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余白と照応 李禹煥ノート|酒井忠康
¥3,630
発行 平凡社 編集 田中爲芳 出版年月 2023/11 ISBN 9784582207347 判型・ページ数 A5 192ページ 国内外で高く評価される現代アートの旗手、李禹煥。長年の友人であり、作家とキュレーターという関係で互いの活躍を支えあってきた著者が、知られざる作家の素顔を描きだす。
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李禹煥 他者との出会い 作品に見る対峙と共存| ジルケ・フォン・ベルスヴォルト=ヴァルラーベ
¥6,930
翻訳 水沢勉 みすず書房 判型 A5判 頁数 296頁 定価 6,930円 (本体:6,300円) ISBN 978-4-622-07946-0 Cコード C1071 発行日 2016年4月25日 白いキャンバスにおろされた点がうすく軌跡をのこしながら線をなし、消えてゆく。ひとつの筆触、ひと筆のストロークはつねにうつろいゆく生成と消滅、明と滅を新たに描き、一度見たら忘れることのない密度と一貫性を作品にあたえる。 国際的に活躍し、高い評価をうける美術作家、李禹煥、その作品と長年向き合ってきた著者が、他の作家との比較によって現代美術の文脈の中に李の仕事を的確に位置づけ、理論的に分析したのが本書である。このような精密な分析は、李が長く暮らし制作してきた日本でさえ、なかったものと言えるだろう。 アジアは李のバックグラウンドをなすものではあるが、欧米においては、それを作品の分析にことさらに結びつけて論じられることも少なくなかった。本書はそうした生得的な背景に寄りかかった見方を離れ、文明論として評価の高い李本人の文章、そして、西欧と日本の哲学、文学にまでその芸術を解き明かす手がかりをひろく求めて精緻に論じてゆく。あざやかで、エレガントな李禹煥論。
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美術のトラちゃん|パピヨン本田
¥3,080
発行 イーストプレス 定価3,080円(本体2,800円+税10%) ISBN 9784781622385 JANコード 1920070028003 NDC分類 702 発売日 2023年9月19日 判型 B5判変 製本 並 ページ数 288ページ 学校では教えてくれないゆるわかり現代アート! 「美術を学び直して、はやく人間になりたい!」 調子に乗った結果、こじらせてトラになってしまった親子の、ドタバタ現代アート入門コメディ! 今さら「わからない」って言えないアーティストや作品を、トラちゃん親子と一緒に一気におさらい! <本書収録 作家・用語> ジャン=ミシェル・バスキア●アンディ・ウォーホル●クレス・オルデンバーグ●草間彌生●篠原有司男●ハイレッドセンター●マウリツォ・カテラン●ポップ・アート●バウハウス●寺山修司●天井桟敷●オノ・ヨーコ●ハプニング●福田繁雄●パブロ・ピカソ●ブルーピリオド●ドラ・マール●ニキ・ド・サンファル●射撃絵画●クレメント・グリーンバーグ●ジャクソン・ポロック●具体美術協会●田中敦子●タイガー立石●久保田成子●メディア・アート●ナム・ジュン・パイク●アントン・チェーホフ●ゲリラ・ガールズ●クリス・バーデン●パフォーマンス・アート●Chim↑Pom from Smappa!Group●ダミアン・ハースト●シンディ・シャーマン●マルセル・デュシャン●円谷英二●マリーナ・アブラモヴィッチ●岡本太郎●ベルトルト・ブレヒト●カミーユ・クローデル●オーギュスト・ロダン●リクリット・ティラバーニャ●リレーショナル・アート●トレイシー・エミン●李禹煥●もの派●レイチェル・ホワイトリード●サミュエル・ベケット●ルイーズ・ブルジョワ●ヨーゼフ・ボイス●トーベ・ヤンソン●クリスト&ジャンヌ=クロード●バーバラ・クルーガー●バンクシー●クリス・オフィリ…etc
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李禹煥
¥3,630
国立新美術館 編 兵庫県立美術館 編 出版年月 2022/08 ISBN 9784582207255 Cコード・NDCコード 0070 NDC 702.07 判型・ページ数 A4 304ページ 定価3,630円(本体3,300円+税) 「もの派」を代表する世界的なアーティスト・李禹煥。 60年代の初期作品から、彫刻の概念を変えた 〈関係項〉シリーズ、最新の絵画作品を収録。 国立新美術館、兵庫県立美術館での展覧会公式図録。
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余白の芸術|李禹煥
¥4,950
発行 みすず書房 判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm 頁数 392頁 定価 4,950円 (本体:4,500円) ISBN 978-4-622-04423-9 Cコード C1071 発行日 2000年11月10日 カンバスの上に一つの点を打つと、辺りの空気が動き出す。一筆のストローク、一個の石、一枚の鉄板は、外との対応において力に漲る生きものとなり、物や空間が呼応し合って、鮮やかに響きわたる余白が生まれる——1970年代、有機的な組替えやズラしによって、外の空気を浸透させ他を受け入れる作品を精力的につくり、あるがままをアルガママにする仕事をした「モノ派」、その運動の柱として知られ、国際的に活躍する李禹煥の著作を集める。 自身の芸術について、セザンヌやマチスに始まり、ゲルハルト・リヒター、ペノーネ、若林奮、白南準ら現代芸術の旗手たち、古井由吉や中上健次などの作家たちについて、そして、ものと言葉について… 自分と、自分をとりまく外の世界。その境界にあたらしい刺激的な見方を開く。 目次 余白の芸術 余白の芸術/無限について/中間者/同一性と差異性/表現と身体/絵画の運命/視覚の運動/砂漠/ちょっと立ち止まって/関係項 Relatum(stone,gum measuring,space)/石の発見/石を訪ねて/プランニングと現場/制作のプロセス さまざまな作家 八大山人の「木蓮の図」に想う/サント・ヴィクトワールの絵/セザンヌの水彩画/マチス雑感/モンドリアン/ゲルハルト・リヒター/ダニエル・ビュレン/ペノーネ/アニシ・カプア/F・ステラさんへ——過剰な絵画/若林奮の道/高松次郎の「影」再考——「子供の影」を中心に/石の借用/鏡を用いて/白南準——ヴィデオを越えて/谷川雁、または隠れの仕草/古井由吉あるいは七〇年代の芸術/中上健次さんのこと/中上健次の混在性 芸術の領分 絵画における抽象性の問題/視覚について/外界と共に/画家の領分/ロボットと画家/絵画の設定性/絵という輪——梅原龍三郎と小林秀雄/画家と二つの眼差/一瞬の見えること/塗り直し/毛筆による/筆の妙/絵画の色彩/生きた手/手について/絵画と彫刻の在り処/彫刻のモチーフ/彫刻の条件/鉄板と石について/版画ということ/版画について/再制作(?)——インタビューに答えて/いけばな/いけばなに思う 新しい表現の場のために 二〇世紀の美術/アメリカの美術/日本の現代美術に/否定への意志/新しい表現の場のために/現代美術と日常/混沌への憧れ/衰退の美術/脅かし/離合集散/解体に向かって/現代のキーワード/脳中心思考/管理の外/想像力/解ることと知ること/透明というと/料理の組立/東アジアの料理/眼の摂理/明暗/作品の場所性/美術館の役割 ものと言葉について モノ派について/起源またはモノ派のこと/近代の超克/虚構批評/親切心/言葉と沈黙/日本語と翻訳/言葉について/言葉が/砂漠では/ベルガモの夕暮れ/予感またはワイン/松について/ものを選ぶということ/躰と服のあいだ/自然ということ/韓国人の文化と自然/風化より/未知との対話/絵を習う少年に——ある中学生への手紙 画集の断章より 著訳者略歴 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 李禹煥 リ・ウファン 美術家。1936年、韓国慶南地方に生まれる。文人として知られた黄東樵から幼年期を通して詩・書・画を教わる。1956年、ソウル大学校美術大学を中退し、来日。1961年、日本大学文学部卒業。1967年、東京、サトウ画廊にて新しい試みの最初の個展、以後、前衛的な芸術表現を追求しながら国際的に活躍。1968年頃から起こった「もの派」運動の柱として知られ、パリ・ビエンナーレ、カッセル・ドクメンタ他多くの国際展に出品、デュッセルドルフ・クンストハーレ、パリ・ジュ・ド・ポム美術館、神奈川県立近代美術館をはじめ、国内外の美術館などで個展。前パリ国立エコール・ド・ボザール招聘教授、現在、多摩美術大学教授。作品集『LEE UFAN』(1986、美術出版社)、『LEE UFAN』(1993、都市出版)、『李禹煥全版画 1970-1998』(1998、中央公論美術出版)ほか。著書『出会いを求めて』(1971、田畑書店、新版2000、美術出版社、2016、みすず書房)、『時の震え』(1988、小沢書店、2004、みすず書房)。本書には仏語版 Un art de la rencontre(2002, Actes sud, Arles, Paris), 英語版 The Art of Encounter(2004, Lisson Gallery, London)がある。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 両義の表現|李禹煥 https://honnosiori.buyshop.jp/items/58407701
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李禹煥 他者との出会い|ジルケ・フォン・ベルスヴォルト=ヴァルラーベ
¥6,930
発行 みすず書房ジルケ・フォン・ベルスヴォルト=ヴァルラーベ 訳者水沢勉 判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm 頁数 296頁 定価 6,930円 (本体:6,300円) ISBN 978-4-622-07946-0 Cコード C1071 発行日 2016年4月25日 白いキャンバスにおろされた点がうすく軌跡をのこしながら線をなし、消えてゆく。ひとつの筆触、ひと筆のストロークはつねにうつろいゆく生成と消滅、明と滅を新たに描き、一度見たら忘れることのない密度と一貫性を作品にあたえる。 国際的に活躍し、高い評価をうける美術作家、李禹煥、その作品と長年向き合ってきた著者が、他の作家との比較によって現代美術の文脈の中に李の仕事を的確に位置づけ、理論的に分析したのが本書である。このような精密な分析は、李が長く暮らし制作してきた日本でさえ、なかったものと言えるだろう。 アジアは李のバックグラウンドをなすものではあるが、欧米においては、それを作品の分析にことさらに結びつけて論じられることも少なくなかった。本書はそうした生得的な背景に寄りかかった見方を離れ、文明論として評価の高い李本人の文章、そして、西欧と日本の哲学、文学にまでその芸術を解き明かす手がかりをひろく求めて精緻に論じてゆく。あざやかで、エレガントな李禹煥論。 目次 李禹煥の作品と現代 1 関係項 1968-2003年 1 物質との対話 2 抵抗としての事物 3 現象と知覚 2 関係項 1969年 1 空間との対話 2 濃密化としての場 3 限界と開放性 3 点より 1973年 線より 1973年 1 描くこととしての絵画 2 反復と差異 3 反復と時間性 4 関係項 1979年 1 対置 2 相互性 5 照応 1997年 1 不連続 2 充満と空虚 3 反響 訳者あとがき 李禹煥 略年譜 作品リスト 参考文献 注 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 李禹煥 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=李禹煥
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両義の表現|李禹煥
¥5,280
SOLD OUT
発行 みすず書房 判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm 頁数 352頁 定価 5,280円 (本体:4,800円) ISBN 978-4-622-09014-4 Cコード C1071 発行日 2021年5月17日 「私は制作行為はしているが、アートを作っているのではない。私は筆や絵具やキャンバスに働きかけて、アートを引き起こす作業をしている。まるで近代的な植民地のように、キャンバスをアーティストの理念の実現で埋め尽くすこととは違う。私は自己を磨き限定しつつ、世界と刺激的に関わり、アートが発生するよう願う」―― 練磨された自己の身体を介して、描かざるものと描くもの、作らざるものと作るものが出会う時、作ること自体の出来事性、現場性の中で、まわりの空間が刺激され、見る者をも関わらせながら、ぶつかり合い、響き合う。 「もの派」運動の支柱として芸術を解体構築し、新たな地平を拓いた1970年代から、東洋的、オリエンタリズムというレッテルを峻拒して、独自の作品を生み出してきた半世紀におよぶ道のりの中で、絵筆とともにつねにペンを握り、書きつづけてきた李禹煥の文章を編む。 目次 I 春先の雑木林の空 破片の窓 雑念礼賛 私の小さな机 赤ん坊の笑顔、死者の笑顔 待つことについて 表現としての沈黙 純粋時空 無意識について 抑圧されているもの 物理学への愚問 新型コロナウイルスのメッセージ 籠りの彼方 偉人の道 祖父の思い出 II 私の制作の立場 開かれる次元 Open Dimension 法千何立立千一画――石濤 一九七〇年代に出発して 自己限定と身体の練磨による制作 余白現象の絵画 白いキャンバス 開かれる絵画 彫刻の開かれ 出会いのメタフォア 無限の門 ヴェルサイユ・プロジェクト 家、部屋、空間 Chez Le Corburierとの対話 内なる構造を越えて III デッサンを巡って 見ることの驚異 見ることの成立 不用意の発見 芸術家のトポス 没頭の者たち 芸術家の二重性 絵画制作の二つの立場 人工知能と美術家 指揮者のこと 対象と物という言葉 AI雑感 東洋的という言葉 AIとレンブラント、そして肖像画 文明と文化 AI型の批評家 エセ批評 イデオロギー幻想 IV もの派 外部性の受容の表現 単色画について 未知との対話 若い芸術家に 現代美術 この黙示的なるもの 現代美術の写真を見ながら 表現と作者の正体性 地域性を越えて ラスコーの洞窟 ストーンヘンジ エジプト便りから 京都の庭園 朝鮮の白磁について Ⅴ 〈モナ・リザ〉頌 レンブラントの自画像 雪舟異聞 〈秋冬山水図〉の冬の図と〈慧可断臂図〉をめぐって 謙斎の絵画 カシミール・マレーヴィッチ 万華鏡のようなカタルシス 見ることについて メルロ=ポンティを讃えて デュシャンとボイスの間で カラヤンの指揮 リチャード・セラ アートの驚異 カプーアについて 関根伸夫を偲んで 〈位相―大地〉または関根伸夫の出現 安齊重男 七〇年代または外部性の視座 あとがき 著訳者略歴 李禹煥 リ・ウファン 美術家。1936年、韓国慶尚南道に生まれる。幼年期を通して文人として知られた黄東樵から詩・書・画を教わる。1956年、ソウル大学校美術大学を中退し、来日。1961年、日本大学文学部卒業。1967年、東京・サトウ画廊個展以来、前衛的な芸術表現で国際的に活躍。1968年頃から起こった「もの派」運動の柱として知られ、パリ・ビエンナーレ、カッセル・ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレ他多くの国際展に出品。クンストムゼウム・ボン、グッゲンハイム美術館、ヴェルサイユ彫刻プロジェクト、神奈川県立近代美術館他、内外の多くの美術館で個展・グループ展多数。作品集『LEE UFAN』(1986、美術出版社)、『LEE UFAN』(1993、都市出版)、『李禹煥全版画 1970-1998』(1998、中央公論美術出版)、『李禹煥全版画 1970-2019』(2020、阿部出版)、LEE UFAN(2007, Fondazione Mudima, Milano)、LEE UFAN(2013, Actes sud, Arles, Paris)。著書『出会いを求めて』(1971、田畑書店、新版2000、美術出版社、2016、みすず書房)、『時の震え』(1988、小沢書店、2004、みすず書房、新装版2016)、『余白の芸術』(2000、みすず書房)、『立ちどまって』(2001、書肆山田)、Selected writings by LeeUfan 1970-1996(1996, Lisson Gallery, London)、同仏語版Un art de la rencontre(2002, Actes sud, Arles, Paris)、『余白の芸術』英語版として The Art of Encounter(2004, 改訂版2019, Lisson Gallery, London)仏語版Le art de la résonance (2013, Beaux-arts de Paris les éditions, Paris)。多摩美術大学名誉教授、パリ国立エコール・デ・ボザール招聘教授。2010年、香川県直島に福武財団による李禹煥美術館が開館。2019年、ニューヨーク郊外のディア・ビーコン美術館にLee Ufan corner開設。 ● 関連書籍 余白の芸術|李禹煥 https://honnosiori.buyshop.jp/items/58407448