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●サイン本 PORTRAIT OF AN ISLAND|Shinichiro Shiraishi
¥6,600
published by SELF PUBLISHING softcover 128 pages 195 x 290 mm color limited edition of 300 copies 2023 ベルリンを拠点に活動する日本人フォトグラファー、白石晋一朗による自身2冊目の作品集。 2019年の渡独以降、作者は自身の自然観の源流をたどり、無意識のうちにつくられた風景への触感をあきらかにしようとしてきました。 拠点を置くベルリンや旅先で訪れた土地で匿名性や共通性を持つイメージを収集し、人工物も自然物も同じように自然を形成するモノという考えのもと、 様々な写真的技法を通して風景写真にアプローチしています。本作は 2021年2月に1ヶ月滞在した「ある島」で撮影されたもので、作者が影響を受けてきた地理学者オギュスタン・ベルク氏の風景論の解釈を写真に引用し、 風景という被写体そのものが主体性のある「肖像」になりうることを示しています。 歪んでディティールを失った写像は作者の写真的特徴である匿名性を帯びながらも、きわめて写真的な瞬間性を保つことによって風景の獲得に成功しているのかもしれません。
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LIKE DUST BEFORE IT FALLS|Márk Redele
¥4,950
published by BUILDING FICTIONS hardcover 32 pages 200 x 300 mm color, black and white limited edition of 500 copies 2022 ハンガリー生まれ、オランダを拠点に活動するアーティスト、マーク・レデレ(Márk Redele)の作品集。本書は、五つの流体的かつ多孔質で膨らみのあるアルミニウムの物体をバーレーンの砂漠にある織布工場でまとめるという野心的な試みから始まった。加熱された金属の粉塵が不安定な衝突を繰り返しながら固形化した際に始まった「旅」の痕跡を集めたものである。現場に5人の作家が集まり、アルミニウム体のイメージエビデンス、記憶、デジタルでの再構築、地理学的な条件、建築的なスペース、素材、そしてそれぞれの関係性との間に生じた、もはや向かう方向も分からなくなった「フィクション」の布を織り上げた。
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DISTANCES VOL.II|Romain Laprade
¥6,600
published by YVON LAMBERT softcover 92 pages 220 x 290 mm color 2022 フランス人フォトグラファー、ロマン・ラプラード(Romain Laprade)の作品集。2019年刊行『 DISTANCES』の続編。「Vogue Paris」や「Holiday」などの雑誌でグラフィックデザイナーとして活動し始めたが、15歳の時に感じた写真への情熱を捨てきれず写真家へと転向。機微に冨み観る者の好奇心を駆り立てる画面を作り出し、一見平凡で退屈なものの細部に焦点を当てることで作者独自のイメージへと昇華している。温かなトーンや構図の感性、自然光を利用したその作品は、Aesop や Rimowa、Mr Porter、Hermes、Isabel Marant など多くのブランドともコラボレーションを果たし、それぞれのブランドの魅力を写真で世に伝えて来た。本作では、モダニズム建築を被写体にすることで、自身の美的感覚や写真を用いた言語を通してその「線」や「面」を写した。心を落ち着かせるような細かな描写やミニマルな構成、とらえた光は、作者が直近の5年間で多くの写真を撮ることで得たものであり、詩的かつ絶妙な絵を作り出している。
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STUDY MAGAZINE VOLUME 03
¥6,600
published by STUDY softcover 136 pages 210 x 297 mm color, black and white 2023 ニューヨークを拠点に活動するフランス人編集者、作家、スタイリストのクリストファー・ニケ(Christopher Niquet)によるファッション&カルチャー誌。毎号一人のアーティスト、写真家、タレント、作家の意見や作品に焦点を当て紹介する。クリストファー・ニケは、これまでにカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)、アンナ・モリナーリ(Anna Molinari)をはじめとしたデザイナーの舞台裏で働き、『ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)』誌の寄稿ライター、『エル・フランス(ELLE France)』誌のエディター、『セルフ・サービス(Self Service)』誌のスタイリストを務めた経験を持つ。 アートディレクションは『Self Service』の編集長、エズラ・ペトロニオ(Ezra Petronio)率いるクリエイティブエージェンシー「Petronio Associates」が手がける。ファッション、アート、本を愛する人たちのコレクターズアイテムとして毎号異なるデザインで企画されている。 第3号は、フランス人フォトグラファー、ロマン・ラプラード(Romain Laprade)に焦点を当て、そのレンズを通してセネガルの首都であるダカールの街を通観する。クリストファー・ニケは、 ロマン・ラプラードが創り出す構成的でありながらも伸びやかな作品に対し、長らく心を惹かれていた。2人は、ダカールの特定の建築物をプロジェクトのテーマとして決めるも、実りのないまま数ヶ月が過ぎ、街を探索することろから始めた。2022年夏、作者はダカールに数日間滞在し、自身が拠点とするパリにいる間に選んだ場所をまずは散策、徐々に直感に従い自分の足で街の魅力を掘り下げていき、何日もかけて建築物を撮影していった。その結果生まれたイメージは、建築的な奇跡や驚きに満ちた場所への静寂なオマージュとなった。本号において作者は、建物や個人邸宅のファサードなど、西アフリカの大都市が持つ折衷的な美しさを捉え、常に進化し続ける都市、歴史と美しさに溢れたこの場所を情緒的かつ抽象的なポートレイトとして描いている。 本作はパリのギャラリー「イヴォン・ランベール(Yvon Lambert)」で開催される展覧会に伴い刊行、100ページに渡りダカールを魅せている。 また、パリを拠点として活動するファッション/ポートレイトフォトグラファーであるジュリアン・マルティネス・ルクレール(Julien Martinez Leclerc)と、スタイリストでありファッションエディターのシャーロット・コレット(Charlotte Collet)が、セネガル系ディアスポラ出身のパリジャン達にスポットを当て、36ページのファッション・ストーリーをモノクロ写真で写し出している。 コントリビューター:シャルロット・コレット(Charlotte Collet)、ジュリアン・マルティネス・ルクレール(Julien Martinez Leclerc)、ゾーイ・ラフナー(Zoe Ruffner)
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A MYCOLOGICAL FORAY|John Cage [THIRD EDITION]
¥9,020
published by ATELIER ÉDITIONS softcover book and unbound portfolio in a slipcase 224 pages 279 x 203 mm color, black and white 2020 THIRD EDITION 「キノコに熱中することによって、音楽についてより多くを学ぶことができるという結論に至った。」- ジョン・ケージ アメリカ出身の音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家であるジョン・ケージ(John Cage)の作品集。本書『A MYCOLOGICAL FORAY(真菌類学への介入)』は、作者の特異体質的な心の奥底に存在する、キノコで覆われた風景へと見る者を惹きつける。2冊組のうち1冊には、作者がキノコを探究している様子や、その間に出会った様々な種類の植物や真菌類の写真や文章を掲載。1983年に公演された『MUSHROOMS et Variationes』の完全版スクリプトも収録している。加えて、ファイルのような形をした『MUSHROOM BOOK(キノコの本)』は、1972年に作者が制作したポートフォリオを初めて複製したものである。アメリカ人イラストレーターであり同じく菌類を研究していたロイス・ロング(Lois Long)によるイラストと、アメリカ人植物学者のアレクサンダー・H・スミス(Alexander H. Smith)による解説を含む。本作は「JOHN CAGE TRUST」による協力のもと刊行された。
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SATURATED LIGHT|Wolfgang Tillmans
¥8,250
published by WALTHER KÖNIG hardcover 416 pages 250 x 250 mm color 2021 現代美術界で重要な賞の一つである「ターナー賞」を2000年に受賞し、ロンドンとドイツを拠点として活動するドイツ人フォトグラファー、ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)の作品集。作者は30年近く制作し続けている代表作「Silver」を通じて新たな抽象写真の世界を創造してきた。本シリーズは、1990年代より作者が手がけている作品であり、フィルムは使わずに光や感光乳剤を用いて印画紙を直接させて制作されている。写真のプロセスの限界や表現の可能性について考察し、強制的に拡張したこのシリーズが今回初めてアーティストブックとして出版。作者はこれらの作品を「まるでソリッドカラーのように汚れていて、不純で、鮮やかで、不安定で、くたびれていて、とらえどころがなく、不鮮明で、煌めいている」と描写している。 各作品のイメージに加え、2013年にドイツ・デュッセルドルフ「K21」でのインスタレーションの一要素として使われた際の様子や、Tate Britain(2003)、ベネツィアビエンナーレ(2009)、ブリュッセル「WIELS」(2020)で行われた「Silver」単体のインスタレーションビューなど、展覧会という空間に置かれた「Silver」シリーズのイメージも収録。 芸術理論家トム・ホラート(Tom Holert)はエッセイの中で、このシリーズが投げかけている哲学的、美学的、物質的な問いと、この作品が存在することで展示空間に出現する、イメージによって語られるプロセスについて論じている。作者とフォトエンジニアのクラウス・ポールマイヤー(Klaus Pollmeier)との対話では、制作過程で無数に起きている技術的な操作や観察、偶然あるいは意図的なアクシデントについて詳しく語られている。