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ブルースと話し込む|ポール・オリヴァー

¥2,035 税込

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発行 土曜社
著者 ポール・オリヴァー
翻訳 日暮泰文
読者対象 ブルース・ファン、米国史/民俗学研究者・学生
仕様 四六判(190 × 129 × 21.8ミリ)|336頁(うち写真48頁)|秀英明朝9.5ポ
ISBN|Cコード 978-4-907511-25-8|C0073
製造 竹尾|光邦|加藤製本
初版 2016年6月20日|2,000部
二版 2020年3月30日|1,500部

Pヴァイン・レコード創業者が座右に置く名著中の名著

1960年、英国人歴史家ポール・オリヴァーが米国で採録したブルースの生の声。世界から隔絶した、当時の米国南部の黒人音楽の躍動をつたえる本書は、80枚の貴重写真を添えて、5年後の65年にロンドンはカッセル社《ジャズ・ブック・クラブ》の一冊として世に出た。Pヴァイン・レコード創業者が半世紀ちかく座右に置く名著中の名著の本邦初訳。「読者はブルースがブルースとして歌い演奏される現場でブルースがどのようなものなのかということをたっぷりと、ブルースを体現するひとたちから語られる。」

目  次
序  文
ミシシッピ州クラークスデイル
ブルースと話し込む
フィールド・トリップを終えて
ブルースを話し込んだ人々
訳者あとがき

書  評
ブルース談の、どれもこれもが生々しく、面白い。なるほど、ブルースとは、明け方にひっそり降りてきたり、戸口のところに立っていたり、男のように歩き、取り付いてくるものなのだ、と実感できないまでも、彼らの持つブルースの原風景のようなものが、胸にずんずん響いてくる
小出斉『レコード・コレクターズ』2016年9月号

初めて知る臨場感ある内容と、「彼らの暮らしぶりや経験をその言葉のまま記録したかった」オリヴァーの意図を丁寧に汲み取ったと思われる選び抜かれた日本語での表現に圧倒される
みなべかん『ブルース&ソウル・レコーズ』2016年8月号

ブルースやジャズ愛好家にはなくてはならない書籍だ。このような本は未だかつて出版されたことはないし、同じくらい優れた本が出るのにはまだ何年もかかるだろう
サイモン・ナピア『ジャズ・ジャーナル』

音楽とそれを作り出す人々に関しての最高の研究だ。回想と持論から、どうやってこの音楽底流が発展し広がったかという、思わず引きずり込まれてしまう歴史が現れ出る。もしブルースについて知りたいのであれば、あるいは、もう知っていると思っているのであれば、この『ブルースと話し込む』を入手するとよい
マックス・ジョーンズ『メロディ・メイカー』

きっちり明らかにしているのは、本物の形、中身、そしてすごい詩的な力である。本書――ジャズに関するものとして今まで出されたものの中でも最高の一冊――の持つ大きな価値は、批評家や歴史家の視点を要約したものではなく、実際のニグロ・ブルース・メイカーたちのスピーチを読ませるものであるということだ。情報源は名も無きといってもよい男たちだが、その考えや感情、衝動を、愛着を込め、まっさらの状態で書きとどめている
ピーター・クレイトン『サンデイ・テレグラフ』

ブルースというパワフルで魅惑的な民間伝承への愛着と崇敬にインスパイアされた本だ。ブルース・シンガーの社会的バックグラウンドについての資料として数少ない信頼に足るソースとなることだろう
フィリップ・ラーキン『ガーディアン』

すごく感動的で、しかしぞっとするような、どこまでも魅惑に富んだ、ジャズのフィールド・スタディから出てきた音楽学/社会学ドキュメントだ
キース・ドメット『バーミンガム・ポスト』

黒人民俗音楽を聴く人にとって、あるいは北米黒人の歴史に関心のある人には絶対にマストと言える
マックスウェル・フロイド『タイム&タイド』

本の中からブルースが、生命力いっぱいに雄々しく、声をかぎりに叫んでいる。歌がどこかに押しやられてしまった作為音楽ではとても叶わないような安らぎと、見聞に彩りを添えながら
R・F・D・グリーン『デイリー・テレグラフ』

著 者 略 歴
Paul Hereford Oliver〈ポール・オリヴァー〉ブルース研究者、建築史家。1927年、英国ノッティンガムに生まれる。青年期からブルースの音源・書物の蒐集を開始し、51年に最初の署名記事を発表。以来『Blues Fell This Morning』(60年)『ブルースと話し込む』(65年)『Screening the Blues』(68年)『ブルースの歴史』(69年)『Blues Off the Records』(84年)などの著作を発表し、世界のブルース研究を牽引する。アフリカ系アメリカ音楽の起源と発展をめぐるインタヴュー、現地調査、蒐集資料などは英国グロスターシャー大学が《ポール・オリヴァー・コレクション》として保管する。なお、97年には『Encyclopedia of Vernacular Architecture of the World』全三巻を発表するなど建築史への貢献も多大。

訳 者 略 歴
日暮泰文〈ひぐらし・やすふみ〉東京・新宿生まれ。慶大卒。中高生のときブラック・ミュージックに心酔し、1967年以降日本でのブルースへの関心を高めるために活動、音楽誌へ寄稿する。75年にブルース・インターアクションズ(Pヴァイン・レコード)を創業。著書に『ノイズ混じりのアメリカ――ブルース心の旅』(80年)『のめりこみ音楽起業』(2010年)『RL――ロバート・ジョンスンを読む』(11年)。

こんな本を読んでいる方におすすめします。
William Broonzy “Big Bill Blues” Cassell, London, 1955
Samuel Charters "The Country Blues" Rinehart, New York, 1959
Paul Oliver "Blues Fell This Morning" Cassell, London, 1960
Paul Oliver "Conversation with the blues"(ブルースと話し込む)Cassell, London, 1965
Samuel Charters “The Bluesmen” Oak Publications, New York, 1967
ラングストン・ヒューズ『ジャズの本』木島始訳、晶文社、1968年
ネフ、コナー『ブルーズメン』三井徹訳、ブロンズ社、1976年
ポール・オリヴァー『ブルースの歴史』米口胡訳、日暮泰文解説、晶文社、1978年
日暮泰文『ノイズ混じりのアメリカ』冬樹社、1980年
ネルソン・ジョージ『リズム&ブルースの死』林田ひめじ訳、早川書房、1990年
ルイス・カストロ『ボサノヴァの歴史』国安真奈訳、JICC出版局、1992年
チャールズ・カイル『アーバン・ブルース』ブルース・インターアクションズ、2000年
日暮泰文『のめりこみ音楽起業』同友館、2010年
日暮泰文『RL―ロバート・ジョンスンを読む』Pヴァインブックス、2011年

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