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花は泡、そこにいたって会いたいよ|初谷むい

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新鋭短歌シリーズ37

発行 書肆侃侃房
監修:山田航 
四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-308-9 C0092 4刷
装画 大島 智子

あまりにも素晴らしくって、生涯手元においておくと誓った。
(下川リヲ 挫・人間)

いつかは忘れてしまうような一瞬一瞬を、全部思い出してしまう。
(山田航)

2018年4月中旬全国書店にて発売。
2019年5月第二版発行
2020年7月第三版発行

【著者プロフィール】
初谷むい(はつたに・むい)
1996年生まれ、北海道在住。北海道大学短歌会、短歌同人誌「ぬばたま」所属。
Twitter : @h_amui

【5首】
イルカがとぶイルカがおちる何も言ってないのにきみが「ん?」と振り向く
カーテンがふくらむ二次性徴みたい あ 願えば春は永遠なのか
どこででも生きてはゆける地域のゴミ袋を買えば愛してるスペシャル
エスカレーター、えすかと略しどこまでも えすか、あなたの夜を思うよ
ふるえれば夜の裂けめのような月 あなたが特別にしたんだぜんぶ

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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