優しい女|ニンチ
¥2,200 税込
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発行 守屋商店
発行者:東万里江
装画:橋上知里
装丁:清水紗良
印刷所:イニュニック
小B6判(112mm×174mm)
並製本 スリーブケース入
本文224P 別冊付
2020年11月から2023年1月まで、友人のとある女性に継続してインタビューをおこないました。
その一部は『東京の生活史』『大阪の生活史』(筑摩書房)に収録されています。
インタビューを続けるあいだ、私と友人それぞれにさまざまな出来事があり、私たちの関係にもゆるやかな変化が起きました。
本書は語り手の友人が書いた小説と未収録のインタビューをまとめたものです。
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「のんちゃん」は大阪生まれ、図書館司書、40歳。
好きなものはソフィア・コッポラと任侠映画。
孤独は最高。
優しい女でいるためには孤独であらねばならぬ。
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児童文学をこよなく愛し、学校図書館で働く「のんちゃん」。ある日、理不尽な理由で職場をクビになってしまった「のんちゃん」は、同僚の保坂さんからもらった古いノートパソコンで身体から湧き上がる力強い言葉を書き留めはじめました。子ども時代のこと、家族のこと、別れたパートナーのこと、東京で暮らすこと。そして書くことを通して母親への複雑な感情を見つめるうち、やがて母もまた孤独な少女時代を過ごしたひとりの女性であることに辿り着きます。
時には散文とも詩ともつかない言葉の連なりはエネルギーに満ち、ユニークな「のんちゃん」はとても魅力的です。傷も苦しみも自身のものとして生きていく姿は、容易な共感や理解を寄せつけない孤高の美しさがあります。生きることを諦めないでどうにか顔を上げている人へ届けたい、と作者が語る本書はそれぞれの人生をやっていく私たちの背中にそっと手を当ててくれる存在になるはずです。
【目次】
わたしの終のすみか
のんちゃんへのインタビュー①
おっぱいの木
のんちゃん
墓は恥で溢れかえっている
のんちゃんへのインタビュー②
サントリーのウーロン茶
のんちゃんへのインタビュー③
黄色い猫の幽霊
のんちゃんへのインタビュー④
塩からいジャム
【別冊】
編集担当による制作メモ
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