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この映画を視ているのは誰か?|佐々木敦
¥2,860
発行 作品社 本体 2,600円 ISBN 978-4-86182-768-6 発行 2019.8 アピチャッポン・ウィーラセタクン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジム・ジャームッシュ、ホン・サンス、濱口竜介……。ホラーから、小説の映画化、ドキュメンタリー、パフォーマンスにいたるまで、「視ること」を通して世界に対峙する最前線の作家たち。その倫理と原理を読み解き、映画表現、ひいては人間の視覚経験そのものの根源/極限に迫る。 【目次】 この映画を視ているのは誰か? 第一部 映画幽霊論 Ghost in the Machine――アピチャッポン・ウィーラセタクン論 Beautiful Dreamer――アピチャッポン・ウィーラセタクン論2 視えないものと視えるもの――黒沢清論 視えるものと視えないもの――諏訪敦彦論 「ホラー映画」の内と外 第二部 現代映画の諸問題 救い主が嗤われるまで――ラース・フォン・トリアー論 ファンタスティック Mr.アンダーソンの後悔と正義――ウェス・アンダーソン論 からっぽの世界――ポール・トーマス・アンダーソン論 慎ましき「反知性主義」――ジム・ジャームッシュ論 第三部 カメラと視線の問題 反復と差異、或いはホン・サンスのマルチバース FOR YOUR EYES ONLY――映画作家としてのアラン・ロブ=グリエ 彼女は(彼は)何を見ているのか――濱口竜介論 向こう側への旅――鈴木卓爾論 シネマの倒錯的(再)創造――七里圭論 なぜ私は『わたしたちの家』を自ら配給しようと思ったか?――清原惟論 不可視の怪物(リヴァイアサン)/二つの「コクピット」/第三の眼 孤絶の風景――沖島勲論 あとがき 【著者略歴】 佐々木 敦(ささき・あつし) 1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授や、ゲンロン「批評再生塾」主任講師などを歴任。映画・音楽・文学・演劇など、多数の分野にわたって批評活動を行なう。著書に、『批評時空間』(新潮社)、『シチュエーションズ――「以後」をめぐって』(文藝春秋)、『ゴダール原論――映画・世界・ソニマージュ』(新潮社)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『新しい小説のために』(講談社)、『アートートロジー――「芸術」の同語反復』(フィルムアート社)、『私は小説である』(幻戯書房)など多数。
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忘れられない日本人 民話を語る人たち|小野和子
¥3,520
発行:PUMPQUAKES(パンプクエイクス) 編集:清水チナツ 櫻井 拓 表紙・装画:菊池聡太朗 造本設計・デザイン:大西正一 印刷:株式会社ライブアートブックス プリンティングディレクション:川村佳之 清水チアキ 本体 3,200円+税 324頁/A5変形判 ISBN:978-4-9911310-1-1 C0095 東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年が経つ。 「訪う」「訪なわれる」ということは、本来、どこかで互いの殻を破ろうとする行為であったに違いない。そして、破った殻を脱ぎ捨てたときに、その前よりは「幸福」になった世界へと、お互いの身が高まったのではないだろうか ―― 小野和子 第1章 佐藤とよいさん「戸数十四戸の山奥の村に生きる」 第2章 小松仁三郎さん「おらは義務教育には参加しません」 第3章 楳原村男さん「ガダルカナルへ行かず憲兵学校へまわされて」 第4章 佐藤玲子さん「最愛の夫を失って蘇った民話の語り」 第5章 佐々木健さん「神子職を奪われた祖母が語った民話の数々」 第6章 佐々木トモさん「友はみな貸されて(売られて)いった村に生きて」 第7章 伊藤正子さん「母の語りに育まれて」 第8章 永浦誠喜さん「生涯を農民として生き抜く」 最終話にかえて 「商人の妻」 小野和子(おの・かずこ)民話採訪者 1934年岐阜県生まれ、宮城県在住。 1969年から宮城県を中心に東北のむら村へ民話を求めて訪ね歩く民話採訪をひとりで始める。 1975年にみやぎ民話の会を設立。主な著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』。濱口竜介・酒井耕監督作品映画『うたうひと』(2013年)、NHK Eテレ「こころの時代」(2022年)等にも出演。
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ショットとは何か 歴史編|蓮實重彦
¥2,750
発行 講談社 発売日 2024年08月22日 価格 定価:2,750円(本体2,500円) ISBN 978-4-06-535896-2 判型 四六変型 ページ数 340ページ 映画の「未来」に向けて/スクリューボールまたは禁止と奨励 ハリウッド30年代のロマンチック・コメディー/オーソン・ウェルズはたえずフィルモグラフィーを凌駕しつづける/「黒さ」の誘惑 リタ・ヘイワースの曖昧さはいかにして「フィルム・ノワール」を擁護したか/これは、「黄昏の西部劇」である以前に、映画の王道に位置づけらるべき作品である サム・ペキンパー監督『昼下りの決斗』/ロッセリーニによるイタリア映画史/ロベルト・ロッセリーニを擁護する/娘のイザベラを使って、ロッセリーニに『イタリア旅行』のリメイクを撮らせたくてならなかった/ジャン・ルノワール論のために/レマン湖の畔にて ゴダールにとっての―あるいは、ストローブにとっての―スイスについて/署名の変貌――ソ連映画史再読のための一つの視角/寡黙なるものの雄弁 ホー・シャオシェンの『戀戀風塵』/吹きぬける風のかなたに「黒衣の刺客」/タイプライターとプロジェクターに護られて/ここでは、魂と肉体とが、奇蹟のように融合しあっている「アンジェリカの微笑み」/歳をとらずに老いるということの苛酷さについて ペドロ・コスタ『ホース・マネー』/このホークス的なコメディは、文字通りの傑作である ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』/十字架 シャワー 濡れた瓦…… 『ヴィタリナ』をめぐってペドロ・コスタに訊いてみたい三つのことがら/抒情を排したこの寡黙な呟きに、ひたすら耳を傾けようではないか ―ケリー・ライカート小論―/黒沢清『スパイの妻』『蛇の道』/濱口竜介『悪は存在しない』/映画の「現在」に向けて ゴダールの『奇妙な戦争』に触れて思うこと/年間ベスト10
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他なる映画と 1・2|濱口竜介
¥2,750
発行 インスクリプト 定価:本体2,500円+税(1・2とも) 2024年7月発行 四六判並製 仮フランス装 1:432頁 ISBN978-4-86784-006-1 2:384頁 ISBN978-4-86784-007-8 編集・デザイン:éditions azert 『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』そして『悪は存在しない』の映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。1巻目の「映画講座」篇には、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーをまとめる(すべて初活字化)。映画史上の傑作・名作はいかに撮られてきたのか、その作劇と演出と演技へと迫る。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録する。映画監督は、映画の何を見ているのか、ここにつまびらかになるだろう。 私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人――この場合は監督として――ということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。――「他なる映画と 第一回 映画の、ショットについて」より 「映画をこれまでほとんど見ていない」ような人でも理解できて、しかもその人をできるだけ自分の感じている「映画の面白さ」の深みへと連れて行けるように、という思いで構想した。――「まえがき」より 自分が文章を書くことでしようとしていたこと、それは、その作品なり作家なりの生産原理を摑むことだった。文章によって、その原理の核心を鷲摑みにすること。せめて尻尾だけでも摑んで離さないこと。――「あとがき」より ※書名は「たなるえいがと」と読みます。
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NOBODY issue48
¥2,000
2020年10月31日発行/B5変形判/200ページ ISBN4-902794-50-2 【特集】CURRENT MONTAGE 2000-2020 [インタヴュー] 黒沢清(監督)『スパイの妻』 青山真治(監督)『空に住む』 瀬田なつき(監督)『ジオラマボーイ・パノラマガール』 ダミアン・マニヴェル(監督)『イサドラの子どもたち』 [論考] ペドロ・コスタ『ヴィタリナ』 [インタヴュー] ・黒岩幹子(編集者、ライター、元NOBODY編集長) ・坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任) ・樋口泰人(映画批評家) ・藤原徹平(建築家) ・中原昌也(小説家、音楽家) ・廣瀬純(批評家) [再録] ・刊行記念トークイベント「映画の絶対的な新しさのために」@渋谷ユーロライブ(濱口竜介/三宅唱/NOBODY編集部) ・刊行記念トークイベント「『映画の絶対的な新しさのために』、NOBODYは再起動する。 雑誌『NOBODY』は、濱口竜介、三宅唱をどう見てきたか」@京都出町座(田中誠一/NOBODY編集部) [NOBODY 2000-2020] ・NOBODY関連年表 ・NOBODY BEST 2000-2019 ・NOBODY全号解説 [連載] 第7回「衆人皆酔、我独醒」荻野洋一
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ユリイカ2022年12月号 特集=三宅唱
¥1,980
SOLD OUT
発行 青土社 定価1,980円(本体1,800円) 発売日2022年11月28日 ISBN978-4-7917-0424-8 -『やくたたず』から『Playback』『THE COCKPIT』『きみの鳥はうたえる』、そして『ケイコ 目を澄ませて』へ- 目を澄ませて、映画を発見する 「日本映画第三の黄金期」を牽引する存在として濱口竜介・小森はるか等と並び評され、活躍を続ける三宅唱。絶えず新しい楽しさ=差異を求める真っ直ぐな眼差しをもって探求を続ける三宅の作品は、常に鮮やかな発見に満ち溢れている。12月16日公開となる待望の最新作『ケイコ 目を澄ませて』を前に、いま三宅唱を再発見せねばならない。 【目次】 特集*三宅唱——『やくたたず』から『Playback』『THE COCKPIT』『きみの鳥はうたえる』、そして『ケイコ 目を澄ませて』へ ❖対談〈1〉 悦ばしき映画 / 三宅 唱×蓮實重彥 ❖詩 彼女は金の星 / 山岡ミヤ ❖インタビュー〈1〉 気付いたらケイコだった / 岸井ゆきの(聞き手=編集部) ❖その人と、日々を見る ひとつひとつの日々を追う / 小森はるか 今ここにあることのかけがえのなさの物語 / 川口敦子 目覚めよ死者たち / 樋口泰人 ❖インタビュー〈2〉 見ることと想像 / 小笠原恵子(聞き手=伊藤亜紗) ❖揺れる光 『ケイコ 目を澄ませて』とろう者の世界の接点 / 牧原依里 (訳=佐藤譲二) ケイコ・プラネタリウム / 木下知威 ❖賦活される媒質 建築映画2.0 / 鈴木了二 深さと距(へだ)たり / 平倉 圭 三宅唱、あるいは映画における手話の聴覚性について / 長門洋平 振動と咆哮──『ケイコ 目を澄ませて』の音と声 / 細馬宏通 ❖カラー口絵 in between / 高野ユリカ ❖座談会 流れをつなぐ──『ケイコ 目を澄ませて』のスタッフワーク / 三宅 唱×大川景子×月永雄太 ❖準備された映画──生存の技法 三宅映画との出会いに関する幾つかのこと / 四宮秀俊 The Art of Preparation / 濱口竜介 ❖対談〈2〉 Two Rode Together / 三宅 唱×松井宏 ❖アンケート わたしと三宅唱 〈1〉俳優 / 石橋静河・柄本 佑・渋川清彦・村上 淳・足立智充・渡辺真起子・森岡 龍・安光隆太郎 わたしと三宅唱 〈2〉劇場・映画祭関係者 / 小川直人・尾関成貴・志尾睦子・菅原睦子・角田真由美 ❖三宅唱を探して 映画身体の進化──三宅唱における接触をめぐって / 木下千花 見る(聞く)、書く、撮る──三宅唱の批評と創作 / 三浦哲哉 ❖日記のような記憶 「ほっといてくれ」あるいは「では始めましょう」と何度でもつぶやき続けるために / 平島悠三 セブン・イヤーズ・アフター / 井戸沼紀美 ❖Think Good! ホーム/ムービーの可能性──三宅唱『やくたたず 』をめぐって / 川崎佳哉 ディレクターズ・ディライト──『Playback』とヒップホップ / 冨塚亮平 「Think Good」に立ち会うために──『THE COCKPIT』論 / 成田雄太 ❖再録 何も見ない顔──『THE COCKPIT』『きみの鳥はうたえる』における眼差しからの解放 / 三宅 唱×廣瀬 純 ❖それぞれのコックピットから 三宅唱のフィーリング / OMSB+Hi'Spec 三宅唱の映画と音 / 荘子it ❖シンプルな倫理──穏やかで厳密な親密性 俳優と時間、そのシンプルな可能性──三宅唱『密使と番人』について / 堅田 諒 夜の果てに見えるもの──『きみの鳥はうたえる』 / 上條葉月 エッセイ映画としての『無言日記』──個人的なマッピングから「世界の記憶」へ / 東 志保 ❖スクリーンの外側への旅 旅する映画──拡張する三宅唱作品 / 田坂博子 スクリーンの外側で / 岩田拓朗 三宅唱を密輸する──『ワイルドツアー』をめぐって / 杉原永純 ❖石の肌目、幽霊の肌目 夢中の軌跡をなぞる──『ワイルドツアー』におけるまなざしの詩学 / 青山太郎 白い服と輝く太もも──『呪怨 呪いの家』における幽霊のテクスチュアについての覚書 / 川崎公平 ❖資料 三宅唱主要作品解題 / 原田麻衣 三宅唱作品リスト ❖忘れられぬ人々*14 故旧哀傷・清岡卓行 / 中村 稔 ❖物語を食べる*23 豚を飼う、豚を喰らう / 赤坂憲雄 ❖詩 プライベート・レクイエム / 岩倉文也 ❖今月の作品 小川芙由・五十嵐雨・たかすかまさゆき / 選=大崎清夏 ❖われ発見せり 言葉がほぐれる / 乾 真裕子 表紙・目次・扉……北岡誠吾 表紙・特集扉図版……©2022「ケイコ目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
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MAKING Issue 00
¥1,320
SOLD OUT
出版社:Incline LLP A5判変型/4C/56ページ/コデックス製 価格:1,200円+税 ISBN978-4-9910841-1-9 発行人:大高健志 編集:後藤知佳(UMISHIBAURA) アートディレクション・デザイン:八木幣二郎 写真:川谷光平 取材・執筆(MAKING 01/02):小林英治 ーーーーーーーーーー 新規出版社の第1作目。下北沢に2022年1月オープンしたミニシアター「K2」から刊行される雑誌創刊号。コデックス装丁、製本にも工夫を凝らした、見応えも読み応えもある雑誌。 映画/町という二つを軸に、それらの「作られ方」を観察するパブリケーションシリーズ『MAKING』のプロトタイプ版。下北沢に2022年1月オープンしたミニシアター「K2」が、映画館と町がともに育っていく過程の豊かさを共有するメディアを目指し刊行を開始。同館の杮落としのロードショー作品『偶然と想像』(濱口竜介監督)、『鈴木さん』(佐々木想監督)の監督インタビューのほか、個人と都市空間にまつわるエッセイや「作る過程」そのものに焦点を当てたコラムなどを掲載。気鋭の写真家・川谷光平による、下北沢の再開発の空気を捕えた写真とともにお届けする。 [Contents] Introduction+作り始めるにあたってのメモ MAKING 01:インタビュー『偶然と想像』濱口竜介監督 MAKING 02:インタビュー『鈴木さん』佐々木想監督 フォトエッセイ:山本華「あらゆるものはこの街の風景になる」 コラム:菅俊一「つくるための道具をつくる」 FILMS NOW SHOWING ほか
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レオス・カラックス 映画を彷徨うひと
¥3,520
発行 フィルムアート社 フィルムアート社編集部=編 執筆者=青山真治、赤坂太輔、磯見俊裕、伊藤洋司、入江哲朗、梅本健司、海野敦、大九明子、荻野洋一、菊地健雄、木下千花、葛生賢、黒岩幹子、五所純子、佐藤久理子、澁谷悠、須藤健太郎、角井誠、槻舘南菜子、土田環、中村哲也、西嶋憲生、新田孝行、野中モモ、野本史生、蓮實重彥、濱口竜介、原田麻衣、樋口泰人、彦江智弘、廣瀬純、藤井仁子、降矢聡、堀潤之、町山広美、三浦哲哉、宮代大嗣、村尾泰郎、結城秀勇、マルコス・ウザル 発売日:2022年03月26日 A5判|464頁|定価:3,200円+税|ISBN 978-4-8459-2114-0 1980年代フランス映画に彗星のように現れた、恐るべき子供(アンファン・テリブル)の軌跡を、最新作『アネット』の衝撃とともに、いま改めて再考する。 全監督作品評論、諸テーマをめぐる論考・対談とともに、レオス・カラックス監督と関係者へのオリジナル・インタビューをこの1冊に凝縮。 鮮烈なデビュー以来、現在に至るまでわずか6本の長編作品を手掛けただけの寡作でありながら、ゴダール以後の映画史において、最も重要な作家の一人として世界中で称賛を集めるレオス・カラックス。 この1人の映画作家は、この半世紀近くの映画制作のなかで何を考え、それらをいかに「シネマ」へと昇華させてきたのか。そして、その思考はいま、どこへ向かおうとしているのか。 全監督作品評論、多様なテーマによる各種論考・対談、そして監督本人を含むスタッフ・俳優へのインタビューとともに、現代映画の先端を走るレオス・カラックスの才能を改めて思考するための一冊。 ■ レオス・カラックス (Leos Carax) 1960年、パリ郊外のシュレンヌ出身。先見的でミステリアス、カラックスは監督としての卓越した演出力を示して、過去35年のフランス映画界で最も美しい瞬間の数々を生み出してきた。弱冠24歳で、カラックスは魅惑のパリが醸しだす都市の夜の美しさから3部作を作り始める。モノクロで撮られた『ボーイ・ミーツ・ガール』(1984年)で長編映画監督デビュー。つづく『汚れた血』(1986年)はリズムと愛への賛歌であり、カラックスはこの作品で激しい感情表現のスタイルを確立し、初めて国際的な成功をおさめた。1991年には、最も野心的な作品『ポンヌフの恋人』を発表する。8年の沈黙の後、『ポーラX』(1999年)でカラックスは再びカンヌ映画祭のコンペティションに戻ってきた。2012年、現実に魔法をかけ、日常の世界にファンタジーをもちこんだ迷宮的な映画体験である『ホーリー・モーターズ』で、再度カンヌのコンペティションに返り咲く。 【インタビュー】 レオス・カラックス、ドニ・ラヴァン(俳優)、キャロリーヌ・シャンプティエ(撮影監督)、エルワン・ケルザネ(録音技師)、ネリー・ケティエ(編集技師) *聞き手・構成=佐藤久理子、澁谷悠 【カバー写真】 新村真理 目次 はじめに 第1章 あるシネアストの軌跡 レオス・カラックスのために 西嶋憲生 第2章 LCによるLC Interview 監督 レオス・カラックス 「始まり」と「終わり」の探究 聞き手・構成=佐藤久理子 第3章 協力者たち Interview 俳優 ドニ・ラヴァン レオスは僕らの限界を超えて、僕らをどこかに連れて行く 聞き手・構成・撮影=佐藤久理子 Interview 撮影監督 キャロリーヌ・シャンプティエ 撮影、畏れとともに前進すること 聞き手・構成=澁谷悠 Interview 録音技師 エルワン・ケルザネ 録音、現実の再構成のために 聞き手・構成=澁谷悠 Interview 編集技師 ネリー・ケティエ 編集、魂を出産する技法 聞き手・構成=澁谷悠 第4章 全監督作品 星、水、血、時間、動体、地図、足跡、板、足音、窓、鏡、無時間、寸断、不断、夜 『ボーイ・ミーツ・ガール』 五所純子 疾走する愛とは何か 『汚れた血』 三浦哲哉 愛の映画 『ポンヌフの恋人』 濱口竜介 永遠に君を愛す 『ポーラX』 宮代大嗣 生と演技、現実と映画のあわいで 『ホーリー・モーターズ』 角井誠 Everything Under The Sun 『アネット』 樋口泰人 夢のエチュード 短・中篇作品 須藤健太郎 第5章 映画と/の思考 「撮る」ことの成熟、あるいはその理不尽な禁止について──『アネット』をめぐって 蓮實重彥 レオス・カラックスと出逢いなおすための覚書 藤井仁子 レオス・カラックスと「単なるイメージ」 廣瀬純 歌うこと、産むこと──『アネット』における虚実の際あるいは女性の身体について 木下千花 第6章 創造行為の秘密 レオス・カラックス監督特別講義 大九明子 対談 映画の箍(たが)はすでに外れている──二〇二二年にレオス・カラックスを見ること 青山真治+町山広美 座談会 東京のレオス・カラックス──『メルド』の撮影現場で起きていたこと 磯見俊裕+海野敦+菊地健雄+中村哲也+野本史生+土田環[司会] 第7章 孤高の作家を拡張する カラックスと現代映画 カラックス&USSR 赤坂太輔 カラックスとアメリカ アメリカン・ドリームの両義性──レオス・カラックス作品における夢 入江哲朗 カラックスと批評 批評家カラックスの肖像──スタローンとゴダールの間で 堀潤之 カラックスとスペクタクル 炎のようにきらめく深淵 マルコス・ウザル[池田百花=訳] LCをめぐる二十二節 黒岩幹子+フィルムアート社=編、伊藤洋司、梅本健司、荻野洋一、葛生賢、黒岩幹子、槻舘南菜子、新田孝行、野中モモ、原田麻衣、彦江智弘、降矢聡、村尾泰郎、結城秀勇 著者略歴
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NOBODY issue47
¥1,540
2018年9月14日発行/B5変形型/106ページ ISBN4-902794-49-7 特集:映画の絶対的な新しさのために ・インタヴュー:濱口竜介(監督) ・寄稿:エリザベット・フランク゠デュマ&ジュリアン・ジェステール(フランス・リベラシオン紙)、 黒岩幹子(映画評論・編集者)、須藤健太郎(映画批評・研究者) ・「カンヌ映画祭レポート」坂本安美 三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』 ・インタヴュー:三宅唱 (監督) ・寄稿:相澤虎之助(空族)、小森はるか(映画監督) ・「YCAM三宅唱監督『ワールドツアー』レポート」結城秀勇 インタヴュー ・佐向大(監督)『教誨師』 ・鈴木卓爾(監督)×古澤健(脚本・プロデューサー)『ゾンからのメッセージ』 ・三浦哲哉(映画評論・研究/表象文化論) ・五所純子(文筆家)×月永理絵(編集者・ライター) ●連載 「メタルとは何か」第2回 「衆人皆酔、我独醒」第6回 (出版社商品ページより) ● NOBODY バックナンバー https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=nobody
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NOBODY ISSUE44
¥1,100
SOLD OUT
NOBODY ISSUE44 WINTER2015 2016年1月15日発行/B5変型判/112P ISBN4-902794-46-5 【特集】濱口竜介『ハッピーアワー』 濱口竜介・ロングインタヴュー [寄稿]荻野洋一 【特集】アルノー・デプレシャン『あの頃エッフェル塔の下で』 アルノー・デプレシャン・インタヴュー [寄稿]五所純子、海老根剛 【特集】鈴木卓爾『ジョギング渡り鳥』 鈴木卓爾インタヴュー [寄稿]千浦僚 【特集】21世紀のマノエル・ド・オリヴェイラ [寄稿]丹生谷貴志、橋本一径、奥平詩野 (出版社商品ページより) ● NOBODY バックナンバー https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=nobody
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トーフビーツの難聴日記
¥1,870
SOLD OUT
音楽プロデューサー/DJのトーフビーツ初の著書 『トーフビーツの難聴日記』 4年ぶりのニューアルバムと同日、5月18日発売! 本業の音楽家としての活動のみならず、雑誌やウェブ媒体等での執筆も高い評価を得ているトーフビーツ。2018年に患った突発性難聴をきっかけに書き始めた日記は、これまでに30万字を超えるボリュームに。コロナ禍での活動制限、生まれ育った神戸をついに離れ上京、さらには結婚など、図らずもこの間に公私ともに起こった、さまざまな出来事を綴った約3年半の記録になります。同時に、彼の日々の悩みや暮らし、そして仕事や人生の考え方など、ファンならずとも興味深い内容となっています。 トーフビーツ/tofubeats 1990年神戸生まれ。音楽プロデューサー/DJ。中学生の頃よりインターネットで音源を発表し話題に、テクノイベント「WIRE」に史上最年少で出演。また、関西学院大学在学時の2012年にリリースした「水星」がiTunesの総合チャート1位を記録。2013年にメジャーデビュー、2019年には濱口竜介監督の映画「寝ても覚めても」の主題歌「RIVER」ほか全編のサウンドトラックを手掛けるなど活躍の場を広げている。また、雑誌やネットでの執筆活動も高い評価を受けており、本書が自身初の著書となる。
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論集 蓮實重彦
¥5,940
工藤 庸子【編集】 発行元:羽鳥書店 2016/07/06 ISBN: 978-4-904702-61-1 ¥ 5,400(税別) 束になってかかってみました。 『監督 小津安二郎』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』の著者とは何者なのか? 文学から映画まで、27名の論者による蓮實重彦論およびエッセイ。 蓮實重彦「姦婦と佩剣――十九世紀フランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき」(『新潮』2014年8月号)と、編者・工藤庸子と蓮實重彦の往復書簡(『UP』)を収録。 目次 [目次] 姦婦と佩剣――十九世紀のフランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき 蓮實重彦 ボヴァリー夫人のことなどお話させていただきます――蓮實重彦先生へ 工藤庸子 『「ボヴァリー夫人」論』では思い切り贅沢をさせていただきました――工藤庸子さんへの返信 蓮實重彦 I 義兄弟の肖像――『帝国の陰謀』とその周辺をめぐって 田中 純(表象文化論) Sign‘O’the Times――『伯爵夫人』を読む 阿部和重(作家) 批評と贅沢――『「ボヴァリー夫人」論』をめぐって 菅谷憲興(フランス文学) 「二次創作」に抗する「二次創作」――蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」論』の「序章 読むことのはじまりに向けて」と「I 散文と歴史」を読む 石橋正孝(フランス文学) A comme art, et ...――Aはart(芸術)のA、そして…… 橋本知子(フランス文学) 塵の教え――フィクションに関するとりとめない註記 森元庸介(思想史) さらなる「運動の擁護」へ 柳澤田実(哲学・キリスト教思想) 批評家とは誰か――蓮實重彦と中村光夫 中島一夫(文芸批評) 蓮實重彦のイマージュ、反イマージュの蓮實重彦――「魂の唯物論的擁護」とは何か 互 盛央(言語論・思想史) 「昨日」の翌朝に、「アカルイミライ」の約束もなく――蓮實重彦による「文学史」と「映画史」 片岡大右(フランス文学・社会思想史) II 蓮實教授との三時間、日本の列車の車中にて ペドロ・コスタ(映画監督) 映画からこぼれ落ちそうになる男 三浦哲哉(映画批評) 『監督 小津安二郎』の批評的事件 クリス・フジワラ(映画批評) 犯し犯される関係の破棄――曽根中生・蓮實重彦・日活ロマンポルノ 久山めぐみ(編集者) 見ることを与えられて――蓮實重彦への讃辞 エイドリアン・マーティン(映画研究) メディア化する映画――一九二〇/一九三〇年代から二〇〇〇/二〇一〇年代へ 中路武士(映画論・メディア論) 蓮實について リチャード・I・スヘンスキ(映画研究) 抽象化に対抗して――蓮實重彦の映画批評 イム・ジェチョル(映画批評) シネマとアメリカ――蓮實重彦のふたつの顔 入江哲朗(アメリカ哲学・思想史・映画批評) III 遭遇と動揺 濱口竜介(映画監督) 胸の高鳴りをおさえながら 三宅 唱(映画監督) 眼差しに導かれて 小森はるか(映像作家) 私は如何にして心配するのをやめて「ハスミ・シゲヒコ」の影響を脱したか 内藤 篤(弁護士・名画座館主) 恩師 蓮實先生 遠山右近(行政官) 不実なる誘いにのって 小川直人(学芸員) 蓮實のおじちゃま とよた真帆(女優) 『伯爵夫人』とその著者を論じるための権力論素描――編者あとがき 工藤庸子 蓮實重彦 著書目録 著者略歴 工藤 庸子【編集】 1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 蓮實重彦関連 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=蓮實重彦
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『ハッピーアワー』論|三浦哲哉
¥2,420
SOLD OUT
発行元:羽鳥書店 2018/05/18 ページ数 178p 判型(実寸) 188mm × 128mm ISBN: 978-4-904702-70-3 ¥ 2,200(税別) 見終えたあと、外の世界がまあたらしく見えてくる。 「映画」の未来をも問いかける、渾身の書下し『ハッピーアワー』論。 濱口竜介監督の5時間17分におよぶ話題作『ハッピーアワー』(2015年)。その異例ともいえる上映時間にこめられた密度の濃い映画的仕組みを、丁寧かつスリリングに解き明かし、映画史の中に位置づける。 目次 [主要目次] 序 第一章 重心 第二章 台詞 第三章 変化 結論 『ハッピーアワー』のあとに見たい映画リスト 著者略歴 三浦哲哉【著】 青山学院大学文学部准教授。映画批評・研究、表象文化論。一九七六年郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)、『映画とは何か──フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)。共著に『ひきずる映画──ポスト・カタストロフ時代の想像力』(フィルムアート社、2011年)、『オーバー・ザ・シネマ 映画「超」討議』(石岡良治との共編著、フィルムアート社、2018年)。訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ──映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版、2006年)。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 濱口竜介関連 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=濱口竜介
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あいたくてききたくて旅にでる|小野和子
¥2,970
小野和子『あいたくて ききたくて 旅にでる』 368ページ A5変形 2700円+税 編集_清水チナツ 写真_志賀理江子 デザイン_大西正一 寄稿_濱口竜介・瀬尾夏美・志賀理江子 発行_PUMPQUAKES 印刷_ライブアートブックス プリンティングディレクション_川村佳之・清水チアキ ISBN:978-4-600-00315-9 C0095 むかし、むかし。あるところに—— 海辺の町や山奥の集落で、口から耳へと語り継がれてきた「民話」 東北で50年ものあいだ、一軒一軒の戸を叩きながら「民話」を乞うてきた民話採訪者が聞いたのは 民話とともに語られた「民の歴史」、抜き差しならない状況から生まれた「物語の群れ」だった これまで50年にわたり東北の村々を訪ね、民話を乞うてきた民話採訪者・小野和子。 採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまな性質のテキストを、旅で得た実感とともに編んだ全18話と、小野の姿勢に共鳴してきた若手表現者—濱口竜介(映画監督)、瀬尾夏美(アーティスト)、志賀理江子(写真家)の寄稿がおさめられています。 表紙や本中には志賀が東北で撮りおろした写真を掲載。一字一字を精密に美しく組んだ大西正一によるデザインワークも魅力のひとつです。 (出版社商品ページより)
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LOOP映像メディア学 Vol.10
¥1,320
東京藝術大学大学院映像研究科=発行、左右社=発売 装幀:五十嵐哲夫 定価:本体1200円+税 四六判並製/384ページ 2020年3月 978-4-86528-273-3 映像芸術の最先端を東京藝術大学から発信する「LOOP」最新号。 あいちトリエンナーレ参加アーティストとして事態の紛糾を受けて立ち上げた「Jアート・コールセンター」をめぐる高山明の論考、映画監督濱口竜介によるポン・ジュノ論に加え、2020年オリンピック後を念頭に東京論の更新をはかる大澤真幸や桂英史、松江哲明らによるシンポジウム「東京アーバニズム序説」などを収録。カニエ・ナハ、青柳菜摘、飯岡幸子による創作、藤幡正樹のこれまでの活動を総括する連続インタビュー最終回、さらには山村浩二によるコンテンポラリー・アニメーションの最前線を伝える公開講座4本を収めます。 (左右社商品ページより)
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カメラの前で演じること 映画「ハッピーアワー」テキスト集成
¥2,750
SOLD OUT
著者:濱口竜介・野原位・高橋知由 装幀:奥野正次郎(pororoca) 定価:本体2500円+税 四六判/並製/308ページ 2015年12月25日 第一刷発行 いま世界から注目される映画作家・濱口竜介。映画とともに生きるとはいかなることなのか、カメラの性質と演技の本質を根源から問い直し、ワークショップや本読みを経て、これこそが演じることだと思わせる瞬間を引き出す。その驚くべき映画の方法が最新作「ハッピーアワー」の成立過程を通じて解きあかされる! 4万字超の圧倒的な書き下ろし演出論に加え、「ハッピーアワー」シナリオ+サブテキストを完全収録!【2刷】 カメラの前に立つ者は皆、本人が思う以上のことを為す。カメラの前で為したあなたの振る舞いが、これから日々、この世界の価値を支える、もしくは貶める。大げさに感じるだろうか。そう感じるひとのためにこの文章はある。(濱口竜介 はじめにより) (左右社商品ページより)
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映画の言葉を聞く 早稲田大学「マスターズ・オブ・シネマ」講義録
¥3,080
SOLD OUT
安藤紘平、岡室美奈子、是枝裕和、谷昌親、土田環、長谷正人、元村直樹=編 発売日:2018年03月24日 A5判・並製|472頁|定価:2,800円+税|ISBN 978-4-8459-1710-5 「映画づくりは何を考えることから始まるのか?」 「良い脚本の条件とは?」「演技とは何か?」 「作品が世界を変えることはできるのか?」 名だたる巨匠から気鋭の若手まで、映画監督、俳優、テレビディレクター、プロデューサーなどの映像制作者たちが、実作をめぐって語る白熱の映画講義! 多彩な映像制作者たちをゲストに招き、制作にまつわる様々な事柄を語る早稲田大学の人気講義「マスターズ・オブ・シネマ」。本書は、2016年度、2017年度の全授業に加え、特に人気の高かった過去の講義の模様を収録。現場における知識や経験だけでなく、枠に囚われない考えや手法、作品の制作秘話などを、学生と対話しながら詳らかに明かしています。 より良い作品づくりのために、制作者たちは何を考え、実行してきたか。 その声に耳を傾けることで、映像をめぐる創作行為への入り口に立つことが出来ます。 学生のみならず、映像制作に関心のある方や従事者、それぞれの作品のファンにもおすすめしたい、映像業界にとって普遍的で実用的な一冊です。 [登壇者] 押井守/鈴木敏夫/古舘寛治/森達也/篠崎誠/山田キヌヲ/横浜聡子/李相日/真利子哲也/井上剛/杉野希妃/山崎貴/細田守/石井岳龍/荒木啓子/西川美和/是枝裕和/瀬々敬久/片渕須直/柄本明/北野拓/奥田庸介/熊切和嘉/石井裕也/池松壮亮/古谷敏/世武裕子/イザベル・ユペール/井浦新/濱口竜介/瀧本幹也/土井裕泰/佐野亜裕美/橋本忍/山田洋次/大林宣彦 (フィルムアート社商品ページより)
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映画はいかにして死ぬか[新装版] 横断的映画史の試み|蓮實重彥
¥2,420
四六判・並製|298頁|本体:2,200+税|ISBN 978-4-8459-1810-2 フィルムアート社創立50周年記念復刊 映画の楽天性を慎ましく肯定する 明晰かつ挑発的。大胆かつ精細。 映画史を奔放に横断し咀嚼する蓮實流映画講義集、ついに復刊!! 「未だ現在進行形の「映画の死」。あなたは間に合ってしまった。とすれば、本書を読む以外の選択肢はない。」 ――濱口竜介(映画監督) わかりやすい言葉と魅力あふれる語り口で展開する「映画講義」。 レイ、ロージー、フラー、サーク、小津、トリュフォーなど、輝かしき饗宴を担った幾多の映画人たちへ深い追憶を捧げながら、大胆な省略と繊細な手さばきで、映画史の風土を滑走する鮮やかな一書。 (フィルムアート社商品ページより)
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映画はどこにある インディペンデント映画の新しい波
¥2,860
寺岡裕治・森宗厚子=編 発売日:2014年02月01日 四六判|448頁 定価 2,600円+税 ISBN 978-4-8459-1306-0 映画を再起動(リブート)させる、10年代の顔たちが見つめるものは……? 今、あたらしい世代によるあたらしい「インディペンデント」映画が面白い。監督をはじめ、撮影や録音等の現場スタッフ、プロデューサー、配給宣伝まで、自らの声の届く小回りの利くチーム編成を組み、しなやかにかつしたたかに、自立的な方法論を駆使して映画を撮り、上映している。制度や場に合わせて映画を撮るのではなく、自分たちで制度や場を作って映画を撮り、上映し、そしてまた撮り続ける。その方法論にひとつの固定した解答はない。 本書では、この新しい映画シーンの勢いを形成している映画監督や現場スタッフ、さらには劇場関係者の証言を通して、彼らの考え方、生き方を浮かび上がらせませす。そして、現在の日本映画の状況や今後の展望、ひいては「作りながら生きていくこと」について、それぞれの形を提示します。 〈本書登場の監督・執筆者たち〉 富田克也/相澤虎之助/深田晃司/山崎樹一郎/真利子哲也/濱口竜介/三宅唱/山戸結希/松林要樹/木村文洋/リム・カーワイ/柴田剛 桑原広考/大澤一生/高木風太/岩永洋/黄永昌/島津未来介/根本飛鳥/今村左悶/直井卓俊/加瀬修一/岩井秀世/高野貴子/北條誠人/吉川正文/千浦僚/岡本英之/橋本侑生/塩田時敏/菅原睦子/鈴木並木/平野鈴/野本幸孝/岩崎孝正/オーディトリウム渋谷/ユーロスペース[渋谷]/ポレポレ東中野/K’s cinema[新宿]/名古屋シネマテーク/シネマスコーレ[名古屋]/第七藝術劇場[大阪] /シネ・ヌーヴォ[大阪]/横川シネマ[広島]/シネマルナティック[松山]/森宗厚子 (フィルムアート社商品ページより)