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歩く、見る、待つ ペドロ・コスタ映画論講義

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翻訳 土田環

発行 ソリレス書店
四六判 184ページ
定価 1,800円+税
ISBN978-4-908435-00-3
2018年5月19日

ペドロ・コスタ監督が語る、いまある映画を乗り越えるための言葉。

「映画を作るとき、してはならないことを知っておくべきです。それは芸術作品を作ろうとすることです」

諏訪敦彦監督に招聘されペドロ・コスタが東京造形大学で行った3回の特別講義と、映画美学校で催された最初期の講義を収録。映画作りの<姿勢>、ショットの捉え方、フィクションとドキュメンタリーの区別を超えて考察される撮影法。21世紀の映画を問い直すための、実践的な映画論。

「すべての偉大な映画は“さようなら”という言葉を身につけるためにあるのです」

ペドロ・コスタ
映画監督。
1959年、ポルトガルのリスボン生まれ。1989年、長編劇映画第一作『血』を発表。以後、『溶岩の家』(1994)、『骨』(1997)でポルトガルを代表する監督のひとりとして世界的に注目される。その後、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区で、ヴァンダ・ドゥアルテとその家族を撮影し、『ヴァンダの部屋』(2000)を発表、日本で初めて劇場公開され、特集上映も行われた。『映画作家ストローブ=ユイレ あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(2001)の後、『コロッサル・ユース』(2006)では、『ヴァンダの部屋』に続いてフォンタイーニャス地区にいた人びとを撮影した。2009年にはフランス人女優ジャンヌ・バリバールの音楽活動を記録した『何も変えてはならない』を発表。また、マノエル・ド・オリヴェイラらとともに参加したオムニバス作品『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』(2012)の一編『スウィート・エクソシスト』を監督している。最新作『ホース・マネー』(2014)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015で大賞、2014年ロカルノ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した。

土田 環 (ツチダ タマキ) (編集 | 翻訳)
映画研究者、早稲田大学理工学術院基幹理工学部表現工学科講師。
1976年東京都生まれ。専門は映画史・映画美学。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。編著書に『ペドロ・コスタ 世界へのまなざし』(せんだいメディアテーク)、『噓の色、本当の色 脚本家荒井晴彦の仕事』(川崎市市民ミュージアム)、『ニコラス・レイ読本 We Can’t Go Home Again』(boid)、『こども映画教室のすすめ』(春秋社)など。

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