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翻訳 岸本佐知子
発行:白水社
四六判 230ページ
定価 2,400 円+税 2,640 円(税込)
ISBN978-4-560-09194-4
発売日 2025年9月26日
『侍女の物語』前夜のアトウッド
世界的作家アトウッドの初期短編集が待望の復刊。キャンパスで繰り広げられる奇妙な追跡劇(「火星から来た男」)、記者が陥る漂流の危機(「旅行記事」)、すれ違いから若い夫婦が深める孤独(「ケツァール」)、悩める医者の卵がある少女に向ける感情(「訓練」)、下宿屋で巻き起こる異文化をめぐる騒ぎ(「ダンシング・ガールズ」)など──アトウッドのぞくぞくするような「巧さ」が詰まった七編を収録。あからさまにではなく、ほんの少しだけ垣間見せるというやり方で、日常に潜む違和や世界の綻びが、複雑と混沌のままに示される。
「ことに「キッチン・ドア」で描かれる、形のない、だがはっきりと肌で感じる破滅の予兆は、のちの『侍女の物語』や〈マッドアダム〉三部作のディストピア世界の前日譚と見ることもでき、世界のあちこちで不穏な狼煙の上がる二〇二五年に読むと、これを訳した当時よりずっと生々しい実感をともなって迫ってくる。およそ五十年前に書かれたにもかかわらず、これらの物語は少しも古びていない、どころか読むたびに「今」の物語として更新されつづける。そのことに何よりも驚きを感じる」(「復刊によせて」より)
著者プロフィール
マーガレット・アトウッド (マーガレット アトウッド) (著)
小説、詩、ノンフィクション、批評など多ジャンルで活躍する、現代カナダを代表する作家。1939 年、オタワ生まれ。トロント大学を経て、ラドクリフ・カレッジで文学の修士号を取得。64 年に第一詩集『サークル・ゲーム』を発表、69 年に『食べられる女』で小説デビュー。77 年に初の短編集として『ダンシング・ガールズ』を刊行した。二度のブッカー賞をはじめ、アーサー・C・クラーク賞、フランツ・カフカ賞などの名だたる賞に輝く。日本語訳に『侍女の物語』『昏き目の暗殺者』『キャッツ・アイ』『請願』『マッドアダム』など。
岸本 佐知子 (キシモト サチコ) (訳)
上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。訳書にL・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、L・デイヴィス『話の終わり』、A・スミス『五月 その他の短篇』、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』、G・ソーンダーズ『十二月の十日』、J・ウィンターソン『灯台守の話』、S・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、N・ベイカー『中二階』、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』、S・タン『内なる町から来た話』など。著書に『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞)『わからない』など。
(版元より)
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