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誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のために 制作・教育・批評|諏訪敦彦

¥3,300 税込

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発売日:2020年01月16日
四六判|496頁|定価:3,000+税|ISBN 978-4-8459-1913-0

「監督」はピラミッドの頂点に君臨するような
存在であってよいのか?

映画の制度に挑戦し、その独自のスタイルが
世界を驚かせてきた映画監督・諏訪敦彦、初の単著!

制作、教育、広島、批評……作家としての信念を
さまざまな切り口から浮かび上がらせるとともに、
西島秀俊、三浦友和が諏訪敦彦について語る
録り下ろしインタビューも収録。
映画の可能性を信じさせてくれる唯一無二の本!


カンヌ国際映画祭やロカルノ国際映画祭で賞を獲得するなど世界的に高い評価を受けてきた諏訪敦彦。監督としてのみならず映画教育者としても広く活動し、注目を集めている。

6章構成の本書では、自身の歩みを振り返る書き下ろしの随筆、監督作について語ったインタビュー、教育への思いをつづった文章、出身地・広島を軸にしたエッセイ、北野武やペドロ・コスタなどを扱った映画評、西島秀俊や三浦友和といったキャストから見た諏訪に迫るインタビューなどを収録。制作現場、大学の教室、広島、映画館……さまざまな場所で展開された諏訪の思考が凝縮されており、その全貌を知ることができる。

序章として執筆された書き下ろしの回想は7万字(400字詰め原稿用紙170枚以上)を超える諏訪渾身の随筆になっている。ほかにカロリーヌ・シャンプティエの未邦訳のエッセイや、諏訪がフランスで発表した『蜂の巣の子供たち』(清水宏監督)の映画評などこの本でしか読めない文章が複数収録。

監督が「自分の思い描く世界」をキャストとスタッフを使い、フィルムの上に構成していくトップダウンな撮影現場を拒否し、映画の制作方法それ自体を模索してきた諏訪。それは効率を思考のベースにした際、経済的にも組織運営的にも非効率的なものでしかないのだろう。しかし、だからこそ新しい可能性に開かれているはずだ。

映画を志している人たちのみならず、ひろく創作に関わる人や教育者の方々など、多くの人に新たな発見を与える決定的な1冊!

(フィルムアート社商品ページより)

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