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  • ● サイン本 きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく|今日マチ子

    ¥2,200

    発行 rn press B6判 224p 初版 2024年6月 2023年の5月、「GWはどこへ行きましたか?」と聞かれた。挨拶のことばが「コロナ」から「旅」になった。自分の人生に現れた、一瞬の晴れ間のようなこの機会を忘れないようにしようと思う。また困難のなかにあるとき、支えてくれるかもしれないから。(今日マチ子『きみのまち』より)

 今日マチ子、初めてのエッセイ集。
 
2024年、社会を見渡すと、コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えます。今日マチ子さんはコロナ禍を描き続け、人気シリーズとなった「#stayhome日記」3部作が2023年に完結。そんな今日マチ子さんが次に描くのは「旅ができる日々」。ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台北ー台中ー台南ー高雄という台湾旅、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。街や人を描いたイラストも66点収録。

  • ●サイン本 メキシコ|三角みづ紀

    ¥1,980

    SOLD OUT

    発行 ナナロク社 仕様:B6変形 並製 144頁 装丁:脇田あすか 定価:1,980円(1,800円+税) ISBN:978-4-86732-035-8 C0092 中原中也賞、萩原朔太郎賞の受賞詩人、三角みづ紀の10冊目の詩集を、この秋刊行いたします。 2023年と2024年、2度のメキシコでの滞在中に書かれた37篇の詩と17篇のエッセイを収録しました。  知らない土地で言葉を綴る行為は、生まれかわるための行為だとおもう。  過去の自分を模倣するように表現することが、わたしにとってはもっともおそろしいことだ。  なので、何度でも手放して、何度でも死ぬ必要があった。  ―「二〇二四年七月初旬、メキシコシティにて」より 一冊ごとにあたらしい自分と出会い、詩を書き続けてきた三角みづ紀のメキシコでの日々。 「詩の第一行みたいに、そこにある」と、詩人が捕まえた世界の美しさにぜひふれてください。 ●あとがきより ===== 二〇二三年の九月より三カ月、二〇二四年の三月末より四カ月。わたしはメキシコにいた。一回目の滞在ではエッセイをたくさん書いて、二回目の滞在では詩をたくさん書いた。(中略) ノートをひらき、線を引く。デッサンをするように、大切な瞬間をとらえて描いていく。わたしにとって入口は同じだった。質感や感情のかたちによって、余白の多い詩になったり、物語をはらんだエッセイになったりする。 本著は十冊目の詩集であり、わたしのメキシコの日々そのものでもある。 ===== ●詩「乾季のおわり」より ===== 水分をはらんだ空気と この身体が天気を予報する 砂漠が靴にとどまって わたしたちは たしかに失ったのだが なにを得たのか知らない ===== 【著者プロフィール】 三角みづ紀(みすみ・みづき) 1981年生まれ。第1詩集『オウバアキル』で中原中也賞受賞。 第2詩集『カナシヤル』で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。 第5詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を受賞する。 (版元より)

  • ●サイン本 近く訪れる彗星|佐々木里菜

    ¥2,200

    発行 佐々木里菜 本体価格 2,000円税別 サイズ B6判変形(110mm×170mm×16mm前後) ページ数 208ページ 2025年11月15日 初版発行 装丁・デザイン 佐藤豊 印刷進行管理 大内宏輔(株式会社ソノベ) 印刷 株式会社ソノベ 製本 新日本紙工株式会社 隕石にもふるさとがある。そして、私にも。  --------------2025年6月17日の日記より抜粋 誰にも頼まれていないのに一人で日記の本を作り続ける著者・佐々木による約3年半ぶりの長編日記本「近く訪れる彗星」。運命が壊れ、本が売れ、テレビに出て、那須に逃げる。さなぎを見守り、羽化させ、旅立たせ、静かに壊れていきながらも走り続けた日々の記録。旅立っていった小さな命たちにはもう二度と会えない。そして、もう二度と来ない日々を記録した、もう誰の元にも戻ってこない2025年の日記。 (版元より)

  • ●訳者サイン本 ボッティチェリ 疫病の時代の寓話|バリー・ユアグロー/翻訳・柴田元幸

    ¥792

    翻訳 柴田元幸 発行 ignition gallery 発売日:2020年5月29日 判型:A6判 /中綴じ ページ数:44 装幀:横山雄(BOOTLEG) 「想像すること」が最も速く、最も深く、この始まりも終わりもない災厄の根をつかむ。そして人々の心に張り巡らされたそれは、我々をどのように揺さぶり、変容するのか。夢は息絶え、あるいは再生するのか。バリー・ユアグローの驚くべき12の寓話は、それらを語り、記録し、証明する。 ――川上未映子 アメリカ在住の作家・バリー・ユアグローが、2020年4月5日から5月11日にかけて、都市封鎖状態の続くニューヨークから柴田元幸に送った12の超短篇を、1冊の小さな本にしました。 --  「世界」が故障した「世界」へと大勢の人が強制的に連れてこられた時代に、ここに集められた寓話は、大きな救いになるだろう。驚くべき着想と空想の数々は、それがどんなに残酷でも、私の狂気の核心に触れ、癒し、救った。作家の「空想」の強烈な可能性に恍惚とした。恐怖は空想の力により、新しい世界と言葉で再構築された。この恐ろしい時代に、この物語が生まれ、変化した世界に刻まれたことに、奇跡を見たような気持ちでいる。 ――村田沙耶香 --- “ある時期にひとつの場所を包んでいた、だがほかの多くの場所でもある程度共有されていた特殊な(と思いたい)空気を封じ込めた小さな本。”(柴田元幸「この本について」より) 「正気を保つため」に書かれた疫病の時代の寓話。 《収録作品》 ボッティチェリ / ピクニック / 鯨 / 影 / スプーン / 猿たち / 戸口 / サマーハウス / 風に吹かれて / 岩間の水たまり / 夢 / 書く この本について(柴田元幸) 《著者プロフィール》 バリー・ユアグロー 1949年生まれ。ニューヨーク在住。シュールな設定ながら、思いつきのおかしさだけで終わるのではなく、妙にリアルで、時に切なく、笑えて、深みのある超短篇で人気を博す。著書に『一人の男が飛行機から飛び降りる』『セックスの哀しみ』『憑かれた旅人』『ケータイ・ストーリーズ』(以上、柴田元幸訳)など。 《訳者プロフィール》 柴田元幸 1954年生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。文芸誌「MONKEY」編集長。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。現代アメリカ文学を中心に訳書多数。

  • ●訳者サイン本 天国ではなく、どこかよそで|レベッカ・ブラウン

    ¥2,200

    翻訳者の柴田元幸のWサイン本 翻訳 柴田元幸 出版社:twililight 2000円+税 10月30日発売 B6変形 / 136P / モノクロ / 上製本 『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの最新物語集『天国ではなく、どこかよそで』。 「三匹の子ぶた」を踏まえた「豚たち」、「赤ずきんちゃん」を踏まえた「おばあさまの家に」をはじめ、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターを、レベッカ流に夢見なおした物語が並びます。 語り直しの切り口は作品によってさまざまですが、単一のメッセージに還元できない、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづける作家の神髄が伝わってくる、豊かな「サイクル」が出来上がっています。 訳者の柴田元幸が「この人の文章は言葉というよりほとんど呪文のようなリズムを持っている」と評するレベッカ・ブラウン独自の文体によって、 読者を暗闇から光へ、厳しさから愛へ、私たちが今いる場所から私たちが行くべき場所へと導きます。 “ここにあるのは「めでたし、めでたし」の死角を辛辣なユーモアで照らしてみせる物語。 そうやってわたしたちが見えないふり、聞こえないふり、わからないふりをしてきた暴力の轍を、怒りでもって洗い出し、祈りをこめて語り直すのだ。” 倉本さおり “そこではみんな、ほんものの肉体を得る。 痛みに苛まれ、声は揺らぎ、歪み、叫ぶ。 闇の中、寓話は変わり果てた姿になって 赦しを求め、こちらを見つめる。 どうしてこんなに、愛おしいのだろう。” 大崎清夏 (版元より)

  • ●訳者サイン本 体の贈り物|レベッカ・ブラウン/柴田元幸

    ¥2,420

    発行 twililight B6変形判 縦170mm 横122mm 厚さ170mm 194ページ 上製 価格 2,200 円+税 ISBN978-4-9912851-9-6 CコードC0097 初版年月日 2025年6月16日 アメリカの作家、レベッカ・ブラウンの代表作を復刊。 逃れようのない死の前で、料理を作り、家を掃除し、洗濯をし、入浴を手伝う。 喜びと悲しみ、生きるということを丸ごと受け止めた時、私は11の贈り物を受け取った。 エイズ患者とホームケア・ワーカーの交流が描き出す、悼みと希望の連作短篇。 著者書き下ろし「『体の贈り物』三十年後」を収録。 金井冬樹の装画による新装版。 “横溢するケアに包まれました。ホームケアワーカーの「私」が派遣されるのは死の恐 怖に向き合う患者たちのところ。ケアする側が彼ら、彼女らの生を“尊重されるべき もの”として丸ごと抱擁するとき、曇っていた生がみるみる輝きを取り戻していく。 まさに奇跡のような贈り物。” 小川公代 “透きとおるような日本語で訳されたこの小説集における、死にゆく人々の生を支える主人公の冷静さ、 心身の痛みにたいする想像力の深さ、そこから生まれる交流のぬくもりは、 いま、世界でなにより大事なものに思える。” 木村紅美 目次 汗の贈り物 充足の贈り物 涙の贈り物 肌の贈り物 飢えの贈り物 動きの贈り物 死の贈り物 言葉の贈り物 姿の贈り物 希望の贈り物 悼みの贈り物 謝辞 『体の贈り物』三十年後 二〇二五年版訳者あとがき 著者プロフィール レベッカ・ブラウン (レベッカ ブラウン) (著) 1956年ワシントン州生まれ、シアトル在住。作家。翻訳されている著書に『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』『家庭の医学』『犬たち』、ナンシー・キーファーとの共著に『かつらの合っていない女』がある。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞受賞。 柴田元幸 (シバタ モトユキ) (訳) 1954年生まれ。翻訳家・アメリカ文学研究者。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクソン』で日本翻訳文化賞、また2017年に早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。 文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。 (版元より)

  • ●訳者サイン本 松明のあかり 暗くなっていく時代の寓話|バリー・ユアグロー

    ¥1,540

    翻訳 柴田元幸 発行 twililight B6変形判 縦172mm 横105mm 88ページ 価格 1,400 円+税 1,540 円(税込) ISBN978-4-911605-01-1 初版年月日 2025年8月7日 アメリカ合衆国在住の作家バリー・ユアグローがトランプ政権下のアメリカに住む不安を小説に。 『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』からわずか5年。ユアグローから再び届いた「アメリカのいまを伝える」緊急文書。 「ここに収められた物語は心の、思いきっていえば魂の訴えである。」(柴田元幸) “昨年の大統領選で、本書の収録作「彼」で言及される「彼」の元とおぼしき人物が、七千万以上の国民に支持されて大統領に復帰して以来、合衆国から暗い知らせが届かない日はない。そして、七千余万の人たちのうちかなりの人数にとっては、それら暗い知らせも暗くはなく、ひょっとすると喝采すべき明るい知らせなのかもしれない、と思うと気持ちはますます暗くなる。  とはいえ、そんな吞気なことを言っていられるのも、あくまで当方は外国にいて、いまのところは直接、精神的にも物理的にも甚大な害は被っていないからだろう――いまのところは。が、暗さの渦中にいる人々は、どんな思いで生きているのか?  バリー・ユアグローから届いたこれらの寓話は、そのひとつの実例を伝えてくれる“ (訳者あとがきより) ◯ 作者からのメッセージ  2020年、コロナ・ウィルスがニューヨークで猛威を振るっていたときに私は『ボッティチェリ』を書きました。そしていま、別の疫病のさなかに『松明のあかり』を書きました。今回は全米で猛威を振るっている政治的な疫病です。この本に収めた一連の寓話は、切羽詰まった警鐘であり、助けを求める訴えであり、自分が子供のころに移ってきた国でいま為されているさまざまな酷(むご)いことに対する苦悶の叫びです。日々押し寄せてくる、アメリカのみならず世界中を危険にさらしている暴虐、非道、噓のただなかで生きる、その痛みに満ちた経験を、これらの物語は想像力を通して綴っています。ところどころで暗いユーモアを使ってもいますが、絶望に陥らないため、ただ単に絶叫してしまわないために笑うのです。日本の読者の皆さんに、アメリカにいる私たちが、私たちの多くが、いまだ人間でいること、なんとか人間らしさを保ち、私たちの名において日々為されていることに深い恐怖を覚えていることをわかっていただければと思います。『ボッティチェリ』を素晴らしい本にしてくれたチームが、この『松明のあかり』も素晴らしい本にしてくれたことに感謝します。 バリー・ユアグロー 2025年7月20日 柴田元幸訳 ◯ 目次 松明のあかり ドッキリ 国境 カット! 何か 情報 埃 揺り木馬 光沢 地図帳 ティーカップ のたうつ 彼 ゴヤ 塹壕の日々 気をつけて 飾り戸棚 危険 君は何をした? 墓 逃れる 枕の下に見つかったさまざまな政府のリスト 訳者あとがき 著者プロフィール バリー・ユアグロー (著) 南アフリカ生まれ、10歳のときアメリカへ移住した。 『一人の男が飛行機から飛び降りる』『たちの悪い話』 『ケータイ・ストーリーズ』(いずれも柴田元幸訳、新 潮社刊)など、詩的で白日夢のごとき超短篇で知られ る。ニューヨーク市クイーンズ区ジ ャクソン・ハイツ在住。当地での苛烈なコロナ禍の体 験が、『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』(2020年、 柴田訳で ignition gallery 刊)および『東京ゴースト・ シティ』に活かされている。 柴田元幸 (シバタモトユキ) (訳) 翻訳家・アメリカ文学研究者。1954年東京都生まれ。 ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、 スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、 レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンド ンなど翻訳多数。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、 『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイ スン & ディクスン』で日本翻訳文化賞、また2017年に 早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』 (スイッチ・パブリッシング)責任編集。 (版元より)

  • ●サイン本 いいことばかりは続かないとしても|大崎清夏

    ¥2,090

    発行 河出書房新社 単行本 46変形 ● 240ページ ISBN:978-4-309-03236-8 ● Cコード:0095 発売日:2025.10.22 定価 2,090円(本体1,900円) 装丁:佐々木暁 装画:小城弓子 山にも、街にも、悲しみの先にも。どこにだって発見はある。自然と芸術を求めて旅する最注目詩人の、〈生への祈り〉と〈センスオブワンダー〉に満ちた傑作エッセイ 祝・萩原朔太郎賞受賞! いま最も注目される詩人・大崎清夏の、旅と暮らしとことばの軌跡。 熊のいる山奥・湘南の海辺・震災後の能登半島・知床の雪原・ハンセン病資料館・ヴェネチア・そして古今の文学と映画と芸術の中まで――〈自然=力=詩〉を探して、どこまでも。 すみかも、生活も、人間関係も、 何かが変わってしまっても、柔らかい力強さをもって生きてゆくために。 「いいことばかりは続かないとしても、あくまでも軽妙に、明るく、希望をもって。(…)どんなに事態が悪化したように見えるときでも、そこに新しく面白いことを見つけることはできる。その先に待ち受ける大仕事にとりかかることはできる。無限の可能性を持った子どもにもう戻れない私たちは、大人として世界を拓けばいい。英語が話せなければ、日本語で語りかければいい。崇高な野生動物になれないなら、人間という変な動物として、生き延びる道を探ればいいのだ。」(本文より) 〈目次〉 熊に会ったら歌うこと。 遠くにトナカイがいます  ちゃんと知りながら、へんなことをやる  ムーミンの世界のこと 何かをほんとうに聞くときには……  ミヒャエル・エンデ『モモ』のこと いいことばかりは続かないとしても ウェス・アンダーソンの動物たち 動物と知り合うヒト  岩合光昭さんの写真のこと 港はありません   その家に、住んでいた   どうぞゆっくり見てください  もうひとつの地震日記 快楽主義者の詩学  谷川俊太郎さんのこと いつか眼差しが再び会うまで  『燃ゆる女の肖像』のこと 詩人の副業、詩の日常  『パターソン』のこと 存在しない故郷への旅  『ミリオンダラー・ベイビー』のこと 説明できない理想のために……  『木のぼり男爵』のこと それはあなたの自由  『さらば、愛の言葉よ』のこと 雪と踊る方法、あるいは訪れの合図  映画『Shari』のこと 大志の歌の祭りに寄せて  安野みつまさ先生へ 池上上々日記 その心は優しかった。  『いのちの芽』の詩人たちと出会った日のこと 中也はポエムか  大衆との合作について 風の展示を見にいく  自然を浴びに、ヴェネチアへ行く 著者 大崎 清夏 (オオサキ サヤカ) 2011年、第一詩集『地面』刊行。詩集『指差すことができない』で中原中也賞、『暗闇に手をひらく』で萩原朔太郎賞受賞。ほか著書に『踊る自由』『目をあけてごらん、離陸するから』『私運転日記』『湖まで』等。 (版元より)

  • ●サイン本 笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった|初谷むい

    ¥1,870

    SOLD OUT

    発行 ナナロク社 装丁:名久井直子 画 :ウィスット・ポンニミット 仕様:B6変形、上製、152頁 価格:1,870円(本体1,700円+税) ISBN:978-4-86732-032-7 C0092 初谷むいが描く、9話の連作短歌による「物語歌集」 これは、月から地球へやってきた女の子の1年間の物語です。 生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、 誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。 すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。 イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、 タムくんことウィスット・ポンニミット。 【収録歌より】 月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた 重力がちがえば靴も異なって、おはようニューバランスのあかるさ はじめての雪の遅さがいとおしい わたし ぜんぶが最初から好きだった だいじなのは だったのはここにいることで 麻雀牌の鳥のまばたき わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。 【著者プロフィール】 初谷むい(はつたに・むい) 1996年生まれ、北海道在住。2018年、大学生時代に書肆侃侃房より第一歌集『花は泡、そこにいたって会いたいよ』を刊行し、発売後2週間で重版。 2022年に第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(書肆侃侃房)を刊行。 共著に『スペース短歌』(時事通信社)。短歌ユニット「イルカーン」のメンバー。 (版元より)

  • ●サインカード付き いつも世界は遠く、|上田義彦

    ¥7,700

    SOLD OUT

    発行:赤々舎 Book Design:葛西薫 Size: H188mm × W210mm Page:768 pages Binding:Hardcover Published in July 2025 ISBN:978-4-86541-198-0 From the Hip ── 上田義彦 40年の軌跡 本書は、上田義彦の代表作から未発表の初期作品、最新作まで、自ら現像とプリントを手がけた約580点を収録し、768ページにわたりその40年の軌跡を現すものです。 森や家族、河、建物、標本、紙、林檎の木、ポートレート。アートや広告といった枠組にとらわれることなく、上田の一貫して真摯で鋭い眼差しは、世界に存在するさまざまなモチーフを最高の瞬間として捉え、観るものを魅了してきました。 自身を取り巻く世界の機微を敏感に察知し、対象への想いを一瞬のシャッターに込める── 「From the Hip」(英題)が象徴する、直感に裏打ちされ、偶然と必然が交差する瞬間に写し撮られた写真は、遥かな時の流れの中の切り取られた一瞬として、見る者の記憶や感情と響きあってきました。 本書の構成は、通常のレトロスペクティブの趣と異なり、一度シリーズとして発表された代表作品を撮影年順に解きほぐし、さらに上田自身の手で最新作から時系列を逆にたどるかたちで編まれました。それは上田の写真がいつも新鮮に立ち現れ、各シリーズをもう一度遥かな時間へと開いていくことを体現するものです。写真を全方位に開いていくありようのなかで、「いつも世界は遠く、」という響きは、上田の写真の魅力のひとつでもあり、写真に本質的に伴う「距離」を浮かび上がらせます。 約20年間にわたり撮影された、サントリー烏龍茶の広告写真と中国の記録「いつでも夢を」には、上田が風景と向き合うたびに感じたという「遠さ」「遥か感」が漂います。カメラという媒体が持つ特性により、懐かしさと普遍性が加わった唯一無二の写真であり、長年の時間をかけて洗練された、被写体との理想的な距離感と、全体に行き渡る空気感が美しく融合しています。 ポートレート写真もまた、上田の重要な領域です。広告写真としても多く目にする、美しく構成された背景の中に人物が慎重に配された作品から、フレームに収まりきらない接写まで、親密さと緊張感が交錯する「近くて遠い」距離感が現れています。 母・源を意味する「Māter」、被写体の輪郭を溶かすように焦点がぼかされた「M.Ganges」「M.river」、太古の森を歩き、生命の大元と対峙するように写された「Quinault」「Materia」などの作品は、はるか彼方の時間に眠るものを表出しようとする試みでした。 家族の写真から13年間にわたる記録を厳選し、妻の日記の文章が添えられた「At Home」、そして、最初期作品である学生時代の卒業制作── いずれのシリーズにおいても、上田の作品に刻まれたこれらの光の痕跡は、物理的、心理的・時間的「距離」を越えてやって来たものであり、節度や抑制とともに、そこに憧憬、希求を静かに呼び起こします。 また、旅の途上で上田が綴った未公開の日記やメモが初収録されていることも、本書の大きな魅力です。光や影、見ることの歓びについて書かれた言葉の数々は、写真の秘密へと触れようとする思索の断片として、もうひとつの軌跡を形づくっています。 上田は、自作について語るとき「奇跡」という言葉をよく使います。それは、写真という不可思議な営みが、自身の意図や行為だけで完結するものではなく、自分の外側にある要素──おそらく写真そのものが持つ偶然性や一回性、そして「距離」に大きく左右されることを知っているからかもしれません。 『いつも世界は遠く、』は、流れる時間を心から愛し慈しみ、今もなお、その遠さの向こうに世界を愛おしく見つめ続ける、上田義彦の眼差しの「旅」と言えるでしょう。 四十年の写真の軌跡は、私たちの時間と静かに響き合い、世界との出会いをあたらしくひらいてゆきます。 "写真本来の能力は、もともと全方位に開かれているのだと思う。 しかし、それを使う人、撮る人の考え方や目的や意図の力が強く働けば働くほど、その能力は限られた方向にしか開かれないのだと思う。 だから僕は、写真の前でもっともっと自由で野放図に、己の眼を開いて世界を受け入れていければと願っている。" (p.5 手帳より) "旅の記憶として鮮明に立ち上がってくるのは、不思議なことだが、 写真に撮れなかったことかもしれない。 写真に残せなかったこと、撮ることができなかったことを、 自動的に、記憶として網膜に焼きつけ頭に残しているのだろう。 旅のほとんどは、遙か彼方にぼんやりとして霞み、しだいに消失してゆく。 どれほど美しい景色だったのか、どれほど過酷だったのか、 自分の記憶を人に充分に伝える事はむずかしい。 しかし写真は、それを見れば、いつでも鮮明にその時間が蘇る。 だから、それを可能にしてくれる不思議な装置、カメラとともに旅をする。" (p.244より ) 寄稿: 「断念と憧憬―上⽥義彦の旅」 清⽔ 穣 「上田義彦の『遠さ』について:遥かの写真を、隔たりの地で観るまえに」 髙嶋雄一郎 (版元より)

  • ●サインカードつき ぼちぼち|藤岡みなみ

    ¥2,200

    装画・題字:藤岡拓太郎 発行:nululu(藤岡みなみ個人レーベル) 発売日:2025年6月 四六判/324p/左綴じ/文芸・エッセイ/定価2000円+税 それでは、聴いてください。 しゃべり続けて10年、エピソードトーク大全。 ページを開くと勝手に話しかけてくる! 10年分の雑談をまとめた“読むラジオ” はるか昔「人気DJランキング」AM部門第1位を獲得したこともある著者による、大ボリュームの小ネタ集。 1分でニヤリとできる、どうでもいいのになぜか聴きたくなるエピソードトークの秘訣がここに(あるといいな)。 寝る前、トイレの中、入院時、通勤中など、生活のそばに置いてただ笑ってほしいだけの本です。 装画イラスト・題字は『夏がとまらない』『大丈夫マン』の藤岡拓太郎さん。 マジシャンに間違えられた父/タオルがないのに足湯/めずらしいどんぐりじゃない/豚の睾丸を託された話/オッケーオッケーの人になる/ほじくりにくい苗字/仮面をリクエスト/カニを持ってうろつく/マンドリルの顔をまじまじ見る/普通の秘伝のタレ/お坊さんの愚痴/茶色いピクニック/人面魚を見つける……などエピソードトーク約270本を収録。 著者プロフィール 藤岡みなみ 1988年8月9日火曜日生まれ。まぶしいとくしゃみが出るタイプ。好きなお菓子はあまじょっぱいやつ。 文章を書いたり、ラジオでしゃべったり、タイムトラベル専門書店をやったりそのほかいろいろしています。人生で一番大切なことは散歩。戦争反対。 主な著書:『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)、『ふやすミニマリスト』(幻冬舎文庫)、『タイムトラベラーの教科書』(みずき書林)、「超個人的時間旅行・紀行』、『時間旅行者の日記』など (版元より)

  • ●サイン本 水上バス浅草行き|岡本真帆

    ¥1,870

    発行 ナナロク社 定価:1870円(本体1700円+税) 仕様:168ページ、B6変形   装丁・絵:鈴木千佳子 ISBN:978-4-86732-010-5 C0092 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし 平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ 3、2、1ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ 【あの短歌のひと、岡本真帆の初めての歌集刊行!】 Twitterで発表する短歌は、数万件のいいねを連発。話題の歌人がまる1年をかけて書き上げた第一歌集です。 【担当編集より】 いま、短歌に才能が集まっています。岡本真帆さんは、日常に紛れる「喜び」を31音のリズムで弾けさせる名手です。 【岡本真帆さんからのメッセージ】 浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。

  • ●サイン本 毎日のことこと|高山なおみ

    ¥1,980

    文・絵・写真 高山なおみ 発行 信陽堂 B6変形判 上製(170×116ミリ) 196ページ 協力 神戸新聞社 校正 猪熊良子 印刷進行 石橋知樹(アイワード) 編集+造本 信陽堂編集室(丹治史彦 井上美佳) 印刷 アイワード 活版印刷 日光堂 製本 加藤製本 ISBN978-4-910387-09-3 C0095 価格=1,980円(税込) 友だちに宛てた手紙のように、3年にわたり書きつがれた六甲での暮らし。 神戸新聞の好評連載のエッセイが書籍になりました。 料理家として、文章家として、レシピ集、エッセイや日記など多くの著書をもつ高山さんが生活の場を東京・吉祥寺から神戸へと移したのは2016年のこと。神戸での新しい暮らし、新しい友人との交流、コロナ禍での心象などを描いたエッセイ36編を収録。 文章のほか、イラスト、写真も高山さんによるものです。

  • ●サイン本 ソーリーソーリー|脇川飛鳥

    ¥1,650

    SOLD OUT

    発行:短歌研究社 新書判 88ページ 定価 1,500 円+税 1,650 円(税込) ISBN978-4-86272-804-3 初版年月日 2025年8月21日 装画=水沢そら『ちゃっくん』より 装幀=ほんだことこ(MARLC) 連続刊行!大人気短歌集『ラストイヤー』脇川飛鳥待望の、初期から最新までの短歌集 「思いめぐらせる気持ちいい余地が、どこまでも広がっていました。」  YO-KING(真心ブラザーズ) 「友だちとのお喋りみたいな言葉から、正直すぎてヤバい心が溢れ出す。思わず、触ってみずにはいられない。こんな短歌は初めてだった。」 穂村 弘 歌集より 痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって あの女もてるなぁとは思ってもあーなりてーとは思ったことない きのうの夜の君があまりにかっこよすぎて私は嫁に行きたくてたまらん           初出「気がする私」より                                            ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる 最後にはどうせひとりになるんなら今ぐらいひとり以外でいたい                       初出「テノヒラタンカ」より もう立てないと思ってたっていう人の立てなさを絶対抱きしめる 著者プロフィール 脇川飛鳥 (ワキガワアスカ) (著) 1979年、長崎生まれ。『かんたん短歌の作り方』枡野浩一(筑摩書房・2000年)に50首の作品集「気がする私」掲載。『テノヒラタンカ』 (太田出版・2002年)に参加。2025 年、『ラストイヤー』刊行。

  • ●サイン本 肌に流れる透明な気持ち|伊藤紺

    ¥1,870

    SOLD OUT

    発行 短歌研究社 ブックデザイン 脇田あすか 2022.8.30刊 B6変形判(110㎜ x182㎜ 背幅 7.5㎜)/80頁  定価1,870円(本体1,700円) ISBN 978-4-86272-721-3 増刷のたびに売り切れる噂の私家版歌集が、 発売から約3年の時を経て次作『満ちる腕』とともに短歌研究社より新装版が同時発売。 「わたし」を巡る60首。歌人・伊藤紺、最初の短歌集。 【歌集より】 ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる 楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない フラれた日よくわからなくて無印で箱とか買って帰って泣いた 前髪にかけてきた気が遠くなるほどの時間の一部にあなた 【著者について】 伊藤 紺(いとう・こん) 歌人。2019 年『肌に流れる透明な気持ち』、2020 年『満ちる腕』を私家版で刊行する。2022 年両作を短歌研究社より同時刊行。その他の作品にミニ歌集『hologram』(CPCenter)、Kaho Iwaya(opnner)との共作『すごく近い』がある。

  • ●サイン本 あなたがいるから 2025 edition|相田冬二

    ¥3,960

    golden green 発行 Bleu et Rose 全368頁 増補改訂版 2025年8月29日発行 増補改定版にあたり追加された10作 思い立っても凶日(野本梢) 新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(小林啓一) オアシス(岩屋拓郎) はたらく細胞(武内英樹) ナマズのいた夏(中川究矢) 彼方の家族(川崎たろう、坂内映介) 親友かよ(アッター・ヘムワティー) 8番出口(川村元気) Dear Stranger/ディア・ストレンジャー(真利子哲也) ライフ・イズ・ビューティフル・オッケー(石田忍道) ◯ 2024年11月30日、相田冬二(Bleu et Rose)は書籍『あなたがいるから』を発刊いたしました。 これは、1999年から2024年までに相田が劇場用パンフレットに寄稿した作品評101篇を収録したものです。全4章構成で、368頁。映画と歩んできた四半世紀をこの一冊に託します。 劇場用パンフレットは、相田が最も大切にしている媒体です。基本的に、映画をご覧になった方しか入手できず、また公開が終わるとほぼ入手できなくなる公式の冊子。映画館で販売され、映画のスーべニール(お土産)と呼んでいいこの存在に、こどもの頃から憧れてきました。パンフにレビウを執筆できることは、相田の誇りであり、毎回、その時点で持てる力をすべて投入してきたつもりです。 いま読むと至らない文章もありますが、それらを排除することはせず、ただ公開順に並べました。筆致には、変わった点と変わらない点いずれもがあります。そこも愉しんでいただければ幸いです。 永くお世話になっており心から信頼する編集者、森田真規さんに編集をお願いしました。この本は森田さんのプロデュース作品と言ってもよいと思います。また、森田さんと一緒に『なnD』というジンを10年以上にわたって作っておられるデザイナーの戸塚泰雄さんにデザインを手がけていただきました。さらに戸塚さんを通して、イラストレーターの箕輪麻紀子さんに表紙のイラストレーションを描いていただくことができました。一流のプロフェッショナル3人がコラボレートしたこの本は、わたしが個人的に「欲しいもの」として出来上がりました。本としての新しさ、みずみずしさ、豊潤さ、すべてがあるとおもいます。 ぜひ、あなたの許に置いてほしい。 ○ 相田さんの文章を読んで立ちどまることができた。自分でも感じていなかったことを、相田さんの想像力が代弁してくれる、整理してくれる。しかも美しく。 僕が走り続けた「線」から「点」を見出してくれる。相田さんにしかキャッチできないものがある。その優しく厳しいまなざしに、いつも救われています。 井浦新(俳優) 相田冬二はいつだって映画の語るエモーションの核心を捉え、みずからの言葉によって再現しようとする。分析的でありながら詩的でもあるその言葉遣いに、わたしはいつも驚嘆してきた。それはもはやもうひとつの“創作”なのではないかと思う。しかしそれもまた批評のひとつのかたちなのだ! 塩田明彦(映画監督) 一体、映画批評家って、いやさ批評家って何人いるんだ?という百鬼夜行の世界で、なるべく清楚でありたいというアティテュードに満ちた相田スタイル。 雑味や汚濁を持たず気骨が伝わる外柔内剛。 菊地成孔(音楽家、文筆家) 『天然コケッコー』の作品評を久々に読んだ。多少の照れと同時に薄っすら鳥肌が立った。たぶん、それは僕ら作り手たちの無意識を言葉にしてくれているからなのだと思う。 そよの魔法は解けたかもしれないけど、相田さんの文章は映画に魔法をかけてくれているような気がします。久々に『天然コケッコー』が観たくなりました。 山下敦弘(映画監督) 相田冬二さんに綴られた映画は幸福だ。 解像度が高く、それでいて眼差しはとびきり優しい。 映画に散りばめられている宝探しをしているかのよう。 観て、見つめ、愛でて、発見し、手放す。 まるで、映画たちの卒業文集。 読みながら、その映画の記憶が交錯し、胸が詰まった。 小橋めぐみ(女優、文筆家) 映画をつくるとき、わたしたちは考えて、考えて、考えて、最後は頭を真っ白にして夢中で撮る。 その無意識から生まれたシーンに、その映画の本質が描かれていたりする。 相田さんの文章はいつもその無意識を、つくり手のわたしたちに意識させる。 わたしたちは相田さんの視点から、心の奥底で本当に描きたかったことの正体を知る。 川村元気(映画プロデューサー、映画監督、小説家) 相田冬二の文章はいつも恐ろしく鋭い。 尖ったきっ先が問答無用に作品の本質に分け入り、たちまち映画そのものを探り当てる。 その手口はまるでよくできたB級犯罪映画のようだ。 そんな彼の手に掛かった多様な作品が並ぶこの書物は、ひとつの現代映画史と言っていいだろう。 黒沢清(映画監督) ○ 構成と収録作品 まえがき *1 黄泉がえり アナーキー・イン・じゃぱんすけ ほとけ トーキョー×エロティカ 黄泉がえり 着信アリ 犬と歩けば チロリとタムラ たまもの カナリア イン・ザ・プール 好きだ、 ストロベリーショートケイクス 魂萌え! キサラギ アヒルと鴨のコインロッカー 転校生〜さよなら あなた 天然コケッコー ジャーマン+雨 全然大丈夫 マイ・ブルーベリー・ナイツ ジャージの二人 トウキョウソナタ レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン わたし出すわ スノープリンス 禁じられた恋のメロディ 半分の月がのぼる空 ブロンド少女は過激に美しく *2 生きてるものはいないのか ゴモラ 孤独な惑星 生きてるものはいないのか さめざめ ル・アーヴルの靴みがき それでも、愛してる ぼっちゃん だいじょうぶ3組 箱入り息子の恋 HOMESICK 潔く柔く きよくやわく ジ、エクストリーム、スキヤキ 神様のカルテ2 友だちと歩こう 東京戯曲 こっぱみじん 神さまの言うとおり 人の望みの喜びよ 極道大戦争 レヴェナント:蘇えりし者 ヒメアノ~ル マネーモンスター ふきげんな過去 ひと夏のファンタジア 白い帽子の女 何者 いたくても いたくても イノセント15 ハクソー・リッジ いつまた、君と ~何日君再来~ 祈りの幕が下りる時 欲望の翼 *3 バーニング 羊の木 去年の冬、きみと別れ ニワトリ★スター 名前 きみの鳥はうたえる 愛しのアイリーン 教誨師 台北暮色 バーニング 劇場版 慶州 ヒョンとユニ 泣くな赤鬼 劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん 蜜蜂と遠雷 あなたを、想う。 ひとよ ラストレター 影裏 水曜日が消えた あなたの顔 ステップ チィファの手紙 窮鼠はチーズの夢を見る モルエラニの霧の中 *4 四月になれば彼女は 海辺の金魚 サマーフィルムにのって 彼女はひとり 麻希のいる世界 イントロダクション 青春の殺人者 女神の継承 百花 夜を越える旅 あなたの微笑み チーム・ジンバブエのソムリエたち 日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜 ひとりぼっちじゃない リボルバー・リリー 台風クラブ まなみ100% めためた すべて、至るところにある 四月になれば彼女は あとがき (版元より)

  • ●サイン本 ラストイヤー|脇川飛鳥

    ¥1,650

    SOLD OUT

    発行:短歌研究社 新書判 80ページ 定価 1,500 円+税 1,650 円(税込) ISBN978-4-86272-803-6 初版年月日 2025年6月20日 装画=水沢そら(『ちゃっくん』より) 装幀=ほんだことこ(MARLC)    ドーナツは穴があいてるものですしあなたがいればうれしいですし 2024年4月17日に発行され、早々に完売した「私家版」を、デザインや感触をそのまま短歌研究社版として刊行しました。 人間は別れて生きてゆくのです それではルールを説明します ふたりでただビールを飲んで脳みそがあったかかったあれはよかった 著者プロフィール 脇川飛鳥 (ワキガワアスカ) (著) 1979年長崎生まれ。枡野浩一『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房、2000年)に50首の作品集「気がする私」を掲載。『テノヒラタンカ』(太田出版、2002年)に参加。以降の短歌を本書に収録しました。 (版元より)

  • ●サイン本 猫恋人 キミにまたたび あのコに小判|イシデ電

    ¥1,650

    発行 ことさら出版 A5判・216ページ 1500円+税 2019年8月12日発売 「コミックビーム」掲載の『猫恋人』#8~#14を収録した完結巻。

  • ●サイン本 私という猫 完全版|イシデ電

    ¥2,640

    SOLD OUT

    発行 ことさら出版 A5判・528ページ 2400円+税 2024年11月1日発売 『私という猫 完全版』は、Xで13万いいねの反響を巻き起こした『ポッケの旅支度』(KADOKAWA)のイシデ電さんが、野良猫たちの苛烈かつ鮮烈な生を描いた作品です(最後に少しだけポッケも登場します)。 2007年から2019年にかけて描かれ、自身のブログで発表された『私という猫』は、幻冬舎コミックスより全3巻の単行本が刊行されています(電子版は同社より配信中)。『私という猫 完全版』は、現在は入手困難になっている幻冬舎コミックス版を1冊にまとめ、加筆修正や変更を加えたものです。著者あとがきを収録し、判型も大きくなっています。 (版元より)

  • ●サイン本 珠洲の夜の夢/うつつ・ふる・すず さいはての朗読劇|大崎清夏

    ¥1,650

    発行 twililight B6変形判 縦172mm 横105mm 136ページ 価格 1,500 円+税 初版年月日 2025年7月7日 作曲家・阿部海太郎の声かけにより、演出・長塚圭史、戯曲・大崎清夏によって2022年、23年と奥能登珠洲で上演された『さいはての朗読劇』全戯曲。 詩人・大崎清夏の初めての戯曲集は、珠洲に伝わる民話と民謡から生まれました。珠洲に暮らす方々のお話。土地に響く声、語られる声。二つの戯曲には、誰もが知っている物語と、誰も知らない珠洲の姿があります。 “草むらのほうから、夏の終わりのいい風がざあっと吹いて、会場を吹き抜けた。 「あいの風だ。」 と誰かが言った。“(本文より) “この戯曲集が完成する頃には、能登半島地震から一年半が経つことになります。珠洲の復興への道のりについては、私にはわからないことだらけです。でも、この戯曲集によって、ひとつの珠洲の物語をこの先の未来へ手渡すことができれば、少なくともそれは珠洲を愛する私にとって、ひとつの復興の形になるのではないかと思います。”(あとがきより) “大崎さんは、決して目の前のもの/ことから目を逸らさない。むしろ永久に正しい焦点を探し続けている。“(「まえがきのまえに」より)阿部海太郎 “珠洲を舞台にした『夏の夜の夢』。読み始めると、途端に物語の中の人、外の人が鮮やかに動きだす。“(まえがきより)長塚圭史 目次 まえがきのまえに 阿部海太郎 まえがき 長塚圭史 珠洲の夜の夢 うつつ・ふる・すず 「珠洲の夜の夢」日記 あとがき 著者プロフィール 大崎清夏 (オオサキサヤカ) (著) 二〇一一年、第一詩集『地面』刊行。第二詩集『指差すことができない』で第十九回中原中也賞受賞。 詩集に『暗闇に手をひらく』『踊る自由』『新しい住みか』、小説やエッセイに『湖まで』『私運転日記』『目をあけてごらん、離陸するから』などがある。 協働制作の仕事に、奥能登国際芸術祭『さいはての朗読劇』(二〇二二、二〇二三)の脚本・作詞、舞台『未来少年コナン』(二〇二四)の劇中歌歌詞、オペラ『ローエングリン』(二〇二四)の日本語訳修辞、ダンスパフォーマンス『渋谷への手紙 ~LOVE HATE SHOW~』(二〇二 五)の共同構成・語りなど多数。 二〇二五年春から拠点を奥会津の山あいに移し、執筆活動を続けている。 (版元より)

  • ●サイン本 踊れ、愛より痛いほうへ|向坂くじら

    ¥1,870

    SOLD OUT

    発行 河出書房新社 単行本 46 ● 136ページ ISBN:978-4-309-03970-1 ● Cコード:0093 発売日:2025.06.24 定価1,870円(本体1,700円) 初小説にして芥川賞候補作となった『いなくなくならなくならないで』に続く、向坂くじらの小説第二弾! 幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、愛に疑念を抱いていて―― 著者 向坂くじら (サキサカ クジラ) 詩人、国語教室ことば舎代表。初小説『いなくなくならなくならないで』で第171回芥川賞候補に。著書に、詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』、エッセイ『ことぱの観察』など。 (版元より)

  • ●訳者サイン本 ゼペット|レベッカ・ブラウン/訳・柴田元幸

    ¥1,760

    翻訳者柴田元幸さんのサイン入り 翻訳 柴田元幸 発行 ignition gallery 絵:カナイフユキ 装幀:横山雄(BOOTLEG) 判型:w148×h196mm 並製本+両雁だれ ページ数:28ページ カラー 本体価格:1,600円+税 発行:ignition gallery 発行所:twililight 刊行日:2022年9月20日 レベッカ・ブラウンが夢見なおした『ピノキオ』です。 不器用で、弱く、失敗して負けていく人、周縁化されていく人のために、そういう人たちが孤独ではないんだと思えるように描いているカナイフユキと、レベッカ・ブラウンによる、「祈り」にも似た絵本が誕生しました。 以下、柴田元幸さんより。 レベッカ・ブラウンの「ゼペット」(“Geppetto”)は、2018年に刊行されたNot Heaven, Somewhere Else: A Cycle of Stories(『天国ではなく、どこか別の場所 物語集』、Tarpaulin Sky Press刊、邦訳なし)に収められている。この物語集には、「三匹の子ぶた」を踏まえた“Pigs”、「赤ずきんちゃん」を踏まえた“To Grandmother’s House”をはじめ、ヘンゼルとグレーテル、ハンプティ・ダンプティなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターがレベッカ流に語りなおされた物語が並んでいる。語り直しの切り口は作品によってさまざまで、単一のメッセージに還元できない、豊かな「サイクル」が出来上がっている。100ページに満たない小著だが、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづけるレズビアン作家レベッカ・ブラウンの神髄が伝わってくる。 「ゼペット」は厳しさと優しさが並存していて、中でもとりわけ味わい深い。 柴田元幸 (版元より)

  • ●サイン本 あなたに犬がそばにいた夏|短歌・岡野大嗣/写真・佐内正史

    ¥2,090

    発行 ナナロク社 著者:短歌・岡野大嗣/写真・佐内正史 装丁:佐々木暁 仕様:B6変形 コデックス装 160頁オールカラー    短歌102首、写真42点収録 価格:2,090円(1,900円+税)  ISBN:978-4-86732-031-0 C0092 歌人の岡野大嗣が生まれ育った大阪の街を、 写真家の佐内正史と巡った夏の記憶。 2023年の7月と2024年の8月、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚を収録。 造本は180度開くコデックス装で、写真が美しく展開されます。 【収録歌より】 人がきて信用金庫の自動ドアひらいて夏がひらめいていく きらきらと風を車に呼び込んで午前みたいに午後をはじめる かつてあった出版社の美しい名に会話が混線して花が咲く 声がして水遊びだとわかる声 二時から二時の声がしている 郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして 【著者より】 〈東京から黄色い車でやってきた佐内さんと歩いた夏。 短歌が写真に、写真が短歌になる瞬間をお楽しみください!〉 岡野大嗣 〈写真の時差の中にいた2年間! 「そば犬」をよろしくお願いします!〉 佐内正史 【著者プロフィール】 ●岡野大嗣(おかの・だいじ) 歌人。2014年、第1歌集『サイレンと犀』を刊行。2018年に木下龍也との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、2019年に谷川俊太郎と木下龍也との共著『今日は誰にも愛されたかった』、第2歌集『たやすみなさい』、21年に第3歌集『音楽』、2023年に第4歌集『うれしい近況』、2024年に短歌と散文集『うたたねの地図 百年の夏休み』、作品集『時の辞典 365日の短歌』を刊行。 ●佐内正史(さない・まさふみ) 写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2002年『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。近著は『写真の体毛』『静岡詩』『写真がいってかえってきた』。曽我部恵一とのユニット”擬態屋”では、詩と朗読を担当。境界線はない。近年の展覧会に「展対照<第二部>」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)、「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、など。

  • ●サイン本 浅生鴨短篇小説集 五グラムの用心棒

    ¥2,090

    発行:左右社 四六判 352ページ 並製 価格 1,900 円+税 ISBN978-4-86528-470-6 CコードC0095 発売日 2025年5月30日 五グラムのイナゴが世界を喰い尽くす。地球に取り残された家族の運命はーー。 地球を襲う新種のイナゴ・兇蝗(きょうこう)に襲われ、廃墟と化した地球に取り残された家族(「五グラムの用心棒」)。一列になって働く生まれたてのおじさんたち(「そのとき誰が」)。すべての出口が「北口」の駅で待ち合わせの西口を探し彷徨う会社員(北口の駅)。現金しか使えない島での珍道中(「島にて」)。「ネットと違う」顔だからと会場入りを断られるミュージシャン(「荷物」)⋯⋯。 奇妙な世界への扉を開く50篇! 目次 五グラムの用心棒 そのとき誰が 春が来る お久しぶりね 異次元A 異次元B 笑った理由 送迎 リカバー 代表者 北口の駅 ヘソの横の赤いボタン 渦巻き 重なっていた あいまいな指示 空の若葉 抜く人 荷物 三大テノール 日乾し あれが部長 わからない人たち 拾ったときは 要求 硬かったから 消える理由 抑えきれない 男たちは強制する 自称 大規模な移転 組み立てA 組み立てB 二かいからの目薬 島にて 赤と白の困惑 本日の会見で 上の人のやりかた 時代とともに 覚え方 画期的な仕組み 黒い川と茶色の池 事務所 お弁当は せーの もかてん ごまかす男 ルール違反 新生地 星と文字 パク 著者プロフィール 浅生 鴨 (アソウ カモ) (著) 作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『伴走者』、『どこでもない場所』、『ぼくらは嘘でつながっている。』、浅生鴨短篇小説集『すべては一度きり』『たった二分の楽園』『三万年後に朝食を』『四メートルの過去』など。同人活動として『雨は五分後にやんで』『牛し本』などの展開も。座右の銘は「棚からぼた餅」。 (版元より)

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