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open 12-19|水木定休
2 sat. - 4 mon. 出店|大阪β本町橋※元町店舗は休
5 tue. 臨時休業
6 wed. 営業/店内ライブ|細井徳太郎/山内弘太/千葉広樹
9 sat. 店内ライブ|藤井邦博/ゑでぃまぁこん
16 sat. 店内ライブ|畑下マユ/潮田雄一
29 fri. 店内イベント|姜アンリ朗読会
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MONKEY vol. 31 特集:読書
¥1,320
SOLD OUT
ISBN:9784884186234 2023年10月15日刊行 価格:1,320円 文芸誌「MONKEY」は創刊から10周年を迎え、その記念すべき第31号では、「読書」にまつわる物語を集めました。 現代SF作家ケン・リュウの短篇「夏の読書」や、20世紀初頭に活躍した女性作家イーディス・ウォートンによる短篇「ジングー」、2017年1月のニューヨークタイムズ・ブックレビューに掲載された、ポール・オースターの「本の人生」などを柴田元幸訳で収録。さらに、ホルヘ・ルイス・ボルヘス「バベルの図書館」の野谷文昭による新訳や、円城塔による書き下ろし短篇などを掲載。 また、特集外では、トルーマン・カポーティが一躍その名を知らしめた初期短篇「ミリアム」を村上春樹訳による新訳で収録。 表紙はカワイハルナ描き下ろし作品です。
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ぼくのコーヒー地図|岡本仁
¥2,420
出版年月 2023/09 ISBN 9784582544749 Cコード・NDCコード 0063 NDC 673.98 判型・ページ数 B6変 328ページ 定価2,420円(本体2,200円+税) 雑誌『relax』の元編集長でインスタグラム4万人超のフォロワ―を持つ編集者が全国のお気に入りのカフェ・喫茶店166軒を紹介 コーヒーブレイクは大切ですね manincafeのIDでInstagramにコーヒーを飲む日常をポストする編集者岡本仁によるコーヒー店案内。コーヒーの味だけではなく、店主、音楽、そして集まる客がつくりあげる、ゆるやかな、時にはピリリとした空気……老舗の喫茶店から新しいコーヒースタンド、ナショナルチェーンから個人店、時には紅茶店や日本茶店まで、街を歩いて見つけた166店で考えたコーヒーとの幸せな関係。オールカラー。
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●サイン本 うれしい近況|岡野大嗣
¥2,200
発行 太田出版 価格 2,200円 (本体2,000円+税) 判型 四六判上製 ページ数 144ページ ISBNコード 9784778318949 搬入年月日 2023.10.4 How are you? 小さな暮らしが歌になる 岡野大嗣 第4歌集「うれしい近況」 誰だろう毛布をかけてくれたのは わからないからしあわせだった
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場末にて|西尾勝彦
¥1,540
発行 七月堂 2023/10/10発行 175mmx110mm 小口折り 帯付き 装画:小川万莉子/装幀・組版:川島雄太郎 すべてのアウトサイダーへ贈る 【著者コメント】 作品「場末にて」を書いたのは2019年のことです。大阪のとある小さな書店で開催された朗読会のために書き下ろしました。記念にするつもりでその店主を描きはじめましたが、次第に自分のこととなり、未来のこととなり、すべてのアウトサイダー、場末を支えるひとたちのための言葉になっていきました。朗読会当日、しずかに読み切ったときの気持ちはまだ覚えています。あの日から、4年。ようやく、詩集『場末にて』を完成させることができました。多くの人々の手に届くことを願っています。 【版元コメント】 この詩集はきっと、誰かにとって、ひと休みさせてくれるような、木洩れ日がきらめく木陰のような、そんな一冊になるのではないかと思いながら制作を進めてまいりました。 こうして形にすることができ、嬉しい気持ちでいっぱいです。 装画は前回の詩集『ふたりはひとり』につづき小川万莉子さんの描き下ろし作品です。場末にてひかる小さな明るみを表現してくださいました。 この詩集には、「場末」に生きる人たちやそんな人たちがつくる場所がたくさん登場いたします。 ほの暗いなかでしか見えないくらい、けれど確かに存在する、ちいさなやすらぎの灯のような一冊です。 ぜひお手にとってご覧ください。 ● 駅 彼は うすい背中のひとなので 職場から 誰よりもはやく 家に帰るみたいだ いつも歩きなので 駅に着くころには 埃っぽい風のなかである ちょっとうつむきかげんの ふうわりとした顔つきで 行きと帰りでは 気持ちに ほとんど変化がないみたいだ 夕暮れの あわい光のなかを 彼は歩いている うすい背中のひとは 駅近くの和菓子屋に 立ちよっている 病弱の妻に 若鮎を買って帰るらしい がま口を開けて 一枚いちまい 小銭をかぞえている
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夏みかんの午後|永井宏
¥2,200
発行 信陽堂 B6変 縦177mm 横117mm 厚さ14mm 重さ 210g 176ページ 上製 価格 2,000円+税 ISBN978-4-910387-06-2 初版年月日2023年9月29日 美術作家であり、エッセイや詩を数多く残した永井宏さんは、数編の愛すべき小説も残していました。本書は2001年にサンライト・ラボから出版されて以来、静かに読まれ続けてきた作品の復刊です。主人公は何かが始まる予感を胸に、東京を離れ海辺の町、葉山で暮らしはじめたばかりのフードスタイリスト、志田エリ31歳。大都市と郊外、何かに追いかけられるような時間と、手を動かし、ものを作るささやかな生活……自分の価値観を誇りに海辺に暮らす人々と出会い、少しずつ解放され新しい時間を生きはじめた女性の姿を描く短編小説。「砂浜とボート」を併録。初版から20年以上の時を経て、なおこころに響く海辺のフォークロアです。 巻末には永井さんのワークショップに参加していた小栗誠史さんのエッセイを収録。
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ミントとカツ丼|牛島映典
¥990
インカレポエトリ叢書 19 発行 七月堂 発行 2023.5.30 92ページ とうきょう、はいまおれの暮らす街だということです ● デミオム 夜うちへ帰ったらまず音楽を流す頭のなかで ぐるぐるしている言葉をおちつかせるために YouTubeかSpotifyでシャッフル再生に設定して 聴くともなく聴いている音楽を流したまま食事をする それで思いだしたすこしだけ昔のできごと 近所の馴染みの店から持ち帰りしてきたオムライス いつもデミグラスソースのオムライスをデミオムと略して注文する おれが大学に入ってこの街へ来たときからずっと通っているその店の おっちゃんはおばちゃんといっしょにわずかな人数でその店をきりもりしている そのおっちゃんの顔がゆがむのをはじめて見た去年その店は学生街にあるんだけど あっというまに病気がはやって大学には学生が来なくなって客もすごく減ったという でもこればっかりはどげんしようもなかもんねえ というおっちゃんの声がとてもかなしかったおれは その店でおばちゃんがつくるとろとろ卵のデミオム六百円が食いたいいつでも 心の調子ときどき身体の調子は自分でどうしようもないくらいどうにもならないもので 飯も食いたくないくらいしんどい時でもそれだけは喉を通った それがたとえ七百円になっても八百円になっても千円になってもおれは食いたい その街を離れたいまでも いつでも食いにいきたい というようなことを思い出しながら食事をとっていると プレイリストから流れたもう五十年近くも昔の曲が とかいではじさつするわかものがふえている といううたいだしでおれは箸をとめて静かにきいた数分間最後まで飛ばさずにその曲を ききながら考えていた いかなくちゃきみにあいにいかなくちゃきみのまちにいかなくちゃ おれはテレビは持っていないけどスマートフォンを持っているから それでニュースを見るし今どき物好きなとよくいわれるけど新聞もたまに見る 不要不急の外出を控えてください外食は控えてください買物は控えてください コンサートは実施しないでくださいするとしたら少人数で観客は黙ったままで 劇場へいくのは映画館へ美術館へ書店へいくのはしばらくの間控えてください 県境を越える移動は自粛してください特に若い人は控えてください いかなくちゃきみにあいにいかなくちゃきみのまちにいかなくちゃ ふつう若い人は死にません四十代三十代二十代死亡例確認ただし基礎疾患あり とかいではじさつするわかものがふえている おれは持病があるから毎月病院へ通っています毎日薬ものんでいる仕方がないんだけど そうしないとどうやらふつうの人とおなじように生活ができないようなので ふつう若い人は死にません四十代三十代二十代死亡例確認ただし基礎疾患あり ただし基礎疾患あり と日々キャスターが読み上げるニュースおれは被差別者なのだろうか 急を要さない検査や手術は控えてください 若者は 少人数で黙ったままで でもこればっかりはどげんしようもなかもんねえ おれの口から出た言葉はあのときおっちゃんから聞いたのとおなじ言葉で とてもかなしかったそういうのをかなしいというのが適切なのかはわからないけど ほかに言いようがないできればこういうときあの店のデミオムが食いたい大盛は追加で五十 円の ※井上陽水『傘がない』の歌詞より引用している箇所があります。 ● 箸袋 近ごろまた引っ越しをしたのでなんだかんだ忙しくて というのはまあいいわけでしかなくて親しい人への連絡もなんだか滞りがちで ちょっと前までうまくいっていたこともなんかよくわかんなくなっちゃって 迷うのはべつにわるいことじゃないんだけどだから 焦らなくていいってわかってるはずなんだけど じつは内心ちょっと焦っているのも自分でわかっていてそれで余計におちつかない このアパートへ入居して何週間か経って本をやっと本棚におさめ 寝る前に読もうと思って取りだした佐藤康志の文庫本に箸袋が挟まっていた それに印刷されていた字は中国料理藤園その裏に熊本市中央区水道町と むかしからそのへんにある紙をしおりのかわりに本に挟むくせがあって その本に挟まっているその中華料理屋の箸袋エビチリと麻婆豆腐と 唐揚げ定食がとびきりうまいその店の箸袋を見て思い出したその本を買った日は おれが十九歳のころたしか大学祭の準備をしていたころだから秋にさしかかっているころ その店でめしを食って夜から新市街アーケードの映画館へ行って その日に観た映画がとても好きになってその帰り道に辺りでいちばん遅くまで空いている本 屋 ツタヤへ寄って原作のその本を買って帰ったことまでたしかに思い出した いま本棚にある最近買った読みさしの吉本隆明の本にはそばうどん屋の箸袋その店は 区役所の前にある引越の届出に行った日そこでうどんを食った大田区蒲田きそば一力 七月はじめの暑い日冷やしたぬきにもできたのでそうしてもらってそれを食ったこの街へ来 て はじめての昼飯 むかしいやむかしといってもほんの何ヵ月か前まで思っていたおれは九州熊本で 詩を書くとき東京の街の名前などけっしてつかうものかと 東京の街の名前が書かれるとき口に出されるときそれがどんな文脈であろうと 読む人はそれを知っていなければいけないしあるいは わかっているようなそぶりをしなければいけないようなそういう感じがあってそういうのっ て いなかのひとの思い過ごしや劣等感かもしれないけどそういうのってすごく傲慢な感じがし て きらいだったし反抗したかったし実際そうしていたおれもいまでは成りゆきで東京に住んで いる 都民区民の自覚があるわけでもないけど九州からはなんというかいまちょっと 根っこが抜けちゃったようなあてのない気持ちになっていて だけどどこにいても同じことで新しい靴を何度も履いて馴染ませていくように その街が自分の身体になるべく馴染むように歩いてときどきそれを詩に書いたりすることで だからいまはつかうおれは毎朝乗り換える電車を夜はときどきめしを食う大田区蒲田で
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手癖で愛すなよ|犬飼愛生
¥1,870
発行 七月堂 2023/08/25発行 四六判 並製 小口折 1,870円(税込) それぞれの日常を消費してしまわないために ● B面 春が始まった いつまでも終わらない夢みたいに 町のなかを小さく歩いて食糧を買った 遠くのビルからは拍手 東京は青くライトアップ あの人のマスクは小さすぎて あの人のマスクは大きすぎて 私たちは棒グラフになって 週末には画面の中で乾杯する 子どもたちは日付を忘れて 暑い日にはTシャツを着て どうぶつのいる森へ入って行った 大人はときどきニュースを見る事をやめた 足元に貼られた足型にぴたりとつま先をそろえて待った 二月の終わりを生きながら 聴いたことのない音楽の流れる春だった まだこの世にないメロディー どこから流れてくるのかわからなかったし 怖くて 家の中にとどまった それで私たち、また画面の前で落ち合ったりした さくらは可憐に咲いて知らぬ間に散ってしまったけれど 私たちは B面のような世界を生きて 閉じていたとびらを開け放って 呼吸している ● 私は食いしん坊 食べ物がでてくる詩が多いですね、と言われた ボロネーゼ 生姜の佃煮 ケーキ 寿司 ポテトサラダ ゼリーポンチ リンゴジャムパン… もっとある たしかに 食べ物の詩をたくさん書いてきた 食いしん坊の私には 作ることで閃いて 食べることで開けたいくつもの扉がある キッチンに立って、わたしは料理を作る 思考は分裂しながら フライパンの中で炒められる しんなりして 無心で火が通って行く様子を眺めている 場面を刻んで塩で揉む 味付けは、いつも難しい たまには 誰かが作った おいしい料理を食べて扉を開く あの時 一緒に食べたことを思い出す 善や悪や偽りや本心など 消費したんだよ 時間と感情もね 君の口からでた意外なことば 掬い取ってスプーンで自分の口に運ぶ 毒でもいいんだ 毒を喰って書けるなら本望だ また一緒にごはんを食べましょうね
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新訂 牧野富太郎自叙伝
¥1,485
発行 三四郎書館 4-6 縦128mm 横188mm 厚さ14mm 重さ 250g 224ページ 並製 定価 1,350円+税 ISBN978-4-9912993-0-8 初版年月日2023年4月28日 本書は「日本の植物学の父」と称される不世出の植物学者・牧野富太郎の自伝です。1956年に長嶋書房から刊行され、2004年に講談社学術文庫から再刊された『牧野富太郎自叙伝』の新訂版です。幕末の文久2年(1862)に高知県高岡郡佐川町の富裕な商家の家に生まれ、昭和32年(1957)で94歳の生涯を閉じるまで、「日本のフロラ(植物誌)を自分の手で作りたい」という志を一途に追った波乱万丈の生涯は、そのまま、劇的な物語です。本書は、富太郎の幼少期から晩年に至るまでの植物と富太郎との関わりを中心に綴った自叙伝の傑作です。 幼少期に父母を失い、小学校を2年で退学し、22歳(明治17年)時に二度目の上京をし、東京大学理学部植物学教室への自由な出入りを許され、そのまま、東京大学理学部の嘱託、助手、講師となり、一方、莫大な借金を背負いながら、日々、植物研究にまい進する富太郎の熱情が、富太郎自身の口から縦横に語られます。 新訂版では、幅広い読者が自然に読めるように、漢字表記を現代仮名遣いに準じて改め、小学校中学年以上の読者が楽に読めるように、ルビを大幅に増やし(ほぼ総ルビです!)、句読点も現代のスタイルに改めました。また、現代では不明な用語や人物名等については、該当する頁上に詳細な「補注」と「写真」をつけ、その頁上で解説が読めるように工夫しました。 牧野富太郎に深く関係する植物については、植物名が登場した頁上に、昭和18年に北隆館から刊行された『牧野日本植物圖鑑』(初版3刷)から牧野自身の描いた精細な植物画を掲載し、トピックな場面については、高知県立牧野植物園が所蔵する貴重な写真を掲載しました。記述の内容をビジュアル的にも楽しめる編集となっています。 更には、読みやすいように小見出しを大幅に増やした他、旧版の通時的であるべき内容が不自然に前後していた章や節、あるいは、テーマが近似しているにも関わらず不自然に離れていた章や節を再編し、「流れのある統一感」を出すように編集(再編成)しました。 また新訂版の巻末には「付記」として、コラム「森鴎外と牧野富太郎」を初掲載しました。本文中の「ある日の閑談」の一節の中に、鴎外と富太郎とのエピソードが登場します。鴎外が「漢詩に登場する樹木が、現在のどの樹木に該当するのか?」に疑問をもち調べますが、結局、自分では解決できず、富太郎に手紙で照会を求めました。その顛末が、鴎外最長の史伝『伊沢蘭軒』の二つの章(段)に登場します。新訂版では、該当する章の現代語訳を全文紹介しました。同じ年(1862年)に生まれた、二人の意外な交流を楽しめます!
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翻訳目錄|阿部大樹
¥2,200
発行 雷鳥社 絵 タダジュン 価格 ¥2200(本体¥2000+税) 仕様 B6判変形/仮フランス装/2色/160p ISBN 978-4-8441-3773-3 言葉の意味はたえず変わっていく。 書き留められるのは、その一瞬にもっていた意味だけだ。 ―――言葉はいつまで、もぞもぞ動く? 2020年に日本翻訳大賞を受賞した、 精神科医が“私的なノート"に書き溜める、 国や地域、時代をまたぐ味わい深いことばたちを、 ひろく紹介する、ちいさな目録。 “名無しの翻訳"、“時代とともに消えた言葉"、“意味の移り変わり"など 私たちの、“くちのききかた"からこぼれた60個の欠片を、 版画家・タダジュンの挿絵とともにしずかに眺める。
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私の生活技術|アンドレ・モーロワ
¥1,099
SOLD OUT
翻訳 中山眞彦 発行 土曜社 - 仕 様:文庫判(148 × 105 × 8.2ミリ)224頁 - 番 号:978-4-86763-004-4 - 初 版:2016年12月22日 - 定 価:999円+税 心おきなく相手を賛美できるのは、大きなしあわせである ヒルティ(1891年)、アラン(1925年)、ラッセル(1930年)の三大幸福論のあと、フランス人作家モーロワが1939年に世に問うた第四の幸福論。進学、結婚、昇進、定年など人生の節目に繙きたい「モーロワ箴言集」。 若いうち本を読みあさるのは、ちょうど広い世間に出て行くのと同じで、友を得るためである。しかしいったん、これこそ友とすべきだという人が見つかったら、その人とともに世間づきあいをはなれるべきである アンドレ・モーロワ(作家) 心穏かで、なすべきことが決まっているときには、孤独はいいものだ ゲーテ(詩人・作家) 愛・労働・指揮・老いは、それぞれ人生のある時期の特徴をなすもので、したがって本書はおのずと人間の一生の推移のすがたを描くものとなる 中山眞彦(仏文学者) 目 次 1 考える技術 世界と思考/体で考えること/言葉で考えること/論理と推論/デカルトの方法/実験的方法/実験の欠点/思考と行動 2 愛する技術 相手の選択/愛の誕生/愛されること/求愛/あきさせぬこと/欲望の浄化 3 働く技術 うまく働く方法/助手、副官、秘書/肉体労働と頭脳労働。主婦/生徒の労働(勉強)/読む技術/芸術家の労働/休息する技術/結論 4 人を指揮する技術 いかにして指導者をえらぶか/指導者の人格/指導者の知性/指揮をする技術/統治する技術/指導者の権利と義務 5 年をとる技術 影の線/老いの自然のすがた/老いの不幸/年をとらずにいることはできるか/上手に年をとるということは可能か/上手に年をとるための二つの異なった方法/死ぬ技術/ある何人かの青年に寄せる手紙 解 説(中山眞彦) 著 者 略 歴 アンドレ・モーロワ André Maurois 1885年、仏エルブフに生まれる。哲学者アランに師事し、小説家・伝記作家として活躍。『フランス敗れたり』『フランス戦線』『初めに行動があった』『パリの女』などの著作が日本語に翻訳されている。1967年永眠、享年82。 訳 者 略 歴 中山眞彦〈なかやま・まさひこ〉仏文学・比較文学者。東京工業大学名誉教授。1934年、京城市(現・ソウル)に生まれる。東京大学大学院博士課程中退。千葉大学、東京工業大学、東京女子大学で教鞭をとり、2002年退官。著作に『物語構造論――「源氏物語」とそのフランス語訳について』『小説の面白さと言語』『ロマンの原点を求めて』のほか、フランス語教科書も多数。
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●サイン本 いつでも夢を|上田義彦
¥14,300
SOLD OUT
サイン本でのご用意となります 発行:赤々舎 Jiazazhi Book Design:葛西薫 中本陽子 Size: H257mm × W182mm Page:584 pages Binding:Cloth hardcover Published in August 2023 ISBN:978-4-86541-158-4 1990年から2011年までの夢の軌跡、サントリーウーロン茶の広告写真と中国の記録 上田義彦が撮影したサントリーウーロン茶のシリーズは、今なお広告写真の金字塔です。静謐な光、大陸の風景とともに、そこでの人々の営みと存在が写し出されたイメージは、見る人の胸に響き、忘れがたい余韻を残しました。距離を越えて、生活の美しさや瞬間の豊かさが同じようにあることを、一枚一枚の写真は物語っていました。 1990年から2011年、中国が大きく変貌した時代に撮られたこのシリーズは、ロケのために、桂林、瀋陽、上海、大連など中国各地を時間をかけて巡り、その旅のなかで生まれたものです。偶発的に遭遇した光景や情景なども含まれており、旅で出会った人がそのまま広告の一枚に登場したり、土地の風景が写真を導いたりする在り方は、広告文化を育む当時の土壌を感じさせます。 上田は当時の中国の風景を「遥か感」という言葉で表現しています。北京空港から見た、広大な地にぼんやりと霞んだ空気の層が漂う独特な眺め、その時代を生きる人々の人間模様や美しい風景がインスピレーションとなり、数々の名シーンが生み出されました。 本書は、ウーロン茶の時系列の写真とともに、上田が旅の日々においてスナップした中国の光景を収め、共通する眼差しのなか、大きな時間と空間を湛える一冊です。 ● ウーロン茶のことを想うと、 なぜか僕はきまって冬の北京空港に降り立った時のことを思い出す。 1980年代の北京空港は今とは違い、かなり小さな空港だった。 当時そこに降り立つと暖房に使う練炭や石炭を燃やしたような香りが いつも微かに漂っていた。そして、その香りを嗅ぐたび、 中国にまたやってきたんだという静かな喜びが、ふつふつと湧いてきた。 当時の古いロビーのガラス窓越しに、 ボーッと白く煙った、遥か遠くの水平線を見つめていると、 自然に「遥か感」という言葉が僕の頭に浮かんできて、 その度、その言葉をそっと心の何処かで呟いていた。(序文より) 上田義彦
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女ごころ|サマセット・モーム
¥748
翻訳 尾崎寔 ちくま文庫 748円(税込) Cコード:0197 刊行日: 2014/08/06 ページ数:192 ISBN:978-4-480-43199-8 第二次世界大戦前夜のイタリア、山荘に住む美貌の未亡人メアリーは親子ほど歳の離れた英国高官エドガーからプロポーズを受ける。一途なアプローチに心を動かされるメアリーだったが、そこにエドガーとはまったくタイプの違う二人の男性が現れて物語は急展開を迎える。芸術の街フィレンツェの華麗な英国人社交界を舞台に、刻々と変化を見せる女の心情を鮮やかに描いたモームの傑作を新訳で。 サマセット・モーム 1874~1965。20世紀最大の作家。聖トマス病院医学校で医師免許を得た後、文学の道に転じる。青年の苦悩と自立を描いた自伝的小説『人間の絆』は教養小説の白眉。第一次大戦では、英国政府の密命をおびて戦時下のロシアに潜入、ケレンスキー内閣支援に奔命する。『お菓子とビール』、『コスモポリタンズ』など数々の長・短編小説の傑作を残す。
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映像の修辞学|ロラン・バルト
¥968
翻訳 蓮實重彦/杉本紀子 ちくま学芸文庫 968円(税込) Cコード:0110 刊行日: 2005/09/07 ページ数:176 ISBN:4-480-08936-5 イメージは意味の極限である。映像=イメージをめぐる3つのテクスト(2篇の論文と1篇のインタヴュー)が1冊に。広告写真からいくつもの記号を掬い上げ、イコン的なメッセージと言語的メッセージを丹念に読み取ってみせる「イメージの修辞学」。報道写真やグラビア写真などを取り上げ、フォトジェニックな構図・手法、テクストとの関係を記号学的に論じる「写真のメッセージ」。作品の意味が宙吊りになる魅力についてブニュエルの「皆殺しの天使」を引きながら闊達に語る「映画について」。イメージから記号を読み取る鮮やかな手つき、言葉の持つ官能性を存分に味わえるロラン・バルトの独壇場。 この本の目次 イメージの修辞学―パンザーニの広告について 写真のメッセージ 映画について―「カイエ・デュ・シネマ」誌によるインタヴュー ロラン・バルトまたは複数化する断片(蓮實重彦) ロラン・バルト 1915〜80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。
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草の上の朝食|保坂和志
¥880
中公文庫 初版刊行日 2000/11/22 ページ数 296ページ 定価880円(10%税込) ISBN978-4-12-203742-7 猫と、おしゃべりと、恋をする至福に満ちた日々を独特の文章で描いた、『プレーンソング』続篇。夏の終わりから晩秋までの、至福に満ちた日々。
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地図と領土|ミシェル・ウエルベック
¥1,540
翻訳 野崎歓 ちくま文庫 価格 ¥1,540(本体¥1,400) 2015/10発売 ページ数 464p/高さ 15cm 商品コード 9784480433084 孤独な天才芸術家ジェドは、個展のカタログに原稿を頼もうと、有名作家ミシェル・ウエルベックに連絡を取る。世評に違わぬ世捨て人ぶりを示す作家にジェドは仄かな友情を覚え、肖像画を進呈するが、その数カ月後、作家は惨殺死体で見つかった―。作品を発表するたび世界中で物議を醸し、数々のスキャンダルを巻きおこしてきた鬼才ウエルベック。その最高傑作と名高いゴンクール賞受賞作。 ミシェル・ウエルベック 1958年(56年とも)、フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。94年、小説第一作『闘争領域の拡大』で一躍注目を浴びる。2010年、『地図と領土』にてゴンクール賞を受賞。現在フランスで最もスキャンダラスな話題に包まれた作家である 野崎歓[ノザキカン] 1959年、新潟県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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プラットフォーム|ミシェル・ウエルベック
¥1,485
翻訳 中村佳子 河出文庫 416ページ ISBN:978-4-309-46414-5 ● Cコード:0197 発売日:2015.10.06 定価1,485円(本体1,350円) なぜ人生に熱くなれないのだろう? ――圧倒的な虚無を抱えた「僕」は、旅先のタイで出会った女性と恋におちる。パリへ帰国し、二人は売春ツアーを企画するが……。愛と絶望を描くスキャンダラスな長篇作 著者 ミシェル・ウエルベック (ウエルベック,M) 1958年フランス生まれ。ヨーロッパを代表する作家。98年『素粒子』がベストセラー。2010年『地図と領土』でゴンクール賞。15年には『服従』が世界中で大きな話題を呼んだ。他に『ある島の可能性』など。 中村 佳子 (ナカムラ ヨシコ) 1967年広島生まれ。翻訳家。訳書に、F・ベグベデ『99フラン』、M・ウエルベック『ある島の可能性』『プラットフォーム』、B・サンサル『2084 世界の終わり』、バルザック『ゴリオ爺さん』など。
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折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか
¥1,980
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発行 WORDSWORTH(good and son) 価格 1,800円(税抜) 仕様 111×154mm/234P/上製本 編集 山口博之(good and son) デザイン 山田和寛+佐々木英子(nipponia) ISBN 9784991328107 発売日 2023年10月1日 2023年、活動10年を迎えるシンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。 ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。 折坂の圧倒的個性は歌唱だけではない。 サブスクリプションで音楽を“聴き”、 ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、 “読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして 折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。 ーーーーー 詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。 ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。 どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。 折坂悠太 ーーーーー <ためらいと抵抗の詞学> 折坂さんの強烈な個性である歌声や歌唱法、メロディやリズムといった”歌唱”の要素から離れた、もうひとつの独創、言葉=”(歌)詞”を私たちはどんな響きで読むでしょうか。 折坂さんは都合のいい言葉で私たちを安易な納得へと誘いません。言葉にできないものに対して、わかったような言葉で誤魔化すことをせず、目をそらさずに見つ続けるのです。熱狂に巻き込まれることなく傍観するのでもなく、淡々と熱く、ためらいながら、抗いながら、私たちの方を向いています。 折坂さんは私たちに何を話しかけようとしているのか。 歌に乗せて“聴く”だけの言葉ではない、読み、想像し、対話するものとしてこの(歌)詞集をつくりました。ひとり静かにこの本を開き、自分だけの読み方で時間を過ごしていただけたらうれしいです。 本書編集者:山口博之(good and son/WORDSWORTH)
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黒豆日日日誌|黒木雅巳/TOKO
¥880
SOLD OUT
リトルプレス Photo: K's CLUB Design: 黒木雅巳 illustration: 黒木雅巳 & 黒木文 A5判 60p イラストレーター黒木雅巳とTOKOによる家族の日記ZINE。
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しあわせジョン 日々のすけっち
¥2,200
SOLD OUT
文庫サイズ130p マットカバー仕様 2022年9月から2022年1月にかけての1p漫画と限定読切「あいまい空で」を収録。 しあわせジョンを紙で所有し読みたい方のためのコレクターズブック。 1作目を持っていない方も楽しめます。
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しあわせジョン 夏の短編集2023
¥3,300
SOLD OUT
文庫サイズ、カバーなしマット 表紙込116p しあわせジョンのコレクターズコミック第8作。「あんみつ」「充実した夏休み」「ジョンのキャンプは大丈夫?」「入道雲おじさん」「戦火のまぼろし」「ジョンとウクレレ」の6本を収録。
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しあわせジョン ウケザキクンシラン咲いて
¥3,300
SOLD OUT
文庫サイズ、カバーなしマット 表紙込132p しあわせジョンのコレクターズコミック第6作。 「はじめの一杯」「カレーライスの香り」「フーセンガムをとばして」「バリバリさっちゃん」「水玉の傘」「ほんとうの楽しみ」「あめあめぽつぽつ」「何者かに…」「杏のバレンタイン」の9本を収録。
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しあわせジョン 甘い記憶
¥3,300
SOLD OUT
文庫サイズ、カバーなし マット 表紙込138p しあわせジョンのコレクターズコミック第5作。 「ピー子」「ズッ友」など9本を収録。
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坂本図書
¥2,200
SOLD OUT
発行 一般社団法人坂本図書 発売 バリューブックス・パブリッシング 定価 2200円(税込) 仕様 四六判 288ページ ISBN 978-4-910865-06-5 Cコード C0095 選書・語り:坂本龍一 文・構成:伊藤総研 撮影:Neo Sora 坂本龍一が憧れた、36 人の記憶と想像の人物録坂本龍一の記憶と想像の人物録『坂本図書』を刊行。 坂本龍一の傍には、いつも本があった。 東京の仮住まいでも特製の本棚を設け新旧の本を蔵していった。「いつか古書店の店主になるのが夢だった」と語っていたほど無類の本好きで愛書家だった、坂本龍一。 本書は、2018 年から 2022 年の 4 年にわたり「婦人画報」で掲載された、連載「坂本図書」 36 回分に、2023 年に新しく書き起こした、坂本龍一と長年親交の深い、編集者・鈴木正文 氏との対談「2023 年の坂本図書(仮)」を収録。 本から始まり、本に気づかされ、本で確信する。 本を媒介に浮かび上がる、坂本龍一の記憶と想像の人物録が、この度バリューブックスの出版レーベル「バリューブックス・パブリッシング」より発売決定しました!
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いまここ|谷川俊太郎/川内倫子
¥2,750
発行:torch press 仕様:197 x 220 mm/上製本/64P 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子 企画:原田郁子 デザイン:サイトヲヒデユキ 言語:日本語・英語 定価:2,500円+税 ISBN:978-4-907562-43-4 C0072 発行年:2023 『いまここ』は谷川俊太郎の詩に、川内倫子が写真を合わせた写真絵本。日本科学未来館で上映されたプラネタリウム「暗やみの色」から始まった、原田郁子の楽曲「いまここ」の谷川の詩から生まれた一冊です。原田の楽曲「いまここ」は、今年発売された15年ぶりのソロアルバム「いま」に収録されている、0歳から91歳までの声、谷川自身の朗読、呼吸音、心音、rei harakamiのサウンドをフューチャーした11分半におよぶ大作となります。楽曲制作時に原田が川内の写真展「M/E 球体の上 無限の連なり」を訪れたことから、「本」としてのプロジェクトが動き出しました。 言葉と写真が呼応するように川内自身が構成した写真絵本『いまここ』では、アートディレクター・サイトヲヒデユキのデザインによって、言葉自体もリズムを持ちながらページが流れていきます。自分の存在について問いながらも、さまざまな受け取り方ができる「いまここ」という根源的な詩。それが静けさの中に自然の息づかいを感じる瑞々しい写真と重なり合うことで、寄り添いながらも、時空を超えた旅へと連れて行ってくれるでしょう。包まれるような囁きを聞きながら、深く遠くまで浸ることができる楽曲「いまここ」と連なり合う、言葉と写真で紡がれる『いまここ』の扉を、ページをめくりながら開いてみてください。