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open 12-19|水木定休
2 sat. - 4 mon. 出店|大阪β本町橋※元町店舗は休
5 tue. 臨時休業
6 wed. 営業/店内ライブ|細井徳太郎/山内弘太/千葉広樹
9 sat. 店内ライブ|藤井邦博/ゑでぃまぁこん
16 sat. 店内ライブ|畑下マユ/潮田雄一
29 fri. 店内イベント|姜アンリ朗読会
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フィールド・レコーディングの現場から
¥2,420
津田貴司 編著 発行 カンパニー社 B6判並製:256頁 発行日:2022年7月 本体価格:2,200円(+税) ISBN:978-4-910065-08-3 フィールド・レコーディングすることとフィールド・レコーディングされた音を聴くことは地続きである。井口寛(録音エンジニア)、高岡大祐(チューバ奏者/録音エンジニア)、Amephone(音楽家/プロデューサー)、柳沢英輔(音文化研究/映像人類学)、笹島裕樹(サウンドアーティスト)、原田正夫(月光茶房店主)、福島恵一(音楽批評/耳の枠はずし/松籟夜話)の7人との対話を通じて、サウンドアーティスト・津田貴司がフィールド・レコーディングの現場を探索する。録音が切り開く耳の枠の外部へ――音を標本化しないままに「他者としての音」に出会うこと。フィールド・レコーディングによって可能となる聴取のあり方を考える。 ▼目次 まえがき――フィールド・レコーディングの現場 なぜ録音するのか、なにを録音するのか ●井口寛との対話 01 ディスク・レビュー 音質が表象するもの ●高岡大祐との対話 02 ディスク・レビュー 聴くことの野性 ●Amephoneとの対話 03 ディスク・レビュー 録音の中でしか行けない場所 ●柳沢英輔との対話 04 ディスク・レビュー なぜ、写真ではなく録音なのか ●笹島裕樹との対話 05 ディスク・レビュー 耳の枠の外部へ ●原田正夫との対話 06 ディスク・レビュー 聴こえない音にみみをすます ●福島恵一との対話 07 ディスク・レビュー ここではないどこか、いまではないいつか まとめ|フィールド・レコーディングの可能性 津田貴司×福島恵一 あとがき――録音できない音 編著者:津田貴司(つだ・たかし) 1971年「耳の日」生まれ。早稲田大学第一文学部、同大学院修士課程修了(舞踊学)。ソロ名義hofliのほか、stilllife、星形の庭など様々なユニットでフィールドレコーディングや即興性に基づいた音楽活動を展開。サウンド・インスタレーション制作、ワークショップ「みみをすます」シリーズを継続するほか、福島恵一とともにリスニングイベント「松籟夜話」ナビゲーターを務める。主な CD作品は『湿度計』『雑木林と流星群』『木漏れ日の消息』など。
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空想の建築史 古代ギリシアから現代までをひとつの同時代として|土居義岳
¥4,400
SOLD OUT
定価 4,400 円(税込) 刊行日 2022年11月30日 判型/ページ数 A5判 上製 636ページ ISBN 978-4-86528-342-6 Cコード C0052 装幀・装画 五十嵐哲夫/装幀 歴史とは常に更新してゆくべきものである──。 建築学の原点に立ち返り、古代ギリシア以来の〈部分と全体〉概念の再検討からはじまる、 デジタルアーカイブの時代のための新しい建築史への探求の旅。 アリストテレス、ウィトルウィウス、ラスキンらの建築論を問い直し、 ゼンパーやヴィオレ=ル=デュクが導いた近代的建築史学を疑う。 ザハ・ハディドの新国立競技場問題、原広司の問い、伊東豊雄の作品の意味までを取り上げながら、 建築史学はいま、いかなる未来を描くのか? 刺激的で根源的な問いを大胆に論じ、真に現代的な建築史を希求する畢生の一冊。 古代から現代まで、建築的想像力の定点を駆け巡る──平田晃久 もっと歴史を使え、と創造的な建築論にむけて背中を押してくれる一冊──藤村龍至
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ちょっと踊ったりすぐにかけだす|古賀及子
¥1,870
発行:素粒社 B6判 縦182mm 横128mm 320ページ 並製 定価 1,700円+税 ISBN978-4-910413-10-5 初版年月日 2023年2月27日 ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部員・ライターの著者による大人気ウェブ日記を書籍化。書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分をあつめた傑作選がついに刊行! 母・息子・娘、3人暮らしの 愉快で多感な〈日記エッセイ〉 【推薦のことば】 実験室みたいな、 RPGみたいな、 部室みたいな親子の時間。 あー、今からでも、古賀さん家の子に生まれたい! ――岸本佐知子(翻訳家) 目次 2018年 心の霧が晴れた隠喩 一緒に普通の量を食べて生きていこう 2019年 どこかの母の模倣だな こんなでたらめな昼飯があるのか 雨のついた網戸に消しゴムなげてみ 「楽しいよ!」と書いてあると泣きそうになる 資産を有効活用して一日気分がいい 鋭角的にかわいい、鈍角的にもかわいい 水筒という家事がある 空気があったまって膨張したんじゃないの 俺はどうなってしまうのだろう 「あるなら食べる」ほど豊かなことはない 今日の3時ごろすごかった クイズの脇が甘い ケーキに隙間をみつけてくやしくて泣いた 0.5人の自分 みんなかわいいかわいいと言って見ています 思えばずっと誰かの歯が抜けていた 冷蔵庫ではないこれはタンスだ フィクションは雑でも平和だが現実は優しいほうがいい それでもサンタは強引に来た 2020年 横からスッとドラえもんが入ってくる ぬいぐるみが助け いつも私をどん欲に確認する ていねいに細かく拾って牽制していく 月ばかりみているがそれがいい 椅子の下を這って通り過ぎた 屈辱要素なくわたしをパシらせて 決めてもらえると楽でありがたい 28年の月日を経て落第がむくわれた 子どもが子どもの世界の情報を交換している なみへい、ふな 今日もかわいいですね 純粋なから揚げの行列 やることがなくて優雅 きっと一生なおらない 体はコンビニに入っていった 送り迎えのことばかり考えていた 気球の絵だ ふたりで絶対に半分 夜中に目を覚ましたいからもう寝る チャーハンに気持ちが集中した いつも自分を気分よくしている 元服である みんな歯を投げているらしい ナンから煙が出ているぞ 心を揺さぶらない映画を見きわめる 塩で召し上がるのは後ろめたい ちょっと踊ったりすぐにかけだす つつみかくさない自意識 誰かが重いな 真逆の「屋」が来てしまったな 知ってるやつ以外ぜんぶうそみたい サンタが誰かを知っている人にも来る 全身に力を込めて体をぶるぶるふるわせるから見てて 意外な思春期の来かたをしている スーコー言わずに飲んでみよ 2021年 あとはエアコンだけある いまいちばんどうでもいいこと 歯が小さいのだが 私だけが実情を知り不明を実感している、わかっている私がいちばんわかっていない 30秒は10秒が3個 歯の皮一枚 腸壁の側を皮膚にする なにも起こらない予感 菓子パンは子にやる 糊を買いにいこうくらいの誘い 世界一の墓 餃子の数を数えて とらわれなさが真実をつかむ コロナ時代の買い食い ピザが食べ足りないのは絶対に嫌だ 本当に家族で楽しいだろうか 午後7時25分、逮捕 らくだだと思っていますか? 世の中たいていのことはうまくいかない、なのに ウーバーイーツのみなさんがぜんぶカブの出前だったら まだまだ地力を出してはいないはずです あらぶる群衆 さまざまな感情を一度に持たすなよ ちゃんとしたファンの人が使う言葉 遊んで暮らさず商売を 治る自信のある肋骨 2022年 とりあえず子らにバナナを渡す 来たな待っていたぞ 前提としてとても明るい すべてが謎のトラックが 確認して両替を頼む 安ジャムと高ジャム ペットボトルを海に捨てない 心が遭難している 家のことは、なにもかも忘れてしまう いないと本当にいない 壺のなかのグリーンカレー 奥にある真のおかえり 目にした景色を見せて 夜に帰る 無料のお菓子はかなしいか ぬいぐるみは動の物 じゃあなにを食べていたのか 今日は絶対に死ねない 静かに静かに終わっていく 骨といわれたほうがよかった あとがき 著者プロフィール 古賀 及子 (コガ チカコ) (著) 1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。ライター、編集者。 2003年ウェブメディア『デイリーポータルZ』にライターとして参加、2005年同編集部に所属。『納豆を1万回混ぜる』『決めようぜ最高のプログラム言語を綱引きで』『アイドルの話はプロレスの話に翻訳できるか ~文化にも通訳が必要だ~』などを執筆。 2018年10月はてなブログで日記の毎日更新を開始し、2019年からは同人誌としての頒布も行う。日記は現在もnoteに不定期で更新している。 ● 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=古賀及子
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ドナウ、小さな水の旅 ベオグラード発|山崎佳代子
¥2,860
発行 左右社 定価 2,860 円(税込) 刊行日 2022年12月27日 判型/ページ数 四六判変形 並製 288ページ ISBN 978-4-86528-354-9 Cコード 0098 装幀・装画 山崎萌/写真 佐野裕哉/装幀 確かな歩幅で選ばれた詩人の言葉が、背中を向けようとする歴史を今に留める。――堀江敏幸 この世界のすべての水は故郷の水とどこかでつながっている。この鋭く優しい描写に身をゆだねれば、知らなかった土地にも泳いでいける。――奈倉有里 バルカン半島の国セルビア在住の詩人・山崎佳代子による最新エッセイ集。二千年の間に百五十もの戦争によって破壊され、そのたび蘇ったことから不死鳥に例えられる首都・ベオグラード。その地から、ヨーロッパ第二の大河と呼ばれるドナウ河に繫がる小さな支流をめぐり、時間の旅が始まる―― 本書に記録した町や村は、いずれもベオグラードに劣らず、苛酷な歴史をくぐりぬけてきた。それぞれの町、それぞれの村が、それぞれの過去を秘めている。ラキアと呼ばれる土地の火酒やワイン、肉料理やチーズの味、人々の暮らしぶりには、土地の風が香り、小さな水のささやきが聞こえるだろう。小さな水たちは、ドイツの「黒い森」から流れ出るドナウ河に溶け込んで、黒海へ旅を続けていく。あなたの旅が始まろうとしている。今は形を失ったもの、見えないものに思いを馳せるとき、土地はあなたの書物となる。よき旅を祈る。――「旅がはじまろうとしている」
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浅生鴨短篇小説集 たった二分の楽園
¥2,090
定価 2,090 円(税込) 刊行日 2022年12月21日 判型/ページ数 四六判 並製 352ページ ISBN 978-4-86528-346-4 Cコード C0095 装幀・装画 名久井直子/装幀、ナミサトリ/装画 空気が汚染され、人類は地下に移住した。寿命までも管理される社会に嫌気がさした男は、命が尽きる最期の瞬間に“本物の空”を見上げるため地上を目指すが…… (表題作『たった二分の楽園』)。 街中の見知らぬ人々から恋人と別れることを執拗に迫られる「顔」、浮気の腹いせに毎日二十枚の宅配ピザが送られてくる妄想に取り憑かれた「強烈な仕返し」、人類と寿司の四百年戦争「革命の旗」ほか。 ありえないほど滑稽なのに、笑い飛ばせない“何か”が残る。風刺に彩られた奇妙な50の物語。
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あなたがそこからみる今日は|福永星/写真・高田祐里
¥1,870
SOLD OUT
定価 1,870 円(税込) 刊行日 2023年01月20日 判型/ページ数 四六判 並製 152ページ ISBN 978-4-86528-355-6 Cコード C0092 装幀・装画 佐野裕哉 ことばと写真が紡ぐ、まだ名前もついていない「物語未満」の情景や感情。 目覚め、動きだす。ふりかえって、ねむり、始まる。 めぐっていく一日のなかで、いまのあなたが大切にしたいページを見つけてください。 本は形になっただけでは完成しない。 作り手を離れ、読み手を経て成熟し、触れるたびに新たな出会いをもたらしてくれる。だからこそ、すばらしいと私は思います。 あなたの時間を少しだけ借りて、どうかこの一冊が、完成のときを迎えますように。 「あとがき」より
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うたいおどる言葉、黄金のベンガルで|佐々木美佳
¥1,980
発行 左右社 定価 1,980 円(税込) 刊行日 2023年02月13日 判型/ページ数 四六判 並製 224ページ ISBN 978-4-86528-353-2 Cコード C0095 装幀・装画 松田行正+杉本聖士/装幀 佐々木美佳/写真 コムアイさん推薦! 「自転車で古墳を巡っていた少女がベンガルで映画を撮ることになるのは必然だったのか。」 高校の教室で天啓を浴びて天竺を目指した少女は、「チンタ・ナイ(心配ない)」を合言葉にインド・西ベンガル州とバングラデシュを駆け巡り、ベンガル文化を日本に伝える紹介者となった。 リクシャで爆走するダッカ市街、とても「sweet」なベンガル語と力強いヒップホップカルチャー、嵐の沖縄で思い出すコルカタの雨季、惜しみなく愛情を注ぎ合うベンガルの友人たち、自分たちの言葉を守るために流された血……。 映画『タゴールソングス』の監督としても注目を集める著者がベンガルへの愛と驚きを込めて綴った、16のエッセイ。 <本文より> 旅の醍醐味というのは人それぞれだろう。私にとってのそれは「乗り物に乗ること」だ。見慣れた街並みを離れ、異国の風景に身をひたすことで、普段は考えも及ばない人生のあれこれに思いをめぐらせることができる。旅先で感じる風や、普段出会わない人々からの刺激を受け、自らが新しく蘇るような感覚を、乗り物に乗っていると得ることができる。 さまざまな思いを抱えた旅人は、旅の始まり、飛行機の窓を見つめる。蛇行する川と緑の大地が一面に広がるベンガル地方の風景に、旅人であるあなたは胸を躍らせるだろう。バングラデシュの玄関をくぐると、慣れない街と人々の熱気に囲まれ、日本では経験したことのないような衝撃を覚える。異国の強烈な歓待の興奮が冷めやらぬ中、旅人は事前に手配したホテルのタクシーに乗り込む。クラクションの喧騒とじんわりとまとわりつくようなダッカ特有の湿気を感じながら、これから出会う土地と人々に思いをめぐらせる……といった具合に、「移動」という装置には物語を推進させる力があり、実に映画的である。 右記の文体で物語を書き進めれば、二十一世紀版『深い河─そしてベンガル湾へ』が誕生し、ベンガルの大地でさまざまな運命が交錯する小説がベストセラーになるかもしれない。 しかし私がこの文章を書く目的は、そこではない。「リクシャ」という乗り物の、トリックスター的な側面、物語をぶった切って、思わぬ方向にあなたを導く可能性があるという「乗り物」らしからぬ不確実性に、焦点を当てたいのだ。言い換えると、前述のような甘美な時間を「リクシャ」がもたらしてくれるものではないということを、あらかじめ読者のみなさまに警告しておく。 (「チケット・トゥ・リクシャライド」より) 佐々木美佳 (ササキ・ミカ) 福井県生まれ。映画監督、文筆家。東京外国語大学言語文化学部ヒンディー語学科卒。2020年、初監督作品であるドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』を全国の映画館で公開。2022年には『タゴール・ソングス』(三輪舎)を刊行し、文筆家としての活動もスタートする。現在Satyajit Ray Film and Television Instituteの映画脚本コースに在学中。 Twitter:@sonarpakhi43 Instagram:@mikachan_43 HP:https://sonapakhi.portfoliobox.net
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出会う日|唐作桂子
¥1,980
発行 左右社 価格 1,980 円(税込) 刊行日 2022年10月10日 判型/ページ数 四六判変形 並製 88ページ ISBN 978-4-86528-336-5 Cコード C0092 装幀・装画 佐野裕哉/装幀 (収録作品より) 青猫はうなる (その眉間ときたら) 眉をひそめる の反対語をもとめて、 最終バスは行ってしまった それともまだ来ていないのか 市民には知るすべがなく じじつじょうひじょうじたい うなじに湿気がまとわりつく ふおんなかんじ 前線とか中央とかは 観念なのであり、 ね このにおい このにおい このこのにおい このね このにおい おいてけぼりだ 電話に出るのは とおいあかるい場所 何かのコピーが必要と言われた 墓地のあいだにわたしたちは かろうじて住んでいる 気流がかわると 空白が散乱しはじめ、 硬直した 青猫はうなる 剝製の目をみひらき むおんでうなる 唐作桂子 (カラサク・ケイコ) 詩人。 詩集に『断食の月』、『川音にまぎれて』(ともに書肆山田)がある。
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MONKEY vol. 29
¥1,320
特集 天才のB面 発行 スイッチ・パブリッシング 価格:1,320円 (うち税 120円) 2023年は文芸誌「MONKEY」10周年アニバーサリーイヤー‼ 新年最初の特集では、誰もが知る天才たちの知られざる一面に焦点を当てます。フランツ・カフカのドローイングやソール・ライターの絵画作品を掲載。さらに、レイモンド・チャンドラーが秘書へ宛てた手紙を村上春樹の訳し下ろしで収録。 第2特集ではバリー・ユアグローを特集。書き下ろし超短篇や最新エッセイを柴田元幸訳し下ろしで掲載します。 表紙はイラストレーター・長場雄による描き下ろし。 【CONTENTS】 特集 天才のB面 Cover Artwork by Nagaba Yu 2 猿のあいさつ(柴田元幸) 8 Drawings フランツ・カフカ 発見された素描 21 Advice レイモンド・チャンドラー レイモンド・チャンドラーの説く秘書の心得 訳―村上春樹 絵―六角堂DADA 25 Journalism ジャック・ロンドン 日露戦争従軍記事 訳一柴田元幸 34 Paintings ソール・ライター ペインテッド・ヌードと水彩画 荒木経惟 本能的に絵描き 柴田元幸 画家ソール・ライター 52 Not Driving リチャード・ブローティガン リチャード・ブローティガン、車を運転しないことを語る 聞き手―シェリル・マッコール 訳―柴田元幸 絵―しりあがり寿 56 Fatherhood ナサニエル・ホーソーン ジュリアン&リトル・バニーとの二十日間、パパ著 訳―柴田元幸 65 Cartoons フラナリー・オコナー 学生時代の諷刺漫画 74 坂口恭平 水の苞 81 イーディス・ウォートン ミス・メアリ・パスク 訳―柴田元幸 94 和合亮一 ANIMALS artwork―渡邊義紘 写真―白木世志一 98 No Music, No Stories ブレイディみかこ ゴー・ペンギン・ゴー! 絵ー長崎訓子 106 百の耳の都市 古川日出男 台所太平記 artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ 110 このあたりの人たち 川上弘美 落下 写真―野口里佳 112 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 蛇崩 116 特集 バリー・ユアグロー 世界は奇怪 訳ー柴田元幸 トラべローグ「本を漁って世界を巡る」 短篇「民話」「キンポウゲの山」「ティーカップ」 回想録「私の身に起きた十の最も奇怪な出来事」 ベスト10「私の好きなヤクザ映画」 ヤクザ映画オマージュ短篇「野獣の頬」 140 猿の仕事 142 本号の執筆者/次号予告
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透明人間さよなら
¥880
SOLD OUT
発行 本屋メガホン 138mm×128mm/全24ページ/目玉クリップ綴じ 表紙 :塩ビ板0.5mm/本文 :トレーシングペーパー "ゲイに生まれて嫌だなと思う瞬間は、自分が発した言葉で大切な人をこの世からいないことにしてしまう瞬間だ。あえて過激な言葉で表現すると、自分の恋人を自分の手で殺す瞬間だ。同棲しているのに一人暮らしだと嘘をつく時、彼のことをただの友達だと説明する時、僕はこれまでゲイとして生きてきて何回も恋人を殺したし、ゲイである自分自身を殺してきた。言葉で。自分を守るために発した言葉がブーメランみたいに返ってきて結果的に自分を傷つけるという何とも滑稽なループの中で生きてきたと思う。"(「はじめに」より) ----- ゲイとして生きる本屋メガホン店主が、これまで感じてきた違和感やなぜ本屋を開業しようと思ったか等について書いたZINEです。他人からの一方的な発言や自らの無意識の言動によって、透明人間のようにないものとされてきたゲイとしての自分自身や恋人を、書くことで取り返すことを本書では試みました。 「小さな声を大きく届ける」第一歩として、まずはマイノリティとして生きる自分自身の小さな声に耳を傾け、それをZINEとして綴じることで本屋としてのコンセプトを読んで理解できるものになればと思っています。
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コーヒーを、もう一杯|早坂大輔
¥1,870
SOLD OUT
発行 BOOKNERD B6判 72ページ 盛岡には、いい喫茶店がある。 BOOKNERD店主が考える、喫茶店からはじまる盛岡という街のツーリズム。 お気に入りの喫茶店7店舗プラスαにまつわるエッセイ、 巻末企画「WHAT ARE YOU DOING THIS WEEKEND AT MORIOKA?」、 コーヒーブレイクに聴くべきレコードガイド「COFFEE BREAK:28HOURS」も併載。 ● コロナ禍以降ほんとうにありがたいことに、たくさんの人が遠方からうちの店を目指してやってきてくれる。せっかく来たのだから盛岡という街を楽しんで帰ってもらいたいと思い、よそから来た人たちにおすすめの飲食店や、この街に点在するおすすめの喫茶店をいくつか教えるようにしているが、日が遂者ではないのでうまくそれらの店の魅力を伝えられず、いつも歯痒い思いをしていた。どうせならば何かわかりやすい形でそれらの店の魅力や雰囲気を伝えることはできないのだろうか。 あるときそう考えて、ガイドブックともいえない、盛岡の喫茶店にまつわる一冊の本を作ることにした。ぼくは喫茶店の主でもなく、コーヒーの大家でもなんでもないわけで、コーヒーの味や種類なんかについてはてんで詳しくないから、コーヒーについて何かを書くことは難しい。 でも喫茶をする場についてだったら何か書くことができるかもしれない。 なにしろぼくが住んでいる街には「喫茶店」と呼ばれる場所がたくさんあるのだ。 “雨ふりでも、晴れていても、それが人生のどんな時期であろうと、その場所は誰かにとってのシェルターになりうる。無理に肯定しなくとも、大事なことを伝えなくとも、お茶を飲み、少し言葉を交わすだけで、人はまたどしゃ降りの雨のなかを歩いていけるのだ。”(本文より)
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喫茶店のディスクール|オオヤミノル
¥1,870
SOLD OUT
発行 誠光社 四六判変型 / 143P / 仮フランス装 / 2023年2月刊行 われわれは一体誰と契約をしているのか? SNSとグルメサイト、クラウンドファンディングとポイントカードに骨抜きにされた消費者万能の暗黒時代に模索する「いい店」の条件。自身の迷走を振り返りつつ、犬の目線で語る、経済、仕事、メディアにコミュニティ。金言だらけの与太話再び。 京都出身の焙煎人であり、京都[KAFE工船]、倉敷[カフェゲバ]などのカフェを営む著者が、街場の語り口で考える、この時代いかにして「いいお店」が成立するか。 情報消費、権威主義、労働者と消費者の物象化と疎外、シェアという名の労働力搾取まで、昨今の小商いにまで侵食する不可解な現象を、社会契約論にまでさかのぼり、共有地、贈与、ローカルなど広範囲にわたるキーワードとともに考察した、痛快かつ深い喫茶・小商い論。 表紙色は、喫茶店の壁が煙草のヤニで変色した様を表しているそう。佇まいも美しい一冊です。
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珈琲の建設 新装版|オオヤミノル
¥1,870
SOLD OUT
発行 誠光社 写真:キッチンミノル / デザイン:仲村健太郎 / 131mm × 180mm / 96P / 仮フランス装 野蛮なエスプリと高邁な屁理屈で語り尽くす、珈琲の技法、美味しいの境界線、喫茶店という文化。読むものを挑発し、苛立たせる、堂々巡りの「反=珈琲入門」。「ドリップなんてする必要ない」、「味には一点など存在せず「間」があるだけ」、「味なんか三流でもサービスがいいところを選ぶ」、「資本は常に「美味しさ」のために資本を投下するわけではない」、「お料理とか味とかって形而上と言われる世界と一緒で、複雑だからこそ素晴らしい」などなど、挑発的で、鮮やかなアフォリズム満載の独り語り。答えではなく思考を、誰かが決めた価値観ではなく、価値を共有するコミュニティを。コーヒーの本を装った思索の書。 写真はキッチンミノル、デザインは仲村健太郎。2017年の刊行以来、長らく品切れ状態が続いていたタイトルがついに新装復刊。
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写真集の作り方|熊谷聖司
¥1,650
SOLD OUT
発行 守屋商店 刊行年:2022年 サイズ: 105×148mm ページ:86p 言語:日本語 装丁:坂田佐武郎(Neki inc.) 「写真集みたいな言葉の本をつくりたい」 そんな一言から生まれた写真家・熊谷聖司の「言葉の本」です。 これまで自身の写真集や作品展示のために書いたテキストや、 手帳や紙切れに記した手書きの「言葉」を集め、 写真をならべるように組み合わせてゆくと、 詩集でもエッセイでもない小さな本が出来上がりました。 熊谷さんが焼いたテストプリントのピースが一枚ずつ同封されています。 こちらは栞としてもお使いいただいても。 装丁はNeki inc.の坂田佐武郎さんが手がけました。 https://www.neki.co.jp/ ◆目次◆ - 欲望 - 日々 - 光 - 写真集の作り方 - 生きること ◆熊谷聖司 Seiji Kumagai◆ 写真作品を制作する人 写真作品、写真集制作を中心に活動中 2020年スタジオ開設・カラー暗室 / 8X10カメラ講座などを行う 1966年 北海道函館市生まれ 1987年 日本工学院専門学校卒業 東京都在住 個展に「もりとでじゃねいろ」「あかるいほうへ」「spring,2011」「EACH LITTLE THING」 「RE FORM」「眼の歓びの為に 指の悦びの為に この大いなる歓喜の為に わたしは尽くす」「心」写真集多数 レーベル「マルクマ本店」運営
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Open the Window|Eiko Sasaki
¥1,210
リトルプレス A5判 | 32p | 中綴じ | ¥1210(税込)| 2021年10月発行 design:佐々木英子 photo:大和田悠樹(東塔堂・dessin) 2020年5月の緊急事態宣言中、臨時休業していた中目黒の古書店dessinで開催された無観客展示「Open the Window」のドキュメント。 展示作品10点と会場風景、作家によるテキストや新作コラージュ1点を収録。限定500部。
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些末事研究 第八号
¥700
SOLD OUT
リトルプレス 2023年2月発行 A5 82ページ 特集 行き詰まった時 ----------------------------------- 『手っ取り遅い』 山下陽光 『その壁は豆腐の壁かもしれない』 世田谷ピンポンズ 『4枚の写真と27歳沖縄滞在時の日記』 藤井豊 『ヘアサロンに行った猫』 サイトウマド 『行き詰まった時に「どうするか」ではなく「どうすべきか」』 塚田眞周博 『行き詰まらない体』 大阿久佳乃 ----------------------------------- 座談 『尾道にて。』 荻原魚雷 世田谷ピンポンズ 藤井基二 福田賢治 ----------------------------------- 『出口なし』 蓑田沙希 『つまったらどうする?』 鈴木潤 『言葉の化学反応』 にしもとさほみ 『触れず焦がれる』 齋藤祐平 『始まりの地図』 中村勇亮 ● 関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=些末事
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些末事研究 第七号
¥700
リトルプレス A5サイズ 特集 場所と私 -私のテンポ- ----------------------------------- 「ノラ商売」 藤井基二 「実家の窓から見える景色」 世田谷ピンポンズ 「日々おなじ場所から」 中村勇亮 「春の憂鬱」 塚田眞周博 「車の免許をとった猫」 サイトウマド 「猫のリズム、人のリズム」 蓑田沙希 「弔いについて」 扉野良人 「悲しさそのもの」 齋藤祐平 「本とインターネットと場所が近づいてくる。」 山下陽光 ----------------------------------- 座談 『場所と私 -都会のテンポ、地方のテンポ、私のテンポ- 』 荻原魚雷 南陀楼綾繁 福田賢治
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些末事研究 第六号
¥700
SOLD OUT
リトルプレス 2021年6月1日発行 A5サイズ 82ページ 特集 「途中でやめる」 ----------------------------------- 「途中でやめるのうた」 世田谷ピンポンズ 「旧姓、やめました」 蓑田沙希 「引退」 田中美穂 「途中でやめてたまるか」 鈴木潤 「マンガを描く猫」 サイトウマド ----------------------------------- 座談 『途中でやめる』 荻原魚雷 東賢次郎 世田谷ピンポンズ 山下陽光 福田賢治 ----------------------------------- 「荻原魚雷と世田谷ピンポンズと途中でやめる」 山下陽光 「本と出会い」 野村泰弘 「『無意識』をやめる」 福田賢治 「物語呪縛」 東賢次郎 「たべたくてのまない」 齋藤祐平 「言葉がなくても大丈夫||去年ナミイタアレで」 扉野良人 -----------------------------------
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海亀のテント|小池正博
¥1,980
発行 書肆侃侃房 四六判、並製、168ページ 定価:本体1,800円+税 ISBN978-4-86385-554-0 C0092 装丁:山田和寛+佐々木英子(nipponia) 海亀のテントめざして来てください アンソロジー『はじめまして現代川柳』編者、 『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』に続く6年ぶりの川柳句集。 【目次】 Ⅰ 人体は樹に、樹は人体に Ⅱ 鳩と蛇 Ⅲ 幻化に似たり Ⅳ 廃園に離乳食 Ⅴ 左手にマングース 【収録句より】 褒められたときには顔を取り換える 握っても握り返さぬニュータイプ どうしても緑に染まる鳩と蛇 アバターの睫毛が動く月曜日 蜘蛛降りて少女の肩に網を張る 廃園にひとさじ運ぶ離乳食 攻めることにする左手にマングース 猫の耳つけて構えるスナイパー 初心にも特殊メイクをしておこう 【著者プロフィール】 小池正博(こいけ・まさひろ) 1954年、大阪府生まれ。1997年「現代川柳点鐘の会」に入会、墨作二郎に師事。「バックストローク」「川柳カード」同人を経て「川柳スパイラル」編集発行人。句集『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』、評論集『蕩尽の文芸 川柳と連句』、編著『はじめまして現代川柳』。
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中庭のオレンジ|吉田篤弘
¥1,980
発行 中央公論新社 初版刊行日 2022/12/20 判型 四六判変型 ページ数 320ページ 定価1980円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-005610-9 やすらぎのひとときに、心にあかりを灯す21話の物語。◇オオカミの先生の〈ヴァンパイア〉退治◇ギター弾きの少女の恋◇予言犬ジェラルドと花を運ぶ舟◇天使が見つけた常夜灯のぬくもり……他〈中公文庫創刊50周年記念刊行〉
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フィンガーボウルの話のつづき|吉田篤弘
¥1,980
発行 平凡社 出版年月 2019/05 ISBN 9784582836004 Cコード・NDCコード 0093 NDC 913.6 判型・ページ数 B6変 288ページ 定価1,980円(本体1,800円+税) ビートルズの「ホワイト・アルバム」と呼応する物語がゆるやかにつながる、吉田篤弘のデビュー連作短篇集、待望の復刊! 書き下ろし解説などを含む最新リマスター版。
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柚木沙弥郎 おじいちゃんと私
¥3,520
SOLD OUT
発行 ブルーシープ 定価:税込3,520円(本体3,200円+10%) 著者:柚木沙弥郎・丸山祐子 編集:永岡綾 装丁:白い立体 仕様:B5変型、並製コデックス装、216ページ ISBN:978-4-908356-40-7 2022年、私のおじいちゃん・柚木沙弥郎は100歳になった。 ただの100歳ではない。現役バリバリである。 ――丸山祐子 民藝の枠を越え、アーティストとして老若男女の注目を集める染色家・柚木沙弥郎さん。 2022年10月、100歳を迎えました。 本書は、孫である丸山祐子さんが祖父の記憶、活動、言葉を書きためた「samiroノート」をベースに、101の写真とエピソードを収めたものです。 少年時代、頭上を飛び去ったツェッペリン。「ガリ勉」と呼ばれた、ちょっと思い出したくない黒歴史。戦争に翻弄された学生時代。民藝との出会い。柳宗悦や芹沢銈介との交流。がむしゃらに働いた壮年期……。 歴史的な事象を背景に、柚木さんの仕事の軌跡や家族に見せる顔など、0歳から100歳までの貴重な写真とエピソードは、まるでアルバムを見ているかのよう。 ものをつくること、生きることへの希望にあふれた一冊です。 いろいろなことがあった。 今思うと、ずーっと一本の線の上を歩いて来たように思う。 ――柚木沙弥郎 ◎柚木沙弥郎(ゆのきさみろう) 染色家・アーティスト。1922年、東京生まれ。 1942年、東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学。1946年、岡山県の大原美術館に勤め、柳宗悦の「民藝」に出会い、芹沢銈介に師事し染色家に。染色のほか、版画、人形、絵本などさまざまな作品を制作・発表。国内の公立美術館の他、フランス国立ギメ東洋美術館でも展覧会を開催。 ◎丸山祐子(まるやまゆうこ) 1972年、東京生まれ。2001年より柚木沙弥郎公式サイト「samiro.net」を制作、運営。2004年より家族とともに焼き菓子店「hana」を営み、沙弥郎のデザインしたクッキーなどを販売。不定期刊行冊子『hana』を編集。祖父である柚木沙弥郎の広報および仕事のサポートをしている。息子、娘、夫と4人暮らし。趣味は陶芸とピアノ。
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文化人類学の思考法
¥1,980
松村圭一郎/中川理/石井美保 編 出版年月日 2019/04/30 ISBN 9784790717331 判型・ページ数 4-6・224ページ 定価 1,980円(本体1,800円) はじめに(抜粋) 考えるって、めんどうくさい。限られた人生、細かいことは気にせず、ぼぉっと気楽に生きていたい。学問を仕事にしていても、ときどきそう思うことがある。 毎日、テレビやインターネットから、たくさんの情報が降り注いでくる。あきれてしまう報道も多い。なんでそうなるんだ、と怒りが込み上げてくる。そんなとき、どうすれば世の中が少しはましになるのか考えなければ、という気になる。でも同時に、考えてもしかたない、何も変わらない、聞かなかったことにしよう、と誘惑する声も聞こえてくる。 考えるためには、時間の余裕が必要だ。気力や体力もいる。でも、それだけではない。なにより、筋道をたてて思考するための「方法」がいる。うんうんとひとりで頭をひねりまわしても、考えは深まらない。 考えるために役立つ道具箱をつくりたい。しかも、文化人類学というユニークな学問が育ててきた思考の道具がたくさん詰まった道具箱を。この本は、そんな思いで編集された。 ___ 「あたりまえ」の外へ 若林恵(編集者・黒鳥社) 世の中はいろんな「あたりまえ」でできている。色んなことを「あたりまえ」に思っているから日常生活を円滑に執り行うことができる。けれども世の中が変わっていくと、その「あたりまえ」が通用しなくなっていったりする。そこで、何かがおかしい、とは感じるけれども、その「おかしい」の正体を突き詰めることはなかなかできない。 これまでの「あたりまえ」が通用しないのなら、その「あたりまえ」を一回外から眺めて検証しないといけない。けれども「あたりまえ」を「あたりまえ」と思っているうちは、その「あたりまえ」を疑うことはできない。 あたりまえを疑う。言うは易しだが、これが思うようにできない。手ぶらでやろうとすると気づかぬうちにかつての「あたりまえ」のなかに囚われてしまう。生活のあたりまえ、男女のあたりまえ、会社や仕事のあたりまえ、経済や文化のあたりまえ、国家のあたりまえが劇的に変わっていこうとしているなか、これまでの「あたりまえ」から出ていくためには、優れた道具が必要となる。 文化人類学は「これまでのあたりまえ」の外へと出ていくための「思考のギア(装備)」だ。本書はその最先端の道具が一式詰まった心強い「道具箱」だ。こんなに「使える」本は滅多にない。ビジネスマンからクリエイター、学生まで、下手な実用書を買うくらいなら、これを常備しておくことをおすすめする。 ___ カバーデザインは、BOOTLEG(スープ・デザインより商号変更)の尾原史和氏。 本の内容にあわせて、視点を変えるといろいろなものに見えてくる図形を掲載。 さわって開くとわかる、「あたりまえ」を覆すカバー。
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おるもすと|吉田篤弘
¥1,650
SOLD OUT
発行 講談社 発売日 2018年09月21日 価格 定価:1,650円(本体1,500円) ISBN 978-4-06-513034-6 判型 四六変型 ページ数 114ページ 本書は『おるもすと』(世田谷文学館刊)に書き下ろしを加えて編集し直したものです。 もうほとんど何もかも終えてしまったんじゃないかと僕は思う。間違っていたらごめんなさい。 僕は「こうもり」と呼ばれ、崖っぷちの家にひとりで暮らしながら、石炭を選り分ける仕事をしている。高級な石炭である〈貴婦人〉を見つけ出す天才だった祖父が亡くなり、家と仕事を引き継いだのだ。机と電話機しか置いていない〈でぶのパン屋〉の固いパンを、毎日食べるようになったある日、公園のベンチで居合わせた体格のいい男のひとに英語で話しかけられた。が、意味はさっぱり理解できない。長い話の最後に、彼はひと言「おるもすと」と云った。 世田谷文学館開館20周年記念企画として限定販売され完売した幻の作品に、書き下ろしエッセイを加えた特別版!