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1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい|小沼理

¥1,980 税込

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発行 タバブックス
2022年10月
装丁 潟見陽
装画 チョン・イヨン
四六版・ソフトカバー・272 頁
ISBN978-4-907053-57-4
定価 本体1800円+税

日記を書くことは、日本で生きているゲイ男性の1人としての「アクティヴィズム」でもあった‒‒

新型コロナウイルス、東京オリンピック、元首相銃撃事件。著しい社会変化があった3度の夏、それでも生活は続いていく。
迷い、怒り、喜び、苦しみ、考え、先へ向かう、注目のフリーランスライターによる3年間の日記。

 私はエラー。この感覚は今も続く。「自分がかかわると事態は必ず悪い方へ進む」というイメージも、やっぱり消えない。でも、それで構わない。身につけてきた生き抜く術に愛着をもっているから、人生をやり直したいとは思わない。そう思えるところまではたどり着いた。今は社会の構造や風潮に問題があると知っていて、変えていきたいと思う。個人的な実感から構造を問う文学や映画、音楽の存在に励まされている。ひどいニュースを見るたび、いい加減にしてくれ、と怒りたくなる。その力で、先へ向かおうとすることはできる。足取りに自信がなくても、進みたい方向ははっきりわかっている。(本文より)

小沼理 おぬま・おさむ
1992年富山県生まれ、東京都在住のライター。「好書好日」「リアルサウンド ブック」他で人文系の著者インタビューなどを行う。Webマガジン「アパートメント」管理人。

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