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pool|高木こずえ

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発行:赤々舎
Book Design:刈谷悠三 + 角田奈央 / neucitora
Size:H208mm x W154mm
Page:112 pages
Binding:Swiss binding with double-leaf pages
Published in June 2025
ISBN:978-4-86541-205-5

青に浮かぶ無時間の風景
月日を超えた、もうひとつの写真のあり方

写真という概念に対して常に新たな問いを投げかけてきた高木こずえ。表現に先んじて技法を選ぶのではなく、その都度、意図に即した手法を探りながら制作を重ねてきた高木が、本作で取り組んだのは、19世紀に発明された古典的写真技法「サイアノタイプ」──いわゆる青写真である。

紫外線に反応する薬品を塗布した紙に像を焼きつけるこの技法は、通常は太陽光で感光させる。高木はそこに独自の操作を加えた。
月光のもと、長時間露光で撮影したイメージをデジタルネガとして出力し、それをサイアノプリントの紙に重ね、改めて太陽光に晒す。夜の光で捉えた像が、昼の光によって定着されるという、時間と光の層を織り込み相対するようなプロセス。ひとつの像のなかに複数の時が共存する。
月と太陽、夜と昼、陰と陽。異なる性質の光が交錯する中で立ち上がるのは、「いま、ここ」の瞬間を超えた、もうひとつの写真のあり方である。

"できあがった写真には、月の光と日の光をあびた青い風景がうかぶ。月光と日光が同時にある。月と日は、月日、つまり時間。月が出て、沈んで、日が出て、沈んで。そのくり返しが時間なのだとしたら、月と日が現れも消えもせずただそこにある写真のなかに、時間はない。時間そのものであり、無時間。時で満ちみちて、時をもたない写真。"(高木こずえ)

対象を記録する装置としての写真ではなく、光の記憶を媒介し、変換の痕跡を引き受ける器としての写真。
わたしたちの見るということが、そこに揺らぎながら浮かび上がる。

(版元より)

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