
はるかカーテンコールまで|笠木拓
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港の人
四六判変型/上製本/本文208頁
2,000円(本体価格・税別)
2019年9月刊
ISBN978-4-89629-366-1 C0092
「何者かであろうとしなくていいから、歌は好きだ。この歌の形が決まるまでは、ずっと、果てなく歩けるだろう。夏の夜のにおい。ひとつの歌から次の歌へ、僕は歩いている」(あとがきより)
研ぎすまされた五官を穏やかな音色で包みこみ、ときには微笑みを浮かべながら、はかないものたちに寄り添う心やさしき歌人。現実の切なさに身をひたしながらも、遠く遥かなものへの憧れをたずさえ続ける芯の強さ。年齢や性別をこえたものへと届けとばかりに詠まれた歌は、多くの読者の胸を焦がすだろう。2009年から19年までの10年間に作った歌、全343首をおさめた青春歌集の傑作が生まれる。
第2回高志の国詩歌賞受賞
第46回歌人集会賞受賞
■本歌集より
ショッピングモールはきっと箱舟、とささやきあって屋上へ出る
鳥はその喉に触れえず鳴くものを地上の声を飛び越えてゆく
沈黙をやさしく許すひとといて月には水のない海がある
魚でも獣でもない少年の膝に眠っている万華鏡
ひかりのシャワーを浴びてぼくらは静謐と呼べる時間のなかを歩いた
終バスを映画で逃す 雨音をやがて失う世界を歩む
■著者
笠木拓(かさぎ・たく)
1987年新潟生まれ。石川育ち。
2005年から短歌を作り始める。翌年、「京大短歌」に参加。
2013年からユニット「金魚ファー」としても活動。
第58回角川短歌賞佳作。第6回現代短歌社賞次席。
現在、「遠泳」同人。
(港の人商品ページより)
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