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レオス・カラックス 映画を彷徨うひと

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発行 フィルムアート社
フィルムアート社編集部=編
執筆者=青山真治、赤坂太輔、磯見俊裕、伊藤洋司、入江哲朗、梅本健司、海野敦、大九明子、荻野洋一、菊地健雄、木下千花、葛生賢、黒岩幹子、五所純子、佐藤久理子、澁谷悠、須藤健太郎、角井誠、槻舘南菜子、土田環、中村哲也、西嶋憲生、新田孝行、野中モモ、野本史生、蓮實重彥、濱口竜介、原田麻衣、樋口泰人、彦江智弘、廣瀬純、藤井仁子、降矢聡、堀潤之、町山広美、三浦哲哉、宮代大嗣、村尾泰郎、結城秀勇、マルコス・ウザル
発売日:2022年03月26日
A5判|464頁|定価:3,200円+税|ISBN 978-4-8459-2114-0

1980年代フランス映画に彗星のように現れた、恐るべき子供(アンファン・テリブル)の軌跡を、最新作『アネット』の衝撃とともに、いま改めて再考する。

全監督作品評論、諸テーマをめぐる論考・対談とともに、レオス・カラックス監督と関係者へのオリジナル・インタビューをこの1冊に凝縮。

鮮烈なデビュー以来、現在に至るまでわずか6本の長編作品を手掛けただけの寡作でありながら、ゴダール以後の映画史において、最も重要な作家の一人として世界中で称賛を集めるレオス・カラックス。
この1人の映画作家は、この半世紀近くの映画制作のなかで何を考え、それらをいかに「シネマ」へと昇華させてきたのか。そして、その思考はいま、どこへ向かおうとしているのか。
全監督作品評論、多様なテーマによる各種論考・対談、そして監督本人を含むスタッフ・俳優へのインタビューとともに、現代映画の先端を走るレオス・カラックスの才能を改めて思考するための一冊。

■ レオス・カラックス (Leos Carax)
1960年、パリ郊外のシュレンヌ出身。先見的でミステリアス、カラックスは監督としての卓越した演出力を示して、過去35年のフランス映画界で最も美しい瞬間の数々を生み出してきた。弱冠24歳で、カラックスは魅惑のパリが醸しだす都市の夜の美しさから3部作を作り始める。モノクロで撮られた『ボーイ・ミーツ・ガール』(1984年)で長編映画監督デビュー。つづく『汚れた血』(1986年)はリズムと愛への賛歌であり、カラックスはこの作品で激しい感情表現のスタイルを確立し、初めて国際的な成功をおさめた。1991年には、最も野心的な作品『ポンヌフの恋人』を発表する。8年の沈黙の後、『ポーラX』(1999年)でカラックスは再びカンヌ映画祭のコンペティションに戻ってきた。2012年、現実に魔法をかけ、日常の世界にファンタジーをもちこんだ迷宮的な映画体験である『ホーリー・モーターズ』で、再度カンヌのコンペティションに返り咲く。

【インタビュー】
レオス・カラックス、ドニ・ラヴァン(俳優)、キャロリーヌ・シャンプティエ(撮影監督)、エルワン・ケルザネ(録音技師)、ネリー・ケティエ(編集技師) *聞き手・構成=佐藤久理子、澁谷悠

【カバー写真】
新村真理

目次
はじめに

第1章 あるシネアストの軌跡
レオス・カラックスのために  西嶋憲生

第2章 LCによるLC
Interview 監督 レオス・カラックス 「始まり」と「終わり」の探究  聞き手・構成=佐藤久理子

第3章 協力者たち
Interview 俳優 ドニ・ラヴァン レオスは僕らの限界を超えて、僕らをどこかに連れて行く  聞き手・構成・撮影=佐藤久理子

Interview 撮影監督 キャロリーヌ・シャンプティエ 撮影、畏れとともに前進すること  聞き手・構成=澁谷悠

Interview 録音技師 エルワン・ケルザネ 録音、現実の再構成のために  聞き手・構成=澁谷悠

Interview 編集技師 ネリー・ケティエ 編集、魂を出産する技法 聞き手・構成=澁谷悠

第4章 全監督作品
星、水、血、時間、動体、地図、足跡、板、足音、窓、鏡、無時間、寸断、不断、夜 『ボーイ・ミーツ・ガール』  五所純子

疾走する愛とは何か 『汚れた血』  三浦哲哉

愛の映画 『ポンヌフの恋人』  濱口竜介

永遠に君を愛す 『ポーラX』  宮代大嗣

生と演技、現実と映画のあわいで 『ホーリー・モーターズ』  角井誠

Everything Under The Sun 『アネット』  樋口泰人

夢のエチュード 短・中篇作品  須藤健太郎

第5章 映画と/の思考
「撮る」ことの成熟、あるいはその理不尽な禁止について──『アネット』をめぐって  蓮實重彥

レオス・カラックスと出逢いなおすための覚書  藤井仁子

レオス・カラックスと「単なるイメージ」  廣瀬純

歌うこと、産むこと──『アネット』における虚実の際あるいは女性の身体について  木下千花

第6章 創造行為の秘密
レオス・カラックス監督特別講義  大九明子

対談 映画の箍(たが)はすでに外れている──二〇二二年にレオス・カラックスを見ること  青山真治+町山広美

座談会 東京のレオス・カラックス──『メルド』の撮影現場で起きていたこと  磯見俊裕+海野敦+菊地健雄+中村哲也+野本史生+土田環[司会]

第7章 孤高の作家を拡張する
カラックスと現代映画 カラックス&USSR  赤坂太輔

カラックスとアメリカ アメリカン・ドリームの両義性──レオス・カラックス作品における夢  入江哲朗

カラックスと批評 批評家カラックスの肖像──スタローンとゴダールの間で  堀潤之

カラックスとスペクタクル 炎のようにきらめく深淵  マルコス・ウザル[池田百花=訳]

LCをめぐる二十二節  黒岩幹子+フィルムアート社=編、伊藤洋司、梅本健司、荻野洋一、葛生賢、黒岩幹子、槻舘南菜子、新田孝行、野中モモ、原田麻衣、彦江智弘、降矢聡、村尾泰郎、結城秀勇

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