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5 tue. 臨時休業
6 wed. 営業/店内ライブ|細井徳太郎/山内弘太/千葉広樹
9 sat. 店内ライブ|藤井邦博/ゑでぃまぁこん
16 sat. 店内ライブ|畑下マユ/潮田雄一
29 fri. 店内イベント|姜アンリ朗読会
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心の対話|岡潔・林房雄
¥2,197
- 書 名:心の対話(こころ の たいわ) - 著 者:岡潔、林房雄 - 仕 様:四六判(190 × 129 × 10ミリ) - 用 紙:OKアドニスラフ70_56g/㎡|ダイヤバルキー180g/㎡ - 初 版:2021年2月25日|500部 - コ ー ド:ISBN978-4-907511-82-1|C0021 日本人であるという水際で思考すべきだ 「こうして行くところまで行ったのが大東亜戦争です。敗けましたが、私は何も恥ずかしくないと思う(林)/あの戦争で日本民族はじつによくやったと思います(岡)」。1968年、奇しくも明治百年の節目に、日本を代表する数学者と文学者が東京・芝明舟町で対座する。岡潔(67歳)、林房雄(65歳)、民族の自信回復をうながす二日間の対話。 目 次 春の章 心に自然をうかべる 不生不滅 数学上の発見 お伊勢さん 伊勢内宮は太陽ではない 神道と新国学派 創造行為 歴史の回転軸 夏の章 天皇 美智子妃 明治百年 英雄譚 天皇制廃止の脅迫 曲学阿世の憲法論議 新憲法を廃し明治憲法を復活改正せよ 核武装せよ できの悪い平和論者 全学連は泰平現象 中共三国志 判官びいき 秋の章 戦後の首相たち 井戸堀精神 哲学者 創価学会是非 子供はどうして生まれてくるか 女と鉄砲 女と数学 女房 冬の章 日本に帰る 旅人と我名よばれん 一句天地をおおう 芭蕉ずき 先憂性 経済的動物反対 旧制高校 若い潮流――学生運動 著 者 略 歴 岡潔〈おか・きよし〉 1901(明治34)年、大阪府に生まれる。三高をへて、京大数学科卒業。多変数解析函数の世界的権威者。理学博士。奈良女子大名誉教授。学士院賞・朝日文化賞・文化勲章。仏教・文学に造詣深く、『春宵十話』『風蘭』『紫の火花』『月影』『日本民族の危機』などの随想で、日本民族の自信回復を唱える。小林秀雄との対話『人間の建設』、司馬遼太郎との対話『萌え騰るもの』でジャーナリズムに新風を吹きこんだ。 林房雄〈はやし・ふさお〉 1903(明治36)年、大分市に生まれる。本名・後藤寿夫。五高をへて、東大政治科中退。プロレタリア文学の学生作家・活動家として早くから知られ、27年、京都学連事件では、治安維持法の最初の適用者として逮捕された。「文芸戦線」「前衛」「戦旗」の同人として活躍、30年入獄。32年に転向出獄後、歴史小説『青年』を発表。以後『壮年』『西郷隆盛』などで世評を高め、最近は『緑の日本列島』『大東亜戦争肯定論』など愛国的な史論で注目を集めた。
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クックズ・ツアー|アンソニー・ボーデイン
¥2,035
発行 土曜社 著者 アンソニー・ボーデイン 翻訳 野中邦子 装画・装幀 豊田卓 読 者 対 象 レストラン関係者|食べ物を心から愛する人 仕様 四六判(190 × 129 × 24.5ミリ)|368頁|凸版明朝9ポ ISBN|Cコード 978-4-907511-08-1|C0098 製造 王子製紙|三菱製紙|光邦|加藤製本 初版 2015年9月30日|2000部 二刷 2021年10月8日|1000部 バルからバルへと渡りあるき、飲んでは食べ、食べては飲み、かたっぱしから店を襲撃していく 「こんなアイデアはどうかな?」私は編集者にいった。「世界中を旅して、好きなことをやる。高級ホテルにも泊まれば、おんぼろの宿にも泊まる。風変わりでエキゾチックな旨い料理を食べ、映画で見たようなかっこいい体験を試みながら、究極の食事を探す。どうだい?」……。前作『キッチン・コンフィデンシャル』から一年、人気絶頂の米国人シェフが、悪魔(テレビ)に身を委ね、究極の食事を求めて世界をゆく。東京・熱海篇も収録。前作に続いて人気の野中邦子訳でおくる。 も く じ 愛するナンシーへ はしがき 1章 生き物が食べ物に変わるとき 2章 思い出のビーチへ 3章 火傷を負った男 4章 男の領分/女の領分 5章 ウォトカの正しい飲み方 6章 特別料理 7章 死のハイウェイ 8章 東京再訪 9章 パイリンへの道 10章 燃えるイギリス 11章 コックたちの故郷 12章 チャーリーはサーフィンができるか? 13章 ウェストコースト 14章 ハギスは君臨する 15章 精力絶倫 16章 パーフェクト 訳者あとがき 著 者 略 歴 Anthony Bourdain〈アンソニー・ボーデイン〉 シェフ、作家。1956年、ニューヨーク市に生まれる。コックを志し、米ヴァッサー大学を中退。78年に米国料理学院(CIA)を卒業。サパークラブ、ワン・フィフス・アヴェニュー、サリヴァンズなどニューヨーク市内の有名レストランで働き、98年にブラッスリー・レアール総料理長就任。その間、95年に犯罪小説『シェフの災難』、97年に『容赦なき銃火』を発表し、執筆活動を開始。99年、ニューヨーク外食業界の内実をえぐる記事「読む前に食べるな」をニューヨーカー誌上に発表し話題を呼ぶ。反響冷めやらぬ2001年の自伝的実録『キッチン・コンフィデンシャル』は、28ヶ国語以上に翻訳され、各国でベストセラーとなる。翌02年、米フードネットワークの番組「A Cook’s Tour」に出演し、完璧な一皿を求めて世界を旅する。この体験を綴った『クックズ・ツアー』が再びベストセラーに。料理人が各国を旅し食するという企画は人気を博し、その後「ノー・リザヴェーション」No Reservasions 、「レイオーバー」The Layover とテレビ出演が続く。現在は、米CNNの旅行番組「パーツ・アンノウン」Parts Unknown に出演するほか、米ABCの料理対決番組「ザ・テイスト」The Taste 審査員も務める。妻オッタヴィア、娘アリアーネとともにニューヨーク市在住。 訳 者 略 歴 野中邦子 〈のなか・くにこ〉 翻訳家。1950年、東京に生まれる。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に。主な訳書に、A・ボーデイン『キッチン・コンフィデンシャル』『クックズ・ツアー』、R・ヘンライ『アート・スピリット』、A・ウォーホル『ウォーホル日記』(中原佑介共訳)、J・サックス『貧困の終焉』(鈴木主税共訳)、同『地球全体を幸福にする経済学』、ソロスほか『世界は考える』がある。
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キッチン・コンフィデンシャル|アンソニー・ボーデイン
¥2,035
発行 土曜社 著者 アンソニー・ボーデイン 翻訳 野中邦子 装画・装幀 豊田卓 読者対象 レストラン関係者|食べ物を心から愛する人 仕様 四六判(190 × 129 × 24.4ミリ)|360頁|凸版明朝9ポ ISBN|Cコード 978-4-907511-00-5|C0098 用紙 本文:OKアドニスラフ75 坪量62.0g/㎡|表紙:ヴァンヌーボF-FSナチュラル 四六180kg|見返し:ファーストヴィンテージ ベージュ 四六69kg 製造 竹尾|精興社|加藤製本 初版 2015年3月15日|2000部 二刷 2016年2月25日|3000部 レストラン業界のインテリジェンスとは CIA(米国料理学院)出身の異色シェフ(なにしろ2冊の傑作犯罪小説の著者でもあるのだ)がレストラン業界内部のインテリジェンスをあばく。2001年に初版が出るや、たちまちニューヨーク・タイムズ紙がベストセラーと認定し、著者は自分の名を冠したテレビ番組のホストという栄誉を得(その後離婚と再婚もした)、料理のセクシーさに目覚めた(血迷った)読者をしてかたぎの職場を捨て去りコックの門を叩かしめた(という実例を私は知っている)、男子一生の進退を左右してやまない自伝的実録。「月曜日に魚料理を食べるな」「グローバルのシェフナイフ一本あればいい」など、役立つ知見を含む極上の読み物を人気の野中邦子訳でおくる。 も く じ 前菜 シェフからひとこと ファーストコース 料理には魔力がある/料理はセクシーだ/料理は苦痛である/CIAの内側/見習いコックの逆襲 セカンドコース 料理をするのは誰だ?/キッチンからテーブルへ/プロのコックはいかにして料理をするか/オーナーズ・シンドロームとその他の症例/ビッグフット サードコース 一人前になる/ハッピータイム/未来のシェフ!/地獄の黙示録/荒野の日々/肉についてなにを知っているか/ピノ・ノワール――イタリア料理修業 デザート シェフの一日/スーシェフ/キッチンでの話題/その他の仲間たち/パン職人のアダム/人材について コーヒーと煙草 ブライアンの生き方/ミッション・トゥー・トーキョー/「で、シェフになりたいんだって?」――学位授与のスピーチ/キッチンはクローズしました 訳者あとがき 著 者 略 歴 Anthony Bourdain〈アンソニー・ボーデイン〉 シェフ、作家。1956年、ニューヨーク市に生まれる。コックを志し、米ヴァッサー大学を中退。78年に米国料理学院(CIA)を卒業。サパークラブ、ワン・フィフス・アヴェニュー、サリヴァンズなどニューヨーク市内の有名レストランで働き、98年にブラッスリー・レアール総料理長就任。その間、95年に犯罪小説『シェフの災難』、97年に『容赦なき銃火』を発表し、執筆活動を開始。99年、ニューヨーク外食業界の内実をえぐる記事「読む前に食べるな」をニューヨーカー誌上に発表し話題を呼ぶ。反響冷めやらぬ2001年の自伝的実録『キッチン・コンフィデンシャル』は、28ヶ国語以上に翻訳され、各国でベストセラーとなる。翌02年、米フードネットワークの番組「A Cook’s Tour」に出演し、完璧な一皿を求めて世界を旅する。この体験を綴った『クックズ・ツアー』が再びベストセラーに。料理人が各国を旅し食するという企画は人気を博し、その後「ノー・リザヴェーション」No Reservasions 、「レイオーバー」The Layover とテレビ出演が続く。現在は、米CNNの旅行番組「パーツ・アンノウン」Parts Unknown に出演するほか、米ABCの料理対決番組「ザ・テイスト」The Taste 審査員も務める。妻オッタヴィア、娘アリアーネとともにニューヨーク市在住。 訳 者 略 歴 野中邦子 〈のなか・くにこ〉 翻訳家。1950年、東京に生まれる。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に。主な訳書に、A・ボーデイン『キッチン・コンフィデンシャル』『クックズ・ツアー』、R・ヘンライ『アート・スピリット』、A・ウォーホル『ウォーホル日記』(中原佑介共訳)、J・サックス『貧困の終焉』(鈴木主税共訳)、同『地球全体を幸福にする経済学』、ソロスほか『世界は考える』がある。
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ブルースと話し込む|ポール・オリヴァー
¥2,035
SOLD OUT
発行 土曜社 著者 ポール・オリヴァー 翻訳 日暮泰文 読者対象 ブルース・ファン、米国史/民俗学研究者・学生 仕様 四六判(190 × 129 × 21.8ミリ)|336頁(うち写真48頁)|秀英明朝9.5ポ ISBN|Cコード 978-4-907511-25-8|C0073 製造 竹尾|光邦|加藤製本 初版 2016年6月20日|2,000部 二版 2020年3月30日|1,500部 Pヴァイン・レコード創業者が座右に置く名著中の名著 1960年、英国人歴史家ポール・オリヴァーが米国で採録したブルースの生の声。世界から隔絶した、当時の米国南部の黒人音楽の躍動をつたえる本書は、80枚の貴重写真を添えて、5年後の65年にロンドンはカッセル社《ジャズ・ブック・クラブ》の一冊として世に出た。Pヴァイン・レコード創業者が半世紀ちかく座右に置く名著中の名著の本邦初訳。「読者はブルースがブルースとして歌い演奏される現場でブルースがどのようなものなのかということをたっぷりと、ブルースを体現するひとたちから語られる。」 目 次 序 文 ミシシッピ州クラークスデイル ブルースと話し込む フィールド・トリップを終えて ブルースを話し込んだ人々 訳者あとがき 書 評 ブルース談の、どれもこれもが生々しく、面白い。なるほど、ブルースとは、明け方にひっそり降りてきたり、戸口のところに立っていたり、男のように歩き、取り付いてくるものなのだ、と実感できないまでも、彼らの持つブルースの原風景のようなものが、胸にずんずん響いてくる 小出斉『レコード・コレクターズ』2016年9月号 初めて知る臨場感ある内容と、「彼らの暮らしぶりや経験をその言葉のまま記録したかった」オリヴァーの意図を丁寧に汲み取ったと思われる選び抜かれた日本語での表現に圧倒される みなべかん『ブルース&ソウル・レコーズ』2016年8月号 ブルースやジャズ愛好家にはなくてはならない書籍だ。このような本は未だかつて出版されたことはないし、同じくらい優れた本が出るのにはまだ何年もかかるだろう サイモン・ナピア『ジャズ・ジャーナル』 音楽とそれを作り出す人々に関しての最高の研究だ。回想と持論から、どうやってこの音楽底流が発展し広がったかという、思わず引きずり込まれてしまう歴史が現れ出る。もしブルースについて知りたいのであれば、あるいは、もう知っていると思っているのであれば、この『ブルースと話し込む』を入手するとよい マックス・ジョーンズ『メロディ・メイカー』 きっちり明らかにしているのは、本物の形、中身、そしてすごい詩的な力である。本書――ジャズに関するものとして今まで出されたものの中でも最高の一冊――の持つ大きな価値は、批評家や歴史家の視点を要約したものではなく、実際のニグロ・ブルース・メイカーたちのスピーチを読ませるものであるということだ。情報源は名も無きといってもよい男たちだが、その考えや感情、衝動を、愛着を込め、まっさらの状態で書きとどめている ピーター・クレイトン『サンデイ・テレグラフ』 ブルースというパワフルで魅惑的な民間伝承への愛着と崇敬にインスパイアされた本だ。ブルース・シンガーの社会的バックグラウンドについての資料として数少ない信頼に足るソースとなることだろう フィリップ・ラーキン『ガーディアン』 すごく感動的で、しかしぞっとするような、どこまでも魅惑に富んだ、ジャズのフィールド・スタディから出てきた音楽学/社会学ドキュメントだ キース・ドメット『バーミンガム・ポスト』 黒人民俗音楽を聴く人にとって、あるいは北米黒人の歴史に関心のある人には絶対にマストと言える マックスウェル・フロイド『タイム&タイド』 本の中からブルースが、生命力いっぱいに雄々しく、声をかぎりに叫んでいる。歌がどこかに押しやられてしまった作為音楽ではとても叶わないような安らぎと、見聞に彩りを添えながら R・F・D・グリーン『デイリー・テレグラフ』 著 者 略 歴 Paul Hereford Oliver〈ポール・オリヴァー〉ブルース研究者、建築史家。1927年、英国ノッティンガムに生まれる。青年期からブルースの音源・書物の蒐集を開始し、51年に最初の署名記事を発表。以来『Blues Fell This Morning』(60年)『ブルースと話し込む』(65年)『Screening the Blues』(68年)『ブルースの歴史』(69年)『Blues Off the Records』(84年)などの著作を発表し、世界のブルース研究を牽引する。アフリカ系アメリカ音楽の起源と発展をめぐるインタヴュー、現地調査、蒐集資料などは英国グロスターシャー大学が《ポール・オリヴァー・コレクション》として保管する。なお、97年には『Encyclopedia of Vernacular Architecture of the World』全三巻を発表するなど建築史への貢献も多大。 訳 者 略 歴 日暮泰文〈ひぐらし・やすふみ〉東京・新宿生まれ。慶大卒。中高生のときブラック・ミュージックに心酔し、1967年以降日本でのブルースへの関心を高めるために活動、音楽誌へ寄稿する。75年にブルース・インターアクションズ(Pヴァイン・レコード)を創業。著書に『ノイズ混じりのアメリカ――ブルース心の旅』(80年)『のめりこみ音楽起業』(2010年)『RL――ロバート・ジョンスンを読む』(11年)。 こんな本を読んでいる方におすすめします。 William Broonzy “Big Bill Blues” Cassell, London, 1955 Samuel Charters "The Country Blues" Rinehart, New York, 1959 Paul Oliver "Blues Fell This Morning" Cassell, London, 1960 Paul Oliver "Conversation with the blues"(ブルースと話し込む)Cassell, London, 1965 Samuel Charters “The Bluesmen” Oak Publications, New York, 1967 ラングストン・ヒューズ『ジャズの本』木島始訳、晶文社、1968年 ネフ、コナー『ブルーズメン』三井徹訳、ブロンズ社、1976年 ポール・オリヴァー『ブルースの歴史』米口胡訳、日暮泰文解説、晶文社、1978年 日暮泰文『ノイズ混じりのアメリカ』冬樹社、1980年 ネルソン・ジョージ『リズム&ブルースの死』林田ひめじ訳、早川書房、1990年 ルイス・カストロ『ボサノヴァの歴史』国安真奈訳、JICC出版局、1992年 チャールズ・カイル『アーバン・ブルース』ブルース・インターアクションズ、2000年 日暮泰文『のめりこみ音楽起業』同友館、2010年 日暮泰文『RL―ロバート・ジョンスンを読む』Pヴァインブックス、2011年
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声のために|マヤコフスキー
¥3,135
SOLD OUT
発行 土曜社 著者 マヤコフスキー 構成 リシツキー 読 者 対 象 ロシア文学研究者・学生|詩人|組版・タイポグラフィ専門家 仕様 四六判(187 × 130 × 5.6ミリ)|64頁|全編ロシア語 ISBN|Cコード 978-4-907511-55-5|C0098 用紙 本文:日本製紙オペラクリームマックス|表紙:OKACカード鮭 製造 日本ハイコム|加藤製本 協力 国立マヤコフスキー博物館 初版 1500部|2018年4月17日 「詩とタイポグラフィを同等に扱い、一体にしようと試みた」とリシツキーの語るように、大胆な組版で視覚化されたマヤコフスキーの詩篇が読み手に大音声の音読をせまる。1923年春ベルリンで世に出た、タイポグラフィ史上に輝く傑作の復刻ファクシミリ版。国立マヤコフスキー博物館協力。 わがマヤコも賛成してくれた 1922年も終盤、マヤコフスキーが飛行機でベルリンにやって来るという。いかにも彼らしい――常に最新の交通手段を選ぶのがマヤコ流だ。会うなり詩人は、国立出版所から出るはずの、ある出版計画を明かした。当時、モスクワの国立出版所はベルリンにも事務所を置いていたのである。聞けば、イラストレーターたる私が本の装丁を手がけ、著者は彼、編集はリーリャ・ブリークが担当するという。 私たちは、13の詩篇を選び出した。大声で読むための本である。目当ての作品が即座に見つかるよう、爪掛け式の索引方法(アルファベット順の)を思いついた。わがマヤコも賛成してくれた。 エル・リシツキー(装丁家) 目 次 左翼行進曲 ぼくらの行進曲 五月 屑について 第三インターナショナル 芸術軍指令 芸術軍指令第二号 あなたはできますか 赤帽子の物語 白軍将軍ヴランゲリの物語 海戦の恋 馬との友好関係 夏の避暑地でヴラジーミル・マヤコフスキーに起った不思議な事件 著 者 略 歴 ロシア未来派の詩人。1893年、グルジアのバグダジ村に生まれる。1906年、父親が急死し、母親・姉たちとモスクワへ引っ越す。非合法のロシア社会民主労働党に入党し逮捕3回、のべ11か月間の獄中で詩作を始める。10年釈放、モスクワの美術学校に入学。12年、上級生ダヴィド・ブルリュックらと未来派アンソロジー『社会の趣味を殴る』のマニフェストに参加。13年、戯曲『悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー』を自身の演出・主演で上演。14年、第一次世界大戦が勃発し、義勇兵に志願するも結局、ペトログラード陸軍自動車学校に徴用。戦中に長詩『ズボンをはいた雲』『背骨のフルート』『戦争と世界』『人間』を完成させる。17年の十月革命を熱狂的に支持し、内戦の戦況を伝えるプラカードを多数制作する。24年、レーニン死去をうけ、叙事詩『ヴラジーミル・イリイチ・レーニン』を捧ぐ。25年、世界一周の旅に出るも、パリのホテルで旅費を失い、北米を旅し帰国。スターリン政権に失望を深め、『南京虫』『風呂』で全体主義体制を諷刺する。30年4月14日、モスクワ市内の仕事部屋で謎の死を遂げる。翌日プラウダ紙が「これでいわゆる《一巻の終り》/愛のボートは粉々だ、くらしと正面衝突して」との「遺書」を掲載した。
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荒地|T・S・エリオット
¥2,200
発行 土曜社 - 書 名:荒地 - 著 者:T・S・エリオット - 訳 者:西脇順三郎 - 装 釘:鈴木哲生 - 編 集:中村外 - 仕 様:四六判(190 × 129 × 9.6ミリ)98頁 - 用 紙:キンマリV_128g/㎡|TSギフト-7 ホワイト|NTラシャ グレー20|OKアドニスラフ70_56g/㎡ - 初 版:766部|2021年10月8日 - コ ー ド:ISBN978-4-907511-91-3|C0098 第一次大戦後の荒廃するヨーロッパ、そしてスペイン風邪の流行というパンデミックの時代を背景として1922年に発表された長編詩。モダニズム文学を代表するこの作品を、同時代の詩人・西脇順三郎による翻訳でおくる。本邦初の完訳版。 四月は残酷極まる月だ/リラの花を死んだ土から生み出し/追憶に欲情をかきまぜたり/春の雨で鈍重な草根をふるい起すのだ。(本文より) 著 者 略 歴 T・S・エリオット Thomas Stearns Eliot 詩人、文芸批評家。1888年、米国ミズーリ州に生まれる。ハーバード大学に進学し、哲学を専攻。英国に渡り結婚。同地で創作を行う。1917年に第一詩集『プルーフロックとその他の観察』を刊行。22年には自ら編集を務める雑誌『クライテリオン』で「荒地」を発表する。48年にノーベル文学賞受賞。65年没。 訳 者 略 歴 西脇順三郎〈にしわき・じゅんざぶろう〉詩人、英米学者。1894年、新潟県北魚沼郡小千谷町(現在の小千谷市)に生まれる。1922年に留学生として渡英、モダニズム文学に接する。26年に慶應義塾大学文学部教授となる。33年、39歳で日本語による最初の詩集『Ambarvalia』を刊行。その他の詩集に『旅人かへらず』『豊饒の女神』など。82年没。 本作品について ――作者はヨーロッパ文学のあらゆる方面から暗示を受けて書いた学者である。「文学から文学を生みだした」場合の代表的作品である。 ――この詩全体の話はそれ自身には統一のある一つの話の筋というものがない、単にいろいろの挿話が「意識の流れ」として連続されているにすぎない。ただ死、性、復活というテーマがくりかえされていると考えてみてもよい。 ――詩の美は昔から遠いものを連結することによって詩的構成を目ざしている。これは西洋詩の伝統であるが、それを一つの詩的活動の重大な仕組としている。(すべて本書より)
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ロルカ詩集
¥2,200
発行 土曜社 - 書 名:ロルカ詩集 - 著 者:フェデリコ・ガルシア・ロルカ - 訳 者:長谷川四郎 - 装 釘:鈴木哲生 - 編 集:中村外 - 仕 様:四六判(190 × 129 × 14.1ミリ)168頁 - 用 紙:キンマリV_128g/㎡|TSギフト-7 ホワイト|NTラシャ グレー20|OKアドニスラフ70_56g/㎡ - 初 版:1,500部|2020年7月31日 - コ ー ド:ISBN978-4-907511-73-9|C0098 20世紀スペインを代表する詩人、ガルシア・ロルカ。アンダルシアの風土に独自の詩的イメージを開花させた詩を多数収録。実在の闘牛士の死を悼んだ「イグナシオ・サーンチェス・メヒーアスを弔う歌」のほか、「ジプシーのロマンス集」「タマリット詩集」より抜粋し訳者が編み直した。長谷川四郎による軽快な翻訳。巻末に訳者によるあとがきを付す。 水の上の空中に/やすんでいる言葉々々/水面には/水浴びする丸い月/はるかに高い/ベつの月をうらやんで/子供が一人/岸辺にいて/二つの月を見て言う/――夜よ うて シンバルを!(本書より) 著 者 略 歴 フェデリコ・ガルシア・ロルカ Federico García Lorca スペインの詩人・劇作家。1898年スペイン・グラナダ近傍に生まれる。グラナダ大で哲学、文学、法律を学んだのち、劇作にうちこむ。1936年、スペイン内乱勃発の数日後にファシストのファランへ党により射殺され38歳の生涯を終える。詩集に『詩の本』『カンテ・ホンドの歌』ほか、戯曲に『血の婚礼』など。 訳 者 略 歴 長谷川四郎〈はせがわ・しろう〉文筆家。1909年、函館に生まれる。37年に満鉄入社、大連に渡る。その後招集され、シベリアで捕虜生活を送ったのち、50年に日本帰還。著書に『鶴』『シベリヤ物語』『中国服のブレヒト』など。1987年没。
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イリュミナシオン ランボオ詩集
¥2,420
発行 土曜社 - 書 名:イリュミナシオン ランボオ詩集 - 著 者:アルチュール・ランボオ - 訳 者:金子光晴 - 装 釘:鈴木哲生 - 編 集:中村外 - 仕 様:四六判(190 × 129 × 18.1ミリ)232頁 - 用 紙:キンマリV_128g/㎡|TSギフト-7 ホワイト|NTラシャ グレー20|OKアドニスラフ70_56g/㎡ - 初 版:1,500部|2020年7月31日 - コ ー ド:ISBN978-4-907511-80-7|C0098 二人の詩人の邂逅 パリで詩人としての人生を焼き尽くした早熟の天才・ランボオの代表的詩集『イリュミナシオン』。若き頃妻とパリに流れ着いた金子光晴による翻訳が響き合う。表題作のほか、代表作『酔っぱらいの舟』等も収録。訳者による解説を付す。 林からこぼれでるせせらぎは、誰もこない砂地に吸われ、 風は、空から沼地へ、氷のけずり屑を投げつけた。 さて、僕は、黄金や、真珠貝の採取者のように、 のむことの気苦労はなかったと広言はらったものだった! ――ランボオ(詩人) ランボオの名は、光り輝いて、日を経るに従って、いよいよ新たに、若い芸術家の血肉をつくりつづけている。昨日の花がみるかげもなくしぼんでゆく変転の世相のめまぐるしさの中でまことにそれは稀有なことといってもいい。 ――金子光晴(詩人) 著 者 略 歴 アルチュール・ランボオ Arthur Rimbaud フランスの代表的詩人。1854年北フランスに生まれる。16歳にしてすでに第一級の詩を著したが、74年以降は各地を放蕩、80年には貿易商人として生活を営んだ。91年、37歳で他界。 訳 者 略 歴 金子光晴〈かねこ・みつはる〉詩人。1895年、愛知県海東郡越治村に生まれる。早大、東京美学校、慶大をいずれも中退したのち、詩作を始める。『こがね蟲』(1923年)の出版で詩壇に認められる。28年には妻であり作家の森三千代とともに日本を脱し、アジア、ヨーロッパを放浪した。詩集に『落下傘』『蛾』『鮫』など。75年没。
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ここで唐揚げ弁当を食べないでください|小原晩
¥1,000
SOLD OUT
リトルプレス 文庫サイズ 小原晩によるはじめてのエッセイ集。 東京での生活や、仕事の事、好きな喫茶店や公園や銭湯、春の恋、眠れない夜の過ごし方、ストレス発散法、父の死、兄をまちぶせた冬、女子三人暮らしなど。一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。
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ちくまさん|西村ツチカ
¥2,090
発行 筑摩書房 2,090円(税込) Cコード:0079 刊行日: 2020/12/15 判型:A5判 ページ数:128 ISBN:978-4-480-80497-6 JANコード:9784480804976 ちくまさんは、ちょっぴりドジだけど勤労意欲溢れるナイスレディ。PR誌「ちくま」の好評連載がオールカラーで待望の書籍化! いつもほがらかはつらつちくまさん、今日も世のため人のため、不思議なお仕事がんばります!
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ロンサム・カウボーイ|片岡義男
¥1,760
発行 晶文社 装丁:平野甲賀 四六判上製カバー装 288頁 定価:1,760円(本体1,600円) 978-4-7949-6870-8 C0093 〔2015年1月〕 夢みたいなカウボーイなんて、もうどこにもいない。でも、自分ひとりの心と体で新しい伝説をつくりだす男たちはいる。長距離トラックの運転手、巡業歌手、サーカス芸人、ハスラーなど、現代アメリカに生きる〈さびしきカウボーイ〉たちの日々を、この上なく官能的な物語として描きだす連作小説集。 1975年の初版から約40年の時を経て、片岡義男ファン待望の初期作品群がオリジナル・デザインのまま復刊。 ☆ほか、『10セントの意識革命』、『町からはじめて、旅へ』の2冊も同時復刊! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【目次】 六杯のブラック・コーヒー 拳銃つかいの最後 霧の朝はやく、二車線のハードライダーが…… ライク・ア・ローリング・ストーンだって? 南へむかう貨物列車 西テキサスの小さな町 縛り首の木(ハンギング・ツリー) ブラドレーのグランプリ ジョージア州では桃が熟れるころ 胸に輝く星 パッシング・スルー ロディオ・バム 荒馬に逢いたい カーニヴァルの女 あとがき ● 片岡義男 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=片岡義男
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不滅の哲学 池田晶子|若松 英輔
¥1,870
発行 亜紀書房 価格 1,870円(税込) 発売日 2020年8月19日 判型 四六判変型 製本 並製 頁数 272頁 ISBN 978-4-7505-1648-6 Cコード C0095 「いのち」によって支えられている今を深く味わう。 そのときはじめて、私たちは深い安堵に包まれる、と池田晶子はいうんだ。 『14歳の哲学』をはじめ多くの傑作を遺した孤高の哲学者、池田晶子。 彼女が考え抜いたものとは何だったのか。 その核心を読み解いた名著『池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー版)に書き下ろしの一篇「不滅の哲学」を加えた増補新版。 彼女の哲学は多層的で、一義的に語ることを拒むところがある。 あるときまで私にとって池田晶子は、稀有なる「魂」の語り手であり、言葉の神秘を生きた人物だった。 だが、このたび、静かに映じてきたのは、愛の哲学を語る一人の思索者の姿だった。 そして今、この本を手放そうとする段になって、浮かび上がってくるのは、熱い言葉で幸福とは何かを語ろうとする池田晶子の姿である。(あとがきより) 【目次】 一 孤独な思索者 二 月を指す指 三 哲学が生まれるとき 四 絶句の息遣い 五 言葉と宇宙 六 常識と信仰 七 思い出すということ 八 内語の秘密 九 「私」とは考える精神である 十 夢の向こう 十一 言葉それ自体が価値である あとがき [増補]不滅の哲学 増補新版 あとがき 著者紹介 若松 英輔(わかまつ・えいすけ) 1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。 2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、第16回蓮如賞受賞。 著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社、文春文庫)、『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、『種まく人』『詩集 幸福論』『詩集 愛について』『常世の花 石牟礼道子』『本を読めなくなった人のための読書論』『弱さのちから』(以上、亜紀書房)、『学びのきほん 考える教室 大人のための哲学入門』『詩と出会う 詩と生きる』(以上、NHK出版)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)など多数。
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詩集 美しいとき|若松英輔
¥1,980
発行 亜紀書房 価格 1,980円(税込) 発売日 2022年1月26日 判型 四六判変型 製本 仮フランス装 頁数 128頁 ISBN 978-4-7505-1730-8 Cコード C0095 あなたといるとき わたしは 自分のことを 忘れていられる 懸命に 生きようとさえしないまま 今だけをじっと 味わっている しあわせか どうかも 考えず ただ 今 このときだけは 美しいと 感じている ――美しいとき 悲しみとは 何かを愛した証し 悲しみ、祈り、愛すること。 暗闇で手探りするように、一語一語、つむがれた言葉の捧げ物。
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カフカの「城」他三篇|森泉岳土
¥1,650
SOLD OUT
発行 河出書房新社 単行本 B5 ● 82ページ ISBN:978-4-309-27575-8 ● Cコード:0079 発売日:2015.03.26 カフカ、ドストエフスキー、漱石、ポーの小説を、各16ページで奇跡のコミック化! 柴田元幸、椹木野衣、柴崎友香氏絶賛、世界の名作がまったく新たに甦る驚愕のマンガ体験! ●カフカの「城」 ●漱石の「こころ」より“先生と私” ●ポーの「盗まれた手紙」 ●ドストエフスキーの「鰐」 ポーやドストエフスキーの大胆にして精緻なマンガ化に出会うのは、斬新な新訳に出会うのと同じ嬉しさがある。ここにはまるごと1ジャンル、新しい文学の可能性が見えている。─—柴田元幸氏 歴史上のブンガクも、森泉の手に掛かると同じ寸法に収まってエッセンスだけとなる。まるで魔法だ。——椹木野衣氏 限られたページを読む間に小説そのものの世界を確かに生きることができる。心の奥深くにずっととどまる1冊。——柴崎友香氏 著者 森泉 岳土 (モリイズミ タケヒト) 1975年生まれ。特異な技法で描く注目のマンガ家。著作に「祈りと署名」「夜よる傍に」「報いは報い、罰は罰」「セリー」の他、世界の名作をマンガ化した話題作「カフカの『城』他三篇」などがある。 ● 森泉岳土 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=森泉岳土
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そのときどきで思い思いにアンカーを打つ。|仲西森奈
¥1,980
SOLD OUT
ショートスパンコール シリーズ vol.1 発行 さりげなく 本体価格:1,800円+税 サイズ:B6変形(W110*H182mm) ページ数:256頁 ビニール装 仕事を辞めてパリへ飛ぶ人。 「神」とい う名のウーパールーパーを看取った人。 内臓が地球の人。はじめて朝を体験する人。 火山灰を集める国籍不明の人。突然誰かに 語り始める人、人、人。 御用達 のコンビニ。そのコンビニの老店主。道端 のバヤリース。カーセックス。ある人間の 愉快な一年。そのなんやかやと、それ以外 のなんやかんやが、交錯して錯綜して頻繁に 脱線する。 仲西森奈の連作掌編小説。 もしよければ、見届けてください。
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民藝の歴史|志賀直邦
¥1,430
発行 筑摩書房 ちくま学芸文庫 1,430円(税込) Cコード:0139 整理番号:シ-38-1 刊行日: 2016/05/10 ※発売日は地域・書店によって 前後する場合があります 判型:文庫判 ページ数:416 ISBN:978-4-480-09734-7 JANコード:9784480097347 モノだけでなく社会制度や経済活動にも美しさを求めた柳宗悦の民藝運動。「本当の世界」を求める若者達のよりどころとなった思想を、いま振り返る。 現在「民藝」といえば美術・工芸の一ジャンルと考える人が多いのではないだろうか。しかしこの言葉を生み出した柳宗悦は、たんに物の美しさを論じようとしたのではない。その背後にある社会制度や経済のあり方をも美しからしめんとしたのだった。柳の活動はまず、志賀直哉や武者小路実篤らと創刊した雑誌「白樺」の読者に支持された。そしてしだいに、権力や資本に日々の暮らしが侵食される時代にあって“ほんとうの生き方”を求める多くの若者たちの拠りどころとなっていく。社会を美で変えようとした稀有な運動の歴史を、白樺派の同人たちの身近にあり、柳と歩みをともにした著者が記録する。 この本の目次 「民藝」誕生前夜 東西の架け橋 バーナード・リーチ 朝鮮半島との出会い 民族の美を見出す 「白樺」が紹介した美術 「白樺」読者と民藝 河井寛次郎と濱田庄司 木喰仏の発見 「民藝」の誕生 民藝のモデルルーム「三国荘」〔ほか〕
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本は読めないものだから心配するな|管啓次郎
¥990
筑摩書房 ちくま文庫 990円(税込) Cコード:0195 刊行日: 2021/09/09 判型:文庫判 ページ数:304 ISBN:978-4-480-43766-2 JANコード:9784480437662 この世界に存在する膨大な本をめぐる読書論であり、ブックガイドであり、世界を知るための案内書。読めば、心の天気が変わる。解説 柴崎友香 本を読む。忘れる。それは当たり前。内容を覚えてなくても、「読めた」と言えなくても、心配しなくていい。よろこびをもって前に進もう。本書は読書をめぐる思索の書であり、古今東西あらゆる本をめぐるブックガイドであり、世界中の土地や文化について学ぶ手引きである。読めば、心のお天気が変わる。また本を読みたくなる。読む人に勇気を与える「読書の実用論」。
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想像のレッスン|鷲田清一
¥1,034
発行 筑摩書房 ちくま文庫 968円(税込) Cコード:0170 刊行日: 2019/05/09 判型:文庫判 ページ数:336 ISBN:978-4-480-43582-8 JANコード:9784480435828 「他者の未知の感受性にふれておろおろする」自分を晒けだしたかった、著者のアート(演劇、映画等)論。見ることの野性を甦らせる。解説=堀畑裕之 「他者の未知の感受性にふれておろおろするじぶんをそのまま晒けだしたかった」という著者のアート評論。かすかな違和の感覚を掬い取るために日常の「裂け目」に分け入り、「見る」ことの野性を甦らせるアートの跳躍力とは。アート、演劇、舞踏、映画、写真、音楽、ファッションなどについて、「ここにあるものを手がかりにここにないものを思う」評論集。 この本の目次 0 見えないものを見る 1 壊れたもの―日常のがらくたのなかから 2 塞がれたもの―困難な自由について 3 棄てられたもの―時を行き来する 4 見失ったもの―意味のゼロ還元? 5 消え入るもの―“顔” 6 忘れてはならないもの 7 限界へのまなざし
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すてきなひとりぼっち|谷川俊太郎
¥1,650
SOLD OUT
発行 童話屋 A6・160頁 定価(本体 1,500 (2017.3.3より新価格)円+税) ISBN978-4-88747-084-2 童話屋で二冊目の谷川俊太郎・詞華集です。 詩集『二十億光年の孤独』でデビュー以来、半世紀にわたって氏が書きつづけた全作品のなかから、あらたに49編を選びました。 一冊目の詞華集『はるかな国からやってきた』の表紙は、銀色の宇宙空間に浮かぶアンドロメダ星雲でした。本書『すてきなひとりぼっち』はデザインはそのまま、宇宙の色をブルー(空の色)にしました。二冊並べることで、谷川俊太郎さんの全存在を感じさせる「絵」になるように、との製作意図がありました。 本を たくさん 頭の中に あるばむを 一冊 胸の中に そして 出来るなら 天国を 心に深く わたしはもちたい くるかもしれぬ 独りの時のために (「まなび」) この詩は『十八歳』という初期詩集のなかの作品です。 谷川作品は、早くから気づいた"いのちの宇宙摂理"に常にもとづいていて、そこからぶれたことはありません。 そして、ひとりというのもいのちの姿なのです。 ● 谷川俊太郎 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=谷川俊太郎
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マーキュリー・シティ|永井宏
¥1,100
SOLD OUT
発行 mille books 発売日 : 2019/10/7 188ページ ISBN-10 : 4902744988 ISBN-13 : 978-4902744989 美術作家・永井宏が、音楽・映画・アートへの憧れを、愛に満ちた筆致で綴った1988年の名著、待望の復刊。著者が雑誌「BRUTUS」の編集者としても活躍した80年代に、深い知識に裏付けされた名文で、青春時代をおくった60年代から80年後半までの音楽・映画・アートへの愛を綴った名随筆。多くの人々に多大な影響を与えた、サブカルチャーという言葉が一般化する前に発表された、元祖サブカル・エッセイといえる名著。30年後の未来を先取りしていたような内容は、驚きの連続。人々の関心が多様化したこの時代にこそ読むべき、温故知新の名作。解説文はカーネーション・直枝政広。 著者略歴 永井宏 美術作家。1951年東京生まれ。80年代「BRUTUS」(マガジンハウス)などの雑誌編集に携わりながら、美術作家として活動。90年代に葉山に居を移し生活に根差したアートを提唱、1996年まで同地にてサンライト・ギャラリーを開設。誰にでもものが作れるという「ネオ・フォークロア」と自身が名付けた考え方をもとに創作を続ける。1999年「12 water stories magazine」を創刊し新しい雑誌のあり方を示す。2003年出版レーベル「WINDCHIME BOOKS」を設立。2011年4月12日、59歳で永眠。著書に『サンライト』(夏葉社)、『雲ができるまで』(リブロポート)、『カフェ・ジェネレーションTOKYO』(河出書房新社)、『夏の仕事』(メディアファクトリー)、『ロマンティックに生きようと決めた理由』『モンフィーユ』(アノニマ・スタジオ)など多数 ● 永井宏 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=永井宏
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台湾文学ブックカフェ3 短篇小説集 プールサイド
¥2,640
陳思宏、鍾旻瑞、陳柏言、黄麗群、李桐豪、方清純、陳淑瑤、呉明益、ワリス・ノカン、川貝母、甘耀明 三須祐介訳 呉佩珍、白水紀子、山口守編 発行 作品社 本体2,400円 ISBN978-4-86182-879-9 発行 2022.2 来るべき、台湾文学。 豊かな田園風景、碧い海と空、大きな太陽、賑やかな屋台――。 台湾の生活シーンを多様に描いた、近年の佳作十一作を収録する作品集。 【内容目次】 陳思宏「ぺちゃんこな いびつな まっすぐな」 鍾旻瑞「プールサイド」 陳柏言「わしらのところでもクジラをとっていた」 黄麗群「海辺の部屋」 李桐豪「犬の飼い方」 方清純「鶏婆の嫁入り」 陳淑瑤「白猫公園」 呉明益「虎爺」 ワリス・ノカン「父」 川貝母「名もなき人物の旅」 甘耀明「告別式の物語 クリスマスツリーの宇宙豚」 ● 台湾文学ブックカフェ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=台湾文学ブックカフェ
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台湾文学ブックカフェ2 中篇小説集 バナナの木殺し
¥2,640
邱常婷、王定国、周芬伶 翻訳 池上貞子 編集 白水紀子、呉佩珍、山口守 発行:作品社 四六判 272ページ 定価 2,400円+税 ISBN978-4-86182-878-2 初版年月日 2022年1月 原色の、台湾文学。 「ほんとうの悲劇にはいつも滑稽な要素があるのよね」 大学生の主人公は、乗っていた車に自分からぶつかり飛ばされた謎の少女・品琴に興味をひかれ、調べていくうちに、バナナ畑のなかで暮らす彼女の家族とある宗教団体の関係を突き止める……。新世代作家の期待の星による、家族の秘密をめぐる怪奇的で幻想的な表題作のほか、中篇全三篇を収録する小説集。 目次 邱常婷「バナナの木殺し」 王定国「戴美楽嬢の婚礼」 周芬伶「ろくでなしの駭雲」 ● 台湾文学ブックカフェ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=台湾文学ブックカフェ
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台湾文学ブックカフェ1 女性作家集 蝶のしるし
¥2,640
江鵝、章 、ラムル・パカウヤン、盧慧心、平路、柯裕 、張亦絢、陳雪 白水紀子訳 呉佩珍、白水紀子、山口守編 本体2,400円 ISBN978-4-86182-877-5 発行 2021.12 【内容】 複数形の、台湾文学。 恋愛結婚と出産を経て、幸せな家庭を手にしたはずの主人公が、「よき娘」「よき妻」を演じてきた人形のような過去に別れを告げ、同性への愛に生きる決心をする……その後の台湾レズビアン文学に大きな影響を与えた表題作「蝶のしるし」のほか、女性作家の小説全八篇を収録。 【内容目次】 江鵝「コーンスープ」 章 「別の生活」 ラムル・パカウヤン「私のvuvu」 盧慧心「静まれ、肥満」 平路「モニークの日記」 柯裕 「冷蔵庫」 張亦絢「色魔の娘」 陳雪「蝶のしるし」 ● 台湾文学ブックカフェ https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=台湾文学ブックカフェ
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作家と珈琲
¥2,090
発行 平凡社 平凡社編集部 編 出版年月 2022/01 ISBN 9784582747140 Cコード・NDCコード 0091 NDC 910 判型・ページ数 B6変 288ページ 毎日の食卓で、行きつけの喫茶店で、異国の地で味わう、一杯の珈琲。昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。珈琲の香りただよう52編。 【収録作品(掲載順)】 1 珈琲のある風景 茨木のり子 食卓に珈琲の匂い流れ 小沼丹 珈琲の木 獅子文六 『可否道』を終えて 寺田寅彦 コーヒー哲学序説 北原白秋 六月 有吉玉青 緑の珈琲 原田宗典 モーニングコーヒー余話 中村好文 カフェオレ ボウル 2 珈琲一杯の時間 串田孫一 山旅と珈琲 片岡義男 タヒチ・パペーテの、インスタント・コーヒー。 長田弘 コーヒー屋で馬に出会った朝の話 水木しげる ある一日 しりあがり寿 ジブン的コーヒー史三つの時代。 渡辺貞夫 開け放したドアから聞こえてくるジャズに憧れた。 吉井勇 珈琲の歌 永田耕衣 珈琲の句 3 喫茶店よ永遠に 植草甚一 喫茶店で本を読んでいるかい 赤川次郎 コーヒー色の回想。 沼田元氣 純喫茶愛50カ条 小田島雄志 喫茶店人生 曽我部恵一 「コーヒーと恋愛」 田河水泡 『のらくろ喫茶店』より 鷲田清一×木村衣有子 「平熱」としての京都の喫茶店 織田作之助 大阪の憂鬱 萩原朔太郎 喫茶店にて 今和次郎/吉田謙吉 銀座のカフェー女給さん服装 佐藤春夫 芝公園から銀座へ 古川緑波 甘話休題 広津和郎 正宗白鳥と珈琲 4 わたしの珈琲作法 安岡章太郎 〈コーヒー道〉のウラおもて 池波正太郎 下町の〔コーヒー〕 永井荷風 砂糖 花森安治 コーヒーのふしぎ 石井好子 どんぶりで飲む、キャフェ・オ・レ 別役実 コーヒー 珈琲 平岩弓枝 珈琲と私 多和田葉子 ゆずる物腰ものほしげ 村田沙耶香 タイムスリップコーヒー 吉田戦車 ああ、豆の持ちこみ 土屋賢二 コーヒーの魅力を捨ててきた。 十文字美信 珈琲 『現代礼儀作法図説』より 珈琲のすすめ方/珈琲の飲み方 5 珈琲見聞録 シーボルト(斎藤信訳)「小倉から下関への渡航と下関滞在」より 夏目漱石 珈琲店、酒肆及び倶楽部 人見一太郎 巴里の珈琲店 勝本清一郎 カフェー 斎藤茂吉 カフエ・ミネルワ 林芙美子 「巴里日記」より 片山廣子 コーヒー五千円 日高敏隆 フランス家族の中の九カ月 高山なおみ ネスカフェ 石川直樹 エチオピアのワイルドコーヒー