杉本博司 本歌取り 日本文化の伝承と飛翔
¥3,960 税込
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発行:くま書店
A4変型判 縦290mm 横230mm 厚さ25mm 304ページ
価格 3,600円+税
ISBN978-4-9912756-0-9
初版年月日2022年9月17日
和歌の伝統手法である「本歌取り」を日本文化の通奏低音と捉えた杉本は、時間の性質や人間の知覚、意識の起源といった長年追求してきたテーマを元に、千利休の「見立て」やマルセル・デュシャンの「レディメイド」を参照しつつ、独自の解釈を加えた発展的な「本歌取り」を試みる。圧巻の観音開きでみせる新作《天橋立図屏風》とその発想の源となった《三保松原図》、春日大社に関わりのある《金銅春日神鹿御正体》とそれを本歌とした《春日神鹿像》ほか、国宝を含むさまざまな名品を本歌に、杉本作品や杉本による名品の取り合わせとそこに添えられた試論から、現代美術作家・杉本博司の制作哲学が紐解かれていく。
目次
第一章 本歌取り
第二章 Noh Climax
第三章 書寫山圓教寺と性空上人
論考(神戸佳文、奥健夫、 増記隆介、 不動美里)ほか
著者プロフィール
杉本博司 (スギモトヒロシ) (著/文 | 写真)
1947年東京生まれ。1974年よりNY在住。活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理と多岐にわたる。2008年建築設 計事務所「新素材研究所」、2009年公益財団法人小田原文化財団を設立。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2010年秋の紫綬褒章受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲、2017年文化功労者。
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