-
The Wes Anderson Collection: メイキングブック 犬ヶ島|ローレン・ウィルフォード/ライアン・スティーヴンソン
¥5,280
発行 フィルムアート社 金原瑞人=訳 発売日:2019年02月25日 A4変形判 256頁 定価:4,800円+税 ISBN 978-4-8459-1807-2 映画『犬ヶ島』のすべてがわかる、 公式メイキングブック 溢れ出す日本愛! ウェス・アンダーソンの魅力が詰まった一冊 『グランド・ブダペスト・ホテル』『ファンタスティックMr.FOX』など、稀代の天才監督として知られるウェス・アンダーソン。最新作『犬ヶ島』(2018年5月25日 公開)では、今から20年後の日本を舞台にした、少年と犬たちの心を揺さぶる絆を描いています。 完成まで4年の歳月をかけ、670人ものスタッフが関わった本作は、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンをはじめ、RADWIMPS・野田洋次郎、渡辺謙、村上虹郎、夏木マリ、野村訓市、オノ・ヨーコら多彩な豪華声優陣を揃えていることでも話題を集めています。 本書は、『犬ヶ島』の魅力を最大限に堪能できるメイキングブックになります。1,097体もの人形(パペット)を動かし、独特の世界観をつくるストップモーション・アニメ制作の裏側や、ウェス・アンダーソン(監督ほか)、ロマン・コッポラ(ストーリー)、ジェイソン・シュワルツマン(ストーリー)による製作陣の対談、"『犬ヶ島』のキーマン"野村訓市(原案/小林市長役)のインタビューなども収録したファン必携の一冊です。 本作に多大な影響を与えた黒澤明をはじめ、庵野秀明、今村昌平、大友克洋、小津安二郎、北野武、鈴木清順、高畑勲、宮崎駿などからインスピレーションを受け、作品の隅々まで"日本への愛"とリスペクトが詰め込まれたウェス・アンダーソンの魅力を余すところなく収めました。
-
私映画 小津安二郎の昭和|黒田博
¥3,960
発行 港の人 A5判/上製本/カバー装/本文688頁 3600円(本体価格・税別) 2021年12月 ISBN978-4-89629-403-3 昭和初期の大不況を描くモダニスト映画監督小津安二郎。やがて「新しき家長」として戦場に向かった彼は、敗戦を境に家長の座を降り、自ら体験した時代の記憶を俳句のような映画に刻み込んだ。軽みと乾いた抒情をたたえたホームドラマに刻印された、大正モダニズム、愛と性、解体する家族、戦争の記憶……。寺田寅彦、谷崎潤一郎、志賀直哉、六代目菊五郎、山中貞雄らの影響や交流を検証しながら、小津が映画に描き続けたものを通して昭和という時代のポートレイトを浮き彫りにする渾身の評論。 彼の映画はわかろうとする者にはわかる複雑な人の心の深淵を覗くような私映画だった。(本書より) ■目次 1戦争まで 昭和初期 二つのもの/よからぬ年/トーキー/寺田寅彦/六代目/谷崎潤一郎/志賀直哉/民藝運動/小津の「をんな」/深川 『出来ごころ』――俺はいゝ氣持でいくんだぜ 青年・小津安二郎 映画『出来ごころ』 手拭いと/不況/恋の作法/恋と友情/父と子/お金と食/お金と肉体/「いゝ氣持」/水路の男 職工と兵士 作品と商品/喜八と次郎/喜八と坂本/次郎と安二郎/兵士と革命/普通の人/一つだけの世界 大陸への道 劇しい生き方/『土』の時代/『怒りの葡萄』/戦争と映画/新しき家長 2焼け跡にて 周吉と紀子 『晩春』――過ぎにし方の恋しきに 古都/ヤキモチ焼き/縁談/『杜若』/「なんとなし」/むかしの春/虎の子渡し/帰る波/批評/変節と反骨/家長の死/昔男とハリウッド/「紀子」誕生/『杜若』の女/泥中の蓮 『麦秋』――悪に強きは善にもと 恩師の死/虚構と現実/幸福と家族/主題と変奏/主題・食/主題・空と波/主題・歌舞伎と麦/まほろば 『東京物語』――昔の人 今やいずこ 主権回復/予兆/戦後空間/多忙な日々/紀子と志げ/奥座敷/異邦人/聖なる時/帰還/ハハキトク/聖地/海の光/忘却/二つの時代/時の交響曲 夢のように…… 3繁栄の片隅で 『彼岸花』――青葉茂れる桜井の もはや戦後ではない 第二の戦後/『浮雲』と『東京暮色』/初のカラー映画 映画『彼岸花』 前奏曲/筍と竹/京の女たち/昔と今/若者/噓と断絶/喜劇/「みんな噓」/『道成寺』/建前と本音/『桜井の訣別』/彼岸へ 彼岸花と桜 終わりが始まり/シンガポールの教訓/「音楽的要素」/『赤い鳥』/「サセレシア」/「色彩効果」/赤の記憶①/桜の記憶/づくし/宿と女/バラのつぼみ 『小早川家の秋』――水の流れと人の身は 品性と品行 約束/死の影/小早川家/『はぐれ念佛』 映画『小早川家の秋』 前奏曲/かくれんぼ①/かくれんぼ②/かくれんぼ③/間奏曲/かくれんぼ④/二人の男/ゲームの終わり/終曲 水と煙 批評/万兵衛の来歴/かくれんぼ/京都/二つの死 『秋刀魚の味』――入りつる方も白波の バラの絵 映画『秋刀魚の味』 前奏曲/『石橋』/老いの風景/赤い酒場の女/モノの時代/老師の教え/娘の結婚/終曲 秋刀魚と鱧 批評/時の旅人/赤の記憶②/白の記憶/黄の記憶/『秋刀魚の歌』/小津と谷崎/鱧と秋刀魚/厨房の赤い星 旅路の果て 「新しき家長」の生と死/崩壊と再生 あとがき 参考文献 ■著者 黒田博(くろだ・ひろし) 1948年静岡県生まれ。同志社大学経済学部卒。株式会社ポイント(現アダストリア)代表取締役社長を務める。神奈川県鎌倉市在住。小津安二郎研究第一人者の田中眞澄氏の薫陶を受けて、研究を深める。著書に『紀子 小津安二郎の戦後』(文藝春秋)。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 小津安二郎関連 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=小津安二郎
-
論集 蓮實重彦
¥5,940
工藤 庸子【編集】 発行元:羽鳥書店 2016/07/06 ISBN: 978-4-904702-61-1 ¥ 5,400(税別) 束になってかかってみました。 『監督 小津安二郎』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』の著者とは何者なのか? 文学から映画まで、27名の論者による蓮實重彦論およびエッセイ。 蓮實重彦「姦婦と佩剣――十九世紀フランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき」(『新潮』2014年8月号)と、編者・工藤庸子と蓮實重彦の往復書簡(『UP』)を収録。 目次 [目次] 姦婦と佩剣――十九世紀のフランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき 蓮實重彦 ボヴァリー夫人のことなどお話させていただきます――蓮實重彦先生へ 工藤庸子 『「ボヴァリー夫人」論』では思い切り贅沢をさせていただきました――工藤庸子さんへの返信 蓮實重彦 I 義兄弟の肖像――『帝国の陰謀』とその周辺をめぐって 田中 純(表象文化論) Sign‘O’the Times――『伯爵夫人』を読む 阿部和重(作家) 批評と贅沢――『「ボヴァリー夫人」論』をめぐって 菅谷憲興(フランス文学) 「二次創作」に抗する「二次創作」――蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」論』の「序章 読むことのはじまりに向けて」と「I 散文と歴史」を読む 石橋正孝(フランス文学) A comme art, et ...――Aはart(芸術)のA、そして…… 橋本知子(フランス文学) 塵の教え――フィクションに関するとりとめない註記 森元庸介(思想史) さらなる「運動の擁護」へ 柳澤田実(哲学・キリスト教思想) 批評家とは誰か――蓮實重彦と中村光夫 中島一夫(文芸批評) 蓮實重彦のイマージュ、反イマージュの蓮實重彦――「魂の唯物論的擁護」とは何か 互 盛央(言語論・思想史) 「昨日」の翌朝に、「アカルイミライ」の約束もなく――蓮實重彦による「文学史」と「映画史」 片岡大右(フランス文学・社会思想史) II 蓮實教授との三時間、日本の列車の車中にて ペドロ・コスタ(映画監督) 映画からこぼれ落ちそうになる男 三浦哲哉(映画批評) 『監督 小津安二郎』の批評的事件 クリス・フジワラ(映画批評) 犯し犯される関係の破棄――曽根中生・蓮實重彦・日活ロマンポルノ 久山めぐみ(編集者) 見ることを与えられて――蓮實重彦への讃辞 エイドリアン・マーティン(映画研究) メディア化する映画――一九二〇/一九三〇年代から二〇〇〇/二〇一〇年代へ 中路武士(映画論・メディア論) 蓮實について リチャード・I・スヘンスキ(映画研究) 抽象化に対抗して――蓮實重彦の映画批評 イム・ジェチョル(映画批評) シネマとアメリカ――蓮實重彦のふたつの顔 入江哲朗(アメリカ哲学・思想史・映画批評) III 遭遇と動揺 濱口竜介(映画監督) 胸の高鳴りをおさえながら 三宅 唱(映画監督) 眼差しに導かれて 小森はるか(映像作家) 私は如何にして心配するのをやめて「ハスミ・シゲヒコ」の影響を脱したか 内藤 篤(弁護士・名画座館主) 恩師 蓮實先生 遠山右近(行政官) 不実なる誘いにのって 小川直人(学芸員) 蓮實のおじちゃま とよた真帆(女優) 『伯爵夫人』とその著者を論じるための権力論素描――編者あとがき 工藤庸子 蓮實重彦 著書目録 著者略歴 工藤 庸子【編集】 1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 蓮實重彦関連 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=蓮實重彦