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ショットとは何か 歴史編|蓮實重彦
¥2,750
発行 講談社 発売日 2024年08月22日 価格 定価:2,750円(本体2,500円) ISBN 978-4-06-535896-2 判型 四六変型 ページ数 340ページ 映画の「未来」に向けて/スクリューボールまたは禁止と奨励 ハリウッド30年代のロマンチック・コメディー/オーソン・ウェルズはたえずフィルモグラフィーを凌駕しつづける/「黒さ」の誘惑 リタ・ヘイワースの曖昧さはいかにして「フィルム・ノワール」を擁護したか/これは、「黄昏の西部劇」である以前に、映画の王道に位置づけらるべき作品である サム・ペキンパー監督『昼下りの決斗』/ロッセリーニによるイタリア映画史/ロベルト・ロッセリーニを擁護する/娘のイザベラを使って、ロッセリーニに『イタリア旅行』のリメイクを撮らせたくてならなかった/ジャン・ルノワール論のために/レマン湖の畔にて ゴダールにとっての―あるいは、ストローブにとっての―スイスについて/署名の変貌――ソ連映画史再読のための一つの視角/寡黙なるものの雄弁 ホー・シャオシェンの『戀戀風塵』/吹きぬける風のかなたに「黒衣の刺客」/タイプライターとプロジェクターに護られて/ここでは、魂と肉体とが、奇蹟のように融合しあっている「アンジェリカの微笑み」/歳をとらずに老いるということの苛酷さについて ペドロ・コスタ『ホース・マネー』/このホークス的なコメディは、文字通りの傑作である ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』/十字架 シャワー 濡れた瓦…… 『ヴィタリナ』をめぐってペドロ・コスタに訊いてみたい三つのことがら/抒情を排したこの寡黙な呟きに、ひたすら耳を傾けようではないか ―ケリー・ライカート小論―/黒沢清『スパイの妻』『蛇の道』/濱口竜介『悪は存在しない』/映画の「現在」に向けて ゴダールの『奇妙な戦争』に触れて思うこと/年間ベスト10
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ユリイカ2023年1月臨時増刊号 総特集=ジャン=リュック・ゴダール -1930-2022-
¥3,080
発行 青土社 定価3,080円(本体2,800円) 発売日2022年12月27日 ISBN978-4-7917-0426-2 追悼の不可能性とともに ゴダール死去とはいったいなにごとであるのか、〈映画〉とはゴダールにとって(/において)いったいなんであったのか、ゴダールの〈映画史〉とはなにか、幾度となく、しかし断片的にくり返された問いかけが決定的な切断とともに再起している。いまも〈映画〉は粛々と起動しつづけている、JLGのピリオドより始めよ。 [目次] 総特集*ジャン=リュック・ゴダール――1930−2022 ❖さまざまなるもの――口絵 展覧会《感情、表徴、情念――ゴダールの『イメージの本』について》 / 写真・コラージュ=ファブリス・アラーニョ ❖アデュー…… ジャン=リュックとの二〇年 / ファブリス・アラーニョ 訳=槻舘南菜子・堀潤之 それは彼だったからだし、わたしだったから / エリアス・サンバール 訳=堀潤之 ❖邂逅と別れ レマン湖の畔にて――ゴダールにとっての――あるいはストローブにとっての――スイスについて / 蓮實重彦 ゴダールもまた死す――息切れの友情の果てに / 山田宏一 飛行機としてのジャン=リュック・ゴダール / ジョナサン・ローゼンバウム 訳=堀潤之 ゴダール、これを最後に / フィリップ・アズーリ 訳=中村真人 ❖歌として ジャン=リュック・ゴダールに捧げる頌(オード) / 四方田犬彦 ❖批評による追想 ゴダールについて / フレドリック・ジェイムソン 訳=山本直樹 ゴダール 回顧的断章 / 中条省平 ゴダールについて、私はまだ何も知らない――引用と回想によるモノローグ / 佐々木敦 ゴダールを巡る余白の余白の余白…… / 丹生谷貴志 追悼という名のスタートライン / 赤坂太輔 ゴダールとスイスと私と / 土田環 ❖「考古学者」たち――インタビュー ジャン=リュック・ゴダールを巡って / ニコル・ブルネーズ 訳=槻舘南菜子・堀潤之 ❖来たるべき書物 空間、イメージ、書物――ゴダールの展覧会《感情、表徴、情念》の余白に / 堀潤之 ゴダールによる引用は本当にどのようにあるのか――『イメージの本』の最後の引用を中心に / 持田睦 ゴダールにおけるいくつかのベンヤミン的モティーフについて / 竹峰義和 こだまをめぐる覚書――ゴダール『言葉の力』の傍らに / 森元庸介 イマージュの海、第二の死 / 髙山花子 作家になりそこねた男 / 柴田秀樹 ❖詩において 偉大なるアーキヴィストの死 / 松本圭二 ❖触る、切る、繋ぐ 手で見る世界――ゴダールのモンタージュと「リアリズム」 / 伊津野知多 ゴダールにおける手の表象と「死後の生」――出来事とマシンの結び目をめぐって / 髙村峰生 明暗の継起、あるいは映画の輪郭について / 常石史子 光と「ウィ」──ゴダールの「エリック・ロメールへのオマージュ」に導かれて / 小河原あや 空隙を撃つ――ゴダールのNo Thingと手のないアーキビスト / 難波阿丹 Instant Godard――ゴダールのインスタライブをめぐって / 石橋今日美 ❖見出された時 JLG ET MOI / 黒田硫黄 ❖シネマをめぐって ゴダール以後、映画以後について / 七里圭 ゴダールと切断――生の似姿として / 中村佑子 ゴダールは決して笑わない / 清原惟 ❖存在のためのレッスン 人間の探究と発見――ゴダールと俳優演出をめぐる覚書 / 角井誠 中庸の人間、ゴダール――ジャン=リュック・ゴダールの「ドラマ上の理由」による編集について / 數藤友亮 チャップリンとゴダール――シネマ・ヴェリテの創出 / 大野裕之 悲しみのミリアム・ルーセル――ゴダールの女優史 / 田村千穂 像(イメージ)を産む処女――『こんにちは、マリア(Je vous salue, Marie)』に寄せて / 柳澤田実 ゴダールによるシナリオのためのささやかな覚書 / 原田麻衣 ❖それぞれのこと 長いお別れ——ゴダールをめぐる私的な回想 / 斉藤綾子 ゴダールの死を受けてのフランス / 魚住桜子 『イメージの本』が手渡してくれたもの / 尾崎まゆみ ❖理論という反語 二重性の徴(しるし)のもとに――ゴダールと映画理論 / 武田潔 ゴダールの才能とは何か / 伊藤洋司 ゴダールとエイゼンシュテイン――「つなぎ間違い」から「重なり合い」へ / 畠山宗明 映画、批評、世界――三位一体の伝統 / 久保宏樹 映画は成就できない――物語とジャン=リュック・ゴダール論 / 鈴木一誌 ❖記憶とともに ドキュメンタリーの詩人、ゴダール――アンヌ・ヴィアゼムスキー、京都で学生と語る / アンヌ・ヴィアゼムスキー 聞き手・訳・構成=大野裕之 ❖SON-IMAGEふたたび ここで、よそで、いたるところで――Joindre Longtemps ses Grimaces / 小沼純一 ゴダールの音を遡る / 細馬宏通 ゴダール映画のサウンドトラック──ジョン・ゾーンの初期作品をネガとして / 長門洋平 カメラ+レンズの音楽 / 荒川徹 ないがしろにされた演奏――ジャン=リュック・ゴダールの「メタフィルム・ミュージック」をめぐって / 新田孝行 男性・女性、音楽・声──『アルミード』における音と映像 / 行田洋斗 ❖闘争=逃走線に向かって 黒 / 佐藤雄一 「死んでもいい」 / 山崎春美 開いている店は開いている / 渥美喜子 ❖政治/場所/歴史 映画の真の敵は連邦準備制度である / 廣瀬純 ゴダール/革命の中絶 / 石川義正 二つの戦線で闘う――「政治的」なゴダールをめぐって / 長濱一眞 ドイツから見るゴダール――ブレヒト、ニュージャーマンシネマ、『ドイツ90年(新ドイツ零年)』 / 渋谷哲也 真理の二つの顔、あるいは敗者たちの詩人 / 鵜飼哲 ゴダール・ポストコロニアル――イメージ、音、そして声 / 須納瀬淳 ❖ダンスのように 子供は遊ぶ、ゴダールも遊ぶ、みんな遊ぶ / 森泉岳土 ❖あるいは革命について 労働としての映画――『勝手に逃げろ/人生』におけるゴダールの転回をめぐって / 長谷正人 六八年のゴダールとマルケル / 吉田孝行 崇高な夢――ゴダールについて / 上尾真道 after the requiem――ジャン リュック・ゴダールの脱構成 / 森元斎 黒板としてのスクリーン――ジガ・ヴェルトフ集団のオンデマンド授業動画映画 / 佐々木友輔 ❖映画へ ゴダール作品リスト / 堀潤之 装幀=水戸部功 Photo by Leonardo Cendamo/Getty Images
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映像の修辞学|ロラン・バルト
¥968
翻訳 蓮實重彦/杉本紀子 ちくま学芸文庫 968円(税込) Cコード:0110 刊行日: 2005/09/07 ページ数:176 ISBN:4-480-08936-5 イメージは意味の極限である。映像=イメージをめぐる3つのテクスト(2篇の論文と1篇のインタヴュー)が1冊に。広告写真からいくつもの記号を掬い上げ、イコン的なメッセージと言語的メッセージを丹念に読み取ってみせる「イメージの修辞学」。報道写真やグラビア写真などを取り上げ、フォトジェニックな構図・手法、テクストとの関係を記号学的に論じる「写真のメッセージ」。作品の意味が宙吊りになる魅力についてブニュエルの「皆殺しの天使」を引きながら闊達に語る「映画について」。イメージから記号を読み取る鮮やかな手つき、言葉の持つ官能性を存分に味わえるロラン・バルトの独壇場。 この本の目次 イメージの修辞学―パンザーニの広告について 写真のメッセージ 映画について―「カイエ・デュ・シネマ」誌によるインタヴュー ロラン・バルトまたは複数化する断片(蓮實重彦) ロラン・バルト 1915〜80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。
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休むヒント。
¥1,430
SOLD OUT
編集 群像編集部 執筆者一覧・50音順 麻布競馬場、伊沢拓司、石井ゆかり、石田夏穂、岡本 仁、角田光代、角幡唯介、くどうれいん、古賀及子、小西康陽、斉藤壮馬、酒井順子、酒寄希望、向坂くじら、佐藤良成、杉本裕孝、高橋久美子、滝口悠生、武田砂鉄、竹田ダニエル、つづ井、年森 瑛、永井玲衣、蓮實重彦、平松洋子、藤代 泉、古川日出男、星野博美、堀江 栞、益田ミリ、宮内悠介、宮田愛萌、吉田篤弘 休みなよ、って言われても。 ・休日、何もしてないのに気づいたら夕方になっている。 ・お休みなのに、つい仕事のメールをチェックしてしまう。 ・折角の休みだからと、逆に予定を詰め込み過ぎてしまう。 ・全然休めた気がしないまま、月曜の朝を迎えてしまう。 ・「休みの日って何してるの?」と聞かれるのが怖い。 ――ひとつでも当てはまってしまったあなた、必読です!! 働き方改革時代、ワークライフ「アン」バランスなあなたに贈る、休み方の処方箋(エッセイ・アンソロジー)! 覗いてみません? あの人たちの、休み方。
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論集 蓮實重彦
¥5,940
工藤 庸子【編集】 発行元:羽鳥書店 2016/07/06 ISBN: 978-4-904702-61-1 ¥ 5,400(税別) 束になってかかってみました。 『監督 小津安二郎』、『「ボヴァリー夫人」論』、『伯爵夫人』の著者とは何者なのか? 文学から映画まで、27名の論者による蓮實重彦論およびエッセイ。 蓮實重彦「姦婦と佩剣――十九世紀フランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき」(『新潮』2014年8月号)と、編者・工藤庸子と蓮實重彦の往復書簡(『UP』)を収録。 目次 [目次] 姦婦と佩剣――十九世紀のフランス小説『ボヴァリー夫人』を二十一世紀に論じ終えた老齢の批評家の、日本語によるとりとめもないつぶやき 蓮實重彦 ボヴァリー夫人のことなどお話させていただきます――蓮實重彦先生へ 工藤庸子 『「ボヴァリー夫人」論』では思い切り贅沢をさせていただきました――工藤庸子さんへの返信 蓮實重彦 I 義兄弟の肖像――『帝国の陰謀』とその周辺をめぐって 田中 純(表象文化論) Sign‘O’the Times――『伯爵夫人』を読む 阿部和重(作家) 批評と贅沢――『「ボヴァリー夫人」論』をめぐって 菅谷憲興(フランス文学) 「二次創作」に抗する「二次創作」――蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」論』の「序章 読むことのはじまりに向けて」と「I 散文と歴史」を読む 石橋正孝(フランス文学) A comme art, et ...――Aはart(芸術)のA、そして…… 橋本知子(フランス文学) 塵の教え――フィクションに関するとりとめない註記 森元庸介(思想史) さらなる「運動の擁護」へ 柳澤田実(哲学・キリスト教思想) 批評家とは誰か――蓮實重彦と中村光夫 中島一夫(文芸批評) 蓮實重彦のイマージュ、反イマージュの蓮實重彦――「魂の唯物論的擁護」とは何か 互 盛央(言語論・思想史) 「昨日」の翌朝に、「アカルイミライ」の約束もなく――蓮實重彦による「文学史」と「映画史」 片岡大右(フランス文学・社会思想史) II 蓮實教授との三時間、日本の列車の車中にて ペドロ・コスタ(映画監督) 映画からこぼれ落ちそうになる男 三浦哲哉(映画批評) 『監督 小津安二郎』の批評的事件 クリス・フジワラ(映画批評) 犯し犯される関係の破棄――曽根中生・蓮實重彦・日活ロマンポルノ 久山めぐみ(編集者) 見ることを与えられて――蓮實重彦への讃辞 エイドリアン・マーティン(映画研究) メディア化する映画――一九二〇/一九三〇年代から二〇〇〇/二〇一〇年代へ 中路武士(映画論・メディア論) 蓮實について リチャード・I・スヘンスキ(映画研究) 抽象化に対抗して――蓮實重彦の映画批評 イム・ジェチョル(映画批評) シネマとアメリカ――蓮實重彦のふたつの顔 入江哲朗(アメリカ哲学・思想史・映画批評) III 遭遇と動揺 濱口竜介(映画監督) 胸の高鳴りをおさえながら 三宅 唱(映画監督) 眼差しに導かれて 小森はるか(映像作家) 私は如何にして心配するのをやめて「ハスミ・シゲヒコ」の影響を脱したか 内藤 篤(弁護士・名画座館主) 恩師 蓮實先生 遠山右近(行政官) 不実なる誘いにのって 小川直人(学芸員) 蓮實のおじちゃま とよた真帆(女優) 『伯爵夫人』とその著者を論じるための権力論素描――編者あとがき 工藤庸子 蓮實重彦 著書目録 著者略歴 工藤 庸子【編集】 1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 蓮實重彦関連 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=蓮實重彦
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〈淫靡さ〉について|工藤庸子・蓮實重彦
¥1,430
SOLD OUT
発行元:羽鳥書店 2017/07/11 ページ数 240p 判型(実寸) 148mm × 106mm ISBN: 978-4-904702-67-3 ¥ 1,300(税別) 三島由紀夫賞受賞『伯爵夫人』の衝撃から1年──。”作者”と、『論集 蓮實重彥』の編者が織りなす対談集。2016年7月と12月に、工藤庸子編『論集 蓮實重彥』(羽鳥書店)と工藤庸子『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ』(東京大学出版会)の刊行記念として行われた二つの対談。ともにフランス文学研究の第一線にあり元同僚でもある二人が、女性・フィクション・大学を軸に、近代から現代を縦横に語る。工藤庸子渾身の書下ろし『伯爵夫人』論も収録。 目次 Introduction にかえて──功成り名を遂げた元総長がなぜ? というごく自然な疑問をめぐるKYの独り言 工藤庸子 『論集 蓮實重彥』についてお話させていただきます 工藤庸子×蓮實重彥 女性・フィクション・大学──スタール夫人×伯爵夫人 工藤庸子×蓮實重彥 伯爵夫人のために──フィクション・映画・幽霊 工藤庸子 Conclusion にかえて──ちょうどそのときたまたまそこにいてくれたことの淫靡さを言祝ぐ 蓮實重彥 著者略歴 工藤 庸子【著】 フランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。東京大学名誉教授。1944年生まれ。著書に、『ヨーロッパ文明批判序説──植民地・共和国・オリエンタリズム』、『近代ヨーロッパ宗教文化論──姦通小説・ナポレオン法典・政教分離』、『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ──フランス革命とナポレオン独裁を生きぬいた自由主義の母』(ともに東京大学出版会)など。 蓮實 重彦【著】 フランス文学、文芸批評、映画批評。第26代東京大学総長、同大学名誉教授。1936年生まれ。著書に、『映画時評 2009-2011』『映画時評 2012-2014』(講談社)、『「ボヴァリー夫人」論』(筑摩書房)、『凡庸な芸術家の肖像──マクシム・デュ・カン論』(上下、講談社文芸文庫)、『「ボヴァリー夫人」拾遺』(羽鳥書店)、『伯爵夫人』(新潮社)など。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 蓮實重彦関連 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=蓮實重彦
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映画長話|蓮實重彦 黒沢清 青山真治
¥2,090
デザイン:服部一成 定価:本体価格1900円+税 ISBN:978-4-89815-313-0 2011年発行 仕様[四六判/368ページ/並製] きわめて真剣、かつ軽やかで 愉快な言葉のかたわらに、 「映画」の現在に迫る 根源的な問いが投げかけられる―― 幾多の映画監督を輩出し「立教ヌーヴェルバーグ」と称され、日本映画の流れを作り出した伝説の授業。その教師と学生が時を経て「真夜中」に集い、ふたたび映画を語り尽す。 映画時評から映画監督としての悩み相談まで、ゆるやかに、そして熱のこもった話は尽きない。映画好きならだれでもその動向が気になる3人が「映画とは何か」に迫る、愛に溢れた珠玉の一冊。 (出版社商品ページより)
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シネマの記憶装置[新装版]|蓮實重彦
¥2,420
四六判・並製|308頁|本体:2,200+税|ISBN 978-4-8459-1811-9 フィルムアート社創立50周年記念復刊 映画、その甘美な苛酷さについて 「映画に対する言葉の敗北のささやかな記念碑」として編まれた、最も《幸福な》蓮實重彥の映画論集、待望の復刊!! 「79年。来るべき80年代に向けて悠々と蜂起された一個人による五月革命。あらゆるメディアが、最悪の記憶喪失装置と化した現在からパースペクティヴされる、一文字残らず金言だけで編まれた、まるで非現実のような最良の記憶喪失装置。」 ――菊地成孔(音楽家 / 文筆家) 創世記の映画から現代の映画までの、その膨大な<フィルム断片>を思考の経験として享受し、その一片一片を記憶の彼方から呼び寄せながら、幾多の作家、スター、そして夢のリールを回る幾多のシークエンスを、豊かな批評言語のなかに鮮やかに甦らせる映画論集。