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短編集 ヘンルーダ|松岡千恵

¥1,760 税込

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発行 岬書店
仕様:四六判変形 チリなし上製 176ページ
発売日:4月27日

女の子たちを描いた、生々しくて、美しくて、はかない世界。

著者の松岡千恵さんは丸善ジュンク堂書店に勤めています。同店のPR誌「書標」に評論を寄せられたことはありますが、岬書店より今回刊行するのは短篇集です。

丸善ジュンク堂書店と思われる書店を舞台にした「備品奇譚集」や、四人の姉妹の不思議な関係
を描く「レーテー」、女の子たちの友情を描く傑作「ヘンルーダ」など、5編を収録します。

間違いなく現実の身近な世界を描いているだけれど、どこかたよりなく、いつも現実ではないものが映り込む松岡さんの世界は唯一のものです。

「昔から年寄りがよく言う、ある存在。一日の始まりと終わりに繰り返し見つめるもの。
年が替わる澄んだ空気の朝や、もしくはむせかえるような夏の宵、桜が散りゆく雨の午後にひときわ、香り立つもの。「守り神」と呼ばれたものについて考えるとき、なぜだか彼女の姿が私の頭に、思い浮かぶのだ。」

松岡さんの小説を読んでいると、そのたびに驚きがあり、小説っていいな、と思います。装画、挿絵は山口法子さん。「私は書店員としての松岡さんに全幅の信頼を置いているが、知人としては相変わらず「謎」の人であり、更に今後はそこに『変な物語を書くひと」という新たな属性(?)が加わった。」と巻末に解説を寄せてくださったのは佐々木敦さん。「チリなし上製本」という珍しい仕様で、持っていてうれしくなる1冊です。

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