open 12-19|水木定休
11 fri. 17時閉店
18 fri. 16時閉店
20 sun. 店内イベント|笹久保伸
4/20(日) 笹久保伸
19:00/19:30 ¥3,500+1D
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日誌Ⅰ|東郷清丸
¥1,100
SOLD OUT
リトルプレス ミュージシャンの東郷清丸さんが毎日つけている作業日誌。 2021年10月19日〜12月31日の手書き日誌と その時期の写真と、まとめコラムが少々。 98頁、文庫本サイズ。
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柴犬二匹でサイクロン|大前粟生
¥1,870
発行 書肆侃侃房 四六判、並製、144ページ 定価:本体1,700円+税 ISBN978-4-86385-514-4 C0092 装丁 牧寿次郎 お互いにワンパンし合う関係で倒れた場所を花園とせよ 『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』の大前粟生、初めての短歌集。 短歌ムック「ねむらない樹」vol.7掲載で話題を呼んだ「とびひざげり」など約230首を収録。 ひとつ読むごとに 自分の中の知らないスイッチが押され どこかで知らない窓が開く この感情、どうすりゃいいの? ────岸本佐知子(翻訳家) このお言葉、あのお言葉、お日柄によって 「グッ心地」が変わりました。 ────もう中学生(芸人) 【収録歌より】 この痣を月に結んで大丈夫とびひざげりの妄想をする 棺桶に詰められるならパフェに似た佇まいでと約束の夏 ポカリスエット突然に目減りして光の代わりに光が入る 晩年はふいに浮上すたとえば鳥たとえば歌の途中で焦げて ほがらかな血液の流れ悲しみは取り除けないからめぐらしてみる ● 大前粟生 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=大前粟生
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USO2
¥1,320
SOLD OUT
● ステッカー付き 発行 rn press 文庫サイズ 極めて私的な文芸誌、好評につき第2弾発売! USO うそ 2 特集YOU あなたが抱えている 哀しくて みっともなくて 可笑しな嘘を ひとつだけ 教えてくれませんか。 執筆陣: エッセイ: いとうひでみ 北尾修一 木下龍也 今日マチ子 小谷知也 年吉聡太 矢代真也 若林恵 小説: 辻山良雄 野口理恵 漫画: 安永知澄 岡藤真依 北村みなみ 写真: 濵本 奏 ● USO シリーズ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=uso+シリーズ
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USO
¥1,100
SOLD OUT
● ステッカー付き 発行 rn press 文庫サイズ あなたが抱えている 哀しくて みっともなくて 可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 極めて私的な文芸誌、創刊! 「うそ USO」 エッセイ 北尾修一 武田 俊 年吉聡太 新見 直 野口理恵 矢代真也 詩 エレナ・トゥタッチコワ 漫画 岡藤真依 佐々木充彦 安永知澄 写真 上田 龍 ● USO シリーズ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=uso+シリーズ
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COJI COJI FAN BOOK コジコジのすべて
¥2,750
発行 ブルーシープ 発売日 : 2022/5/13 280ページ ISBN-13 : 978-4908356377 14.8 x 2.2 x 21 cm コジコジを愛するすべての方へ、待望の決定版です。 大人もドキっとするような含蓄ある言葉やナンセンスなギャグが人気の漫画「コジコジ」。メインキャラクターである“宇宙生命体" コジコジの誕生から30 年以上経つ今、20 代から30 代を中心に、そのかわいさとおもしろさ、そして作品の奥深さに注目が集まっています。 東京・立川のPLAY! MUSEUMでは、2022年4月から7月にかけて、史上初となるコジコジの展覧会「コジコジ万博」が開催されます。コジコジたちが暮らす「メルヘンの国」のインスタレーション、漫画やイラストの原画、オリジナル映像を通じて、個性的なキャラクターや名言の数々、主な物語を体感的に紹介。現実世界と同じように、友情や恋、自分探しに悩む仲間たちを、コジコジが明るく楽しく包み込み、すべてを笑いに昇華させていく作品の魅力に迫ります。 本書は展覧会の図録として、コジコジの魅力を余すことなく伝える、ファン待望の一冊です。作者・さくらももこさんの息づかいを感じられる名場面の漫画原画をはじめ、初登場のコジコジ、まるちゃんとコジコジ、扉絵など、お宝級のカラー画も紹介します。さらにはナンセンスギャグ、キャラクターのモヤモヤ、絡みあう人間模様などのコジコジワールドを、ふんだんなイラストとテキストとで徹底解説します。そしてさくらももこさんと親交の深い作家・吉本ばななさんや、芸人・岩井勇気さん(ハライチ)の特別寄稿、そしてアニメのエンディングを担当した電気グルーヴのおふたりのスペシャルインタビューも収録。コジコジを愛するすべての方へ贈る決定版です。 ● コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集|さくらももこ https://honnosiori.buyshop.jp/items/62247937
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全身が青春|大前粟生、町屋良平、磯上竜也
¥1,100
SOLD OUT
toi books 三周年記念出版 発行 toi books A5版並製 / 88P 大前粟生、町屋良平、磯上竜也の三人日記「全身が青春」は、2019年12月にはじまりました。 最近はそれぞれ忙しさにかまけて書く機会も少なくなっていますが、それでものんびり続けています。 この本は、そんな「全身が青春」から派生して、時折それぞれが”日記のようなもの”を持ち寄って小冊子にしてきたものを集め、新たに書き下ろしを加えて生まれた一冊です。 思い思いに書かれた文章は、色々な形式を自由に行き交いながら、それぞれの日々を記録しています。 toi booksの三周年記念出版。 三人のゆるやかな試みを、お楽しみいただけましたら幸いです。 【全身が青春とは?】 こちらをご覧くださいませ。 https://note.com/zenshingaseisyun/n/ncf96012b55f2 【目次】 2019/12/24―12/26 詩日記 (2019/12/24―2020/01/19) 2019/12/31 2020/03/14 詩日記 (2020/03―04) さんがつ、しがつのばらばら 2020/11/×× フィクション監修士・私 2020/12/01 俳句・短歌 デビュー前段、諦念日記 あること、ないこと 生活と小説と短歌 パフォーマティブな私 私は動物に含まれる 書いてきたこと かいていたじき いち、に、さん、しがつのいちにち
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わたしたちのかたち|植本一子
¥1,760
SOLD OUT
自費出版 ¥1600+tax B6判変形(128×176mm) 184ページ 1000部限定 2021年10月28日 初版第一刷発行 デザイン 川名 潤 印刷 innuniq 協力 ヒロセフォトショップ 写真集「うれしい生活」(2019年)のその後の3年間を一冊に。 この世からいなくなってしまった人へ、その後のわたしたちを知ってほしい。その一心でまとめました。 わたしたちのかたちはどんなかたちに見えますか? あなたたちのかたちはどんなかたちですか? 石田さんへの手紙も収録 ● 植本一子 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=植本一子
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ある日突然、目が覚めて|植本一子
¥1,320
SOLD OUT
自費出版 ¥1200+tax 118ページ 128 × 182 mm 2021年10月28日初版第一刷発行 デザイン 北原可菜 題字・イラスト 堀道広 印刷 innuniq 初夏の二〇二一年、永遠に続きそうな緊急事態宣言、相変わらずの政治への苛立ち、まさかのオリンピック開催、ワクワクチンチン・・・かたや私生活では、カウンセリング、ゲシュタルトセラピー、鍼灸院と「ケア」に明け暮れ・・・改めて考える、日記を書くこととは何か・・・私の日常は、きっとあなたの日常にも繋がっている。 はじめに 長い間、自然と続けていた「書くこと」に、 ふいに疲れてしまった私。ちょうどそのタイミングで参加することになった日記を書くワークショップで、数人の参加者だけが読めるクローズドな場で日記を書くことになる。この日記はその二ヶ月(2021年6~7月)の記録である。 ● 植本一子 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=植本一子
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●サイン本 個人的な三ヶ月 にぎやかな季節|植本一子
¥1,760
SOLD OUT
1600+tax(1760円) 176ページ(カラー写真16ページ) 185×130mm コデックス装 デザイン 坂脇慶 編集協力 柴山浩紀 印刷・製本 inuuniq 今年も自費出版で本を作ってみました。 その名も「個人的な三ヶ月 にぎやかな季節」です。 2021年の1月から3月までの個人的な三ヶ月間の記録を 約12万字に及ぶ日記でお届けします。 緊急事態宣言下で身の回りに起きた数々の出来事・・・ とうとう上の娘が小学校卒業したと思ったら、 パートナーは仕事をやめ、新しい道を模索することに。 娘たち、パートナー、大切な友人たちとのかけがえのない日々。 家族って、結婚って、一緒に生きるってなんだろう。 ● 植本一子 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=植本一子
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作家主義 レオス・カラックス アートシアター時代 1988×2022
¥1,200
発行 A PEOPLE 64ページ 4 月 1 日より公開されるレオス・カラックス監督の新作「アネット」。本書は「アネット」 が公開される“2022”の現在と、「汚れた血」が公開された“1988”の過去を結ぶ。1988 年、「ヌ ーヴェル・バーグ・ヌーヴェル・バーグ元年。ゴダールの再来。フランス映画界がついに生 んだ“恐るべき子供」との惹句で登場したレオス・カラックス。時はまさにヴェンダース、 ジャームッシュらの新作が毎年公開された”アートシアターの時代“。「1980 年代アートシアターの時代が生んだ怪物こそがレオス・カラックス」とは、本書における映画監督・塩田明 彦の弁。その時代を生きたクリエイター、そして今を生きる俳優らが、レオス・カラックス を、そして、「アネット」を語る。
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相米慎二 最低な日々
¥2,750
発行:A PEOPLE株式会社 著者:相米慎二 定価:2,750円(税込) サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 20cm 没後20年。2001年9月9日、相米慎二監督は逝った―。13本の監督作品を残して。1994年から95年まで、相米慎二が雑誌連載していた幻のエッセイがあった。「相米慎二 最低な日々」。27年の時を超えて、その文章が、現代に蘇える。相米映画を彷彿させ、また、時にその次元すら超える、全く色褪せない相米慎二ワールドがここに、ある。未来が、ある。
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細野晴臣 夢十夜|朝吹真理子、リリー・フランキー、塙宣之(ナイツ)
¥2,200
発行 KADOKAWA 定価: 2,200円(本体2,000円+税) 発売日:2022年03月18日 判型:四六判 ページ数:212 ISBN:9784048970815 細野晴臣×3つの才能がコラボした異色の短編小説集 2006年7月~2007年3月、WEBメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載された人気連載・細野晴臣の「夢、それはドリーム 細野夢日記」がついに書籍化決定。 まるで「細野晴臣の脳内」を旅しているような気分にさせられる当時掲載された「ジャイロスコープ」「スノーボール」「バスタブの怪」「ピラミッド」「ユーモレスク」「聖者の行進」「超次元セグウェイ」「半島の兄弟」「無理解」……などの37篇の夢。 この中から10篇の夢を元に、芥川賞作家・朝吹真理子、作家・俳優等でマルチな才能を持つリリー・フランキー、そしてYMOマニアであるナイツの塙宣之の3著者が短編小説化。 細野晴臣×3つの才能がコラボした異色の短編小説集。 また、当時「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されていた「細野晴臣 夢日記」全37話も収録。「細野晴臣の夢」を元に各才能がどんな「新しい夢」を紡いでいくのか楽しみにしてほしい。
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ヴェイユの言葉 新装版|シモーヌ・ヴェイユ
¥3,520
SOLD OUT
発行 みすず書房 編訳 冨原眞弓 判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm 頁数 304頁 定価 3,520円 (本体:3,200円) ISBN 978-4-622-08860-8 発行日 2019年10月 9日 愛着、嫉妬、競合、憎悪、無関心……人間同士の関係性を規定し、支配するものはなにか。人間の尊厳を奪い貶める不幸が、なぜこの世に存在するのか。純然な善たる神が、かくも無慈悲な必然に人間を向かわせるのはなぜなのか—— 生前に一冊の著作として書きあげたものをほとんど持たないヴェイユ。ここに集められた断章の数々——折々に発表された記事、論考、書簡、カイエ(雑記帳)からの——は、その短く烈しい生涯のなかで、ヴェイユが感じ、考え、思考を醸成させていったさまを、いわば、なまのかたちで私たちの前にひろげみせてくれる。 読みの多層性をともない、つねに新たな層の発見とともに、世代を超えて手渡されてゆくであろう精選された断章の数々に、晩年に書かれた未完の戯曲『救われたヴェネツィア』からの抜粋、珠玉の詩篇も加え、シモーヌ・ヴェイユの言葉を一冊に。 [初版2003年11月25日発行] 目次 凡例 略号一覧 編訳者 序 I 自己と他者 II 神と必然 III 悪・不幸・十字架 IV 力と社会 V 正義と芸術 あとがき ● シモーヌ・ヴェイユ 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=シモーヌ・ヴェイユ
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シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー
¥1,430
SOLD OUT
発行 河出書房新社 今村 純子 編訳 文庫 ● 480ページ ISBN:978-4-309-46474-9 発売日:2018.07.06 最重要テクストを精選、鏤骨の新訳。その核心と全貌を凝縮した究極のアンソロジー。善と美、力、労働、神、不幸、非人格的なものをめぐる極限的にして苛烈な問いが生み出す美しくきびしい生と思考の結晶。 ● シモーヌ・ヴェイユ 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=シモーヌ・ヴェイユ
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工場日記|シモーヌ・ヴェイユ
¥1,320
ちくま学芸文庫 田辺 保 翻訳 発行 筑摩書房 1,320円(税込) 刊行日: 2014/11/10 判型:文庫判 ページ数:288 ISBN:978-4-480-09646-3 JANコード:9784480096463 新進のうら若き女性哲学教師が教職をなげうち、未熟練の女工として工場に飛び込んだのは、市井の人びとの疎外状況を身をもって知るため、というだけではなかった。「人間のありのままの姿を知り、ありのままを愛し、そのなかで生きたい」という純粋かつ本質的な欲求による、やむにやまれぬ選択であった。だが、現実には激しい労働と限りない疲労に苛まれ、心身は限界に達する。過酷な日々を克明に綴った日記は問いかける、人間性を壊敗させる必然性の機構のなかで、はたして人間本来の生は可能なのか―。これは極限の状況下でひとりの哲学者が自己犠牲と献身について考え抜いた、魂の記録である。 この本の目次 工場日記 断片 アルベルチーヌ・テヴノン夫人にあてた手紙三通 ある女生徒への手紙 ボリス・スヴァリーヌへの手紙 Xへの手紙の断片 ● シモーヌ・ヴェイユ 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=シモーヌ・ヴェイユ
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重力と恩寵 ─シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄
¥1,320
ちくま学芸文庫 発行 筑摩書房 シモーヌ・ヴェイユ 著 田辺 保 翻訳 1,320円(税込) 刊行日: 1995/12/07 判型:文庫判 ページ数:384 ISBN:4-480-08242-5 JANコード:9784480082428 「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか。―ただ「愚寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしかはって行けない」「そのまえに、すべてをもぎ取られることが必要である。何かしら絶望的なことが生じなければならない」。真空状態にまで、すべてをはぎ取られて神を待つ。苛烈な自己無化への志意に貫かれた独自の思索と、自らに妥協をゆるさぬ実践行為で知られる著者が、1940年から42年、大戦下に流浪の地マルセイユで書きとめた断想集。死後、ノート(カイエ)の形で残されていた思索群を、G・ティボンが編集して世に問い、大反響を巻き起こしたヴェイユの処女作品集。 ● シモーヌ・ヴェイユ 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=シモーヌ・ヴェイユ
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シンジケート 新装版|穂村弘
¥2,530
発行 講談社 発売日 2021年05月20日 価格 定価:2,530円(本体2,300円) ISBN 978-4-06-523212-5 判型 A5変型 ページ数 144ページ 初出 底本『シンジケート』1990年、沖積舎刊 伝説のデビュー歌集、31年目の新装版。1990年に第一歌集『シンジケート』で鮮烈なデビューを果たして以来、現代短歌を代表する人気歌人として、エッセイ、評論、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍する穂村弘。その原点であり、現在の短歌ブームにつながる新時代の扉を開いた伝説の歌集が、人気画家ヒグチユウコの絵と名久井直子の装丁で新たに生まれ変わりました。解説・高橋源一郎。 ● 穂村弘 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=穂村弘
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水中翼船炎上中|穂村弘
¥2,530
発行 講談社 発売日 2018年05月23日 価格 定価:2,530円(本体2,300円) ISBN 978-4-06-221056-0 判型 A5 ページ数 210ページ 当代きっての人気歌人として短歌の魅力を若い世代に広めるとともに、エッセイ、評論、翻訳、絵本など幅広い分野で活躍する著者が、2001年刊行の第三歌集(『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』)以来、実に17年ぶりに世に送り出す最新歌集。短歌研究賞を受賞した連作「楽しい一日」ほか、昭和から現在へと大きく変容していく世界を独自の言語感覚でとらえた魅力の一冊! ● 穂村弘 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=穂村弘
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主よ 一羽の鳩のために 須賀敦子詩集
¥1,980
SOLD OUT
発行 河出書房新社 単行本 46変形 ● 144ページ ISBN:978-4-309-02656-5 ● Cコード:0092 発売日:2018.03.16 没後20年にして新発見された40数篇の詩を収録。30歳の頃に綴られた魂の言葉は詩人としての類い稀な才能を証し、須賀文学の核心を明らかにする。手書き原稿も掲載。解説・池澤夏樹。
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つげ義春日記|つげ義春
¥1,430
講談社文芸文庫 発行 講談社 発売日 2020年03月12日 価格 定価:1,430円(本体1,300円) ISBN 978-4-06-519067-8 判型 A6 ページ数 384ページ 初出 「小説現代」1983年3月号~7月号、9月号、10月号、12月号。 底本『つげ義春日記』1983年12月 講談社。 伝説の漫画家が私生活の苦闘を描いた幻の日記、待望の初文庫化。 昭和50年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病と自身の心身の不調など人生の尽きぬ悩みに向き合う日々を、私小説さながら赤裸々に、真率かつユーモア漂う筆致で描いた日記文学の名篇。解説・松田哲夫。
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あまり読めない日々|柿内正午
¥1,500
SOLD OUT
リトルプレス ■装画・表紙デザイン:イタガキユウスケ ■解説:たけのこスカーフ この本の作者、柿内正午は都内在住自称「町でいちばんの素人」、会社員である。 本作は日記本としては『プルーストを読む生活』、『町でいちばんの素人』に続く三作目にあた る。 本作では『プルーストを読む生活』の二匹目の ドジョウを狙い「マルクスを読む生活」を試行して 見事に失敗している。 その代わりと言ってはなんだが、人気スマホゲーム 「Fate/Grand Order」にハマり、人生初の「推し」 ネロ・クラウディウスと出会い、パンデミック以降 の精神的にしんどい日々の鬱屈をコンテンツにより 慰められるというありふれていながらもとても素晴らしいフィクションとの関係を築き上げていく様が滑稽なほど素直に語られている。 自らスノッブを自称する柿内が、スマホゲームに屈託なくのめり込んでいくのは見ていて小気味がいい。 今作の見所はネロちゃまへの熱狂だけではない。『プルーストを読む生活』の商業出版が決ま り、じっさいにそれが刊行されるまでの心の移ろいは、一個人が「著者」になるまでの軌跡の一端を見るようだ。そしてそうやって過剰になっていく自意識と、パンデミックに際しての政府や会社に対して募らせる不信感とで、すっかり読書の喜びや日記の書き方を見失っていく姿は「人はこうも簡単に読めなくなるのだ」と恐ろしくなる。そしてそうであるからこそ、スマホゲームや映画など、本以外の作品を杖にかろうじて正気を保とうとする奮闘っぷりに打たれ、日々の喜びは何も本だけではないのだという気持ちにもさせられるのだ。 (著者あとがきより) ■著者プロフィール 柿内正午(かきないしょうご) 会社員。 著書に『プルーストを読む生活』(H.A.B) ● 柿内正午 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=柿内正午
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わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版|くどうれいん
¥1,000
発行 BOOKNERD 〈俳句をタイトルにしたエッセイ集〉 これは現代版『ことばの食卓』否『手塩にかけたわたしの料理』か?いいえ、彼女は"くどうれいん"。 モリオカが生んだアンファン・テリブルが書き散らしたことばと食物の記録。 はじまりはこうだ。 "わたしを空腹にしないほうがいい。もういい大人なのにお腹がすくとあからさまにむっとして怒り出したり、突然悲しくなってめそめそしたりしてしまう。昼食に訪れたお店が混んでいると友人が『まずい。鬼が来るぞ』とわたしの顔色を窺ってはらはらしているので、鬼じゃない!と叱る。ほら、もうこうしてすでに怒っている。さらに、お腹がすくとわたしのお腹は強い雷のように鳴ってしまう。しかもときどきは人の言葉のような音で。この間は『東急ハンズ』って言ったんですよ、ほんとうです、信じて” 2016年6月の初夏、そして一年後の2017年6月の心象風景。くどうれいんが綴る、食べることと生きることの記録。
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いつも本ばかり読んでいるわけじゃないけれど。|早坂大輔
¥1,870
発行 BOOKNERD 2021年 ” 柳の下の二匹目のドジョウを狙う。 大ヒット作くどうれいんの『わたしを空腹にしないほうがいい』に続く出版物を作るということはつまりそういうことだ。 だから、いや、そうであるからこそ次が出せなかった。それは例えるならば最高のファーストアルバムを作ってしまったバンドの苦悩に似ているし、ルーキーが満塁ホームランを打ち上げた後にバッターボックスに入るベテラン打手の心境に近い。つまり、そういうわけで、次の出版物をリリースするのにおっかなびっくり三年もかかってしまった。 その間、のらりくらりと肩肘の張らない自分の好きなzineばかり作り、答えを出すことから逃げていた。そのうち、第二第三のくどうれいんから手紙と原稿が送られてくるようになった。だが、ぼくには彼らや彼女たちがくどうれいんのヒットという十字架を背負うこと、その彼や彼女の行く末を見届ける自信は正直なかった。 ある日、ぼんやりとしたイメージが浮かび上がった。そうだ、ぼくが自分の本を出せばいい。自分がプレッシャーを背負ってしまえば失敗しても誰かの出版物がコケるより楽ではないか。それで、その考えを早速実行に移すことに決めたらあとは早かった。ゲラが上がり、表紙が出来上がり、印刷製本のスケジュールが決まった。もう戻れない。もう引き返せない。本当にいいのか、お前。毎朝鏡に向かって語りかける。ああ、戻りたい。引き返したい。心のなかのもうひとりの弱気なぼくが呟く。” 2019年11月から2020年2月までのあいだBOOKNERDのオンライストアのお得意様向けに配信していた本にまつわるメールマガジンの文章9編と、新たに5編を書き下ろしたものを収録。デザインは篠田綾香、装画・挿絵は画家の坂巻弓華。
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季節を脱いで ふたりは潜る|菅原敏
¥2,200
発行 雷鳥社 価格 ¥2200(本体¥2000+税) 仕様 A5判変形、上製、1C、p144、別丁・袋とじ付 ISBN 978-4-8441-3777-1 季節を脱いで ふたりは潜る 幾重にも着込んできた 季節をすべて脱ぎ捨てて、 今では遠く無くしたものに、水の中で手を伸ばす——。 (読者特典:電話朗読室付) 『かのひと 超訳 世界恋愛詩集』以来、3年ぶりとなる菅原敏の新詩集は、 移ろいゆく暮らしを、やさしく抱き寄せ、綴った季節の詩。 燃やすとレモンの香る詩集や、毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組など数々の試みをおこなってきた菅原敏が、今作では、遠い日々の断片を拾い集めてぺージに挟みこむように、季節の情緒を12ヶ月の詩に写しました。 カバーを“脱ぐ”とあらわれる肌のような表紙や、 帯につくられた“小さな海” など、こだわり抜いた造本。 さらに朗読などの公演が叶わない今、一篇の詩を電話でお届けする 読者特典〔電話朗読室〕の電話番号を本書の中に隠しました。 雑誌『BRUTUS』での連載を中心に、 近年の代表作含む、12ヶ月×4編〔全48編〕を収録。 >4月 アスファルト上の片手袋を拾い上げると爆発する冬が終わって、動物たちが巣穴で目覚めるころ。やさしい光のなかでも私たちは少しだけ狂ってる必要があった。ほぼ毎日彼女は家にいるので、通帳なのか未来の姿なのか、私は何かを見ないようにと驚くほどに毎日眠る。オムレツリンゴヨーグルト、朝飯を食べ終わると午後三時。彼女の肌も荒れてきた。幸せな暮らしと正しい暮らし。睡眠薬とビタミン剤。それぞれの違いを交換したら洗濯機、私は彼女の下着を洗う。(暮らし) >7月 肌と肌の輪郭が あいまいに消えされば 国境を越えて なめらかな山の稜線 カーテンの隙間から 初夏の日差しが 背中を打ち抜いて ちいさな午後の死 ラジオのニュース 遭難者2名 同じコップで水を飲み 眠りに落ちる前に聞いた ひとつのからだで いきるための理由 (冷たい水)