社、結構群 水木書苑 二、自分の声を上げる時代(一九九〇年代) 女書店 晶晶書庫 洪雅書房 三、台湾に根を下ろす書店たち (一九九〇年代) 台湾e店、台湾本土文化書店 春成書店 天母書廬 【地方書店漫遊五、「じっとしていられない奴ら」 私の宜蘭書店考察ノート】 第五篇 書店における転換期 一、インターネット時代の到来(二〇〇〇年代) 舊香居 草祭二手書店 時光二手書店 二、独立書店の新生(二〇〇〇年代) 小小書房 有河book 凱風卡瑪兒童書店 三、捨てられぬ理想(二〇〇〇年代) 東海書苑 闊葉林書店 「草葉集」から「註書店」 【地方書店漫遊六、重慶南路書店街について 私の一風変わった独立書店の経験と夢】 郭雅暉(かくまさき) 台湾・彰化生まれ。 国立台湾師範大学・関西学院大学卒業。 現在、日本在住・会社員。 永井一広(ながいかずひろ)フォルモサ書院店主 大阪市生まれ。 会社員を経て、2018年に古書店「フォルモサ書院」を開業。台湾渡航歴多数。 著書に『台湾滞在紀行~心の中の遠い故郷~』(フォルモサ書院、2021)
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いいお店のつくり方 保存版
¥2,200
SOLD OUT
発行 インセクツ 496ページ/サイズ四六判/定価: 2,200円(本体2,000円+税) ふだん何気なく「あそこ、いいお店だから」と口にするけれど、 あらためて、いいお店って?って聞かれたら、なんて答える? そもそも、いいお店の“いい”ってなんだろう。 大阪に拠点を構え、地域としてのローカリティだけでなく、感性や共感といった同時代性的ローカリティを軸とした、雑誌「IN/SECTS」。 Vol.6.5(2016年刊)とVol.9(2017年刊)では「いいお店のつくり方」と題して、編集部それぞれがオンリーワンの“いい”と考えるお店を紹介してきました。それは、立ち飲み屋、書店、フランス漁師店、レコードショップ、銭湯など…多岐にわたるお店の、開店までの経緯や店主の秘めたる思いに迫る“いい”をひもとく試みでした。 本書では、そんなVol6.5とVol.9に収録した約6年前の記事とともに、コロナ禍を経た2022年、どのような考え方のもとお店を続けているのか、改めて取材を敢行。当時それぞれの店主が描いていた“いい”は変わったのか、道半ばなのか? それとも以前と変わらぬ思いで働いているのか。 17店のオンリーワンな道のりを、お楽しみください。 <いいお店のつくり方 取材先 一覧> 1 アノニム(フランス料理店) 2 井倉木材(立ち飲み屋) 3 サウナの梅湯(銭湯) 4 スペース・オー(オルタナティブ・スペース) 5 誠光社(書店) 6 ビヨンドコーヒーロースターズ(珈琲焙煎所) 7 ホラオーディオ(オーディオメーカー/スペース) 8 ミズタマ舎(器と生活雑貨) 9 メディテーションズ(レコードショップ) 10 スジャータ/豆醍珈琲(コーヒーとお酒) 11 LVDB BOOKS(新刊古書店) 12 アニエルドール(フランス料理店) 13 VOU(雑貨、ギャラリースペース) 14 酒菜の大きに/オキニコウ(立ち飲み屋) 15 IMA:ZINE(アパレルショップ/ギャラリー/編集業) 16 VINYL7 RECORDS(中古レコードショップ) 17 タビコーヒーロースター(焙煎所・コーヒースタンド) 特別寄稿 井川直子/吉本ばなな
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本の幽霊|西崎憲
¥1,650
発行 ナナロク社 発売日 : 2022/9/27 120ページ ISBN-13 : 978-4867320143 1.3 x 11 x 17.5 cm 電子書籍で生まれた「1篇」が、奇妙で美しい「本」になりました。 多岐にわたる活動で知られる作家・西崎憲の本にまつわる短篇集です。 【収録作】 本の幽霊/あかるい冬の窓/ふゆのほん/砂嘴の上の図書館/縦むすびのほどきかた/三田さん 【あとがきより01】 「ふゆのほん」はまず電子書籍で刊行された。それが今回紙の本に転移したわけであるが、物語が電子と紙を往還することにはすこし心躍るところがある。(ほかの5篇は)紙への移行の過程で自然に生まれてきた。本が登場するものが多いので本にかんする本ということになるかもしれない。 【あとがきより02】 しかし作者や編集者とちがって本は孤独ではない。本を手にする読者も孤独であるが、ひとり本だけはつねに孤独ではない。本はいつも流れのなかにある。本とはどこかからどこかへ向かうものであり、向かう場所があるということは孤独ではないのだ。
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過去をもつ人|荒川洋治
¥2,970
発行 みすず書房 判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm 頁数 232頁 定価 2,970円 (本体:2,700円) ISBN 978-4-622-08520-1 Cコード C0095 発行日 2016年7月20日 この三年間に発表されたエッセイのなかから、読書にかかわる61編を選び、書き下ろし「銅のしずく」を添えた。 『読書について』からショーペンハウアーの以下の言葉が引用される。「書く力も資格もない者が書いた冗文や、からっぽ財布を満たそうと、からっぽ脳みそがひねり出した駄作は、書籍全体の九割にのぼる。」その上で、二世紀後の日本の読書は、どうか。「いまは一般的読書が支配。本らしい本を読む人は少ない。読書が消えた時代だ。静かだ。読書とは何かを「考える」ときなのかもしれない。」 また、文学像について。「文学全集がなくなったあと、風景は一変した。個々の作家を読むことだけで、文学像がつくられるようになった。てもとの本だけが光り、過去のものへの視線が消えうせる。(…)おおきなできごとのあとで、詩人や作家たちが、いわば文学「特需」の詩文を順風のなか量産したようすを見て、文学像を形成する人はどうか。あの日以後この国は変わった、私も目覚めたという人たちの一見すなおだが、よく見ると底の浅い単純な詩文。それらを批判的に見つめることは、単純なものに魅せられた読者にはできないだろう。」 文章とことばの新しい情景をつねに視野に入れてきた荒川洋治が、本を読む人におくる、きびしくもあたたかい一冊。
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文学は実学である|荒川洋治
¥3,960
発行 みすず書房 判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm 頁数 352頁 定価 3,960円 (本体:3,600円) ISBN 978-4-622-08945-2 Cコード C0095 発行日 2020年10月 1日 1992年から2020年まで28年間に発表されたエッセイより86編を精選。『夜のある町で』『忘れられる過去』『世に出ないことば』『黙読の山』からの諸編に加え、同時期の名編と単行本未収録の追悼「加藤典洋さんの文章」など近作8編を収める。ことばと世間、文学と社会、出版と時世に、目を凝らし耳を澄ませてきた荒川洋治。その文章世界がこの一冊に凝縮している。 「いま本を読み、本について書く日本語の使い手の中で、間違いなく最高のひとり」(高橋源一郎)、「同時代に荒川洋治という書き手をもつのは、この上なく幸せなことなのだ」(池内紀)など評価はじつに高い。 困難な時代であればあるほど、文学の実力は認められる。「これまで「実学」と思われていたものが、実学として「あやしげな」ものになっていること、人間をくるわせるものになってきたことを思えば、文学の立場は見えてくるはずだ。」(本書「文学は実学である」より)。初のベスト・エッセイ集。
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Summer Reading 2022
¥1,350
● ブルー・レッドの二種ありますが、内容は同じです リトルプレス 発行:LOST GIRLS BOOKS 2022.7.29 編集:かとうさおり デザイン:多屋澄礼 A5 ホチキス中綴じ 28p リソグラフ印刷 NINE STORIESによる"Summer Reading ZINE" 2022年版。 8名のメンバーによる、読書にまつわる日記やコラムの冊子です。 夏のはじまりに、ぜひどうぞ。 ● TEXT ikm 奥村千織 かとうさおり 多屋澄礼 富沢櫻子 福富優樹 bookbuyingnerd 恵愛由
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定本 本屋図鑑
¥2,200
発行 夏葉社 著者:本屋図鑑編集部 編 得地直美 絵 装丁;櫻井久、中川あゆみ 価格:2000円+税 版型:四六判/ハードカバー 頁数:400頁 ISBN 978-4-904816-41-7 C0095 夏葉社・島田さんが全国47都道府県を旅し、地域に根ざした本屋さんをご自分の足で探して取材し、得地直美さんが緻密なイラストを描いた『本屋図鑑』から9年。 あらたに8店舗の新規取材を加え、「本屋さんの歴史」を大幅に改稿した『定本 本屋図鑑』が刊行されました。 (「スリップの歴史」と「本屋さんの一年」という新しい原稿もあります) さらに、2014年に刊行し、品切れになっている『本屋会議』からも6本収録。 登場する書店は76店。全部で400ページ。 「本屋本」の決定版と宣伝したい、大ボリュームの1冊です。
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あしたから出版社|島田潤一郎
¥968
ちくま文庫 968円(税込) 刊行日: 2022/06/09 ページ数:336 ISBN:978-4-480-43822-5 解説 頭木弘樹 本当は就職をしたかった。でも、できなかった。33歳のぼくは、大切な人たちのために、一編の詩を本にすること、出版社を始めることを決心した―。心がこもった良書を刊行しつづける「ひとり出版社」夏葉社の始まりから、青春の悩める日々、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまで。生き方、仕事、文学をめぐる心打つエッセイ。
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365日のほん|辻山良雄
¥1,540
発行 河出書房新社 単行本 A6変形 ● 408ページ ISBN:978-4-309-02634-3 ● Cコード:0095 発売日:2017.11.24 定価1,540円(本体1,400円) 春、夏、秋、冬……過ぎゆく毎日に、暮らしを彩る1冊の本を。 オープン以来大きな話題を呼んでいる書店「Title」(タイトル)の店主が、 これからの新しいスタンダードともいえる本・365冊を、季節毎にそっと紹介。 気鋭のイラストレーター・中山信一氏によるかわいらしいイラストも満載。 手軽な文庫サイズで、本棚の片隅にいつも置いておきたい、 どこでも、どこからでも楽しめる、ブックガイド。 著者 辻山 良雄 (ツジヤマ ヨシオ) 1972年、神戸市生まれ。大学卒業後、書店「リブロ」勤務を経て、2016年1月、東京・荻窪に本屋とカフェとギャラリーの店「Title」をオープン。著作に『本屋、はじめました』など。
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小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常|辻山良雄
¥1,760
SOLD OUT
発行 幻冬舎 価格: 定価 1,760円(本体1,600円+税10%) ISBN: 9784344038042 Cコード: 0095 発売日: 2021/06/30 まともに思えることだけやればいい。 荻窪の本屋店主が考えた、よりよく働き、よく生きること。 効率、拡大、利便性……いまだ高速回転する世界に響く日常エッセイ。 荻窪に本屋を構えて5年。本を並べ、客の手に渡るまでを見届ける日々から見えること。 「いまわたしの手元には、『終わりと始まり』という一冊の詩集がある。どこかの書店でこの本が並んでいる姿を目にすると、わたしはそこに、その店の良心を感じずにはいられない」 「Titleに並んでいる本は声が小さく、ほかの本の存在をかき消すことはないが、近くによってみるとそれぞれ何ごとかつぶやいているようにも思える」 「『あの本の棚は光って見えるよね』。書店員同士であれば、そのような会話も自然と通じるものだ」……。 本を媒介とし、私たちがよりよい世界に向かうには、その可能性とは———。 ●写真:齋藤陽道
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海の本屋のはなし 海文堂書店の記憶と記録|平野義昌
¥2,090
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発行:苦楽堂 四六判 縦200mm 288ページ 定価 1,900円+税 ISBN978-4-908087-01-1 初版年月日2015年7月 その本屋は、なぜここまで愛されたのか。店員たちはなぜ、本の話よりも棚の話よりも「お客さまとの思い出」を語ったのか。2013年9月、99年の歴史を閉じた神戸は元町の海文堂書店。最後の店員・平野義昌が「今、本屋の現場で働く仲間たちに」届ける海の本屋の記憶と記録。レジ、アルバイト、お客さまカウンター、外商、教科書、実用、児童書、海事書、文芸各担当者へのインタビューをたっぷりと収録。年表、索引、店内フロアマップ、海文堂書店の歴代フリーペーパー表紙と概要、口絵写真も掲載。
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読書の日記 本づくり/スープとパン/重力の虹|阿久津隆
¥2,035
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発行 NUMABOOKS 1850円+税/2020年3月11日 ISBN:978-4-909242-07-5 装丁:戸塚泰雄(nu) 装画:箕輪麻紀子 編集:内沼晋太郎 印刷・製本:株式会社廣済堂 本を読む人と、その生活。東京・初台の〈本の読める店〉「fuzkue」店主による、読書の喜びに満ちた圧巻の日記シリーズ、待望の第2弾!額に入れた絵画のような美しい表紙の、厚さ5cmのハードカバー。装画・箕輪麻紀子。 阿久津隆(あくつ・たかし) 1985年栃木県生まれ。東京・初台にある〈本の読める店〉fuzkue 店主。2020年4月には下北沢店もオープン。著書に『読書の日記』(NUMABOOKS)。