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メイキング 人類学・考古学・芸術・建築

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発行 左右社
著者:ティム・インゴルド 訳者:金子遊・水野友美子・小林耕二
装幀:松田行正+杉本聖士
定価:本体3100円+税
四六判上製/332ページ
2017年10月20日 第一刷発行
9784865281798 C0039

線を引くとき、ひもを綯うとき、凧をあげるとき、建物を建てるとき。わたしたちはいつだって、世界と手で対話し、応答しながら生きている。すべての〈つくるひと〉に送る『ラインズ 線の文化史』につづく待望の邦訳第2弾!

人類学と考古学、芸術、そして建築。
これら4つのAをすべて、世界を探究する技術として捉えなおしたならば、どんな風景が広がるだろう。そのために石器を試作し、浜辺を歩き、ある1体の彫像を1週間観察する。そんな授業を続けてきたインゴルドが送る、文化人類学の冒険の書!
チェリスト・ロストロポーヴィチに弟子入りすることと、〈参与観察〉はどう違うのか?
フランスからアフリカまで産出する石斧が、ほとんど同じ形状をしているのはなぜか?
ゴチック建築の傑作、シャルトル大聖堂は、設計図なしにどうやってつくられたのか?
デザインがあってプロダクトがある。では生物は〈デザイン〉されているのか?
この物質世界のなかで、生きているとはどういうことか? それは風に吹かれる凧とどう違うのか?

無数の刺激的な問いから、インゴルドは人間の根本的な条件と可能性を見つけだす。

知るのではない、狩人になるのだ――。
『メイキング』とともに過したものだけが、その意味を知る!
目次
序文、および謝辞
第1章 内側から知ること
第2章 生命の素材
第3章 石斧をつくること
第4章 家を建てること
第5章 明視の時計職人
第6章 円形のマウンドと大地の空
第7章 流れる身体
第8章 手は語る
第9章 線を描く
訳者あとがき
文献一覧
索引

ティム・インゴルド(Tim Ingold)
1948年英国バークシャー州レディング生まれ。社会人類学者、アバディーン大学教授。人間と動物、進化という概念、人間にとっての環境の意味など、従来の文化人類学の枠組みを大きく越える思索をつづけ、世界的に注目されている。主著『ラインズ 線の文化史』のほかにBeing Alive: Essays on Movement, Knowledge and Description, 2011(邦訳刊行予定)など多数。

金子遊(かねこ・ゆう)
1974年生まれ。映像作家、批評家。映像、文学、民族学を領域横断的に研究し、『辺境のフォークロア』(河出書房新社、2015)、『異境の文学』(アーツアンドクラフツ、2016)、『映像の境域 アートフィルム/ワールドシネマ』(森話社、2017)のほか、『フィルムメーカーズ』『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』『国境を超える現代ヨーロッパ映画250』『アピチャッポン・ウィーラセタクン』『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』などの編著や共編著、共訳書にマイケル・タウシグ『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(水声社、2016)などがある。

水野友美子(みずの・ゆみこ)
1983年生まれ。ロンドン大学ゴールスミス・カレッジ・メディア&コミュニケーション学部ならびに一橋大学大学院総合社会科学専攻人間行動研究科にて、アートの人類学・映画学を専攻。共訳書にマイケル・タウシグ『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(水声社、2016)などがある。

小林耕二(こばやし・こうじ)
1969年生まれ、東京外国語大学を経てチェコ政府給費留学生としてカレル大学留学。東欧文化研究(美学)、ヤン・ムカジョフスキー研究。総社土曜大学主宰。

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