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IN/SECTS Vol. 14 特集「言葉は楽しい」
¥1,870
発行 インセクツ 148ページ/サイズ B6/定価: 1,870円(本体1,700円+税) 今号の特集は、「言葉は楽しい」です。 言葉と言えば、コミュニケーションツールで、共通の理解の上で使われますが、時として、それが表現ツールにもなります。伝わらないといけないのだけれど、伝わらなくてもいい、矛盾を持ちながらも日常的に使われている言葉。 そして現在、メール、オンラインでの対話が増え、言葉による伝わらない問題もまた出現していると感じています。そこで、メディアを使い、言葉でオルタナティブな視点を伝えている私たちも、改めて言葉について考えるため、様々な言葉のあり様を探る試みを行ってみました。 <CONTENTS> ●イン・セクツ ギャラリー「熊本から」 撮影:齋藤陽道 ●[劇団ハイバイ]主宰・岩井秀人に聞く「なむはむだはむ」と言葉とのつき合い方 ●手話という言語 〜齋藤陽道とのやりとりから〜 ●デザイナー・矢萩多聞に聞く「装丁と言葉」 ●〜絵と言葉の余白を楽しむ〜 工夫をこらした翻訳絵本ガイド ●フードエッセイスト 平野紗季子と「味の表現の話」 ●福田尚代の「回文の世界」 ●[contact Gonzo ]塚原悠也インタビュー「メルカリの定型文と言語化からの逃避」 ●「初めましての往復書簡」川瀬 滋× 寺尾紗穂 ●子育て子ども言葉日記 ●翻訳できない言葉を知る「翻訳家座談会」 ●特別寄稿「小説をなぜ読むか」文川田未穂(「オール讀物」編集長) ●「toi booksに問う?」店主 磯上竜也による選書 ●詩人・井戸川射子と「詩作のすすめ」 ●「存在しているだけで素晴らしい」小島ケイタニーラブに聞く音楽と詩、朗読、そして創作活動 ●K-文学を楽しむための特別寄稿「翻訳がつなぐ想い」文金 承福(クオン代表、ブックカフェ・チェッコリ店主) ●今こそアナログコミュニケーション1「東郷清丸←→YeYe交換ノート」 ●今こそアナログコミュニケーション2「文通ってどんなもの?」〜青少年ペンフレンドクラブ会員・橋口智保子〜 ●香港発のひとり出版社[Small Tune Press]カセットテープ × ZINE ●ワードゲーム「言葉のジャーニー By TANSANFABRIK」 ・日本語まだまだこれから勉強記 ・韓流ドラマに見るマジックワード!?「ケンチャナヨ」はどこまでなのか? ・ニューワード「日韓ピジン」って何? ・イタリア映画を、いきいきさせる!?「PAROLACCEの世界」 ・英会話レッスンホッピング ・私の好きな言葉グラフィックス 三重野 龍/てんしんくん/Jieun Yang/赤井佑輔/イハラナツ ・みんなの言葉アンケート「私を掻き立てた言葉」 ・漫画INA「INFECTED」 ・注目! 今、時代はポッドキャスター!? ・【コラム】近藤 聡/世田谷ピンポンズ/佛願忠洋/橋本裕介/みーくんママZ/高山 純/ 西野 優/菅野和子
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南洋と私|寺尾紗穂
¥924
発行 中公文庫 初版刊行日 2019/8/22 判型 文庫判 ページ数 288ページ 定価924円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-206767-7 「南洋群島は親日的」。それは本当だろうか。サイパン、沖縄、八丈島――消えゆく声に耳を澄ませ、戦争の記憶を書き残した類い稀なる記録。〈解説〉重松 清
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ユリイカ2024年8月臨時増刊号 総特集=折坂悠太
¥1,870
SOLD OUT
発行 青土社 定価 1,870円(本体1,700円) 発売日 2024年7月9日 ISBN978-4-7917-0450-7 -『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ- 最新アルバム『呪文』6月26日発売! 折坂悠太の音楽は静かに見つめ返す。旋律に置かれた言葉を耳にしながら私たちは、置かれなかった言葉の蠢く沈黙の気配にも呑まれてゆく――不在のものへの思いが込められた『たむけ』(2016)、個人史と重なる一つの時代を切り取った『平成』(2018)、コロナ禍の社会で惑い揺れる心を見つめた『心理』(2021)という3枚のアルバムを経て、来たる6月に放たれる新たなアルバムの名は『呪文』だという。ドラマや映画への楽曲提供、展示「薮IN」(2022)や歌詞集の刊行、活動10周年弾き語りツアーなど、さまざまな歌と言葉の旅の先で折坂悠太の音楽はいかなる風景のなかを進みゆくのか。いま足音の聞こえるほうへと耳を澄ませる。 総特集◉折坂悠太——『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ ❖カラー口絵 2018〜 / 撮影・構成=塩田正幸 ❖対談〈1〉 同じ風のなかで / 安達奈緒子×折坂悠太 ❖歌のたより 水ようび / 青葉市子 親友のような歌 / 寺尾紗穂 齎す者 / あだち麗三郎 時々の時々 / 坂口恭平 ❖アンケート わたしと折坂悠太 / 石橋静河 イ・ラン KID FRESINO 後藤正文 仲野太賀 中納良恵 松井文 夜久一 ❖創作〈1〉 折坂漫画 呪文 / 寺田燿児 ❖インタビュー 今日を生きるおまじない / 折坂悠太 聞き手=白岩英樹 ❖音から音へ 10年間のあゆみ、そして『呪文』へ / 大石始 「平成」の越え方 / 輪島裕介 アンコントローラブルな響きを取り込む——折坂悠太の即興性に関する覚書 / 細田成嗣 ❖創作〈2〉 水に生まれる / 廣川毅 ❖言葉と出会う 「べ」の領域——『呪文』の成長点 / 細馬宏通 はじまりの詩/詩のはじまり / 斉藤倫 『薮IN』と『あなたは私と話した事があるだろうか』を読んで、わたしたちは薮INした事が、折坂さんと話した事があるだろうか、と考えてみる。 / カニエ・ナハ ❖創作〈3〉 静物 / 正一 ❖光を手渡す 折坂悠太服飾史 / 永冨佳代子 風を読む / 山本啓太 折坂さんに揺らされながら / 佐藤快磨 ❖物語の隣で 物語の続きを願う歌——『泣く子はいねぇが』の音楽と「春」 / 木津毅 春の音、歌の言葉 / 髙山花子 個と公の響き合う歌——「朝顔」とJ-POP / 柴崎祐二 ❖対談〈2〉 音をよく見て、健やかに / ゴンザレス三上×折坂悠太 司会・構成=松永良平 ❖いくつもの景色 折坂悠太が叩く“私”という太鼓 / 松永良平 全身全霊のあとずさり / 九龍ジョー 折坂悠太 録音雑記帳 / 中村公輔 物語からはなれて / 中里友 ❖それぞれの歩き方 京都の折坂悠太 / 岡村詩野 のろしレコード群像劇——三人の歌い手たちによる、歌を見つめ直す居場所 / 峯大貴 ❖資料 折坂悠太クロニクル / 和田信一郎(s.h.i.) 表紙・目次・扉=鈴木聖 表紙・目次写真=塩田正幸
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野生のしっそう 障害、兄、そして人類学とともに|猪瀬浩平
¥2,640
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発行 ミシマ社 定価 2,400 円+税 判型 四六判並製変形 頁数 304 ページ 発刊 2023年11月23日 ISBN 9784909394965 Cコード 0095 装丁 脇田あすか 知的障害があり自閉症者でもあるが、さまざまな鋭さをもった兄。障害がないとされているが、さまざまないびつさをもった弟(著者)。世間には、この兄と弟を切断する「ものの見方」があたりまえに存在する。 しかし、その分断をすり抜けてしまうある出来事が起こった。 2021年3月、コロナの感染拡大による緊急感が高まるなか、兄は突然しっそうする―― どこへ向かったのか? なぜしっそうしたのか? その道筋を辿りながら見えてきたのは、兄の「たたかわない」術だった。 外なる他者、遠くの他者を扱ってきた文化人類学に、あらたな道を拓く実践の書! 「障害とともにある人類学」から始まり、「内なる他者」を対象とした人類学へと展開する、あたらしい学問のあり方。 装画・挿画 岡田喜之 *** 内なる野生に麻酔をかけられた私たちと 感覚的に思考し、疾走する彼。 でも実はそのような対比さえ無意味であること 私たちの間にあるのは断絶ではなく連続であり 一人一人異なりながら、重なり合う存在であることを 思い出させてくれる一冊。 寺尾紗穂(音楽家・文筆家) *** 言葉の囲いを解き放ち、人間の理解しがたさに向き合う。 その語られることのない兄のふれる世界に、 私たちにとっての希望がある。 松村圭一郎(文化人類学者) *** 目次 はじめに しっそうのまえに 第一章 沈黙と声 たたかわないこと、しっそうすること/三月下旬 午前二時半に走り出す/現代の野蛮人・カタリナの構え/黙禱と叫び 1/黙禱と叫び 2 第二章 蜜柑のはしり ズレと折り合い/いくつかの死と/いくつもの死と/対面とリモート/夏みかんのしっそう/贈与のレッスン 第三章 世界を攪乱する、世界を構築する ボランティアのはじまり/満月とブルーインパルス、あるいはわたしたちのマツリについて/路線図の攪乱 1/路線図の攪乱 2/トレイン、トレイン 第四章 急ぎすぎた抱擁 父とヤギさん/眠る父/転倒の先/失踪/疾走/旋回としっそう/燕(つばくら)の神話 最終章 春と修羅 物語の終わりに むすびとして うさぎのように広い草原を 著者情報 著: 猪瀬浩平(イノセコウヘイ) 1978年埼玉県生まれ。明治学院大学教養教育センター教授。専門は文化人類学、ボランティア学。1999年の開園以来、見沼田んぼ福祉農園の活動に巻き込まれ、様々な役割を背負いながら今に至る。著書に、『むらと原発――窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと』(農山漁村文化協会)、『分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる』(生活書院)、『ボランティアってなんだっけ?』(岩波ブックレット)などがある。
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LOCKET 第5号 BEAR ISSUE
¥1,980
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リトルプレス ●編集長 内田洋介 ●デザイナー 大谷友之祐(Yunosuke) ●「野性の造形」トルコ、ドイツ、知床、西表島 ●2022年5月25日発売 ●本文144ページ、B5変判(237mm×182mm) ●1,980円(本体1,800円+税) ●2,200部 特集タイトルは「野性の造形」です。クマをかたどった造形物を追いかけ、2021年にトルコ、ドイツ、北海道、特集外では西表島でも撮り下ろし取材を敢行しました。古代遺跡の彫像、都市名がクマに由来する街、木彫り熊の再ブームを牽引する現役作家。さらに石川直樹氏、津田 直氏、高野夕輝氏、安藤夏樹氏、在本彌生氏、寺尾紗穂氏といった面々が誌面を彩ります。 今号もオフセット印刷は長野県松本市の藤原印刷が「心刷」しました。レッドとグリーンの2種類ある表紙のイラストは編集者とデザイナー、最小単位でインクヘラを握りしめ、一冊一冊にシルクスクリーンを実施。真っ当でいてオルタナティブな道を邁進するインディペンデントマガジンの最新号をぜひお楽しみください。 001|トルコ 創造の大地 030|ギョベックリ・テぺの七不思議 三宅 裕 032|アナトリアの牧羊犬(猪原 悠) 036|想像力の射程──遠くを想うこと 038|CONTENTS 040|ドイツ ベルリンの街に潜む沈黙の叫び声(冨手公嘉、相澤有紀) 052|中世欧州熊寓意譚(オカモトレイコ) 054|木彫り像をめぐる私信(石川直樹) 056|熊意匠遺物に見る、送り(津田 直) 058|木塊になにを見る 高野夕輝 068|木彫り熊が生まれた街 八雲八問八答 大谷茂之 070|すべてはクマさんのために 安藤夏樹(濱田紘輔) 076|愛らしい民芸熊玩具(尾崎織女) 078|熊を彫る人のこと(在本彌生) 081|クマは小部屋で目を覚ます 川口直人、高旗将雄、大住 潤、原田和明(YUTAKA NOJIMA、松井 進) 097|オホーツク文化の形(高橋 健、町田ヒロチカ) 104|クマは繊維に包まれて(鈴木純子) 108|山岳民のスプーン(石川吉典) 112|知床 知床点描 130|MAGAZINE INFORMATION 131|背骨の旅人 第5回 寺尾紗穂(飯坂 大) 139|いまではないいつか 第1回 西表島(土田 凌)
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ミュージック・マガジン 2023年7月号
¥930
SOLD OUT
発行 ミュージックマガジン 定価930円(本体845円) A5判224ページ 2023年7月1日発行 【特集】 コーネリアス 『Mellow Waves』から6年ぶり、7作目となる新作アルバム『夢中夢 - Dream In Dream - 』を発表するコーネリアス。その間には、コロナ禍や、オリンピックをきっかけに巻き起こった大きな騒動もあった。その先に小山田圭吾がたどり着いた音楽とは。ロング・インタヴューを中心に、その核心にせまる。 ロング・インタヴュー〜より普遍的なものにならない限り、新しい作品を作っても意味がなかった(柴崎祐二) 新作『夢中夢 -Dream In Dream- 』を読み解く(小野島大) コーネリアス・アルバム・ガイド(小松香里、高橋健太郎、土佐有明、増渕俊之、矢野利裕、渡辺健吾) サウンドトラック、映像作品、重要参加作品(増渕俊之) 【特集】 追悼マーク・スチュアート ザ・ポップ・グループのヴォーカリストであり、ソロとしても数々の衝撃作を発表してきたマーク・スチュアートが4月21日に62歳で亡くなった。イングランド南西部のブリストルのサウンドを象徴するパンク、ダブ、インダストリアルなどのミクスチャーを先導し、現代世界の矛盾を告発してきた彼の足跡を、今こそ振り返り、継承したい。 唯一無二のレベル・ミュージックを生み出した反逆児の軌跡(村尾泰郎) ザ・ポップ・グループ〜マーク・スチュアートのオリジナル・アルバム(石田昌隆、大鷹俊一、小野島大、近藤真弥、行川和彦) アフリカン・ヘッド・チャージ〜オンUサウンドのプロジェクトによる12年ぶりの新作(石田昌隆) クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ〜セルフ・プロデュースによる8作目(天井潤之介) ペンギン・カフェ〜ポジティヴな希望に満ちた5作目(松山晋也) ルシンダ・ウィリアムス〜脳卒中からの復帰作はロックンロール・アルバム(五十嵐正) 中川敬〜新曲のみで構成されたソロ5作目(宗像明将) 冬にわかれて〜3人による“いいバランスで破綻した”世界(松永良平) 中村とうようを再評価する〜リイシューと「中村とうようコレクション」の現状(深沢美樹) ニュー・スタンダード2020s〜第42回 中央線(小山守、今井智子、大石始、高岡洋詞、土佐有明、行川和彦、原田和典、矢野利裕) ボブ・ディラン(高田漣) ミシェル・ンデゲオチェロ(長谷川町蔵) スパークス(井上理絵) ポール・サイモン(渡辺亨) ノラ・ジョーンズ(能地祐子) ファド・ビシャ(山口詩織) クラウス・ノミ(田山三樹) 山中タクト(小山守) 夢見る港(峯大貴) TEAC VRDS-701でCDを聴く(市川二朗) Front Line アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ リトル・シムズ ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ アルバート・ハモンド・ジュニア パット・メセニー フー・ファイターズ スティーヴ・ルカサー 鈴木マツヲ 原田郁子 Ortance 佐野史郎 meets SKYE REGULAR CONTENTS アルバム・ピックアップ……注目の新作をじっくり批評。 Anohni And The Johnsons/Rufus Wainwright/Bob Dylan/Christine And The Queens/Summer Walker/Fatoumata Diawara/コーネリアス/Hanah Spring ほか クロス・レヴュー……4人の評者が採点評価で誌上バトル! アルバム・レヴュー/ヴィデオ・レヴュー……洋楽・邦楽の最新リリース200〜300タイトルを鋭い評文とともに10点満点で採点。音楽ライフの頼れる味方! 輸入盤紹介……世界各国あらゆるジャンルの注目作を詳細にいち早く! Edgar Jones/Angie Stone/Linda May Han Oh/Dev Lemons/Nakibembe Embaire Group/Dom La Nena/Eugenio Reynal/Jade ほか [連載]近田春夫の帯に短し襷に長し/寺尾紗穂の戦前音楽探訪/木津毅のLGBTQ+通信/安田謙一のこれがヒットか!?/吉田豪のアイドル・マスター!/萩原健太のコンパクト・ディスカヴァリー 国内外の音楽関連ニュース/ライヴ、本、映画の本格的レヴュー/コンサート情報など
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天使日記|寺尾紗穂
¥2,420
特典冊子つき 発行 スタンド・ブックス 2021年12月23日発売 税込2,420円(本体2,200円) 四六判上製 320ページ ISBN:978-4-909048-13-4 C0095 自分の中の子供。目に見えぬもの。聞こえない声。長女が天使に出会った日から始まった、まぼろしのようでいて、確かな日々の記録。 唯一無二の音楽家・文筆家による言葉の到達点。エッセイ49編。 「目に見えるもの以外あるわけない、という断定は、シュタイナーが説いたように理想主義の否定でもある。人が今あるもの、手でつかめるものしか信じられなければ、愛がいったい何であるかも捉えることはできないし、世界をより良く変えていくこともできない。自分には聞こえていない声があり、見えていない世界があるかもしれないと振り返ること、まっさらな心で自然に向き合い、人に向きあうこと。現代を生きる私たちがそれを忘れ、何かに流されるように生きているのだとしたら、立ち止まりたいと思う。そのことにすでに気づいた人々にならって、私は人と一緒に生きたい、と思う」(「あとがき」より) 『彗星の孤独』(スタンド・ブックス/2018年)以来の最新エッセイ集。 目次 Ⅰ 子供でいること 北へ向かう スーさんのこと 目に見えぬものたち 歌とジェンダー 遠くまで愛す 霧をぬけて 闇と引力 天使日記 Ⅱ あくたれラルフ 馬ありて タレンタイム モンゴル民謡 それでも言葉は優しくひびいて 聞こえざる声に耳を澄まして 市子さんとモランのこと おあずけの抒情 矢野顕子の童謡 異端者の言葉 ブラジル移民をめぐって――水野龍からブラジル版五木の子守唄まで パラオ再訪 Ⅲ 山形 カブのわらべうた/吉野 大蔵神社/飯塚 炭鉱の光/足柄 金太郎の周辺/赤穂 海を眺めて/札幌 父の残像/福岡 降り止まぬ雨/今村 キリシタンの教会にて/本郷 アイヌと大神/滋賀 「売国」という言葉/会津 たよりないピアノを前に/名古屋 再会/私への旅/周防大島 尊厳と能動性/東京 ここには居ない誰かについて/ソウル こんなところで子供を産めない/大阪 「あかるさ」へ向かう/阿賀 新潟水俣病/鎌倉 墓参り前後のこと/金沢 ローレンス/阿賀 富と貧しさ/パラオ ひとまずおく/札幌 奥井理ギャラリー/モンゴル シベリアマーモット/玉川上水 あるダンサーの話/長島 愛生園/東京 山谷ブルース/大阪 そのままを認める/東京 コロナ あとがき 寺尾 紗穂 (テラオ サホ) (著) 音楽家。文筆家。1981年11月7日東京生まれ。大学時代に結成したバンドThousands Birdies’ Legs でボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年4月、ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム『御身』(ミディ)が各方面で話題になり、坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品『転校生 さよならあなた』(2007年)、安藤桃子監督作品『0.5ミリ』(2014年/安藤サクラ主演)の主題歌を担当した他、CM、エッセイの分野でもなど活躍中。新聞、ウェブ、雑誌などで連載を多数持つ。2009 年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。坂口恭平バンドや、あだち麗三郎、伊賀航と組んだ3ピースバンド「冬にわかれて」でも活動中。2021年、「冬にわかれて」および自身の音楽レーベルとして「こほろぎ舎」を立ち上げる。 著書に『評伝 川島芳子』(2008年3月/文春新書)、『愛し、日々』(2014年2月/天然文庫)、『原発労働者』(2015年6月/講談社現代文庫)、『南洋と私』(2015年7月/リトルモア)、『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』(2017年8月/集英社)、『彗星の孤独』(2018年10月/スタンド・ブックス)、編著に『音楽のまわり』(2018年7月/音楽のまわり編集部)がある。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 寺尾紗穂 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=寺尾紗穂
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彗星の孤独|寺尾紗穂
¥2,090
発行 スタンド・ブックス 2018年10月16日 2,090円(本体1,900円) 四六判 仮フランス装 320頁 ISBN:978-4-909048-04-2 C0095 丁寧に書くことは、丁寧に生きること。ー いとうせいこう 親との関係、恋愛、恋愛以外の人間関係、出産、子育て。女が生きる、ということはそれだけで事故であり、病のようなものでもある。そしてまた、詩のように雄弁なものであるのだと思った。ー 鈴木涼美 「遠くて遠い」父、娘たちのぬくもり、もう会えない人と風景。日常を、世界を、愛おしく、 時には怒りにも似た決意を持って綴る。唯一無二の音楽家・文章家による待望のエッセイ集。 (出版社商品ページより) ● 寺尾紗穂 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=寺尾紗穂
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文学ムック ことばと vol.3
¥1,760
SOLD OUT
出版 書肆侃侃房 A5、並製、288ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN978-4-86385-455-0 C0495 編集長/佐々木敦 ロゴマーク/石黒正数 表紙・本文デザイン/戸塚泰雄 装画・挿絵/近藤恵介 【巻頭表現】 森栄喜「Die-in Tulips」 【創作】 青柳菜摘「フジミ楼蜂」 市原佐都子「蝶々夫人」 柴崎友香「知らない街のように」 水沢なお「生殖する光」 【特集 ことばと音楽】 ◎小説 柴田聡子「新曲・Best Friend」 町田康「むかし話」 ◎歌詞 イ・ラン「私はある女の生き様を想像してみる」(カン・バンファ訳) 小島ケイタニーラブ「帰ってきたシーラカンス」 崎山蒼志「時間」 澤部渡(スカート)「私が夢からさめたら」 さや(テニスコーツ)「その夢のなか」 澁谷浩次(yumbo)「歌の終わり」 寺尾紗穂「香水」 豊田道倫「海の街へ」 七尾旅人「元日の横須賀」 野口順哉(空間現代)「符牒」 蓮沼執太「フェイシズ」 山本精一「二度寝の子守唄」 諭吉佳作/men「から」 ◎対談 佐藤良明×細馬宏通「言葉と音楽、そのしくみをめぐって」 【第二回ことばと新人賞】 大沼恵太「ゾロアスターの子宮」 山縣太一「体操させ、られ。してやられ」 【翻訳】 胡遷「空気銃」(濱田麻矢訳) 【本がなければ生きていけない】 東千茅「言葉に呑まれる」 百瀬文「あのページで逢いましょう」 (出版社商品ページより)