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論集 蓮實重彦

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工藤 庸子【編集】
発行元:羽鳥書店
2016/07/06
ISBN: 978-4-904702-61-1
¥ 5,400(税別)

束になってかかってみました。

『監督 小津安二郎』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』の著者とは何者なのか?
文学から映画まで、27名の論者による蓮實重彦論およびエッセイ。
蓮實重彦「姦婦と佩剣――十九世紀フランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき」(『新潮』2014年8月号)と、編者・工藤庸子と蓮實重彦の往復書簡(『UP』)を収録。

目次

[目次] 
姦婦と佩剣――十九世紀のフランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき  蓮實重彦
ボヴァリー夫人のことなどお話させていただきます――蓮實重彦先生へ  工藤庸子
『「ボヴァリー夫人」論』では思い切り贅沢をさせていただきました――工藤庸子さんへの返信  蓮實重彦 
I
義兄弟の肖像――『帝国の陰謀』とその周辺をめぐって  田中 純(表象文化論)
Sign‘O’the Times――『伯爵夫人』を読む  阿部和重(作家)
批評と贅沢――『「ボヴァリー夫人」論』をめぐって  菅谷憲興(フランス文学)
「二次創作」に抗する「二次創作」――蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」論』の「序章 読むことのはじまりに向けて」と「I 散文と歴史」を読む  石橋正孝(フランス文学)
A comme art, et ...――Aはart(芸術)のA、そして……  橋本知子(フランス文学)
塵の教え――フィクションに関するとりとめない註記  森元庸介(思想史)
さらなる「運動の擁護」へ  柳澤田実(哲学・キリスト教思想)
批評家とは誰か――蓮實重彦と中村光夫  中島一夫(文芸批評)
蓮實重彦のイマージュ、反イマージュの蓮實重彦――「魂の唯物論的擁護」とは何か  互 盛央(言語論・思想史)
「昨日」の翌朝に、「アカルイミライ」の約束もなく――蓮實重彦による「文学史」と「映画史」  片岡大右(フランス文学・社会思想史)
II
蓮實教授との三時間、日本の列車の車中にて  ペドロ・コスタ(映画監督)
映画からこぼれ落ちそうになる男  三浦哲哉(映画批評)
『監督 小津安二郎』の批評的事件  クリス・フジワラ(映画批評)
犯し犯される関係の破棄――曽根中生・蓮實重彦・日活ロマンポルノ  久山めぐみ(編集者)
見ることを与えられて――蓮實重彦への讃辞  エイドリアン・マーティン(映画研究)
メディア化する映画――一九二〇/一九三〇年代から二〇〇〇/二〇一〇年代へ 中路武士(映画論・メディア論)
蓮實について  リチャード・I・スヘンスキ(映画研究) 
抽象化に対抗して――蓮實重彦の映画批評  イム・ジェチョル(映画批評)
シネマとアメリカ――蓮實重彦のふたつの顔  入江哲朗(アメリカ哲学・思想史・映画批評) 
III
遭遇と動揺  濱口竜介(映画監督)
胸の高鳴りをおさえながら  三宅 唱(映画監督)
眼差しに導かれて  小森はるか(映像作家)
私は如何にして心配するのをやめて「ハスミ・シゲヒコ」の影響を脱したか  内藤 篤(弁護士・名画座館主)
恩師 蓮實先生  遠山右近(行政官)
不実なる誘いにのって  小川直人(学芸員) 
蓮實のおじちゃま  とよた真帆(女優)

『伯爵夫人』とその著者を論じるための権力論素描――編者あとがき  工藤庸子 
蓮實重彦 著書目録

著者略歴

工藤 庸子【編集】
1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。

(出版社商品ページより)

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