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戦争と世界|マヤコフスキー

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マヤコフスキー叢書4
翻訳 小笠原豊樹
序文 町田康

発行 土曜社
仕様 ペーパーバック判(172 × 112 × 9.4ミリ)112頁
番号 978-4-907511-10-4
初版 2014年12月17日
定価 952円+税

ああ、とじて、とじて、新聞の目を

1914年7月、世界大戦の始まりを21歳の青年詩人は興奮して受け入れる。俄然立ちはだかる戦争の恐怖に、この目で確かめるべく義勇兵に志願するも、思想穏健を欠くとされ、不採用。やがて銃後のけがらわしさと殺戮の報道にうんざりした詩人は『戦争と世界』を書き上げる。戦中の1915年に書き始め、翌1916年に完成しながらも、当局の検閲で、革命による帝政ロシア崩壊まで世に出ることのなかったマヤコフスキーの第三長詩。町田康序文。日本翻訳家協会特別賞。

も く じ
一 ど阿呆が読むとき/読め、というとき(町田康)
二 戦争と世界
三 訳者のメモ(小笠原豊樹)

すげえ音だ。太鼓か、音楽か?
気配、眼差し、衣服の感じ。完璧であった。写真の男は、自分が、パンクロッカーたるもの、外面と内面をかく衝突させるべし、と確信を抱きつつも描けないでいた像、そのものであった
町田康(詩人・小説家)

マヤコフスキーという一詩人の内部に凝縮した戦争は、ここですばらしい比喩の連発というか、むしろ古典的な詩句の大盤振舞いとなって世に現れた
小笠原豊樹(詩人・翻訳家)

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