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すべてきみに宛てた手紙|長田弘
¥836
ちくま文庫 定価836円(10%税込) ISBN 978-4-480-43812-6 Cコード 0195 刊行日 2022/04/07 判型 文庫判 ページ数 160頁 ここにあるのはすべて”「きみ」のために”綴られた言葉たち――二人称で語ることの愛おしさ、切なさがあふれる「手紙」エッセー39篇。 長田 弘(おさだ・ひろし) 1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年、エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。
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なつかしい時間|長田弘
¥1,056
岩波新書 通し番号 新赤版 1414 刊行日 2013/02/20 ISBN 9784004314141 Cコード 0295 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 252頁 言葉,風景,人たち,本…….この国の未来にむかって失われてはいけない大切なもの.20世紀の終りから21世紀へ,そして3.11へという時代に立ち会いつつ,再生を求めて,みずからの詩とともに,NHKテレビ「視点・論点」で語った17年の集成.
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読書からはじまる|長田弘
¥836
SOLD OUT
ちくま文庫 792円(税込) Cコード:0195 刊行日: 2021/05/10 ページ数:240 ISBN:978-4-480-43742-6 「読まない本」にゆたかさがある。「たくさん読む」が正解ではない。「一生忘れない」なんて嘘?最も長く、最も深く人類と共に在り続けてきた「本」というメディアは、私たちの想像よりもずっと優しく、あらゆることを許してくれる友人だ。本はあなたを孤独にしない。読書が苦手、活字に疲れた―そんな本音にもあたたかに寄り添う、「人間」を楽しむ至高のエッセイ。 長田 弘 オサダ ヒロシ 1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年、エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。
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一日の終わりの詩集|長田弘
¥1,980
発行 みすず書房 判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm 頁数 88頁 定価 1,980円 (本体:1,800円) ISBN 978-4-622-04715-5 Cコード C0092 発行日 2000年9月 8日 「人生ということばが、切実なことばとして感受されるようになって思い知ったことは、瞬間でもない、永劫でもない、過去でもない、一日がひとの人生をきざむもっとも大切な時の単位だ、ということだった」 〈いつかはきっと/いつかはきっとと思いつづける/それがきみの冒した間違いだった/いつかはない/いつかはこない/いつかはなかった/人生は間違いである/ある晴れた日の夕まぐれ/不意にその思いに襲われて/薄闇のなかに立ちつくすまでの/途方もない時間が一人の人生である/ひとの一日はどんな時間でできているか?〉 つまるところ、詩とは過ぎゆく時間と対峙して、自らとことばを確保する営為ではなかろうか? この100年という長い一日の終わりを前にして、これまで素の自分をナマのかたちで表現すること少なかった詩人=長田弘が、はじめて、凛としていさぎよく、自らの〈人生の秋〉を詩った「私」詩篇。
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長田弘全詩集
¥6,600
発行 みすず書房 判型 A5変型判 タテ205mm×ヨコ138mm 頁数 672頁 定価 6,600円 (本体:6,000円) ISBN 978-4-622-07913-2 Cコード C0092 発行日 2015年4月25日 最初の詩集から50年、18冊の詩集、471篇の詩を収める唯一の完成版。 硬質な抒情詩人、歩く人旅する人としての詩人、深い人生哲学に裏打ちされた成熟の詩人……その全貌を総覧するとき、社会も文化も変容する半世紀に、一筋の柔軟な線を貫いた、格別の「読み手」にして独特の「書き手」である、オサダヒロシという稀有な詩人の存在に目を開かれるに違いない。「場所と記憶」(書き下ろし35枚)を巻末に付す。 目次 われら新鮮な旅人 メランコリックな怪物 言葉殺人事件 深呼吸の必要 食卓一期一会 心の中にもっている問題 詩の絵本 世界は一冊の本 黙されたことば 記憶のつくり方 一日の終わりの詩集 死者の贈り物 人はかつて樹だった 幸いなるかな本を読む人 世界はうつくしいと 詩ふたつ 詩の樹の下で 奇跡—ミラクル— 場所と記憶(書き下ろし) あとがき抄 編集について 結び ● 長田弘関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=長田弘
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死者の贈り物|長田弘
¥1,980
発行 みすず書房 判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm 頁数 88頁 定価 1,980円 (本体:1,800円) ISBN 978-4-622-07067-2 Cコード C0092 発行日 2003年10月23日 ロングセラー『一日の終わりの詩集』に続く最新詩集。この詩集『死者の贈り物』は、「いずれも、親しかったものの記憶にささげる詩として書かれた。親しかった場所。親しかった時間。親しかった人。近しかったが相識ることはなかった人。親しかった樹。親しかった猫。親しかった習慣。親しかった思念。親しかった旋律。親しかった書物。」(あとがきより) 「誰もが人生を目的と考える。ところが、/世界は誰にも、人生を手段として投げかえす。/彼女は思う。人生は目的でも、手段でもない。/ここから、そこへゆくまでの、途中にすぎない。」(「ノーウェア。ノーウェア」の一節) 読後にふしぎな明るさをのこす、あたたかな悲しみと静けさと透明な思念にみちた詩篇/無言歌20編。 目次 渚を遠ざかってゆく人 こんな静かな夜 秘密 イツカ、向コウデ 三匹の死んだ猫 魂というものがあるなら 草稿のままの人生 老人と猫と本のために 小さな神 サルビアを焚く 箱の中の大事なもの ノーウェア、ノーウェア その人のように あなたのような彼の肖像 わたし(たち)にとって大切なもの あらゆるものを忘れてゆく 砂漠の夕べの祈り 砂漠の夜の祈り 夜の森の道 アメイジング・ツリー あとがき ● 長田弘関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=長田弘
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言葉たちに 戦後詩私史|平林敏彦
¥2,420
SOLD OUT
四六判/上製本/カバー装/本文216頁 2,200円(本体価格・税別) 2021年6月刊 ISBN978-4-89629-392-0 C0095 平林敏彦は1924年生まれ、「荒地」派詩人たちとほぼ同世代の詩人である。戦中より詩誌への投稿をおこない、戦渦を生き延びた若き詩人たちの活躍を渦中で目撃した。本書は、詩とともに歩んだ生涯の回想や見送った亡き詩人たちへの思いを綴ったエッセイ、新作の詩などで構成し、約80年間にわたる詩精神の命脈を伝える。 平林が復員後すぐに創刊した詩誌「新詩派」に掲載された、「荒地」創刊前の田村隆一が同胞の三好豊一郎への呼びかけとして書いた貴重な詩論(全集等未収録)も再録。 ■目次 『新詩派』創刊号(一九四六年)より 青春の門/燃ゆる衣裳 記憶 Memorandum/わかものたちは雨のなか memorandum 1967-1988/居住地転々 詩人群像 「蒼ざめたvieの犬を見てしまった」君へ 田村隆一から三好豊一郎への書信(一九四六年)/六十年前の詩誌「今日」に参加した哲学者鶴見俊輔の手紙/信州発 中村真一郎さんの書翰/飯島耕一のこと/なぜ詩を書かないのか 長田弘「秋の理由」一九六七年──/辻井喬との出会い/逢いたくて/いつか何処かで/河合幸男詩集『空幻の花』の奇蹟 幻の悲歌を書いた少年とその時代/Y校の詩人たち/モダニズム詩人、長田恒雄との再会/夏の終わりに 詩人たちのメッセージ 詩 夢の中でも/小さな旗のごときもの/草の舟/幽界の夏/鯰 catfish/荒れはてた冬の庭で/その場所へ/何処へ/言葉たちに 平林敏彦自筆年譜 ■著者 平林敏彦(ひらばやし・としひこ) 詩人。1924年横浜市生まれ。戦中に詩作を始め、「若草」「文芸汎論」「四季」などに発表。戦後、復員後間もない1946年3月に同人誌「新詩派」を創刊、田村隆一らに原稿を依頼する。「新詩派」終刊後「詩行動」「今日」を創刊、1956年に創刊された詩誌『ユリイカ』の編集に携わるなど、多くの戦後詩人たちと交流をもつ。1951年には、書肆ユリイカより第一詩集『廃墟』を出版した。50年代後期より約30年間の沈黙を経て、1988年に第三詩集『水辺の光 一九八七年冬』を出版、以後の詩集に『磔刑の夏』(1993年、第5回富田砕花賞)、『舟歌』(2005年、第23回現代詩人賞)、『ツィゴイネルワイゼンの水邊』(2014年、小野十三郎賞)など。戦前から戦後にかけての詩人たちの動向を記録した『戦中戦後 詩的時代の証言 1935-1955』(2009年)にて第12回桑原武夫学芸賞受賞。現在、日本現代詩人会名誉会員。
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作家と珈琲
¥2,090
発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2022/01 ISBN 9784582747140 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 288ページ 毎日の食卓で、行きつけの喫茶店で、異国の地で味わう、一杯の珈琲。昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。珈琲の香りただよう52編。 【収録作品(掲載順)】 1 珈琲のある風景 茨木のり子 食卓に珈琲の匂い流れ 小沼丹 珈琲の木 獅子文六 『可否道』を終えて 寺田寅彦 コーヒー哲学序説 北原白秋 六月 有吉玉青 緑の珈琲 原田宗典 モーニングコーヒー余話 中村好文 カフェオレ ボウル 2 珈琲一杯の時間 串田孫一 山旅と珈琲 片岡義男 タヒチ・パペーテの、インスタント・コーヒー。 長田弘 コーヒー屋で馬に出会った朝の話 水木しげる ある一日 しりあがり寿 ジブン的コーヒー史三つの時代。 渡辺貞夫 開け放したドアから聞こえてくるジャズに憧れた。 吉井勇 珈琲の歌 永田耕衣 珈琲の句 3 喫茶店よ永遠に 植草甚一 喫茶店で本を読んでいるかい 赤川次郎 コーヒー色の回想。 沼田元氣 純喫茶愛50カ条 小田島雄志 喫茶店人生 曽我部恵一 「コーヒーと恋愛」 田河水泡 『のらくろ喫茶店』より 鷲田清一×木村衣有子 「平熱」としての京都の喫茶店 織田作之助 大阪の憂鬱 萩原朔太郎 喫茶店にて 今和次郎/吉田謙吉 銀座のカフェー女給さん服装 佐藤春夫 芝公園から銀座へ 古川緑波 甘話休題 広津和郎 正宗白鳥と珈琲 4 わたしの珈琲作法 安岡章太郎 〈コーヒー道〉のウラおもて 池波正太郎 下町の〔コーヒー〕 永井荷風 砂糖 花森安治 コーヒーのふしぎ 石井好子 どんぶりで飲む、キャフェ・オ・レ 別役実 コーヒー 珈琲 平岩弓枝 珈琲と私 多和田葉子 ゆずる物腰ものほしげ 村田沙耶香 タイムスリップコーヒー 吉田戦車 ああ、豆の持ちこみ 土屋賢二 コーヒーの魅力を捨ててきた。 十文字美信 珈琲 『現代礼儀作法図説』より 珈琲のすすめ方/珈琲の飲み方 5 珈琲見聞録 シーボルト(斎藤信訳)「小倉から下関への渡航と下関滞在」より 夏目漱石 珈琲店、酒肆及び倶楽部 人見一太郎 巴里の珈琲店 勝本清一郎 カフェー 斎藤茂吉 カフエ・ミネルワ 林芙美子 「巴里日記」より 片山廣子 コーヒー五千円 日高敏隆 フランス家族の中の九カ月 高山なおみ ネスカフェ 石川直樹 エチオピアのワイルドコーヒー
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深呼吸の必要|長田弘
¥2,200
発行 晶文社 A5判上製 128頁 定価:2,200円(本体2,000円) 978-4-7949-7254-5 C0092 〔2021年2月再刊〕 ときには、木々の光りを浴びて、言葉を深呼吸することが必要だ。――日々になにげないもの、さりげないもの、言葉でしか書けないものをとおして、おもいがけない言葉にとらえた〈絵のない絵本〉。風の匂いがする。言葉の贈りものとしての、散文詩集。待望の復刊。 加速する世界や社会のなかで、僕らはくたくたになった。 床にへたり込んで、傍らにある詩に寄りかかる。 急がずに、日常を愛すること。 長田弘はいつも僕に呼びかける。 ――後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)推薦 (出版社商品ページより)
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幼年の色、人生の色|長田弘
¥2,640
判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm 頁数 192頁 定価 2,640円 (本体:2,400円) ISBN 978-4-622-08557-7 Cコード C0095 発行日 2016年11月10日 「そのとき何を考えていたか覚えていなくとも、そのときそのときじぶんをつつんでいた時間の色あいは、後になればなるほど、じぶん自身の人生の色として、記憶のなかにますますあざやかになる。世界が色として現われてのこるのが、わたしたちが人生とよぶものの相ではないのだろうか。」「『灯りの下に自由ありき。灯りの下の自由は言葉なりき。』最初に手に入れた、首の曲がる、じぶんだけの電気スタンドの下で見つけてからずっと、いまも胸中にあるわが箴言です。」 「雨にけぶるブルーグラスの州ケンタッキーの、静かでうつくしい街レキシントンのショッピング・モールで、金いろにかがやいてゆっくりと回ってゆくメリー・ゴー・ラウンドを見ていたとき、ふっと抱いた一瞬の思いを、いまもまだ鮮明に覚えている。人生とよばれるものは、一周するたびに一つずつ歳をとってゆく回転木馬のようなものだと。」 場所と記憶、漢詩、アメリカ、ボブ・ディラン、クラシック音楽、猫や人との出会いと別れ……。詩人みずから最後に編んだ、この自選エッセー集は、晩年の仕事(Later Works)であるとともに、等身大の長田弘をよく伝える小さな一冊となっている。 (みすず書房商品ページより)
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誰も気づかなかった|長田弘
¥1,980
判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm 頁数 88頁 定価 1,980円 (本体:1,800円) ISBN 978-4-622-08912-4 Cコード C0092 発行日 2020年5月 1日 詩人の没後五年を機会に、書き残しながら本にまとまらずに終わった断章の連作「誰も気づかなかった」と、「夜の散文詩」シリーズの5篇を小さな本として刊行。「本があった。/しかしそれが本だと、/ここにいる誰も、気づかなかった。/本は読まれなかったからである。」このようなリズムをそなえた箴言と、晩年の景色を記した散文詩。長田弘さんがぜひ伝えたかった思索の結晶を傍らに置いて、何度でも読みかえせるように。 (みすず書房商品ページ)