店休日は商品発送、お問い合わせへのご対応等も休止いたします。
ご購入後のキャンセルは原則承っておりません。
発送方法の異なる商品のおまとめ発送をご希望の方はご注文前にお問い合わせください。
(送料がお安くなる場合がございます)
その他、不明な点等ございましたら問い合わせフォーム、メール、お電話にてお問い合わせください。
furuhonnosiori@gmail.com
080-3855-6606
open 12-19|水木定休
2 sat. - 4 mon. 出店|大阪β本町橋※元町店舗は休
5 tue. 臨時休業
6 wed. 営業/店内ライブ|細井徳太郎/山内弘太/千葉広樹
9 sat. 店内ライブ|藤井邦博/ゑでぃまぁこん
16 sat. 店内ライブ|畑下マユ/潮田雄一
29 fri. 店内イベント|姜アンリ朗読会
-
速く、ぐりこ!もっと速く!|早乙女ぐりこ
¥1,980
SOLD OUT
発行 百万年書房 四六変形判 縦118mm 横188mm 厚さ15mm 重さ 211g 208ページ 並製 価格 1,800円+税 ISBN978-4-910053-48-6 初版年月日2024年4月29日 暮らしレーベル第6弾。 ひとりじゃできないこと。それはセックスなんかじゃなくて、もっともっと私の存在の根幹にかかわること。 早乙女ぐりこ(さおとめ・ぐりこ) 日記とエッセイを書く人。一九八七年、東京都生まれ。『東京一人酒日記』などの自主製作本を発行しており、本書が商業出版デビュー作となる。
-
ブンバップ|川村有史
¥1,980
発行 書肆侃侃房 四六判、並製、168ページ 定価:本体1,800円+税 ISBN978-4-86385-619-6 C0092 装丁 森敬太 装画 嘉江 栞 永井祐 山田航 伊舎堂仁 みんなして写真のなかで吸う紙のたばこ 爆発前のSupreme 第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞! これ、新感覚です。友達の日記を覗き見してるようでクセになります。 ━━━SUSHIBOYS(ラッパー) 短歌で生きた音を響かせるには、文体を一から自分でつかみ直すしかない。そう感じさせる一冊である。 ━━━永井祐(歌人) 【収録歌より】 業務用コーンフレーク買って食べ切れなかったの良かったなって ファイナンスのテーマソングを子どもたちが歌ってる bpmがすこし高い 汚れたしそろそろで洗うコンバース六月はすぐ乾くから夏 肉まんが去年より小ぶりになってる…答えてくれる人たちにtel 清原が薬をやめ続けることを励みに今朝をする人がいる 【栞文より】 「川村有史の作品がすごいのは、「ヒップホップ的なもの・ことを詠む」という地点を超えて、歌のあり方自体が「ヒップホップ的である」地点の実践があることである」(永井祐) 「不安定で崩れそうなバランスをなんとか保とうと必死で足搔く様が、語り手の姿としても、文体実験としても現れている。そこがこの歌集の魅力となっている」(山田航) 「僕が川村さんの短歌からもらえる嬉しさは、他者や時間、つまり世界に対して、気前よく心を開いていた川村さんがあるとき世界側からもらえたもののおすそわけなんだと思う」(伊舎堂仁) 【栞】 永井祐「僕のバイブスになっていく」 山田航「配られたカードで」 伊舎堂仁「【にせんにじゅう/にせんにじゅうに/にせんにじゅう/ご にせんにじゅうご/にせんにじゅうご】と読むと「ご」のあと首を振れて楽しい」 【著者プロフィール】 川村有史(かわむら・ゆうし) 1989年青森県青森市生まれ。群馬県在住。2012年頃より作歌をはじめる。2015年頃まで歌誌「かばん」に所属。2020年、「退屈とバイブス」で第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞。2022年、第10回現代短歌社賞佳作。
-
●サイン本 観光地ぶらり|橋本倫史
¥2,750
ポストカードつき 発行 太田出版 価格 2,750円(本体2,500円+税) 判型 四六判上製 ページ数 384ページ ISBNコード 9784778319250 行列に並んで観る絶景も悪くないが、そこで生活する人々の呼吸を聞き、その土地と対話する姿勢に感動を覚えた。——又吉直樹 話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。 絶景のなかに、何を見るか。 わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より)
-
MONKEY vol. 32 特集:いきものたち
¥1,540
発行 スイッチ・パブリッシング ISBN:9784884186265 2024年2月15日刊行 価格:1,540円 (うち税 140円) イノシシ、カエル、イヌなど「いきもの」が登場する創作を集めた特集‼︎ ジョン・アーヴィングの小説内小説の柴田元幸による新訳や、岸本佐知子が本特集のために選び訳したステファニー・ヴォーンの短篇のほか、伊藤比呂美や小山田浩子の書き下ろし作品から、長場雄の絵物語などを掲載。 さらに、トルーマン・カポーティ「夜の樹」を村上春樹による新訳で収録。 表紙はミロコマチコによる描き下ろし作品です。 【CONTENTS】 特集 いきものたち Cover Artwork by mirocomachiko 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 ミロコマチコ しま 14 伊藤比呂美 ヒルディスヴィーニたち 絵―植田陽貴 24 ケヴィン・ブロックマイヤー 祝福をもたらす内なる動物 ——小説における非 – 人間生物の存在意義について 38 動物が主要なキャラクターとなっている名作 50 訳一柴田元幸 絵一秦直也 40 いきものが登場する名作 50 選一柴田元幸 絵一秦直也 42 ステファニー・ヴォーン 犬の天国 訳ー岸本佐知子 絵―濱愛子 52 小山田浩子 観察のしかた 絵―nakaban 62 ジョン・アーヴィング ペンション・グリルパルツァー 訳―柴田元幸 83 R・L・スティーヴンソン 立派な訪問者 訳ー柴田元幸 84 長場雄 SATURDAY IN THE PARK 92 フィリップ・K・ディック プリザビング・マシン 訳―柴田元幸 絵ー小林紗織 100 セナー・アーマド 狼たち 訳ー柴田元幸 絵―小林エリカ 118 インタビュー ジョン・クラッセン 闇がそこにあるという実感 聞き手ー柴田元幸 126 坂口恭平 手紙 132 No Music, No Stories ブレイディみかこ 恋の帰結 絵ー長崎訓子 142 百の耳の都市 古川日出男 砂の女 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 146 このあたりの人たち 川上弘美 矮小化 写真―野口里佳 148 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 夢の島熱帯植物館 152 本号の執筆者/次号予告 154 猿の仕事 156 サワコ・ナカヤス コップ一杯の水としての蟻 訳ー柴田元幸 158 トルーマン・カポーティ 夜の樹 訳ー村上春樹 *……(はしご高)
-
ランバーロール06
¥1,650
SOLD OUT
著 高妍/羅荷/安永知澄/劉倩帆/森泉岳土/丁柏晏/おくやまゆか/もてスリム/佐野亨 編 ランバーロール編集部 発行 タバブックス 2023年11月10日発売 装丁 潟見陽(loneliness books) A5判正寸・並製・152頁 ISBN978-4-907053-68-0 定価 本体1500円+税 漫画家の安永知澄、森泉岳土、おくやまゆかの3人によって創刊された、漫画と文学のリトルプレス「ランバーロール」。 今回は初の試みとして、「台湾」特集を実施。 村上春樹の『猫を棄てる』の装画や、漫画『緑の歌―収集群風―』などの作品で知られる台湾出身の漫画家・高妍が企画段階から参加し、羅荷(ロー・へー)、劉倩帆(リュ・チェン ファン)、丁柏晏(ディン・ブォ イェン)という三人の台湾出身のイラストレーターを推薦し、それぞれの描き下ろし漫画を掲載の運びとなりました。 安永知澄、森泉岳土、おくやまゆかの描き下ろし漫画と、台湾のクラブシーンにまつわるもてスリムのエッセイ、台湾映画にまつわる佐野亨(映画ライター)のエッセイを加え、今号も充実の152ページ! 【漫画】 高妍(ガオ・イェン)「どうでもいいこと」 羅荷(ロー・へー)「雨の追憶」 安永知澄「小さな魔法」 劉倩帆 (リュ・チェン ファン)「ドライブ」 森泉岳土「暗くて深くて誰もいない」 丁柏晏(ディン・ブォ イェン)「鐘楼」 おくやまゆか「新深緑日記」 【エッセイ】 もてスリム「ビナハウスの裂け目」 佐野亨 台湾映画と台湾と僕 訂正について 『ランバーロール06』劉倩帆「ドライブ」内に、2 ページ分、落丁がありました。 お詫びして訂正いたします。正しい完成版(16P)を下記ページにアップしております。何卒よろしくお願いいたします。 http://tababooks.com/tbinfo/lumbarroll06drive
-
●サイン本 早稲田古本劇場|向井透史
¥2,200
SOLD OUT
出版社:本の雑誌社 ISBN:9784860114725 判型:4-6変 ページ数:380ページ 定価:2000円(本体) 発売日:2022年08月26日 今日も、百円の本を売って、日々の糧に変えていく── 古本屋二代目店主の2010年8月から2021年12月の日々。 「閉店後、シャッターを下ろした店内で仕事をしている。軽い孤独感に包まれて、本に値段をつけている。今年も、その繰り返しを地道にやっていくしかないのだ。」(本文より)
-
ケンブリッジ・サーカス|柴田元幸
¥1,980
発行 スイッチ・パブリッシング 2010年4月2日発行 価格:1,980円 (うち税 180円) 柴田元幸、初のトラベルエッセイ集 20年来の友人でもある作家ポール・オースターに会いにニューヨークへ。大学時代に暮らしていたロンドン、思い出深い音楽の街リバプールへ。米国に移住した実の兄を訪ねてオレゴンのスモールタウンへ。シカゴ在住の作家スチュアート・ダイベックと共に、柴田が生まれ育った東京・大田区六郷の路地裏へ。これまで Coyote の特集で世界中を歩き、綴った紀行文を中心に、柴田が現在も教鞭を執る東京大学本郷キャンパスを舞台にした書き下ろしを加えた一冊 ............................................................................................................................... キャヴァーンには行くなよ、ぼられるだけだから、と彼は、それまでの卑屈さとはうって変わって、これだけは人生でただひとつ確かなことだと言わんばかりにきっぱりと言った、そして、僕はずっと一緒に初めてにっこり笑った。 キャヴァーンとはむろん、ビートルズが出演していたことで有名なクラブである。 うん、行かない、と僕は言った。__「僕とヒッチハイクと猿」より 目次 ○ 六郷育ち(東京) ○ 僕とヒッチハイクと猿 (ロンドン・リバプール) ○ ポール・オースターの街(ニューヨーク) ○ 少年の旅(ポール・オースターとの対話) ○ 兄とスモールタウンへ(オレゴン) ○ スチュアート・ダイベックと京浜工業地帯を歩く(東京) ○ 東大・本郷キャンパス迷走中(東京) あとがき (特別付録)夜明け
-
夏葉社日記|秋峰善
¥1,650
発行 秋月圓 定価1500円+税/文庫・上製本ハードカバー/200ページ 「師匠への長い長いラブレター」 出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。 幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。 第2の青春、再生の物語。 ※本書は、「note」での連載(2022年4月~2024年2月)をもとに加筆修正をおこなった作品です(計30,236ビュー)。 秋 峰善 Shu Pongseon 1986年生まれ、千葉市稲毛区育ち。3社の出版社を経て、秋月圓創業。いちばん好きな本は、河田桟『くらやみに、馬といる』。趣味はサッカーと将棋。座右の銘は、「みずからの加害者性に気づく」(本田哲郎『釜ケ崎と福音』)。東京都杉並区在住。 X (Twitter):@pourguoi 秋月圓 Shugetsuen 2024年創業のひとり出版社。「屋号があれば、もう出版社」という「師匠」の言葉を信じて。70年前に祖父母が高円寺で営んでいた中華料理屋の名を継ぐ。本の注文や問い合わせ、依頼はshugetsuen@gmail.comまで。 X(Twitter):@shugetsuen
-
THE TOKYO TOILET ポストカード/ステッカーA/ステッカーB
¥1,111
街なかの公共トイレを誰もが驚く、新しい気づきの場へと刷新するべくスタートした〈THE TOKYO TOILET〉プロジェクトをまとめた、ポストカード(写真1、2枚目)/ステッカーA(写真3枚目)/ステッカーB(写真4、5枚目)。 ポストカード 蛇腹式、7枚組 ステッカーA/B ポストカードサイズ、9枚セット
-
THE TOKYO TOILET BOOK
¥1,111
SOLD OUT
published by MASTER MIND LTD. hardcover 96 pages 135 x 95 mm color 2024 街なかの公共トイレを誰もが驚く、新しい気づきの場へと刷新するべくスタートした〈THE TOKYO TOILET〉プロジェクトをまとめた写真集のようなガイドブック。 世界で活躍する16人のクリエイターによる見たことのないような公共トイレが東京・渋谷に出現した。都市の中に佇むあまやどりの場所、降り立った宇宙船のようなトイレ、タコ公園に建てられたイカのようなトイレなど、どれも見たことのないようなトイレである。そしてそれは映画『PERFECT DAYS』の舞台にもなった。監督のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)はこの〈THE TOKYO TOILET〉を「忙しい東京の中の、静かな場所」と表現した。 その〈THE TOKYO TOILET〉が写真家・高橋ヨーコの手によって「The Tokyo Toilet Book」として一冊の本にまとめられた。彼女が思いを込めて切り取った17箇所の〈THE TOKYO TOILET〉の記録は、チャーミングな新しい東京の風景として、きっと、記憶されるものになるであろう。 このプロジェクトにとにかく感銘を受けました。 しかもそれが東京という発信力のある場所で行われたということにすごく意味があると思うのです。 どのトイレも建築として、アートとして、ランドマークとして素晴らしく、 どうだと言わんばかりに目立ちますが、不思議と違和感なく東京の景観に溶け込んでいます。 まさに東京らしい風景です。 手にしていただいたみなさまがそれぞれのイマジネーションとファンタジーを持って、 読み解いていただければとてもうれしいです。 そして10年、20年と時が経過し、いろいろな変化に気づくきっかけになればと思います。 ですから、大切にいつまでも長く持っていてください。 - 高橋ヨーコ Creators 安藤忠雄、伊東豊雄、後智仁、片山正通、隈研吾、小林純子、坂倉竹之助、佐藤可士和、佐藤カズー、田村奈穂、NIGO®、坂 茂、藤本壮介、マーク・ニューソン、マイルス・ペニントン、槇文彦(五十音順) 本書写真:高橋ヨーコ 本書アートディレクション:吉田昌平(白い立体)
-
ARCHIVE|Sofia Coppola
¥13,200
SOLD OUT
2刷 published by MACK softcover 488 pages 216 x 280 mm color, black and white 2023 アメリカ人映画監督でプロデューサー、脚本家、女優、ファッションデザイナーであるソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の作品集。 自らの映画界におけるキャリアのすべてを網羅した、作者にとって初のアートブックとして刊行された本書は、初期の草稿、参考資料のコラージュ、影響を受けたもの、注釈付きの脚本、未公開の舞台裏の記録など、作者の個人的な写真とエフェメラのコレクションで構成され、これまでに手がけた8作品すべてが詳細に解説されている。 「ヴァージン・スーサイズ(英題:The Virgin Suicides)」(1999年)から「ロスト・イン・トランスレーション(英題:Lost in Translation)」(2003年)、「マリー・アントワネット(英題:Marie Antoinette)」(2006年)、「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(英題:The Beguiled)」(2017年)、そしてエルビス・プレスリー(Elvis Presley)の妻プリシラ・プレスリー(Priscilla Presley)のグレースランドでの幼少時代を描いた最新作「プリシラ(英題:Priscilla)」(2023年秋公開予定)まで、21世紀を代表する紛れもない名作の数々の舞台裏を垣間見ることができる、満足感の高い1冊に仕上がっている。 作者自身が編集を手掛け全編に注釈をつけた本書を通じ、彼女の手法、参考にしたもの、コラボレーターたちとの私的な出会いや、これまで表に出ることがなかった作業プロセスに触れることができる。自身のアーカイブから集められた極めて個人的な画像やテキストとともに、そこに浮かび上がる燦然たる作品群について語り合った、映画ジャーナリストであるリン・ハーシュバーグ(Lynn Hirschberg)によるロングインタビューを収録。
-
逆行|尾原史和
¥1,760
SOLD OUT
発行 ミシマ社 定価 1,600 円+税 判型 四六判 頁数 216 ページ 発刊 2011年01月28日 ISBN 9784903908243 Cコード 0095 装丁 尾原史和 「ずっと同じ人が前にいたら楽しくないだろ。だったら逆行すりゃいいだけだよ」 『R25』『TRANSIT』など、デザイン界にインパクトを与え続けている「発明家」尾原史和。 その唯一無二のデザイン・ものづくりには、いかなる思想が宿っているのか? 「俺が歩みを合わせてきたのは人類史に残る哲学者と芸術家だけ」と言い切る男が、初めて自らの仕事観・人生観を語る。 地図だけ持って上京してきた怒涛の半生を、興奮の文体でつづったリアル青春記。 【書店員の方々の声】 この本には火傷するような力がある。 これを単なる紙の束とするか、それとも人生を変える一冊とするかは、読むものの「思想」次第だと思う。 心して爆発するパワーを体感してもらいたい。 (三省堂書店 内田剛氏) なんてロックな方なんでしょう! 型破りな人生と、仕事への情熱をたぎらせた著者のようなデザイナーが日本にもっといれば、日本はもっと面白くなるにちがいない。 (青山ブックセンター丸ビル店 萩野谷浩明氏) 同じことをやっていてはいずれ行き詰まる。すでにパラダイムシフトは起こっている。 作者に「小さくまとまらず、人生に責任を持って独り立ちしたらどうなんだ!」と力強く励まされた気持ちになりスッキリしました。 (紀伊國屋書店新宿南店 松田英子氏) 【「逆行」とは・・・】 自然の法則や時の動きと反対の方向に進むこと。 (一般的な辞書の解釈) 誰もそっちに向かってなくても、自分の感覚の示す方向に進むこと。結果的に、時代をつくることもある。 (本書での解釈) 著者情報 著: 尾原史和(オハラフミカズ) グラフィックデザイナー。1975年高知県生まれ。1999年、建築家らとともにスープデザインを結成。2009年よりマルチプ・レーベル プランクトンとしても活動開始。いまだ無冠継続中。
-
昭和の店に惹かれる理由|井川直子
¥2,090
SOLD OUT
発行 ミシマ社 定価 1,900 円+税 判型 四六判並製 頁数 280 ページ 発刊 2017年01月28日 ISBN 9784903908885 Cコード 0095 装丁 尾原史和(SOUP DESIGN) その、なんか正しい感じに私は憧れる 普段、表に出ることのない10軒の名店の人々。 「サービス」では永久にたどりつかない何かを探った。 昭和の時代をつくってきた人々の、そしてそれを継ぐ者たちの、技・心・そして… 時代とともに消えゆこうとするその灯火を丹念に追った、著者渾身のノンフィクション。 好評ロングセラーとなった『シェフを「つづける」ということ』に並ぶ名作、誕生。 ●修正情報 本文中の記載に、次のとおり誤りがございました。 269ページ9行目 (誤)茶屋 (正)茶室 訂正し、謹んでお詫び申し上げます。 編集部 目次 第一章 とんかつ とんきの「型」 第二章 シンスケの「距離」 第三章 鶴八の「窓口」 第四章 尾張家の「ならぬ」 第五章 鳥福の「狭」 第六章 天ぷら はやしの「不器用」 第七章 スヰートポーヅの「逆行」 第八章 田楽屋の「主張」 第九章 カフェ・ド・ランブルの「異端」 第十章 BAR ル・ヴェールの「非合理」 著者情報 著: 井川直子(イカワナオコ) 1967年、秋田県生まれ。フリーライター。レストラン取材のほか、主に料理人、生産者など「食」と「飲」まわりの人々、店づくりなどの記事を雑誌・新聞等に寄稿。『dancyu』『料理通信』『メトロミニッツ』など連載多数。著書に『僕たち、こうして店をつくりました』(柴田書店)、『シェフを「つづける」ということ』(ミシマ社)などがある。
-
ゴーストワールド|ダニエル・クロウズ
¥1,650
SOLD OUT
発行 プレスポップ 翻訳: 山田祐史+PRESSPOP LAB コミック・グラフィックノベル/翻訳 言語:日本語 第4版( ソフトカバー) ・ 初版( ソフトカバ) ・ハードカバー(限定500册) ・ソフトカバー 本文 2色刷り サイズ:ハードカバー 27cm ×17.5cmx1cm ・ソフトカバー 26cm ×17cmx0.5cm 80ページ ISBN : 第4版 978-4-903090-58-0 (初版4-9900812-0-X)(2.3版978-4-903090-27-6) 発売: 第4版 2023年5月(初版2001年5月・ハードカバー 2011年12月・ソトカバー2014年4月) 全米ティーンエイジャーのバイブル、待望の限定リプリント! アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作 ダメに生きる イーニドとレベッカ 親友、思春期、違和感、変化のない日常 近づいてくる大人の世界、そして2人の異なった未来 本当の世界、彼女たちの世界、遠いところ ゴーストワールド、2人の女の子の物語 “永遠の名作” -タイム誌 “「ライ麦畑でつかまえて」の現代版” -ヴィレッジ・ボイス紙 “2回目に読む時からがいよいよ面白い、って、これ一体何?” -魚喃キリコ
-
たんぱく質|飴屋法水
¥3,520
発行 palmbooks 発売日 2024/03/23 ページ数 144p 判型(実寸) 154mm × 154mm ISBN 978-4-910976-02-0 なぜか生きている 私は 私が 生と死、獣と人、食べること、殺すこと、めぐりゆく記憶 この地球に生まれ、やがて去っていく、私のすがた、この世のはなし 「生」の根源を見つめる演劇作家の集大成! 志賀理江子が、飴屋法水の小説にむけて撮り下ろした写真 およそ30点が全編をとおして織りなされる あたらしい小説体験 「人という生き物は、どうして生まれて来たのだろうか 生まれて来る、生まれて来たこれに、いろいろな何かが詰まっている これをどうしてほしいと思うのだろう 誰かに、他人というものに 誰とどのように関わりたくて、この体には、こんないろいろが詰まったのか これが、こんな体が、形成されたのか いろいろな、たんぱく質とかで 焦げるとあの匂いのするたんぱく質とかで」 著者略歴 飴屋法水【著】 1961年山梨県生まれ、東京都在住。演劇、美術、文筆を中心に、領域を横断しながら一貫して、人間の「生」の根源を見つめる独自の表現をおこなう。高校在学中、唐十郎の「状況劇場」に音響担当として加わり、83年「東京グランギニョル」を結成、演出家として独立。90年代は主に現代美術の分野で活動。その後、動物商となり、2005年「バ ング ント」展で美術活動を、07年「転校生」で演劇活動を再開。以来、フェスティバル・トーキョー、国東半島芸術祭などに参加。東日本大震災後、いわき総合高校の生徒たちとともに校庭で「ブルーシート」を上演。主な著書に『君は珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』『ブルーシート』『彼の娘』がある。
-
●サイン本 くるぶし|町田康
¥2,860
発行 COTOGOTOBOOKS 発売日:2024年3月7日 / 単行本:192ページ ──諦めろおまえは神の残置物祈りとしての恥を楽しめ 著者初の短歌集にして、全首書き下ろしとなる本作は、町田さんがとらえた世界を聖賤一体となった言葉で味わえる一冊。 戀人を山に埋めて音樂は四日前から村に漂ふ 花活けて横に巻き寿司現代詩捨ててしまつた夢の置き床 突き指が趣味だと言うたあのひともいまは入間でゴミを食べてる 気い狂てアキレス腱をわがで切り這うて行こかな君の近傍 阿呆ン陀羅しばきあげんど歌詠むなおどれは家でうどん食うとけ 迷惑か? 俺は男だマンナくれ夏場体調崩すかもです 352首の調べとスピードに必死でしがみつきながら読んだ後に残るのは、これまでとは少し、しかし確実に違って見える世界と自分自身。笑いにひっぱられて油断していると、とんでもないところに引きずり込まれてしまいます。 町田さんの言葉を受け、本をデザインしてくださったのはサトウサンカイ・佐藤亜沙美さん。 うねりのなかから浮き上がり、いまにも暴れ狂いだしそうな言葉たちをねじ伏せる大迫力のタイトル。 それらを箔のみで表現し、さらには、三方を小口染めすることで、モノとしての強度を高め、ただそこに置かれているだけで異様な狂気を放つ一冊に仕上げてくださいました。
-
坂本龍一のメディア・パフォーマンス マス・メディアの中の芸術家像
¥2,750
松井茂/川崎弘二=編著 坂本龍一=インタビュー 発行 フィルムアート社 発売日 2023年9月26日 本体価格 2,500円+税 判型 四六判・上製 頁数 284頁 ISBN 978-4-8459-2307-6 Cコード C0073 芸術家、坂本龍一の1984年 マス・メディアを実験場に展開したメディア・パフォーマンスの諸相 芸術の未来を拡張せよ 坂本龍一が「パフォーマンス元年」と称する「1984年」に注目し、生涯にわたって「メディア」を革新し続けた芸術家としての足跡をあらためて紐解く。 メディア戦略としての出版社「本本堂」、書籍というメディウムそのものによるパフォーマンス、世界最大級のテレビ「ジャンボトロン」を用いたメディア・イベント「TV WAR」…… 多彩なプラットフォームで発表された作品群、その時々に遺された発言、そして、坂本龍一へのインタビューをもとに、「マス・メディアの中の芸術家像」を「メディア・パフォーマンス」というキー・タームから解き明かす。
-
シティ・ポップ文化論
¥2,420
SOLD OUT
日高良祐=編著 柴那典/加藤賢/宮沢章夫/川村恭子/輪島裕介/小泉恭子/大和田俊之/金悠進/楠見清/江口寿史=著 発行 フィルムアート社 発売日 2024年2月23日 本体価格 2,200円+税 判型 四六判・並製 頁数 268頁 ISBN 978-4-8459-2141-6 装画 江口寿史 装丁 川名潤 シティ・ポップから考える都市・音楽・イメージ シティ・ポップを準備した70 年代の都市文化から80 年代の流行、そして2020 年代の世界的なリバイバルまで 現在進行系のカルチャーの輪郭を捉える9 つの講義を収録! 70~80年代の日本で流行し、近年、国内外のミュージシャンやリスナーから再発見されリバイバルしている「シティ・ポップ」。雑誌、書籍、テレビやラジオなど、さまざまなメディアで特集されるなど、シティ・ポップは今まさに再定義・再言説化されつつあるが、本書ではそうした議論を踏まえ、さまざまな領域を専門とする執筆者が、シティ・ポップを取り巻く流動的な状況と歴史を、多角的に分析する。 インターネットを中心に起きた現在のリバイバル、80年代当時の文化的状況、シティ・ポップを準備した都市文化の隆盛、世代を超えた評価の背景、アジアやアメリカなど諸外国での受容と展開など……シティ・ポップを起点に、都市、音楽、イメージ、そしてそれらの関係性について考えていく。 2022年に東京都立大学で開催され大きな話題となった連続講義が待望の書籍化。 目次 はじめに 日高良祐 第1講 ミームの幻視と音楽ビジネスの都市再開発 柴那典 第2講 シティ・ポップの「シティ」はどこか──ポピュラー音楽の都市論 加藤賢 第3講 シティ以前の東京から──移動と切断から考える都市文化 宮沢章夫 第4講 一地方都市としての東京──シティ・ポップの原風景 川村恭子・輪島裕介 第5講 記憶に埋め込まれた音楽 小泉恭子 第6講 上京者のポップ──そしてディスコから見たシティ・ポップ 輪島裕介 第7講 東南アジアのローカルな「シティ・ポップ」──シティ・ポップにカギ括弧をつける 金悠進 第8講 リバイバルのテクスチャー──スタジオ・ミュージシャンとテクノオリエンタリズム 大和田俊之 第9講 同時代としてのシティ・ポップ 江口寿史・楠見清
-
いま、映画をつくるということ 日本映画の担い手たちとの21の対話
¥2,750
是枝裕和/土田環/安藤紘平/岡室美奈子/谷昌親/長谷正人/藤井仁子=編著 発行 フィルムアート社 発売日 2023年3月25日 本体価格 2,500+税 判型 A5判・並製 頁数 280頁 ISBN 978-4-8459-2146-1 Cコード C0074 デザイン 小沼宏之(Gibbon) 脚本、演出、撮影、編集、製作…… 時代を揺るがす作品はいかにして生まれるのか? ──第一線の映画人たちから学ぶ。 何かを作る上でわからないことがあるというのは強い動機になる。わかってることを訴えたいっていうより、わからないからこそもっと知りたいっていう姿勢の方が、面白い。 ──是枝裕和 多彩な映像制作者たちをゲストに、実作にまつわる様々な事柄、あるいはそのために必要とされる思考が、教員・学生との対話の中で語られる早稲田大学の人気講義「マスターズ・オブ・シネマ」。本書は2018〜2022年度の講義回から構成した一冊となります。制作の準備について、現場での実際について、スタッフと俳優との関係について、フィクションとドキュメンタリーについて、テレビと映画の横断について等々、映画制作におけるさまざまなテーマを通じて、映画がいま、いかに生み出されつづけているかを解き明かします。 より良い作品をつくりあげるために、実作者たちは何を考え、何を実行し、何を選択するのか。 その声に耳を傾けることで、映像をめぐる創作活動の本質についての思考を垣間見ることができます。 映像制作を志す学生に限らず、現役クリエイター、あるいはそれぞれの映画作品のファンにまで、21の対話を通して「いま、映画をつくる」ということの意義と可能性を探るために、必読の一冊です [対話ゲスト] 青山真治/芦澤明子/大九明子/大友啓史/大林宣彦/奥寺佐渡子/菊地健雄/岸善幸/空族(富田克也+相澤虎之助)/黒沢清/周防正行/諏訪敦彦/関弘美/想田和弘/冨永昌敬/中島貞夫/西谷弘/深田晃司/丸山昇一/三宅唱
-
マスターズ・オブ・ライト[完全版] アメリカン・シネマの撮影監督たち
¥3,850
デニス・シェファー/ラリー・サルヴァート=編 髙間賢治/宮本高晴=訳 発行 フィルムアート社 発売日 2023年1月26日 本体価格 3,500円+税 判型 A5判・並製 頁数 560頁 ISBN 978-4-8459-2108-9 Cコード C0074 刷数 2刷 デザイン 戸塚泰雄(nu) 原題 Masters of Light: Conversations with Contemporary Cinematographers フィルム撮影の黄金期を駆け抜けた撮影監督たちによる貴重な証言集 世界中で愛読される伝説的名著、完全版で待望の復刊! 1988年に刊行された『マスターズ・オブ・ライト アメリカン・シネマの撮影監督たち』(原著『Masters of Light』[1983年刊、2013年新版刊])は、撮影技術を学ぶ世界中の学生、キャメラマン志望者、プロの撮影監督たちのバイブルとして今日まで読み継がれています。 最初の邦訳以来、約35年の時を経て、旧版では未収録だったビル・バトラー(『ジョーズ/JAWS』)、コンラッド・ホール(『明日に向かって撃て!』)、マリオ・トッシ(『キャリー』)、ビリー・ウイリアムズ(『ガンジー』)の章に加え、新たにジョン・ベイリーによるまえがき「新版によせて」を収録した「完全版」として復刊。アメリカン・ニューシネマ以後の”映画撮影術の黄金時代”を彩る総勢15名の撮影監督たちの証言は、フィルム撮影の真価が見直されつつあるデジタル全盛の今日においてこそ、新たに読まれ直されるべき知見に溢れています。 本書で語られるのは、キャメラという装置の技術的な問題ばかりではありません。60〜80年代のハリウッド映画の制作現場におけるシナリオの問題、俳優の演技、監督による演出・演技指導に対し、撮影を統括する撮影監督はいかに向き合ってきたのか。本書は「撮影」に焦点を当てた、超一流カメラマンたちの実体験に基づくハリウッドの映画制作をめぐる貴重な証言集でもあります。 1900年代後半における撮影技術の進化と変化、制作現場での様々な出来事、そこに眠る秘密を読み進めることは、映画史を学ぶ学生や若きキャメラマン志望者ばかりでなく、すべての映画ファンにとってのめくるめく冒険となるでしょう。 翻訳を手がけるのは初邦訳時と同じく、同時代のアメリカにわたり本書にも登場する撮影監督たちの現場に立ち会った髙間賢治氏、『サイレント映画の黄金時代』(国書刊行会)など多くの映画書を手掛ける宮本高晴氏。 【収録されている撮影監督と主な作品】 ◇は初収録 ◆ネストール・アルメンドロス 『アデルの恋の物語』『天国の日々』『クレイマー、クレイマー』 ◆ジョン・アロンゾ 『バニシング・ポイント』『チャイナタウン』『スカーフェイス』 ◆ジョン・ベイリー 『アメリカン・ジゴロ』『キャット・ピープル』『再会の時』 ◇ビル・バトラー 『ジョーズ/JAWS』『ロッキー2』『ジョン・カサヴェテスのビッグ・トラブル』 ◆マイケル・チャップマン 『タクシー・ドライバー』『ラスト・ワルツ』『レイジング・ブル』 ◆ウィリアム・フレイカー 『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト2』『透明人間』 ◇コンラッド・ホール 『明日に向かって撃て!』『マラソンマン』『ボビー・フィッシャーを探して』 ◆ラズロ・コヴァックス 『イージー・ライダー』『ペーパー・ムーン』『ゴーストバスターズ』 ◆オーウェン・ロイズマン 『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』『トッツィー』 ◆ヴィットリオ・ストラーロ 『暗殺のオペラ』『地獄の黙示録』『ラストエンペラー』 ◇マリオ・トッシ 『キャリー』『ベッツィー』『マッカーサー』 ◆ハスケル・ウェクスラー 『アメリカン・グラフィティ』『カッコーの巣の上で』『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』 ◇ビリー・ウイリアムズ 『風とライオン』『黄昏』『ガンジー』 ◆ゴードン・ウイリス 『ゴッドファーザー』『アニー・ホール』『スターダスト・メモリー』 ◆ヴィルモス・スィグモンド 『ギャンブラー』『未知との遭遇』『天国の門』 テクノロジーはつねに登場と衰退を間断なく繰り返してきた。撮影現場において撮影者の仕事の根幹としてつねに変わらず必要なのは、創造的ビジョンと、問題解決のための洞察力であり、これが『マスターズ・オブ・ライト』のインタビューを貫く基本精神となっている。 本書所収のインタビューから読み取れる重要なことは、仕事上必須の計画性と規律性を備え持つことで当の作品にどうアプローチするかその方法が見えてくるということである。仕事の流れのなかで絶えず要求される探求、評価、修整を繰り返していくことによってキャメラの力学や撮影スタイルへのより深い考察が導かれていく。(ジョン・ベイリー「新版によせて」より)
-
デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて|イアン・ネイサン
¥3,520
中山宥=訳 発行 フィルムアート社 発売日 2024年2月23日 本体価格 3,200円+税 判型 B5判・変形 頁数 310頁 ISBN 978-4-8459-2321-2 Cコード 0074 原題 David Lynch: A Retrospective 何かをつくり、かたちにする。それで終わりだ。 ――デイヴィッド・リンチ カルトの帝王にしてポップ・カルチャーのアイコン、映画界のアウトサイダーにして巨匠、デイヴィッド・リンチ。 『イレイザーヘッド』から『ツイン・ピークス The Return』まで、汲み尽くせぬアイデアに始まる妥協なき創造行為の軌跡を辿る。 アメリカ映画史上「最も過激で、強烈で、奇妙で、滑稽で、恐ろしく、深遠で、忘れがたい作品」を生み出したデイヴィッド・リンチ。 1960年代の実験的な短編作品や『イレイザーヘッド』、『エレファント・マン』、『ブルーベルベット』、『マルホランド・ドライブ』などの長編映画、そしてTVシリーズ『ツイン・ピークス』『ツイン・ピークス The Return』。 長年にわたり、リンチの作品は見る者を魅了し、挑発してきた。 本書は「リンチアン(Lynchian)」を理解するための探究書である。「リンチアン」とは「リンチの映画ならではのスタイル、感覚、雰囲気、物語の語り口、登場人物のタイプ、ジャンルのアレンジ、話しかた、風景、街、ユーモアとホラーの融合、現実というヴェールの向こう側への旅、心の奥底にある欲望の考察、リンチが故郷と呼ぶ国の奥深くへの探検」を意味する言葉だ。 中産階級の愛情深い両親のもとで幼少期を過ごし、ユーモア雑誌やボーイスカウトに夢中になったデイヴィッド・リンチは、やがて芸術家の道を志し、フィラデルフィアのペンシルヴェニア美術アカデミーへ入学する。のちに「腐敗し、衰退していて、奇妙に邪悪で、暴力的で、恐怖に満ちていた」と述懐するこの街で、リンチは自分のめざすべき道は「動く絵画」であると気づく――。 本書では、リンチの長編映画10本とTVシリーズ2本について詳しく解説するとともに、彼の生い立ちや多様で豊富な芸術や表現がどのように作品に影響を与えたのか、貴重な場面写真やオフショットとともに、「リンチアン」の謎に迫る。 自らの理想と想像力に従って作品を作り続け、映画のストーリーテリングの限界を押し広げてきた唯一無二の映画監督の本格評伝。 目次 イントロダクション 特定の都市への恐怖 悩ましく暗き物どもの夢 『イレイザーヘッド』の内幕 皮膚の下 『エレファント・マン』の驚くべき真実 迷える宇宙 『デューン/砂の惑星』の苦悩と驚異 わが家に勝る所なし 偉大なる倒錯 『ブルーベルベット』 大衆向けのマグリット 『ツイン・ピークス』のテレビ版と映画版の奇妙な事件 オズの国へひた走るエルヴィスとモンロー 『ワイルド・アット・ハート』の逃避行 イン・ザ・ループ 『ロスト・ハイウェイ』を解き明かす 芝刈り機の男 涙腺を刺激する『ストレイト・ストーリー』 気がつけば謎のなか 『マルホランド・ドライブ』の果てしない誘惑 超現実の旅 『インランド・エンパイア』と踊り明かす きみが好きなあのチューインガム、復活するってさ 『ツイン・ピークス』への待望の帰還 フィルモグラフィ 参考文献 謝辞 プロフィール [著] イアン・ネイサン(Ian Nathan) 映画ライター。著書に『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』『ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男』『クリストファー・ノーラン 時間と映像の奇術師』(以上、フィルムアート社)『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)などがある。映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めた後、現在は『エンパイア』誌の他、『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌などに寄稿を行なっている。
-
RITA MAGAZINE テクノロジーに利他はあるのか?
¥2,640
SOLD OUT
編 未来の人類研究センター 伊藤亜紗/中島岳志/北村匡平/さえ/砂連尾理/三宅美博/三宅陽一郎/稲谷龍彦/藤原辰史/真田純子/塚本由晴/ドミニク・チェン/山本真也/小林せかい/磯﨑憲一郎/木内久美子/國分功一郎/山崎太郎/若松英輔 発行 ミシマ社 定価 2,400 円+税 判型 B5判変形 頁数 224 ページ 発刊 2024年02月22日 ISBN 9784911226001 装丁 BOOTLEG 文理共創の新しい知のかたちが、ここに。 東京工業大学の中で、利他研究会が発足してから4年。 AI、ロボット、情報科学が劇的に進化する時代に、利他はどうありうるのか? 「漏れる」工学、「野生の思考」とテクノロジー、「共感」を前提とせずに「共にいる」… 「利他」論考の決定版。 目次 Chapter1:「漏れる」工学 ・分身ロボットとダンス ・ロボットとAIから利他を考える ・「漏れる」社会システムをつくるには? Chapter2:「野生の思考」とテクノロジー ・石やミツバチから土木を見ると? ・建築と都市から利他を考える ・人間ではない「隣人」の声が聴こえる!? Chapter3:「共感」を前提とせずに「共にいる」 ・ボノボやチンパンジーに利他はあるか? ・「ただめし券」と「まかない」から利他を考える ・歓待と利他――住まいの空間と構造 著者情報 編: 未来の人類研究センター(ミライノジンルイケンキュウセンター) 2020年2月、東京工業大学科学技術創成研究院の中に創設され、リベラルアーツ研究教育院の多様な研究者が集結している。理工系大学のど真ん中で、手と心を動かしながら、人類の未来について考え、発信しており、最初の5年間のテーマとして「利他」を掲げる。関連する書籍として『料理と利他』『ええかげん論』『思いがけず利他』『ぼけと利他』(以上、ミシマ社)、『「利他」とは何か』(集英社新書)、『はじめての利他学』(NHK出版)などがある。https://www.fhrc.ila.titech.ac.jp/
-
食べたくなる本|三浦哲哉
¥2,970
発行 みすず書房 判型 四六判 頁数 328頁 定価 2,970円 (本体:2,700円) ISBN 978-4-622-08781-6 Cコード C0095 発行日 2019年2月21日 美味い料理、美味い酒には目がない気鋭の映画批評家が、料理本や料理エッセイを批評的に読む。食の素材、味、調理法、さらには食文化のあり方をめぐる、驚きと発見に満ちた考察。丸元淑生、有元葉子、辰巳芳子、高山なおみ、細川亜衣、ケンタロウ、小泉武夫、冷水希三子、奥田政行、勝見洋一……。その根底に流れるのは、「料理を作る・食べる・もてなす」ことに人生を捧げてきた人びとへのオマージュだ。「料理本批評」という、かつてないユニークな試みであり、もちろん本書も「食べたくなる本」である。 食べることのすべてを愛し直そうとする、まったく新しい料理哲学の誕生。 読者はきっと、もういちど「故郷」へ戻っていく。 千葉雅也(哲学者) コカ・コーラとヴァン・ナチュール、ナポリタンとアルデンテ。 私たちはそのあいだを軽やかに行き来する世代。 木村衣有子(文筆家)
-
アメリカ文学のレッスン|柴田元幸
¥924
講談社現代新書 発売日 2000年05月19日 価格 定価:924円(本体840円) ISBN 978-4-06-149501-2 通巻番号 1501 判型 新書 ページ数 208ページ ポー、メルヴィルからオースター、パワーズまで── 著書自ら訳し、語る、待望の本格的講義。