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読書の日記 皮算用 ストレッチ 屋上|阿久津隆
¥2,750
出版社:NUMABOOKS ISBN:9784909242129 判型:文庫 価格:2500円(本体) 発行年月日:2023年12月 発売日:2023年12月22日 本を読む人と、その生活。心地よく本を読むことに特化した〈本の読める店〉「fuzkue」店主による、読書の喜びに満ちた日記シリーズ、第6弾。 額に入れた絵画のような美しい表紙の、厚さ5cmのハードカバー。装画・早瀬とび。 登場する本(一部):レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』ジョアオ・ビール『ヴィータ 遺棄された者たちの生』レオナルド・パドゥーラ『犬を愛した男』ティム・インゴルド『ライフ・オブ・ラインズ 線の生態人類学』ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』千葉雅也『アメリカ紀行』など。 著者略歴 著:阿久津隆 1985年、栃木県生まれ。埼玉県育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、金融機関に入社。営業として3年間働く。退職後の2011年、配属地の岡山に残ってカフェを立ち上げ、3年間働く。2014年10月、東京・初台に「fuzkue」をオープン。著書に『読書の日記』シリーズ、(NUMABOOKS)、『本の読める場所を求めて』(朝日出版社)。
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DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ|鈴木ヒラク
¥2,640
発行 左右社 定価 2,640 円(税込) 刊行日 2023年09月20日 判型/ページ数 四六判 上製 284ページ ISBN 978-4-86528-384-6 Cコード C0071 装幀・装画 松田行正+杉本聖士/装幀、鈴木ヒラク/装画 ラインをチューブと捉える。 そうすることで鈴木ヒラクは、私たちの生きるこの世界の見方に革命を起こすだろう。 ティム・インゴルド 類書なきドローイング原論! ドローイングとはなにか? いまなぜ、ドローイングは世界的に重要視されているのか? その答えは、描かれたラインを「チューブ」として捉えたときに見えてくる── 国際的に注目されるアーティスト・鈴木ヒラクが書き下ろす渾身の〈ドローイング原論〉。 ・描く/書くことは、この世界に生きることそのものである ・宇宙は無数の線の束であり、人類もまた洞窟壁画の昔からドローイングし続けてきた ・人類だけでなく、虫も鳥も植物も、石や天候、天体もこの宇宙に線を描いている ・ラインは分割と分断を生む、だがチューブは空間と時間を接続し、関係させ、交通を生む ・ルネッサンス以来、ドローイングはペインティング(絵画)に比べ、不当に評価されている ・ドローイングとは、いまここにある未知を発掘することである ・線をたどりなおすとき、未来にも過去にも私たちは触れることができる ・この世界にあふれるあらゆる痕跡は、未知へと飛び立つための滑走路だ ・HIP HOPなどの音楽、ダンス、ラップ、写真、都市論、子供の遊び、漫画、農耕、登山、医療から教育にまでドローイングの可能性は拡張する 本書に登場するアーティストたち W・バロウズとブライオン・ガイシン、M・トビーやH・ミショー、オノ・ヨーコ、 比田井南谷や井上有一、J・ケージやトリシャ・ブラウンなど20世紀のドローイングの中心人物たちに加え、現在のドローイング・シーンの最先端をひらくジュリー・メレトゥ、モニカ・グルツィマラらを紹介。 オーネット・コールマンなどのフリージャズ奏者たち、DJプレミア、キング・タビー、アーサー・ラッセルなどの音楽家、そして石川九楊、吉増剛造、鈴木昭男、Shing02、Rekpo(MAREWREW)など著者がコラボレートしてきたアーティストまで、ドローイングから捉えなおす現代芸術史としても読める一冊。 本書で触れられる先人たちの言葉 「ドローイングは、いまも基本的に古代から変わっていない」キース・ヘリング 「一本の線において重要なのは、それがつねに中間であり、始まりでも終わりでもないことだ」ジル・ドゥルーズ 「線を散歩に連れて行く」パウル・クレー 「ドローイングとは身ぶりと言葉の接合だ」アンドレ・ルロワ=グーラン 「道とは、閉ざされた世界から脱出するために、自らうち開くべきものである」白川静 子供たちが無心に線を引き、植物が伸びてゆき、風が壁に痕跡を残す。 そんなふうにこの世界にあふれるドローイングを、タイムカプセルとして、 対話として、現在進行形で生きていくこととして捉えなおす、世界の見方が変わる一冊。 【古今東西のアーティストのドローイング、著者の作品に加え、粘菌からワームホール、カフカの手稿からコルトレーン自筆の楽譜まで、図版多数掲載】 危機とともに生きる宇宙時代に、世界の輪郭は目まぐるしく変化していく。安全な場所から、ゆっくりそれを描写している場合ではない。むしろ現在進行形で、世界と自らとの関係性を常につなぎ直していく方法としてドローイングを活かさなければならない。旧石器時代の人類が、洞窟の外の危険を含んだ時間と空間の広がりに接触するときに、世界と自己とを翻訳し、把握するためにドローイングを発明したように。分断や危機があるからこそ、接続や逸脱への意志もまた生まれる。いま、生きるためのドローイングが必要な時代なのだ。(本書より)
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メイキング 人類学・考古学・芸術・建築
¥3,410
発行 左右社 著者:ティム・インゴルド 訳者:金子遊・水野友美子・小林耕二 装幀:松田行正+杉本聖士 定価:本体3100円+税 四六判上製/332ページ 2017年10月20日 第一刷発行 9784865281798 C0039 線を引くとき、ひもを綯うとき、凧をあげるとき、建物を建てるとき。わたしたちはいつだって、世界と手で対話し、応答しながら生きている。すべての〈つくるひと〉に送る『ラインズ 線の文化史』につづく待望の邦訳第2弾! 人類学と考古学、芸術、そして建築。 これら4つのAをすべて、世界を探究する技術として捉えなおしたならば、どんな風景が広がるだろう。そのために石器を試作し、浜辺を歩き、ある1体の彫像を1週間観察する。そんな授業を続けてきたインゴルドが送る、文化人類学の冒険の書! チェリスト・ロストロポーヴィチに弟子入りすることと、〈参与観察〉はどう違うのか? フランスからアフリカまで産出する石斧が、ほとんど同じ形状をしているのはなぜか? ゴチック建築の傑作、シャルトル大聖堂は、設計図なしにどうやってつくられたのか? デザインがあってプロダクトがある。では生物は〈デザイン〉されているのか? この物質世界のなかで、生きているとはどういうことか? それは風に吹かれる凧とどう違うのか? 無数の刺激的な問いから、インゴルドは人間の根本的な条件と可能性を見つけだす。 知るのではない、狩人になるのだ――。 『メイキング』とともに過したものだけが、その意味を知る! 目次 序文、および謝辞 第1章 内側から知ること 第2章 生命の素材 第3章 石斧をつくること 第4章 家を建てること 第5章 明視の時計職人 第6章 円形のマウンドと大地の空 第7章 流れる身体 第8章 手は語る 第9章 線を描く 訳者あとがき 文献一覧 索引 ティム・インゴルド(Tim Ingold) 1948年英国バークシャー州レディング生まれ。社会人類学者、アバディーン大学教授。人間と動物、進化という概念、人間にとっての環境の意味など、従来の文化人類学の枠組みを大きく越える思索をつづけ、世界的に注目されている。主著『ラインズ 線の文化史』のほかにBeing Alive: Essays on Movement, Knowledge and Description, 2011(邦訳刊行予定)など多数。 金子遊(かねこ・ゆう) 1974年生まれ。映像作家、批評家。映像、文学、民族学を領域横断的に研究し、『辺境のフォークロア』(河出書房新社、2015)、『異境の文学』(アーツアンドクラフツ、2016)、『映像の境域 アートフィルム/ワールドシネマ』(森話社、2017)のほか、『フィルムメーカーズ』『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』『国境を超える現代ヨーロッパ映画250』『アピチャッポン・ウィーラセタクン』『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』などの編著や共編著、共訳書にマイケル・タウシグ『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(水声社、2016)などがある。 水野友美子(みずの・ゆみこ) 1983年生まれ。ロンドン大学ゴールスミス・カレッジ・メディア&コミュニケーション学部ならびに一橋大学大学院総合社会科学専攻人間行動研究科にて、アートの人類学・映画学を専攻。共訳書にマイケル・タウシグ『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(水声社、2016)などがある。 小林耕二(こばやし・こうじ) 1969年生まれ、東京外国語大学を経てチェコ政府給費留学生としてカレル大学留学。東欧文化研究(美学)、ヤン・ムカジョフスキー研究。総社土曜大学主宰。 ● ティム・インゴルド関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=ティム・インゴルド
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生きていること 動く、知る、記述する|ティム・インゴルド
¥4,950
発行 左右社 訳者:柴田崇・野中哲士・佐古仁志・原島大輔・青山慶・柳澤田実 装幀:松田行正+杉本聖士 定価:本体4500円+税 四六判上製/604ページ 2021年11月10日 第一刷発行 978-4-86528-037-1 C0039 《人類が生きることを取り戻すために》 ひとが生きるということ、 それはこの世界の終わりなき流動のなかに身を置き、 世界を変えながら自らも変わり続けてゆくことだ。 芸術・哲学・建築などのジャンルと人類学の交わるところに、 未知の学問領域を切り拓いてきたインゴルド。 その探究を凝縮する主著、待望の邦訳! 【大澤真幸、磯野真穂、佐藤卓推薦】 生きることと知ることは完全にひとつになる。 この本を読めばそれがわかる。──大澤真幸(社会学者) あなたの生に出逢うため、世界という命に己を浸せ。 そして「共に」運動せよ。──磯野真穂(文化人類学者) この本で人類学は、これからのデザインの視座になった。──佐藤卓(デザイナー) 私の探究を人類学ではなく、 芸術や哲学、建築といったジャンルなのではないかという人もいる。 だが私は人類学者である。 なぜならあらゆる注意を払い、 動くこと、知ること、記すことを通じて世界に向かって生きながら、 生きていることそのものを探求するのが人類学者だから──。 地面とはいかなる場か、 線を引くとはどういうことか、 板を挽くとき職人たちは何をしているのか、 大地・天空と応答すること、 散歩することと物語ること、 観察するとはどういうことか。 さまざまな問いから、人類学や哲学が取り逃してきた〈生きること〉の姿をみつけ、 〈生を肯定する人類学〉の可能性と価値を擁護する。 インゴルドの豊穣なるアイデアのすべてを込めた「Being Alive」、いよいよ刊行! 目次 序文、および謝辞 プロローグ1 生に還る人類学 第一部 地面を切り拓く 2 素材対物質 3 地面の文化 足を通して知覚される世界 4 板を歩く 技術に熟練する過程を考える 第二部 メッシュワーク 5 動くものを再考すること、思考を再び動かすこと 6 点・線・対位法 環境から流動空間へ 7 アントがスパイダーと会うとき 節足動物のための社会理論 第三部 大地と天空 8 大地のかたち 9 大地、天空、風、そして気象 10 ランドスケープか気象世界か 11 サウンドスケープ概念に対する四つの反論 第四部 物語られた世界 12 空間に逆らって 場所、動き、知識 13 分類に逆らう物語 輸送・散歩・知識の統合 14 物語ることとしての名づけ アラスカのコユコン族が動物について話すこと 第五部 線描すること、つくること、書くこと 15 Aという文字の七つのヴァリエーション 16 精神の歩き方 読むこと、書くこと、描くこと 17 つくることのテクスティリティ 18 線を束ねる 行なうこと、観察すること、記述すること エピローグ19 人類学はエスノグラフィーではない 解題|生きている世界へのまなざし(野中哲士) 謝辞 索引/文献一覧
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表現の生態系
¥2,420
SOLD OUT
ティム・インゴルド、石倉 敏明、今井 朋、白川 昌生、管 啓次郎、住友 文彦、高山 明、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、山田創平ほか 発行 左右社 装幀:TAKAIYAMA inc. 定価:本体2200円+税 B5変型並製/224ページ 2019年10月20日 第一刷発行 978-4-86528-249-8 C0071 2019年アーツ前橋企画展「表現の生態系」コンセプトブック 【特別インタビュー収録】ティム・インゴルド(人類学者)×管啓次郎(詩人、批評家) 分断を見つめなおし、他者と共に生きるために。 今、アートに求められていることとは? 社会運動、ジェンダー、マイノリティ、宗教、自然などをキーワードに、 世界との関係性を見つめなおし、つくりかえていこうとする31組のアーティストを紹介します。 ❖ 目次 「表現の生態系」のなかへ キーワードマップ Ⅰ Worlding 参加する意識 ブブ・ド・ラ・マドレーヌ あかたちかこ+ハレルワ 山田創平 [論考]芸術と社会をつなぐ「参加する意識」 -山田創平 [論考]「表現の森」から「表現の生態系」へ-今井朋 石坂亥士+山賀ざくろ+えいめい+じゃんけんぽん 廣瀬智央+後藤朋美+のぞみの家 長重之+西沢彰 アンナ・ヴィット Ⅱ 時層 [論考]魂と世界の表現について -石倉敏明 尾花賢一+石倉敏明 鴻池朋子 糸井潤 ジャン・デュビュッフェ アンリ・ミショー ヴィフレド・ラム イケムラレイコ 地主麻衣子 [論考]龍神とミロク -白川昌生 白川昌生 出口王仁三郎 出口なお 岡本天明 金井南龍 成瀬杏子 ヨーゼフ・ボイス Ⅲ メッシュワーク 高山明/Port B + あかつきの村 滝沢達史+アリスの広場 松澤宥 川瀬慈 [論考]再魔術化する美術 -住友文彦 中村裕太 ブルーノ・タウト 東宮稔 オノサト・トシノブ 三輪途道 インタヴュー 差異を保ちつつ共に生きることについて -ティム・インゴルド × 管啓次郎 展覧会概要・関連イベント ● 関連書籍 ティム・インゴルド関連書籍 https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=ティム・インゴルド
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人類学とは何か|ティム・インゴルド
¥1,980
出版 亜紀書房 ティム・インゴルド 著 奥野 克巳、宮崎 幸子 訳 価格 1,980円(税込) 発売日 2020年3月31日 判型 四六判 製本 並製 頁数 192頁 ISBN 978-4-7505-1595-3 Cコード C0010 他者と“ともに”学ぶこと—— 他者と向き合い、ともに生きるとは、どういうことか。 人類学は、未来を切り拓くことができるのか。 現代思想、アートをはじめ、ジャンルを超えた影響と挑発をあたえつづけるティム・インゴルド。 世界の知をリードする巨人が語る、人類学と人類の未来。 世界が直面する未曾有の危機にどう立ち向かうべきか。 インゴルドの思想の核心にして最良の人類学入門。 (出版社商品ページより)
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ラインズ 線の文化史|ティム・インゴルド
¥3,025
発行 左右社 解説:管啓次郎 翻訳:工藤晋 装幀:松田行正+杉本聖士 定価:本体2750円+税 四六判上製/280ページ 2014年6月30日 第一刷発行 978-4-86528-101-9 C0039 文字の記述、音楽の記譜、 道路の往来、織物、樹形図、人生… 人間世界に遍在する〈線〉という意外な着眼から、 まったく新鮮な世界が開ける。 知的興奮に満ちた驚きの人類学! 目次 日本語版への序文 謝辞 序論 第一章 言語・音楽・表記法 第二章 軌跡・糸・表面 第三章 上に向かう・横断する・沿って進む 第四章 系譜的ライン 第五章 線描・記述・カリグラフィー 第六章 直線になったライン 人類学の詩的想像力 訳者あとがき(工藤晋) さわやかな人類学へ 解説に代えて(管啓次郎) ティム・インゴルド(Tim Ingold) 1948年英国バークシャー州レディング生まれ。社会人類学者、アバディーン大学教授。トナカイの狩猟や飼育をめぐるフィンランド北東部のサーミ人の社会と経済の変遷についてフィールドワークを行う。人間と動物の関係を論じたThe appropriation of nature(「自然の流用」、未訳)(1986)、アカデミズムにおける進化の概念を俯瞰するEvolution and social life(「進化と社会生活」、未訳)(1986)のほか、The perception of the environment(「環境の知覚」、未訳)(2000)、Being Alive(「生きていること」、今秋翻訳刊行予定)(2011)など人類学のジャンルを自由に越える著書を著している。 管啓次郎(すが・けいじろう) 1958年生まれ。詩人、比較文学者。明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系教授(コンテンツ批評、映像文化論)。 工藤晋(くどう・しん) 1960年生まれ。翻訳家、都立高校教諭。アメリカおよびカリブ海文学・文学・思想・文化研究、比較詩学。 (出版社商品ページより) ● 関連書籍 ティム・インゴルド https://honnosiori.buyshop.jp/search?q=ティム・インゴルド