open 12-19|水木定休
11 fri. 17時閉店
18 fri. 16時閉店
20 sun. 店内イベント|笹久保伸
4/20(日) 笹久保伸
19:00/19:30 ¥3,500+1D
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他者といる技法 ─コミュニケーションの社会学|奥村隆
¥1,430
SOLD OUT
ちくま学芸文庫 1,430円(税込) Cコード:0130 刊行日: 2024/02/08 判型:文庫判 ページ数:336 ISBN:978-4-480-51222-2 JANコード:9784480512222 解説 三木那由他 わたしたちが日々意識せずにおこなう「他者といる技法」。そのすばらしさや正しさだけでなく、苦しみや悪も含めて、できるかぎり透明に描くにはどうしたらよいか―。思いやりとかげぐち、親と子のコミュニケーション、「外国人」の語られ方、マナーを守ることといった様々な技法から浮かび上がるのは、“承認と葛藤の体系としての社会”と“私”との間の、複雑な相互関係だ。ときに危険で不気味な存在にもなる他者とともにいる、そうした社会と私自身を問いつづけるための、数々の道具を提供する書。 目次 序章 問いを始める地点への問い―ふたつの「社会学」 第1章 思いやりとかげぐちの体系としての社会―存在証明の形式社会学 第2章 「私」を破壊する「私」―R・D・レインをめぐる補論 第3章 外国人は「どのような人」なのか―異質性に対処する技法 第4章 リスペクタビリティの病―中間階級・きちんとすること・他者 第5章 非難の語彙、あるいは市民社会の境界―自己啓発セミナーにかんする雑誌記事の分析 第6章 理解の過少・理解の過剰―他者といる技法のために 著者について 奥村 隆(おくむら・たかし):1961年徳島県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。東京大学文学部助手、千葉大学文学部講師・助教授、立教大学社会学部教授を経て、関西学院大学社会学部教授。著書に『社会学の歴史』1・2(有斐閣)、『慈悲のポリティクス』(岩波書店)、『反コミュニケーション』(弘文堂)、『エリアス・暴力への問い』(勁草書房)など、編著に『戦後日本の社会意識論』(有斐閣)などがある。
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恋愛の哲学|戸谷洋志
¥1,760
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発行 晶文社 四六判並製 236頁 定価:1,760円(本体1,600円) 978-4-7949-7411-2 C0095 〔2024年2月〕 狂うのが、愛。 憎むのが、恋。 哲学は「恋愛」を語ることから始まった。 クズへの愛はなぜ成立するのか? なぜ私は愛されたいのか? 永遠の愛はどこまで続くのか? ――すべて哲学が答えます。 現代に流れる「ロマンティック・ラブ」の幻想を解体する驚愕の哲学入門!!! 紹介するのは、プラトン、デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、サルトル、ボーヴォワール、レヴィナスの七人。彼らはそれぞれが違った仕方で人間と世界の関係を捉え、その人間観の中で恋愛(哲学)を論じている。恋愛とは何かを考えることは、そもそも人間とは何かを問い直すことを要求する。本書ではそれらを全体として再構成することで<恋愛>を広い視野の元で捉え直していく。 【目次】 はじめに 第1章 なぜ誰かを愛するのか?――プラトン 第2章 なぜ恋愛に執着するのか?――デカルト 第3章 なぜ恋人に愛されたいのか?――ヘーゲル 第4章 永遠の愛とは何か?――キルケゴール 第5章 なぜ恋愛は挫折するのか?――サルトル 第6章 女性にとって恋愛とは何か?――ボーヴォワール 第7章 なぜ恋人と分かり合えないのか?――レヴィナス おわりに ◇戸谷洋志(とや・ひろし) 1988 年東京都生まれ。関西外国語大学英語国際学部准教授。法政大学文学部哲学科卒業後、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。ドイツ現代思想研究に起点を置いて、社会におけるテクノロジーをめぐる倫理のあり方を探求する傍ら、「哲学カフェ」の実践などを通じて、社会に開かれた対話の場を提案している。著書に『ハンス・ヨナスの哲学』(角川ソフィア文庫)、『ハンス・ヨナス 未来への責任』(慶應義塾大学出版会)、『原子力の哲学』『未来倫理』(集英社新書)、『スマートな悪 技術と暴力について』(講談社)、『友情を哲学する 七人の哲学者たちの友情観』(光文社新書)、『SNSの哲学リアルとオンラインのあいだ』(創元社)、『親ガチャの哲学』(新潮新書)など。2015年「原子力をめぐる哲学――ドイツ現代思想を中心に」で第31回暁烏敏賞受賞。
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数の辞典|澤宏司
¥1,980
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発行 雷鳥社 イラスト 廣﨑遼太朗 価格 ¥1980(本体¥1800+税)仕様 A6判、上製、336p、オールカラー ISBN 978-4-8441-3806-8 いざ、目に見えない「数」の世界へ! 現代では「数」を見ない日はありません。朝起きたら時計を見て、昼食を買ったら支払金額を確認し、平均体重や平均年収の話題に一喜一憂し、暗証番号を入力してショッピングを楽しみ、「予測できない」スポーツの試合に胸を熱くします。 辞典シリーズ第12弾では、自然物から離れ、人間の営みともいえる「数」の世界に迫ります。0や1などの数字から、正負の数、コンピュータ、現代の未解決問題に至るまで、私たちの生活を支える「数」にまつわる221項目を、小さな辞典にまとめました。 数学をまなぶ楽しみは、数学者だけでなく、私たち1人1人にあります。「サワ☆博士の数楽たいそう」を主宰する数々(かずかず)企画代表・澤宏司さんの面白く、ときに考えさせられる解説と、グラフィックデザイナー・廣﨑遼太朗さんのウィットに富んだ挿絵も見どころです。 先史時代から現代へと大まかに数学史をたどる構成。数学史/数学者に関する豆知識、関連語の掲載、数学をさまざまな視点で眺める章末コラム4編も収録。 -- 「数とは何か」の整備、発展は今も続いている。木の実を数えるところから始まった数は、現代においてそこから大きく離れ、それゆえに応用の先が広がった。「1個のリンゴ」は目に見え、よって絵に描けるが、「1」そのものの絵は観たことがない。これが数のもつ役割と宿命である。(「はじめに」より)
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まちの映画館 踊るマサラシネマ|戸村文彦
¥1,760
発行:西日本出版社 四六判 206ページ 定価 1,600円+税 ISBN978-4-908443-41-1 初版年月日2024年5月 2刷 出来予定日: 2024-07-04 アニメや洋画までマサラ上映してしまう「ひときわおかしい」という誉め言葉で紹介される映画館。 シネコンに囲まれ、動画配信サイトも続々と登場するなか、兵庫県尼崎市にある小さくて古い、昭和の匂い残る昔ながらの駅前映画館が、知恵をしぼり、音響にこだわり、マサラ上映を取り入れ、コスプレ推奨、映画イベントに町を巻き込み、とにかく思いついたことは何でもやって、閉館寸前から全国から人が集まるようになるまでのノンフィクション。 その道のり。前途多難、危機一髪、紆余曲折、決して楽ではありませんでした。しかし、苦労と苦悩の辛い日々だったかと言うと、実はそんなことはなかったのです。 <特別巻末対談> 小林書店 小林由美子さん 塚口サンサン劇場 戸村文彦さん まちの映画館 まちの本屋さん 「これ、私たちの話やん」「ほんまは、私たちがやらんとあかんやつやん」 小林由美子さんが、その復活へのはちゃめちゃな施策に唸り、本屋の仲間、後輩とお客様に向けて伝えたいことを、著者・戸村文彦さんと語り合いました。 【目次】 プロローグ 第一章 閉館までのエンドロールが流れ始めた 第二章 崖っぷちから見えた希望の光 第三章 35ミリフィルムからデジタル化への決断 第四章 映画館という「場所」と、映画鑑賞という「体験」に価値を見出す 第五章 イベント上映は「大人の文化祭」 第六章 「音響」がすべてを変えた 第七章 映画館をテーマパークにする 第八章 最大の強みは人、そして町 第九章 映画鑑賞をショーにする 第十章 映画館がエンターテインメントを作る 第十一章 これまでのすべてを注ぎ込んだ2019年 第十二章 窮地に下を向かず、転機と捉えて上を向く エピローグ [特別対談] まちの映画館とまちの本屋さん どっちも癖のもん、朝ごはんをたべるように来てほしい 塚口サンサン劇場 戸村文彦 × 小林書店 小林由美子 著者プロフィール 戸村 文彦 (トムラ フミヒコ) (著) 兵庫県尼崎市にある映画館「塚口サンサン劇場」勤務。 番組構成、企画運営、YouTube、劇場の掃除まで”映画館の仕事”すべてに携わる。 時に、イベント上映でお客様の前でパフォーマンスを敢行することから、スタッフには”前説芸人”と言われている。 学生時代も映画館でアルバイトをしており、人生のほとんどを映画館で過ごしている。
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窓外 1991-2021|甫木元空
¥1,980
ARTIST FOCUS #04 監修・発行:高知県立美術館 A5判変形170x145x8mm 96pages 並製 ISBN978-4-9910062-5-8 C0070 デザイン:重実生哉 発売:this and that 映画、音楽、小説……。 ジャンルを越境して活躍する表現者、甫木元空(ほきもと・そら、1992-) 「窓」という言葉に、こちらとあちら、ひいてはこの世とあの世を隔てる境界のイメージを重ね、「窓の外」に旅立った故人の面影を編み直し、新たな表現の回路を拓こうとする作家の試み。 写真連作と映像インスタレーションからなる展覧会空間を紙片に再構成し、ある家族のなかで起きた死と生を、うつりゆく季節とともに豊富なカラーページでたどります。 高知ゆかりの作家を紹介する高知県立美術館シリーズ企画・第4弾「ARTIST FOCUS #04 甫木元空 窓外 1991-2021」の図録。 映画・楽曲・小説「はだかのゆめ」につづく、故人の記録と記憶と喪失に向き合う作品。肉親の死と生を高知の豊かな自然とともにたどる。 カラー図版56ページ。 作家によるショートエッセイと学芸員による論考を日英表記で収録。
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片づけたい 暮らしの文藝
¥1,760
SOLD OUT
著者 内澤旬子/佐野洋子/沢野ひとし/ジェーン・スー/柴田元幸/松浦弥太郎 単行本 46 ● 208ページ ISBN:978-4-309-02584-1 ● Cコード:0095 発売日:2017.06.22 片づけベタの苦悩、別れがたき品、掃除道具へのこだわり……“片づけ”には、その人の生きかたが表れる。古今の作家たちが綴ったエッセイ32篇。気持ちよく暮らすヒントが見つかるかも。
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これでいくほかないのよ|片岡義男
¥2,090
発行 亜紀書房 価格 2,090円(税込) 発売日 2022年4月13日 判型 四六判 製本 上製 頁数 240頁 ISBN 978-4-7505-1736-0 Cコード C0095 いつまでも終わらない物語のはじまり 世界を旅してきた写真家が十年の時をまたぎ、 フォークランドと広東省で経験した驚くべき偶然とは…… (「スルメと空豆ご飯」) 職を失ったホステスとバンドマンがバーで出会い、 店長の話をきっかけに、町に団子屋を復活させようと動き出す…… (「これでいくほかないのよ」) ふとした会話と、少しのつながりから生まれる八編。 今なお斬新、最新短編集。 -------------------------------------- 【目次】 ■六十四年インパラ ■人生は野菜スープ ■スルメと空豆ご飯 ■「今日は三月十二日です」 ■エスプレッソ ■銀座化粧 ■夜景が見えます ■これでいくほかないのよ ■あとがき
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この映画を視ているのは誰か?|佐々木敦
¥2,860
発行 作品社 本体 2,600円 ISBN 978-4-86182-768-6 発行 2019.8 アピチャッポン・ウィーラセタクン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジム・ジャームッシュ、ホン・サンス、濱口竜介……。ホラーから、小説の映画化、ドキュメンタリー、パフォーマンスにいたるまで、「視ること」を通して世界に対峙する最前線の作家たち。その倫理と原理を読み解き、映画表現、ひいては人間の視覚経験そのものの根源/極限に迫る。 【目次】 この映画を視ているのは誰か? 第一部 映画幽霊論 Ghost in the Machine――アピチャッポン・ウィーラセタクン論 Beautiful Dreamer――アピチャッポン・ウィーラセタクン論2 視えないものと視えるもの――黒沢清論 視えるものと視えないもの――諏訪敦彦論 「ホラー映画」の内と外 第二部 現代映画の諸問題 救い主が嗤われるまで――ラース・フォン・トリアー論 ファンタスティック Mr.アンダーソンの後悔と正義――ウェス・アンダーソン論 からっぽの世界――ポール・トーマス・アンダーソン論 慎ましき「反知性主義」――ジム・ジャームッシュ論 第三部 カメラと視線の問題 反復と差異、或いはホン・サンスのマルチバース FOR YOUR EYES ONLY――映画作家としてのアラン・ロブ=グリエ 彼女は(彼は)何を見ているのか――濱口竜介論 向こう側への旅――鈴木卓爾論 シネマの倒錯的(再)創造――七里圭論 なぜ私は『わたしたちの家』を自ら配給しようと思ったか?――清原惟論 不可視の怪物(リヴァイアサン)/二つの「コクピット」/第三の眼 孤絶の風景――沖島勲論 あとがき 【著者略歴】 佐々木 敦(ささき・あつし) 1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授や、ゲンロン「批評再生塾」主任講師などを歴任。映画・音楽・文学・演劇など、多数の分野にわたって批評活動を行なう。著書に、『批評時空間』(新潮社)、『シチュエーションズ――「以後」をめぐって』(文藝春秋)、『ゴダール原論――映画・世界・ソニマージュ』(新潮社)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『新しい小説のために』(講談社)、『アートートロジー――「芸術」の同語反復』(フィルムアート社)、『私は小説である』(幻戯書房)など多数。
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カフカの日記 新版 1910-1923|フランツ・カフカ
¥5,500
発行 みすず書房 編者 マックス・ブロート 訳者 谷口茂 解説者 頭木弘樹 判型 四六判 頁数 570頁 定価 5,500円 (本体:5,000円) ISBN 978-4-622-09693-1 Cコード C0098 発行日 2024年4月16日 〈日記を読んで心を動かされる。これは今のぼくに、もはや少しの確信もないせいだろうか? あらゆるものがぼくには仮構であるように見える。他人のどんな言葉も、ぼくがたまたま見たどんな光景も、ぼくのなかのすべてのものを、忘れていたものやまったく無意味なものですら、別な方向へ転がしてしまう。ぼくは前にそうだったよりも確信がなく、ただ生命の力だけを感じている。そしてぼくは意味もなく空っぽだ。ぼくは本当に、夜、しかも山のなかで迷ってる羊か、もしくはその羊のあとを追いかける羊のようなものだ。こんなに見捨てられていながら、それを嘆き悲しむ力を持っていないのだ〉(1913年11月19日) カフカの研ぎ澄まされた五感が捉えた日常、それを受けとめるカフカの心の世界。書くことへの思い、フェリーツェはじめ女性への苦悩、父との葛藤、不眠の苦しみ、ユダヤ人社会のこと、詳細な夢の描写、さまざまな創作スケッチ… そのすべてはカフカの文学に連なり、それ自体が文学になっている。 新潮社版『決定版カフカ全集』(全12巻)の第7巻(1992)を底本に、日記文学の金字塔を、カフカ没後100年の2024年、新たに世におくる。
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GATEWAY 2024 05
¥3,850
SOLD OUT
発行 YYY press 判型 250 × 192 mm 頁数 180頁 製本 ソフトカバー 発行年 2024 言語 日本語 ISBN 978-4-908254-11-6 テーマ 記憶の可塑性 寄稿者: 小山田孝司×新津保建秀×大沢一菜「こだまするまち」 宇呂映作「ue image」 local artist「展望と採光」 児玉耀×吉川周作「look back, look forword」 石田真澄「上澄リフレイン」 下西風澄「詩編 朝がぼくを流れて」 川島小鳥×ヤン・イクチュン「私が見る世界が完全に変わるかもしれない感情の変化」 久家靖秀「部屋(既に見たものを見よ)」 論考 森脇透青「旅とボーリング 写真詩集『New Habitations from North to East: 11years after 3.11』によせて」 エッセイ 江崎愛「中指を立てる」 エッセイ 檜垣健太郎×松本直也「小言日記 2024」
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うつしあう創造|内藤礼
¥6,380
発行 HeHe 写真:畠山直哉 デザイン:木村稔将 定価:5,800 円(税別) 判型:A4判変形(297 x 225 mm) ソフトカバー/208ページ テキスト:日英 ISBN978-4-908062-31-5 C0070 金沢21世紀美術館にて開催の展覧会「内藤礼 うつしあう創造」のカタログ。大小さまざまな展示室や光庭、それをつなぐ通路によって構成される作品空間を、写真家・畠山直哉が撮影。日中の自然光から、明かりが灯る夕刻以降へのうつろいを追体験できる構成を予定。 [寄稿]内藤礼、島敦彦(金沢21世紀美術館館長)、星野太(早稲田大学専任講師、美学/表象文化論)、横山由季子(金沢21世紀美術館学芸員) 内藤礼(ないとう・れい) 美術家。1961年広島県生まれ、東京在住。1985年、武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。1991年、佐賀町エキジビット・スペースで発表した「地上にひとつの場所を」で注目を集め、1997年には第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて同作品を展示。主な個展に「みごとに晴れて訪れるを待て」(国立国際美術館、大阪、1995年)、「Being Called」(フランクフルト近代美術館企画、カルメル会修道院、フランクフルト、1997年)、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」(神奈川県立近代美術館 鎌倉、2009年)、「信の感情」(東京都庭園美術館、2014年)、「émotions de croire(信の感情)」(パリ日本文化会館、2017年)、「Two Lives」(テルアビブ美術館、2017年)、「明るい地上には あなたの姿が見える」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018年)。パーマネント作品に《このことを》家プロジェクト「きんざ」(ベネッセアートサイト直島、2001年)、《母型》(豊島美術館、2010年)。
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わたしは生きた|内藤礼
¥3,080
発行 HeHe 執筆:内藤礼、小池一子 写真:畠山直哉 デザイン:木村稔将 定価:本体 2,800円(税別) 判型:A5判/48ページ/ハードカバー テキスト:日本語/英語 ISBN978-4-908062-59-9 C0070 発売日:2024年6月下旬 東京のまちを中心に、2021年に開催された「東京ビエンナーレ 2020/2021」。 総合ディレクター・小池一子から出た言葉「東京に祈る」に呼応するように、内藤礼の作品「わたしは生きた」は制作されました。 1945年3月10日、東京大空襲により10万人を超える死者を出した東京都心東部エリアで、内藤は今なお残る戦争の記憶や痕跡をたどり、蔵前にある長応院境内のギャラリー・空蓮房に小さな人型の彫刻「ひと」を置き、墓地の慰霊碑に水を捧げました。また戦火の中、子供たちが避難し、現在も現役の小学校内にある地下防空壕にも「ひと」を配することで、周辺地域の持つ戦時の記憶を浮かび上がらせ、過去の鎮魂と未来へと捧げる、祈りの空間をつくりだしました。 暗闇の中、光のある方に身体をむける「ひと」。2011年に初めて制作された「ひと」は、わたしとあなた、生と死、内と外、過去と現在、そこにあるすべてを内包しながら静かに佇む者。「ひと」の前で人は、さまざまなことを思い、またさまざまな感情が喚起されることでしょう。 本書は、どのようなことがあっても、人は亡くなるその瞬間まで生きたのだ、と信じ「わたしは生きた」と題された本作を、畠山直哉の写真と小池一子のテキストにより書籍化したものです。 当時、会場は完全予約制、一部非公開であったため、作品の全貌が明らかになるのは初めてとなります。 内藤礼 1961年広島生まれ。美術家。主な個展に「地上にひとつの場所を」佐賀町エキジビット・スペース(東京、1991年)、「地上にひとつの場所を」第47回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館(1997年)、「Being Called」カルメル会修道院(フランクフルト、企画:フランクフルト近代美術館、1997年)、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」神奈川県立近代美術館 鎌倉(2009年)、「信の感情」東京都庭園美術館(2014年)、「信の感情」パリ日本文化会館(2017年)、「Two Lives」テルアビブ美術館(2017年)、「明るい地上には あなたの姿が見える」水戸芸術館現代美術ギャラリー(2018年)、「うつしあう創造」金沢21世紀美術館(2020年)、「breath」ミュンヘン州立版画素描館(2023年)。パーマネント作品に、「このことを」家プロジェクト きんざ、直島(香川、2001年)、「母型」豊島美術館(香川、2010年)。
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忘れられない日本人 民話を語る人たち|小野和子
¥3,520
発行:PUMPQUAKES(パンプクエイクス) 編集:清水チナツ 櫻井 拓 表紙・装画:菊池聡太朗 造本設計・デザイン:大西正一 印刷:株式会社ライブアートブックス プリンティングディレクション:川村佳之 清水チアキ 本体 3,200円+税 324頁/A5変形判 ISBN:978-4-9911310-1-1 C0095 東北の海辺の町や山の村で、民話を聞き訪ねて50年が経つ。 「訪う」「訪なわれる」ということは、本来、どこかで互いの殻を破ろうとする行為であったに違いない。そして、破った殻を脱ぎ捨てたときに、その前よりは「幸福」になった世界へと、お互いの身が高まったのではないだろうか ―― 小野和子 第1章 佐藤とよいさん「戸数十四戸の山奥の村に生きる」 第2章 小松仁三郎さん「おらは義務教育には参加しません」 第3章 楳原村男さん「ガダルカナルへ行かず憲兵学校へまわされて」 第4章 佐藤玲子さん「最愛の夫を失って蘇った民話の語り」 第5章 佐々木健さん「神子職を奪われた祖母が語った民話の数々」 第6章 佐々木トモさん「友はみな貸されて(売られて)いった村に生きて」 第7章 伊藤正子さん「母の語りに育まれて」 第8章 永浦誠喜さん「生涯を農民として生き抜く」 最終話にかえて 「商人の妻」 小野和子(おの・かずこ)民話採訪者 1934年岐阜県生まれ、宮城県在住。 1969年から宮城県を中心に東北のむら村へ民話を求めて訪ね歩く民話採訪をひとりで始める。 1975年にみやぎ民話の会を設立。主な著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』。濱口竜介・酒井耕監督作品映画『うたうひと』(2013年)、NHK Eテレ「こころの時代」(2022年)等にも出演。
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旅の絵日記|和田誠/平野レミ
¥902
発行 中公文庫 初版刊行日 2021/12/22 判型 文庫判 ページ数 224ページ 定価 902円(10%税込) ISBNコード ISBN978-4-12-207159-9 レミさん和田さんが息子二人と旅に出た。フランス・スペイン・モナコ・イタリアを巡った一九八九年の夏休み。たくさんの絵と愉快な文章に心はずむ旅の記録。
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服は何故音楽を必要とするのか? 「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察|菊地成孔
¥990
河出文庫 344ページ ISBN:978-4-309-41192-7 ● Cコード:0195 発売日:2012.12.06 定価990円(本体900円) パリ、ミラノ、東京のファッション・ショーを、各メゾンのショーで流れる音楽=「ウォーキング・ミュージック」の観点から構造分析する、まったく新しいファッション批評。パリコレ以後を増補し文庫化。
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近所の景色/無能の人|つげ義春
¥836
つげ義春コレクション シリーズ:ちくま文庫 836円(税込) Cコード:0179 整理番号:つ-14-4 刊行日: 2009/01/07 ページ数:352 ISBN:978-4-480-42544-7 JANコード:9784480425447 貧乏が切なく心地よい つげ義春が描く駄目人生 マンガ家として行き詰まった「私」は、中古カメラ業、古物業にも失敗し、多摩川で石屋を始める。売れないマンガ家の無為の日々を描いた連作“石屋シリーズ”『無能の人』など10篇を収録。 【解説: 一条さゆり 】 目次 魚石 近所の景色 散歩の日々 ある無名作家 石を売る 無能の人 鳥師 探石行 カメラを売る 蒸発 つげ 義春(つげ・よしはる) 1937年、東京葛飾生まれ。子供のころからいくつものアルバイトを経験し、小学校卒業とともにメッキ工場に勤める。その後職を変わりながら、職業としてマンガ家をめざし、1955年に単行本『白面夜叉』で本格デビュー。貸本マンガや子供向け雑誌で活躍。1965年から『ガロ』に作品を発表し、注目を集める。独特な作風で知られ、寡作ながら版を変えて作品集が刊行され続けている。映画化作品に「無能の人」「ゲンセンカン主人」「蒸発旅日記」などがある。著書に『つげ義春の温泉』『つげ義春コレクション』『つげ義春流れ雲旅』『貧困旅行記』『ねじ式 紅い花 漫画アクション版 つげ義春カラー作品集』など多数がある。
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大場電気鍍金工業所/やもり|つげ義春
¥836
つげ義春コレクション ちくま文庫 836円(税込) Cコード:0179 整理番号:つ-14-2 刊行日: 2008/11/10 ページ数:368 ISBN:978-4-480-42542-3 JANコード:9784480425423 青春時代までの 悲惨と滑稽を描く つげ義春自伝的作品群 「大場電気鍍金工業所」から「別離」まで、自伝的色彩が強く投影された作品9編を収録。少年時代から青年時代までの貧乏と悲惨を、著者独特のユーモアを交えて描く。 【解説: 赤瀬川原平 】 つげ 義春(つげ・よしはる):1937年、東京葛飾生まれ。子供のころからいくつものアルバイトを経験し、小学校卒業とともにメッキ工場に勤める。その後職を変わりながら、職業としてマンガ家をめざし、1955年に単行本『白面夜叉』で本格デビュー。貸本マンガや子供向け雑誌で活躍。1965年から『ガロ』に作品を発表し、注目を集める。独特な作風で知られ、寡作ながら版を変えて作品集が刊行され続けている。映画化作品に「無能の人」「ゲンセンカン主人」「蒸発旅日記」などがある。著書に『つげ義春の温泉』『つげ義春コレクション』『つげ義春流れ雲旅』『貧困旅行記』『ねじ式 紅い花 漫画アクション版 つげ義春カラー作品集』など多数がある。 目次 大場電気鍍金工業所 少年 海へ やもり 下宿の頃 義男の青春 池袋百点会 隣りの女 別離
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腹話術師/ねずみ|つげ義春
¥968
つげ義春コレクション ちくま文庫 968円(税込) Cコード:0179 整理番号:つ-14-8 刊行日: 2009/05/11 ページ数:400 ISBN:978-4-480-42548-5 JANコード:9784480425485 つげ義春の多彩な世界! SF、幻想、アクション・・・! つげ義春、貸本マンガ時代の絶頂期から末期に描かれた作品を収録。ハードボイルド、SF、青春物など。困難ななかで発揮された多彩な才能が、いまも読者を驚かせる。 【解説: 出久根達郎 】 つげ 義春(つげ・よしはる) 1937年、東京葛飾生まれ。子供のころからいくつものアルバイトを経験し、小学校卒業とともにメッキ工場に勤める。その後職を変わりながら、職業としてマンガ家をめざし、1955年に単行本『白面夜叉』で本格デビュー。貸本マンガや子供向け雑誌で活躍。1965年から『ガロ』に作品を発表し、注目を集める。独特な作風で知られ、寡作ながら版を変えて作品集が刊行され続けている。映画化作品に「無能の人」「ゲンセンカン主人」「蒸発旅日記」などがある。著書に『つげ義春の温泉』『つげ義春コレクション』『つげ義春流れ雲旅』『貧困旅行記』『ねじ式 紅い花 漫画アクション版 つげ義春カラー作品集』など多数がある。 目次 腹話術師 老人の背中 親分 一発 なぜ殺らなかった 見知らぬ人々 目には目を… 下町の唄 兄貴は芸術家 ねずみ 右舷の窓 行ったり来たり
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鬼面石/一刀両断|つげ義春
¥1,045
つげ義春コレクション ちくま文庫 1,045円(税込) Cコード:0179 整理番号:つ-14-9 刊行日: 2009/06/10 ページ数:448 ISBN:978-4-480-42549-2 JANコード:9784480425492 つげ義春の時代マンガ! 浪人、忍者、町人の哀歎を描く 著者の代表作が手軽に読める「つげ義春コレクション」。本書は、著者が貸本マンガ誌に発表した時代マンガの傑作を収録する。下級武士や忍者が身分制に抗いながら生きる姿、庶民の哀歓を描く。時代劇ブームのさなかに量産された貸本マンガのなかから、著者自らが選んだ5作品。 【解説: 山崎哲 】 つげ 義春(つげ・よしはる) 1937年、東京葛飾生まれ。子供のころからいくつものアルバイトを経験し、小学校卒業とともにメッキ工場に勤める。その後職を変わりながら、職業としてマンガ家をめざし、1955年に単行本『白面夜叉』で本格デビュー。貸本マンガや子供向け雑誌で活躍。1965年から『ガロ』に作品を発表し、注目を集める。独特な作風で知られ、寡作ながら版を変えて作品集が刊行され続けている。映画化作品に「無能の人」「ゲンセンカン主人」「蒸発旅日記」などがある。著書に『つげ義春の温泉』『つげ義春コレクション』『つげ義春流れ雲旅』『貧困旅行記』『ねじ式 紅い花 漫画アクション版 つげ義春カラー作品集』など多数がある。 この本の目次 盲刃 鬼面石 落武者 忍びの城 一刀両断
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HOSONO百景 いつか夢に見た音の旅|細野晴臣
¥825
編集 中矢俊一郎 河出文庫 272ページ ISBN:978-4-309-41564-2 ● Cコード:0195 発売日:2017.09.06 定価825円(本体750円) 沖縄、LA、ロンドン、パリ、東京、フクシマ。世界各地の人や音、訪れたことなきあこがれの楽園。記憶の糸が道しるべ、ちょっと変わった世界音楽旅行記。新規語りおろしも入って文庫化!
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ジャンキー|ウィリアム・バロウズ
¥1,320
翻訳 鮎川信夫 河出文庫 296ページ ISBN:978-4-309-46240-0 ● Cコード:0197 発売日:2003.12.06 定価1,320円(本体1,200円) 『裸のランチ』によって驚異的な反響を巻き起こしたバロウズの最初の小説。ジャンキーとは回復不能になった麻薬常用者のことで、著者の自伝的色彩が濃い。肉体と精神の間で生の極限を描いた非合法の世界。
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勝手に生きろ!|チャールズ・ブコウスキー
¥1,045
翻訳 都甲幸治 河出文庫 288ページ ISBN:978-4-309-46803-7 ● Cコード:0197 発売日:2024.05.08 定価1,045円(本体950円) 1940年代アメリカ。チナスキーは職を転々としながら全米を放浪する。過酷な労働と嘘で塗り固められた社会。つらい日常の唯一の救いはユーモアと酒と「書くこと」だった。映画化。
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豆大福と珈琲|片岡義男
¥770
文庫 発行 朝日新聞出版 ISBN:9784022649218 定価:770円(税込) 発売日:2019年4月5日 A6判並製 232ページ 片岡義男には、珈琲がよく似合う。 たしかな文体とスタイリッシュな世界観。 あらゆる小説的企みにみちた「珈琲」をめぐる5つの物語。 息子を連れて地元にひとり戻ってきた幼なじみと、 「結婚」をしないまま新しい「家族」のかたちを探っていく表題作をはじめ、 珈琲を題材に作家が「小説」を書き上げるまでの思考の軌跡をとらえた 「深煎りでコロンビアを200グラム」、 小田急線沿線を舞台に過去と現在を往還しながら 3人の女性との微妙な関係性を描く「鯛焼きの出前いたします」ほかを収録。 文庫化に際して、巻末エッセイ「珈琲に呼ばれる人」を書き下ろし。 【目次】 豆大福と珈琲 深煎りでコロンビアを200グラム 鯛焼きの出前いたします この珈琲は小説になるか 桜の花びらひとつ 巻末エッセイ 珈琲に呼ばれる人 (解説/柚木麻子)
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つむじ風食堂の夜|吉田篤弘
¥638
SOLD OUT
ちくま文庫 638円(税込) Cコード:0193 整理番号:よ-18-1 刊行日: 2005/11/09 ページ数:192 ISBN:4-480-42174-2 JANコード:9784480421746 懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。 吉田 篤弘 ヨシダ アツヒロ 1962年東京生まれ。主な著作に『つむじ風食堂の夜』『針がとぶ Goodbye Porkpie Hat』『百鼠』『空ばかり見ていた』『78ナナハチ』『小さな男*静かな声』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『圏外へ』『パロール・ジュレと紙屑の都』『水晶萬年筆』『モナ・リザの背中』『電氣ホテル』『ソラシド』『レインコートを着た犬』などがある。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作と装幀の仕事も行なっている。