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幸福論|アラン

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白水Uブックス/思想の地平線巻次:1143
翻訳 串田孫一/中村雄二郎
発行:白水社
新書判 300ページ
定価 1,600 円+税 1,760 円(税込)
ISBN978-4-560-72143-8
発売日 2025年6月3日

もっとも読みやすい幸福論

「本物の不幸もかなりあるにはある。そうだとしても、人々が一種の想像力の誘惑によって不幸をいっそう大きくしていることには、依然としてかわりない。自分のやっている職業について不平を言う人に、あなたは毎日、少なくともひとりぐらいは出会うだろう。そして、その人の言い分は、いつでも十分もっともだと思われるだろう。どんなことでも文句をつけられるものだし、なにも完全なものなどないからだ」

リセで哲学教授として長らく教鞭を執っていたアランの哲学は、想像力の暴走に身を委ねたり、抽象思考に終始するのでなく、また何か特別な状況を必要とするのでもない。日常を生きる場で、幸福への道筋を見つけだしていくのである。

自分自身の気分の揺らぎがときには不幸の悪循環をもたらす。不安に苛まれる時代にあって、いかに幸福を得るかの心の持ちようを教えてくれる、アラン畢生の名著。

目次
1 名馬ブケファロス
2 苛立ち
3 悲しいマリー
4 神経衰弱
5 ふさぎの虫
6 情念
7 神託のおわり
8 想像力について
9 精神の病い
10 気で病む男
11 医薬
12 微笑
13 事故
14 惨劇
15 死について
16 態度
17 体操
18 祈り
19 あくびの仕方
20 不機嫌
21 性格
22 宿命
23 予言的な魂
24 われわれの未来
25 予言
26 ヘラクレス
27 楡の木
28 野心家たちへ
29 運命について
30 忘却の力
31 大草原にて
32 近隣の情念
33 家庭で
34 心づかい
35 家庭の平和
36 私生活について
37 夫婦
38 倦怠
39 速力
40 賭け
41 期待
42 行動する
43 行動の人
44 ディオゲネス
45 エゴイスト
46 王は退屈する
47 アリストテレス
48 幸福な農夫
49 労働
50 制作
51 遠くを見よ
52 旅行
53 短刀の曲芸
54 大げさな言辞
55 泣き言
56 情念の雄弁
57 絶望について
58 憐れみについて
59 他人の不幸
60 慰め
61 死者の崇拝
62 まぬけな男
63 雨のなか
64 興奮
65 エピクテトス
66 ストイシズム
67 汝みずからを知れ
68 楽観主義
69 解きほぐす
70 忍耐
71 親切
72 悪口
73 上機嫌
74 ある療法
75 精神の衛生
76 乳への讃歌
77 友情
78 優柔不断
79 儀式
80 新年
81 祈願
82 礼儀
83 生活知
84 喜ばせる
85 医者プラトン
86 健康法
87 勝利
88 詩人
89 幸福は美徳
90 幸福は寛大なもの
91 幸福である法
92 幸福たるべき義務
93 誓うべし
 訳者あとがき(中村雄二郎)
 解説 寝るまえ5分の『幸福論』(髙山裕二)

著者プロフィール
アラン (アラン) (著)
本名エミール・オーギュスト・シャルティエ(1868‐1951)。
「アラン」はペンネーム。フランスの哲学者で、パリのアンリ4世校など名門リセで哲学教授を務めた。抽象思考に終始するのではなく、わかりやすい日常生活の場面の中で、「幸福とは何か」を追究した。著書はほかに『人間論』『諸芸術の体系』『哲学講義』など。弟子にアンドレ・モーロワやシモーヌ・ヴェイユがいる。

串田 孫一 (クシダ マゴイチ) (訳)
1915-2005年
1939年東京大学卒
フランス哲学専攻
主要著書
『串田孫一随想集』(講談社文芸文庫)他

中村 雄二郎 (ナカムラ ユウジロウ) (訳)
1925-2017年
1950年東京大学卒
フランス哲学専攻
明治大学名誉教授
主要著書
『中村雄二郎著作集』(岩波書店)
『チェーホフの世界』(白水社)
『増補版 劇的言語』(共著、朝日文庫)他
主要訳書
アラン『哲学講義』(白水社)
グイエ『人間デカルト』(共訳、白水社)他

(版元より)

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