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ショート・ショート・ヘアー|水野葵以

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新鋭短歌シリーズ58

発行 書肆侃侃房
監修:東 直子
四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-505-2 C0092 2刷

生まれたての感情を奏でる
かけがえのない瞬間を軽やかに閉じ込めた歌の数々。
日常と非日常と切なさと幸福が、渾然一体となって輝く。
────東 直子​

透明な色気に惹かれる
喜びも日常も同じ力で抱きしめて
今生まれたように温かい
────加賀 翔(かが屋)

【著者プロフィール】
水野葵以(みずの・あおい)
1993年4月30日、東京都生まれ。2018年より作歌を始める。
「タクトをふるう」で第62回短歌研究新人賞候補作、「三人家族」で第3回笹井宏之賞最終選考候補作。短歌ネットプリント「ウゾームゾーム」を不定期配信中。著作に、短歌と写真のZINE「あいもかわらず」。

Twitter / Instagram:@TomAoi_24

【5首】
旅客機の窓はきらめくそれぞれのパーパス・オブ・ユア・ヴィジットをのせ
君の背にロールシャッハが咲いていてそれでも好きと思えたら夏
スーパーで出くわすような気まずさと夜の校舎のような嬉しさ
日々のバカ 開きっぱなしの踏切でほとぼりが過ぎ去るのを待って
サササドリと母が呼んでる鳥がいてたぶんこれだな、サササと走る

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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