老いに追われて|畑中章宏
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写真 佐内正史
解説 町田康
発行 rn press
四六変形判 縦168mm 横128mm 並製
価格 2,000 円+税 2,200 円(税込)
ISBN978-4-910422-26-8
発売日 2026年4月24日
「わたしは母をすててきたばかりである」という作家自身の言葉からこの本は始まる。
本書は民俗学者である畑中によるエッセイ要素の強い「生きるための民俗学」。誰もが直面する親の老い、そして自分自身の老いについて、民俗学の視点を交えながら掘り下げていく。
姥捨伝承、昔話、神話、不老長寿、貝原益軒『養生訓』、有吉佐和子『恍惚の人』、カフカ『変身』を横断しながら「老い」と「生い」を紐解く。現代を生きる多くの人が、いつか必ず直面する選択に向き合う一冊。
写真=佐内正史
解説=町田康
◯
私は母をすててきたばかりである。
私にかぎらず日本人は、
これまでにおびただしい数の母をすててきた。
その証拠に、この列島には姥を捨ててきたと
言い伝える場所が数多く残っているのである。(本文より)
◯
目次
一 母をすてる
二 翁の正体
三 不老長寿の願い
四 『養生訓』を読む
五 隠居はかなえられたか
六 いじわるばあさんの孤独
七 老いらくの恋の顛末
八 恍惚の人びとはどこにいたのか
九 「ポックリ往生」と「ぼけ封じ」
一〇 「養老」と「敬老」という言葉
一一 父を看取る。幸田露伴とその娘
一二 老人と子どもの絆
一三 カフカの『変身』は老人介護を描いているのか
一四 死に急ぐ年寄りたち
一五 臨終の風景
一六 老いの坂、登れば
最終章 老いに追われて
著者プロフィール
畑中章宏 (ハタナカアキヒロ) (著)
一九六二年、大阪生まれ。民俗学者。災害伝承、民間信仰から流行現象まで、幅広い領域に取り組む。著書に『天災と日本人』『廃仏毀釈』(以上、ちくま新書)、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『五輪と万博』『医療民俗学序説』(ともに春秋社)、『宮本常一』(講談社現代新書)、『新・大阪学』(SB新書)、『小泉八雲 「見えない日本」を見た人』(光文社新書)、『『忘れられた日本人』をひらく』(若林恵との共著。黒鳥社)など多数。最新刊は『オルタナティブ民俗学』(島村恭則との共著。誠光社)。
(版元より)
