open 12-19|水木定休
28 sun. 出店のため店舗お休み
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よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集|古賀及子
¥1,870
発行 大和書房 ISBN:9784479394525 Cコード:C0095 予価:¥1,870(税込) 発売日:2025.6.11 304ページ 判型 四六判並製 岸政彦さん・花田菜々子さん推薦! ZINE発!日記文学の新星が綴る小さな試み“やってみた” いつもの日常に小さな試みを取り入れてみたら――? *** 2024年の6月から10月のあいだ、週に3日から4日、”暇をふせぐ〞ための簡単なトピックを生活に組み入れてみることにした。その日々の日記をまとめたのがこの本だ。 ポリシーを破ってめぐりめぐって日記を書くために何かし続けた。そこには非日常ではない、日常がかすかにふるえるような手応えがあった。 *** 23年ごしでハーゲンダッツのクリスピーサンドを食べる / 喫茶店で回数券を買う / 朝のラジオを外で聴く / かつてのバイト先に行く / 小学生の頃に読んでいた少女漫画雑誌を買う / 資格を取ろうと思い立つ / 駅にあるワーキングブースを使う 等々…! やったことないけど、ちょっと気になる…日常にあふれている小さな試み。 よくわからないまま輝き続ける世界に飛び込んで、得た気づきを集めた日記本です。 目次 はじめに 1章 身近な未体験にふれる 2章 過去を振り返って思い出すように気づく 3章 アナログの質感に気づく 4章 あたらしい暮らしに気づく 5章 自分がやってこなかったことをやる 6章 家事に気づく 7章 身近な未体験にふれる おかわり おわりに 著者プロフィール 古賀 及子(こが・ちかこ) エッセイスト。1979年東京生まれ。 2003年よりウェブメディア「デイリーポータルZ」に参加。2018年よりはてなブログ、noteで日記の公開をはじめる。 初の著書である日記エッセイ『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』(素粒社)は「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第2位に選出された。 その他の著書に『おくれ毛で風を切れ』(素粒社)、『気づいたこと、気づかないままのこと』(シカク社)、『好きな食べ物が見つからない』(ポプラ社)、近刊に『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)、『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)がある。
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●CD でもしあわせなんて何を持ってるかじゃない何を欲しがるかだぜ ~松本隆を唄う~
¥3,500
SOLD OUT
発行 ホホホ座 松本隆・作詞活動55周年記念アルバム。5年前、京都で開催予定だったトリビュートライブのコロナウイルス蔓延による中止を受け、水面下で静かに進行していたカバー曲集がついに完成。 参加ミュージシャンは、山本精一、テニスコーツ、ふちがみとふなと、長谷川健一、AUX、mmm、池間由布子、吉田省念、ベーブルース(ベートルズ&青木隼人)、ohhkiという布陣。マスタリング:宇波拓。デザイン:倉茂透。1000枚限定。 松本隆氏本人による歌詞制作秘話『喫茶店で松本隆さんから聞いた秘話』という歌詞付き小冊子を封入。 ジャケット画は、はっぴいえんど1stアルバム以来の林静一氏。アルバムタイトルは、同じく1stアルバム収録の曲『はっぴいえんど』の歌詞の一節から引用。 中身はCDですが、ジャケットサイズはシングルレコードの大きさになりますので、1枚画のように部屋に飾れる仕様。 <曲目> ①かくれんぼ 池間由布子 (original:はっぴいえんど 1970年) ②空飛ぶ林檎 吉田省念 (original:財津和夫 1985年) ③水彩画の町 ベーブルース (original:大滝詠一 1972年) ④抱きしめたい ohhki (original:はっぴいえんど 1971年) ⑤終着駅 長谷川健一 (original:五木ひろし 1992年) ⑥さよならアメリカさよならニッポン AUX (original:はっぴいえんど 1973年) ⑦ガラスの林檎 ふちがみとふなと (original:松田聖子 1983年) ⑧乱れ髪 山本精一 (original:大滝詠一 1972年) ⑨紐育物語 テニスコーツ (original:森進一 1983年) ⑩メロンのため息 mmm (original:山瀬まみ 1986年) (版元より)
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here and there vol1 - vol.13.5
¥17,600
発行:BANANAFISH BOOKS、Nieves Books 編集: 林央子 ブックデザイン:服部一成 国内ディストリビューション:sakumotto ,Inc. フォーマット: 210mm x 297mm x 50mm ページ数:880ページ 用紙: テキストマンケンプリントホワイト 80gsm カバー ムンケン ピュア ラフ 300gsm 中ページ:4色印刷 表紙と裏表紙の技術: 黒、白、青の 3 色スクリーン印刷 1冊あたりの重量 : 約2.1kg 印刷部数: 500部 発行日: 2025 年 4 月 15 日 『here and there』は、資生堂の企業文化誌『花椿』の元編集者・林央子が2002年に創刊したオルタナティブマガジンです。創刊以来、ファッション、アート、カルチャーを独自の編集アプローチで融合させ、「自分の時間、友人、出来事のなかで記録する価値のあるものを記録する」というDIY精神を持ち、従来の雑誌の固定化されたモデルとは一線を画した『here and there』は世界中で根強い人気を博しています。 林央子は、スーザン・チャンチオロ、パスカル・ガテン、マーク・ボスウィック、前田征紀、ホンマタカシ、アン・ダムス、マイク・ミルズ、ミランダ・ジュライ、キム・ゴードン、エレン・フライス、ドミニク・ゴンザレス=フォースター、BLESS、コズミックワンダー、島袋道浩、小金沢健人 etcや、創刊号よりアートディレクターを務めた服部一成など、様々な分野において個性的な活動を続けるクリエイター陣を初期の段階から『here and there』の執筆、写真、デザインに招き入れて制作を続けています。 そのスタイルは詩的で内省的で、本当の感情や人生の瞬間を会話や手紙の形で記録し、人々の間の微妙な感情や深い感情を探求しています。『here and there』は現在 15 号まで発行しています。 この新しいコレクション出版プロジェクトは、2012 年に Nieves Books から出版されたコレクション「here and there 1 - 10」の拡張版であり、11 号から 13.5 号までの内容を追加しました。この本の出版を記念して、林央子は多くの長年の友人たちにメッセージや思い出を共同執筆してもらい、同時に、1 号から 13.5 号までデザイナーを務めた服部一成もこの本の新しい表紙と裏表紙を作成しました。 ※全ての表紙と裏表紙は1点ずつシルクスクリーン3色プリントでの制作となります。 千ページにも及ぶこのコレクション本は、林央子の20年以上にわたるhere and thereの制作活動を通して語られてきたファッションやアート、そして社会の移り変わりを辿ることができる貴重な一冊となっています。 また「ルールを理解した上で意図的に破る」という服部一成のデザイン哲学が生き生きと表現されており、脈々と受け継がれるグラフィックデザインの美学を感じていただけます。 ●林央子プロフィール 林央子 はやし・なかこ 1966年生まれ。編集者、ライター、キュレーター、リサーチャー。資生堂『花椿』の編集に携わったのち、01年にフリーランスになり、02年に『here and there』を創刊。96年「Baby Generation」展や14年「拡張するファッション」展のように、出版物企画に端を発した展覧会の創出に携わってきた。著書に『拡張するファッション』(2011)『つくる理由』(2020)『わたしと『花椿』』(2023)ほか。2023年より、University of the Arts London, London College of Fashionに在籍する(PhD candidate /Fashion Journalism)。リサーチタイトルは「Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine」 HAYASHI, Naoko Born 1966. Editor, writer, curator and researcher. After working as editor of Shiseido's Hanatsubaki magazine, she became freelance in 2001 and launched here and there in 2002, and has been involved in the creation of exhibitions that originated from publication projects, such as the Baby Generation exhibition in 1996 and the Expanding Fashion exhibition in 2014. Her publications include Expanding Fashion (2011), Tsukuru Riyuu (Reasons for Making) (2020), Watashi to Hanatsubaki (Me and ‘Hanatsubaki’) (2023), etc. From 2023 she has been at the University of the Arts London, London College of Fashion (PhD candidate / Fashion Journalism). Research title: ‘Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine’. ●服部一成 プロフィール 服部一成 はっとり・かずなり グラフィックデザイナー。1964年東京生まれ。主な仕事に、「キユーピーハーフ」の広告や、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」「新潟市美術館」「弘前れんが倉庫美術館」のVI、エルメスのイベント「petit hのオブジェたち」のアートディレクション、展覧会「拡張するファッション」「声ノマ 全身詩人 吉増剛造展」のグラフィックデザイン、ホンマタカシ『きわめてよいふうけい』中平卓馬『来たるべき言葉のために』などの写真集や、岡本啓『ノックがあった』大崎清夏『暗闇に手をひらく』などの詩集のブックデザイン、ロックバンド「くるり」のアートワーク。毎日デザイン賞、第6回亀倉雄策賞、東京ADC賞、東京ADC会員賞、原弘賞、東京TDCグランプリなどを受賞。 (版元より)
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here and there vol.14 Collage Issue
¥1,980
SOLD OUT
発行 Nieves 発行日 2020年 29.7cm×21cm 64P 編集者の林央子による個人発行誌、今号テーマは「Collage」。 スマートフォンで誰とでも即座につながり、いつでもネットショッピングができる。たくさんの情報を瞬時に得ることができ、欲望を満たすことが容易になったいま、「何に価値を置くか?」が問われる時代になってきている。また、人が「つくる」ことの大部分を機械に委ね、安価な品物を大量に生産する方向に向かっているなかで、「つくる」ことの価値を再考する時がきているのではないだろうか。こうした風潮にあらがうように、さまざまな場所で、真摯な姿勢で「つくる」行為が実践されていることに、私は価値を置きたいと思って、この特集を思い立ちました。 (著者ステートメントより)
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1994-2024 ミルクマン斎藤レトロスペクティブ 京阪神エルマガジン社の映画評論集
¥3,200
SOLD OUT
発行 京阪神エルマガジン社 発売日:2025/05/28 仕様 四六版 600ページ ISBN/JAN:9784874357583 2024年1月に逝去した映画評家・ミルクマン斉藤。 その活動のスタートは、1994年『Meets Regional』への寄稿だった。以降、30年に及ぶ『Meets』『SAVVY』『月刊誌 Lmagazine』をはじめとする、京阪神エルマガジン社の媒体で執筆した膨大な量の原稿を書籍化。 ミルクマン斉藤と深いかかわりを持つ執筆陣によるコラムも収録。90 年代以降の、映画文化の貴重な記録集。 (版元より)
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サランラン Sa-lanlan|川島小鳥
¥4,840
発行:青幻舎 A4変型判 240ページ 定価 4,400 円+税 ISBN978-4-86152-986-3 CコードC0072 発行日 2025年5月14日 装丁 米山菜津子 「とても寂しくて、寂しかったから自由で、すごく寒かったけど、すべてが暖かかった」(写真家・川島小鳥) 秋から冬、ソウル。次の春が来るまでの7ヶ月間。そこで触れた夜の街、澄んだ空気、漢江、寂しさ、ひしめく情熱、出会った人たち。ひとり研ぎ澄まされて歩いた街がだんだん馴染んで、すこし優しくなっていく。 凝縮と解放の写真たちが1冊の作品になりました。 著者プロフィール 川島小鳥 (カワシマコトリ) (著) 写真家。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。 主な作品集に『BABY BABY』(2007)、 『未来ちゃん』(2011)、 『明星』(2014)、谷川俊太郎との共著『おやすみ神たち』(2014)、 『おはようもしもしあいしてる』(2020)、『(世界)2』(2021)、『s(e)oul mate』(2024)。第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。 公式サイト:http://kawashimakotori.com/ Instagram:@kotori_kawashima (版元より)
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新版 散文|谷川俊太郎
¥2,420
晶文社ライブラリー 発行:晶文社 四六判 320ページ 定価 2,200 円+税 ISBN978-4-7949-7474-7 2025年5月13日初版発行 「どこまでも言葉に誠実であろうとしたひとりの詩人の文章を受け取ることができるわたしたちは、このうえなく幸福なのだと言わねばならない」──永井玲衣 旅と出会い。音楽・映画・美術についての感想。日々の思索。書くことへの自問。世界の美しさに人一倍酔いながらも、どんなささやかなものも決して感じつくし、知りつくすことができない自分に奇妙ないらだちを覚える……。詩作の根源にふれた重要な論考「発語の根はどこにあるのか」「『何ひとつ書く事はない』と書けるということ」を含む、詩人・谷川俊太郎が60~70年代に綴った貴重なエッセイ集。解説・永井玲衣。 目次 旅 出会い/ニューヨークからの手紙/橋をかけろ、トンネルを掘れ!/道三態/ぶらりドライブ/自動車から馬へ/一九七二東京 季節 春の臨終/五月の空/五月に/五月の海/梅雨の季節/テーブルの上に……/室内について/青空/私の海/永遠/三好さん/不思議な力/昨日今日など 聴く 音楽のとびら/〈好き〉から〈愛〉へ/ピアノを開く時/耳で聞く詩/或る苦痛について/立ちばなし 見る クローズアップ/見知らぬ人間/静けさ/私のマリリン・モンロー/ツタンカーメンの黄金のマスク/ピカソを所有する権利/ガラスのむこう/何かしている/競技者のイメージ/LSDリポート/青い映画と無邪気/フェルメールへの渇き/暗闇の中の地球 思う 最も大切なもの/どうしてもほしいもの/思いつめる/おそろしい/チャーリーブラウンの世界/太平洋の小さなヨット/漂流者たち/教育について/本について/友情について/カネについて/後悔について/忙しいですか/おさな友だち/ひとりっ子 /自分自身への注文/前提として 言葉 発語の根はどこにあるのか/仮に勘と呼ぶ曖昧なものについて/「何ひとつ書く事はない」と書けるということ/〈公〉という一文字に発する断想/詩の現場がどこかにあるはずだ/自問自答 あとがき 解説 ためらう詩人 永井玲衣 (版元より)
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世界は一冊の本|長田弘
¥880
ちくま文庫 発行:筑摩書房 文庫判 144ページ 定価 800 円+税 ISBN978-4-480-44036-5 CコードC0192 初版年月日 2025年5月8日 解説 岡崎武志 カバー画 田中紗樹「存在の合図」 カバーデザイン 鈴木成一デザイン室+宮本亜由美 本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。 目次 誰でもない人 人生の短さとゆたかさ 立ちどまる ことば ファーブルさん なあ、そうだろう 友人の死 役者の死 青函連絡船 詩人の死 無名の死 父の死 母を見送る 黙せるもののための 十二人のスペイン人 嘘でしょう、イソップさん 五右衛門 世界は一冊の本 おぼえがき 著者プロフィール 長田 弘(おさだ・ひろし):1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡─ミラクル─』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年、エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。ちくま文庫の既刊に、エッセイ『読書からはじまる』『すべてきみに宛てた手紙』『自分の時間へ』がある。15年5月3日、逝去。 (版元より)
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心の中にもっている問題|長田弘
¥2,420
発行:晶文社 A5判 176ページ 定価 2,200 円+税 ISBN978-4-7949-7466-2 CコードC0092 初版年月日 2025年4 ひとが心の中にもっている問題、もちつづける問題がある。 ひとの年齢というのは、ひとが心の中にもつ問題の数なのだ。 幼い子どもたちに話しかけて綴られたひらがなの詩から、大人になった子どもたちに人生の友人として贈った詩まで、20年間、子どもの成長とともに書きつがれた、詩人の父から子どもたちへの、物語としての45篇の詩。 著者プロフィール 長田弘 (オサダヒロシ) (著) 1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。1965年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。1998年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、2010年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、2014年『奇跡―ミラクル』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年、エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。2015年5月3日、逝去。 (版元より)
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食卓一期一会|長田弘
¥2,420
発行:晶文社 A5判 200ページ 定価 2,200 円+税 ISBN978-4-7949-7467-9 CコードC0092 初版年月日 2025年4月 一期一会は食卓にあり。 人生とは、誰と食卓を共するかということだ。 人生を、急がずに、たっぷりと味わいたい。「言葉のダシのとりかた」「包丁のつかいかた」「おいしい魚の選びかた」「天丼の食べかた」「ドーナッツの秘密」「アイスバインのつくりかた」「アレクシス・ゾルバのスープ」etc。全篇すべて食べもののうた! 詩という言葉の料理をとおして、歯ごたえのある日々の悦びを、食卓に贈る――。詩人・長田弘の残した代表作、待望の復刊。 著者プロフィール 長田弘 (オサダヒロシ) (著) 詩人。1939年福島市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、講談社出版文化賞、詩歌文学館賞、三好達治賞、毎日芸術賞などを受賞。詩集のほか、エッセーに『読書からはじまる』『自分の時間へ』(共にちくま文庫)、『私の好きな孤独』(潮文庫)、『本を愛しなさい』(みすず書房)など。2015年没。 (版元より)
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Neverland Diner 二度と行けない神戸のあの店で
¥600
SOLD OUT
発行 ケンエレブックス 181mm × 122mm 62ページ 都築響一編『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』のスピンオフ企画、神戸編。 目次 路上 三宗匠 たった一度の“背伸び”体験 林未来 バック・イン・ザ・デイズ 岡宗秀吾 ぺーちゃん カニコーセン 境目 近藤聡 私たちの思い出のお店 増田波瑠奈 小瓶2本とレバーの素揚げ 山琴ヤマコ 世にも不思議なアメージング・グレース 北秋亮 OVAL PLATES K・S・ナズィール・A あとがき
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役立たずの宝物 堤葎子短編漫画集
¥1,430
SOLD OUT
発行:ケンエレブックス A5判 160ページ 並製 定価 1,300 円+税 ISBN978-4-910315-56-0 CコードC0979 初版年月日 2025年4月25日 愛情と執念の箱庭 可愛い物好きじゃだめですか?『役立たずの宝物』、自分の最期を飾るための研究を続ける老人『園田さんの研究』、身分違いの恋に思い悩む謎の男『緑衣の友』、猫に化けた亡き妻『ポラリスの猫』、水没した東京に残されたカップル『ひがしの水平線』、擬人化薬でインスタ映え!?『ミカちゃんと石』、エスカレートしていく母の欲望『着ぐるいの母』、死体蘇生で再会する家族『バースデイ』。コメディからシリアスまで、多彩な表現で読者を惹きつける堤葎子、珠玉の作品集! 目次 役立たずの宝物(描き下ろし) 園田さんの研究 緑衣の友 ポラリスの猫 ひがしの水平線 ミカちゃんと石 着ぐるいの母 バースデイ(デビュー作) あとがき 著者プロフィール 堤葎子 (ツツミリツコ) (著) COMICリュウ (徳間書店)の龍神賞にて金龍賞を受賞した「バースデイ」が同誌2013年2月号に掲載されデビュー。代表作は「生まれ変わるなら犬がいい」(全4巻)。 その他の作品に「BABY BLUEHEAVEN」「不適合ハウス」「隣の芝生は何色ですか?」など。 (版元より)
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もしもし、こちらは夜です|宮田ナノ
¥1,540
発行 大和書房 A5判 144ページ 定価 1,400 円+税 ISBN978-4-479-67125-1 CコードC0095 初版年月日 2024年6月22日 夜が好きです。 優しかったり、怖かったり、不思議だったりする夜の魅力や、そんな夜がもたらしてくれるさまざまな感情を少しずつ言葉にしながら皆さまと共有できたらと思っています。 とりとめのない深夜の長電話のように、肩の力を抜いて楽しんでいただけますように。 ◯ ・進まない原稿作業の合間に空想をめぐらせる夜 ・ベランダで夕涼みをしながら半分眠る街を眺める夜 ・親戚一同が集まるお盆、いとこと秘密の夜ふかしをする夜 ・自動販売機が心の拠り所になった夜 ・新米会社員時代、忘れられない夜食に出会った夜 etc. 楽しい夜、ドキドキする夜、ヘンテコな夜、懐かしい夜…… 夜には、昼にはない不思議なときめきと心地よい寂しさがあります。 さまざまな顔をみせる“夜”に自分だけの楽しみを見つけたくなる夜ふかしのススメ、待望の書籍化! 眠れない夜のおともにもピッタリな1冊です。 (版元より)
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浅生鴨短篇小説集 四メートルの過去
¥2,090
発行:左右社 四六判 352ページ 並製 価格 1,900 円+税 ISBN978-4-86528-420-1 CコードC0095 初版年月日 2024年7月31日 太陽は今月末をもって閉店いたします。長年のご利用ありがとうございました。 (「太陽の時間」より) 政治風刺、SF、ホラー、ファンタジー、青春小説etc. ジャンルを超えて描かれる50の摩訶不思議な物語。 太陽の閉店宣言に研究者たちは右往左往し、走馬灯の動画編集者は見知らぬ人の記憶に自分を発見し、警官たちは逮捕権を巡って賄賂合戦、大統領にまで昇りつめたスパイは死の床で最後のミッションを待つーー。 奇想天外な物語が現実世界の歪みを映し出す。 ーー 本文に誤りがございました。訂正して心よりお詫び申し上げます。 ※次回以降の重版で修正させていただきます。 〈P.326、13行目〉 (誤)悠禅と立ち上がり (正)悠然と立ち上がり 著者プロフィール 浅生 鴨 (アソウ カモ) (著) 作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『伴走者』、『どこでもない場所』、『ぼくらは嘘でつながっている。』『すべては一度きり』『たった二分の楽園』『三万年後に朝食を』など。同人活動として『雨は五分後にやんで』『牛し本』などの展開も。座右の銘は「棚からぼた餅」。 (版元より)
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書店員は見た! 本屋さんで起こる小さなドラマ|森田めぐみ
¥1,650
発行 大和書房 四六判 224ページ 定価 1,500 円+税 ISBN978-4-479-39431-0 初版年月日 2024年5月25日 こんなへんてこりんでおもしろい職業ってないかも! 現役書店員さんが、さまざまな悩みを抱えてやってくるお客様に、 ぴったりの本をすすめまくる、 笑いあり涙ありの本屋エッセイ! 今からすぐ本屋さんに行きたくなります! 例えば こんなリクエスト… ・プロポーズするとき指輪と一緒に本を贈りたい ・入院中の本を読まない妻に本をプレゼントしたい ・ワンオペ育児がつらすぎて… ・歴史マニアの彼と旅行に行くことになったが私は歴史に詳しくない ・留学する息子に本を贈りたい ・夫に料理をしてもらうには? ・ワンオペ育児がつらすぎて… ・猫好きな友達に贈る本は? ・ビブリオバトルで「サスペンス」がテーマなら? ・疲れすぎて本も読めなくなったら… (版元より)
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親子で哲学対話|苫野一徳
¥1,650
発行 大和書房 四六判 192ページ 定価 1,500 円+税 ISBN978-4-479-39430-3 CコードC0095 初版年月日 2024年5月18日 目次 はじめにー9歳、人生に悩む きっかけ 哲学対話で本質を問う 思考や対話にはコツがある “そもそも”を問う まずは10分、はじめてみよう 第1章 本質観取って何? 哲学対話で「本質」を問う「本質」なんてあるの? カラスはほんとうに黒色か? 「絶対」をめぐって戦うのはやめにしよう 「みんなちがって、みんないい」のか? 「わたしの確信」から考える それぞれの「確信」をもちより「共通了解」を見つける 本質がわかれば、何をどう考えればいいかも見えてくる 民主主義の成熟のために 自分のことを深く知る 第2章 本質観取のやり方 親子でできる哲学対話の実践方法 0:前提の確認 1:本質がわかるとどんないいことがある? 2:さまざまな事例をあげる 3:本質的なキーワードを見つける 4:本質を言葉にする 5:最初の問題意識に答える 行きづまりを感じたら戻って考える 第3章 親子で哲学対話 本質をめぐる20の物語 第1話 「幸せ」ってなんだ? 第2話 人間の「愚かさ」について 第3話 究極のテーマ「人間」とは何か? 第4話 「よい政治」とは? 第5話 「存在とは何か?」にせまる 第6話 神さまの神さまはだれ? 第7話 「信頼」って、なんだろう? 第8話 道徳の授業で考える「思いやり」 第9話 希望は、光 第10話 ファッションと校則 第11話 「愛」について 第12話 我思う、ゆえに我あり 第13話 「よい行い」って、なんだろう? 第14話 「悲しい」と「くやしい」は何がちがう? 第15話 法律って、なんだろう? 第16話 「かわいい」って、なんだろう? 第17話 「恥ずかしい」とは何か 第18話 「恥ずかしい」とは何か2 第19話 「大人」とは何か? 第20話 本質を考えること コラム①「親子で哲学対話」のはじめ方 コラム②「不登校」について思うこと コラム③ 本質観取を体験してみよう あとがき 著者プロフィール 苫野一徳 (とまのいっとく) 1980年生まれ。哲学者。熊本大学准教授。博士(教育学)。早稲田大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程修了後、早稲田大学教育・総合科学学術院助手、日本学術振興会特別研究員などを経て現職。専攻は哲学・教育学。 著書に、『「自由」はいかに可能か―社会構想のための哲学』(NHK出版)、『教育の力』(講談社)、『勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方』(日本評論社)、『どのような教育が「よい」教育か』(講談社)、共著書に、『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『哲学書で読む 最強の哲学入門』(学研パブリッシング)など。DVDに「明日の教室DVDシリーズ『教育をテツガクする ~相互承認の感度を育む~』」(有限会社カヤ)などがある。 苫野一徳Blog: http://ittokutomano.blogspot.jp/ Twitter: @ittokutomano (版元より)
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とまっていた時計がまたうごきはじめた|細野晴臣
¥1,430
聞き手 鈴木惣一朗 平凡社ライブラリー 発行 平凡社 出版年月 2019/11 ISBN 9784582768909 Cコード・NDCコード 0373 NDC 760 判型・ページ数 B6変 352ページ 定価1,430円(本体1,300円+税) 「いまは音楽の話だけをしていたい」──懐かしい音楽の話は、お笑い、隕石、原発、友の死を経めぐり、また音楽へと戻ってくる。デビュー50周年、待望の平凡社ライブラリー化! ■解説 never young beach 安部勇磨(ミュージシャン) (版元より)
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愛するということ|エーリッヒ・フロム
¥1,430
翻訳 鈴木晶 発行 紀伊國屋書店 四六判 212ページ 定価 1,300 円+税 ISBN978-4-314-01177-8 CコードC0010 発行日 2020年8月28日 愛は技術であり、学ぶことができる――私たち現代人は、愛に餓えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、名誉、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。 ◯ ●加藤シゲアキ(作家・歌手・俳優) 本書には愛することの糸口がある。 その糸をたぐれるかどうかは読者自身の行動によるが、やがて得られるものはきっと愛することだけじゃない。その体験がいかにかけがえのないものか、読者は感じるべきである。 ●幅 允孝(BACH代表・ブックディレクター) 本書は自発的な愛の技術を問うだけでなく、人間存在そのものの自発性を語るゆえ、未来の1冊だと思えるのです。シンギュラリティを迎える人類が、システムやテクノロジーの餌となり、搾取され続けるディストピアに抗うための本ともいえます。 ●上野千鶴子(社会学者) 原題は The Art of Loving、訳せば「愛する技術」。だから学べる。学ばなければならないのは愛されることより、愛することだ。なぜなら愛するとは受動的ではなく能動的な行為、「人生を賭けた決断の行為」だからだ。 ●ジェーン・スー(コラムニスト・ラジオパーソナリティ) 悩んでいた頃に七転八倒して辿りついた、自分なりの暫定的な結論みたいなものがあったのだけど、この本を読んだらそれがフロムの言葉に重なる部分があり、同じことを考えていた人がいて嬉しかった。やっぱり愛は練習するしかないんだ。 ●谷川俊太郎 『愛するということ』を、若いころは観念的にしか読んでいなかった。再読してフロムの言葉が大変具体的に胸に響いてくるのに驚いた。読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う。 ●玉城ティナ(女優) 昨今、愛について真面目に語られることは少ない。ただ私はつねに愛を求め、信じ、まさに神のように崇めてきた。なのに本書を読む度に愕然とするのだ。愛について何も知らないということに。 ●ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト) 本書の英題は『The Art of Loving』。ARTは芸術のほか、技術、能力などを意味する。この本は「落ちる」感情ではなく、「踏み込む」意志から始まる愛のARTを語っている。その追求こそ、これからの人間と社会の進むべき道だろう。 ●ミッツ・マングローブ(歌手・タレント) 私のように主体性や自己肯定力の低い者にとって、愛とは、とめどない勘違いと妥協と失望の連続であり、それらを乗り越える気力や相手への情があるかないかを自分に問いただす作業だった。愛というこの世でもっとも面倒くさいアクトを習練し、こなし続けることで、これまで見えなかった自分を知れるかもしれない。 (版元より)
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円をめぐる冒険 幾何学から文化史まで|アルフレッド・S. ポザマンティエ/ロベルト・ゲレトシュレーガー
¥2,970
翻訳 松浦俊輔 発行 紀伊國屋書店出版部 A5変型判 縦210mm 横139mm 厚さ18mm 304ページ 定価 2,700 円+税 ISBN978-4-314-01174-7 CコードC0041 発行日 2020年8月28日 コンパスと定規を持って出かけよう 古代から多くの数学者を魅了してきた「円」という図形を舞台に、幾何学的な基礎知識から、美しい定理、作図法、驚きの円充塡問題や頭を唸らせる難問まで、長年数学教育に携わってきた著者が平易に解説する。後半は、文化史や技術的側面まで見渡しながら、円の全体像に迫る。 数学の愉しさを伝え続けてきたベテラン教育者による、魅惑の世界への誘い 【著者】 アルフレッド・S. ポザマンティエ │ 数学教育研究者、教育評論家。ニューヨーク市立大学シティカレッジ名誉教授。数学関連の啓蒙書を60冊以上手掛けている。2009年にはニューヨーク州の「数学教育者の殿堂」に入り、数学教育の第一人者として州内の重要なポストを歴任。欧州各国での表彰も多数。邦訳された共著に、『偏愛的数学(Ⅰ、Ⅱ)』(岩波書店)、『不思議な数πの伝記』『不思議な数列フィボナッチの秘密』(以上、日経BP)、『数学センスが身につく本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『数学まちがい大全集』(化学同人)、『数学の問題をうまくきれいに解く秘訣』(共立出版)がある。 ロベルト・ゲレトシュレーガー │ オーストリアの高校数学教師、大学非常勤講師。オーストリアの国際数学オリンピックチームのコーチも務める。邦訳された著書に『折紙の数学』(森北出版)がある。 【訳者】 松浦俊輔 │ 翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師。訳書に、ポザマンティエ&レーマン『不思議な数πの伝記』『不思議な数列フィボナッチの秘密』(以上、日経BP)ほか多数。 (版元より)
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コーヒーと恋愛|獅子文六
¥990
発行:筑摩書房 ちくま文庫 ISBN978-4-480-43049-6 2013年4月1日初版発行 恋愛は甘くてほろ苦い。とある男女が巻き起こす恋模様をコミカルに描く昭和の傑作が現代の「東京」によみがえる。 解説: 曽我部恵一 (版元より)
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本に読まれて|須賀敦子
¥880
中公文庫 発行 中央公論新社 初版刊行日 2001/11/23 判型 文庫判 ページ数 296ページ 定価880円(10%税込) ISBN978-4-12-203926-1 バロウズ、タブッキ、ブローデル、ヴェイユ、池澤夏樹……。こよなく本を愛した著者の、読む歓びが波のようにおしよせる情感豊かな読書日記。 (版元より)
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ひらめちゃん|ひらいめぐみ
¥1,980
発行 百万年書房 四六変形判 縦118mm 横188mm 厚さ15mm 208ページ 並製 価格 1,800円+税 ISBN978-4-910053-62-2 初版年月日 2025年6月1日 真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。警戒態勢。しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ~~~~!(本文より) 『転職ばっかりうまくなる』著者が綴る、笑えて泣ける子ども時代(平成)の思い出。 暮らしレーベル第8弾。 目次 トイレマップ ①カスミで海外旅行 伊藤と国語 ②現代文の裏ワザ 気に食わないカタカナ ③いたずら電話 憧れの ④体育着の裏 エンドレス牛乳 ⑤病院の待合室 「幼なじみ」を想う ⑥ラスカルのお皿 こわくてたまらなかったこと ⑦町村合併未遂 セルフ金髪 ⑧家庭訪問の日 すぐちゃんの髪の毛とホームステイ ⑨踊る餅 誕生日の電話 ⑩花よりレモンティー ひらめちゃん ⑪真夜中の西武 無敵の先生 ⑫冬の風物詩 「なんで泣いてんの?」 ⑬成人式とさとみちゃん 先生たちの裏ワザ ⑭憧れの 水を運ぶ ⑮土浦市の花火大会 アヴリル・ラヴィーンは悪くない ⑯プレミアム感 サボりの師匠 ⑰そんなの習ってない 友だちの堀内くん ⑱購買のチョコチップメロンパン 隣のクラスのジャイアン ⑲先生のサボり場 嘘が見破れない ⑳舌切り娘 絵の思い出 ㉑おじいちゃんとヤクルト 知らない感情 ㉒ちづこおばあちゃんとのこと ここにある ㉓輸血の恩返し のぞむくん ㉔靴下の迷子センター 湖、大仏、蓮畑 著者プロフィール ひらい めぐみ (ヒライ メグミ) (著) 1992年生まれ、茨城県阿見町出身。7歳の頃からたまご(の上についている賞味期限の)シールを集めている。2023年12月に『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房)を刊行。 (版元より)
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午後のコーヒー、夕暮れの町中華|安澤千尋
¥1,980
発行 書肆侃侃房 四六判、並製、224ページ 定価:本体1,800円+税 ISBN978-4-86385-672-1 C0095 装丁 アルビレオ 装画 swtiih green いつだってわたしを助けてくれたのは、街にある小さな店だった。 そこへたどり着けさえすれば、またわたしは生きる力を取り戻すのだ。 街歩きエッセイスト「かもめと街 チヒロ」が、東京の店の情景を描く。 浅草、上野、日本橋、銀座、新橋、神保町、秋葉原 ――東京下町エリアを中心とした全61店 【目次より】 揚げたてのチキンバスケット ― 銀座ブラジル 浅草店(浅草) 夢うつつの空間で、クリームソーダ ―丘(上野) はじめまして、黒い天丼 ― 天ぷら 中山(日本橋) 平日のサラリーマンとポンヌフバーグ ― カフェテラス ポンヌフ(銀座・新橋) 喪失と再生のグラタントースト ― カフェトロワバグ(神保町・神田) 【著者プロフィール】 安澤千尋(やすざわ・ちひろ) 1981年生まれ。浅草出身の街歩きエッセイスト。2017年より個人ブログ『かもめと街』を始める。『決めない散歩』『いつかなくなるまちの風景』『たらふく』などの日記やエッセイ、アンソロジーなど多岐にわたるZINEを発行。近年では青土社『ユリイカ』、講談社『群像』への寄稿などで活動し、本書が初の商業出版となる。 (版元より)
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オン・ザ・テーブル|若鮎ひかり
¥1,500
リトルプレス B6 165ページ 1,500円 発行 2025年4月6日 2024年の年明け早々恋人に振られた私が、新宿の紀伊國屋書店で手に取ったのは『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』でした。 読後の衝撃から、私は作者の葉山さんと同様にTinderで日記を送り始めます。彼女と違うのは、セックスをしないという選択。 そんな日々を送る中、春の終わりに日記交換者の一人に惹かれていきます。日記上で「北斗くん」と名付けたその彼は、全てを持っている男の子でした。 しかし、私は彼が望むものを与えられないと気づいてしまいます。この恋に区切りをつけて歩き出すため、日記をZINEとして残そうと決めたのが、夏の盛りでした。 今回の日記は、前作『セックス・ソバキュリアン』の制作を決めた直後の8月から始まります。 ZINE制作で変わっていく暮らし、友人たちとの変わらない関係、息切れしながらも走り抜ける「若鮎ひかり」としての私。その合間を縫う、ケの食事、一人の夏休み、初めてのデモ、大晦日のドーミーイン。ゆるやかな孤独を、躓きながらも歩きこなした5か月間でした。 私は前作のあとがきで、日記を交換することを「食卓」と表現しました。誰とテーブルを囲むのか、そこに何を並べるのか、自問自答し続けた日々を『オン・ザ・テーブル』と名付けることにします。 (「まえがき」より)